元スレ穏乃「うおおおおおおお!!燃えてきたぁぁぁぁぁぁ!!」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
穏乃「うおおおおおおおおおお!!!!」ズドドドド
穏乃「ぬぅぅうううううううう!!!!」ババババッ
穏乃「ふんッッッ!!!!」シュタ
穏乃「おおッ!?!?」
ブロロロロ…
穏乃「あああああああれはぁぁぁああああああッッッ!!!!」バッ
穏乃「もっとだ!!!もっと燃え上がれ私のエンジンッッッ!!!トォォォォォッッップギアァァァアアア――――ッッッ!!!!」ダダダダ
<ウオオオオオオオオオオオオォォォォォ…
<………
<…ォォォォォォオオオオオオオオ!!!!
穏乃「ランドセルッッッ!!!忘れてたァッッッ!!!!」ビッ
枝「」ベキベキベキッ!!
穏乃「ぬはぁぁぁぁぁああああッッッ!!!大幅ッ!タイムロスッッ!!間に合えマァァァァァァッッックスビィィィィ―――――――――――――ト!!!!」ズドドド…
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2 = 1 :
憧「~♪」トテトテ
<…ォォォォォォォオオオオオ!!!!
憧「にゅ?この声はっ!」キョロキョロ
穏乃「憧ぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!!」ドドドド
憧「しずっ!」
3 = 1 :
穏乃「おはようッッッ!!!!バスはッッッ!?!?」
憧「あと三分」
穏乃「クッ…あと三分遅ければバスとかけっこ出来たのにッッッ!!!!」ガクッ
憧「バスきたら乗らないでかけっこすればいいじゃん」
穏乃「それじゃァ!!!バスに!!!失礼だよッッッ!!!!」
憧「あいかわらずよくわかんない考え方するね…」
4 = 1 :
憧「あっ…!しず!」バッ スカッ
穏乃「残念ッ!!!それは残像ッッッ!!!!」ピッ
憧「どーでもいいから。あれあれ」
穏乃「んんッッ!?!?あああああああああああああああ!!!!!」
5 = 1 :
「……」ジトッ
穏乃「やァ!!!!君は…たしか、転校生さんだね!?!?!?」ビシィ!!
「…騒々しい」ジトー
憧「今日もまったまたフリフリだねー。それ東京で流行ってんの?」
「これはごく個人的かつマイノリティな趣味です」
憧「ほほう」
穏乃「あぁぁいわぁぁなびぃぃざまいのぉぉぉぉりぃぃぃぃてぃぃぃぃ!!!!!」
「あと、いいかげん転校生とかフリフリとか呼ぶのやめてもらえませんか?」
憧「へー。じゃあなんて呼べばいーの?」
「私は和…」
和「原村和です!!」
6 = 1 :
穏乃「よぉぉぉぉおおおしッッッ!!!!それじゃァ!!!!和ッッッ!!!!」
和「」ビクッ
穏乃「熱き友情のッッッ!!!!アクシュ!!!!!」バッ
和「は、はぁ…」ニギッ
憧「あ、ちょ…!」
穏乃「よろしくッッッッッ!!!!」ブンブンブン!!
和「きゃあああああああ!?」ガクガク
憧「あちゃー…」
7 = 1 :
穏乃「今日より私たちッッッ!!!熱き友情のもとにつどった友達だッッッ!!!!」
和「うぅ…い、いたい…」グスッ
憧「だいじょーぶ?」
和「だいじょばないです…」
穏乃「わっはっは!!!!友情…なんと熱い言葉ッッッ!!!!胸が!!!!熱い!!!!」グッ
和「なんなんですかこの人…」
憧「ごめんね…あきらめて慣れて?」
和「…はてしなく数分前…いえ、一時間ほど前に戻りたいです…」
穏乃「わっはっはっはっは!!!!」
8 = 1 :
穏乃「ほらほらほらほらッッッ!!!もっと脇しめて!!!呼吸はふかく!!!姿勢はまっすぐ!!!足の爪先の毛細血管を流れる血の一滴を感じ取るんだよ!!!!自分のなかでテンポを作るって走るんだッッッ!!!!」ズドドドド
憧「がんばれ和ー!ふだん運動してないからそーなるんだぞー」ダダダ
和「しっ…穏乃たちが…ゴクッ…速すぎるんですよ…!特に穏乃…!私とっ、憧の周りをっ、それも走ってるペースに合わせて大回りに周って…!なんでそんなにっ…余裕なんです、か…!」ヨタタ
穏乃「考えるなッッッ!!!!感じるんだよッッッ!!!!」
和「そんなばかげた…非論理的…!だいたいっ、どうして走る必要のないとこで走るんですか…!子供ですか!」ゼーゼー
穏乃「いかにもッッッッ!!!!!!」
9 = 1 :
憧「これが都会のもやしっ子ってやつかー」
穏乃「だらしがなさすぎる!!!!」
和「な…納得がいきませ…」フラフラ…ドテッ
憧「あちゃー…痛そー…。和ってなんか得意なこととかないの?運動はだめだめっぽいし…」
穏乃「勉強以外でなッッッ!!!!」
和「勉強を全力否定ですか…そうですね、麻雀なら…」ゼェゼェ
憧「……!」
穏乃「!!!!!」
憧「まー穏乃「麻雀ッッッッッ!!!!!」
和「え…?なんですか?」
10 = 1 :
カラーン カラーン
穏乃「ぅぅぅぅぅぅッ!!!!ぬぅぅぅぅぐぅぅぅぅ!!!!」モゴモガ
憧「はいはいごめんねー。しずはうるさいからテープで口ふさいどかないと出入り禁止なっちゃうし」
和「ここって…?…あちが?」チラッ
憧「そそ。こんな田舎だけど中高一貫の、一応お嬢様校。さ、いこ」スタスタ
穏乃「ふすー。ふすすー」テクテク
和「え…?勝手に入っていいんですか?」
憧「あたしら顔パスだからー」
和「???」タタタ
11 = 1 :
憧「ここだよ」
和「…麻雀教室?学校の部室ですか…」
憧「今はもうないんだけどね、麻雀部…失礼しまーす!」ガチャ
わいわい
春菜「りーちぃー!」
がやがや
綾「それだわ!」
ひな「ふえっ!?」
和「子供がいっぱい…」
12 = 1 :
憧「やほー、きたよー☆」
ギバ子「憧ちゃんだーっ!」ワー
ひな「アコちゃーっ!」ワー
穏乃「アッッッ!コッッッ!」ワー
憧「抱きつかれたら苦しいよみんなー。特にしず、苦しい」
13 = 1 :
晴絵「お!しずゥ!かるくごぶさたじゃないか」
穏乃「押忍ッッッ先生ッッッ!!!!最近は修行に根詰めてましたハイッッッ!!!!」
晴絵「アンタは最近とか関係なく年中暇さえありゃ修行してんでしょ。まったく…ン?こっちの子は?」
穏乃「有望な新人ですッッッ!!!!」ガバッ
和「ぐあああああああ」メキゴリュッ
晴絵「ほうほう…これは確かに将来が楽しみな」キラーン
和「ど…こ、見…ウッ」ガクッ
晴絵「放してやんなしず」
穏乃「押忍ッッッ!!!!」パッ
和「…ハァッ!…あ、あやうく一本角の天使に導かれて天へと召されるところでした…」
14 = 1 :
晴絵「私は赤土晴絵、大学生。ここで子供たちに麻雀を教えてる。君は?」
和「は、原村和、小学六年生です…」
晴江「そっか。よぉし!じゃーさっそくやってみようか!」
憧「カモーン」クイクイッ
和「……」ドクン
和「はい…!」
15 = 1 :
和「――ツモ。2000・4000」
晴絵「おーやるねぇ」ヒュー
憧「むはっ」>Д<
穏乃「すげえッッッ!!!!!」
ギバ子「つよーいっ!」
16 = 1 :
和「いえ…半荘一回だけで強い弱いなんて測れません」
晴絵「ふーん…じゃ、そろそろ呼ぼうか」ニヤリ
穏乃「!!!!」
和「?」
穏乃「了解ッッッ!!!!」バッ カチカチ
和(携帯電話をいじる時は両手でしっかりやるんですね…意外です)
17 = 1 :
憧「和ぁ、えっと…あたしらを倒したからっていい気になっちゃあいけないよ。この阿知賀こども麻雀クラブの中であたしとしずはじょれつ三位と二位…だけど今からやってくるのは――ここを総べるじょれつ一位のマスターだ」
和「…なんだか棒読みでしたけど、誰かに言わされでもしてるんですか」
憧「…実はね。そのマスター…っつーか早い話ここのナンバーワンに…」
バタン
和「?」
憧「あー来たね」
和「ドア閉めましたっけ…?」
バァン!
18 = 1 :
玄「“ドラゴンロード”松実玄…参りました」フッ
未来「くろちゃーん!」
玄「玄様と呼びなさい?」フッ
和「あの…?」
玄「おや?新顔とはキミのことかな?…ムムッ!これはこれは」
和「?」ポヨン
玄「お若いのにうちのお姉ちゃんと同じかそれ以上のものをおもちで…おもち…!」ワキワキ
19 = 1 :
晴絵「セクハラやめい!」
憧「しかもいきなしキャラぶれてるよ…」
玄「キャラ?何のことかな?それよりとんだご無礼を…失礼しましたマドモアゼル」スッ
和(…なにこの人)
玄「小生は松実玄…この界隈では“ドラゴンロード”で通っています。以後お見知りおきを」
憧「玄ってばちょっと前にナントカって小説をネットで見てからヘンなキャラ作り始めちゃってねー」
玄「キャラではないよ。フッ、beleuchten氏の紡ぐ物語は私の運命の分岐点にしか過ぎないよ。確かに大きな存在ではあるけれど…それ以上でも以下でもない」
憧「…と、何言ってるかわかんないし実際中身のない言葉が多いから玄の話は半分以上聞き流していいよー」
和「はぁ」
穏乃「よおおおおおおおおし!!!!卓につけぇぇぇぇぇぇええい!!!!」
20 = 1 :
チャッ チャッ チャッ…
和「……!」
晴絵「どした?」
和「これ…赤ドラ抜いたんでしょうか?」
晴絵「ん?」
和「このオーラスまで一度もドラを見かけてませんし…」
晴絵「へえ…」ニヤリ
21 = 1 :
憧「そんなこと言ったら和の手にドラがないってバレちゃうっしょ!まぁでも、和のとこにドラがいくわけないんだけどっ!」
和「え…?それ、どういう…?」
憧「これまで一度もドラが姿を見せなかったのは玄が手を開いてないから!」
穏乃「つまり玄さんは年下相手にヤキトリ状態ッッッ!!!!」
玄「うっ五月蠅いなっ!!」
穏乃「さーせんッッッ!!!!!」
憧「…まぁつまり!すべてのドラは玄集まる…!!」
和「……っ!?」
22 = 1 :
玄「フッ…故に通名を、“ドラゴンロー…」
和「そんな…っ!そんなオカルト、ありえませんっ!」ガタッ
玄「わっ!?」ポロッ
穏乃「それですッッッ!!!!ロンッッッ!!!!」ドガァ!!
玄「」ずがーん
穏乃「満ッッッ貫ッッッ!!!!よっしゃあ!!!!」
23 = 1 :
晴絵「玄、手牌見せてやんなよ」
玄「…はい」パタッ
和「…この半荘で初めて見る赤…それも四枚…!その上ドラ8…!?」
晴絵「フシギだなァ?」
和「ぐ、偶然ですこんなのっ!!」フルフル
玄「フッ…偶然などこの世にひとつたりともないよ。あるのは無数に犇く『当然』と、そして一握りの――時に奔流のような運命さえ変えてしまいかねない『必然』だけ…」フフフ
憧「意味わかんねー」
穏乃「確かに!!!!玄先輩はかなぁぁぁり回りくどい!!!!語らうのに言葉など不要ッッッ!!!!」
憧「人間の持つ最大のコミュニケーション方法をブン投げちゃったよこの子…」
玄「それは違うよ穏乃クン。『語る』という言葉の造りは言なる偏に………言なる偏が部首、つまり言の葉無くして語らうことなど不可能」
憧「いや言なる偏ってなにさ…ふつーにごんべんって言いなよ」
和(ただの偶然です!一時的な確率の偏りに過ぎませんこんなのっ!!)
24 = 1 :
穏乃「…ねむ」ポショポショ
憧「結局ドラは玄のとこにしかいかなかったでしょー?」
和「ただの偶然ですっ…十回続いたりしたら他の理由を考えます!」
憧「でも和が麻雀できてよかったよー。あそこに出入りしてる四年生以上って、あたしとしずと玄だけだからさ」
和「そう、なんですか…」
憧「和も通うようになってくれたら、上級生四人で打つ機会も増えてうれしいなーって」
和「…お邪魔でなければ。私もリアルで麻雀を打てるいい機会ですし…」
憧「やたっ!きーまり!」
25 = 1 :
穏乃「和ァァァァァァアアアアア!!!!」
和「」ビクン
憧「なに、眠気覚めた?」
穏乃「ちょっとだけ!!!!それよりさっきの言葉、本当かッッッ!?!?!?」
和「は、はい」
穏乃「そうかッッッ!!わっはっは、それは熱くなれそうだッッッ!!!!!」
憧「…しずはもーちょっとクールダウンすべきだと思う」
和「ウンウン」
穏乃「そうは言われても!!!!心の奥底で燃えたぎる炎は誰にも消せやしないさッッッ!!!!」ウオオオオオッ
憧「アハハ…」
和「……ふふっ」クスッ
26 = 1 :
穏乃「花見ッッッ!!!!!」ババッ
憧「あーんもー!花びらまくな!」
玄「フッ…雅だ…」
和「騒がしい…」
27 = 1 :
晴絵「ここはこっちで待つと――」
穏乃「助言ッッッ!!!!憧と先生の二人が組み合わさって一見百人力ッッッ!!!!」
憧「んじゃーこれで」タン
穏乃「ならばこっちはこいつだぁぁぁぁぁぁぁぁああッッッ!!!!!」ズバァン!!
憧「それローン」
穏乃「なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
和「騒々しい…」
28 = 1 :
晴絵「おー買ったねぇー」
玄「漆黒の稲妻…まさかこんな辺境で出逢えるとはね…」フッ
和「コンビニさんに謝ってください」
憧「しず何買ったー?」
穏乃「言うまでもなくぐんぐんグルト一択ッッッッ!!!!」
和「かしましい…」
29 = 1 :
穏乃「ハッピィィィィィバァァァァァスデイィィィッッッ!!!!先生ッッッ!!!!」
憧「オメオメ~」
ギバ子「オメ!」
綾「おめでとーございます!」
晴絵「ありがとみんな」
玄「今日という日を心に刻もう…」
和「賑々しい…」
30 = 1 :
穏乃「泳ぐッッッ!!!!ただひたすらにッッッ!!!!」ザッパァ!!
憧「ちめたーい」
玄「心地が良い…清流の澄み渡る音が心に沁み入るようだよ」フフフ
和「…まさか去年の水着が入らないとは…」
穏乃「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ジャバジャバ!!
和「涼しい…」
31 = 1 :
穏乃「うん!!!!みんなといると楽しい!!!!!」
和「…喧しい…」プイッ
32 = 1 :
和「そういえば…赤土さんは大学生なのになぜわざわざ時間を作ってまでしてここで麻雀教室なんてしてるんでしょうか?」
憧「あー…和は転校生だから『赤土晴絵』を知らないんだ」
和「?」
憧「晩成高校っていう…まーいわゆる強豪校ってやつが奈良県にはあるわけ」
和「はぁ」
憧「そこの麻雀部はできてから四十年くらいだったかな…ほとんど毎年のように全国に行ってたんだけど、たった一度だけ負けた年があるのね」
和「…まさか」
33 = 1 :
憧「そ。そのまさか。ハルエがこの阿知賀女子の一年だった年――晩成高校は阿知賀に敗れ、土をつけられたってわけよ」
和「そうだったんですか…」
憧「阿知賀の絶対的なエースだったハルエを、『阿知賀のレジェンド』って呼んで持て囃したりもしてたみたい」
和「レジェンド…」ジトー
玄「くちゅっ!……?」ズズ
憧「さすがに玄は関係ないって」イヤイヤ
34 = 1 :
和「…でも、そんなにすごい人なら今頃インカレで活躍したり、そもそも大学なんかいかずにプロになったりしたのでは?」
憧「それがねー…当時の阿知賀は全国大会の準決勝まで快進撃を続けたんだけど…」
和「……」
憧「その準決で…ハルエが大量失点して、負けちゃったんだ…」
和「そんな…」
憧「それからしばらくは牌を触ることさえできなかったらしいよ…」
和「…そんな、ことが…」
35 = 1 :
憧「ハルエはそんな調子で、活躍した当時の三年生も引退しちゃったら、次の年は初戦敗退、それからも…ってなカンジで今に至るって話」
憧「だいたいからして、ここらへんで麻雀やる人はまず晩成にいくからねー。その年が奇跡の代って言われてるくらいだし」
憧「ハルエもお姉ちゃん…あ、あたしのお姉ちゃんね。に勧められて、リハビリとしてここで麻雀教室をやってるみたいだし」
和「リハビリ…では、リハビリが済んだらここを去ってしまうんでしょうか…?」
穏乃「!!!!!」バァン!!
36 = 1 :
憧「わっ!?しず?対局終わってたの?」
穏乃「先生は…ッ!!…いなくなったり、しない…ハズ…」
和「でも…そんなにすごい人なら、きっと復帰したらまた活躍できるはずです。それは私たちにとっても喜ばしいことなんじゃ…」
穏乃「それはッ………そうだけど……ッ」
憧「しず…」
穏乃「…それじゃ…それじゃここはどうなるっていうの…――?」
37 = 1 :
穏乃「……」チャポン
穏乃(先生がいなくなる?そしたら麻雀教室も…なくなっちゃう…?)
穏乃「ぬわあああああああああんもうッッッ!!!!モヤモヤするッッッ!!!!」ザバァ!!
穏乃「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!」フキフキフキ
穏乃「上がったッッッ!!!!!」
しず母「んー。あ。ねー、麻雀のタイトル戦やってるわよ、見なくていいの?」
穏乃「!!!!!!」ガッシィ!!
しず母「テレビは逃げないわよ?」
38 = 1 :
穏乃(この人が…六年前に阿知賀を…先生を負かした人…)
テレビ『小鍛治プロ、史上最年少九冠にリーチィ!!』
穏乃「……」
しず母「あっ、もーいいの?」
穏乃「……ん」スタスタ
39 = 1 :
和「…ここの制服いいですね」
穏乃「欲しいか!?!?!?ならば勝ち取るんだよ!!!!!」
和「…そうですね。私は来年、阿知賀に…」
穏乃「よっしゃあ!!!!!私も阿知賀ッッッ!!!!!」
憧「…あたしは阿太中かな…」
穏乃「!?!?!?!?!?」
40 = 1 :
憧「そんなに驚かないでよ…だって、阿知賀には麻雀部もうないし…麻雀やるなら、ここらへんだと阿太中が一番強いから。そこから晩成かな…」
和「……」
穏乃「……そっか」
憧「…でも、それで一生会えないわけじゃなし!たまにはみんなで遊ぼう!」
穏乃「……応ッッッ!!!!!」
41 = 1 :
憧「あれ?ハルエと話してる人、誰だろ?」
玄「フッ…福岡の実業団でスカウトをしている者らしい」
和「玄さん」
憧「スカウト!?それじゃあ…」
穏乃「……」
42 = 1 :
トシ「それじゃ、色よい返事を待ってるわね」
晴絵「はい。今日は遠路はるばるこんなところまでありがとうございました」ペコッ
トシ「いえいえ。それじゃあね」
晴絵「はい。お返事の方は近いうちに必ず」
トシ「ええ」
憧「よかったねハルエ!あの人実業団のスカウトなんだって!?」
晴絵「うん、昔の牌譜を見てくれてね…」アハハ
ひな「阿知賀のレジェンド復活だね!」
ギバ子「ふっかつ!!」
ワイワイ
穏乃「……」
和(穏乃…)
43 = 1 :
「「「赤土せんせーおめでとー!!今までありがとうございました!!」」」
晴絵「…ううん、それはこっちのセリフ。みんなのおかげで、私も麻雀の楽しさを思い出せたから…」
晴絵「こちらこそ、ありがとうございましたっ!!」ペコリン
憧「…がんばってねハルエ」グス
和「うええええ…」グズグズ
玄「めでたき…めで…ぅぐっ、うえ…」ポロポロ
穏乃「……」
穏乃(先生はこれからまた先生の道を行くんだ…こんなところで情けない姿は見せられないッッッ!!!!)
穏乃「先生!!!!!先生のご活躍、心よりお祈りしていますッッッ!!!!!」バッ
晴絵「…ありがとう、しず。憧も和も玄も」ジワッ
穏乃「……ッ」ググッ…
44 = 1 :
三年後――
穏乃「うおおおおおおおおおおおおおお」ズドドドドド
和「あ、穏乃」
穏乃「和ァァァァァァァァアアアア!!!!」
和「静かに。あと廊下は走ったらだめです」
穏乃「応ッッッ」ボソッ
45 = 1 :
穏乃「結局憧ともあまり遊ばなくなったし、赤土さんともあれ以来…」
和「そうですね…」
穏乃「…寂しいなァ」
和「……私も」
穏乃「?」
46 = 1 :
和「私も…春にはここにいないと思います」
穏乃「なッ…!?」
和「親の都合で…」
穏乃「……ッ」
和「…ごめんなさい」
穏乃「…謝らなくてもいい」
和「……」
穏乃「覚悟はしていたから。いつかは、って。和と違うクラスになってから…この時が来るかもって」
47 = 1 :
穏乃「まァ、何かあったら連絡してくれれば話くらいは聞くよ。よっと」ヒョイッ
和「え、ちょ、ここ何階だと…」
穏乃「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」バッ
和「え!?あ、すぐ下の渡り廊下に…ほっ」
和「……穏乃」ザァッ…
48 = 1 :
穏乃「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
穏乃「寂しくないッッッ!!!!寂しくなんかないぞッッッ!!!!寂しくなんか――ぅぅぅうおおおおおおおおおおおおおおおお――――――ッッッ!!!!!」ドドドドド
キラキラ… ピチャ…
そして――季節は巡り――春――
49 = 1 :
つづく
50 :
面白いけどうるさいだけで原作と変わらないな
みんなの評価 : ★★
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