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    元スレ提督「パチモノの混じった鎮守府」

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    301 = 1 :

    マミ「」モタモタ

    提督(でもあんまり料理得意そうじゃないのがちょっと不安だ)

    提督(だがそんなのが問題にならないレベルでヤバイのはこいつらだ)

    伊良子「…」トントントン

    提督(葱切ってるけど、あれ、目見えてないよな?)

    伊良子「気になりまするか」

    提督「えっ?あ、いや……」

    伊良子「この盲いた目には、見えぬものが見えまする。瞼の奥に映りしは姿でなく御実体」

    伊良子「故に、汝が考えておられることも、その視線の先もわかりまする」

    提督「マジか……す、すみません」

    提督(なんとなく敬語になっちまった。でも、確かに手元しっかりしてるし料理の心配はないの……か?)

    北上「伊良湖っちー。今日のおすすめってなんかある?」

    伊良子「おすすめでござりますか?」

    北上「そーそー。あ、甘味じゃなくていいよ。けっこうしっかり食べたい気分だから」

    伊良子「ふむ……では、鯉のあらいなどは」

    北上「いいねーいいねー!北上様、そういう珍味っぽいの大好きよ」

    302 = 1 :

    青葉「へー、鯉のあらいですか。凄いですね、そんなの食べたことないです。北上さん、良かったら一口貰えます?」

    北上「いいよー」

    伊良子「では、すでに洗った鯉がここに御座います故」

    伊良子「仕上げを」ググッ

    提督「!?」

    それはおよそ一切の流派に聞いたことも見たこともない奇怪な構えであった。

    まるで杖をつくように包丁を龍驤に突き立てて力を溜め、全身のバネで一気に鯉目掛け垂直方向に斬り上げる。

    それこそは盲目の剣士伊良子清玄必勝の構え 無明逆流れの姿だった。

    ザンッ!!

    提督「ひっ!?」

    伊良子「……」ザンッザンッザンッザンッ

    北上「おおおー」

    伊良子「……これにて完成に相成りまする」コトッ

    提督「な、なんであんな派手な斬り方して普通の刺し身ができてるんだ」

    提督「……ん?今なんか見逃したような」

    303 = 1 :

    大井「あら北上さん、甘味じゃないの?」

    北上「これ食べたら追加注文するよー」

    大井「そうですか」

    青葉「私達も何か食べましょうよ」

    提督「…」

    青葉「提督?」

    提督「青葉、お前気付いてないのか?こいつらパチモノだぞ」ヒソヒソ

    青葉「気付いてますけど」

    提督「…」

    青葉「でもなんだかんだ料理はできるようですし、いいじゃないですか。せっかくですしいつもと違う人達の料理を楽しみましょうよ」

    提督「お前はポジティブだなぁ」

    青葉「お褒めに預かり恐縮です!」

    提督「ゴーヤ。飛龍」

    伊58「……仕方ないよ、提督。ここで頼まずに帰るのも不自然だし……」

    飛龍「お腹壊さなきゃもうなんでもいい」

    提督「お前ら捨て鉢入ってんな……」

    304 :

    まな板のこと龍驤っていうのやめろよ

    305 = 1 :

    北上「あ、これおいしい。酢味噌で食べるんだね」モグモグ

    大井「北上さん美味しそう。あんみつと一口交換しません?これもなかなかですよ」

    北上「いいよー」

    提督「見た感じあの二人のは普通に食べられるようだし」

    提督「最後の一人にさえ料理させなければ……」

    マミ「さて、それじゃあそろそろ私達は休憩入るから、後は頼んだわよ。聖帝」

    サウザー「フハハハハ!!任せろ!!!」

    提督「!!?」

    北上「おっ、鳳翔さん気合入ってんねー」

    大井「まったくだわ。こんなに元気な鳳翔さん初めて見るかも」

    サウザー「フハハハハハハハ!!フハハハハハハハ!!フハハハハハハハ!!さあ貴様ら!メニューを注文するがいい!!」

    提督(なんでこいつが鳳翔さんなんだよ!!)

    サウザー「この聖帝自ら、貴様らに帝王の料理を振る舞ってくれよう!!」

    提督(ぜってーこんな筋肉ダルマに料理できるか!せいぜい握り飯でも頼んでお茶を濁すしか……)

    サウザー「さあさあ遠慮せずに食したいものを言え!フハハハハハハハ!!!」

    提督(テンション高っ!)

    306 = 1 :

    伊58「……ゴーヤチャンプルーとタコライスとサーターアンダギー」

    飛龍「デラックスストロベリーチョコレートプリンアイスパフェとダージリンティー」

    青葉「あ、じゃあボロネーゼとバーニャカウダとスズキのアクアパッツァとインサラータ・カプレーゼお願いします」

    サウザー「え……?……っと」オロオロ

    提督「なんでそんなレベル高いもの要求するわけ!?特に最後!!」

    サウザー「て、帝王に二言はない!!」

    提督「アンタも明らかに狼狽するくらいならでかいこと言うんじゃないよ!」

    サウザー「退かぬ!媚びぬ!顧みぬ!!」

    提督「お願いだから顧みて!」

    サウザー「ぬっく……!」(怒)

    青葉「まあまあ、もしかしたら本当にお料理上手かもしれないじゃないですか」

    サウザー「!」パアアア

    提督「いやさっき明らかにたじろいでたろお前らの注文に」

    サウザー「ぬっく……!」(怒)

    提督「それもういいから!」

    サウザー「貴様の注文はなんだ!!」

    提督「あくまで料理は作る気か!」

    サウザー「退かぬ!媚びぬ!顧みぬ!!」

    提督「それももういい!」

    307 = 1 :

    サウザー「ふん。どうやらこの帝王の実力を疑っているようだな」ゴゴゴゴ

    提督「そうですね。戦闘力的な意味での実力は疑いの余地がない雰囲気醸し出してるんですけどね」

    サウザー「ならばこの将星の実力、証明してみせる他あるまい」スッ

    サウザー「この南斗鳳凰拳奥義、天翔十字鳳で!!」バッ

    提督「うおっ!?」

    サウザー「でやあああああああ!!」ズババババババ

    提督「ぎゃあああああ!!?」ビクッ

    サウザー「ふっ」スタッ

    サウザー「できたぞ、カレーだ」

    提督「…」

    サウザー「ククク……そう恐れるな。貴様如き雑兵に帝王の拳法の奥義など使うわけがあるまい。拳が汚れるわ!!」

    提督(こいつ今まで会った連中の中でダントツでめんどくせえ!!)

    伊58「もうカレーでいいから早く食べさせて……」

    提督「……俺もそれでいいです」

    青葉「あ、意外とおいしい」モグモグ

    サウザー「ぬうっ!女!貴様きちんとうがいはしたのか!?手洗いは!?つまみ食いも許さん!食堂は公衆の場なんだからマナーを守れい!」

    308 = 1 :

    食後
    執務室

    提督「…」

    青葉「…」

    伊58「…」

    提督「……美味かったな。普通に」

    青葉「ええ。美味しかったです。普通に」

    伊58「なんてゆーか、普通に美味しかったでち」

    提督「細切りのこんにゃくが入ってた」

    青葉「あんな具材もありなんですねぇ」

    伊58「カレーは奥が深いでち」

    提督「奥っていうか深いのは懐だな」

    青葉「あ、上手い」

    提督「カレーだけにってか?」

    青葉「やだ、司令官おじさんくさい」

    伊58「はっはっは。提督絶好調でちね」

    提督「はっはっは。すまんすまん」

    309 = 1 :

    伊58「…」

    提督「…」

    青葉「…」

    提督「飛龍は?」

    伊58「トイレに行くって言って……」

    青葉「遅いと思って見に行ったら消えてました」

    提督「逃げたか」

    伊58「逃げたね」

    青葉「逃げましたね」

    提督「…」

    伊58「…」

    青葉「…」

    提督「食ったら休むかぁ……」

    青葉「ですね」

    伊58「食後の休憩は身体にいいから賛成でち」

    310 = 1 :

    提督「ぐー……ぐー……」

    伊58「すー……すー……」

    青葉「…」カキカキ

    青葉「……ふう」

    青葉「食堂に行こうと言われた時は少々肝を冷やしましたが」

    青葉「どうやらかねての予定通り、彼女らの『会場』はあそこに移動しているようですね」

    青葉「フフフ……ならば当分はこの人達にバレる心配もないでしょう」

    提督「ううん……」

    伊58「むにゃむにゃ」

    青葉「…」チラッ

    青葉「提督。ゴーヤちゃん」クスッ

    青葉「もう少しだけ、私の時間稼ぎに付き合ってもらいますよ?」クスクスクス

    青葉「それまで大変ではあるでしょうが……なに、もう少しの辛抱です。このリストを潰している間に事は全て終わっています」

    青葉「全て終われば……大丈夫ですよ」

    青葉「あなた達の日常は、ちゃぁあああんと、帰ってきますから」

    青葉「うふふふふふふふふ」

    311 :

    俺の嫁がよりにもよって聖帝かよw

    312 = 1 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    青葉リスト(最新)

    戦艦寮
    ●大和型
    ●長門型
    ●扶桑型
    ○伊勢型
    ●金剛型

    空母寮 正規空母組
    ○赤城と加賀
    ●飛龍型
    ○翔鶴型
    ○雲龍と大鳳

    空母寮 軽空母組
    ●鳳翔と龍驤
    ○祥鳳型
    ○飛鷹型
    ○千歳型

    重巡寮
    ○古鷹型
    ●利根型
    ○妙高型
    ○高雄型
    ●最上型
    ●青葉型

    軽巡寮
    ●長良型
    ○天龍型
    ●球磨型
    ○川内型
    ○阿賀野型

    駆逐寮
    ●暁型
    ●睦月型
    ○吹雪型
    ○綾波型
    ○初春型
    ○白露型
    ○朝潮型
    ○陽炎型+秋月+島風
    ○夕雲型

    その他部屋
    ○大淀一人部屋
    ○あきつ丸と龍鳳
    ○ドイツ勢(Z1、Z3、ビスマルク、プリンツ・オイゲン)
    ●潜水艦組

    工廠
    ○夕張と明石

    食堂
    ●間宮と伊良湖

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    313 :

    死兆星が光りそうな食堂だった

    314 = 1 :

    いつまでも提督たちにダラダラ部屋を回らせるのも芸がないので
    次からちょっと趣向を変えてみます。

    >>312の最新青葉リストで○の付いている駆逐艦
    ○吹雪型
    ○綾波型
    ○初春型
    ○白露型
    ○朝潮型
    ○陽炎型+秋月+島風
    ○夕雲型

    の中から、安価で一人だけ指定してください。

    安価で指定された子達の無事を確定とし、以降暫くの間彼女らに動いてもらいます。
    あと、パチモノとも提督たちより少ししっかり目に絡むと思いますのでその辺もよしなに。

    動く子達
    安価↓1~3

    315 :

    初春

    316 :

    島風

    317 :

    ゆうだち

    318 = 1 :

    了解、ありがとう
    では次から、初春島風夕立がパチモンに出会います
    今日はここまで

    319 = 1 :

    パチモノの出典元紹介

    球磨→熊@ネコ目(食肉目)クマ科
    また熊がでました。

    多摩→タマ@三丁目のタマ
    猫。頭の上の黒いブチとカギ尻尾が特徴の男の子。一人称は「ぼく」。

    間宮→マミヤ@北斗の拳
    ボウガンやヨーヨー、娥媚刺などを駆使して戦う、ユリアに良く似た風貌を持つ女戦士。どう考えても似てるとは思えない。

    伊良湖→伊良子清玄@シグルイ
    周囲の人間を利用し、高い身分に昇り詰めようとする野心家。
    天賦の才で虎眼流の秘技を軽々と身につけ、藤木と並び跡目候補の1人と目されていたが、
    虎眼の愛妾いくとの密通が露見し、仕置きを受けて盲目となり、追放された。
    その後は検校のもとに身を寄せ、虎眼流への復讐を行う。独自の剣術「無明逆流れ」を編み出し、虎眼流の高弟達を血祭りに上げていく。

    まな板→龍驤@艦これ
    「まな板にし…」「まな板にしようぜ」「まな板に」「まな板にしたら」「まな板にしようぜ」「まな板にしようぜ」「かなりまな板だよコレ!」


    ✝「オマエは全然まな板のスゴさを分かってない」✝



    鳳翔→鳳将→南斗鳳凰拳使いの将星→サウザー@北斗の拳イチゴ味
    南斗六聖拳「将星」の男で、南斗鳳凰拳の伝承者。自身を聖帝と称し相手を見下す言動を見せるが、そのせいで友人らしい友人がいない。
    少年時代の記憶が地味に生々しく、トキやラオウから同情を買った。ツンデレで気分屋なため、敵味方問わず何かと周りを困らせている。
    好物はカレーで、夕食がカレーじゃないと怒る。毎週土日はカレーの日であるらしい。
    お台場に原寸大の聖帝十字陵が出来る事を望んでいるが、東京の地価の事を考えると不可能なので、土地が広くて安い北海道あたりが無難である。
    お洒落になろうといろいろと試しすぎて方向性が遭難し、ファッションセンスが暴走した。

    320 :


    サウザーが一番かわいかったかもしれん

    321 :

    逃げた彼女たちが夜逃げし『彼ら』となって還ってくる……
    遂には提督すら……まさか、な

    322 :

    サウザーはいちご味か

    323 :

    鳳翔→鳳翼天翔で一輝兄さんが来るかと思ったらサウザーだった

    324 :

    てことは霞はケンシロウにな…なな…な…なろんぽッ!

    325 = 313 :

    ○雲勢が読めないんだよなあ
    どうなることか

    326 :

    時津風とか大鳳とかは力士かな

    327 :

    北海道のモエレ沼公園に聖帝十字陵っぽいのあったな

    328 :

    いちご味ならしかたないね

    329 :

    よかった ハイパーを使いこなすBBなボクサーじゃなかったよ

    330 :

    >>304
    そういうことか!

    331 :

    鳳翔さんの秘奥義は

    『気高き紅蓮の炎よ!鳳凰天翔駆!』

    まぁ鳳翔さんの武器は弓なんだけどね…

    332 = 1 :

    駆逐艦寮廊下

    初春「……やれやれ困ったのう」

    初春(あまりに退屈で待機命令を無視して寮内を散歩してみれば)

    初春(なんじゃ?これは)

    初春(先程男が歩いておったぞ?)

    初春(大きな鬼の面を被った面妖な男と、忍者の格好をした面妖な男……)

    初春(寮の清掃業者か何かかとも一瞬思ったが、あのような珍妙な清掃業者もあるまいに)

    初春(先程は声をかけづらくてそのまま通りすぎてしまったが……)

    初春(うむむむ。今になって気になって仕方なくなってきたのじゃ)

    初春(どうする?今なら連中の行った方へ走っていけば追いつけるか?)

    初春(だがそれも向こうとしては何事だと思われかねんし……)

    初春(ついでに大人の人に変な子みたいな目で見られたらちょっと恥ずかしいのじゃ)

    初春(だが気になる……)モンモン

    夕立「初春何してるっぽい?」

    初春「おおう!?」ビクッ

    夕立「おう?」

    333 = 1 :

    初春「な、なんじゃ夕立かや。急に出てくるでない。心臓が飛び出るかと思うたわ」ドキドキ

    夕立「初春、おう!って言ったっぽい?島風っぽい!ぽい!ぽい!」ピョンピョン

    初春「こ、これ!人の話を聞かんか!」

    夕立「だって島風っぽいんだもん!ね?島風!」

    初春「は?何を言っておる。夕立よ、今はお主しか……」

    島風「あーー!バレちゃった!」

    初春「おおう!?」ビクッ

    夕立「初春の後ろに隠れてっぽい!でも夕立の目から逃げられなかったっぽい?」フフン

    島風「くっそー!やっぱりかくれんぼは苦手!次はかけっこにしよ?」

    夕立「えー?かけっこじゃ島風には勝てないっぽい。掴まれそうになったら殴ってもいい?」

    島風「おっ、やるかー?」

    初春「し、島風!?どうしてわらわの後ろにおるのじゃ!?と言うか、いつからおった!?」

    島風「うーん。いつからって、結構前からだよ。初春がでっかい仮面つけた人と忍者見てビクッってしてたころから」

    初春「な!島風、お主も見ておったか!」

    島風「うん、見てた。その後初春がぽけーっと歩いてたから気付かないし、初春の後ろに隠れて付いてったら夕立やり過ごせるかなーって」

    初春「いやいやこんな狭い廊下でそりゃ無理じゃろう」

    夕立「夕立の鼻は誤魔化せないっぽい!」フンスッ

    334 = 1 :

    初春「しかし、聞いておるとお主らもしや二人で遊んでおったのか?廊下で?待機命令無視して?」

    島風「だって退屈だったんだもん、ねー」

    夕立「ねー。それにそれはお互い様っぽい」

    初春「むぅ。それを言われると返す言葉がないが」

    夕立「ところで、二人はさっきあっちで面白いものみたっぽい?」

    初春「む?ううむ……面白いというか、珍妙というか」

    島風「見た見た!おっきい鬼のお面被ってる男の人と、忍者!」

    夕立「えー!?なにそれすっごく気になる!」

    島風「じゃあ見に行こうか!」

    夕立「賛成!」

    初春「あ、これ!仕事で来られておられるかもしれんのじゃぞ、邪魔するでない!」

    島風「でも初春も気になってるんでしょ?あれからずーっと上の空だったんだし」

    初春「ぬぐ!じゃ、じゃが……」

    夕立「それじゃあ初春も一緒に行くっぽい!」グイッ

    初春「ぬお!ま、待て!わらわは……」

    335 = 1 :

    島風「よーし、それじゃあさっきの人たちに追いつくように走るよー!」ガシッ

    初春「島風!?おぬしもか!」

    夕立「それじゃあ行きましょ!全速前進!」ズルズル

    初春「ぐえっ」

    島風「おーーーうっ!」ズルズル

    初春「ちょ、ま……襟……襟が締まっ……」

    初春(い、いかん。意識が……)

    初春「……ま、待て……」

    初春「自分の足である……く……」

    初春「……」



    336 = 1 :

    ??

    初春「……はっ!?」ガバッ

    夕立「あ、気付いたっぽい?」

    島風「もー!起きるのおっそーい!」

    初春「あ、あれ、わらわは……」

    島風「初春ったら、さっきの二人を追いかけてる途中で気絶しちゃったんだよ!」

    夕立「いきなりだったからちょっと焦ったっぽい」

    初春「いや一番焦ったのはわらわじゃからな」

    初春「まったく……人のこと急に引きずりおって。何考えておるのじゃお主らは」ブツブツ

    夕立「ごめーん」

    島風「ご、ごめんなさい」

    初春「……まあ良い。で、ここはどこなのじゃ?」

    島風「ああ、初春が倒れたから、夕立と二人で寮の手近な部屋に運んで休ませて貰ってたの」

    初春「なんと。それは申し訳ないことをした。すぐに謝罪と礼をせねば。して、部屋の主達はどこにおるのじゃ?」

    夕立「ああ、今はそっちの方でみんなでゲームしてるっぽい。みんなー!初春起きたっぽいーーー!!」

    初春(で、島風は答えてくれんかったが、ここは何型の部屋なんじゃ)



    何型の部屋?(以下の駆逐艦限定)
    吹雪型、綾波型、初春型、白露型
    朝潮型、陽炎型+秋月+島風
    夕雲型

    ↓1

    337 :

    浜風

    338 = 315 :

    白露

    339 :

    白露

    340 :

    安価下で白露型になるのかそれとも陽炎型ということになるのか

    341 = 337 :

    そういうことかミスったな

    342 :

    浜風「あら、気付かれたんですね」

    初春「おお、浜風か。迷惑をかけた。すまなんだな。お主がおると言うことは、ここは陽炎型の部屋か?」

    浜風「いえ。違いますよ。うちは大所帯ですから、もっと大きな部屋です」

    夕立「ここは夕立の部屋だよ~。浜風は遊びに来てたっぽい」

    浜風「えへへ……命令違反なんですけどね。みんな揃った陽炎型の部屋があまりに騒がしくて逃げてきちゃいました」

    初春「真面目な浜風が……意外じゃのう。ということはここは白露型の部屋か。夕立の住んでる部屋のわりに意外に片付いておるんじゃな」

    夕立「失礼な!……ちなみに陽炎型の部屋は何回か遊びに行ったことあるけど、全員分のベッドと私物で凄いごちゃごちゃしてるっぽい」ヒソヒソ

    島風「そうそう。ちょっとした小学校の体育館みたいな大部屋でね。ごちゃごちゃなの。服とかお菓子とか散らばっててごちゃごちゃ」ヒソヒソ

    浜風「わ、私の個人スペースは綺麗にしてます!片付けずに散らかしているのは雪風とか時津風とか谷風とかです!」

    初春「陽炎がおっても綺麗に保てんのか。大姉妹は大変じゃのう」

    浜風「うううう……」

    夕立「浜風いじりはその辺にして、折角だから二人もゲームする?」

    島風「えー?初春気付いたんなら早くさっきの人ら追いかけようよー」

    浜風「誰か追いかけてたんですか?でも、みなさんここに来て結構経ってますし、もういないと思いますよ?一緒にゲームしていきませんか?」

    初春「あ、いや。わらわは……」

    343 = 1 :

    島風「どうしたの?初春。何かやりたいことある?」

    初春「あ、いや、特にそういうわけではないのじゃが……」

    初春「そうじゃな。まずは礼を言っておこうか。夕立と島風のせいとはいえ迷惑をかけたしのう」

    島風「初春真面目だなぁ」

    浜風「いえ、礼儀正しくて素晴らしいわ」

    夕立「別にいいのに。今初春が寝てるベッドも夕立のだし」

    初春「くぬくぬっ!」ボッフボッフ

    夕立「あっ!こら初春!ベッドの上でジャンプするな!マットレスが痛むっぽい!」

    島風「誇りも舞っちゃうよー!体に悪いから!」

    浜風「落ち着いて初春さん!」ガシッ

    初春「ええい離さんか浜風!元は言えばこいつのせいなんじゃからこのくらいの復讐は……」

    紫暮「なんだぁ?騒々しいぞ夕立~」ボリボリ

    初春「」ピタッ

    夕立「あ。時雨ー。ゲーム終わったっぽい?」

    初春「お、男の人?」パクパク

    344 :

    まさか謎の…

    345 :

    戦う坊さんじゃねーか!

    346 = 1 :

    紫暮「おー。負けた負けた。さみやら涼風がせがむからやってみたがよ。やっぱりジジイに最近のテレビゲームは無理よ。ついてけん」

    浜風「そんな。ジジイだなんて。時雨さんダンディで素敵ですよ」

    紫暮「おっ、嬉しい事言ってくれるねぇ浜風ちゃんは。うちのがさつな連中とは大違いだわ」

    夕立「むー!それどういう意味!?」

    紫暮「ククク。さてね。それじゃあ姉はやることもなくなったし、ぶらぶら食堂行って甘酒でも飲んでくるわ」スタスタ

    初春「あ、ま、待たれよ!」

    紫暮「ん?おお、初春ちゃんか。起きたんだな。すまんなうちの子ザルが乱暴したみたいで」

    初春「あ、い、いやそうではなく……」

    初春(大人の男のくせに駆逐艦の中に溶け込みおって、お主一体何者じゃ!?)

    初春(……って言いたいのに、大人の男の人の前故、緊張して口が動かん!)カチコチ

    夕立「子ザル!?子ザルって言われたっぽい!?狂犬は言われ慣れてるけど子ザルは初めてっぽい!」プンプン

    浜風「いやそれもどうなんですか」

    紫暮「島風ちゃんもな?友だちと遊んで楽しくてはしゃいじまうのはわかるけど、ちゃーんと相手のこと、考えてやらないとな」

    島風「…」

    紫暮「こうやって友達と散々遊び倒せる時期なんか限られてんだ。それこそあっという間よ。つまらんことで仲違いして後で勿体無かったなぁって後悔するのほどつまらんことはねえぜ」

    島風「お、おう……」

    347 = 1 :

    紫暮「ま、夕立もな。あれでは悪いやつじゃねえんだ。できたらこれからもよろしく付き合ってやってくんな」

    初春「は、はい……」カチコチ

    紫暮「ははは!こんなジジイに説教くせえこと言われちゃ緊張しちまうわな!悪い悪い!じゃあわしは行くんで、あと自由にな!」スタスタ

    初春「あ、あの……」

    初春「えっと……」

    初春「その……」

    初春「……す、すまぬ……じゃなかった、すみません、つかぬことを、聞いて……あの、お伺いしてもよかろ……じゃなくて、よろしいでしょうか……」

    初春「あ、あの……ご気分を害されるかもしれぬのじゃ……ですが……」

    初春「おぬ……あなた、男性ですよね?」

    初春「…」

    初春「……なにゆえここにおる……いらっしゃるのですか?」

    浜風「一人で何をブツブツ言っているのですか?」

    初春「…」

    夕立「もしかして時雨に何か言いたいことあった?もうとっくに食堂に行っちゃったよ?」

    島風「初春しゃべるのおっそーい」

    初風「……」

    348 = 1 :

    最後の初風間違ったっぽい!
    初風「……」→初春「……」っぽい!

    349 :

    つまり誇りが舞うのは通常運転だと

    350 = 1 :

    初春「のうお主ら」

    夕立「なぁに?」

    浜風「はいなんでしょう」

    島風「おう?」

    初春「お主らも見たよな?今」

    夕立「何を?」

    初春「……時雨を名乗るくせ者に決まっておろう。なんじゃあの似ても似つかぬ」

    浜風「似ても似つかぬ?私には別にいつもどおりに見えましたけど。あの普段の気だるそうな雰囲気、戦闘時とのギャップがあってちょっと格好いいですよね」

    初春「莫迦な!?」

    島風「時雨のどこをどう見たら何が違ったっていうのさ」

    初春「そうじゃの!強いて言うなら何もかもかの!?」

    浜風「そんなに変でした?時雨さん。確かに今は艤装の代わりに甚平と雪駄でしたけど」

    夕立「ああ、ちょっと前に改二になったからねぇ」

    島風「なるほど!確かにあの時は装備も雰囲気も変わったしね!」

    浜風「でも、それ以降も何回も会ってませんでした?私と初春さんも一緒に遠征行ったじゃないですか。ほら、あの岩礁で鯨の子供が死んでるのを時雨さんがお経あげた時の」

    初春「そんな記憶ないわ!正気かお主ら!?いや、待てよ。よもやさっきのあれに飽き足りず今度はわらわのことを謀ろうとしておるのではあるまいな!!?」

    島風「なんか疑われだした」

    夕立「心外っぽい」

    浜風「あの時の時雨さんも格好良かったですよね。なんというか、凛としてて……」


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