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    元スレ和「フランスより」咲「愛をこめて」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★★
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    251 = 1 :

    >>245で誤字があったので再投下。
    いつもレスありがとうございます。

    252 = 247 :

    完結楽しみにしてる

    253 :

    やっぱり公式カプは良いなぁ

    254 :

    読む度に思う。こういう咲和もあるんだなって

    255 :

    ありがとう。ただただありがとう。
    早く終わりを読みたい気もするし、このままずっと咲のど、のど咲が続いていく様を見守っていたい気もしてる。
    ちょっと嫌なことがあったんだけど続き投下されてるの今読んでそんなことどうでもよくなった!最高!原村さん、行けー!

    256 :

    すばら!

    257 :

    おつおつ

    258 :

    そろそろ来ないかな

    259 :

    来週あたりに投下予定です。
    お待たせして申しわけありません。

    261 = 1 :

    >>260
    ありがとうございます。
    あと次回更新分は少々エロシーンがありますので苦手な方はご注意願います。

    262 :

    エロシーン増やしてもいいのよ?

    263 :

    前回はキンクリされたエロ来るか
    全裸待機してます

    266 :

    「……」

    「何でそんなに鈍感なんですか。今までの私の態度で分かりそうなものでしょう」

    「だ、だって私、恋愛とかしたことなくて……そういうの、考えたこともなかったから……」

    しどろもどろで答える咲を、和はじっと見つめる。

    「じゃあ、今はどうですか?」

    「えっ」

    「こないだ私と寝た時はどうでしたか?」

    「あ、あうぅ……」

    「咲さん、凄く気持ち良さそうでしたよ」

    開き直りでもしたのか、和はニィと意地が悪そうに笑った。

    「なな、な……っ!」

    「それとも咲さんは、好きでもない人に触られても平気なんですか?」

    淫乱なんですねと揶揄する和に、咲の頭は一気に怒りで爆発した。

    「そ、そんなわけないでしょ!」

    「じゃあ、私のことはどう思ってるんですか?」

    ふいに和の目がすっと冷えた。

    267 = 1 :

    「本当は、会えたらずっと訊いてみたかったんです。ここで会うなんて思ってもいなかったから中々言い出せなかったですけど」

    「……」

    「咲さん」

    「……よく、わからないの」

    咲の声は、はっきりと震えていた。

    「新子さんにも同じことを尋ねられて……私自身もずっと考えてたんだけど、答えが出なくて」

    とつとつと答える咲を、和はじっと見据えている。

    「友達だったのは確かで、多分それ以上に大切なところもあって……でも、私は一度それを断ち切ってしまった」

    「だから、そんなこと言える資格は本当はなくて……」

    「難しく考えすぎなんじゃないですか? 」

    事も無げに言い放った和を、咲はまじまじと見つめ返す。

    その視線を和は鷹揚に受け止めた。

    「さっきも言いましたけど、咲さんは好きでもない人に触られて平気な人じゃありませんよね?」

    「当たり前だよ!」

    268 = 1 :

    「じゃあ、何で私には許したんですか?」

    「……っ」

    顔を真っ赤にしてうつむいた咲の顎を和の指がひょいと掬い上げる。

    「もし、それが分からないって言うのなら……」

    もう片方の手はいつの間にか咲の腕を捉えていて――和の目が、ちろりと瞬いた。


    「もう一回、試してみれば分かりますよね」


    そして和は当たり前のように咲の唇を塞いだ。

    「ん…っ、和ちゃ…ッ …んぅ」

    噛み付くような口付け。

    舌が痺れるほど強く吸われ、口腔を余す事無くねぶられた。

    鼻で息をしようにも呼吸自体が追いつかない。

    堪らずに和の服を強く握った。

    「ぁッ…んんっ」

    ぬるりと口蓋を舐められ、ぶるりと身震いした。

    269 = 1 :

    怯える舌を絡み取られ、熱く柔らかいものが幾度も角度を変えてぬるぬると蠢く。

    唾液が溢れてきて、淫らがましい音が頭に直接響いて羞恥に頬が赤く染まる。

    熱くて苦しくて恥ずかしくて、離してほしいと思うのに、両手は和の背中に縋りついてしまう。

    上ずった声は、あまりにも淫ら。

    けれど。

    あまりにも永く唇と口腔を蹂躙され、息が切れた。

    とんとんと背中を叩くと漸く離された。

    「…咲さん」

    きつく抱きしめられる。

    はぁはぁと息を整える間。

    抱き締め返してみたのだけれど。

    ふと腕が緩み、覗き込んできた貌は苦さを湛えていて。

    腫れた唇を指で撫でられぞくぞくしたが、色に表さずなんとか堪えた。

    270 = 1 :

    再び和が唇を重ねてきた。

    今度は殊更ゆっくりとした動きで。

    呼吸を奪いすぎないように、という配慮なのだろう。

    一つ一つの舌使いがやたら明確に感じられて、ひどく恥ずかしい。

    唇の熱さや柔らかさをはっきりと認識してしまう。

    努めてゆっくりと舌が絡まり、唇の角度を変えるのも、咲に合わせてくる。

    急速に熱くなる身体が止められない。

    首筋に顔を埋められ、つうっと舌で辿られる。

    「ッン!やっ、待って」

    「待てません」

    首筋を降りた舌が鎖骨を這い、窪みをぺろりと舐めた。

    「今更待てると思ってるんですか」

    「で、でも……あッ!」

    和の手が咲の下肢に伸びる。

    十分に濡れた秘所に指を埋め込まれた。

    漏れそうになる嬌声を、咲は唇を噛んで耐える。

    一度目の時は痛みを感じた挿入も、今回は何の抵抗もなく身体が自然と受け入れる。

    「あっ…ぁん…」

    和の繊細な指が咲の中を掻き乱す。

    たまらず高い声を上げてしまう。

    「イイですか?咲さん…」

    「んっ…イイ……あ、ああっ」

    びくびくと震える身体を抱きしめられる。

    中を蹂躙する指の動きが早まる。

    271 = 1 :

    「あっ…んんっ…和ちゃん…も、もう…っ」

    「いいですよ、イっても」

    耳たぶを食まれて、舌でねっとりとねぶられた。

    「――――ッ!!」

    咲はビクンと大きく身体を震わせ、果てた。

    「咲さん……」

    悦楽の余韻に浸る中、囁くような和の声が響く。

    うっすらと目を開けて見上げれば、そこにはひどく優しげな表情をした和がいた。

    「……っ」

    ドキリと心臓が高鳴る。和の顔から目を反らせない。

    胸がぎゅうっと締め付けられるような感覚。

    (あ……。これが、愛しいって感覚なのかも……)

    それを言葉にしようと口を開けた瞬間。

    「…ああっ!!」

    中に埋められたままの和の指が、再び蠢き出した。


    ■  ■  ■

    272 = 1 :



    ■  ■  ■


    「ん……?」

    咲は鼻をひくつかせた。

    何だかとても甘い匂いがする。

    目を開けると、そこはあまり見覚えのない部屋だった。

    どこにいるのだろうとしばし考え込んで、そういえば和の部屋に泊まったことを思い出す。

    (前にも似たようなことが……)


    「あぁぁああっ!!」


    一瞬にして昨夜のことが蘇り、咲はベッドから勢いよく身体を起こした。

    「咲さん、どうかしたんですか?」

    悶絶していると、エプロン姿の和が駆け込んできた。

    「いや、その、あの……」

    「昨夜は一切手加減しませんでしたからね。身体が辛いでしょう」

    「あうぅ……」

    「今日は私も休みになってますし、そのまま大人しく寝ていてください」

    「わ、わかった……」

    咲の返事を聞くと、和はまたキッチンへと戻っていく。

    随分と慌てているようだった。


    (お菓子でも作ってるのかな……)

    ようやく醒めてきた今ならわかる。

    部屋に漂っているのは、バターと砂糖が焦げる匂いだった。

    273 = 1 :

    今回はここまでです。

    275 :

    乙 やはり和咲は良いものだ

    276 :


    咲さんかわいい

    277 :

    咲和いいぞ~

    278 :

    結局はこの二人に落ち着く

    279 :


    咲ちゃん自覚したみたいだね

    280 :

    咲和尊い…

    281 :

    尊い…

    282 :

    まだかな

    283 :

    ご無沙汰しております
    更新お待たせしてすみません
    今月末には投下できると思います

    284 :

    楽しみにしてる

    286 :

    待ってるよー

    287 :

    全力で待ってます

    288 :

    >>287
    気持ちはわかるがsageておいた方がいい
    なんか嫌な予感がする

    289 :

    咲和スレはよく荒らされるからねぇ

    290 :

    でも咲のどが1番尊いのは変わりない

    291 :

    キッチンからはカチャカチャと何かを混ぜる音がする。

    軽快なリズムが妙に耳に心地よかった。

    泊まっていた屋根裏部屋よりも大きな窓からは、春の陽が差し込んでいる。

    急いで歩いている人がガラス越しに見えて、鳥と子供の声も聞こえてきた。

    パリに来て一番穏やかな朝だった。



    「お待たせしました」

    空腹を覚えてきた頃、和がキッチンからトレーを持って現れた。

    ベッドから出ようとする咲を制すと、ブランケットの上にそのトレーを置いてしまう。

    中には焼き菓子が幾つか並んでいた。

    「時間がある朝は練習も兼ねてこういうのを作ってるんです。本当は冷めてから食べるんですけど、焼きたても美味しいですし」

    「ベッドの上で食べてしまっていいの?」

    「今日は特別です」

    咲の額にキスを落すと、和は小さなテーブルと椅子をベッドの傍らに持ってきた。

    292 = 1 :

    カフェオレも用意してくるという和を待ちながら、咲は改めてトレーの中身を見る。

    載っている焼き菓子は三種だった。

    パウンドケーキのようなもの、クリームの入ったタルトのようなもの、最後はベリーを散らしたクレープだ。

    生クリームのケーキのような華やかさこそないものの、どれもひどく食欲をそそった。


    「はい、どうぞ」

    戻ってきた和に渡されたのは、まるで茶碗のようなボウルだった。

    訊けばカフェオレ用のボウルはみんなこの形をしているのだという。

    「昔は、ティーカップも取っ手がなかったらしいです」

    「そうなんだ。お茶とかにも詳しいんだね」

    「習いましたから。料理の歴史とか。試験にも出ますし」

    「そんなことまでやるんだね……」

    他愛もないことを喋りながら、早速和お手製の朝ごはんを食べる。

    まず口にしたのはクレープだった。

    憧と食べにいった店のものとは違う、随分とシンプルなものだ。

    具もクリームもなく、カラメルソース以外はトッピングのベリーだけ。

    しかし何故か食べると濃いオレンジの香りがする。

    293 = 1 :

    「おいしい……けど、不思議」

    「オレンジのお酒をかけているんです。アルコールは飛ばしてますから大丈夫です」

    「そうなんだ」

    次に手に取ったのは、パウンドケーキのような焼き菓子だ。

    カトルカールという名前で、ずばりパウンドケーキのフランス版なのだという。

    もっとも咲の知るパウンドケーキにはナッツやフルーツがぎっしり入っている。

    が、こちらには何も入っていない。

    先ほどのクレープ同様、実にシンプルだ。

    けれどもこのケーキは咲が今まで食べた中でも一番おいしいパウンドケーキだった。

    とにかくバターの風味が素晴らしい。

    咲が朝嗅ぎとった甘い匂いが、より濃厚に口の中へと広がっていく。

    甘さ控えめに淹れてくれたカフェオレとの相性も抜群だった。

    294 = 1 :

    「最後のこれは、なんていうお菓子なの?」

    「これですか?フランです」

    こちらは、見た目を裏切ったもっちりとした食感だった。

    中に入っていたのはカスタードクリームというよりはプリンに近い。

    表面の焦げたところだけが薄皮のようで面白かった。



    「ごちそう様でした!」

    すっかりお腹一杯になり、咲はぽすんと枕に背を預けた。

    「お味はどうでした?」

    「どのお菓子もすっごく美味しかったよ!それに、何だかとても贅沢な気分になれちゃった」

    「贅沢?」

    首を傾げた和に、咲はフフッと笑みを浮かべる。

    「朝からお菓子、それもパティシエさんが作った焼きたてを食べられるなんて……何だか王様になったみたいで」

    ベッドで朝ごはんを食べるという経験も、今までにはなかったことだ。

    「それだけで、特別な朝を過ごせた気分だよ」

    うっとりとした心地でそう礼を述べると、何故か和はぽかんとした顔になった。

    295 = 1 :

    「別に、どれも大したお菓子じゃありませんよ?簡単ですし、どこにでも売っているものですし」

    「でも朝にお菓子を食べるなんて、私したことなかったし。それに……」

    「それに?」

    「好きな人が作ってくれて、好きな人と一緒に食べられるのは……やっぱり特別なことじゃない?」

    「……好きな……人……」

    「あ、えっと、その……っ」

    瞬間、咲は羞恥で隠れたくなった。

    「つまり……咲さんも私のことが好きだと。そういう解釈でいいんですね?」

    ずいっと顔を近づけてくる和に、咲は頬を赤らめながらこくんと頷いた。

    「……うん。昨夜和ちゃんと、その……寝て……やっと分かったの」

    「……はい」

    「私、和ちゃんのことが……特別な意味で好きなんだって」

    「……!!」

    296 = 1 :

    それまで散々和との仲を友達どまりにしておいて。

    自分でもかなり虫のいいことだと思う。

    しかし和はそれに対して文句など何一つ言わなかった。

    「特、別……」

    「和ちゃん?」

    「……そうですか。特別って……そういうことで良かったんですね」

    和の目が、日の光を受けてきらりと瞬いた。

    「ありがとうございます……私、ずっと咲さんにそう言ってもらいたかったんです」

    「和ちゃん……」

    「私も、咲さんを愛しています……誰よりも」

    ぎゅっと和に抱きしめられる。咲も和の背に腕を回す。



    そのまま暫くの間、互いの体温を感じながら抱きしめ合っていた。



    297 = 1 :




    ふいに咲を離した和が立ち上がる。

    傍らに放っておいたエプロンをおもむろにつけると、咲を振り返った。

    「食べ終わった食器はそこのテーブルに置いておいてください」

    「和ちゃん?」

    「ちょっとキッチンに篭もりますから」

    「へっ?」

    「咲さんは体調が戻るまでベッドで寝ていてください」

    「えぇっ、ちょっと……えぇっ?」

    咲の戸惑いをよそに、和は本当に宣言通りにキッチンへ籠もってしまったのだった。


    ■  ■  ■





    298 = 1 :

    今回はここまでです。

    299 :


    待ってた。凄く待ってた

    300 :

    おつ
    寝る前に咲和が読める幸せ


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