私的良スレ書庫
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元スレいろは「わたし、葉山先輩のことが…」葉山「…俺は彼の代わりにはなれない」
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前回までどんな話だったかほとんど覚えてなかったけど、やっぱり面白いな いい雰囲気だ
―――――
―――
さてさて。自分の変化を受け入れようが、特にこれと言って何か状況が変わるでもない。
たとえ人が変わっても周囲の状況が激変するわけでもない。
仮に根暗な人間が超絶前向き戸部よろしくうぇーいな人格に、見た目になろうとも状況が変わることは稀だ。
職場で根暗ということで軽くいじめのようなことが起きていたとして、うぇーい系になったところで仲間が
できたり、モテたりするわけでもない。暗かった人物が急に明るくなったことで周りの人間はある種の恐怖を覚えるまである。
根暗クスクス、から、なにあいつきもクスクス、程度の変化。
運命論を感じたのは俺だけであろうか。
世の中の出来事はすべて、あらかじめそうなるように定められていて、人間の努力ではそれを変更できない。
つまり努力するで無駄ってことじゃないですかやだー。
言わずともわかるであろう。人は変化を恐れる。自身、変わっていくことに恐れを抱いていたともいえる。
その結果、多少形が変わろうとも元の状況を保とうとする。故人の変化が周りの状況を変えることにはならない。
しかし、その周りが変化を望むなら別だ。一人の変化をきっかけにして周囲が徐々に変わろうとする。
であれば自然と現状は崩れ、新たな状況が構築されていく。
逆に周囲の人間が個人に与える影響はでかい。周りが楽しそうにしていれば自分も楽しくなる。
元々は明るい者でも、周囲がそれを良しとしないが故の排他により、その個人は殻に閉じこもる。
個人を変えるのは周囲で、周囲を変えるのもまた周囲。
all for one , all for all
なにそれ語呂悪い。
要するに、だ。自分では変わったつもりでも、結局現状維持を望んだが故に特に毎日に変化はなかった、のだが。
―――
さてさて。自分の変化を受け入れようが、特にこれと言って何か状況が変わるでもない。
たとえ人が変わっても周囲の状況が激変するわけでもない。
仮に根暗な人間が超絶前向き戸部よろしくうぇーいな人格に、見た目になろうとも状況が変わることは稀だ。
職場で根暗ということで軽くいじめのようなことが起きていたとして、うぇーい系になったところで仲間が
できたり、モテたりするわけでもない。暗かった人物が急に明るくなったことで周りの人間はある種の恐怖を覚えるまである。
根暗クスクス、から、なにあいつきもクスクス、程度の変化。
運命論を感じたのは俺だけであろうか。
世の中の出来事はすべて、あらかじめそうなるように定められていて、人間の努力ではそれを変更できない。
つまり努力するで無駄ってことじゃないですかやだー。
言わずともわかるであろう。人は変化を恐れる。自身、変わっていくことに恐れを抱いていたともいえる。
その結果、多少形が変わろうとも元の状況を保とうとする。故人の変化が周りの状況を変えることにはならない。
しかし、その周りが変化を望むなら別だ。一人の変化をきっかけにして周囲が徐々に変わろうとする。
であれば自然と現状は崩れ、新たな状況が構築されていく。
逆に周囲の人間が個人に与える影響はでかい。周りが楽しそうにしていれば自分も楽しくなる。
元々は明るい者でも、周囲がそれを良しとしないが故の排他により、その個人は殻に閉じこもる。
個人を変えるのは周囲で、周囲を変えるのもまた周囲。
all for one , all for all
なにそれ語呂悪い。
要するに、だ。自分では変わったつもりでも、結局現状維持を望んだが故に特に毎日に変化はなかった、のだが。
「あ、先輩!いらっしゃい!」
「なんでお前がここにいるんだ一色。つーか来客はそっちだろうが」
「じゃあお帰りなさい」
「へいへいただいま」
「へへ~。今の夫婦ぽくありません?」
「あざとい」
「久しぶりですねーそれ言われるの」
それまで黙っていた……というか声をかけるタイミングを見失ったといった感じの雪ノ下だったが、
んん、と咳払いをして注意を引いてくる。
「こんにちは比企谷くん。一応言っておくけれど、ここはあなたの家ではないわ」
「まじかよ。あまりにも居心地のいい場所だったから錯覚してたぜ」
「うわ、先輩がボケてる……ってなんか雪ノ下さん照れてます?」
「なにか?今のやり取りのどこにそんな要素があったのかしら」
だから怖いよ。目が怖い。ゆきのんの睨みつける攻撃!相手は死ぬ。
一色ガチでビビってんじゃねぇか。
「ってそうだ。なんでお前ここにいんだよ。さぼりか」
せんせいにいいつけてやろー!
あのふざけ半分の言葉にどれほど苦しめられたことか。対象が俺であるというだけで嘘が真実に変わる。
下村マジ許さん。
「ちーがいますよー。ちゃんと仕事はしてますー」
「じゃあなんか依頼か。今度は何のミスを犯したんだ」
「ミスったって決めつけないでくださいよ……。まあ、特に依頼というわけでもなくてですね……」
「は?じゃあなんで来たんだよ。ここは喫茶店じゃないぞ」
「依頼ではなかったのかしら?」
雪ノ下も依頼だったと思っていたようだが、どうやら違うようだ。
ということはなにか相談だろうか。うちは相談事も受け付けてるからな。まじ何でも屋。
気分はさながらコーヒーを点てながら常連の話を聞くマスター。……ここは喫茶店だったか。マスター!MAX缶コーヒーお願いします。
さておき、なかなか言いよどんでいるところを見ると話しづらい内容なのだろうか。
クラスの男子が掃除しないんですーとか。ないか……ないな。
「いやーなんていうかーそのー……せ、先輩に会いに来ただけ…ていうか……なんて。あ、あはは」
「…………」
「…………」
「…………」
見る見るうちに一色の顔が朱く染まっていく。その朱が広がってこっちまで赤く塗りつぶされそうだ。
実際雪ノ下もなんか気恥ずかしそうだ。
っていうか、なに照れてんだよお前のキャラじゃないだろていうかアッツいなー!さっき廊下歩いてきたからかなー!
歩いて息上がるなんて歳のせいかな?いや、妖怪のせいだな。
「その……紅茶、淹れるわね」
「あ、ど、どうもありがとうございます~…」
雪ノ下さんが気を遣っている……だと?
ていうかこいつさっきから語尾萎みすぎだろ。
どうするよ俺、選択肢はどの逃げるを選択すればいい!?いや落ち着け。とりあえず現実から逃げよう。すでに軽く逃げてるけど。
と、そのとき狙ったかのようなタイミングでガラガラっとドアが開く。
「やっはろー!お待たせ~っていろはちゃん、いらっしゃい!」
「あ、どうもです結衣さん!」
「今日はどうしたの?なにか依頼?」
「あえ?っとぉ~あ、遊びに来たって感じですかね~」
「そっかそっか、ゆっくりしていってね。あ、お菓子食べようよ!」
「あ、いいですね~。甘いモノ摂りたい気分です」
「ちょうど甘いモノ持ってきたよー、今日のは自信作なんだよね!」
「気が利くな。更にマッ缶もあれば完璧だ」
「さ、さすがにそれはないかな~、ていうか甘いのに更に甘いの飲むんだ……」
「糖分を摂りたがるのは決して悪いことではないぞ。脳の回りが良くなる。
作家だの漫画家だの集中力使う人たちなんか糖分大量に摂る人多いしな」
「そうね、糖分は集中力、思考力、記憶力の低下を回復させることができるから、その手の能力を活かす人たちは
積極的に糖分を摂取する傾向にはあるわね。勉強の疲労やテスト前に、というのはよくある話よ」
「へー!じゃあたっくさん甘いモノ食べればテストいい点とれるかな?」
「いや、知識つくわけじゃないからな?無い頭捻っても何も出んぞ。ただ太るだけだ」
「そこ!失礼だし!」
「大量に糖分を摂ることで逆に集中力や動作が低下することもあるから何事も適量が大事になるのよ」
「過ぎたるは猶及ばざるが如し、ってやつですね!」
「ふえぇ!なんかいろはちゃんが頭いいっぽいこと言ってる!」
ふえぇ馬鹿丸出しの発言だよぉ。
しかし一時おかしくなった空気も自然と元通りになったか。
グッジョブガハマさん。…………待て…自信作…だと?
「っじゃ~ん!名付けて!デラックスハニトーゆいゆいスペシャル!」
「あ、俺さっきコーヒー飲んだし腹減ってないから遠慮しておくわ」
「比企谷くん汚いわよ。汚いあなたには糖分が足りてないわ」
「いや、意味わかんないから。ていうか俺は汚くねーよ」
なんかよく見たらパンの白いところかと思ったら生クリームじゃねーの?あれ。
お前パンの耳の中にも外にもクリームとか……その名に恥じぬ甘さだな。
妥当なネーミングだ。発想の馬鹿っぽさといい。
「えー?普通においしそうじゃないですか?食べましょうよ先輩。あーんしますよあーん」
「いらんやめろまじでやめろ。お前が食えほら、あーん」
「……えぅ?あ、あーん、んぐんぐ………」
しまった、ナチュラルに伝家の宝刀あーんをしてしまった。つい小町に接するかのように。
隣でんー!あま~い!とかいって食ってる由比ヶ浜が固まってるじゃねーか。
「ど、どうだ」
「……甘すぎますね……いろんな意味で」
まあ、なにも突っ込まないでおこう。
「ヒ、ヒッキー!……あ、あーん」
「いや、ほんといいんでそういの、まじで」
「割と傷ついた!……じゃあゆきのん、あーん!」
「行儀が悪いわよ由比ヶ浜さん」
「ごめんなさい!?」
なにやってんだか。まあ本人は美味そうに食ってるし放置でいいだろ。
ふと一色のほうに目を見やると、ハニトーの甘さのせいか頬が緩みまくっていた。
なんだ……まあ、見てるとこっちまで甘くなってくるな。甘いついでに一口だけ食ってみるか。
………うむ。砂糖の塊ってかんじだなこれ。
* * *
「そろそろお開きにしましょうか」
「だな。だいぶ日も落ちてきたし。つか結局ずっとここにいたが大丈夫なのか仕事は」
「大丈夫ですよ、っていうか今日は何もすることなかったんで。また遊びに来ますね!」
「ここは用事のない人が来るようなところではないのだけれど……」
「ま、まあまあ。たまにはいいんじゃない?いつも暇だし」
実際、活動内容なんかほとんど無いようなもんだしな。笑え。
「私は鍵を返してくるからここで」
「あ!あたしもついてくよゆきのん」
「そう。では2人ともまた明日」
「おう」
「おつかれさまでーす!」
「おつかれー!」
雪ノ下、由比ヶ浜と別れ、一色と二人、一足先に帰るとする。
今日は互い少し変な態度になっていたが、部室でごちゃごちゃやっている間に自然といつも通りに戻った。
歩き出して少したってから一色が口を開く。
「奉仕部楽しいですね~。居座りたいです」
「別になにもしない部活のどこに楽しい要素があったんだ」
「強いて言うなら先輩がいることですかね、どや」
「もう普通にぶっちゃけるのな」
「そういう先輩も可愛い反応見せませんね~つまんないー」
少しの時間ではあったが大分慣れた気がする。人間なんにでも慣れるもんだな。
「でもほんと……わたしが奉仕部にいたらどうなってたんでしょう」
「どうもなってないだろ。入部初めの段階でもうバックれてる気がする」
「あはは~それありますね。多分他の部活か、遊びに行ってますね。
……そう考えるとこれでよかったのかもしれませんねー。わたしが先輩に依頼してなかったら気付けなかったことばかりな気がします」
「……かもな」
同じ部活であったとして、一色という人間が俺のようなぼっちを認識するようなことはないだろう。
誰にでも愛されたいが故の、どの方面に対しても態度を変えないという点。本来ならば、俺という人間は誰とでも、という枠にいたはずである。
それが依頼というきっかけにより、変化していった。
「また、遊びに行ってもいいですか?」
「おう。どうせ暇だしな」
「えへへ。じゃあまた明日です!せんぱい」
「ん、じゃーな」
* * *
「で、昨日の今日でさっそくいるわけか」
「へへ~きちゃいました」
「仕事しろよ生徒会長」
「今日の分の仕事はすでに終わらせてますー、授業の合間とかに全て終わらせました」
「まじかよ」
「ふっふーん♪ご褒美があるのならわたしだってやるときはやりますよ」
「ご褒美ってなんだよ」
「先輩との時間、プライスレス」
「うぜぇ……」
部外者が2日立て続けという状況に我らが部長は如何様にお考えなのでしょうかね。
「別にかまわないわ。邪魔にならないのであれば」
「いいのかよ」
「と、いうわけで撫でてもいいですよ先輩」
「いや、まったく意味わからないんだが」
「わたしすごくないですか?放課後までに仕事全部終わらせたんですよ?ご褒美欲しいです」
「さっきプライスがどーのとかいってたのはどうしたんだよ」
「やっぱり目に見える成果がないとがんばれません」
「じゃあがんばんなくていいじゃね?おつかれさん」
「冷たい!あ、結衣さんこんにちは~」
「やっはろー!あれ、いろはちゃん生徒会大丈夫なの?」
「はい、やることやったので!」
「そっかそっか、じゃあゆっくりしていってね!」
「ありがとうござま~す。と、いうわけで撫でてください先輩!」
「断る。人前でんな真似できるか」
「二人ならいいんですか?」
「いや、手が折れてるから無理だな」
「断り方が雑すぎます!」
くだらない掛け合いが続いていき、奉仕部にしてはにぎやかな場所になったような気がする。
人は変化を恐れるものだが、周囲が変わろうとしていればその比ではない。
雪ノ下も由比ヶ浜も一色も。そして俺も変わろうと、近づこうとした。
その結果がいいほうに進んでるのかは、判断しかねない。
だが、今はただ、楽しければそれでいいのかもな。そう思えるくらいには、俺の思考も緩くなったもんだ。
――――
――――――
眠れないから書いてみたが、誤字確認してなかった
本編あと2回か3回程度で終わるかなーようやく
本編あと2回か3回程度で終わるかなーようやく
ふざけんな!
あーんとか…あーんとか!! 羨ましいでもヒッキーなら許す。
おつ
あーんとか…あーんとか!! 羨ましいでもヒッキーなら許す。
おつ
>>638
キチガイ死ね
キチガイ死ね
>>641
あげかすキチガイしね
あげかすキチガイしね
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