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    元スレ男「……いよいよメラが使える様になるとか末期だな俺は」

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    351 = 342 :


    ~ 【男が走る位置から僅か100m右、路上】 ~



    < 「……!! どこだぁあああ!!」


    「…!」ビクッ

    初老「今のは何だろうね、こわいなぁ」

    < ぐいっ

    「……」

    初老「変な事をしないでね女さん、君は僕が守るから」

    初老「もうすぐ僕の家だよ、着いたらまずはシャワーでも浴びようねぇ」

    (……さっきの声は男くん、だよね…)

    (私を探してる……今ここで逃げれば、男くんが助けてくれる……)

    (でも……下手したら私、撃たれちゃうのかな……)ポロポロ…


    「…………」


    (おじいちゃん……!)グルンッ!

    初老「お?」

    「わああああ!!」ブンッ!!

       ゴッ!
         パァンッ!!

    初老「ぐぇぇっ…!」ドサッ


    「……~~っ!」

    (逃げなきゃ、逃げなきゃ……)ふらっ

    (……あれ、お腹……痛…………)



    < ドサッ……



    352 = 342 :


    初老「ぁああ……あぁあああぁあぁああ!!!!」

    初老「女さぁぁあんっッッ!!」ガバッ


    「ぅ……あ…ッ」


    初老「なんで、何で何で何で!!? 撃つ気なんて無かったのに! アァアアア!!!」

    初老「変な事をしないでって言ったじゃないかぁ!! オォイッ!!」

    初老「畜生が!! 隊にいた時もそうだった!! あの時に一尉が邪魔しなけりゃ僕はァ!!」

    初老「くそクソ糞ッッ!! 僕の言うことを聞かないからだぁ!!」


    初老「アァアアア!!」カチャッ


    (………男くん、おじいちゃん……)




        パァンッ!!
             パキュィンッ!!




    初老「……?」

    初老「……??」


    353 :

    「……??」

    354 :

    スレタイからは想像もできないくらいハードな内容だな。
    確かに「普通の人には見えないモンスター」に襲われたら、生き延びたとしても異常者扱いされるから人生詰んでるよな

    355 :


    ━━━━━━━━ 【何者かの視点】



    (……近くでモンスターとの戦闘があったのか?)

    (血の匂いが漂っている、相手はこの町のボスといった所か)

    (だが、『俺達』は戦闘していない)

    (となれば戦っているのはモンスター同士か、それとも……『異世界の戦士』とやらなのか)

    (こんな事ならば近辺に潜伏している仲間と連携して様子を見に来るべきだったな)

    (……いずれこの世界の人々とコミュニケーションが取れる機会はある、だがそれで間に合うのか俺達は)



    < ヒューン……パァーンッ



    (!)

    (あれは『メラ』の火……?)

    (仲間か? いや、だが移動しながらメラを打ち上げているのか)

    (罠とも取れるが……)

    (……)

    (近くまで行ってみるしかないな)


    357 = 355 :


    腐った死体【ォ"ォ"オ"…】



    「『………』ッ!!」ボヒュッ


    < ドゴシャァッ!!

    腐った死体【オ"………ォ"……  < ポワァン……ッ


    (アンデッド系のモンスターが多いな、それも異様に数が増えている)

    (俺と同様にさっきから打ち上げられているメラを追いかけている?)

    (罠、ではないということか)

    (しかし如何せん地の利で負けているのか中々追い付けんな……やはりこちらの人間かもしれないな)


        ズズズズ・・・!


    (……新手、それもこの気配は悪魔系のモンスターか)


    ベビーサタン【キキキッ】

    ベビーサタンB【キキキッ】


    (エリアが変わった……? しかし町のあちこちからアンデッドの気配が残っている)

    (『奴等は互いに干渉するのを嫌っていた』、つまりこれは……)

    (急ぐか)ダッ!


    < 「わああああ!!」

    < パァンッ!!


    「なんだ……!?」ピタッ


    358 = 355 :

    初老「なんで、何で何で何で!!? 撃つ気なんて無かったのに! アァアアア!!!」

    初老「変な事をしないでって言ったじゃないかぁ!! オォイッ!!」

    初老「畜生が!! 隊にいた時もそうだった!! あの時に一尉が邪魔しなけりゃ僕はァ!!」

    初老「くそクソ糞ッッ!! 僕の言うことを聞かないからだぁ!!」



    < スタッ……

    (女性が怪我を? モンスターにやられたのか、 薬草が間に合えば良いが……)ゴソゴソ

    (だが出血が酷い、ここはローレシアの薬剤を飲ませるか……?)



    初老「アァアアア!!」カチャッ

    「!?」


    (あれはこちらの世界の武器…! 何故だ、この男が襲っているのか!?)

    「よせ、やめっ……




        パァンッ!!

    「破ァッ!!」ビュンッ!!
             パキュィンッ!!



    初老「!?」


    359 :

    Tさんが!

    360 :

    乙乙

    361 :


    (間一髪であの粒を弾けたか、危なかった)

    (指先一つで人を殺める事の出来る武器か、何度見ても恐ろしいな……)


    初老「な、なんだ……? まさか噂の見えないやつか……!?」カチャッ


    (まだやるのか……!)


    「『……』ッ!」ボヒュッ


    < ドゴシャァッ!!

    初老「……コヒュ…ッ……?…」

    < ドシャッ……



    「ふぅ……」

    「!」

    「それよりこの薬を飲ませなければ……おい、しっかりしろ!」ガバッ


    「………?……」ユサユサッ…

    「聴こえるか! これを飲み込むんだ!」

    「コヒュー……カヒュー……」

    (駄目か……ッ)

    (どうすればいい、糞ッ糞ッ!)


    < 【ホヨヨ……】


    (!!)

    「お前は……?」


    ベホマスライム【……】ホヨヨ…


    362 :

    待ってる

    363 = 362 :

    ちょっと展開がわかりづらくなってきた

    364 :

    護衛ほっぽり出して死ぬ目に遭わせて
    女が助かっても男は潰れそう

    365 :

    男がメラで合図+主任探し
    主任は隙ついて逃走
    女は糞に致命傷受けるも何者かに助けられる
    だな

    367 :




    主任「『ヒャダルコ』……!!」


    ────────── バキバキパキィンッ!!


    バンパイア【面白い、その程度のレベルでヒャダルコが使えるか】

    バンパイア【だがその傷で大技は早計だったな! 『ベギラマ』!】キィンッ


    ─────ギュオオォッ!!─────


    主任(っ!? ベギラマって閃光系の呪文じゃっ……!)

    < ゴバァッ!!

    主任「きゃぁあ……っ!!」ドサッ

    主任「ぐぅぅっ! ァアァぁぁ……!!」ジタバタッ

    主任(腕が熱いっ…痛い…っ!! 痛い痛い熱い熱い熱い熱い!!!)


    バンパイア【さて、手間取らせたものだ】ザッ

    バンパイア【この私からこれだけ逃げられたのは誉めてやろう、だがそれだけだ】

    バンパイア【さぁ言え! 貴様が他のモンスターを倒していたのだろう!】

    < ガシッ!

    主任「ぐぁ……かはぁ…息がっ……~~!!」


    368 :

    まってました

    369 = 367 :







    ─────────【『兜割り』】 ─────────






    バンパイア【ッ!?】バサァッ!!


    夜闇に包まれた中で響く、低い声。

    主任を掴んでいた男は、黒いマントを翻して数十メートルもの距離を一瞬で後退する。

    そして、その直後に俺は見た。

    未だに夢に見る程、俺の脳裏に焼き付けた恐るべき追撃者の一撃。

    『兜割り』……俺が出会ったモンスター達の中でも唯一にして最初に見た特技。


    ───── ゴガァンッッ!!


    爆撃に等しい衝撃波、捲れ吹き飛ぶアスファルトの散弾。

    俺は既視感を覚えるその光景を目の当たりにしながら、宙に投げ出された主任を受け止めた。



    主任「…………っ……男さん!!」

    「すいません、遅くなりました」ズサァッ

    「それよりも……」



    主任が何かを叫びながら俺の首に抱き着く、しかし俺はその事よりも自分の目に映っている光景から意識を逸らせずにいた。

    原因は、主任の首を絞めていたモンスターらしき男の前に現れた、鎧だ。

    近くの蛍光灯は既に割れていて、照らす灯りは少し離れた位置にある蛍光灯のみ。

    だがその少ない灯りから生まれた影だけで、鎧の正体が分かった。

    分からない筈がなかった。



    「……あの時の、さまようよろい……ッ!」



    さまよう鎧…?【シィィ……】ギシッ…



    370 :

    乙乙
    待ってたで

    371 :


    よく見れば黒い。

    暗いだけではない、鉄の鉛色とも違う。

    このさまようよろいは黒の鎧なのだ、それも……今までに見たモンスターとは別格の威圧感を纏っている。

    その理由は動きだ、鎧らしからぬ滑らかな挙動で黒色の盾を構えていた。

    そして……手に持つのは、今俺が背負っているハードのギターケースに隠している『鋼の剣』。


    「……まさか、『じごくのよろい』になって復活した…?」

    主任「男さん、あのさまようよろいを知ってるんですか…?」

    「知ってるも何も、俺は前に倒した……と思う」

    (考えれば考える程に、自信が無くなるな……)


    特徴的だった細かい傷のある剣を持っている以外は全くの別物、そんなさまようよろいらしきモンスターを俺は観察する。

    見れば見るほど、考えれば考えるほど、違うような気がする。

    だが、そんな俺の方へ黒色のさまようよろいは視線を向けた。


    さまよう鎧…?【……】ギシッ…


    (こっちを見た……?)


    さまよう鎧…?【……】

    さまよう鎧…?「また会ったな、人間」


    「……やっぱりあの時のッ」


    バンパイア【……貴様、何者だ】



    372 :

    スレタイからこうなるとは予想できなかった面白い

    373 :

    30歳童貞が魔法を使えるようになる話かと思いきや、かなりマジなストーリーだもんな。

    375 :


    モンスターは突如現れた黒色のさまようよろいに赤い眼光を向ける。

    その問いかけは、警戒よりも何かを知っている上での『確認』に近いと俺は思えた。

    しかし。



    さまよう鎧…?「話は後だ」



    取り合わない、振り向きもしない。

    さまようよろいは俺の方へ意識を向けたままだった。



    さまよう鎧…?「加勢する……私に続け、人間」


    「お、俺に言ってるのか…?」


    さまよう鎧…?「直ぐに此処へもう一人、厄介なのが来る」

    さまよう鎧…?「……どうした、私が戦った人間は手段を選ばずに足掻く戦士だった筈だが」


    「……っ、勝手な事を……!」

    主任「耳を貸しては行けません男さん、モンスターの中には人間を騙す奴もいる筈です」

    「分かってる! こいつは前に俺が倒したんだ!!」


    手助けをしてやる。

    このモンスターはそう俺に言っていた。

    敵が味方になる、なんて漫画の様な展開に胸を躍らせながら首を縦に振れるわけがなかった。

    約2ヶ月前に俺が人生で初めて体験した強敵、死んでいてもおかしくなかったような化け物だ。

    そんな相手を前にして、ましてや主任が戦えず、俺の腕の中にいる状況で、共に戦う事を良しとする事など出来るわけがない。


    (……それに、俺はもう…………)


    376 :

    更新頻度高くて嬉しい

    377 = 370 :

    乙乙

    378 = 375 :



    ──────── ガギィンッ!!



    俺は迷い、腕の中にいる主任を強く抱き寄せた瞬間。

    目の前を散った火花で俺の意識が前に向いた。

    眼前に立っていたのは、黒いさまようよろいだった。


    「な……」

    さまよう鎧…?【シィィ……】ギシッ…ギチギチッ


    左腕に携えた円盾を前に突き出したまま、右手の剣を構えて動かない。

    俺はその鎧の影から向こうを見て声が出せなくなった。



    バンパイア【……やはりか】ギロッ

    バンパイア【貴様、『依り代』無しに……こちら側へ来ているな?】


    さまよう鎧…?【シィィ…ッ】ギギギッ……


    バンパイア【さては精霊の力でも借りたのか、裏切り者がぁ!!】


    さまよう鎧…?「五歩下がれ、人間」ドンッ

    「っ!?」



    激昂を露にして鋭い爪を鳴らして襲いかかる黒マントのモンスターは、その細い身を捻らせて一閃させた。

    少なくとも俺にはそうとしか見えなかった。


    ────────── ジャリィンッッ
        ゴッ!!       ビュガッ……!!

              ギギギギィンッッ ──────────


    ……だが俺の耳が捉える轟音が、そして数瞬前まで立っていた位置で弾けた閃光が、実際は違うと否定する。

    全くの別次元だった。

    目で追う事が出来ないならば避けられないのと同じ。

    俺が入り込めない世界に、二体のモンスターは互角の戦いを見せていた。


    主任「……化け物…っ」

    「…………」


    380 :


    主任が信じ難い物を見る目で呟いた時、俺は二体のモンスターが『どういうモンスターだったか』を思い出していた。

    もしも、この二体が戦ったとしたら。

    片方は攻撃方法やその姿から、恐らくは『バンパイア』だろう。

    こうもりおとこ、モンスターなのかそうでないのか微妙なモンスターの上位種。

    ヒャドを使える程度の奴だが、この喋るモンスター達は何らかの力が上乗せされているか、或いは『ゲームではないが故に』これだけの能力を有しているかのブーストがある。

    つまり、喋るモンスターにどこまでゲームの知識が通用するかは未知数だ。

    ましてや……あのさまようよろいに至っては何故か『じごくのよろい』になって復活している。


    だがもしも、ゲーム通りの能力値でこの二体がぶつかったのだとしたら。



    (……本当に俺達の味方になるつもりなら)


    「俺が手を出す間もなくあいつが勝つ」

    主任「え……?」

    「あの鎧は多分、じごくのよろいってモンスターだと思う……」

    「あのモンスターの怖さはゲームで初めて出てきた時から、どの作品でも大体同じなんだ……アイツは、レベルの高い勇者を一撃で瀕死にさせる特性がある」

    主任「……特性…ですか」

    「そう、それは ─────── 」




    地を蹴り砕き、辺りを粉砕しながらぶつかり合うモンスター達は依然として後退せずにいる。

    僅かにバンパイアの方が速いのかもしれない、じごくのよろいに何度か火花が散ったのと同時に鎧に傷が入る。

    しかし、じごくのよろいは焦らない。

    俺と戦った時とは違う、今のこいつにはこのモンスターが動きたい通りに動ける体がある。


    381 = 380 :



    ……そして、俺と主任が見る初めての上位モンスター同士の戦いは突如として終わりを迎えた。



    ────────── ズッ・・・ドッッ!!



    バンパイア【ッッ……~~ッ…!!?】

    地獄の鎧【シィィイ…ッ】ギシッ…!



    それまで互角だった筈が、僅か一瞬で覆される一撃必殺。

    俺はそれを知っている。

    そしてそれが現実ではどのように見えるのか、時々気になっていた。

    それは。



    「 ──────── 『痛恨の一撃』」

    「じごくのよろいの特性は、初めて登場した作品内で最もそれが出る確率が高かったんだ」



    肩口から足元まで両断されたバンパイアは、傷口を中心に黒い煙の様な物に包まれていく。

    恐らく、モンスター達が死ぬ時に散る光と黒煙と同じ物だ。

    たった一撃で、俺や主任でも勝てないかもしれない敵を葬る驚異の剣撃。

    俺が背負う鋼の剣と同じ物なのに、全く違う魔剣にすら見えてくる。



    バンパイア【ッッ、ぬゥッ……!! 何が目的かは知らないが、それでいいのか? じごくのよろいよ……キシシッ】


    地獄の鎧【……】


    バンパイア【あのお方は無敵だ……精霊ルビスだろうがロトの一族だろうが、決して勝てやせんよ……】

    バンパイア【この世界は……もう終わりなのだ…………闇に包まれ……て………………】


    < ドサッ

    ────────── ポワァ・・・ン……ッ



    バンパイアが地に倒れ伏せた瞬間、その体が黒煙に包まれてから光と共に散って消えていく。


    382 = 380 :



    < ……パサッ!


    「え?」

    主任「紙、ですね」


    < バサッ! バサバサバサバサバサバサァアッ!!


    「う、うわ……!?」

    (バンパイアの消えた場所から……お札かこれ!? なんで……ていうか、これ……)

    < カサッ……

    主任「100ドル札……こっちのは……元札…?」

    「多いのは日本の万札か、これ……あのバンパイア倒して出てきたのか」



    地獄の鎧「この世界に最も適した依り代、それはこの世界の『ゴールド』だ」ギシッ…



    「……!!」


    383 = 380 :


    地獄の鎧「我等モンスターは、こちら側に顕現する際に依り代となる物を媒介する」

    地獄の鎧「理屈は分からんがな、その事を知るのに多くの同胞がこちら側と元の世界を行き来して二年近くかかった」


    (……二年、だと)

    主任「貴方は味方なんですか……?」


    地獄の鎧「敵の敵は味方、が正しい」

    地獄の鎧「我等が王の命によりお前達に力を貸す事になったのだ」


    「ちょっと待て……待て、駄目だ分からない! 結局お前達は何なんだよ!?」


    地獄の鎧「……」

    地獄の鎧「『隣の世界』から来た者、としか言えぬ」

    地獄の鎧「我等が聞いている事は断片的な物だけだ、こちら側の世界とは、大昔に『誰かが引き寄せた別世界』ということらしいが……」

    地獄の鎧「それ以上は恐らく誰も知らないだろうな」


    384 :

    乙乙

    386 :

    おー
    ここでまた盛り上がってきたな

    387 :

    胸熱やな

    388 = 380 :


    「……本気で、別の世界から来たって言うのか」

    主任「……」

    (主任も流石に困惑してるな)

    (ってか、バンパイアの言っていたのが本当なら、精霊ルビスなんて明らかに厄ネタな存在がいる事になる)

    (それと敵対していて、世界を飛び越えて来そうな魔王なんて一人しか……)


    地獄の鎧「そろそろか」


    「何がだ…?」

    地獄の鎧「我が右腕が戻ってくる、そうすれば一度ここを脱するぞ」

    「右腕って、もしかしてあのホイミスライムか?」

    地獄の鎧「如何にも」

    「……なんで生きてるんだ、お前もそいつも」

    389 = 380 :


    地獄の鎧「そういった詳しい話は落ち着いてから語ってやろう」ギシッ…


    「……!」

    主任「男さん、私達囲まれてませんか…?」

    「罠じゃないと良いっすね……」

    主任「手を離して下さい、ホイミで体の傷は回復しました」

    「ん」スッ

    主任「よ……っと、ありがとう男さん」


        


    【【【 ォ"オ"ォ"ォ"ォ"オ"オ"オ"オ"オ"オ"ッッ!!! 】】】



           < ヴオゥンッ
    < ヴオゥンッ       ヴオゥンッ >
    < ヴオゥンッ    
              ヴオゥンッ
        ヴオゥンッ

     < ヴオゥンッ          ヴオゥンッ >




    腐った死体【ォ"ォ"オ"オ"オ"ォ"】スタンッ

    腐った死体B【ォ"ォ"……オ"……】スタンッ

    < スタンッ……スタッ…ズルズルッ……



    主任「な……何…? 一体どこから出てきて……っ」

    「俺の近くにいてくれ主任!」バッ

    < ガチャッ……チャキッ

    (今の黒煙から手品みたいに出てくる芸当……主任のマンションでも見たぞ…ッ)

    390 :

    久々にストーリー進んだな。おつー
    次回も期待

    391 :



    地獄の鎧「……」


    < ザッ……

    腐った死体…?【……ソ、そノ匂い……】

    腐った死体…?【じごくのよろい……カ、ナゼ…こ、此処にィル……?】


    地獄の鎧「……あのお方が遂に立ち上がったのだ、『ワイトキング』……今は配下の『グール』だったか」


    グール【ぁ……ァ、アのオ方…? マサカ、我等の王がっ……!?】


    地獄の鎧「私は得体の知れぬ輩に使われるつもりはない、何より……これではっきりしたのだ、今の大魔王名乗る奴は我等の王ではない、偽物だ」


    グール【……ッッ!!】


    地獄の鎧「どちらに付くつもりだ、ここで私と人間の前に立ちはだかるのならば貴様は『王の敵』となる」

    地獄の鎧「……退け、元……我が主よ」


    グール【…………】


    392 = 391 :



    腐った死体C【ォ"ォ"オ"オ"オ"ッ!!】バッ


    「っ! 」ガギィンッ

    主任「バギ!」キィンッ

       ズバァッ!
    腐った死体C【ゴ……ボォ……】ポワァン…


    腐った死体B【ァ"ア"ア"ア"…ッ】

    腐った死体D【ォ"ォ"オ"ォ"オ"ッ】ダッ




    地獄の鎧「……それが貴様の答えか」チャキッ

    グール【……】

    グール【どうするかは俺が考える事だ、黙れ】バッ!


    (……くそッ、グールって言われてたなアイツ……!)ブンッ

    < バシュッ

    (さっきなんか『ワイトキング』なんてとんでもない名前は聞こえるし……ぁあ! やってられるかこんなジャンプ漫画みてぇな急展開!!)ブンッ

    < ズバンッ!

    (こっちは女さんが帰れたか心配だし世界がマジでヤバそうだし、あと主任の格好が殆ど下着しかないのが一番気になってきた!!)ブンッ

    主任(何故か男さんが私をチラチラ見て……え? もしかして私の下着見てる? いやでもそんなこんな時に……)キィンッ! キィンッ!


    393 :

    わかるわ

    394 :

    オイ男wwwwww

    395 :

    仕方ないね

    396 :


    腐った死体N【ォ"ア"ア"ア"ア"!!】

    主任「ヒャド!」

    < ……

    主任「っ…!? 男さん!」

    「どした主任ッ」ザッ

    主任「私、MPが無くなりましたっ」

    「マジか……」ブンッ

    < ズバンッ!

    腐った死体N【ォ"……オ"……】ポワァン…


    「ふぅ……数が多いとか、そんな問題じゃないな」

    主任「やっぱりゲームの主人公って凄いですね、こんな数を相手にしても勝てるんですから」

    「ですね……って言ってる場合でもないんだよな」

    (……じごくのよろいに加勢するか、否か、迷っちまう)

    (ゲーム内のステータスを参考にした力関係、こいつら喋るモンスターには意味がない)

    (だから……グールの『攻撃力』が判断出来ない、じごくのよろいより弱いのか、それとも……原作通りなのか)


    397 :

    乙乙

    398 :


    地獄の鎧【シィィイッ…!!】ビュォッ

    < ザンッ

    グール【魔法が余り使えないのは不便だ……ォ"オ"ッ……】ヨロッ

    地獄の鎧【……シィィイ…】ギシッ…

    グール【だが俺とて伊達に王を名乗ってはいない】

    グール【例え偽物だったとしても、今は俺の主……忠義は果たす】

    グール【『ピオリム』……ッ】キィンッ!

    < ビュォッ!!


    地獄の鎧【ッ……! シィィッ!! 】ガギィンッ

    < ズザザァッ……

    地獄の鎧(この私が、グールに遅れを取るだと? 奴め、さてはこちら側に顕現する際に得た力は弱点を補う呪文か……!!)

    グール【ォ"オ"オ"オ"ッ!!】グルンッ

    地獄の鎧【シィィッ!! シィィイッッ…!!】ガギィンッ ギィンッ

    グール【『ピオリム』ッ】キィンッ!

    地獄の鎧【!?】


    400 :

    追いついた
    面白い


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