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    元スレ葉山「俺とヒキタニ君が崖から落ちそうになっていたとする」

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    1 :

    葉山「片方しか助けられないとしたら、どっちを助ける?」

    雪ノ下「……わざわざ部室までそれを聞きに来たのかしら?」

    葉山「はははっ、気になっちゃってさ」

    雪ノ下「へぇ……由比ヶ浜さん、」

    由比ヶ浜「ヒッキーかな」

    雪ノ下「」

    葉山「……理由を聞こうか」

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1387026173

    2 = 1 :

    由比ヶ浜「まず隼人君、多分自分で上がれるよね」

    葉山「まあ自重ぐらいなら、両手が使えたらなんとかなるかな」

    由比ヶ浜「そしてヒッキーも多分自力で這い上がれる」

    葉山「ここまではイーブンか」

    由比ヶ浜「私がヒッキーを選ぶ理由は、助けてくれる人の数だよ」

    葉山「というと?」

    由比ヶ浜「私がいなくても、優美子とかいろはちゃんとか、隼人君を助ける人はたくさんいるよ」

    葉山「それでヒキタニ君を……」

    3 :

    ふむふむ

    4 :

    葉山「サウジアラビアにこんなことわざがあります」

    5 = 1 :

    葉山「じゃあ前提を追加しよう、結衣以外に助けに来る人はいない」

    由比ヶ浜「ヒッキーを助けるよ」

    葉山「即答か……傷つくな。ちなみに、理由は?」

    由比ヶ浜「だって隼人君なら、死んでも沢山の人が悲しんでくれるでしょ?」

    雪ノ下「は?」

    葉山「……えっ」

    6 :

    この質問をする上で、葉山がどんな回答を期待してるのかが謎過ぎる……

    7 = 1 :

    由比ヶ浜「ヒッキーが死んじゃったら、あたしと小町ちゃんぐらいしか悲しまないよ」

    葉山「え、いや、なんでそれなのにヒキタニ君の方を」

    雪ノ下「それなら彼を見捨てた方が道理に合うのではないかしら……?」

    由比ヶ浜「えー、ヒッキーは生き残る、隼人君はみんなから泣いてもらって鼻も添えられてクラス全員出席の葬式で涙ながらにスピーチまでしてもらう!多分優美子に!十分じゃん」

    8 :

    ガハマさんサイコパス?

    9 = 1 :

    ×鼻→○花

    葉山「そ、そうか」

    由比ヶ浜「うんっ」

    雪ノ下「……随分ねじ曲がった考え方ね、どこかの誰かさんから伝染ってしまったようだわ」

    由比ヶ浜「やだなーゆきのん、そんなこと言われたら照れちゃうよー」

    雪ノ下「……そう」

    葉山(雪ノ下さん、少しいいか?)

    雪ノ下(外に出ましょう。ちょっと由比ヶ浜さんは錯乱しているようだし)

    10 :

    ヒッキーは自分から手を離して落ちるよ

    11 = 1 :

    ー廊下ー

    雪ノ下「あの質問をいろんな人にするのを手伝ってほしい?」

    葉山「ああ。ちょっと事情があって聞いて回らなくちゃいけないんだ」

    雪ノ下「謎すぎる事情があるものね……それは奉仕部への依頼ということでいいかしら?」

    葉山「ああ。俺は知らないけど雪ノ下さんが知っている人、特にヒキタニ君と絡みのある人には重点的に聞きたいからね」

    雪ノ下「そう。では……彼はどうかしら」

    葉山「……行こうか」

    12 :

    カルネアデスの板にみたいなもんか

    13 = 1 :

    ー中庭ー

    戸塚「あれ、雪ノ下さんに葉山君。あんまり見ない組み合わせだね」

    葉山「こんにちは。部活は休憩時間?」

    戸塚「うん、何か用?」

    雪ノ下「質問に答えて欲しいの。アンケートみたいなものなのだけれど」

    戸塚「いいよ、僕に答えられる限りだけど」

    葉山「じゃあ……俺とヒキタニ君が崖から落ちそうになっていたとする。君しか助けに行ける人がいないとしたらどっちを助ける?」

    戸塚「八幡かな」

    雪ノ下「……また即答」

    14 :

    展開が読めねえ

    15 :

    葉山かわいそうな未来しか見えない

    16 = 12 :

    海老名聞いたらどうなるんやろ

    17 :

    戸部「当然ヒキタニ君っしょwwwwwwwwwwww」

    18 = 1 :

    葉山「理由を聞かせてくれないか?」

    戸塚「うーんとね、説明しにくいんだけど」

    雪ノ下「彼の方が仲良くしているから、ではなくて」

    戸塚「おおまかにはそんな感じかなあ」

    葉山「大まかにね……じゃあ厳密に、正確に言うと?」

    戸塚「うん、葉山君が死んでも、僕には何の影響もないかなって」

    雪ノ下「えっ」

    葉山「……続けて」

    戸塚「教室は同じだけど、ほとんど話さないよね。単純に比較して、八幡が死んだら挨拶の回数が一回減っちゃうし、一緒に遊んだりできないし」

    葉山「それで?」

    戸塚「葉山君が死んだら、みんなでお葬式に出て、葉山君の家族の人たちにご愁傷様ですって言って、おしまい」

    雪ノ下「」

    21 :

    戸塚は正直者だな

    22 :

    戸塚ドライ過ぎると思ったけど交流のないクラスメイトならこんなもんだろうな

    23 = 8 :

    戸塚……良い子だな

    24 :

    意外に核心というか、大体思ったりするけど表には出さない本音というか……

    25 = 19 :

    >>23
    おい、白目剥いてどうした

    26 :

    >>4
    やっぱりみんな似てると思うもんなんだな

    27 :

    戸塚……恐ろしい子!!

    28 = 1 :

    ー廊下ー
    雪ノ下「彼の人間関係を侮っていたわ……ゼロから雀の涙ほそと思っていたけど、ここまで狭く深い交友関係を持っていただなんて」

    葉山「じゃあ次に行こうか」

    雪ノ下「タフなのね……ショックを受けたりしないの?」

    葉山「……」

    雪ノ下(めちゃくちゃ凹んでる……)

    雪ノ下「つ、次はあの人なんてどうかしら?」

    29 :

    八幡を助けると金の髪飾りが手に入り、葉山を助けると葉山が仲間になるのか?

    30 = 8 :

    >>25
    人を見る目があるなと思って

    31 = 1 :

    ×ほそ→○ほど

    ー職員室前ー

    平塚「ふむ……葉山と比企谷、助けるとしたらどちらか、か」

    雪ノ下「はい。正直先生にこのような質問をするのも気が引けますが」

    葉山「彼の知り合いにはなるべく多く当たっておきたいので」

    平塚「……本当に、教師にする質問ではないな」

    葉山「と、言いますと」

    平塚「どちらも私の教え子だ。どちらも助ける」

    雪ノ下(今日最もまともな回答ね……)

    葉山「ではどちらを先に助けますか?」

    雪ノ下(この男、大概しつこいわね……)

    33 = 1 :

    平塚「そりゃあ、体力の差があるだろうから、比企谷を先に助ける」

    雪ノ下「まあそうでしょうね。半分引きこもりとサッカー部では仕方のない判断です。葉山君、もういいかしら」

    葉山「待ってください」

    平塚「なんだ?」

    葉山「では俺が複数人にリンチされた後で、片腕も折れている満身創痍の状態だったらどうです」

    雪ノ下「あなたはこのアンケートで何を求めているの?当然そんな状態なら、先生はあなたを」

    平塚「んー、比企谷だな」

    雪ノ下「えっ」

    34 :

    >>29
    八幡を助けるしかないじゃない

    35 :

    さすがにこの前提をあげるのはドン引きだわwwwwwwwwwwwwwwwwww

    36 = 1 :

    雪ノ下「あの、先生?」

    葉山「よろしければ、理由を伺っても?」

    平塚「だから、あいつと葉山では差があるだろう。あいつを先に助けてやらなくてはな」

    葉山「いえ、その、俺がボロボロになっているという前提があってですね」

    平塚「それで?あいつは私が守ってやらねばならんよ。あいつとお前とでは差があるからなあ」

    雪ノ下「いえですから、葉山君もビハインドを負って」

    平塚「あいつはしっかりしていないからなあ。私が奉仕部に引っ張ってこなければどうなっていたことか」

    雪ノ下「てん

    37 = 12 :

    そんな状態の奴関わりたくねー

    38 :

    葉山ンゴw

    39 = 8 :

    みんなこうやって葉山がwin-win王子みたいにフルボッコにされる展開が見たかったんだろ?
    俺もだけどwwwwww

    40 :

    葉山氏、御愁傷様です。

    41 = 1 :

    ミス

    雪ノ下「……」

    葉山「……俺はその状態でも大丈夫だということですか」

    平塚「いやお前の安否は知らん」

    雪ノ下「はい?」

    平塚「お前がどうとかではなくて、あいつはそういうことになったら私がきっちり助けてやらなくちゃいけないからなあ」

    雪ノ下(……彼のことをなんだと思っているのかしら……庇護対象、なの?)

    雪ノ下「葉山君。もう次に行きましょう」

    葉山「……ああ」

    42 :

    流石に不憫になってきたで

    43 = 40 :

    最早総スカンも間近な勢い…。早めにはるのんに介錯を頼むべきだ。

    44 = 1 :

    葉山は俺ガイルの中で二番目に好きなキャラなんです信じてください

    ー生徒会室ー

    いろは「あれ?雪ノ下先輩き……うわ葉山先輩、比企谷先輩みたいになってますよオーラが」

    雪ノ下「こんにちは。城廻先輩ぉお久しぶりです」

    めぐり「こんにちはー。えっと、彼、どうしちゃったの……?」

    葉山「……」

    雪ノ下「試練の最中なんです。優しい紅茶を恵んであげてください」

    めぐり「へ、へえ……」

    いろは「ハイハーイ、葉山先輩への紅茶なら私が淹れまーす!」

    雪ノ下(良かった。少なくとも一色さんは葉山君派のようね。これ以上一方的だと不憫すぎるわ、なんならこの私が同情するまであるもの)

    45 = 12 :

    なんとなく落ちが読めた

    46 :

    読めた
    雪ノ下に同情してもらいたい葉山の罠だ!

    47 :

    俺は単にたとえ八幡側の人間でもいざとなったら自分を優先してくれるだろうと言う根拠の無い自信の確認がしたかったのかと思ってた
    そして想定外に異常に自分が軽んじられててガチ凹みしてんのかとばかり

    48 :

    俺もハヤハチが好きです

    49 :

    いやこれはむしろ…

    50 = 10 :

    予想よくない


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