元スレ京太郎「『安価で先輩とイチャイチャする』っと」ゆみ「おい」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
601 :
ネタがなさそうなので聞いてみたんですが特になさそうなんでこのまま続けますね
>>598はSAOネタ入れましたが、web版のうろ覚えの記憶で書いたので、書籍版がどこまで進んでるかわかりませんが、読んでる方はネタバレに気をつけて一時的にNGにでも入れてください
602 = 1 :
598 名前:雀士にかわりまして名無士がお送りします[sage] 投稿日:2014/07/22(火) 00:44:57.17 ID:PCTomokiS
いっしょにオンラインゲームをする
ゆみ「オンラインゲームか。あまりやったことがないんだが、あれは面白いのか?」
京太郎「やっぱりものによりますけど、知り合いとワイワイやるくらいなら大体のは楽しめますよ」
ゆみ「そうなのか。何がおすすめなんだ?」
京太郎「取り出しましたるはナーヴギア」サッ
ゆみ「おいこら」
京太郎「これを被ればあら不思議。現実世界の意識をなくして仮想世界に没入できるという優れものです」
ゆみ「いい加減にしろ!」
京太郎「まあ冗談ですよ。単なるヘッドマウントディスプレイです」
ゆみ「まったく、からかうのも程々にしろ。本物だったらどうするつもりなんだ」
京太郎「某国の特殊工作員に襲われちゃいますね」
ゆみ「人工知能を作らなければ大丈夫だろう」
京太郎「ゆみさん、そのあたりにしておいたほうが……」
ゆみ「君が言うな!」
603 = 1 :
京太郎「だいぶ脱線しましたけどやってみましょうか」
ゆみ「これはどうやって遊ぶんだ?」
京太郎「ディスプレイを被ってこのコントローラーを持ってください。ゲームは1つしかインストールしてないのでそのまま開始します」
ゆみ「ほう。スタートボタンを押せばいいんだな」
京太郎「はい。ゆみさんのところまで行くのでちょっと待っててください」
ゆみ「ああ、わかった」
京太郎「……よし、到着しました。目の前にいるのが俺のキャラです」
ゆみ「……黒装束の二刀流か。うん、まあいいんだが」
京太郎「それじゃあシステム画面を開いてください」
ゆみ「? ああ」
京太郎「それじゃあ俺が言うとおりに操作してください」
ゆみ「わかった……随分と複雑な操作をするんだな」
京太郎「システム画面の奥深くの階層に倫理コードがあるんですよ。それを解除すると18禁なことができるようになるんです」
ゆみ「は?」ピタッ
京太郎「開発者の粋な計らいですね」
ゆみ「これは色ボケと言うんだ!!」バシーン!
京太郎「ああ! 高かったのに!」
ゆみ「知らん!」
604 = 1 :
京太郎「当時中学生で粋な計らいって言えるの凄いですよね。俺じゃとても言えません」
ゆみ「そこまでにしておけ。次に行こう」
京太郎「はーい」
>>607
605 :
お互い別人の真似をしながらデート
606 :
メガネをかけてデート
607 :
公園のベンチで隣同士密着して座る
608 :
607 名前:雀士にかわりまして名無士がお送りします[sage] 投稿日:2014/07/25(金) 23:22:07.49 ID:NatsuStar
公園のベンチで隣同士密着して座るとかどうでしょう
ゆみ「外か……」
京太郎「まあいいじゃないですか。行きましょう」
ゆみ「いや人に見られたくな……こら! 引っ張るな!」
京太郎「迷うくらいなら行っちゃいましょう! 案ずるより産むが易しです!」ズルズル
ゆみ「嫌だと言ってるんだ! はーなーせー!」ジタバタ
京太郎「大丈夫です。ちゃんと目立たないところ行きますから」ズルズル
ゆみ「信用できん! やめろー!」
609 = 1 :
京太郎「ほら、ここなら目立たないでしょう?」
ゆみ「確かに目立たないが……」
イチャイチャ イチャイチャ イチャイチャ イチャイチャ
ゆみ「カップルのたまり場じゃないか!」
京太郎「いいじゃないですか。俺たちだってそうですし」
ゆみ「それはそうだが、周りのやってることがあれで落ち着かん……」
京太郎「ああ、凄いキスとかしてますね。でもこういう中なら密着するくらいどうってことないでしょう?」
ゆみ「……まあそれはそうだな」
京太郎「それじゃあもっとこっちに寄ってください」
ゆみ「……京太郎が寄ればいいのに」サッ
京太郎「ありがとうございます。ゆみさんに寄ってもらいたかったんですよ」アハハ
ゆみ「まったく」ポスッ
京太郎「ゆ、ゆみさん?」ドキッ
ゆみ「君の希望通りにしたんだ。肩くらい貸してくれ」
京太郎「は、はい」ドキドキ
610 = 1 :
「あれ見てよ」クスクス
「高校生かな。かわいいなー」クスクス
「若いっていいな」クスクス
「ちょっとおっさん臭い」クスクス
「やべー純粋すぎて眩しい」
「あれで満足なんだろうね。あんな頃あったなあ」
京太郎「……」
ゆみ「……」
京太郎「こっちのが恥ずかしかったですね……」
ゆみ「そうだったな……」
京太郎「今からキスくらいしますか!」ヒソヒソ
ゆみ「そんなこと流されてするな。というかそっちのが笑われそうだ」ヒソヒソ
京太郎「そうですね。まあゆみさんとこうでき出来て俺は満足です」
ゆみ「私もだ」
――翌日――
桃子「先輩、京太郎! 昨日あのカップルのたまり場の公園に行ったってほんとっすか!? 一体ナニしてたんすか!?」キャー!
京太郎・ゆみ「行っただけだ!!」
611 = 1 :
京太郎「入るところを見られていたとは……」
ゆみ「気をつけていればよかったな……」
京太郎「またからかわれるんだと思うと憂鬱です」ハァ
ゆみ「まったくだ。受験前だからか余計に面白がられている気がする」ハァ
京太郎「暗い気分を吹き飛ばすためにも次のをやりましょう」
ゆみ「ああ」
>>614
612 :
電話で遠距離恋愛ごっこ
613 :
やっぱりこういうまったり系のいちゃつきいいなぁ
安価なら>>606
614 :
背中に書いた文字を当て合う
615 :
背中に指で恋文
616 = 1 :
614 名前:雀士にかわりまして名無士がお送りします[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 00:41:24.13 ID:VentouxQM
背中に書いた文字を当て合う
京太郎「おお、なんというか新境地ですね」
ゆみ「そうだな。面白そうだ」
京太郎「書く文字は決めました?」
ゆみ「そうだな……うん、決まった」
京太郎「ほんとですか? 即決ですね」
ゆみ「まああまり悩んでもしょうがないからな。京太郎はまだ決まらないか?」
京太郎「ちょ、ちょっと待って下さい! ……よし、決めました!」
ゆみ「そうか。それじゃあ君からやってくれ」
京太郎「はい。わかりました」
617 = 1 :
京太郎「やりますよー」
ゆみ「ああ」
京太郎「それじゃ失礼します」ススッ
ゆみ「ひゃっ!?」ビクッ
京太郎「ゆ、ゆみさん?」
ゆみ「い、いやなんでもない。続けてくれ」
京太郎「はっはい」ツツー
ゆみ「くっ……ふ、はははっ!」
京太郎「……背中敏感なんですね」ツツツー
ゆみ「き、気にせず、あはは、続けてくれっあはははは!」
京太郎(うーん面白い)ツー
ゆみ「あはははは!」
京太郎「よし、終わりました。まああんなに笑ってたら分からないですよね」アハハ
ゆみ「書いたのは愛だろう?」
京太郎「一発で当てられた!?」ガビーン
ゆみ「まあ大体書きそうなものを予想していたからな。そのとおりだっただけだ」
京太郎「……俺って単純なんですかね」ズーン
ゆみ「素直は美徳だよ」ポン
618 = 1 :
京太郎「ええいリベンジです! 俺もゆみさんのを一発で当ててやる!」
ゆみ「多分無理だろうけど頑張れ」
京太郎「絶対当ててやります! さあ書いてください!」
ゆみ「ああ」スッスッ
京太郎「うーん……うん?」
ゆみ「言い忘れていたが日本語ではないからな」スッスッ
京太郎「やっぱり! くそー英語だって当ててやる」ウーン
ゆみ「……終わった。さあ何を書いた?」
京太郎「Lから始まる……Liveですか?」
ゆみ「残念。違うよ」
京太郎「やっぱり違いましたか。でも一番近いと思ったんですが……ちなみになんて書いたんですか?」
ゆみ「Liebeと書いたんだ。ドイツ語だよ」
京太郎「分かるわけないじゃないですか!!」
ゆみ「日本語と指定しなかった京太郎が悪い」クスクス
京太郎「卑怯ですよー。それってなんて意味なんですか?」
ゆみ「意味は……帰って自分で調べろ」フフッ
京太郎「なんですかそれ」
ゆみ「最初のLは大文字だからな」
京太郎「教えてくれてもいいのに……まあわかりました」
ゆみ「ああ。ちゃんと調べるんだぞ」
ゆみ(……Liebeの意味は愛。京太郎が書いたのと一緒だ。だから一発で分かったんだが)
ゆみ「私たちやっぱり似てるのかもな」クスッ
京太郎「?」
619 = 1 :
京太郎「次はゆみさんが優しくしてくれるのがいいです!」
ゆみ「教えなかっただけだろう。そんなに不満か」
京太郎「不満とかじゃないんですよ! 優しくして欲しいんです! というわけで次です次!」
>>622
620 :
耳掃除
621 = 614 :
爪を切ってもらう
622 = 613 :
夜の学校で肝試し
623 = 1 :
遅くまでお付き合いありがとうございました
今日はここまでで
626 :
乙
ナイスイチャコラと言わざるをえない
627 :
622 名前:雀士にかわりまして名無士がお送りします[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 01:42:20.15 ID:MonocleSU
夜の学校で肝試しとかしてみたら?
京太郎「肝試し……いや本来はドキドキイベントなんですけど」
ゆみ「夜の学校か……警備員に見つかるのが怖いな」
京太郎「怖がらないんですよねゆみさんは!」
ゆみ「この間のお化け屋敷のように仕掛けがあれば別だが、単純に学校を歩くくらいなら別にな」
京太郎「うぅ。張り合いがない……」
ゆみ「どちらかといえば不審者がいないかどうかが怖いな」
京太郎「それこそ警備員がいるから大丈夫ですよ。そもそも学校に忍び込んだところで何があるわけでもないですし」
ゆみ「まあそれはそうだが」
京太郎「ゆみさんが怖がらないのは残念ですけど肝試ししましょうか。何時くらいにします?」
ゆみ「7時くらいにしよう」
京太郎「かなり早いですね」
ゆみ「そうなんだが、あまり遅いと家に言い訳するのが大変だ」
京太郎「あ、そっか。男は少しくらい遅くても何も言われないですけど、女子はそうはいかないですよね。わかりました」
ゆみ「じゃあ7時まで時間を潰そうか。帰るのもなんだしな」
京太郎「はい! じゃあその辺の喫茶店にでも」
ゆみ「何を言っている。肝試しは学校でやるんだ。ここで麻雀の勉強をしていよう」
京太郎「えっ」
ゆみ「マンツーマンだ。みっちりやれるな」
京太郎「い、イチャイチャは!?」
ゆみ「肝試しまでお預けだ」
京太郎「そんなー!?」
………
……
…
628 = 1 :
京太郎「」グッタリ
ゆみ「7時になったぞ。暗くなったし肝試しを始めよう」
京太郎「始める前にグロッキーです……」キュー
ゆみ「プロを目指すんだろう? この程度で参っていてどうする」
京太郎「それはそうなんですが……」キュー
ゆみ「肝試しもやめて帰るか?」
京太郎「それは嫌です!」ガバッ
ゆみ「わっ! 元気じゃないか。驚かせるな」ドキドキ
京太郎「せっかくのゆみさんとの肝試し。たとえ怖がってくれなくてもやめるなんてとても」
ゆみ「まあ元気そうだし始めようか。校内を3階から一回りするだけでいいな?」
京太郎「はい」
629 = 1 :
ゆみ「ふむ。普段通っている学校なのに人っ子一人いないとまるで違うように見えるな」キョロキョロ
京太郎「そうですね。ちなみに怖くなったりは……」
ゆみ「特にしないな。むしろ面白いと思っているよ」
京太郎「ですよねー」ガックリ
ゆみ「まあいいじゃないか。……とりあえず手は繋ごう」ギュッ
京太郎「! はい!」
-------------------------------------------
京太郎「3階2階と何もありませんでしたね」
ゆみ「まあただ夜の学校というだけだからな。言ってしまえば普段と変わらなくて当然だ」
京太郎「それはそうなんですけどね。あったことといえば警備員から隠れたくらいですか」
ゆみ「あれは少しスリルがあったな。スパイ映画の気分だった」フフッ
京太郎「あんまり肝試しって感じではなかったですけど、まあ楽しかったですね」
ゆみ「そうだな。後は1階を回って終わり……うん? 何か足音がしないか?」 カツッカツッ
京太郎「……確かにしますね。警備員は上行っちゃってるはずですし……」 カツッカツッ
ゆみ「……あの角の先だな。こっちに向かっている」 カツッカツッ
京太郎「……じゃあもうすぐ見えますよね」 カツッカツッ
ゆみ「ああ……」 カツッカツッ
カツッカツッ カツン!
京太郎「お、音的にはもう曲がってるはずですよね……?」ブルブル
ゆみ「そ、そのはずだが……」ブルブル
京太郎「ひ、人見えます?」ブルブル
ゆみ「み、見えない」ブルブル
??「……」ボヤーッ
京太郎・ゆみ「うわああー!?」ダダダダッ!
-------------------------------------------
ゆみ「はぁ、はぁ……い、今のはなんだったんだ?」ガタガタ
京太郎「わ、わかりません。ま、まさか本当に幽霊?」ガタガタ
ゆみ「そ、そんなバカな……」ガタガタ
京太郎「と、とりあえず今日は送っていきます」ガタガタ
ゆみ「あ、ああ。ありがとう。……腕、組んでもいいか?」ブルブル
京太郎「もちろんです」ブルブル
630 = 1 :
――翌日――
桃子「あ、先輩に京太郎。体調悪そうっすけどどうしたんすか?」
ゆみ「いや、ちょっと寝不足で……」ボー
京太郎「俺もだ……」ボー
桃子「へーそうなんすか。ダメっすよ、昨日学校でなにしてたか知らないっすけど、深夜まで起きてちゃ」
京太郎・ゆみ「……え?」
桃子「それにしても2人とも酷いっすよ。忘れもの取りに来て、2人を見かけたから声掛けようと思ったらいきなり逃げ出して……」ムー
京太郎・ゆみ「……あれはお前かー!!」
桃子「えっ!? 何、何のことっすか!?」ビクッ
631 = 1 :
京太郎「昨日はひどい目にあいましたね……」
ゆみ「冷静に考えたらモモかどうかなんて真っ先に疑うべきだったな。やはり肝試しの雰囲気に毒されてそこまで気が回らなかった」ハァ
京太郎「自覚がないとはいえ、先に声をかけて欲しかったですね。まあ次はこういうのじゃないことを祈りましょう」
ゆみ「ああ、そうだな」
>>634
632 :
女にゆみ先輩がNTRられるイメージをする
633 :
別れ話をしてみる
634 :
モモGJ!
安価なら2人で麻雀の実況解説してみる
635 :
アルバム見せ合う
636 = 1 :
ちょっと時間かかりそうなので今日はここまでで
短くてすみません
641 :
634 名前:雀士にかわりまして名無士がお送りします[sage] 投稿日:2014/07/27(日) 23:00:01.22 ID:NaganoMSN
2人で麻雀の実況解説をしてみてはいかがでしょう
ゆみ「麻雀の解説……と言われてもな。私はプロみたいな意見は言えないぞ」
京太郎「それっぽい感じで気分だけでも味わえばいいんじゃないでしょうか」
ゆみ「まあそれはそうか。ただ都合よく麻雀の試合がやっているかな」
京太郎「ちょうどここに全国大会のビデオが」
ゆみ「何で持っているんだ……? いや別にいいんだが。何の試合だ?」
京太郎「全国大会2回戦第3試合。清澄と宮守とかが戦った試合ですね」
ゆみ「あの試合か。好カードだったが……なんで決勝とかではなくこの試合なんだ?」
京太郎「ほ、ほら! それは大人の事情ですよ!」
ゆみ「そうか」
京太郎「はい」ホッ
ゆみ「神代小蒔」
京太郎「!」ビクッ
ゆみ「原村和。石戸霞」
京太郎「!!」ビクッビクッ
ゆみ「……京太郎?」ニコッ
京太郎「ごめんなさい!!」ドゲザ
ゆみ「はぁ……ちなみに牌譜とかは覚えているのか?」
京太郎「それはもう。ちゃんと勉強にも使ってますよ」
ゆみ「まあそれならいい。実況をしようか」
京太郎「ありがとうございます!」
ゆみ「他にあるなら今のうちに言っておくんだぞ?」ニコッ
京太郎「は、はい」ダラダラ
642 = 1 :
京太郎「始まりました全国大会2回戦第3試合。解説の加治木プロ。この試合の見所は」
ゆみ「永水の神代には注目している。それと個人的には清澄の宮永も気になるな」
京太郎「神代選手は昨年の大会でも結果を残していますね。初出場である清澄の宮永を気にされている理由は?」
ゆみ「長野であの天江衣を下してきた選手だ。去年の龍門渕が敗退したときも天江が直接打ったわけではないからな。天江に初の敗北を与えた選手を気にしないわけにはいかないだろう」
京太郎「なるほど。同じ初出場ですと宮守女子はどう思われますか?」
ゆみ「どの選手も独特の打ち筋を持っている厄介なチームだ。それ故にそれが崩されたとき脆いかもしれないが、自分の土俵に引きずり込めば強いだろうな」
京太郎「最後に強豪姫松女子ですが、そちらについては?」
ゆみ「全体的に高いレベルでまとまっているが、エースの愛宕洋榎が頭ひとつ抜けていると聞いている。今から楽しみだな」
京太郎「ありがとうございました。それではいよいよ試合開始です!」
643 = 1 :
京太郎「先鋒戦では加治木プロの注目する神代選手がいきなり登場しますね」
ゆみ「ああ。波のある選手だが、ハマれば強い」
京太郎「ハマらなかった場合は?」
ゆみ「努力家だよ」
京太郎「……あまり答えになっていない気がするのですが?」
ゆみ「努力家だ」
京太郎「……失礼いたしました。さて、試合の方は清澄の片岡選手がなんと3巡目でリーチ。そのまま次順で自摸和了りをしております」
ゆみ「神代が鳴いていなければ三色と一発が付いて倍満だったな。しかし東場に強いとは聞いていたが凄まじいな」
京太郎「そうですね……おっと。片岡選手からこの試合に東2局は来ないとの宣言が出ました!」
ゆみ「起家で10万点を削り切るということか。今のを見るとあながち根拠が無いわけではないと思うが、まあ相手も実力者だから難しいだろうな」
京太郎「片岡選手が勝ち抜いた長野大会では、龍門渕の井上選手が先鋒で10万点を削って相手校をトバしているようですね」
ゆみ「ふむ。それを意識しての発言かもしれないな。まあ全国大会では相手が段違いだが」
京太郎「さて、そう言っている間に東一局は三本場に入りました。片岡選手が宣言通り連荘を続けております」
ゆみ「長野のときはそこまで安定感がある選手ではなかったと思うが、あれから成長しているようだな」
京太郎「高校生の成長は早いですね……おや、神代選手が少し寝ていたと言っていますね。先程まで普通に打っていたように見えましたが……」
ゆみ「神代は寝ながら打てるらしい。しかも寝ながらのほうが強いと聞く」
京太郎「……さすが巫女というべきでしょうか?」
ゆみ「私に聞くな。まあ本当に神様でも降ろしているのかもしれないな」
京太郎「鹿児島は魔境ですね……さて、そう言っている間に上重選手が神代選手からロン。片岡選手が宣言通りとはなりませんでした」
ゆみ「まあそれはそうだろうな」
644 = 1 :
京太郎「さて、片岡選手と小瀬川選手が競っていた先鋒戦もついにオーラス。現在は片岡選手がトップです」
ゆみ「神代は不発だったな……うん? すこし雰囲気が変わったか?」
京太郎「少しウトウトしていたように見えましたね。手牌も三倍満を狙えます」
ゆみ「リーチした片岡がつらいな……あ、掴まされたか」
京太郎「神代選手の当たり牌を掴まされた片岡選手がそのまま振り込んだ! 先鋒戦は永水が僅差で清澄をまくり、1位が宮守女子、2位に永水女子、3位に清澄、4位に姫松となりました」
ゆみ「小瀬川は終始安定していたが、片岡と神代は少し安定性に欠けていたな。姫松は調子が悪かったようだがまだまだ取り返せる点差だ」
京太郎「次鋒戦が楽しみですね。次鋒戦にはニュージーランドからの留学生、ウィッシュアート選手がいます」
ゆみ「地区大会の和了率が全国1位のようだな。初心者のようだし派手さもないがいつの間にか和了っているという不思議な選手だ」
京太郎「注目ですね。次鋒戦が始まります!」
645 = 1 :
京太郎「次鋒戦が終わって清澄がトップを奪い返しました!」
ゆみ「白熱した試合だったな。染谷がウィッシュアートを完全にシャットアウトしていた」
京太郎「次は中堅戦。姫松高校のエース、愛宕選手が登場します」
ゆみ「ああ。どのような試合を見せるか楽しみだ」
646 = 1 :
京太郎「中堅戦が始まりました。なんと清澄の竹井選手が見せ牌をしました」
ゆみ「緊張しているのかな。1回戦で他校をトバした選手とは思えないミスだが」
京太郎「何が緊張のきっかけになるかわかりませんからね。と、その間に愛宕選手がその竹井選手からのロンをしました」
ゆみ「竹井にとっては運が悪いが、流れが悪いな」
京太郎「直後に愛宕選手が鹿倉選手に注意されましたね」
ゆみ「見ている分には愉快な選手だが、まあ鹿倉は委員長っぽいし注意されても仕方ないな。私は無視しそうだが」
京太郎「なんとなくそっちのほうが怖い気がします」
ゆみ「ん?」ゴッ
京太郎「さ、さあ次は鹿倉選手の親です!」
647 = 1 :
京太郎「前半戦も南3局。姫松高校がトップに立っています」
ゆみ「清澄の竹井が不調だな。1回戦が好調だった分揺り戻しでも来ているのだろうか」
京太郎「麻雀は水物ですからね。あ、その竹井選手ですが先程からツモが好調です」
ゆみ「表情も吹っ切れたように見えるな」
京太郎「聴牌した竹井選手ですが、六萬を切らずに赤ドラの五萬を切りました。六萬のほうがいいように思えるのですが?」
ゆみ「竹井はだからこそ悪い待ちにするという選手だ。実際セオリー通りに打つ相手には効果的な場合もある。無論デメリットのほうが大きいだろうが」
京太郎「なるほど。調子が戻ってきたようですね」
ゆみ「そうだな。オーラスも中々いい手牌だ。ここで4門張に取るのがいやらしいところなんだ……」
京太郎「おっと、鹿倉選手が滝見選手に振り込みました。前半戦終了です」
ゆみ「あからさまな差し込みだな。清澄の調子が良いと見て切り替えたんだろう。2人ともいい判断だ」
京太郎「さすが全国大会ですね。前半戦は姫松高校が最下位からトップに躍り出ました! 休憩後後半戦が行われます」
648 = 1 :
京太郎「後半戦も竹井選手の自由にはさせないとばかり。鹿倉選手の差し込みから始まりました」
ゆみ「鹿倉も滝見も手堅いな。……その分、愛宕が自由になっている印象はあるが」
京太郎「その後東3局では鹿倉選手が、東4局では愛宕選手が和了りました。愛宕選手はまた鹿倉選手に注意されていましたね」
ゆみ「竹井のツモは注意しなくていいのだろうか?」
京太郎「あれだけ堂々とマナー違反されると一瞬固まって、注意するタイミングがなくなっちゃうんじゃないですか?」
ゆみ「まあそれはありそうだな」
京太郎「さて、試合はオーラスに入っております。竹井選手がカンでドラを一気に増やし、同時に赤ドラの五萬を切って聴牌しました」
ゆみ「例によって悪待ちだが、愛宕の判断の速さは凄まじいな。ドラが4つ増えたとはいえ当たり牌を引いたとき的確にオリを選べるとは」
京太郎「鹿倉選手も少し迷いつつもオリを選択。その後竹井選手が自摸。跳満です!」
ゆみ「一矢報いたというところかな。試合としては愛宕の一人浮き。見事だな」
京太郎「愛宕選手の強さの秘訣はなんでしょうか」
ゆみ「あえていうなら相手の待ちを読み切れることかな。聴牌速度も打点も十分いいんだが、とにかく振り込まないのが強いと思う」
京太郎「なるほど。ありがとうございました。次は中堅戦。インターミドルチャンプの原村が出場します」
ゆみ「そろそろ下位の高校は焦ってくる頃だな。検討を祈りたい」
649 = 1 :
京太郎「副将戦が始まってまず原村が自摸。その後愛宕のロンに親のノーテンでの親流れと続いております」
ゆみ「原村は機械のように正確な打牌だな。ある意味あれが一番人間技と思えん」
京太郎「完璧に正確な打牌を続ければトータルで勝ち越せる、なんてだれでも考えるけど出来ないというものですからね」
ゆみ「さて、次は薄墨が北家か」
京太郎「薄墨選手は北家のとき小四喜を和了る確率が非常に高いですね」
ゆみ「異様な高さだ。北や東を鳴くことから始まるから、当然他家も鳴かせないように警戒するはずだが……同卓しているのが原村か」
京太郎「何か問題が?」
ゆみ「いや、原村は誰に対しても打ち方を変えないからな。薄墨が北や東を鳴いていても打ち方は変わらないだろう」
ゆみ「もちろんだからこそ強いという選手だし、それはそれで誇るべき1つの強さなんだが……相性が悪すぎる。同卓している他の選手には同情するな」
京太郎「早速薄墨選手が北と東を鳴きましたが……なかなか聴牌になりませんね」
ゆみ「しかも振り込んだな。もう一度北家をやりたいがためにわざと振り込んだようにみえる」
京太郎「決して低い点数ではありませんが?」
ゆみ「それだけ小四喜を和了る自信があるのだろう」
京太郎「なるほど。和了ることは出来るでしょうか?」
ゆみ「和了れなかった理由がわからんからなんとも言えんが、原因が解決したようには見えないし難しい気がする」
京太郎「加治木プロの解説通り、薄墨選手の北家は親のノーテンで流れました。薄墨選手は大きく点数を減らしています」
ゆみ「薄墨にとっては試練だな」
650 = 1 :
京太郎「後半戦の起家は原村選手。早速リーチをしましたが和了れず!」
ゆみ「薄墨が北家だがやはりブレずに打つな」
京太郎「仕切り直しの一本場では七対子を和了りました。その後はノーテンでの流局です」
ゆみ「薄墨が聴牌していたな。原村の様子を見て止めていた誰かがやめたようだ。次に薄墨が北家のときは注目だな」
京太郎「東場はその後臼沢選手、愛宕選手が和了り、薄墨選手が1人沈んでいますね」
ゆみ「いよいよ薄墨最後の北家か。どうなるか……」
京太郎「果敢にリーチをした原村選手の捨てた東を薄墨選手がポン。直後に北の暗槓をしました」
ゆみ「暗槓でもいいのか……というか原村は薄墨が北家のときにリーチし過ぎじゃないか? 毎回好配牌なのか?」
京太郎「言われてみればリーチすることが多いですね。配牌もツモも好調なのでしょう。おっと、喋っている間に薄墨選手が小四喜をツモ。一気に点差を詰めました」
ゆみ「本来であれば小四喜を3,4回和了れると考えると恐ろしいな。今回は薄墨にとって相性が最悪だった。逆に原村にとっては幸運だったな」
京太郎「残りは後3局。姫松高校が点差を広げるか。それとも勢いに乗った永水女子が盛り返すのか!」
みんなの評価 : ★★★×4
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