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    元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」照「ずっとずっと、愛してる」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 京太郎 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    951 = 1 :

    ――京太郎は、肩に大きな怪我をしている。

    ――今まで続けていたハンドボールも、その怪我が響いて引退した。

    ――そして、鹿児島に来る事になったのは、両親の離婚が原因である。


    その事を知って、写真で彼の姿を見てから霞の胸の中に芽吹いた気持ちは、彼を『守りたい』というものだった。

    辛いことの連続で、きっと彼は心を痛めている。

    だからこそ、せめて、ここは。

    彼が休める場所であって欲しいと、思った。





    騒々しい足音と、客間の気配を感じてやって来た霞が最初に目にしたものは、俯く小蒔と困り顔で固まる京太郎の姿だった。


    「うふふ……全く、もう」


    細かい状況は分からない。ただ、『姫様』が彼を困らせていることは理解できた。

    俯く小蒔を強引に立たせて、その瞳を覗き込む。


    「ひゃっ!? 霞ちゃん!?」

    「ほら、小蒔ちゃん。彼が困ってるでしょ?」


    彼を傷付けるものは、例え誰であろうとも。

    微笑みの裏に決意を込めて、霞は小蒔から手を離した。


    「ごめんなさいね、京太郎くん。うちの姫様が」

    「は、はぁ……」


    何が何だか分からない、京太郎の顔にはそう書いてある。

    だが、それで良い。

    彼が知る必要は、ない。

    952 = 908 :

    守る(手段は選ばない)

    953 = 939 :

    後は春を病ませればミッションコンプリートだなw

    954 = 863 :

    母性の塊じゃないか(安堵)

    955 :

    はっちゃんまで病んだら巴さんの胃が...

    957 :

    「……ほら、小蒔ちゃん? 彼に謝らないと」

    「うぅ……ごめんなさい、京太郎くん」


    涙目で頭を下げる小蒔。

    相変わらず状況はさっぱり分からないが、どうやらこの屋敷ではこの霞という女性に逆らってはいけないらしい、ということは判明した。


    「コホン、自己紹介が遅れました……私は石戸霞。永水女子に通っています」

    「……え?」

    「? 何か?」

    「え、あ……いや……」


    ――正直、その子のお母さまかと思いました。

    喉元まで出かかった言葉は、辛うじて飲み込めた。

    958 = 908 :

    それ以上はいけない

    959 = 815 :

    いけないね

    960 = 1 :

    ダブルおもちパート終了ー
    次ははっちゃん先輩です

    961 = 863 :

    気持ちはわかる

    962 = 897 :

    おもち病むべし!
    あ、はっちゃんは健やかにどうぞ

    963 :

    はっちゃんが健やかに病む(幻視)!?

    964 = 811 :

    はっちゃん大勝利期待してます!

    966 = 811 :

    すまん気づいてなかった

    967 :

    京太郎がこの屋敷に来てから翌朝。

    色々なことがあって肉体的にも精神的にも疲れている筈なのだが、京太郎が目覚めた時間は朝の6時。

    この屋敷の独特な空気がそうさせているのか、目が冴えて二度寝も出来そうにない。


    「……むぅ」


    季節は冬、日の出もまだ先。

    外はまだ暗い。

    屋敷の周りを散歩することは出来ない

    とは言え、暇潰しになるものもまだ送られてきていない。


    「……ちょっと、探検してみるか。屋敷の中を」


    ちょうど、トイレにも行きたくなってきたし。

    寝巻きの上にジャケットを羽織り、京太郎は部屋を後にした。

    968 = 863 :

    部屋の中でじっとしていられるか!
    俺は屋敷を探索するぞ!

    969 :

    「……困った」


    無事にトイレを済ませたはいいが、迷った。

    どうやらこの屋敷、見た目以上に中身が広い。

    そして外から見ると似たような作りの部屋が多く、自分がどこをどう歩いてきたのか分からない。

    延々と同じところをグルグルと回っているような気さえする。


    「どうなってんだ一体……」


    かれこれ一時間は歩いたような感覚があるが、一向に日の出が訪れない。

    京太郎は、柱に寄り掛かって休憩することにした。


    「はぁ……」

    「むー? あなたはー?」


    はっちゃん判定直下
    1~30 迷子の迷子の子猫ちゃんですかー?
    31~60 お困りですかー?
    61~98 こ、困りましたねー……
    ゾロ目 ???

    970 :

    971 :

    oh……

    974 = 811 :

    やったぜ!

    975 = 963 :

    健やかじゃなく、健夜に病んだ(白目)

    976 = 908 :

    鬼門の力を舐めるなよ

    977 :

    >>970
    お前が世界の歪みだったのか

    978 :

    !?!?!?

    979 = 1 :

    『異界』

    自分たちの日常とは異なる、超常的な現象が潜む世界のこと。

    昔の人々にとって異界とは村の外であり、山の奥であり、海の彼方であった。

    一切の光が届かない夜の暗闇を異界と呼ぶこともあった。

    このように、日常と異界の境目は至る所にある。

    だからこそ昔の人々は村の入口に『門』を作り、境目を明確にして、閉ざした。

    『異界観』

    都市開発が進み、境目が極めて曖昧になった現代日本においてはすっかり廃れた価値観だが。

    もしも、例えば。

    現代の日本の中に『神』が存在する土地があるとすれば、そこは間違いなく――





    妙な胸騒ぎを感じて目覚めて廊下に出た初美が最初に目にしたものは、柱に寄り掛かっている男子の姿。

    初めて会う相手だが、その存在は知っていた。

    須賀京太郎。昨日に引越してきたという男の子だ。


    「……」


    するりと、初美の小柄な体躯に対しては大き目の巫女服が肩からずり落ちる。

    彼を一目見た瞬間から。

    初美は、自分の心の中が切り替わっていくのを感じた。

    980 = 971 :

    何が起きてるんです?

    981 :

    >>979
    ずり落ちるって…もともと落ちてるやん

    982 = 1 :

    屈伏させたい。

    跪かせたい。

    自分のものにしたい。

    初めて会う相手に、こんなことを考えるのは異常な筈なのに。

    今の初美には、それが当然のことのように思えた。


    「お困りですかー?」

    「え?」


    だけど初美は、それを全く表に出さず京太郎に話しかける。

    内面に渦巻く泥の様な激情を、表面の微笑みで隠して。


    「駄目ですよー? ここは色々と『違う』場所なんですからー」

    「はぁ……」


    京太郎の手を取って、初美は歩き出す。

    少し歩くと京太郎の泊まる部屋の前まで着いて、日の出の時間になった。

    983 :

    霞さんが病めばなんとかしてくれるから(震え声)

    984 = 829 :

    病めてよお

    985 :

    さぁこれで残るは春だけだ(白目)

    986 :

    がんがん逝くぜ!

    987 :

    頼りになるのは巴さんだけになってまう

    988 :

    自分を案内してくれた少女――薄墨初美の話によれば、慣れていないのにこの屋敷の中を、この時間帯から一人で出歩くのは危険らしい。


    「あー、確かに寝る前に霞さんがそんなこと言ってたような……」

    「聞いたことありませんかー? 夜の神社を一人で歩くのは危険だと」

    「え? でもそれって足元が悪いとか、泥棒がいるとかそういう理由じゃ」

    「まぁ、大半はそうなんですけどねー……」


    チラリと、背後を振り向いて話を区切る初美。

    その態度に、京太郎の背筋に冷たい感覚が走る。

    ――まさか、さっきの自分の感じたモノは本当に?

    ……いやいやそれは有り得ない、そんなオカルトは有り得ない。

    京太郎はブンブンと頭を振って、浮かんできた想像を掻き消した。


    「……まぁ、何にしても助かったよ。ありがとな」


    近所の小さい子を相手にするような感覚で初美の頭を撫でる。

    彼女の案内がなければ、自分は未だにあの辺りをグルグル回っていたかもしれない。

    ホッと一安心する京太郎だが、頭を撫でられている初美はふくれっ面になっていた。


    「むうー……私は、年上なのですがー」

    「え? うっそだー」

    「むむー! 生意気ですよー!!」


    早朝の澄んだ空気の中に、初美の叫び声が響き渡った。

    989 = 863 :

    まぁ見えないよなぁ…

    次スレオナシャス

    990 :

    異界云々の話は昔に大学で受けた講義を元にうろ覚えで書いたものなのであしからずー
    異界とはパッと見て分からないから怖いのです


    次スレ立てました
    京太郎「修羅場ラヴァーズ」姫子「運命の、赤い糸」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403418602/
    春の話はこっちでー

    このスレは埋めでお願いします

    後このレスから下3の小ネタと、>>1000で何かリクエストがあれば永水の次に書いていきますー

    993 = 811 :

    埋め

    994 = 971 :

    病んだ和が京太郎のおっぱいを見る視線を
    気づかないふりしつつ強調してかわいいですって悦に入る

    995 = 917 :

    彼女達を使って赤ドラを作る狂ちゃん

    996 = 863 :

    ステルスでやりたい放題する京モモオナシャス

    うめ

    997 = 917 :

    >>1000なら京ちゃんが狂ちゃんになる

    998 = 906 :

    ヤンデレだけどポンコツな人達に囲まれて夜も眠れない京ちゃん

    999 :

    純くん

    1000 = 1 :

    1000なら病み久短編ください


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