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    元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - ヤンデレ + - 京太郎 + - 修羅場 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 :

    大草原不可避

    102 :

    電話の相手は小瀬川白望。

    先程分かれたばかりなので、距離的にも近くにいる筈だ。

    ものぐさな彼女だがやる時はやる。コタツをリアカーに載せて引っ張ってくるくらいには。

    人命がかかっているわけだし、時は一刻を争う。

    速く来てくれと祈りながら、塞は通話ボタンを押した。



    程なくして現れたシロの反応、直下

    1~30 ダルい……
    31~60 ダル……
    61~98 ダ……
    ゾロ目 ???

    103 :

    104 :

    救いはなさそうだな
    始めから仲良くなんて無理やったんや

    105 :

    すばらっ!

    106 :

    これすでにあかんやつや

    107 :

    ダリビッシュ?

    108 = 96 :

    駄目みたいですね・・・

    109 :

    初っ端から某ヤンデレスレ並になってるんですけど

    110 :

    >>103 やったぜ



    「ダ……」

    ――ルい、と続く筈の言葉は出て来なくて。

    何故か固まってまじまじと京太郎の顔を見つめるシロの様子を不思議に感じる塞だが、今はそれよりも


    「シロ、悪いけど――」

    「わかってるよ」


    塞が頼むよりも速く、屈み込んで京太郎と目線を合わせるシロ。

    それから、「ちょっとごめんね」と断りを入れて、


    「はむ」


    京太郎の鼻頭に、啄ばむように口付けた。

    111 :

    「ちょっと、なにしてんの!?」

    「なにって……寒そうだったから?」


    激昂する塞と、平然と答えるシロ。

    二人の間に蹲る京太郎は意識が朦朧としていて、何が起きているのかすら理解できない。


    「何でそんな怒ってるのさ……」

    「何でって……」


    自分でも、何がここまで癪に触るのか理解できない。

    言い淀む塞をヨソに、シロは出来るだけ負担がかからないように京太郎を起こした。


    「ほら、塞」

    「ああ……うん」



    腑に落ちないが、今はそれよりも優先するべきことがある。

    シロに促され、塞は京太郎の手を取った。

    ここからなら、駅が近い。そこなら暖房も効いている筈だ。

    肩に名前も知らない男子の重みを、心に言い表せないものを抱えて、塞はシロと一緒に歩き出した。

    112 = 1 :


    後日、お礼の品を持って、母親と共に宮守高校の麻雀部に訪れた彼。

    そこで塞は、彼の名前が京太郎であると知った。

    深く頭を下げる京太郎に、胸の底から言い様の無い暖かい気持ちが込み上げてきたが。

    まだ、彼女は、この気持ちの名前に気が付かなかった。


    そして、一年が経ち。

    京太郎が、宮守に入学して、麻雀部に入部して、また暫く経って。

    シロや豊音に迫られている京太郎の姿を見て、漸く。


    「ああ――そっか。そう、なんだね」


    この正体に、気が付いた。

    113 :

    出会い編なので、塞さんとシロはここまで
    次は胡桃パートいきます

    114 :

    鹿倉胡桃は苛々していた。

    共学化した宮守高校、そこまではいい。

    問題は、それにより校内の風紀が乱れつつあること。

    見学会で多くの数の男子生徒が宮守高校を訪れたが、だらしない格好の男子が多かった。

    昔から細かい事が気になってしょうがないタイプの彼女は、これがとても気に食わない。

    だから、次にだらしのない新入生を見かけたら思いっきり注意をしてやろうと――



    直下判定
    1~30 コラ! そこの男子!!
    31~60 コラ! そこの男、子……
    61~98 コ、コ……
    ゾロ目 ???

    116 :

    はい

    117 = 101 :

    ファッ!?

    118 = 86 :

    あとはエイスリンと豊音で61以上出せば大勝利やな(白目)

    119 = 95 :

    こ、こ、婚姻届にサインしてください!


    ですね

    120 :

    なぁにこれぇ…

    122 :

    >>115 流石ですね


    廊下の前を歩く金髪の男子。

    ベロンと後ろから出た白いシャツ。

    勿論これは胡桃にとって見逃せるものではない。

    ガツンと注意してやろうと、勢い良く回り込んで、ビシリと指を突き付け――


    「コ、コ……」

    「?」


    見事に、固まった。

    123 = 107 :

    コケコッコー

    124 :

    男っぽい……と言うよりは、少し可愛い目の顔立ち。

    ちょっとだけシロに似ているかもしれない。


    「ハイ?」


    困ったように眉根を寄せた表情。

    耳心地の良い声。


    「コ、コ……」

    「あ、あの……?」


    その何もかもが、彼女の想像していた姿の反対側にあって。


    「……コーラ、飲む?」


    何もかもが、彼女のストライクゾーンにどハマりしていた。

    125 :

    子作りしませんか!

    126 :

    修羅場が加速する

    127 = 95 :

    コーラがペプシなら、ハンサムエスケープ

    128 = 86 :

    どうせみんな病む

    129 :

    胡桃は運命の人なんて言葉は否定するタイプだった。

    同級生が今年入ってくる男子に対してその手の話題で盛り上がっている時にも「バッカじゃないの」と切り捨てていた。

    そんな彼女が、もしも、一目惚れを体験してしまったら。

    もしも、意中の人に思考を埋め尽くされるようなことがあれば。


    「あの、先輩……?」

    「胡桃」


    後は、もう。


    「へ?」

    「胡桃って、呼んでほしいな」



    加速的に、堕ちて行くだけだ。

    130 = 1 :

    次はエイスリンパートです、が……
    胡桃が尋常でないチョロインになってしまったので、もうちょい判定見直した方がいいですかね?
    とりあえず宮守はこのままで行く予定ですが

    131 = 93 :

    どんどん行こう

    132 :

    目は何のために前にあるのか?
    前に進むためだ

    133 = 86 :

    チョロインでもいいじゃない!

    134 = 98 :

    振り向かずただ進め
    未来ある先へ

    135 :

    あぁ~逝く逝くゥ!

    136 = 95 :

    暗天切り裂く、無双の剣

    137 = 83 :

    話が長丁場なら堕ちていく過程が見たい気もするけど、修羅場が話のメインだしこのくらいの判定でもいいんじゃね?

    138 :

    ブラボー!おお、ブラボー!
    さて、賞賛はここまでにしておいて……もう、ここまで来たならコンマなんて必要ないんじゃないかな?(震え声)

    139 :

    チョロインが何かいかんのか?

    140 :

    時は、京太郎の中学時代まで遡る。



    一週間もすれば宮守の空気にも慣れたもので、映画でも見に行こうと思い立った日のこと。

    携帯で道を確認しながら歩いていると、ある女の子が目に止まった。


    「ウゥ……」


    金髪で青みがかった瞳。顔立ちから恐らく外国人。
    オロオロと、困ったように辺りを見渡している。
    運悪く、周囲に通行人はおらず、通りかかっても無視されている。


    「……よしっ!」


    困っている人は見逃せない!などと言うつもりはないが。
    可愛い女の子が困っているのを放っておけるような男でもない。
    あまり得意ではない英語の知識を必死に引っ張り上げながら、意を決して京太郎は女の子に声をかけた。

    「め、めい、あい、ヘルプユー?」

    「エ?」


    振り向く女の子。

    果たして、結果は――


    1~30 ア、アノ……ニホンゴ、ワカリマス……
    31~60 oh……
    61~98 I fell in love with you at first sight……
    ゾロ目 ???

    141 = 86 :

    病めるのですボクたち!

    142 = 95 :

    >>141
    コンマまでクロかァ! 松実ィッ!

    143 = 103 :

    あとは豊音だな

    144 :

    >>142
    おまいう

    145 :

    >>142
    化けの皮剥がれてるぞ松実ぃ

    146 :

    >>142
    っ鏡

    147 = 86 :

    順調だな(白目)

    148 = 83 :

    約4割の確立を的確に撃ち抜いていくスタイル
    京太郎マジ特異点

    あと差し支えなければ>>1の別スレ(本スレ?)教えて下さい

    149 = 1 :

    >>141 ドラゴンロード!



    振り向いた女の子と目が合う。

    「……」

    緊張で、ゴクリと唾を飲む。

    人と話すのは得意なつもりだが、外国人と話すのは初めてのことだ。

    それも、教科書に載っていそうなシチュエーション。

    果たして、上手くいくだろうか。


    「……」

    「……」


    重なったまま動かない互いの目線。

    吹く風が冷たく感じる。

    寒さのせいか、女の子の白い頬も、どんどん赤く染まって――


    「……I」

    「へ?」


    女の子が、京太郎の手をそっと握った。


    「I fell in love with you at first sight……」

    150 :

    一目惚れをしました、という意味の英語だが。

    ニュージーランドの訛りと、エイスリンも緊張していたこともあって、京太郎は上手く聞き取る事が出来なかった。


    「え、なんて? え? ええ?」

    「……」


    じいっとこちらを見つめたまま動かない二つの青い瞳。

    握られた手は離される気配が全くない。

    京太郎の覚えている限りでは教科書にはこんなシチュエーションなんぞ載っていない。

    どうすればいいのか、まるで分からなくなってしまった。


    「……ン」


    それを焦れったく感じたのか、女の子が背伸びをして、京太郎の両頬に手を添える。

    訳の分からないまま引き寄せられ、女の子の小さな顔が――




    「どうしたの。こんなとこで」


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