私的良スレ書庫
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元スレ提督「甘えん坊」
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甘えるレパートリーが少なくなってきました。
デレと甘え、区別が難しいです。
それではまたー。
潮「────し、失礼します……」
提督「……来ると思ったよ。この天気だからな」
潮「す、すいませんっ……」
提督「謝る必要はない。だが俺にも仕事が残っている。今日のところは左腕で勘弁してくれるか?」
潮「は、はいっ」
コンコン、と控え目なノック音を響かせた潮が、恐る恐るといった具合に執務室へと入ってくる。その体は震えており、いつものか弱い雰囲気を増長させていた。
そんな姿に庇護欲が急速に高まるのを感じさせられながら手招くと、俺が座るソファの隣に、潮はその小さく幼い体躯を降ろす。
そしてそろそろと伸ばした手で俺の左腕の袖を、弱々しく掴んだ。
潮「──────ひうっ!?」
突如として鳴り響いた雷鳴に、潮はその身を跳ねさせ短い悲鳴をあげた。
袖を掴んでいた手は離され、代わりにその身をもって俺の左腕に抱きついている。あまりに強い抱擁に、柔らかさその他諸々を感じている余裕がないのが悔やまれた。
ぷるぷると震える潮の頭を、右手で撫でる。
提督「……大丈夫か?」
潮「……す、少し」
潮は雷が苦手らしい。初めてそのことを知ったのは二ヶ月くらい前のことで、その時潮は俺の目の前で恥ずかしい姿を晒してしまったのだが、潮の尊厳を守るため割愛する。
とにかくそれからというもの空がゴロゴロと唸りをあげると、決まって潮は俺を訪ねるようになっていた。
潮「ひううっ……!」
提督「ほら、大丈夫だ。俺がそばにいる」
潮「て、提督……」
提督「どうした?」
潮「そ、その……手を握ってもらっても良いでしょうか……? こ、怖くて……!」
提督「……やれやれ」
潮「………………♪」
恐怖のあまり冷たくなった潮の手を握る。
時折鳴り響く雷鳴に合わせてキュッと握られるその感触を味わいながら、俺はその後も潮を励まし続けるのだった。
北上「提督ー、お疲れー」
提督「ぐっ……!」
提督「……北上、いきなりのしかかるのはよせ。それにこっちは食事中だ」
北上「はいはい、分かりましたよー」
提督「だから離れ…………もういい。好きにしろ」
北上「りょーかい♪」
間宮食堂にて食事をしていた俺の背中に急に衝撃が走り、次いで重みがのしかかる。不意の出来事に驚いたが、俺の首を囲むように回された腕を見て誰なのかが分かった。
袖をぐるりと一周する深い緑色の二本線に、薄いクリーム色の生地。そしてこんなことをしてくるような奴とくれば、それはもう北上しかいなかった。
北上「提督ってば最近私のこと働かせすぎ。流石に休ませてよねー」
提督「……悪いが今は無理だ」
北上「ふーん……。ま、仕方ないよね。最近新しい深海悽艦も出てきちゃったし?」
北上「ところでデザートもらってもいい?」
そんな話をされた後で無碍にするわけにもいかない。俺は無言でデザートのミカンを手に取り、肩口から俺の昼食を覗く北上の目の前まで持ち上げた。
北上「ありがとね♪」
そう言って北上が離れていく。
静かな昼食の時間を取り戻した俺は、深くため息を吐いた。
北上は猫みたいな奴だ。
気まぐれで掴みどころがなく、自由奔放に動き回っては様々な足跡を残す。ふざけているかと思えば急に真面目になったりととにかくせわしない。それでいて憎めない性格をしてるからタチが悪かった。
たまにはガツンと言ってやることも必要かもしれないとは思う。…………ただ、そういうときに限って北上は妙にタイミングが良いのだ。
北上「────これ、おすそ分けー」
北上「またね♪」
気付かぬ間に戻ってきた北上が、俺のお盆の上にミカンを置いていく。そして何事も無かったかのように、この場を後にする。ご丁寧にもその皮は剥かれ、白い筋は綺麗に取り除かれていた。
提督「……まったく」
こんなことをしてる余裕があるのか、と呆れつつも、俺は頬が自然と緩んでしまうのを止めることは出来なかった。
あきつ丸「て、提督殿……これ以上はもう……」
提督「駄目だ。まだ半分も食べていないじゃないか」
提督「ちゃんと食べないからそんなに青白くなるんだ。俺の鎮守府で栄養不足になることは許さん」
あきつ丸「これは元々で……」
提督「食え」
あきつ丸「…………横暴であります」
朝、間宮食堂。
偶然いつもより早く食堂に着いた俺は、普段食堂であまり見ない艦娘をそこに見つけた。
それがこのあきつ丸である。
我が鎮守府に配属されてから早数ヶ月、多少なりとも交流はあったが、食堂で一緒のテーブルに着くのはこれが初めてのことだった。
他愛ない世間話で談笑し、しばらくして先にあきつ丸が頼んでいた料理が届く。俺はその量に驚愕した。
提督『……何でそんなに少ないんだ』
あきつ丸『全て四分の一で頼んだであります。普段から満腹まで食べていてしまっては、いざという時に飢餓に耐えられなくなってしまいますので、これくらいで十分であります』
提督『…………いつもこの量で?』
あきつ丸『……何か問題が?』
提督『没収』
提督『間宮さん、大盛に変えて下さい』
あきつ丸『っ!?』
そうして、今に至る。
提督「忍耐力を鍛えるのは構わんが食事を十分に取らないのは無視できない」
提督「そもそも腹が減っては戦は出来ぬと言うだろう」
あきつ丸「それは確かにそうでありますが……」
あきつ丸の目の前にある皿の数々は、どれもまだ半分程度しか減っていない。大盛を頼んだことを加味しても、通常分にすら至っていないだろう。
食を細めたことが胃袋を縮小させてしまっているということが、どう見ても明らかだった。
そしてすでにあきつ丸の手は止まっていた。
あきつ丸「限界、で……あります」
提督「…………」
ついにあきつ丸が音をあげる。
口元を手で抑えているあたり、演技などではないだろう。これ以上の無理強いは意味がないと判断した俺は、あきつ丸が残した料理を乗せたお盆を、自分の元へと引き寄せた。
せっかくの間宮さんの料理を残すなんて……もったいない。
提督「まったく……間宮さんの美味しい料理を残すなんて贅沢な奴だな……」
あきつ丸「限度というものがあるであります」
提督「だが限界は越えるものだ。──────そうだ、もう一口くらいならいけるんじゃないか?」
あきつ丸「吐くでありますよ?」
提督「大丈夫だ。いけるだろう」
あきつ丸「提督殿、自分はもう──────」
提督「ほら、あーん」
あきつ丸「……………………」
あきつ丸「…………あむっ」
提督「ほら、食べれたじゃないか」
あきつ丸「いえ今のは体が勝手に動いたというか何と言いましょうか……」
ツバを下げ帽子を深く被ることで目元を隠したあきつ丸が、口早にまくしたてる。
一方俺は、さらに食べさせようと料理に箸を伸ばした。
提督「このシュウマイはどうだ? まだアツアツだぞ」
あきつ丸「これ以上は本当に────」
提督「ああ、そうか。熱すぎるのは駄目か。仕方ないから俺が冷まそう」
あきつ丸「──────…………!」
提督「────ほら、あーんしろ。あーん」
あきつ丸「………………んむっ」
あきつ丸「あ、熱いであります……」
顔を伏せたあきつ丸が、か細い声を発する。どうやら熱過ぎて顔も上げられないらしい。十分に冷ましたつもりだったのだが…………あきつ丸は猫舌なのかもしれない。これからは気を付けよう。
それからも雛に餌を与える親鳥のごとく、せっせと食事をあきつ丸の口に運ぶ。
そしてそれから更に十数分後、見事あきつ丸は食べきることに成功するのだった。
提督「よく頑張ったな、あきつ丸」
提督「明日からも一緒に食べるぞ」
あきつ丸「……はい」
あきつ丸(正直かなり苦しいでありますが…………)
提督『ほら、あーん』
あきつ丸(…………少しだけ、楽しみであります)
投下終了。
うわー手がすべったー。
手がすべったから仕方ないですねー。
それではまたー。
>>116
おまおれ
おまおれ
あきつ丸真っ白なのは白粉のせいとか聞いたがどうなんだろう
うちにはまだいないからわからん
うちにはまだいないからわからん
>>121
それでも徐々に打ち解けていって、最終的には潮が雷のことを間違えてお母さんって呼んでしまって、潮は顔を真っ赤にしながら慌てて雷は少し照れながらも嬉しそうにはにかむんですね。分かります。
誰か書いて下さい(懇願)
>>123
おうポチ早く遠征いってこいよ
おうポチ早く遠征いってこいよ
榛名「──────わ、私がですか?」
提督「ああ、榛名が今月の戦果トップだ」
提督「尽力、大変感謝する」
榛名「い、いえ! 榛名は当然のことをしていたまでです! 特別なことは何も!」
提督「ははっ、当たり前のことを当たり前にやることこそが一番難しいんだ。そう謙遜するな」
提督「────さて、そういうことで榛名には何か報奨を与えなければならない。叶えられる範囲なら何でもいいから口にしてみてくれ」
提督「先に言っておくがこれは我が鎮守府の規則でもある。何も要らないというのは無しだぞ?」
榛名「え、ええと………………」
榛名「……それではその──────」
────────────────
────────────
────────
提督「…………こんなことで良かったのか?」
榛名「はい! 榛名は満足です!」
胸元から榛名の嬉しそうな声が届く。
榛名のお願いは『添い寝をしてほしい』というものだった。それを聞いた俺は、早速執務室に仮眠用として置かれていた布団を引き出す。
上着を脱ぎ、下はベルトだけを外す。一方の榛名は普段の格好のままだ。薄い布地が主であるため添い寝をする分に支障は無いのだろう。
そして二人で並んで寝転がり、布団をかける。榛名が俺の胸元に顔をうずめる形で密着してきたのは、布団に入ってすぐのことだった。
時折感じられる吐息の熱さがこそばゆい。眼下に広がる艶やかな長髪を撫でてやると、榛名の可愛い声が漏れた。
榛名「んっ……!」
提督「嫌か?」
榛名「…………いえ」
榛名「もっと、お願いします……」
隠れて表情は見えないが、その顔は朱に染まっていることだろう。胸元に感じる熱さが僅かながらに増し、俺の腰へと回されている腕の力が強くなったのだから。
提督「さて、時間を決めていなかったがどうする?」
榛名「て、提督の好きなようにどうぞっ」
提督「そう言われてもなぁ……」
提督「それじゃあ寝て起きるまででいいか?」
提督「正直心地良すぎて、起きることが出来ないかもしれないがな」
榛名「…………か、構いません!」
榛名「は、榛名はその…………それまでずっとこうしてますから!」
そう言って回された腕に更に力がこもる。
それに合わせて俺も回した腕の力を強める。
そうしている内に俺の意識は徐々にまどろみに落ちていき、しばらくして他の艦娘に叩き起こされることになるのだった。
……それから数日の間、榛名の戦意がやけに高揚し多大な戦果をあげることになるのだが……これは完璧な余談である。
榛名「て、提督……、その……もし今月も榛名の戦果がトップでしたら……」
榛名「────や、やっぱり何でもありませんっ!」
榛名「榛名はご褒美がなくても大丈夫ですっ!」
ベルトだけ残すって新しい惹かれるなって思ったらベルトだけ外すだった
提督「──────ん?」
ペンを走らせていた手をふと止める。
先ほどから何かが足りないと感じていたのだが、視線を上げることでその原因にようやく気付くことが出来た。
比叡「……すぅ…………すぅ……」
ソファに横になった比叡が、すやすやと寝息を立てていた。仕事を放って寝るとは呆れた奴だと思いながらも、椅子から立ち上がった俺はそのそばへと移動し、風邪をひいてしまわないよう自身の上着をかける。
テーブルの上に目をやると、船を漕いだ筆跡があった。書き直しか……、と額に手をやるが、比叡を怒る気にはなれなかった。
比叡「……おねえさまぁー…………」
提督「…………夢でも金剛を追いかけてるのか」
一体どんな状況なのだろうか?
無意識に伸ばされた比叡の手がふらふらと宙をさまよい、空を掴む。すると比叡の顔がにへら、と綻んだ。現実では掴めなかったものの夢の中では金剛に手を届かせることが出来たらしい。
そしてもう一方の手も、宙へと伸ばされる。
比叡「しれーも…………」
提督「今度は俺か」
呼ばれたからな。
そう思いふらふらと揺れる手を握る。途端に比叡の顔がついさっきと同じように綻ぶ。
俺の存在を確かめるようににぎにぎと力を入れたり抜いたりするのが、どうにもくすぐったい。
ぐいっ、と俺の手が比叡の胸元へ引き寄せられる。
比叡「えへへ……♪」
提督「……やれやれ」
これはこれで悪くない気分だがこれでは仕事に戻ることが出来ない。さて、どうしようか?
そうやって頭を悩ませながらソファの端で床に片膝を立てる。眠る比叡の頬を空いている方の手の人差し指でつつきながら、俺は比叡の寝顔を見つめるのだった。
明石さんと大淀さんと大鳳さん
駆逐艦と潜水艦と軽巡と重巡と航重と軽空母と正規空母と戦艦と高速戦艦と航空戦艦の全員をお願いします。
駆逐艦と潜水艦と軽巡と重巡と航重と軽空母と正規空母と戦艦と高速戦艦と航空戦艦の全員をお願いします。
金剛「────紅茶はやっぱり最高デース!」
金剛「提督も遠慮せずにおかわりして下さいネー?」
提督「…………ああ、そうだな」
提督「……なぁ、金剛?」
提督「この状態……すごく飲みにくいんだが……」
金剛「ンー?」
ソファに腰掛ける俺の太ももの間に、その腰を降ろしている金剛。俺の胸を背もたれ代わりに上機嫌でティーカップを傾けているが、俺はといえば不便であるとしか言いようがない。
金剛はそれなりに背丈があるため、俺は体をずらして紅茶を飲まなければいけないからだ。
その上金剛は体をスリスリと擦りつけてくるため、揺れて飲みにくいときたから困ったものだ。
金剛「スキンシップは大事デース! 提督ぅー、私とのスキンシップは嫌デスカー?」
提督「あのな、少しは抑えてくれるとだな……」
提督「ほら、別に俺の隣でもいいだろう?」
金剛「隣じゃ触れ合いが少なすぎマース」
金剛「……このまま反転しても良いんデスヨ?」
提督「……このままで頼む」
それは不味い。何がと言われれば絵面的に不味い。仮に誰かに見られでもしたら……。
想像し、大人しく観念する。金剛は少しだけ残念そうな声をあげた。
金剛「提督ぅー、撫でても良いですヨー?」
提督「撫でてほしいならそう言え」
金剛「ギュッと抱きしめられたりされたいネー」
提督「こうか?」
金剛「……フフフーン♪」
金剛の要望に応えながら時間が過ぎていく。
思えば金剛とこうやってスキンシップを取ったのはいつ以来になるだろうか? 新しく配属された艦娘達の育成や海域攻略作戦への参加、その他諸々のことが重なって忙しい時期が続いていた。正確な期間は分からないがかなりの間放っておいてしまっていたのは間違いない。
それでいてこれだけの好意を向けてくれているという事実。俺が想像しているよりも金剛は健気な性格をしているらしい。
……罪悪感が、湧いた。
金剛「んっ……」
金剛「急に抱きしめる力が強くなったネー」
提督「……駄目か?」
金剛「No! 嬉しいデース! もっとお願いしマース!」
これだけのことで埋め合わせが出来るとは思っていない。
……ただ今日くらいは、金剛の自由にさせてやるのも悪くないはずだ。
そう思い、また撫でる。
そしてまた金剛の嬉しそうな声が響くのだった。
金剛「燃料に弾薬! それと提督分も補給した今の私は何にだって負けまセーン!」
乙ー。
つまり、全員書いてくれる上に、ちとちよは水母と軽母
19、58、8は潜水と潜母の2パターン書いてくれるんですね?!
やったー!
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