私的良スレ書庫
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元スレ提督「臆病で愚図」
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目が覚める.
やわらかい感覚が私の身体にかぶさっていた.
提督(妙高か…)
一糸纏わぬ姿の妙高が私の身体に覆いかぶさっていた.
うつ伏せに眠るのは良くないと聞くが,艦娘には関係ないのだろうか.
自分の一物がぐじゅりとした感触を伝える.
朝立ちしたそれが妙高の膣内に入っているらしい.
腰を小刻みに動かしながら,周りを見渡す.妙高が小さく喘ぐ.
妙高と同じく,裸体の那智,足柄,羽黒が寝ていた.
全員疲れているのか,ぐっすりと寝ているようだ.
提督(…)
とりあえず,勃起したままでは困るので,一回射精することにしよう.
その前に妙高と体制を逆にすることにする.
周りを起こさないように,ゆっくりと,慎重に,行う.
妙高,重いぞ.
女性に「重い」という言葉は失礼に当たるそうだが,重いものは重い.少しは軽くなれ.
妙高と体制を逆にした.妙高が下,私が上だ.
妙高がぼんやりと,薄く目を開けている.起きたのだろうか.・・・まあ,あれだけ動けばな.
その顔は,艶やかで,美しい.
だが関係ない.腰を動かす.
突くというよりは,こするように.
妙高の目が覚める.
妙高「て,提と,っん・・・」
黙らせるために,唇を奪う.舌を挿れ,からませる.
身体を押し付け,妙高を押さえつける.
妙高の表情が蕩ける.
私に抱きつき,足をからめる.
だいしゅきほーるどという体位らしい,曙が同じようなことをしたとき,漣が傍らでそう言っていた.最近の子はよくわからん.
そういえば,霞や満潮もやっていたな.流行なのだろうか,
動きにくいから,普通に股を開いててほしいのだが.
私に抱きつき,足をからめる.
だいしゅきほーるどという体位らしい,曙が同じようなことをしたとき,漣が傍らでそう言っていた.最近の子はよくわからん.
そういえば,霞や満潮もやっていたな.流行なのだろうか,
動きにくいから,普通に股を開いててほしいのだが.
妙高の膣内,特に背中側の内壁をこするように動かし,執拗に責める.
それに呼応するように膣内が収縮を繰り返し,断続的に私のを締め付けてくる.
腕や足に力が入り,さらに強く抱きしめられる.
瞬間,膣内が今まで以上に締まり,妙高の身体が震えた.
私は妙高に声を上げさせないために,唇を押しつけ,肉棒を最奥に突き入れる.
妙高(っ♡♡♡♡♡)
提督(ぐっ)
その肉棒を食らい尽くさんとする締め付けに耐えられず,奥にぶち撒ける.
射精と共に,強烈な解放感が体をめぐった.
射精が続く間,抱きしめる力が徐々に弱まる.
一分ほどの射精の終わりごろには,私に絡まっていた手足の力はほとんどなくなっていた.
唇を離し,倦怠感の残る体を起こして肉壺から肉棒を引き抜く.
私のものが妙高の中から出る瞬間,膣の内壁を亀頭のかえり部分がこすった.
妙高「あっ♡」
妙高が声を上げる.抜くまで口を塞いでおくべきだったか.
幸い,那智たちが起きる様子はなかった.
放心し,膣口から精液を垂らす妙高を放置し,私はベットから降りようとする.
一回射精したおかげで私の息子も落ち着いたようだ.
夕張と明石に改造を受けた当初は,何日も出し続けなければ落ち着かなかったものだが・・・
ともかく,妙高たちが起きるまでに外に出よう.久々に一人で時間を過ごしたい.
そう考えながら,降ろした片足が床につこうとしたとき,腕を掴まれた.
「…どこにいくのですか,提督」
一分ほどの射精の終わりごろには,私に絡まっていた手足の力はほとんどなくなっていた.
唇を離し,倦怠感の残る体を起こして肉壺から肉棒を引き抜く.
私のものが妙高の中から出る瞬間,膣の内壁を亀頭のかえり部分がこすった.
妙高「あっ♡」
妙高が声を上げる.抜くまで口を塞いでおくべきだったか.
幸い,那智たちが起きる様子はなかった.
放心し,膣口から精液を垂らす妙高を放置し,私はベットから降りようとする.
一回射精したおかげで私の息子も落ち着いたようだ.
夕張と明石に改造を受けた当初は,何日も出し続けなければ落ち着かなかったものだが・・・
ともかく,妙高たちが起きるまでに外に出よう.久々に一人で時間を過ごしたい.
そう考えながら,降ろした片足が床につこうとしたとき,腕を掴まれた.
「…どこにいくのですか,提督」
振り向くと,まだ息の整っていない妙高が私の腕を掴んでいた.寝てればいいものを・・・
重巡というだけあって力が強い,振りほどくことはできなさそうだ.
提督「シャワーを浴びにいくだけ「私もいきます」
即答.
提督「・・・二人は狭いぞ」
妙高「浴室の前でお待ちします」
提督「それじゃ意味がないだろう」
妙高「提督を一人にはできません」
頑として聞かない.
提督「・・・ちゃんと部屋には戻ってくる」
諭すように,言う.
妙高「・・・嘘です」
私の手を掴む力が,強くなる.
妙高「嘘です嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘ウソウソウソウソウソウソウソウソウソウソウソウソウソウソウソウソウソウソそうやって提督は私たちを置いていきました私たちを捨てました嫌です嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌イイコデイマスカラナンデモシマスカラソバニイテクダサイオイテカナイデステナイデ━━━━」
「ソバニイテ・・・」
提督「・・・」
私の腕を掴んだまま,妙高は俯く.
その姿は,はじめて怒られた子供のようで,弱々しく,抱きしめれば折れてしまいそうだった.
細く,緊張をほぐすように,息を吐いた.
私をこの鎮守府に縛りつけ,常に誰かが私を監視するようになっても,彼女たちの心はいまだ不安定なままだ.
一線を越えてからは落ち着いてきたように見えたが,一人になろうとすると今のように決壊する.
・・・不安と恐怖によるものか,妙高の手が,震えて,冷たくなっているのを感じた.
というか,腕が痛い.妙高,力入れすぎ.
このままでは腕が千切れかねないので,妙高を落ち着かせることにしよう.
古今東西,泣きそうな女の子は男が黙って抱きしめてやるというのが相場だ.今回もそれに倣うとしよう.
ちなみに,それとなく同じようなことを言ったとき,漣に「イケメンにかぎる,ワロスwww」とか言われた.不細工でもいいだろ・・・
妙高の傍まで近づき,空いている手で妙高を抱きしめる.
妙高が顔を上げる.その顔には不安がありありと表れていた.
そしてその目は,海の底のように暗く,濁っていた.
妙高の手の力が弱まる.掴まれていた手で髪を梳き,頭を優しくなでる.柔らかく,艶のある髪を指で味わう.
なでる間,妙高の表情が変わる.不安な表情が少しずつ薄れ,眠りにつくような安らいだ顔へと変わっていく.
妙高が私の胸に顔を埋める.そのまま眠りについてくれるといいのだが.
抱きしめ,なで続ける.
しばらくすると,妙高が再び顔を上げた.残念ながら,眠ってはくれなかったらしい.
妙高の顔は,なにかもの欲しそうな,期待を含んだ表情になっていた.
胸の鼓動が,柔らかな二つの乳房を伝って,心臓に流れてくる.
期待に応えるように唇を近づける.妙高は目を閉じ,口付けを抵抗することなく受け入れた.
キスをし,妙高が目を閉じている間,横目で周りを見回す.
いい加減そろそろ起きるのではないかと思ったが,那智たちは変わらず安らかな寝息を立てている.
図太いな,こいつら.こちらとしてはありがたいが.
視線を戻し,息苦しくなる前にそっと唇を離す.
提督「・・・落ち着いたか」
妙高「・・・はい」
提督「シャワーを浴びた後は散策に出る.お前もついてこい」
妙高は小さく頷く.
肩を抱き寄せたままベットを降り,そのまま個室に備え付けられた浴室へと向かう.
浴室の前の更衣室に着くと,妙高が口を開いた.
妙高「・・・それでは,提督,わたしはここで」
提督「時間の無駄だ.一緒に入るぞ」
女のみそぎなど待ってられない.妙高を抱き寄せたまま,私は浴室に入った.
シャワーの水温を調整する間,妙高が髪をほどく.
ほどいた髪の銘々は,一本は肩に掛かって鎖骨を隠し,一本は肩を撫でて垂れ下がり,重力に従い,各々の位置を定めていく.
結びがほどけたその髪は,なんとなく透き通った川を想像させた.
・・・先ほど髪を梳いたときにも思ったが,やはり姉妹だけあって髪質がよく似ている.
ただ,遠目から見ると,足柄だけは色が若干異なるように見えるのだが,元となった艦で何か違いがあったのだろうか.
軍艦については詳しくないし,なにより,艦娘についてはいまだ謎が多すぎる.
詮無きことを考えながら妙高を見つめていると,妙高が私の視線に気づいたのか,顔を赤らめた.
いまさら何を恥ずかしがっているのだろうか,この太眉女は.
そのだらしない身体に水をぶっかけてやろうかと思ったが,後が怖いのでやめておこう.
さて,シャワーの水も適温になったようなので,さっそく体の前面の汗を水で流す.
背中もやろうとしたところで,妙高に声を掛けられた.
妙高「提督,お背中のほうは,私が」
返答はせず,黙ってシャワーヘッドを手渡す.
妙高が背中を洗う間,私は体前面を洗剤を使って洗う.
本当は汗を流す程度でいいのだが,体に匂いが残っているといちいちうるさい娘が多いのだ.
体全体に洗剤を適量付け,洗う.
提督「妙高,シャワーを」
体をシャワーですすぐため,シャワーヘッドを要求し,後ろにいる妙高に手を差し出す.
しかし,いつまで待っても一向に手渡されない上に,返答が一切ない.
提督「妙高━━━」
妙高「提督,傷,残ってしまいましたね・・・」
またそれか.
私の体にはいくつか弾痕がある.
といっても,過去に戦場で銃撃を受けたとか,深海棲艦の砲撃がかすめたとか,そういった誉れあるものではない.
初代のバカに後先考えずに突撃して,結果としてつけられたものだ.
本来なら,妙高達が気にすることではない.
そう,気にすることではないはず・・・なのだが,こうやって浴室で一緒になるなど,お互いの身体をじっくり見るようになると,毎回のように気にする娘が出るのだ.
時雨は言い聞かせないといつまでも傷痕を触り続けるし,電は見るたびに泣きそうになる.
綾波は・・・なぜか笑顔で「おそろいですね」とか言ってくる.こんなお揃いあってたまるか.
とにかく,毎回毎回傷痕のことを掘り返されるのだ.正直,うんざりしている.
なにより,過去の思い出すようなことは,彼女たちの精神に良くない.
本土の主治医に頼んで,瘢痕の専門医でも紹介してもらうか.まあ,本土に行けるチャンスがあるのかどうか不明だが.
そもそもあの主治医,いまでもあの病院にいるのか・・・?
妙高が私の傷痕を指先で優しくさする.
海軍所属の者には似つかわしくない,滑らかで,柔らかな感触だった.
彼女は何を考えているのだろうか,私には見当もつかないことだ.
提督「気にしてはいない,お前も気にするな」
妙高「はい・・・」
シャワーヘッドを妙高から受け取り,自分の体についた洗剤を流す.
提督「散策の時間がなくなる.さっさと身体を洗え」
妙高「はい,あっ」
突如,妙高が声を上げた.
提督「どうした」
妙高「・・・提督に,注いでいただいたものが・・・垂れてしまいました・・・♡」
シャワーをぶっかける.
妙高「きゃっ,て,提督!」
・・・まったく.
シャワーを浴びた後,妙高が髪を結んでいる間,部屋に脱ぎ散らかした妙高の服を拾い,自分の着替えをタンスから出す.
服を妙高に渡し,先に着替える.
着替え終わった後,妙高が身支度を整えている間に書置きのメモを作っておく.
何をしに,どこへ,誰と,いつまでに,と可能な限り詳細に書く.
メモを,那智たちを起こさぬよう,枕元にそっと置く.これで何とかなるだろう,たぶん.
ベットから離れる際,彼女たちが安らかに眠っているのを確認する.
左から,羽黒,足柄,私と妙高の空きスペース,那智と並ぶ.
羽黒は赤子のように少し縮こまって寝ていて,足柄はガッツポーズのように片腕を突き出している.
那智は右腕を頭の近くにおき,左腕をなにかを掴むかのように伸ばしている.
姿勢はともかく,寝顔は全員問題なさそうだ.
3人の様子を確認し終え,私はドアに向かう.
ドアの前で待っていた妙高を後目に,私は部屋の外に出た.
ドアを抜ける瞬間,ベッドの上で眠る彼女たちに対し,思う.
良い夢を見ていてほしい,と.
部屋を出た後は寮につながる渡り廊下を避け,外に出る.
港から離れた海岸に向け,砂利道を踏みしめ突き進む.
妙高も後ろから付いて来ているが,歩調を合わせることはしない.
むしろ,できる限り突き放すように,歩みを速める.
とはいえ,歩きで突き放せる娘ではない.一定の距離を保ったまま,彼女は私の後ろについてくる.
しばらく歩き続けると,ジョギングコースとして使われている道に到着した.
この時間になると太陽も地平線から顔をすっかり覗かせている.
少し疲れたため,近くにあった木材のベンチに腰掛ける.座面の砂を払おうとしたが,ほとんど掛かっていなかった.
前の環境整備の日からは時間が経っているし,誰かが定期的に掃除しているのだろうか?
私がベンチに腰掛けると,妙高も同様にベンチに座る.
提督(近い)
近いというか,くっついている.おまけに肩にもたれかかってきた.
電車で帰宅中のOLか,こいつは.
そんな妙高を煩わしく思いながら放置し,海を眺める.
夜明けの海を見たかったが,すっかり日が昇ったこの時間ではそれは望むべくもない.
ただ,今日の海は風もほとんどなく,波の音もとても穏やかだ.帰港日としてはいい日だろう.
そう思っていると,左腕に柔らかい感触が伝わってきた.
気になって見ると,妙高の右腕が私の腕に絡まっていた.腕と共に身体をくっつけているため,右の乳房が布を伝って私の左腕にその豊かさを伝えている.
妙高の左手が私の左太腿を這い,内股をなぞるようにさする.なにしてんだ,こいつ.
妙高「提督・・・今は二人きりですので・・・その,よろしければ・・・」
よろしければなんだ.こんなだだっ広い場所でニャンニャンしようというのか.海は人を開放的にするとはいうが,そんな開放感は求めていない.
すっかり発情しきったメスの顔で,私からの許可を待つ妙高.身体は先ほどよりさらに強く触れ,それどころか身体を小刻み動かして,私にその肢体の感触をこれでもかと伝えてくる.やめてくれないか.
このまま放置すると,妙高に襲われかねない.かといって拒否しようとするものなら,自閉か癇癪かパニックを起こしかねない.
景色を見ながらのんびりしたかっただけなのだ.正直,まったく気が乗らない.
妙高の左手が,私の一物を服の上からさすり始める.もう我慢がきかないといったところか.
提督(・・・仕方ない.とりあえず,一発出しておけばいいか)
そう考え,妙高のスカートに手を掛けようと・・・
「司令!」
声が聞こえた瞬間,妙高に伸ばした手を戻し,声がした方向に顔を向ける.ついでに手を戻す際,股間に寄せていた妙高の手を妙高の膝に返す.
手を戻した際,妙高が眉間に皺を寄せて非常に不満そうな表情をしていたが,知ったことではない.
「やっと,会えた・・・」
提督「おはよう,陽炎」
陽炎は膝に手をつき,荒い息継ぎをしている.本館からそれなりに離れた距離とはいえ,こいつにしては珍しい.
陽炎は呼吸を整えたあと,乱れた髪を直し,整容を行う.身だしなみを整える余裕があるところをみると,急用ではなさそうだ.
身なりを整えた陽炎は私に柔らかな微笑みを向ける.
陽炎「おはよう! 司令.今一人かしら?」
遠目から見ても妙高が傍にいるのは明らかなはずだが,どういった意図でその質問をしたのだろうか.
凛々しい顔立ちから見せる,名前から想像するものとは逆の,明るい表情を見せる陽炎.
疑念を抱く余地のない,彼女らしい表情だ.先ほどの質問も深い意味はないだろう.
返答代わりに,マナー違反ではあるが,人差し指の指先を妙高に向け,机を叩くように指を二回動かす.
私の指の動きを見て,妙高に視線を向ける陽炎.
視線が妙高に移動した途端,表情が抜け落ち,目が半眼になる.
陽炎「・・・おはようございます.妙高さん」
妙高「・・・ええ,おはようございます.陽炎さん」
妙高はそういって挨拶を返すと,私の左腕を両腕で抱きしめる.
上腕が谷間に収まる形になり,マッサージでもされるように内外の上腕筋が乳房に揉まれる.
腕を抱きしめる力が思いのほか,強い.
妙高の表情を横目で確認すると,陽炎と同様に目が半眼になっていた.
違うところを挙げるならば,唇を強く結び,不機嫌と苛立ちを隠さず,陽炎を睨みつけているところか.
まるで縄張りに入ってきた異物を排除しようとする獣のようだ.らしくもない.
視線を戻して陽炎を見る.
嗤っていた.
いや,見間違いだ,嗤ってはいない.半眼は変わらずだが,口の片端を釣り上げ,妙高を見下げ,嗤うかのような表情をしているだけだ.なぜだ.
陽炎がゆっくりと口を開く.
陽炎「妙高さん,そんなべたべたべたべたべたべたべたべたべたべたべたべた司令にくっついたら迷惑じゃないですか.動きにくいし,汗がつくと不愉快だろうし.まるで血を吸って這いずる蛭みたいですよ」
その言葉を聞いた妙高は,一転,三日月を並べたような表情になり,返す.
妙高「秘書艦を任された以上,常に提督のお傍に身を置くのは当然でしょう? 陽炎さんこそ,こんなところまで提督を追いかけてくるなんて,汚物に突然湧いた蛆みたいでびっくりしましたよ」
その言葉を聞ききながら陽炎は,表情はそのまま,左手で右上腕の肘前窩付近を掴み,右手で頬杖をついて,返す.
陽炎「こんなことで一々驚いていて秘書艦が務まるんですか? べたべたくっつくだけで ・・・ああ,そういえば蛭って,火を近づけると熱さに耐えきれずに血を吸うのをやめて地面に落ちるそうですよ.やっぱり害虫は火で焼き殺すが一番ですね,火で」
妙高「ああそうですか,また一つ賢くなりました,ありがとう.お返しにとは言いませんが,蛆も虫が近寄らないよう清潔に保ってさえいれば湧くことはないそうですよ.常に清潔しておかないといけませんね.虫一匹近寄らないように綺麗に,綺麗にね」
陽炎の表情が,目を除いて,笑顔になる.
陽炎「そうですね,清潔って大事ですよね.せっかくだから掃除でもします?」
妙高「あら,なにを掃除するつもりですか?」
陽炎「もう,わかっているくせに,からかわないでくださいよ」
妙高「あら,そう,ごめんなさい・・・ふふ」
陽炎「ほんとですよ,ふふふ」
妙高・陽炎「「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」」
提督(・・・・・・・・・)
何なんだ,これは.どうしろというんだ.
妙高「・・・・・・・・・」
陽炎「・・・・・・・・・」
先ほどの笑い声はどこへ行ったのか,能面のような表情でお互いを見合って沈黙する二人.
おかしい.川内と大鯨から,娘たち同士で仲違いをしているという話はなかったはずだ.
大鯨の話は参考程度に留めるにしても,川内の情報が誤っているとは考えづらい.おべっかを言うようなやつでもないし.
だとすると最近関係が悪化したということだろうか?
妙高の瞳の色が,黒色から藍色へ変わる.
陽炎の瞳の色が,狐色から深緑へ変わる.
最近のことで,彼女たちの間に亀裂が入るような出来事があっただろうか.
日常生活,訓練,任務・・・知る限りの彼女たちに関する記憶を探ってみても,思い当たる節がない.
仮に私が把握していなくとも,聡い足柄が妙高の様子に気がつかないとは思えないし,陽炎なら不知火か黒潮あたりが気に掛けるはずだ.
周りの娘たちが把握していれば,指導係か大鯨の耳に入る.そうでなくとも川内が見逃すとは思えない.
個々人の私生活を覗く趣味も口を出す権利もないが,艦隊の士気に関わる内容はできる限り伝えるように言っているのだが.
川内たちからしてみれば,この程度は士気に影響しないとの判断だろうか.
だが,陽炎と妙高だぞ? 見過ごせる二人ではないはずだが.
妙高からミシミシとナニカが食い破るような音を感じた.
陽炎からザワザワとナニカが這い出るような音を感じた.
・・・まさかとは思うが,私が原因ではないよな?
私のことで妙高と陽炎が不安定になるのはわかるが,飽くまで私が関わったときだけだったし,その矛先もほぼ間違いなく私自身に向けられていた.
振り返ってみても,娘たち同士で諍いが起こることはなかったし,むしろ協力しあって仲は良かったはずだ.
仮に私が原因だとしたら,妙高と陽炎の心境に何か変化があったということだろうか.だとしてもなぜここまで険悪なのか.
だめだ,原因がまったくわからない.
妙高の瞳の色が,藍色から輝く青へ変わる.
陽炎の瞳の色が,深緑から輝く青へ変わる.
まずい.
提督「陽炎,私に用事はないのか」
とにかくこの状況はまずい.根本的な問題の解決は後にして,一時的にでも矛先を変えなければ.
今のこの二人に通じるかどうか不明だが,まずは話を逸らしてみる.
私の言葉に反応し,妙高と陽炎が私のほうを見る.
二人の瞳の色が元の色合いを少しだけ取り戻す.うまくいったか?
提督「時間が惜しいのだが・・・」
散策に出ておいて言うことではないが,この場をうやむやにするため陽炎を急かす.
陽炎「ごめんね,司令.すぐ終わるから.そのあといっぱいお話しようね」
申し訳なさそうな笑顔でニッコリと私に言葉を返す.
にべも無く返され,陽炎と妙高は再び睨みあいになる.陽炎は両腕を下げ,リラックスした態勢になる.妙高は私にくっついたままだ.
駄目だったか・・・仕方ない,少し強引な手段に出よう.この娘たちが喧嘩するよりましだ.
というか,今のこいつらが喧嘩しようものなら,辺り一帯がクレーターだらけになりかねない.
提督「おい」
敢えて怒気を孕んだ声を挙げる.妙高と陽炎がビクリと肩を震わせる.
引いて駄目なら押してみろ.こちらから攻める.
提督「私は時間が惜しいと言ったんだ,陽炎.言っている意味がわからなかったか」
間髪いれず,気分を害したという体裁を装い,毒が潜む言葉を吐く.
妙高と陽炎が恐る恐る私のほうを見る.瞳の色が戻り始めていた.
提督「お前らのせいで最悪の気分だ.不愉快極まりない」
火に油を注ぐような発言だが,今までの彼女たちの反応を顧みればこれでいいはずだ.
陽炎は何が起きたのかわからない顔をし,妙高は困った笑顔をしていた.
第三者がいきなり口をはさんできて,しかも嫌悪感を露わにしているとなれば,そんな表情にもなる.
妙高「あの,ていと「離れろ」
妙高の発言を遮り,左腕を挙げて妙高の拘束から逃れる.
先ほどの陽炎のように,あしらわれてしまってはいけない.多少強引でも主導権を維持しなければ.
提督「妙高,離れろ,黙れ.これ以上私を不快にさせるつもりか」
妙高の張り付いた笑顔が一変する.
目が見開き,瞳孔が拡大収縮を繰返し,口は金魚のように無意味に開閉を続け,顔面が蒼白になる.いかん,やりすぎた.
陽炎「し,司令・・・?」
提督「なんだ,くだらない口喧嘩について,なにか弁明でもあるのか」
陽炎の表情が強張る.右手首を左手が掴む.
陽炎「く,口喧嘩なんてしてないわ」
提督「口喧嘩でなければなんだ,なにが違う?」
なんでさらに責めるような台詞を言っているんだ,私は.
陽炎「あっ,えっ,えっと・・・そ,そうっ! ちょっとからかっただけなの! 朝から二人きりでうらやましいな~,なんて! そしたらちょっと過熱しちゃったていうか,その・・・えっと・・・」
今にも泣きそうな表情をなる陽炎.そろそろ落とし所を考えて,彼女たちを慰めなければ.
提督「だとしても他でやれ.貴重な時間を潰しやがって」
だからなんでさらに責めるような台詞を言っているんだ,この口は.陽炎が涙目になってんじゃねえか.
陽炎「・・・ごめんなさい」
普段の向日葵のような明るさは鳴りを潜め,俯き,軽く握った手の指先をあてどなく触れ合わせる陽炎.
妙高は口を阿呆のように空けたまま,うつろな目でどこを見ているのかわからない顔していた.洒落になってないぞ.
提督「まあ・・・いい.私も言いすぎた.・・・すまなかったな,陽炎,妙高」
早くフォローしなければ.妙高もそうだが,このままでは陽炎もリピートし続けるラジカセになってしまう.
どうするもこうするもない.
いいからスキンシップだ!!
・午前はここまで
・話が進まない orz
・sageないほうがいいでしょうか?
・要望 改善等 ありますか?
・話が進まない orz
・sageないほうがいいでしょうか?
・要望 改善等 ありますか?
呆然としている妙高を引き寄せ,首筋に歯形が残るよう噛みつき,気つけをしてやる.
妙高「あっ♡」
妙高の首を甘噛みしている間,逃げないよう左腕で妙高の身体全体を抱きしめる.
ズズズッと首筋の肌を吸い,唾液をべっとりと残して唇を離す.
虫刺されのような赤い跡,そして歯形が残っていることを確認し,顔を上げて妙高の表情を見る.
私の視線からそっぽを向いた状態だが,目と閉じ,少し悔しそうな顔をしている.
むしろ,運動後の息が上がったときの表情と言ったほうが正しいか.
なにせ,抱きしめた左腕からは,妙高の心臓が早鐘を打っているのがはっきりと確認できるのだから.
妙高が横目で私を見る.
妙高「てい,とく・・・」
潤んだ瞳と,瑞々しい唇.
提督「妙高,いいぞ」
私が言葉を言い終えるや否や,私の両肩を掴み,体重を預け,私の首筋に顔を当てる.
お返しとばかりに首筋を思い切り噛まれ,吸われ,舐められる.痛い.
所有者であることを主張するかのように何度も噛まれ,飲み干すように何度も吸われ,慰めるように何度も舐められる.
唇を離した後,ミルクを飲む猫のように首筋を舐められる.
鏡がないからわからないが,おそらく噛んだ際にできた傷とそこから出る血を舐め取っているのだろう.
妙高は,獲物を捕らえ,久々のご馳走にありつく飢えた獣のように,延々と私の傷を舐め続けた.
陽炎に視線を移すと,妙高と私の行為に反応したのか,面を上げて,驚いた表情をしていた.
私と視線が合うと,胸の前で手を組み,少し怯えた顔をする.
子猫のように私を舐め続ける妙高はこれでいい,次は陽炎だ.
提督「陽炎,こっちに来なさい」
できる限り,優しく,暖かく,陽炎を呼ぶ.
陽炎の唇が,嬉しそうに歪んだ
陽炎は,灯りに誘われる蝶のように,私に近づく.
そのまま私の右膝に跨り,シーソーに乗る子供のように私の足の付け根部分に両手を置く.
陽炎「んっ♡」
私の膝に座った瞬間,陽炎は口に手を当て,片目を閉じ,何かに耐える表情をする.閉じた口から声が漏れてしまってはいるが.
提督(どこか怪我でも・・・ん?)
陽炎が膝に跨ってから,膝に堅い感触を感じる.ちょうど陽炎の股の部分からだ.
タンポンかナプキンでも着けているのだろうか? いや,だとしても堅すぎる.
まさか,悪性の腫瘍でもできたのか.
提督「陽炎,大丈夫か」
右腕で陽炎の左肩を掴み,身体を起こさせる.
陽炎「えっ? 大丈夫よ? どうして?」
陽炎は少し顔を赤くし,息を荒くしながら不思議そうに私の顔を見る.おかしい.
提督「熱はないのか? 身体に腫れ物は?」
陽炎「? ないわよ? 健康診断の結果は司令も目を通しているでしょ?」
提督「・・・まあ,そうだが」
確かに,先ほど声が漏れた時も痛そうな様子ではなかった.
堅い感触も,自分のズボンの皺部分か,陽炎のスパッツの縫い目部分を勘違いしたのだろうか.
だとしても,頬の紅潮や荒い息遣いの説明ができないのだが.
陽炎「大丈夫だって,そんなことより・・・」
陽炎は左肩を掴んでいた私の右腕を両手で包み,優しく握る.
陽炎「さっきはごめんね.司令,いつも忙しいのに.大切な時間,潰しちゃって・・・お詫びに私,なんでもするから.司令が望むなら,なんだって・・・」
そう言って上目遣いに,私に暗い瞳を向けながら,妖しく微笑む陽炎.
私は掴まれたままの右手を陽炎の左頬に寄せ,優しく頬を撫でた.
提督「気にするな,私も言いすぎた.お互い様だよ,そうだろう,陽炎?」
そう言いながら,右手を頬から喉元になぞるように移動させ,猫をあやすように撫でる.
陽炎の両手が私の右手から離れ,再び右足の付け根部分に陽炎の両手が置かれる.
陽炎「・・・うん」
ぼんやりとした表情になった陽炎は,股を私の膝にぺったりとくっ付け,両手を軸にして身体を前後に動かす.
自然と,私の膝で陽炎の股間が擦れる形になる.おいこら.
陽炎「んっ♡ あっ♡ しれぇ♡」
目を瞑り,一心不乱に股間を擦る陽炎.駄目だ,こいつ,もう自分の世界に入ってやがる.
陽炎「しれぇ♡ しれぇ♡ あっ,んっ,しれぇ♡」
いきなりオナニーを始めた陽炎の股間にひざ蹴りをぶっ放してやりたい気分だが,やむをえない.
こういう場合,放置するより協力して,さっさといかせてやるのが一番だ.
提督「いけない娘だな,陽炎.私に黙ってそんなことを始めるなんて」
右手を喉元から首筋へ,首筋から鎖骨へと陽炎の肌に触れながら移動させる.
陽炎は顔を上げ,私を見る.
だらしなく開いた口,恍惚とした顔色を私に向ける.
陽炎「だってぇ♡ あっ♡ しれぇがぁ♡」
提督「だって,なんだ? 若いころからこんなことを覚えてしまって・・・陽炎,お前の将来が不安になってしまうよ」
鎖骨から胸へと右手を移動させ,親指と人差し指で陽炎の左胸を挟み上げる.陽炎が「んっ」と声を上げる.
突然,首筋を舐めていた妙高が私に再び噛みつく.痛みで顔が少し引きつる.
先ほどまで私と陽炎の行為を無視していたくせに,どうしたんだこいつは.
陽炎「いいのぉ♡ んっ♡ こんなことするのはぁ♡ しれぇだけだもんっ♡ 」
嬉しい半面,悲しいことを言う陽炎.
提督「そうか,では,一生私のものにしておかないといけないな.どこにも,だれにも渡さないように,ずっと,な」
陽炎「うん♡♡♡ ずっとぉ,ずっといっしょぉ♡♡♡」
陽炎の動きが,息遣いが激しくなる.
陽炎「しれぇっ♡♡♡♡♡しれぇっ♡♡♡♡♡しれぇっ♡♡♡♡♡しれぇっ♡♡♡♡♡」
提督「陽炎,いいぞ,見ていてやる・・・・・・逝け」
瞬間,陽炎の目が見開き,背筋が反り,顔が空を見上げた.
陽炎「ああああああああああああぁっ!♡」
ビクビクと身体を震わせ,啄ばむように舌を出し,絶頂の声をあげる.
膝にじんわりと湿った感触が現れる.後で洗濯だな.
絶頂の余韻に浸りながら,息を整える陽炎.
その状態でしばらくぼんやりしていた陽炎は,突如私に身体を預ける.
私は右手を陽炎の背中に回し,息が整うまでやさしく背中をさすり続けた.
陽炎の息が整い始め,妙高が首筋から顔を離した頃になって,ふと気になっていたことを思い出した.
提督「陽炎,私に用があるのだろう?」
・本日 ここまで
・えろ は むずいね・・・
・今回から sageなしにしました
・要望 改善等 あれば どうぞ
・えろ は むずいね・・・
・今回から sageなしにしました
・要望 改善等 あれば どうぞ
おっつおっつ。
雰囲気も良いし、艦娘からの一方的なアプローチかと思ったら、提督からの叱責とかにワクワクしちゃいました。
雰囲気も良いし、艦娘からの一方的なアプローチかと思ったら、提督からの叱責とかにワクワクしちゃいました。
私がそう言うと,陽炎はゆっくり顔を上げる.
息は整ったようだが,彼女の顔にはまだ赤みが残っていた.
今の陽炎は,少女というより女のようだ.
左肩に重さを感じた.大方,姿勢を戻した妙高が私の肩に体重でも掛けているのだろう.相変わらず重い娘だ.
陽炎「ん……そうだった」
陽炎はそう言うと,私にもたれかかったまま,顔を少し右に向け,ベストの右ポケットに手を伸ばす.
まだ身体に力が入りにくいのか,たどたどしく右手を動かし,ポケットの位置を探る.
ポケットを見つけた陽炎は,透明で厚みの薄い四角の筺体を取り出すと,私の右肩を支えに起き上がった.
それに伴い,私も陽炎の背中に回していた右腕を自分の体に戻し,右腿の上に置く.
陽炎「はい,司令」
陽炎は両手で筺体を掴み,私に差し出す.
私は右手でその筺体を受け取り,中身を見る.同時に左肩からこする感触があったので,妙高も顔を動かして見ているのだろう.
筺体の中には円盤状の記憶媒体が入っているようだ.というかディスクだな,これ.
提督「これは?」
陽炎を見ながら,私は筺体の端を親指と人差し指で掴み,顎下の位置で前後に揺らしながら,尋ねる.
陽炎「ふふ」
陽炎が,網を張る蜘蛛のように,薄く笑う.
目は下弦の月,口は三日月に,猫手を唇左下に付ける,
餌を捕らえた女郎のようだ.嫌な予感しかしない.
陽炎は,私の膝に跨ったまま地面に足裏を着け,立ち上がる.
そして,スカートの下から手を入れると,スパッツをスカートより下,大腿直筋までゆっくり降ろす.
スカート内部から粘性のある液体が糸のように垂れて,スパッツの内側,陽炎の陰部が当たる部分に繋がっていた.おい,下着はどうした.
陽炎は太腿真上のスカートを両手でそれぞれ摘むと,手を上へと移動させ,スカートの裾をたくし上げた.
陽炎の陰部が露わになる.毛,剃ったんだな.
涎を垂らすように濡れている陽炎の陰部に,異物がある.
その異物は円筒形の物体であり,陽炎の体内に,陰唇を押し広げ,突き刺さっていた.
入りきらなかった異物の底の部分が,陽炎の陰部から顔を覗かせるように出ている.
どう見てもディルドです.というか,さっきの膝の堅い感触はそれか.
おまけに,張形と陰唇の隙間から一本のコードが伸びている.それはベルト部分を廻り,スカートの内側に取り付けられているロータリスイッチにまで伸びていた.
どう見てもローターです.もうやだこの娘.
陽炎は再び頬を上気させ,ねぶるような視線で私を見る.
美しい海,青い空,穏やかな朝の陽ざしを背景に,一人の娘が恥部を晒している.なんとも不気味な光景か.
陽炎「司令,どうかな?」
提督「なにがだ」
陽炎「これ,大変だったのよ? さっきだって,走っているときに膣内がこすれて……ちょっとイッちゃったんだから♡」
知るか.というか,珍しく息が上がっていると思ったらそれが原因か.
提督「……陽炎,はしたないから,下を履きなさい.そもそもお前のそれと,私のこれに,何の関係がある」
手に持った筺体を見せ,陽炎の行動を咎める.
私を挑発するにしても唐突すぎる.それに今はそんな気分ではない.
陽炎「私ね,これを着けて昨日一日過ごしたの.それには,その様子を撮影した映像が入っているから♡」
……うわぁ……いらねえ.
いま気づいたが,さっき妙高と睨み合いしている時も,陽炎はそれらの性具を着けていたということになる.
そのことに気づいたら,なんというか,こいつら相手に肝を冷やしていた自分がひどく滑稽に思えてきた.
そんな私の気も知らず,陽炎はスカートから手を離し,私の腰を支えに前傾姿勢になって顔を近づけ,言葉を続ける.
陽炎の顔を見ると,瞳孔が開いており,興奮しているのがわかる.脳内麻薬でも出てんのか.
陽炎「それね,すっっっごいんだからっ! 周りからの蔑んだ視線とか,露出とか,オナニーとかもばっちり映っているからっ! きっときっと司令も満足してくれるわっ!」
非番の日になにしてんの,この娘.そして満足って何をだ.おまけに周り視線ってなんだ,他の娘がいるところでやったのか.
提督「……黒潮は何も言わなかったのか」
私がそう言うと,陽炎は何かを達成したかのように右手で拳を作り,狙い澄ましたかのような表情になる.
陽炎「撮影してくれたわ!」
黒潮,お前もか.
比較的まともな黒潮まで悪乗りしたら,だれが陽炎の暴走を止めるというのか.
陽炎「そうそう,黒潮で思い出したけど,あの子とのレズセックスの映像も入っているから!」
もう駄目だな.
陽炎「司令,それでいっぱいしこしこオナニーしてね♡」
すごい良い笑顔で何を言っているんだお前は.実の父親がいたら卒倒しているぞ.それと妙高,殺気を出すな.
提督「……こういうのは感心しない.休みに何をするかは勝手だが,迷惑行為はご法度だぞ.あといい加減履きなさい」
私が言えた義理ではないが,鎮守府の雰囲気が悪くなるようなことだけは避けてほしい.
しかし,昨日娘たちから訴えがなかったということは,疑いの眼差しはあっても,陽炎の行為がばれることはなかったということか.
それとも皆,見て見ぬふりをしただけか.どちらにしろ,後始末のために調査は必要だな.
陽炎「むう……べとべとする」
陽炎は,ノリの悪い親友に気分が削がれたような表情で,スパッツを履く.
膣液がスパッツの股布部分についているためか,履いた際に不快感を露わにした.自業自得だ.
提督「ところで,陽炎」
陽炎がスパッツを履き終わったところで,尋ねる.
陽炎「ん? なに?」
スパッツとスカートとベルトの位置を調整していた陽炎は,腰に手を当てたまま,私のほうを向く.
私は下に降ろしていた右手を掲げ,掴んでいた筺体を再び陽炎に見せる.
提督「不知火を,これに巻き込んではいないだろうな?」
なぜか,空気が,凍りついた気がした.
陽炎から冷気を感じる.
冷却された砲塔の牙が向けられている,と錯覚してしまうほどに.
陽炎の表情は私が尋ねた瞬間から変わっていない.何一つ.
そして陽炎はまるで時間を止めたかのように動かない.
なんだ? 私は何かよくないことでも言ったのか.
提督「陽炎?」
私の言葉に反応して,陽炎が動き出す.
陽炎「あっ? ああっ! 不知火のこと!? もう~司令ったら! 大丈夫よ,司令のお気に入りに手を出したりなんてしないって!」
陽炎は,仕方ないなあといった表情で私の質問に答えた.
・・・お気に入り,ねえ.鈴谷も同じことを言っていたが,どういう意味なんだか.
提督「ならいい.とにかく,今後こういうのは控えることだ.なにかあったら困るのはお前たちだぞ?」
陽炎は左肘を右手で掴むと,顔を私からそむける.
陽炎「だって,司令に喜んでほしかったし・・・」
提督「その気持ちだけで十分だ.余計なことはしなくていい」
すると陽炎は顔をそむけたまま,目線だけ私に向け,睨みつけてきた.
陽炎「なによ司令こそ,感心しないなんて言っておいて,以前私たちにもっといかがわしいことをさせたじゃない」
おい,やめろ馬鹿.私の左腕に触れている妙高の力ががががっ痛い痛い痛い
提督「・・・なんのことだ」
私の言葉を聞いた途端,陽炎は目を釣り上げ,前屈みになり,猫が威嚇するかのように両手を出して,私を正面から睨む.
陽炎「司令ってば! もう! 忘れるなんてひどいじゃない! 私なんて思い出すだけで濡れちゃうのに!」
お前の股の具合など聞いちゃいない.妙高,抓るな.
提督「悪いが,思い出せんな」
陽炎「なんでっ!? このベンチよ! このベンチ! 司令,わかっていてここに来たんじゃないの!?」
こんなところにあるベンチなど,気まぐれでジョギングしたときにしか見ないだろうに.
陽炎「吹雪なんて『素敵なことをした場所だから』って毎日このベンチを掃除しているのに!」
ここの掃除をしてくれていたのは吹雪だったのか.どおりできれいなわけだ.
それにしても,吹雪だと? それに素敵なこと? 一体何の・・・まさか.
提督「お前と・・・吹雪が秘書艦だった時か?」
私が覚えていたことを知って機嫌が直ったのか,陽炎の表情が喜色に染まる.
陽炎「そうそう! 時雨と夕立も一緒だったときよ.なんだぁ,覚えているじゃない」
提督「ああ・・・うん,なんとなく思い出した」
夜だったから景色が違ってわからなかったが,そうか,このベンチだったか.
妙高「提督・・・いったい,いつ,どこで,だれと,なにを,どう,なされたのですか」
今度は妙高から冷気を感じる.生半可な釈明を許さないその威圧感に思わず答えそうになる.
だが言えない,中学生にしか見えない娘たちと青姦放尿露出犬プレイをしましたなんて,口が裂けても言えない.
おまけに,このベンチに手をつかせて,尻を向かせ,娘たちの体内に後ろから種をしこたま仕込んだなんて,なおさら言えない.
言った途端,たぶん首が落ちる.
私が妙高にどう弁解しようか思考していると,陽炎がからかうような表情で妙高に向く.
陽炎「妙高さん.もしかして知りたいんですか?」
妙高「えっ?」
意外なところからの申し出だったのか,妙高は一瞬呆気に取られる.
そんな妙高を尻目に,陽炎は畳みかけるように言葉を続ける.
陽炎「でしたら,ここであの夜のこと,実演してあげますよ」
そういって陽炎は左腕を私の右肩に掛け,右手で胸元のリボンに手を掛ける.
気を取り直した妙高は,陽炎を左手で制止する.
妙高「ま,まってください」
陽炎「なんですか? 私と司令がしたこと,知りたいんですよね?」
陽炎は妙高の揚げ足を取り,さらに責める.
それに対し妙高は,唇を結んで陽炎を睨みながら,私の左腕を引っ張り,陽炎から私を引き離す.
妙高「駄目なものは,駄目です. それは秘書艦の,私の役目です」
私の右肩で身体を支えていた陽炎は,重心を後ろに移動させ,私の肩から手を離す.
身体を直立にした陽炎は右手人差し指を唇に当て,見定めるような視線で妙高を見る.
陽炎「ふーん,でもそれって「陽炎」
これ以上こいつらのイタチごっこには付き合っていられない.いい加減切りをつけよう
提督「みんなで決めたことだろう? それは守ってくれ」
陽炎は一瞬眉間にしわを寄せるが,すぐにやれやれとわざとらしく溜息をついた.
陽炎「・・・司令が,そう言うなら」
妙高が睨む中,陽炎は胸元のリボンを結びなおす.
リボンが結び終わった後,陽炎は私の持っている筺体に指を差す.
陽炎「それじゃ,司令,ちゃんとそれ見といてね♡」
引出しの肥やしにでもしておくよ.
念押しをした陽炎は再び顔を私に近ける.妙高が私の左上腕を強く抱きしめたので,肘を曲げて妙高に触れてやる.
陽炎「今度の秘書艦のときは,それよりもーーーとすごいことして,司令を満足させてあげるから♡ 他じゃ味わえない,ここでしか味わえないことを,毎日,どこでも,好きなだけ経験させてあげるから,だから━━━━━」
陽炎「ドコニモ イッチャ ダメヨ?」
耳元でそう囁いた陽炎の瞳は,暗く,濁っていた.
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