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元スレ提督「甘えん坊」

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1 :



艦これ物。
地の文有り。
基本1レス完結。
キャラ崩壊はなるべくしないようにします。

よろしければどうぞ。



SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1399773680

2 = 1 :



     加賀さんの場合


3 = 1 :



提督「…………よし、この書類はこれでオーケー、と……。えーと次は……」

加賀「…………………………」

提督「昨日の……ええと…………それぞれの戦果が……こうだったか? いや……確か……」

加賀「………………提督」


 テーブルを挟んだ向こう側。
 俺と向き合うようにしてソファに腰掛けていた加賀が俺の名を呼んで急に立ち上がり、スタスタと移動して今度は俺の隣へとその腰を下ろした。


加賀「────失礼します」

提督「ん……」


 そっけない返事で済ませ、書類に向き合う。
 だがしかし、内心ではひどく動揺していた。

 肩が触れ合いそうな距離、ではなく事実肩が密着している。それどころか体重をこちらに預けてきている節が見られるのは勘違いなどではないだろう。
 そして鼻腔をくすぐる甘い香りが、動揺を加速させていた。
 それでもなお目の前の仕事を優先出来たのは、ひとえに期日が今日までという焦りによるものだ。この焦りが無かったなら、果たしてどういうことになっていただろうか?

 加賀がこのようなことをするということ自体が珍しいのだ。経験の無い状況には誰だって戸惑いを隠せない。おそらくあたふたと戸惑う醜態を晒していたであろう。幸いなのは加賀がそれ以上のアクションを起こそうとしていないということだった。


提督「…………加賀」

加賀「何でしょうか?」

提督「……どうかしたのか?」

加賀「いえ、何も?」

提督「……ならいいんだ」

加賀「ふふっ、おかしな提督ですね……」


 そう言ってまた沈黙が生まれる。
 カリカリカリカリとペンが紙の上を走る音と、カチコチカチコチと秒針が時を刻む音だけが、部屋に残っていた。

 それから俺達はずっとそうしていた。特に進展する事もなく────強いて言うなら加賀がこちらに頭を預けてきたくらいだ────仕事を無事終え、その後加賀が用事で出かけるのを見送った。


 ソファから移動し、提督用の椅子へと座る。
 そうして一人になって初めて、先ほどの加賀はもしかして甘えてきたのだろうか、と思考を巡らせ────


提督「────それは無いか。ははっ」


 一人呟き、静かに笑うのだった。


4 = 1 :



     夕立の場合


5 = 1 :



夕立「提督さん、夕立頑張ったっぽい!」

夕立「ほめてほめてー♪」

提督「よくやったな夕立。夜戦だったとはいえ戦艦二隻も沈めるとは思わなかったぞ」

夕立「んふふー♪」


 出撃から帰ってきて早々、執務室へと駆け込んできた夕立が、報告もそぞろに俺の膝を占領する。
 女の子特有の柔らかい感触を味わいながらその頭を撫でると、表情が見えなくとも喜んでくれているということが感じ取れた。


提督「今回はどうだった?」

夕立「えーとね────」


 絹のように柔らかくスベスベとした髪に指を通しながら、今回の出撃に関する詳細な報告を聞く。
 パタパタとせわしなく足を揺らすせいで伝わる微振動が、ちょっと人には言えない刺激をもたらしたけれども、大人の理性で封殺する。

 そうして報告を終えて数分。
 夕立の鼻歌をBGMに俺は黙々とその頭を撫で、当の夕立は鼻歌に滲ませた機嫌の良さを増しながらその行いを享受した。


夕立「────ん、満足したっぽい!」

提督「そうか」


 ぴょん、と飛び跳ね、夕立が俺から離れる。
 それから俺の方に向き直り満面の笑顔を見せると、それ以上言葉を交わすことなく足取り軽やかに扉へと向かう。

 ガチャリとノブを回して扉を開ける。
 そして出て行く直前に、夕立は再度俺の方へと視線を向けた。





夕立「提督さん、またほめてね!」

提督「……ああ、もちろんだ」





 扉越しに聞こえる鼻歌が、何とも耳心地が良かった。


6 = 1 :



     明石の場合


7 = 1 :



明石「────提督、お疲れ様です!」

提督「明石さんこそお疲れ様です。いつもの資材でお願いします」


 工作艦、明石。
 俺がこの鎮守府に着任した当初から、資材・資源の面でサポートしてくれている最古参の艦娘の一人である。
 その主な内容は資材・資源の発注で、本部から支給されるものや遠征などで調達出来るもので足りなくなってしまった際に、俺自身が身銭を切る必要もあるが民間から取り寄せてくれるのだ。

 これまでに何度もお世話になっている俺の、頭が上がらない艦娘の一人でもある。
 最近は本部の研究の成果もあり、出撃出来るだけの戦闘能力を手に入れた。今は発注方面との二足のわらじを履いてもらっている。その忙しさはいかばかりか。ますます頭が上がらない。


提督「……明石さん?」

明石「………………」


 差し出された紙幣を、受け取ってくれない。
 はて、どうかしたのだろうか? と、俺が考えたその矢先、明石がその口を開いた。


明石「そ、その……今は二人きりですよ……?」


 もじもじと恥ずかしそうに指を突っつき合わせ、ちらちらとこちらの顔色を伺いながらそう言葉にする。
 やれやれ、と満更でもないため息を心の中だけで吐きながら、俺は明石が望んでいるであろう事を実行に移す。


提督「お願いします……『明石』」

明石「……は、はいっ!」


 近所のお姉さんというイメージが強かったせいで『さん』付けで呼んでいたのだが、出撃出来るようになって正式に俺の指揮の下で活動することになった。
 そんな中で明石は立場の問題があるので他の艦娘と同等に扱って欲しいと言い、俺は他の艦娘も事情は把握しているから問題ないと答えたのだ。もちろん多大な恩があるので呼び捨てなんてとんでもない、という気持ちもあった。

 そして妥協点として二人きりの時は呼び捨てにする、ということに決まったのである。
 立場の問題とか最初の話はどこにいった、と思わなくもないが、これはこれで良かったと俺は思っている。

 なぜなら。


明石「提督、よろしければお茶でもいかがですか?」

提督「んー、お願いするよ。明石」

明石「はい! ちょっとお待ち下さいね!」


 明石が笑顔の花を咲かせる。

 この笑顔が見られるのだから、多少のことは気にもならないのだ。


8 = 1 :


一旦投下終了。

地の文の練習として書いていますので、上手な方、アドバイス等いただけると嬉しいです。
雑談も大いにどうぞ。艦娘の名前を書いていただければその子で書くかもしれません。

それではまた。

9 :

那珂ちゃんでおねがい
あと加賀さんかわいい

10 :

日向さんお願いします

11 :

そりゃ扶桑で

12 :

雷と電を二人同時にオナシャス

13 :



     那珂の場合


14 = 1 :



那珂「────、──、──────♪」


 会議室。
 窓や室内機の類が無く、ただただ盗聴を防止するための厚い壁だけが特徴のこの部屋は、現在一人の女の子によって本来の用途とは異なった使われ方をしている。

 ロの字形に配置されたテーブルと椅子、その中央で部屋に入ってきた俺に気づくことなく一心不乱に歌い続ける那珂。
 那珂にとってこの部屋は、格好の練習場所となっていた。


提督「お疲れ、那珂」

那珂「────わっ!?」

那珂「……って、提督? もー、来たなら声くらいかけてよね!」

提督「すまん。あまりにも気持ちよさそうに歌っていたものだからな。声をかけるのをためらったんだ」

那珂「そう? それなら仕方ないかな!」


 そう言ってまた歌い直す。

 時刻は既に九時を過ぎている。
 駆逐艦娘はもう寝る時間だし、他の艦娘だってよほどのことがない限り自室に戻っている時間帯だ。

 そんな時間に、この那珂は歌の練習をするのだ。


那珂『アイドルは皆の憧れだからね! 泥臭い努力シーンはカットカット!』


 とは那珂の弁だ。
 こうは言っているが、完璧でない歌を聞かれるのが嫌なだけらしい。そしてこうやって睡眠時間を削って練習していながら、翌日の表情には疲れを一切見せず、出撃などをしっかりこなすのだから大したものである。精神に限って言えば、すでにちゃんとした『アイドル』と言っても過言ではない。


那珂「ねぇ提督。ちょうどいいから新曲聞いてくれる?」

提督「もちろん」


 そしてたまにこうやって付き合わされる。
 が、しかし面倒くさいといった感情を持ったことはない。

 はっきり言って自分には、歌やダンスをああだこうだ言う知識もセンスも無い。那珂の歌をただただ聞いて、少ない語彙でほめることしか出来ないのだ。それについても那珂に一度だけ聞いたことがある。その答えを聞いて、俺は黙るしかなかった。



那珂『んーとね、那珂ちゃんも上手く言えないんだけどね……』

那珂『アイドルとしての那珂ちゃんとは別に、一個人の那珂ちゃんとして見てくれる人も欲しいんだよね』

那珂『……練習してるところを見せてあげるのは提督だけだよ?』

那珂『そういう理由じゃ駄目……?』










 一人の観客の前で那珂は歌う。
 のびのびと楽しそうに歌うその姿を独り占め出来るこの権利は、これからも手放す気はない。



那珂「それじゃあ新曲、いっきまーす!」



 そうして今日も、彼女の歌が響き渡るのだった。


15 = 9 :

那珂ちゃんかわいい

16 :



     那珂の場合


17 = 1 :


間違えました。

18 = 1 :



     日向の場合


19 = 1 :



日向「────ん、君か……」

提督「おはよう日向、朝からトレーニングか? 精が出るな」

提督「隣、良いか?」

日向「……………………」


 早朝午前五時。鎮守府に隣接している港の一画。
 我が鎮守府の朝礼が九時からだということを加味すればかなり早い時間帯に、日向は普段の服装とは違うジャージとランニングシューズに身を包んでいた。

 ベンチに座って靴ひもを直しているところから察するに、これからランニングにでも行くのだろう。邪魔をする気は無かったのだが、かといってこのまま立ち去るのも味気ないと思った俺は、無言を肯定と捉えてその隣に座る。

 あまり慣れていないのだろう。
 少しその身を緊張に強張らせたのが見て取れた。


提督「あはは、これだけ長い付き合いなのに緊張するのか?」

日向「……隣、というのは記憶に無い」

提督「ふむ……?」


 言われて記憶を探ってみると、確かに無かった。
 まず秘書艦でもなければ俺と接する機会は少ないし、日向は秘書として動くことよりも出撃する方が好きであったためその経験は無い。
 そして夕方頃、仕事後の自主トレーニングの時には会ったりすることもあったのだが、大体の艦娘達が汗をかいているということを理由に近付くことを嫌っていた。もちろん日向も例外ではない。
 そういった理由によって、何と今が一番日向の近くにいる日となったわけなのである。

 だからだろうか? 普段なら絶対に言わないような一言を、つい漏らしてしまっていたのは。


提督「言われてみると確かにそうだな」

提督「良い機会だ。もう少し近付いてみるか?」

日向「……君がいいのなら」

提督「────へ?」


 言うやいなや、ずい、と体を寄せてきた日向の肩が俺の肩と軽くぶつかった。
 そして何故か俺のふとももにその手を乗せていた。


日向「……嫌か?」

提督「そ、そんなことはない!」

日向「ふふっ……そうか……」


 頬を少し染めながら、日向が正面を向く。
 その横顔は相も変わらずの仏頂面だったが、今だけは年相応の女の子のように見えた。


提督(あ、あれ…………? えっと、何だ? 日向ってこんなかわいいやつだったけ……?)

日向(い、勢いに任せて私は何を……! し、しかしこのまま引くのは惜しい……!)





 お互いの気持ちなんて露知らず。

 二人がその日一日を、悶々とした気持ちで過ごしたという事は言うまでもない。

20 = 1 :


ちょっと休憩。

リクは随時どうぞ。
多すぎると書き切れませんが予めご了承下さい。

21 = 11 :

おつおつ

22 :

朝潮ちゃんを見てみたいです

23 :

鳳翔さんがみたいっす

24 :

叢雲ください

25 :

霞と曙下さい。

ケッコンカッコカリの二人が可愛かったんです

26 = 1 :


思った以上に一杯来てびっくりしてます。
ヤンデレ艦隊までの繋ぎのつもりだったのに……。

ちょっと本腰入れますね。

扶桑さんと雷電書いてきます。

27 :



     扶桑の場合


28 = 1 :



扶桑「…………すぅ……すぅ……」

提督「……………………」

扶桑「………………んんっ」

扶桑「てい、とく……」

提督(……どんな夢を見ているのか)


 執務室、時刻は午後四時。
 午後三時に休憩と称してお菓子とお茶を持ってきてくれた扶桑はソファに座る俺の隣で、こちらにしなだれかかるようにして寝息をたてている。
 先日の海域攻略では大いに活躍し、つい最近までは後処理の関係で休む暇も無かった。そのツケが今回ってきたのだろう。いつもなら起こすところなのだが、今回ばかりはどうもそういう気になれなかった。

 自由に動かせる方の腕を動かし、その艶やかな黒髪を優しく梳く。
 日々戦いに身を投じる者であるとはいえ、扶桑も立派な女の子である。しっかりと手入れをされており、手触りは極上のものだった。


提督「……綺麗だな」

扶桑「………………ん」

提督「ずっと触れていたくなる」


 呟きながらも手を動かすのは止めない。
 仕事をしようにも動けないのだから仕方がない。このまま触っていても文句は言われないだろう。
 穏やかな昼下がり────というには少し遅過ぎるかもしれないが、たまにはこういう日も良い。

 何とも言えない心地よさを感じながら、港と海を一望できる窓に目を向ける。
 目のハイライトが消えた山城が見えた気がしたが、忘れることにした。

 ……俺は何も見ていない。




















 それからさらに数十分後。
 何がどうしてこうなったか分からないが、扶桑を山城共々抱きしめることになるのは別の話である。

29 = 1 :


二人リクでも1レスに収めます。
お気をつけ下さい。

雷電書いてきます。

30 :

一旦乙!
まだ受け付けてるなら潮がみたいです

31 = 1 :



     電・雷の場合


32 :

できれば北上をば

33 = 1 :



「し、司令官さん! あ、あーんなのです!」

「ほら、私のも食べなさい! あーん!」


 昼、執務室。
 我が鎮守府には間宮さんが切り盛りする食堂があるが、艦娘の中には料理の心得を持っている者もおり、自炊している者も少なくない。
 そしてそういった子達が、作った料理を俺のところに持ってくるということも、最近では珍しくはないことになっていた。
 自慢ではないが俺は料理が出来ないため、これ自体はとても嬉しい限りだ。…………電や雷のような幼い子達に持ってこられると威厳やら何やらが悲鳴を挙げるという点を除けば、だが。


提督「うん、美味いぞ」

「ほ、本当ですかっ?」

「あったりまえじゃない!」


 艦娘達が作ってくる料理は、何故かカレーが多い。しかし十人十色というように、その一つ一つが個性に溢れているため飽きることはない。その証拠に電と雷が協力して作ってきた今回のカレーも、また趣が異なったものだった。


提督「ベースはキーマカレーか?」

「なのです!」

「普通のカレーじゃ飽きちゃうでしょ!」


 細かく切った食材を炒め、それから肉を加える。この際肉は挽き肉を用いる。十分に火が通ったら水を入れて沸騰させ、カレールーを入れて溶かせば出来上がり、というのが本来の作り方だ。
 全体的に赤みがかっていたのが気になったが、口に入れてみて確信した。どうやらホールトマトを水の代わりに使用したらしい。ほどよい酸味がさらに旨味を引き立てていた。

 美味い。
 月並みな言葉だが紛れもない本音だった。


 談笑しながら食事を続け、楽しかった食事の時間が終わる。
 そこからは様々だが、この二人の場合はもうお決まりになっていた。俺の分の食器を片付け、自室へと持って行き洗う。俺がやるといっても二人は頑として聞き入れようとしなかった。


「私達が好きでやっていることなので、司令官さんは気にしなくても大丈夫なのです!」

「電の言う通りよ! これくらいへっちゃらだし、もっと頼ってくれても良いのよ?」


 無邪気な二人の言葉を無碍にすることは、俺には出来なかった。

 ……俺がダメ男になる日は近い。

34 = 1 :


本日の投下終了。

リクはどうぞどうぞ。
適当なところで切りますので。

別に一回書いた奴でも構いません。

誰かアドバイスしてくれる人はいないのか(切実)


それではまた。

36 = 12 :

>>1 ありがとうございます
一旦乙です

37 :

乙りんこですわ
榛名と比叡オナシャス!

38 :

金剛と時雨お願いします

39 :

俺得だわ
欲張りなのは重々承知だが伊勢さんとむっちゃん、妙高姉さんと初風お願いします

40 :

非常に良いです
この調子でどうぞ

41 :

飛竜を

42 :

曙のデレが見たいです

43 :

五月雨を所望する

44 :

天津風ちゃんお願いします!

45 :

足柄姐さんをオナシャス

46 :

ひえー頼みます!

47 :

づほちゃんオナシャス!

48 :

北上を

49 :

鈴谷さんを

50 :

大和で


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