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元スレ提督「怜悧盲目」
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提督「『提督とその秘書艦が重体、凶行に及んだ艦娘は仲間からの攻撃を受け同じく重体……』」
提督「…………最近こういうニュースが増えたな」
時雨「そうだね。『ケッコンカッコカリ』の制度が出来てから劇的に増えた気がするよ」
提督「愛と憎しみは表裏一体とは言うけど、それが結果的に流血沙汰になるんだから恐ろしいな」
提督「……俺も気を付けないと」
時雨「ふふっ、提督は気にする必要無いと思うよ?」
時雨「僕達は『絶対』に、提督に危害を加えたりしないからね」
提督「………………」
時雨「そもそも僕にはこういった事をする艦娘達の気持ちが全く分からないよ」
時雨「『自分が愛してるから相手にも愛してもらいたい』ってのは愛なんかじゃない」
時雨「だって『愛は無償』だろう? 他の子と結ばれたなら、提督がそれで幸せになるなら、祝福するのが当然じゃないか」
提督「……そ、そうだな」
提督「…………ちなみに時雨はその場合諦めるの?」
時雨「どうして諦めるのさ? 誰かを愛するのは自由なのに」
提督「……すまん、変な事聞いたな」
時雨「変な提督、ふふっ」
時雨「────それじゃあ僕はそろそろ仕事に戻るよ」
時雨「また後でね、提督」
提督「ああ、また後でな」
提督「…………なぁ時雨」
時雨「んっ、何だい?」
提督「さっき『提督がそれで幸せになるなら』って言ってたけど、幸せになりそうもない場合はどうするんだ?」
時雨「………………」
提督「……その、何だ? 危険なことをしたりは……」
時雨「……ふふっ」
提督「………………」
提督(……うちの艦娘は全部で六名)
提督(コツコツ貯めてきた指輪と書類は四組)
提督(不公平になったりしないよう全員分揃ってから渡そうと思ってたけど……)
提督(最近はこれが何かへのカウントダウンのように思えてならない)
提督(揃った瞬間、取り返しの付かないようなことになったり…………しないよな?)
提督(……………………)
提督「……気にしすぎか」
提督(何とかなるだろ、きっと。うん)
時雨「────うん、四つに増えてたよ」
時雨「あと二つ……」
時雨「ふふっ、楽しみだね♪」
短いですが今回の投下は終了です。
出てくる艦娘は決定してます。
流血展開などはありません。
それではまた。
乙
流血展開はなくても時雨のヤンデレってとても怖そうなのですが…
残りの艦娘は扶桑、早霜、榛名辺りかな?
流血展開はなくても時雨のヤンデレってとても怖そうなのですが…
残りの艦娘は扶桑、早霜、榛名辺りかな?
>>10
いいえ、違います。
今までに書いたのは
艦これショートショート
艦これショートショート改
艦娘との一年
艦娘との一年 改
提督「戦いが終わり……」
提督「甘えん坊」
艦これインプレッション!
などです。
──────────────────
────────────────
──────────────
『────状況を報告しろ』
「……小破2、中破3────」
「────大破……1、です」
『……そうか』
『それならば直ちに撤退しろ』
「……了解しました」
「…………だってさ。皆、戻ろう」
「ア、アンタ……どうして嘘を……」
「……仕方ないよ」
「このまま進撃しても勝てる可能性は限りなく低い。でも誰かが沈む可能性は大いにある」
「ここに居る誰一人として、こんなところで死ぬべきじゃないからね」
「……戻ったって、待ってるのは死ぬのと同じくらいの地獄だけよ」
「ははっ、それでも生きていればきっとどうにかなるさ」
「……バレるわ、絶対」
「バレないさ」
「────僕は嘘は吐いていないからね」
「────────っ!?」
(────戦艦・空母などの主戦力となる艦娘はともかく、僕達駆逐艦娘の扱いは大抵が酷い)
(大破進撃は当たり前だし、補給を一切せずに壁役に徹せられることもある)
(もちろんドック入りもさせてもらえないから身体はボロボロで、装備なんて壊れてしまいそうなほどに傷んでいる)
(そんな状況に、心まで病んでしまう艦娘も少なくないらしい)
(……その子達に比べれば、僕達の提督の対応はずっとマシだ)
(大破していれば撤退させてもらえる)
(燃料や弾薬が空なら補給させてもらえる)
(たまにドックにも入れてもらえるし、この前なんて頑張ったご褒美として装備を新調してくれた)
(……ここは安全だ)
(ここに居る限り、沈むことはない)
(ここに居れば生きていられる)
(そして生きていればきっと────)
「君は今までよく働いてくれたが、ここ最近の大破率は流石に目に余る」
「少し前から艦娘一名を寄越して欲しいという通達が本部から来ていた。新人の初期艦に当てるつもりなのだろう」
「急な話で済まないが納得してくれ。これは命令だ」
「…………いつ、ですか?」
「……私もギリギリまで迷っていたからな。期限は明日までの話になっている」
「ドック入りさせている時間は無い。車は手配しているからこのまま本部に向かってくれ」
「なに、大破しているとはいえすぐさま出撃させられるということは無いだろう。ドック入りは新しい提督に頼めばいい」
「………………」
(──────大丈夫)
(今ここで、死ぬわけじゃない)
(まだ生きれるはずだ。諦めなければきっと……)
「────返事は?」
「────分かり、ました」
「聞き分けが良くて助かる」
「………………提督」
「何だ?」
「……今まで、お世話になりました」
「ああ、君の健闘を祈るよ」
(────こんなところで死にたくない)
(どんな手を使ってでも生き残るんだ)
(────じゃないと)
(じゃないと僕は────)
「提督、初めまし────」
「────け、怪我っ?! え、ちょ、何でっ?!」
「……あ、あの────」
「と、とにかくドックに! 話それから!」
──────────────
────────────────
──────────────────
提督「……んっ」
時雨「おはよう提督」
時雨「よく眠れたかい?」
提督「…………また潜り込んだのか」
時雨「昨日は僕一人だったから……ごめんね?」
提督「……そういえば夕立は遠征だったな」
時雨「……迷惑だったかな」
提督「……いや、別に構わない」
提督「このくらいなら可愛いもんだ」
時雨「……えへへっ♪」
提督(こんなに引っ付いてきて……時雨は可愛い奴だなー)
提督「今日はやけに上機嫌だがどうかしたか?」
時雨「ふふっ。実はね、懐かしい夢を見たんだ」
時雨(辛くて、悲しくて、苦しい夢)
時雨(……でもそのおかげで、今の幸せがより実感できる)
提督「ふーん……」
提督(最近夢なんか見てないな……)
提督「……時間もまだだし、二度寝でもするか? もしかしたら夢の続きが見れるかもしれないぞ?」
時雨「うーん……。良い案だけど、僕は起きるよ」
時雨「今日の朝ご飯の当番は僕だからね」
提督「そうか……」
提督「朝食、楽しみにしてるからな」
時雨「うん、腕によりをかけて作るから楽しみにしててね♪」
ヤンデレと聞いてもしやと思ったら、やはりあなたでしたか
待ってました!期待してます
待ってました!期待してます
──────────────────
──────────────────
提督「────いただきます」
提督(…………さて、と)
提督(珍しいことに今日は暇だな)
提督(出撃も遠征も演習も無いなんて、いつ以来だ? ここ数ヶ月は一度も無かったぞ?)
提督(うーん……)
提督(少し休む時間が欲しいとは常々思っていたけど、いざ暇になるとやることがない)
提督(……指輪を貰うための戦果でも稼ぐか?)
提督(それとも艦隊内部での模擬演習を組むか?)
提督(………………)
提督(結局考えるのは仕事のことばっかり……か)
提督「まったく……どうしたもんかなぁ……?」
提督(ん……この煮物美味いな……)
提督(時雨の奴、また腕を上げたな?)
提督「────おお、夕立か。おはよう」
夕立「おはようっぽい!」
夕立「……隣、大丈夫っぽい? 何だか考えてたみたいだけど……」
提督「もちろん構わないぞ」
提督「考えてたのは大したことないことだから気にしなくていい」
夕立「ほんとっ!?」
夕立「それじゃあ失礼するっぽい!」
夕立「えへへ……♪」
提督「育ち盛りだからなー。たくさん食べろよ?」
夕立「ぽいっ!」
夕立「────いっただきまーす♪」
提督(夕立はいつも元気だな……。見てるこっちが元気になるくらいだ)
提督(……初めの頃に比べるとずいぶん明るくなってくれたみたいで嬉しいよ)
提督(初めて会った頃はなぁ……)
夕立「────ぽい?」
夕立「提督さん、なぁに?」
提督「……何でもない」
提督「そんなことよりほら、ほっぺにご飯粒付いてるぞー?」
夕立「……えへへ♪」
提督「……っと。よし、取れた」
提督「……どうした? やけに嬉しそうだな?」
夕立「何だか懐かしいっぽい!」
提督「……懐かしい? 何がだ?」
夕立「えっと、喋り方っていうか何て言うか……」
夕立「最近の提督さんは言葉が堅かったから……」
提督「………………」
提督「そんなことはない。俺はいつだって柔らかく接しているつもりだ」
夕立「それ! むず痒いから辞めて欲しいっぽい!」
提督「ははっ、ごめんごめん」
夕立「もぅ……!」
提督(口調、ね……)
提督(最近は本部に出向くことが多くて肩肘張ってることが多かったからな)
提督(そうか……気付かない内に堅くなってたのか……)
提督(…………うん)
提督(たまには息抜きにのんびりするのも良いかもしれないな)
夕立「そういえば提督さん、今日はどんな感じっぽい?」
提督「今日か?」
提督「……喜べ夕立。今日はお仕事無しだ」
夕立「……お仕事、無いの?」
提督「ああ、無い。……嬉しくないのか?」
夕立「むぅー……何だか複雑っぽい……」
夕立「久し振りの秘書艦だったから、気合い入れてたのにー……」
夕立「これじゃやること無いっぽいー……」
提督「そうか、夕立も暇か。実は俺もなんだ」
提督「────そこで、だ。夕立が良ければなんだが……」
夕立「ぽい?」
提督「──────」
夕立『────ということでデートに行ってきまーす♪』
『行ってらっしゃい。提督に迷惑かけちゃ駄目だよ?』
『おう、お土産よろしくなー』
『正直羨ましいぞちくしょう! でも楽しんでこいよ!』
『ついでにお買い物もお願いして良いかしら?』
『鎮守府の事は私達に任せろ』
夕立『えへへ、楽しんでくるっぽい♪』
夕立(えっと、服は……こっちの方が良いっぽい?)
夕立(……でもこっちだと子供っぽい?)
夕立(むぅぅー…………)
夕立(……えへへ♪)
夕立(────ぽいっ♪)
投下終了です。
皆様明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
それではまた。
──────────────────
──────────────────
提督「────ここに来るのも久し振りだなー」
夕立「……ぽい?」
夕立「提督さんはこの商店街に来たことがあるっぽい?」
提督「まぁな」
提督「今じゃ生活に必要な物の大抵は鎮守府に直接届けられてるけど、昔は食べ物も雑貨も不足する度にここに買いに来てたんだ」
夕立「へぇー、知らなかったっぽい!」
夕立「夕立、結構早く提督さんの所に来たんだけどなぁ……」
提督「買いに来てたのはまだ時雨と二人きりだった頃……えーと、夕立が来る一カ月前くらいまでだったはずだ」
夕立「むぅー……それまでは時雨と二人で?」
提督「俺は一人でも大丈夫って言ったんだけど、時雨がどうしてもって言うからさ。……助かってたのは事実だけど」
夕立「………………」
夕立「…………時雨は狡いね」
提督「んー? 夕立何か言ったか?」
夕立「ううん、何でも無いっぽい!」
夕立「────あっ、提督さん見て見て! 限定ケーキっぽい!」
提督「おおっ、お土産に丁度良いじゃないか」
夕立「夕立、ちょっと買ってくるっぽい! 提督さん、待っててね!」
提督「────あっ、おい!」
提督(…………行っちゃったか)
提督(仕方ない、店の外で待とう)
提督「……ふぅー」
提督(普段は身体を動かすことなんてないからな……。ベンチがあって助かった……)
提督「……あっ、あそこの店もう閉めたのか」
提督(時雨と一緒に来てた頃はまだ営業してたのにな……)
提督(ほんの二年くらい前のことなのに、これも不況ってやつなのかね?)
提督(…………やめよ)
提督(まだ二十後半に入ったばっかりなのに、昔を偲ぶなんてジジ臭い)
提督「でも、二年か…………」
提督「何だかもういろいろと懐かしいよなぁ……」
──────────────────
──────────────────
夕立「むむむ……!」
夕立(ショートとチョコ…………迷うっぽい!)
夕立(提督さんの分も合わせて七個買わないといけないから…………三と四?)
夕立(……でももしかしたらショートを食べたい人の方が多いかもしれないし、喧嘩になったら嫌だから片方に絞った方が良いかも?)
夕立(ショート……チョコ……)
夕立(…………うううぅっ! どっちも美味しそうっぽい! 決められないっぽい!)
夕立「────あっ」
夕立(こういう時は提督さんに決めてもらったら良いっぽい!)
夕立(提督さんのことだから、多分外に居るっぽい! さっそく────)
夕立「──────────」
夕立(……あれ? …………誰、あの女の人?)
──────────────────
──────────────────
「──────時間を取ってしまってすまない」
提督「いや、俺も楽しい時間が過ごせたよ」
提督「またどこかで会うことがあったらよろしくな」
「こちらこそよろしく頼む。────それじゃあまた」
提督「おう、またなー……」
提督「……やっぱり皆苦労してるんだな。俺だけじゃないのは当然か」
夕立「────提督さん、ただいま!」
提督「────っと。おかえり、夕立」
提督「ケーキは買えたか?」
夕立「二つあって決められなかったっぽい!」
提督「そうか、じゃあ俺も一緒に選ぼうか?」
夕立「うん!」
夕立「…………ところで提督さん、さっきの人は誰?」
提督「ん、見てたのか?」
提督「……あー、もしかして会話が終わるのを待っててくれたのか? 気を遣わせたみたいで悪いな」
夕立「夕立は大丈夫っぽい!」
夕立「それより、あの人は誰?」
提督「ははっ、夕立には関係無い人だよ」
提督「女なのに口調がどうも男勝りでな。昔からそうだったんだけど、提督として働くようになってから更に拍車がかかったみたいで────」
夕立「提督さん」
提督(……やけに積極的だな)
提督(笑顔なのに、何だか怖いぞ……)
提督(…………まぁ別に隠すものでもないし、良いか)
提督「えーと、だな……」
提督「あいつは俺が居た、提督になるための教養を学ぶ場所────いわゆる養成所の同期だよ」
提督「さっきは世間話をしてたんだ」
提督「それでたまたまこっちに用があって来たらしいけど、夜にはもう帰るんだとさ」
夕立「ふーん……」
提督「な? だから言ったろ? 夕立には関係無い人だって」
夕立「…………うん、分かった」
夕立「────『大丈夫』っぽい!」
提督「ああ、知らなくても大丈夫だよ。よっぽどのことが無い限り、もう会うことも無いだろうしな」
提督(あいつの勤務地、遠いからなぁ……)
夕立「……ふふっ♪」
夕立「提督さん、早くケーキ買って帰ろ?」
提督「……そういえばそうだったな」
提督「さっさと買って帰るか……」
夕立「ぽいっ♪」
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