私的良スレ書庫
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元スレ八幡「そして冬休みになった……」 雪乃「……」
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とりあえず乙
すごい面白い
オマケも気になるわ
原作も元の奉仕部に戻ったら良いな…
すごい面白い
オマケも気になるわ
原作も元の奉仕部に戻ったら良いな…
>>455
同じこと思った
同じこと思った
もうすでにダクダクなんですがそれは…
ゆりしーのでぃぐだぐだぐだ可愛いれす
ゆりしーのでぃぐだぐだぐだ可愛いれす
萌え豚に媚売るだけの豚の餌みたいなSSばっかりで嫌気が差してると、
こういうキレッキレのSSが心地よく感じるようになるんだよな
そう感じた読者が固定住人になる
ラノベは読者の萌えを叶える豚の餌供給機でいろって言いたい奴らが多いようだが
作品性を持ったSSも世の中には必要なんだよ
こういうキレッキレのSSが心地よく感じるようになるんだよな
そう感じた読者が固定住人になる
ラノベは読者の萌えを叶える豚の餌供給機でいろって言いたい奴らが多いようだが
作品性を持ったSSも世の中には必要なんだよ
1月5日。
俺は始業式前日であるこの日を迎える瞬間を雪ノ下雪乃の家で過ごした。
なんとか雪ノ下とは生徒会役員選挙以来の胸のつかえを解消し、和解に至った。
「んじゃ、そろそろ俺帰るわ」
「ええ……」
窓際でぴったり身を寄せていた雪ノ下が名残惜しそうに答える。
時計を見るともう3時近い。
この調子じゃ冬休み最終日はひたすら寝て過ごしそうだ。
「比企谷くん、これ使って」
玄関に降りて靴の爪先をトントンとする背後から雪ノ下は傘を差し出してきた。
外は雪が降っている。
ちょうどその様子をついさっきまで雪ノ下の住む15階の部屋から見ていた。
「いや、いいわ。駅から自転車押して帰らないといけないからな。それに雨と違って
たいして濡れはしない」
俺は雪ノ下の好意に振り返って答える。
「だめよ。風邪を引いても困るし、何より自転車を押していたら万が一の時危ないわ」
突然の雪のせいで事故が多発しているのだろう。
今晩はやたらと救急車とパトカーのサイレンがけたたましくなっている。
雪ノ下は不安そうに俺の顔を覗き込む。
「ああ、わかった。自転車は明日取りに行くから」
こんな表情を見せれたら仕方がない。
雪ノ下から傘を受け取ると、重厚な作りのドアを開けた。
「比企谷くん、ちょっと待って──」
× × ×
「で、なんでお前がここにいるの?」
高層マンションのエントランスを出るとなぜか雪ノ下は横にくっつくように立っていた。
白いコートにマフラー、冬用のブーツという完全武装の出で立ちだ。
こいつはこんな夜中にコンビニでも行くの気なのだろうか。
それこそ、万が一襲われでもしたらどうするつもりだ。
雪ノ下の行動がさっぱり読めない。
不安を感じて声をかける。
「なぁ、雪ノ下……」
「見て、比企谷くん! まだ誰にも踏みしめられていない雪よ!」
煉瓦敷きの石段の先に広がるアスファルトの上にはうっすらと施された雪化粧が一面に
広がっている。
俺の声を遮るように歓声を上げた雪ノ下は強引に俺の手を取るとバージンスノーの上
へと駆け降りる。
「お、おい! 危ねーだろ……」
思わず滑って転びそうになってしまった。
俺が転べば雪ノ下もまき子れて転んでしまう。
それなのに雪ノ下は涼しい顔をしている。
滑り止めの施されているブーツを履いている雪ノ下は嬉々として雪の上を歩き回り、
俺を引き回す。
引っ張られている俺はスニーカー履きだ。
早速雪に触れた部分が濡れて生地に染み込んでくる。
足元から熱を奪われ、ブルッと身震いしてしまう。
しかし、雪ノ下はそんな俺の心中を察することなく無邪気にはしゃいでいる。
普段のクールな雪ノ下とのギャップに思わず驚いてしまった。
そうだ、雪ノ下雪乃といえどもまだ17歳になったばかりの女の子だ。
これが本当の雪ノ下雪乃、心を許した相手だけに見せる本当の雪ノ下雪乃 ── そう、
俺だけにしか見せてくれない雪ノ下雪乃だ。
「比企谷くん、見て、見て! この雪の上にあるのは私たちの足跡だけよ!」
雪ノ下の無邪気な笑顔を見ているうちに、寒さに凍える俺の顔も自然とほころんでくる。
「ああ、そうだな。俺たちの足跡だけだな──」
まあ途中からどんどんキャラ崩壊止まらなくなるのは前からだし、今さら文句付けられてもね
ほんと嫌なら見るなって話
こっちはこっちで、もう原作離れてある意味別キャラとして楽しんでるんだからさあ
ほんと嫌なら見るなって話
こっちはこっちで、もう原作離れてある意味別キャラとして楽しんでるんだからさあ
凄く書くの上手いのに、調子に乗りすぎて自滅をまた繰り返す>>1残念可愛い
× × ×
「もう、そろそろ帰らないか。風邪引くぞ……」
雪ノ下の小さな手に引かれるままに幕張の浜にやって来た。
高層マンションからほど近いところにある幕張海浜公園内にある人工砂浜だ。
埋立地に造られた海岸ゆえに侵食は激しく、毎年夏を前に砂を満載したダンプが列をなすの
はもはや風物詩となっている。
その人工砂浜には凹凸となった地面に沿ってまだらに雪が積もっている。
波打ち際で雪ノ下と一つ同じ傘に入って潮騒を聞きながら遠く海を見つめていた。
雪雲が乱反射したナトリウム灯が水平線をうっすら照らし出している。
そのオレンジ色に染まる水平線を行く船の灯が手を振っているかのように揺らめいていた>。
「そうね。こうしてふたりで静かに海も見られたことだし満足したわ。戻りましょう」
雪ノ下は素直に応じるとくるりと反転した。
この気まぐれなお姫様の聞き分けの良さにホッと安堵する。
実は俺は既に寒さの限界を感じていた。
砂浜を歩いているうちに俺の短靴には砂に混じって雪が入り込んでいた。
その雪は靴の中で溶けて靴下が気持ち悪いくらいまとわりついてる。
しかも、濡れた靴下がまた冷たい。
そういうわけで、足元から底冷えする寒さが全身に伝わってきている。
しかし、雪ノ下の掌からしっかりと温もり受け取っていた俺の右手だけは体温を奪われるこ
とはなかった。
海浜公園を出ると再び街灯に映し出された人気のない道を進む。
相変わらず舞い落ちてくる牡丹雪が黒々としたアスファルトを覆い隠すのに躍起になっている。
「さっき私たちがつけた足跡も隠されてきているわね」
「ああ、降り止みそうにもねーな」
少しずつ降り積もる雪の上を俺たちは傘の中で寄り添うように歩いた。
マンションの近くの交差点まで戻ってくると不意に雪ノ下は足を止める。
「足が冷たいのだけれど……」
「お前のブーツは底が厚いだろ」
何甘えた声で言ってるんだよ。
…………。
困ったことに雪ノ下が何を要求しているのかわかってしまった。
「雪が染みてきて歩くと冷たいのだけれど……」
「どう見ても防水加工されているだろ」
いくら人目がなくてもそれは断る。
そういうのに免疫がない俺を悶え殺す気か。
「とにかく歩くたびに寒さが伝わってくるのだけれど」
「傘はどうすんだよ」
傘を持った左手を突き出し、手が塞がっていることをアピールする。
とにかく俺はしないったらしないぞ、そんな恥ずかしいこと。
それにさっき俺のことフッただろ。
彼氏でもできたらそいつにやって貰え……っていずれは俺がやんの?
それは断る。
「傘は私が持つわ」
「ほらよ、傘返すぜ。さっさとついて来い」
繋いだ手を解き雪ノ下に傘を押し付けるとさっさと歩きだす。
今日のこいつはなんだかおかしい。
「馬鹿ー」
ドスッ……。
雪ノ下が雪玉をぶつけてきた。
何なのお前、小学生なの?
振り返ると2発目が飛んで来る。
何拗ねてんだよ。
思わず苦笑してしまう。
「……。ああ、わかったから。やればいいんだろ、やれば」
何だこのお姫様は。
最愛の小町にすらやったことないんだぞ。
「な、ならば早くなさい。こ、こっちは恥ずかしいのだけれど」
お前何もじもじしているんだ。
恥ずかしいのは俺の方だ。
仕方なく雪ノ下をお姫様抱っこするとマンションの前まで送り届けてやった。
明日は早朝から出かけるのでここまでです
ところで綿ゴミってどうやってできるんですかね
ところで綿ゴミってどうやってできるんですかね
はまちの二次創作と思って楽しんでる奴なんかいねえよ
オリジナルのつもりで楽しんでるんだから外野がガタガタ言うな
オリジナルのつもりで楽しんでるんだから外野がガタガタ言うな
× × ×
「……うっせーな。眠てーぞ……」
外で遊ぶ子どもの歓声で目を覚ましてしまう。
二度寝しようにもその声はやみそうもない。
諦めてカーテンを開ける太陽が燦々と輝いて眩しい。
昨日の荒天が嘘のようだ。
雪ノ下と2人で見たあの銀世界は幻だったのか。
視線を下ろすと近所の小学生が雪合戦をしている。
雪はかなり融けてシャーベット状になっていた。
まだまだ寝足りないが、当分雪合戦は続きそうだ。
起きたついでだ雪ノ下に傘を返しにでも行くとするか。
眠気覚ましにシャワーを終えて外に出ると子どもたちの姿は消えていた。
雪解けでぐしゃぐしゃになった路面には所々、黒いアスファルトが露出している。
この様子では明日には雪は姿を消していることだろう。
雪ノ下から借りた真っ赤な傘を片手に歩いていると、行き交う人にチラチラと見られ
て気恥ずかしい。
昨晩は雪ノ下と別れた後、ほどなくして携帯が鳴った。
くれぐれも自転車を駅に置いて帰るようにという雪ノ下からの念押しの電話だった。
たったそれだけの用件だったが俺が家に着くまで通話は続いた。
俺と雪ノ下は部室でさほど会話を交わすことはない。
その肝心な内容も大概は雪ノ下の罵倒か俺のトラウマ話くらいだ。
それゆえに電話でも大して会話が続くわけもなく何度も途切れ途切れになったが、
俺も雪ノ下も決して電話を切ろうとはしなかった。
言葉数が少なくても互いに安心感のようなものを感じたのだろう。
少なくとも俺はそんな気持ちだった。
駅前の駐輪場に着くと雪解け水で濡れた自転車を雑巾で丁寧にを拭う。
今までこんなことをしてこなかったので気づかなかったが、2年半乗り倒したシティ
サイクルは痛ましいほど満身創痍になっていた。
その様子を見て、つい自分と雪ノ下の姿を重ねてしまう。
昨晩、互いの想いをぶつけ合ってそれを斟酌してわかり合っていなければこの先どう
なっていたことだろうか。
接合部が錆びて脆くなっていたスポークをさすりながらそんなことを考えていた。
水を綺麗に拭き取り終えると自転車は命を吹き返す。
早速鍵を差し込んでみたもののすぐに引き抜く。
どうしてかわからないが、雪ノ下の家まで歩いてみたくなった。
雪ノ下の住む高層マンションの前に来た。
昨晩2人でつけた足跡を探してみるが、ぐちゃぐちゃになったシャーベットに跡形もなく
消されている。
その代わりに幾筋かのタイヤ痕が一直線に走っている。
自分の大切なものを踏みにじられたように感じられて何だか気分が悪い。
気を取り直してオートロックのインターホンを鳴らすと雪ノ下はすぐに応答した。
『5分待ってもらえるかしら──』
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