私的良スレ書庫
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元スレ八幡「そして冬休みになった……」 雪乃「……」
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>>598
ならお前が書けばーか
ならお前が書けばーか
>>598
2次小説全般に言えることだけど、毎回少しずつ投稿するタイプだと、綺麗な結末にはならないよ。
テーマ決め、ラストを考え、全体の骨組みを構築してから何度も書き直して初めてまとまった文章になるんだから。
2次小説全般に言えることだけど、毎回少しずつ投稿するタイプだと、綺麗な結末にはならないよ。
テーマ決め、ラストを考え、全体の骨組みを構築してから何度も書き直して初めてまとまった文章になるんだから。
無能な奴ほどよく吠える
ケチだけ一人前でSSなんて無理だろうな
ケチだけ一人前でSSなんて無理だろうな
…………綺麗……か?
行間広くて真っ白で綺麗だなー、とは思うけど
行間広くて真っ白で綺麗だなー、とは思うけど
書きためて一気に投下する方がいいのかねえ。
めぐりんで書こうと思っているんだがどうしたものか
めぐりんで書こうと思っているんだがどうしたものか
>>611
粘着されるまでは気にしなくていいかも
今回は途中で書き換えたけどいつも書き終えてからスレ立てしてます
そのほうが楽です
ちなみに900レスまで行ったスレに一気に100レス近く投下したことがあったけど結構しんどかったです
粘着されるまでは気にしなくていいかも
今回は途中で書き換えたけどいつも書き終えてからスレ立てしてます
そのほうが楽です
ちなみに900レスまで行ったスレに一気に100レス近く投下したことがあったけど結構しんどかったです
只今帰宅しました
そういや、今日はクリスマスイブ
スレがまだ残っていたので今朝思い付きで書いたおまけのおまけを投下します
これでほんとの最後です
取りあえず24日中に帰宅できてよかった
そういや、今日はクリスマスイブ
スレがまだ残っていたので今朝思い付きで書いたおまけのおまけを投下します
これでほんとの最後です
取りあえず24日中に帰宅できてよかった
おまけのおまけ
12月24日、終業式 ──
今日は奉仕部のクリスマスパーティーを千葉みなとの駅の近くで行った。
メンバーは俺と小町と雪ノ下、由比ヶ浜の奉仕部4人と顧問の平塚先生、戸塚、材木座の
7人だ。
つまりいつもの代わり映えの無いメンバーでどんちゃん騒ぎをしたわけだ。
変わったことがあるとすれば、学年が一つ進んで高3になったことと小町が奇跡的に総武
高に合格したことくらいだ。
その中でただ一人変わらないのが平塚先生、相変わらずの独身だ。
俺たちは今、店の前で会計で精算している幹事の由比ヶ浜を待っているところだ。
その由比ヶ浜もちょうど生産を終えてみんなの輪に加わってきた。
「比企谷兄妹と雪ノ下は同方向だな。それから、由比ヶ浜と戸塚も同方向だな。そして、
材木座は私と同方向だな」
宴席では一人酒を煽って愚痴をこぼし放題だった酔っ払いも一応、教師としての領分は
持ち得ているらしい。
各自が向かう方向をしっかりと確認した。
「よし、これで大丈夫だな。各自、気を付けて帰宅するように。では、解散!」
平塚先生の掛け声で三々五々帰路に着くことになった。
× × ×
「お兄ちゃん、雪乃さん、もっと楽しそうに会話をする!」
俺と雪ノ下の関係を知っている小町がじれったそうに声を掛けてくる。
俺は相変わらず雪ノ下からお預けの状態を喰らったままだ。
早くもそんな状態から1年近くを経過している。
由比ヶ浜にはまだに勘付かれていないようだが、小町に全てバレている。
というのも朝帰りした日に洗いざらいすべて話したからだ。
そこから進展は全くない。
「……」
「……」
「ごみいちゃんも雪乃さんもダメダメさんですなぁ」
小町は呆れたように溜息を一つ。
そうこうしているうちに千葉みなと駅に着いた。
クリスマスイブの8時過ぎという微妙な時間帯なので、いつもより人は少ない。
リア充どもめ今頃デートでもしやがっているのか。
そんな俺の思念が顔に出てしまったのだろうか。
小町が余計な一言を述べる。
「お兄ちゃん、いつもの5割増しで目が腐っているよ……」
ここぞとばかりに雪ノ下が喰いついてくる。
「全くね。クリスマスイブとは無縁な死に谷くんらしいわね」
「俺のことゾンビ扱いするのやめてくんない」
はぁー……。
小町が頭を抱えながら深いため息をつく。
「二人とも今夜くらいもうちょっとまともな会話ができないの……」
ホームまで上がると東京行の各駅停車が入線してきた。
さて、さっさとリア充の祭典で浮かれた街から離れるとするか。
電車に乗り込むとドア近くの席に3人で陣取る。
降車駅に着くまで寝ているとするか。
東京駅の京葉線ホームの発車メロディの劣化版のような曲が流れ終えた。
『3番線、列車が発車します。ドアが閉まりますからご注意ください── 』
男声アナウンスが終わるや否や小町が立ち上がる。
「あとは、若い者同士で!」
そう言い残すと車外に飛び出して行ってしまった。
プシュー……。
「お、おい……」
「えっ……、小町さん……」
そして、電車は走り出してしまった。
× × ×
2駅過ぎたところで、雪ノ下はもぞもぞと動き出すと携帯を取り出した。
メールを着信したようだ。
そして、メールを読み終わると額に手をやって深いため息をついた。
俺は気付かぬふりをしてやり過ごすことにしているが、雪ノ下が苛立った声で
話し掛けてくる。
「小町さんからメールよ……」
半ば携帯を押し付けられるように手渡される。
小町の奴め、さっきからメールしてんのになんで俺でなく雪ノ下にレスすんだよ。
-------------------------------------------------------------------------
受信日時:12月24日20:22:38
差出人:比企谷小町
題名 : メリークリスマス!
本文「お邪魔虫の小町は次の駅で降りてタクシーで帰宅しまーす
今の小町的にポイント高い!
雪乃さん、ごみいちゃんのことよろしくです(○´w`○)ノ
それから、ごみいちゃん、雪乃さんのことちゃんとエスコートするん
だよ!」
-------------------------------------------------------------------------
はぁー……。
お前空気読んだつもりなんだろうけどけど、これから一体どうしたらいいんだよ……。
あからさまに作られたシチュエーションで何をしろと言うんだ……。
ついに俺も溜息をついてしまった。
× × ×
降車駅の幕張海浜駅に着いた。
ここまで雪ノ下とは何一つ会話を交わしていない。
こうしてふたりきりでいられているわけだから、不満なわけがない。
ただ、俺も雪ノ下も小町の手の上で踊らされてしまったこの状況に戸惑っているのだ。
……ったく小町め、この状況を楽しめるんだったら俺も雪ノ下もぼっちなんかしてねーよ。
今度は俺の携帯が着信した。
小町からの電話だ。
『もしもーし。メリークリスマス!』
「何がメリークリスマスだよ」
メリーというよりメランコリーだぞ。
『小町はもうすぐタクシーで家に着くのです』
「そうかい。そりゃよかったな」
『……ったく、これだからごみいちゃんは……。雪乃、俺について来いってリードしなきゃ……』
何言っちゃってんの小町ちゃん。
俺がそんなことできると思ってんの?
それに呼び捨てした瞬間に俺の命の灯が消えちゃうんだけど。
『それで、雪乃さんとどこにいるの?』
「今、改札に向かってるところだ」
『で、お兄ちゃんは雪乃さんをちゃんと家まで送っていくんだよね?』
「いーや、改札出たらさよならだ」
『全くこれだから……。とにかく、雪乃さんをちゃんと送っていくこと。じゃなきゃ、家にチェーンを
掛けて中に入れないからね!』
ガチャッ……。
「おい、小町……!」
俺が恨みつらみを言いかけているのも束の間、再び雪ノ下の携帯が着信した。
× × ×
雪ノ下のマンションの前に着いた。
困ったことに小町の奴は0時まで家のチェーンをかけておくと雪ノ下に宣言しやがった。
これからどうすりゃいいんだよ。
今晩は今年一番の冷え込みだ。
余りにも寒いのでコートのポケットに手を突っ込んだまま両手を擦り合わせている。
「じゃあな、雪ノ下」
取りあえず、駅前の喫茶店で過ごすことにした。
クリスマスイブの日に深夜まで一人で喫茶店ってどういう罰ゲームなんだよ。
「待ちなさい、比企谷くん── 」
雪ノ下に呼び止められる。
「誠に遺憾ではあるけれど、時間までうちに上がってなさい……」
こめかみに手をやりながらそう告げる雪ノ下の表情はまさに遺憾の意を表明していた。
雪ノ下の部屋に上がると生気を取り戻したように体温が回復してくる。
「紅茶を淹れるからくつろいでなさい」
って、こんな状況でくつろげるかよ。
ふかふかのソファーに身を預けるが宙に浮いているような感覚がしてどうも落ち着かない。
そんなアウェーの俺とは違って自分の家に帰ってきた安心感からか雪ノ下はティーポット
にお湯を注ぎ込みながら鼻歌を歌っている。
こいつも普段からもう少しこういうところを見せていれば、可愛げがあるのにな。
「比企谷くん、どうぞ」
すっかり上機嫌になった雪ノ下から紅茶を饗される。
「お、おう、サンキュー」
急な変わり様に戸惑ってしまう。
雪ノ下はクスッと笑うがどういう意味が込められているのか全く分からない。
下手に何か喋って罵倒されるのも嫌なので、黙っていることにする。
「……」
「……」
相変わらず沈黙が続く。
小町に調子を狂わされてしまったせいなのか、クリスマスイブという非日常のせいなのか
わからないが、今日の沈黙はちょっと耐え難い。
雪ノ下とふたりきりのはずなのに、今日は苦痛に感じてならない。
早く家に帰りたい……。
そんなことを思っていると、雪ノ下はスッと立ち上がってキッチンに向かって行く。
そして、カチャカチャ音を立てて再び戻って来ると、無言で作業を始める。
「はい、比企谷くん」
それは、雪ノ下がたった今切り分けたばかりの手作りのホールケーキだった。
「おいおい、一人で半分も食えないぞ」
「本当は小町さんの分も計算に入っていたのだけれど、こうなったら仕方がないでしょう」
どうやら雪ノ下は俺と小町と3人で改めてクリスマスパーティーをしようと考えていたようだった。
「そっか……。悪かったな」
「いえ、いいわよ。比企谷くんとふたりきりだし……」
急に雪ノ下の声が小さくなった。
いきなりの急展開に驚いて、言葉が出ない。
雪ノ下はそんな俺を見て満足げに笑うとティーカップを別の物に換えた。
「クリスマスだしシャンパンといきたいところだけれど未成年だからこれにするわ」
トレイに乗せてきた別のティーポットから香りの良い紅茶が注がれる。
前に雪ノ下と和解したときに出された紅茶の香りだ。
「これはシャンパーニュロゼという紅茶よ。シャンパンの香りをイメージして作られた物よ」
「いや、シャンパン飲んだことないからシャンパンの香りと言われてもさっぱりわからんわ」
「そうね、シャンパングラスを持っている比企谷くんなんて滑稽すぎて見られたものではないわ」
今日の雪ノ下はとにかくよく笑う。
いつの間にか変な緊張感から解放されて心地よく感じる俺がいた。
× × ×
「さて、そろそろ0時だな。俺帰るわ」
「ええ、そうね。あまり遅くなると小町さんも心配するわね」
「いや、それよりも小町がチェーンを掛けっぱなしにして寝ていることの方が心配なんだが」
雪ノ下とふたりで顔を見合わせて笑ってしまった。
なんだかずっとこうしていたいのだが、そうはいかない。
カバンから包みを取り出すと雪ノ下に手渡した。
雪ノ下はまさか俺がプレゼントを用意しているとは思ってもいなかったのか、目を真ん丸に
して驚いている。
「中見なくていいのか?」
「え、ええ……」
我に返った雪ノ下は袋をそっと開けて中をのぞき込むと目を輝かせて言った。
「ありがとう、比企谷くん!」
普段見せることのない素敵な笑顔だった。
こりゃもう明日死んでもいいな俺。
雪ノ下は金メッキの施されたパンさんのついたオルゴールの音色に夢中になっていた。
「さて、帰るわ……」
今日はいいものを見せてもらった。
こんな雪ノ下の笑顔はそうそう見ることはできない。
曲が鳴りやむと満ち足りた気分なった俺は立ち上がる。
「比企谷くん、ちょっと待って!」
雪ノ下は隣の部屋に行くと包みを持って帰ってきた。
「これは、私から……」
包みの中から手編みのマフラーと手袋が出てきた。
「あなたの趣味合うのか自信はないのだけれど……」
ちょっと困った表情を浮かべながら上目づかいで見てくる雪ノ下。
可愛すぎて俺の方が困ってしまう。
「サ、サンキュー……」
早速着けてみると心地よい肌触りがした。
「まだ、包みの中に入っているのだけれど……」
中を改めてみると合格祈願のお守りが入っていた。
あと半月ちょっとでセンター試験が待っている。
雪ノ下の心遣いが嬉しい。
このあと、ふたりで静かに見つめ合ったあと玄関に向かった。
「なあ、雪ノ下……」
「何かしら?」
「今度お前の合格祈願のお守りを買いにいかないか……?」
「デートの誘いかしら?」
くすぐったくなるような笑みを浮かべながら訊ねてくる。
「……ああ、そうだ。今度は小町抜きでな」
あまりにも恥ずかしいので目を反らしながら言う。
「ええ、楽しみに待っているわ」
「じゃあな……」
雪ノ下の顔が急接近してきた。
そして、唇と唇が重なり合った。
「メリークリスマス!」
片目をつむり小首を傾げながら言う雪ノ下を見ているともうどうにかなりそうだ。
「メ、メ……、メリークリスマス」
こう返すのがやっとだった俺は雪ノ下にクスクスと笑われながら、帰路へ着いたのであった。
─完─
こんなところで今度こそ本当に終わりです
ではみなさん、メリークリスマスです
ではみなさん、メリークリスマスです
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