元スレ八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
401 = 63 :
お願い。何故だろうか。このワードだけで嫌な予感がビンビンする。八幡センサー(アホ毛)が逃げろと言っている。
ちひろ「比企谷くんは学校で、奉仕部という部活をやっているそうですね?」
八幡「な、なぜそれを?」
ちひろ「担任の先生から聞きました♪」
やばいやばいやばい。
何がやばいかってーと、とにかくやばい。
あんの三十路教師、何をいらん事を伝えてるんだ!
“奉仕部”。このワードも危険だ。嫌な予感しかしない!
ちひろ「なんでも、困っている人を助ける部活とか」
402 = 63 :
そんな立派なもんでもない。字面だけ見ると、どこのスケット団? って感じだ。
八幡「……あくまで、手助けするだけですよ。飢えている人がいるのなら、魚を与えるのではなく、魚の取り方を教える。それが奉仕部の方針……らしいです」
以上、ユキペディアより抜粋。
というか本人が言っていた。
ちひろ「なるほど。それじゃあ比企谷くん」
比企谷「はい」
ちひろ「比企谷くんには、デレプロ奉仕部として活動してもらいます」
比企谷「はい……ってはいィ!?」
403 = 63 :
な、なんて言ったこの人? 思わず右京さんみたいになっちまったぞ。
ちひろ「ですから、デレプロ奉仕部を……奉仕部デレプロ支部のが良いですかね?」
比企谷「どっちでもいいですよ。それより、なんなんですかその不穏極まりない提案は?」
まさか、ここでプロデューサー活動しながら相談事を受けろと?
冗談ではない。ただでさえプロデュース活動で俺の頭がミスディレクションオーバーフローしそうなのに、その上奉仕部の活動とか……
ちひろ「もちろん、そんな無理を言うつもりはありません。ただ、この間比企谷くんに他のアイドルの子の臨時プロデュースをしてもらったじゃないですか」
八幡「島村と本田の事ですか」
臨時プロデュースって言っても、ただ写真撮ってただけだけどな。
404 = 63 :
ちひろ「要はあれと同じです。比企谷くんには、まだプロデューサーの付いていないアイドルの子の臨時プロデュースをしてもらいたいんです」
八幡「いやいやいや。凛だけでも手一杯なのに、無理ですって」
ちひろ「大丈夫ですよ! 毎回じゃなくて、ちょこっとついでにプロデュースみたいな感じで!」
そんなお手軽感覚で言ってるけど、実際相当キツいよね。それ。
これからは凛+αでやっていくって事だ。
一人のプロデュースはそう多くはなくても、次、また次と来たらもうそりゃ多いんだよ!
つーか、プロデューサーまだ足りてなかったの? どんだけ人材不足よ。
アイドル好きの男共。求む。
405 = 63 :
ちひろ「お願いです! まだプロデューサーの付いてないアイドルを助けると思って! 可哀想じゃないですか?」
八幡「ぐっ……!」
確かにな。
折角夢のアイドルになれたというのに、プロデューサーがいないなんて気の毒だと思う。
でもなぁ……
八幡「……凛はどう思う?」
凛「……」
今更ながら、ずっと黙って話を聞いていた凛にふってみる。
凛が表情を変えず、静かに答えた。
406 = 63 :
凛「……私は、プロデューサーがいいならいいよ」
……うむ。
八幡「別に俺はやりたくないから、やらな…」
ちひろ「もしも引き受けてくれるなら、ここの場所は自由に使ってくれても構いません」
八幡「……いやでも…」
ちひろ「毎週マイスタドリ・マイエナドリを差し上げますよ」
八幡「……」
ちひろ「今度、ラーメンでも食べに行きましょう。奢りますよ♪」
八幡「…………はぁ……分かりましたよ」
敵わねぇなぁ、この人には。
つーか、俺が弱いのか。
407 = 63 :
凛「……」クスッ
何でか知らんが凛が笑っている。なんか癪に触る笑いだなおい。
ちひろ「ありがとうございます♪ それでさっそくなんですけど、最初の一人を紹介しちゃってもいいですか?」
八幡「えっ、もう?」
ちひろ「ええ。というか、さっきからいますけど」
は? 何言ってんだ?
周りを見渡すが、俺たちの周りには誰もいない。
まさか、プロデューサーがつかないままこの世から去ったアイドルとかじゃないよな。やめてくれ。普通に怖いんですけど。
八幡「ん? どうしたんだ凛?」
408 = 63 :
ふと凛の方を見ると、俺の足下、正確に言うならデスクの下、戦慄の表情でジッと見ていた。
俺もつられて視線を向ける。
八幡「なんだ、Gでもいた…」
「フヒ…Gじゃ、ないです……」
八幡「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!??」
妖怪キノコダケが、そこにいた。
409 = 63 :
安定の短さで今日はここまで!
お、終わってみたらちひろさんと話してるだけで終わっちまった……!
412 = 63 :
あと雑談はどんどんしてくれてオッケーです。
レスがあると嬉しいので!
それではおやすみなさいー。
413 :
やったね八幡!ぼっち仲間が増えるよ!
414 :
アイマスというのを知らないんだが面白いな
アニメ見ればわかるかな
415 = 411 :
凛はモバゲー勢だからアニメには出てない
417 :
まさかのドコモダケ
418 :
親友きた!
419 :
キノコって誰だよって思って調べたらまた強烈な奴が出てきたなw
>>1乙、全然短くないよ。
なかには不定期更新で忘れた頃に更新したと思ったら1レスだけって人も居るから定期更新してくれるだけありがたいよ。
420 :
関係ないけど先制は三十路じゃなくてアラサーだよ
いやホントは30超えてんのかもしれんが
421 :
モバマス勢は↓のSSで予習するといい
モバP「お前ら笑ってられるのも今のうちだぞ」卯月「!?」
422 :
大人組もだすとしたら、期待
423 :
キノコ登場だけで悲鳴あげてたら
特訓後とか見たら失神するんじゃなかろうかwww
424 :
やったね八幡
友達ができるよ!
425 :
乙乙
426 :
続きが楽しみだ
427 :
これって原作だと何巻らへんの八幡?
428 :
学校編がまたあるならプロデューサー業で少しずつ立ち振る舞いが変化してる八幡が見たいなー。
またはベタな展開だけどデレプロの子が同じ学校とか。
429 = 63 :
>>427
一応6巻の文化祭後くらいのイメージですかね、アニメ終わったあたりの。
7巻の後だと色々と無理がありますんで。
でもまぁパラレルワールドみたいなもんだと思ってください。
431 :
面白すぎて服が弾け飛んだ 誰かかき集めてくれ
432 :
菌床に使わせて貰った
433 :
しぶりんは完全にフラグ立ってるし、
ちひろさんともラーメン関係で地味にフラグが立ちそうww
八幡は1年間でどれだけのフラグを構築するんだろ?ww
434 :
まだフラグと呼ぶには早いだろ。
女の子はコロッと落ちる時ともあれば落とせると確信させておいて切り捨てるときもあるんだぜ?
435 :
八幡は中の人的にトレーナーさんのスパッツをモグモグしたい衝動に駆られるんでしょうか
>>430
http://www.google.com/
436 :
>>435
優しいと思ったらそうでもなかったwwwwwwwwwwwwwwww
437 :
いやまぁ、参考にSSってのもなぁ……とは思うけどね
しかも挙げられたやつはギャグ、コメディだからそれで雰囲気掴めるか……?
まぁ時間あるときに登場キャラの画像でも補足しつつはっつけるか
438 :
まぁ一番手っ取り早いのはモバマスを始めることだな
ちひろさんがどれだけ天使なのかがよくわかる
439 :
最近始めたけどキャラ多すぎて名前覚えられない
440 :
課金ソシャゲーはなぁ……
CM見てると可愛いキャラいるから興味はあるんだが。ゲーム以外の公式は一切ないんだよな?
441 :
まぁ本体はそれだけだが
メディア展開としてCDとか、グッズとか
非公式だがアンソロコミックと
ゲーム以外を見てみることはできるかな
無課金でもやれるが、楽しみを見いださないときついやもしれん
SS見てモバマス始めました、って兵も居たがその後消息は……
442 :
課金せんでも楽しいと思うけどな
ランキング上位とかカードや服コンプ目指さないなら
443 :
タイプはキュートを選んだもののいざ始めてみたら好きになる子はクールばっかりな1です。
投下します!
444 :
来たか!
445 = 63 :
*
ぼっち。
それは孤高にして至高の存在。
常に何色にも染まらず、何者にも捕われない。
どんな逆境にだって一人で立ち向かい、一人で乗り越える。
そうして己の身一つで生きて行く者。それがぼっちである。
しかし今の世の中、ぼっちは中々に生き辛い。
決断は多数決。
流行は個の敵。
集団での行動を是とし、一人を蔑む。
446 = 63 :
何がいけないのか。一人で頑張る事の何が悪いのか。
手を取り合う事は素晴らしい。
なら、一人で立ち向かう事は悪なのか?
そんなはずがない。
例え周りがそうであったとしても、俺はそうなりたくはない。
協調が正しく、排他がまちがっていると言うのなら。
俺は、まちがったままでいい。
八幡「だが、こうはなりたくない」
輝子「フ、フヒ……存在から全否定……そもそも気づかれてなかったけど……」
凛「」
ちひろ「凛ちゃーん、帰っておいでー?」
447 = 63 :
星輝子。
彼女が今回ちひろさんから依頼された臨時プロデュースの対象である。
ぼさぼさの灰色の長髪に、よれよれの服、どこか生気の無い顔。
そして極めつけがその手に持っている、キノコ。
……まぁ、何と言うか、色んな意味で衝撃である。
八幡「つーか、お前そんなとこで何してんの。まさか驚かす為に仕込んでたわけじゃないよな」
もしそうなら大成功である。あんなに叫んだのは久しぶりだ。
ていうかやめてよね、昔クラスメイトにドッキリという名の嫌がらせを受けたの思い出すから。
なんだよ下駄箱にラブレターって……ベタ過ぎて逆に疑わなかったよ……
輝子「ここ、暗くてくてジメジメしてて、キノコたちが喜ぶから……で、でも、最初からいましたけど。座る前からこにいたんですけどー……」
八幡「……」
素で気づかんかった。
448 = 63 :
輝子「フフ……いいですよ、な、慣れてます。キノコーキノコーボッチノコーホシショウコー♪」
笑い出したと思ったら、今度は歌い始めた。凄い歌である。
ひ、表情が豊かだね(震え声)。
凛「……強烈な子だね」
おお、凛が帰ってきた。
頼むぜ、常識人はお前くらいなんだから。
ちひろ「あれ? 私は?」
八幡「地の文に突っ込む時点でもう普通じゃありません。それよりも、だ。星よ」
輝子「な、なんでしょう……?」
びくびくとしながら、こっちをチラチラ見る星(相変わらず机の下である)。
いちいち行動を擬音で表現しないと会話出来んのかお前は。
……まぁ、俺も人の事は言えないが。
449 = 63 :
八幡「そこにいたんなら聞いていたかもしれんが、俺がお前をプロデュースする事になった比企谷八幡だ。……まぁ、臨時的にだがな」
仕方がないので、そこは甘んじて引き受ける。見合った報酬も約束出来たしな。
八幡「そこでだ。俺はお前のプロデュースに移る前に、お前に訊いておきたい事がある」
輝子「き、訊いておきたいこと……?」
八幡「お前、ぼっちなのか?」
単刀直入。
これが、俺の確認しておきたかった事である。
これにどう答えるかで、俺の対応も変わってくる。
450 = 63 :
輝子「……フヒ、そ、そんなの、見ればわかる」
小さく笑いを零す星。
輝子「と、トモダチはキノコだけ……そもそも、気づかれる事もないし……フフ…」
力なく、笑う。
でも、笑っていなかった。
俺だから分かる。
八幡「……気にいらねぇ」
輝子「へ……?」
八幡「気にいらねぇって言ったんだよ」
おまえは何も分かっちゃいない。
俺に、また冒頭のモノローグを言わせるつもりかよ。
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