私的良スレ書庫
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元スレ美琴「とある幸福の上条当麻、始めるわよ!」上条「マジで!?」
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イギリス市街 下水道――
フィアンマ「ほう」
テッラ「ッ、こ、これは一体……!?」
フィアンマ「お前も気付いたか。デカイ魔力反応が消失したな」
テッラ「聖女インデックスが……馬鹿な……あり得ない……」ワナワナ
フィアンマ「強大な兵器には万一に備えてセキュリティがある。飼い主に歯向かったんだ、当然の帰結だろう」
テッラ「…………」ブルブル
フィアンマ「どうした? さっきまでの余裕が見る影もないじゃないか」
テッラ「…………」
フィアンマ「さて俺様も本来の目的を果たすとしようか」
テッラ「……目的?」
フィアンマ「三派閥とも疲弊してる今なら労せず例の霊装を奪取できるからなぁ。それに急がんと貴重な魔道図書館を、あの男に殺されてしまう」スタスタ
テッラ「それはどうですかねー?」ドドドドドド
フィアンマ「!」ゾクリ
テッラ「あなたは本懐を果たせません。何故なら今日ここで――」ニタァァ
イギリス ウィンザー城内――
ステイル「ふぅ、何とか上手くいったようだね」
ローラ「ふっふーん、当然でありけるのよ。私自らが構築した…」
ステイル「能書きはいいと言ったはずですが?」ギロッ
ローラ「な、なんたる無礼な態度!?」ガビーン
神裂「ステイル、『王室派』と『騎士派』の方々の退避が完了しました。現在 天草式が空港まで護送中です」
ステイル「空港で学園都市の連中に相乗りさせてもらう手筈になってる。土御門の根回しだから問題ないだろう」
神裂「では我々も、あの子を連れて急ぎましょう」
アウ「騒然!? ステイル=マグヌス、貴様裏切るつもりかッ!!」ガァァ
ステイル「裏切るだって? 心外だね、僕は誰も裏切ってなどいない」
アウ「現に裏切っているではないか!」
ステイル「僕は元々必要悪の教会所属の魔術師だよ。――表返っただけだ!!」デデン
アウ「唖然! 詭弁だ!?」ガビーン
アウ「ええい、ではローラ=スチュアートは何故平然としている!」
ローラ「ヒキガエルの呪いの事を言っとるのかしら? それなら思考を複数に分割することで誤魔化して…」
ステイル「あ、爪が赤くなってますよ」
ローラ「ひィィーー!? うそうそ!?」アウアウ
神裂「ステイル、最大主教で遊んでる場合ですか。今は一刻を争うはずですよ!」
ローラ「術式の解析は完璧……へ?」
ステイル「いつまで遊んでるんです。僕らも彼女を連れて空港へ向かいますよ」シレッ
ローラ「…………」プルプル
神裂「上条当麻ならば、きっとあの子に巣食う邪神を討ち払ってくれるはず……!」※依然、勘違いは形を変え継続中な模様
ローラ「この……! 上司をおちょくるなんて、相応の覚悟は出来とろうかしらー!!」ガァァ
アウ「憤然っ!! ここから生きて逃げ果せると思っているのか!!」
??「それはこちらの台詞である」
アウ「なっ!?」
??「ぬんッ!!!」ブゥゥゥン!!!
ゴシャッ!!!
アウ/レオルス「」チーン
ステイル「誰だっ! こんなのは計画にないぞ!?」
神裂「この感じは聖人……ッ!」
ローラ「二人とも落ち着きなさい。まだ敵と決まったわけでは無きなのだから」
アックア「その通りだ。私はローマ正教、神の右席がひとり、後方のアックアである」
ステイル「馬鹿な! 英国の内乱にローマ正教が介入するつもりか!!」
ローラ「本当にね。これは教皇の差し金?」
アックア「いいや、これは私と右方のフィアンマの決定である。世界を乱す存在、禁書目録を破壊する」ギロッ
ステイル「…………殺す」ボッ!!
ローラ「ステイル!?」
神裂「異存はありません」チャキ
ローラ「神裂火織まで!?」
アックア「そこに転がっているバケモノを、貴様らに任せる気はないと言ったつもりなのだが」
ステイル「我が名が最強である理由をここに証明する(Fortis931)」
神裂「救われぬ者に救いの手を(Salvere000)」
ローラ「だから待てといっとろーにィィーー!!!」ギャース
アックア「その選択は愚かである。邪魔をするならまとめて粉砕するのみであるッ!!!」
青いゴルフウェアのような着衣のアックアが、身の丈の倍はありそうな巨大メイスを無造作に振るう。
しかし圧倒的な質量と速さが、それを必殺の一撃へと昇華させステイルたちへと襲いかかる。
神裂「ステイル!」
ステイル「くッ!」
ローラ「きゃああーーー!?」
その嵐の様な暴虐を、神裂は余裕をもって、ステイルは間一髪で、ローラは運よく避ける。
ローラ「ちょちょちょ、こちらは遠隔制御霊装の維持で手一杯であられるのだけどー!?」
神裂「ステイル! 足手まといが居ては話になりません!」
ステイル「役立た……最大主教は彼女を連れて避難してください!」
ローラ「無理っ!! 乙女の細腕で箸より重いものを持ちたるのは無理…」
ステイル「いいからやれよ。燃やされたいんですか!?」
ローラ「じょ、上司に向かってなんて無体な物言い!?」
神裂「ふざけてる場合ですか! この敵はそんな甘い相手ではありませんよ!?」
神裂の言葉は正鵠を射ていた。アホの子の漫才をしているうちに、アックアはインデックスを抱えようとしているローラの眼前まで迫っていた。
ステイル「ちぃっ! 聖人だか知らないが、彼女をやらせはしない! ――吸血殺しの紅十字!!!」
神裂「はあああッ!!!」
屋内戦では無類の強さを誇るステイルの魔術と、聖人たる神裂の七閃がアックアを横合いから殴りつける。
だが
アックア「ヌルいのである」
アックアは左手のメイスを一振りするだけで炎と鋼糸の連続攻撃をいなす。否、それだけに止まらず同時に右腕を振り上げ、目標であるインデックスをローラごと粉砕せんとしていた。
刹那、ステイルは守ると誓った大切な少女の死を幻視した
しかし実際にステイルの網膜に飛び込んだのは、そんな無残な結末ではなく――
アックア「むっ、邪魔が入ったか」
ローラ「えっ、えっ……?」ヒョイ
ゲコ太仮面「しまった、反射的に助けちまった」
大切な少女と大切でない上司を、颯爽と死地より救い出し――
ステイル「…………」
神裂「カエルのお面? しかし、あの特徴的なツンツン頭はもしかして」
ステイル「すまない神裂。黙ってくれないかい」
神裂「ス、ステイル……? 表情が大変なことになっていますよ?」
ゲコ太仮面「ぎゃああー、失敗したーー!? 冷静に考えて、ここは筋肉ムキムキマッチョマンに加勢するべき場面じゃねーか!?」
無様に狼狽している、珍妙なお面を装着した この世で一番嫌いな少年だった。
といったところで今回は終了
原作がえらいことにににに……!? あれって主観時間だとジジ条さんなのでは……
原作がえらいことにににに……!? あれって主観時間だとジジ条さんなのでは……
投稿乙
インデックス勢力は見事に半壊したな
さて、悪魔の命運はいかに……
インデックス勢力は見事に半壊したな
さて、悪魔の命運はいかに……
乙!
しかし目的は白い悪魔の殲滅と
上条さんとみこっちゃんが結ばれること!
どうなるんだこれ
しかし目的は白い悪魔の殲滅と
上条さんとみこっちゃんが結ばれること!
どうなるんだこれ
お前様達、疑問系だということを忘れるなよー
『~行動不能に陥った?』これはつまりそういうことでしょうが
一番の弱点を盲点とか芝生拡大なだけじゃんっ
『~行動不能に陥った?』これはつまりそういうことでしょうが
一番の弱点を盲点とか芝生拡大なだけじゃんっ
>>413
半壊っていうか、実質もうテッラしか残ってないんだが
ここまでテッラが食い下がったSSがかつてあったろうか・・・
あと上条さん、筋肉ムキムキマッチョマンて
アックアのこと忘れたのか・・・まあもうずいぶん昔の話(主観)だしな
半壊っていうか、実質もうテッラしか残ってないんだが
ここまでテッラが食い下がったSSがかつてあったろうか・・・
あと上条さん、筋肉ムキムキマッチョマンて
アックアのこと忘れたのか・・・まあもうずいぶん昔の話(主観)だしな
かつて世界の中心として栄華を極めたグレートブリテン、そのとある古城で御坂美琴は目撃した。
美琴「ゲ、ゲ、ゲ、ゲゲゲ……!?」
感動のあまり上手く言葉が出ない。というかゲしか言えてない。
美琴「わっ、わわわ、どどっ、どうしよう!?」
食蜂「御坂さん……?」
佐天「あー、嬉しいのは分かります。けど落ち着いて」
美琴「だだだだって!! ほらっ! あそこ、あそこにっ!!!」
必死に指し示す美琴の指先にあるもの――
それは理想の体現者だった。
困っている人があれば、何処からともなく颯爽と駆けつけるヒーロー。
フィクションの中でしか存在しないはずの、まさにご都合主義の塊が眼前で その雄姿を惜しげも無く晒している。
ゲコ太仮面「っと、今更慌てても後の祭りだよな。それよりケガはないか?」
ローラ「え、ええ」
アックア「接近に気付けなかった……? それにこの底知れぬ圧力は……」
ゲコ太仮面「躊躇いもなく、か弱き女性に手を上げようとするもの――――人、それを外道という」
アックア「何者だ貴様!」
ゲコ太仮面「外道に名乗る名前はないっ!!」
もう無理だった。御坂美琴の我慢の限界は、とうに振り切れ天元突破していた。
美琴「きゃあーー!!! ゲコ太キターーーーーーーーーーー!!!!」
佐天「いや、あれ上条さんですってば」
テレレレテッテッテー♪
御坂美琴は絶好調になった!!
倍率ドンで2ミコポイントを取得した!! ※現在所持数=4ミコポイント
CASE 24 INDEX 許されざる聖職者 後編
イギリス ウィンザー城内――
ゲコ太仮面「インデックスはいいとして、無抵抗の女性を殺害しようとは紳士の風上にも置けんヤツ!」ビシッ!
ローラ「その通りにつき! もっと言っても善きよ!」
ステイル「何を言っている! どうでもいいのは そっちの腐れ上司だろう!!」ガァァ
ローラ「本人がおりしなのに悪口を!?」
アックア「誤解があるようだが、こちらの標的は禁書目録ただ一人。庇いだてしないなら他の人間に手出しはしないのである」
ゲコ太仮面「多少腕に覚えがあるようだけど、甘く見るなよ」
ステイル「ああ、彼女には指一本、毛筋ほどの傷すら負わせはしな…」
ゲコ太仮面「テメエ一人で白い悪魔を殺せるとか慢心するにも程がある!!」デデン
ステイル「……え」
ゲコ太仮面「本気でインデックスを殺ろうってんなら、最低でも魔神級の魔術師一個師団は用意しろ!!」
ステイル「!?」ガビーン
ゲコ太仮面「その上で封印処理を施して、ロケットに括りつけて太陽にぶち込めばあるいは……いや、それでも安心できねえ!?」
アックア「…………」
ステイル「ふざけるなっ!! 上条当麻、君は彼女の味方だろう!?」
ゲコ太仮面「寝言は寝て言え!! てか俺はゲコ太仮面だ。上条当麻などではないッ!」キリッ
ステイル「そんなお粗末な変装で誤魔化せるか!!」
ゲコ太仮面「ハッ、体裁さえ取り繕えば何とでも言い訳は立つんだよ」
ステイル「うぐっ、なんだ……一瞬彼女の言動とダブって見えただと!?」
アックア「話が脱線しているのであるが……」
ゲコ太仮面「そうだった、そこで狸寝入りしてるバカにどうやってお仕置きするかを決めないとな」ウン
ローラ「え……」
ステイル「馬鹿な、彼女は遠隔制御霊装で昏睡状態のはずだ」
ゲコ太仮面「んな霊装(ガラクタ)が役に立つかよ」
禁書「…………」
ステイル「だが現に…」
ゲコ太仮面「効いたように擬態してるだけだ。理由はわかんねーけど、どうせしょうもないコト企んでるに違いない」
禁書「…………」ピク
ゲコ太仮面「コイツはいっつもそうなんだ。人の迷惑を考えず事態を無茶苦茶に引っ掻き回した挙句、後始末は全部俺に丸投げしやがる!」
ローラ「分かりける、大いに分かりける!」ウンウン
ゲコ太仮面「やれ世界平和だ、やれ神の意思だの 我がまま一杯甘やかされたクソガキ並のメンタリティだから性質が悪い」
ステイル「……(いかん、激しく同意しそうになった)」
禁書「…………」ピピク
ゲコ太仮面「人の忠告に耳を貸さねーし、説教しようもんなら逆ギレしやがる」
ローラ「ハァ、何時の間にこうなりてしまったのやら……」
ゲコ太仮面「もう俺の手に負えないんだよ。ステイル、お前が何とかしろよ」
ステイル「君、やっぱり上条当麻だろ」
ゲコ太仮面「知らんな」シレッ
禁書「ムキーーー!!! さっきから黙って聞いてれば好き放題言ってくれちゃって!!!」ガァァ
ステイルローラ「「あ」」
ゲコ太仮面「ほれ見たことか」
禁書「私のやってることは、ぜーーーっんぶとうまの為だと言うのに!!」プンスカ
ゲコ太仮面「ゲーコゲコゲコ、私は通りすがりのゲコ太仮面。苦情は本人に言ってくれ」
ステイル「コイツ……」
ローラ「……(えっ、嘘……遠隔制御霊装は正常に稼働たりしのに、ど、どうして!?)」アウアウ
ゲコ太仮面「ふむ、カーテナの反応を感じないな。てことは、ここに女王陛下はいらっしゃらないのか」
ステイル「心配いらない、すでに天草式が撤退させている。……いつまで呆けてるつもりだ神裂」
神裂「はっ!? あまりの展開に茫然としてました」
禁書「無視しないでほしいんだよ!!」
ゲコ太仮面「んじゃ後始末は任せるわ。あ、それと学園都市を攻めるってんなら遠慮なくぶっ潰すからな」
神裂「待ってください! 私もご一緒します」
ステイル「神裂っ!? まさか僕一人に押し付けるつもりなのか!」
神裂「い、いえ、その……私には天草式を巻き込んだ責任があるので」アセアセ
ローラ「私は!? 私も学園都市へ帰りたしなのだけど!?」アセアセ
ステイル「見苦しいぞ最大主教! 計画が失敗した以上、いい加減腹を括ってください!!」
ローラ「そ、そもそも禁書目録の管理人は上条当麻なりけるのではなくて!?」
ゲコ太仮面「はて? かみ……ゲコ太には分かりかねますな」
禁書「…………」プルプル
美琴「ゲコ太ゲコ太ゲコ太ぁぁーーーー!!!」
佐天「もう何がなにやら……」ゲンナリ
食蜂「……(何気に御坂さんより強そうな面子ばかりなのよねぇ。ここは――)」ピ
アックア「!」シイタケ
アックア「おおおォォォッ!!!」グオッ
禁書「…………」プルプル
ステイル「!」
ローラ「ああっ、なんてこと!? 油断したる隙に賊が禁書目録に!(これで倒されてお願い!)」
神裂「……(無駄ですね。通常の物理攻撃では彼女を害することは出来ません)」
禁書「いつまで寝てるのかな、――アウレオルス?」
アウ「御意に。――倒れ伏せ」キンッ
アックア「!?」バターン!!
ステイル「は……あの男は確かに死んだはず……」
ローラ「死人が蘇るなんて……!」
アウ「悠然、聖女の加護がある限り 我が魂は不滅。それより何時まで遊んでいるのだ――テッラ」
テッラ「思いの外フィアンマの抵抗が強かったんですよ」シュン!
ローラ「左方のテッラまで!?」
ステイル「最悪だ……これでは」
神裂「呆けている場合ですか! 作戦が失敗した以上、この場に止まる理由はありません!」
ステイル「わかっている! 上条当麻っ!! 僕たちで殿を…」
シーン
ステイル「…って、あのヤロウ逃げやがった!?」ガビーン
神裂「続きます!!」ダダッ!!
ステイル「切り替えが早い…ってオイ!? 聖人の本気に僕らが着いていけるわけないだろう!!」
ローラ「死にたくなし!? 死にたくなしーー!?」オロオロ
禁書「アウレオルス」
アウ「ハッ! ――聖女インデックスに叛意を持つ者よ、悉く跪け!!」キンッ
ステローラ「「かはっ!?」」バターン!!
テッラ「『光を掲げる者』は見逃しになるので?」
禁書「戦略目的は果たせたからね。……それにちゃんと助けに来てくれたもん。ふふっ、とうまはツンデレさんなんだから♪///」テレテレ
アウ「……(そのためだけに自らピンチを演出したというのか……。女というのは度し難い)」
禁書「あなたも学ばないね、アウレオルス?」ニッコリ
アウ「ひいっ、めめめ滅相も無い!?」ビクッ
テッテレー
インデックスに首輪の遠隔制御霊装は効いていなかった!!
イギリス女王、並びにイギリスの重鎮たちが学園都市へ亡命した!!
禁書「で、裏切り者たちの処分なんだけど」
ステローラ「「ッ!!」」ギクッ
禁書「仏の顔も三度までというからね。寛大な私は四度まで許してあげるんだよ」
テッラ「なんという慈悲!」
アウ「当然、それこそが彼女を聖女たらしめているのだ」ウン
テッラ「……首がずれてますよ?」
アウ「ぬぐっ……首から上が吹っ飛んだ状態からのリカバーは難しい」グググ
禁書「ステイルは今まで失態なしだからお咎め無しかも」
ステイル「いいのかい? 君が行動を改めない限り、僕は何度でも反逆するよ」
禁書「知ってるよ。あなたは何時だってその立場を選ぶからね」クスッ
ステイル「それはどういう…」
ローラ「ひィィッ!? 爪がっ、爪が赤く染まりたるは何故ーー!?」
禁書「ふふっ、一つ……あなたは私を都合のいい道具にして弄んだ」
禁書「二つ……あなたはとうまの記憶を失う原因を作った」
禁書「三つ……あなたはイギリス女王と結託して裏切る算段を立てていた」
禁書「四つ……あなたは実際に反逆し失敗した」
ローラ「あわわわ……」ガクブル
禁書「もう四本も指が折れちゃったんだよ。あと一本でヒキガエルだね♪」ニッコリ
アウ「……(お、恐ろしい……! まるで無邪気に虫の足をもいで遊ぶ子供のようだ!?)」ガクブル
テッラ「五本目は折らなくてもよろしいので?」
禁書「う~ん、どーしよっかな」
ローラ「許してたもれ!? 後生だからヒキガエルだけは堪忍してーー!?」イヤイヤ
ステイル「往生際が悪いってレベルじゃありませんね」ヤレヤレ
ローラ「ステイルからも陳情してあげたし!?」
ステイル「嫌ですよ」
禁書「あ」
ローラ「!?」ビクッ
禁書「五つ……あなたは何となく気に入らないから折っちゃおう」ニッコリ
ローラ「そんな理由でーー!?」ガビーン
禁書「あなたに明日は来ない」キリッ
ステイル「うわ、爪が紅ショウガみたいに深紅になってる」
ローラ「嫌ぁぁーーーー!!!」ギャース
禁書「でも私は功績を正しく評価する事も忘れないんだよ」
ローラ「……へ?」
禁書「あなたの下衆な企みがあったからこそ、とうまと巡り合えた。私はその功績を忘れていないかも」
ローラ「あ……ああっ!」
ステイル「ちっ、爪が青に戻ってしまうなんて」
ローラ「どうして舌打ちしたるの!?」
ステイル「自分の胸に聞いてみたらどうです?」
ローラ「ううっ、でも良かった……ヒキガエルにされずに済んで本当に良かった……」グッスン
禁書「フフフ、次は無いからね」
ローラ「うっうっ……!」コクコク
テッラ「おお……! 裏切り者にすら許しを与える慈悲深さ!!」
アウ「オールハイル・インデックス!! 慈悲の聖女、インデックス万歳!!」
ステイル「はぁ……なんだろうね、この虚脱感は」ゲンナリ
テッテレー
インデックスは何一つ失うことなくイギリス攻略を成功させた!! ※上条さんの好感度は除外する
九月二十七日
学園都市 第七学区 窓のないビル――
土御門「――かくして連合王国は滅亡しましたとさ」
アレイ☆「白い悪魔にとっては既定路線だろう。現に驚くほど混乱が起きていない」
土御門「アレは一体何者なんだ? カミやんによって首輪を破壊される以前と比べ、まるで別人のような豹変ぶりだそうだが」
アレイ☆「人格の変異など些細な問題だ。重要なのは、あのバケモノに不可能はないという一点に尽きる」
土御門「個人の気まぐれで世界滅亡もあるっていうのか。ふざけてるな」
アレイ☆「一般人に被害を出していない現状を鑑みれば、一定のモラルは持ち合わせているようだがね」
土御門「それどころかイギリスでは大歓声で迎えられたそうじゃないか」
アレイ☆「歴史を紐解けば真の英雄は、その存在感の大きさゆえ無条件に群衆を屈服させた事もある」
土御門「ものには限度があるだろう。これはカリスマなんてものじゃない、……まるで呪いだ」
アレイ☆「ふむ、だがそれは上条当麻にも当てはまるのではないかね?」
土御門「…………」
アレイ☆「彼らは恒星なのだよ。その圧倒的な輝きが人々を引き寄せ、そして魅了してやまない」
土御門「少なくとも、カミやんにその自覚はないと思うぞ」
アレイ☆「燦然と輝く太陽は、自身が輝く理由など知りはしない。彼もまた同じさ」
土御門「そうかもな……。ま、一高校生のオレは学生生活を満喫させてもらうぜよ」ニヤリ
アレイ☆「『グループ』に参加しないのか?」
土御門「必要な時、カミやんが冷徹になれるならオレはいらんだろ」
アレイ☆「単に義妹や友人たちと遊び呆けていたいだけかと思ったが、そうか、一応の理由もあったのか」
土御門「あ、当たり前だ」ギクッ
第七学区 とある病院 ヴィリアンの病室――
ヴィリアン「皆さまには、大変お世話になりました。ありがとうございます」ペコリ
御坂妹「いえ、善良な一ミサカとして当然の事をしたまでです、とミサカは無難に謙遜してみます」
浜面「そうだな。けどお前が言うと何か胡散臭いからやめれ」
御坂妹「胡散臭い同僚に言われたくありません。胡散臭い馬面のようなハマヅラ」シレッ
浜面「韻を踏むんじゃねえ!! てか俺の顔は馬面でもなけりゃ胡散臭くもねえよ!?」ガビーン
御坂妹「それはいいとして」
浜面「良くないからね!?」
御坂妹「お姫様は不自由していませんか? とミサカは不躾に尋ねてみます」
ヴィリアン「ええ、良くして頂いてます」ニコニコ
浜面「そりゃ良かった。にしてもお互い、何とか生き延びれたな」
御坂妹「まったくです。今回も最多出血賞を欲しいままとは、とミサカは無鉄砲な同僚に呆れを通り越して称賛の言葉を贈ります」パチパチパチ
浜面「なんだよその不名誉な賞!?」
御坂妹「野菜星人みたいにパワーアップすれば救いがあるのに、とミサカはため息を漏らします」ヤレヤレ
浜面「……オーケー、退院したら模擬戦な」
御坂妹「おや? 病院にとんぼ返りしたいのですか? とミサカは同僚にマゾっ気の疑いを持ちます」
浜面「上っ等だあああああああああッ!!! ギャフンと言わせてやるから覚悟しとけ!!」ガァァ
御坂妹「ぎゃふん」ニヘラ
浜面「こ、このヤロウ……ッ!!」
ヴィリアン「ふふっ、日本ではお二人のような関係を指して、ケンカするほど仲が良いというのでしょう?」
浜面御坂妹「「ねーよ!」とミサカは即座に否定します」
第七学区 とあるファミレス――
黒子「んまあ! わたくしを除け者にしてイギリス旅行ですって!?」
美琴「え、えと」
黒子「あんまりですの! まるでハネムーンに置いていかれた花嫁の心境ですのよお姉様ぁーー!?」キィィィ
初春「それをいうなら留守番を喰らった飼い犬の心境じゃないですかー?」モグモグ
黒子「……初春、相変わらず容赦がありませんのね」
佐天「まあ内乱に巻き込まれて、その日のうちに帰ってきたんですけどね」
美琴「木は……うちの腐れ上司が絡んでたから想定の範囲内よ」ウン
黒子「お、お姉様?」
美琴「ったく、仕事なら仕事って最初から言っとけっつーの。あの刺青中年め……いつか超電磁砲でぶっ飛ばしてやる」ムカムカ
佐天「とか言っちゃってー♪ 毎日カレシと一緒にいられて嬉しいくせにー♪」ニヤニヤ
美琴「なっ……!///」カァァ
黒子「か、かかかっ、彼氏ですっってぇぇーーー!?」
美琴「ちがっ、あ、アイツとはまだ……///」モジモジ
黒子「まだってなんですの!? 明確に否定してくださいまし!!」
佐天「いやー、時間の問題だと思いますよ? 上条さん凄く積極的だし、御坂さんもまんざらでもなさそうだし」ニヤニヤ
美琴「さ、佐天さん!///」
黒子「嫌ああああああああ!?!? おおおお姉様が汚らわしい類人猿の毒牙にぃぃぃぃぃッ!!!!」ガンッ!! ガンッ!!
美琴「わ、私のことはいいから! それより初春さんはどーなの!?///」アウアウ
初春「はえ!?///」カァァ
佐天「初春はダメッ!! あたしの許可なくカレシなんて認めませんからねっ!!!」ビシッ!!
初春「なな、何言ってんですか佐天さん!?///」アウアウ
ウエイトレス「……(うぜぇ、恋愛脳のクソガキ共が……!)」イライラ
木原くんの研究室――
木原「まあなんだ、イギリス遠征ごくろーさん」シレッ
上条「白々しい……」ジトー
食蜂「本当よねぇ。休日出張の成果がこんなマッチョ一人だなんて悪夢だわぁ」ヤレヤレ
アックア「…………」シイタケ
上条「って、なんで連れ帰ってんだよ!?」ガビーン
食蜂「こう見えて結構な戦力よぉ? 御坂さん程度なら軽く捻っちゃうくらい強いんだゾ☆」
上条「仲間を捻るな! しかもよく見たらコイツ後方のアックアじゃねーか!?」
木原「なんだそれ?」
上条「普通にレベル5より強い魔術師だよ。……つか食蜂の能力効くのかよ」ペタ
パキーン!
アックア「むっ、ここは……?」
食蜂「ああーーッ!! せっかくの洗脳力が!?」
アックア「洗脳だと?」
上条「悪く思わないでくれよ。白い悪魔から無事に逃げれただけ…」
食蜂「えいっ」ピ
アックア「…………」シイタケ
上条「お前なぁ、まさか洗脳したまま手駒にしようとか考えてないか?」
木原「お、いいなそれ」
上条「あんたも煽るんじゃねえ!?」
木原「そう怒るなって。いいコト教えてやるからよ」ニタァ
上条「表情が悪いコトだと物語ってる……」ゲンナリ
食蜂「何かしらぁ?」
木原「お前らが連れて来たイギリスの連中な、統括理事長が亡命を認めるってよ」
上条「あれ? 普通に朗報だと……?」
食蜂「当然といえば当然の流れだけど。学園都市側にデメリットは無いしぃ」
上条「そうじゃねえ。木原さんのいいコト=上条さんの借金上乗せの方程式ってのがあってだな」
食蜂「…………」
上条「でも上の了承を取れなかったから心配してたんだ。うん、よかったよかった」ウン
木原「だから独断専行のペナルティとして、連中の亡命政権の設立&維持費は全部上条が出すって事でまとめてやった。泣いて感謝しろ」ニタァァ
上条「ぶーーっ!?!?」
食蜂「うわぁ……」
木原「心配すんな、大した金額じゃねぇよ。宝くじの一等が10回当たれば払える程度だからよ」ニヤニヤ
上条「うう……上条さんに救いはないのですか……?」ガックリ
テッテレー
上条さんの借金が、またまた上乗せされてしまった!!
『女王の軍勢』に後方のアックアが強制的に加わった!! ※ただし幻想殺しで触れた瞬間裏切る
第七学区 とある学生寮 一方通行さんち――
一方通行「オイ……」
オルソラ「はい、なんでございましょう?」ニコニコ
一方通行「この部屋が存外に広いっつったのは、昨日だよな」
オルソラ「ええ」
一方通行「それが昨日の今日で――」
建宮「五和、醤油を取ってくれ」モグモグ
五和「お醤油お醤油は……あ、これですね。はい」スッ
建宮「サンキューなのよな」
神裂「やはり日本の食卓には、和食が一番合いますね」モグモグ
五和「女教皇さま、ご飯のおかわりはいかがですか?」
神裂「いただきましょう」
香焼「……あんな書置きしといて、次の日に戻ってくるのはどうなんすか?」
対馬「気にしたら負けよ」ウン
一方通行「ちったァ気にしやがれ!! うちは駆け込み寺じゃないンですがねェ!?」
オルソラ「えっ」ハテ?
一方通行「あン?」
建宮「表札のトコにしっかり書いてたのよ。『救われぬ者を救う家、魔術師も大歓迎』ってな」
一方通行「はァ!?」
オルソラ「お隣さまが書いたのでございますよ。あなた様の了承を得ていると仰ってましたが、御存じございませんでしたか?」ニコニコ
一方通行「あ、あの腐れシスコン野郎がァァァッ!!!」ガァァ
といったところで今回は終了
このペースだと暗部抗争編までに5ポイント溜まっちゃいますなー
このペースだと暗部抗争編までに5ポイント溜まっちゃいますなー
荒らしに噛み付くの落ちてるうんこにイラッとしても踏み潰すようなもの
乙 中身上条さんのゲコ太仮面てミコっちゃんのどストライクだな 記憶戻って幸福endに期待
今回の騒動は形の上では白い悪魔側の勝利だからな・・・
ミコポイントに余裕ありそうだし、残る問題はメンバーか・・・
アックアが最後のピースってことはないだろうし、さて
ミコポイントに余裕ありそうだし、残る問題はメンバーか・・・
アックアが最後のピースってことはないだろうし、さて
どっちにしろ、白い悪魔攻略には魔神クラスの魔術師は必要になるだろ
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