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    元スレ禁書「とある幸福の上条当麻、はっじまるよー」上条「ウソつけ!」

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    1 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:00:14.94 ID:HS5R5AFr0 (+75,+30,-76)

    ※ご注意!

    このスレは禁書SSです

    いわゆる強くてニューゲームっぽいお話。ただしデメリットが大きすぎて無理ゲーと化しています

    ギャグテイストとはいえ、上条さんはひたすら不幸に、インデックスさんは悪辣極まりなく描かれてます

    勧善懲悪? なにそれおいしいの?

    正義は滅び、悪が栄える。それが真理なんだよ



    上記の内容に不快感を覚える方はスレを閉じる事をおススメします





    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1352383214
    2 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:01:15.43 ID:HS5R5AFr0 (+95,+30,+0)

    イギリスのとある場所、質素ながらも清潔な部屋の簡素なベッドの上で、一人の男が最期のときを迎えようとしていた。
    上条当麻――かつて起きた科学と魔術の騒乱を収めた英雄。その英雄の命脈が今まさに尽きようとしていた。


    禁書「とうま……」

    上条「ああ、インデックス……。いよいよ私も主の下へ召されるようだ」


    悲しげに寄り添うインデックスに、上条は微笑みかける。二人の顔には深いしわがいくつも刻まれており
    重ねてきた年月の長さをうかがわせる。そう、二人は長年連れ添ってきた夫婦なのだ。


    上条「本当は私がお前を見取るつもりだったのだが、ハハ、人生思うようにはいかないものだな」

    禁書「そんなのダメだよ。私が居なくなったら とうまは若い子に浮気するでしょう?」

    上条「…………」

    禁書「とうま、返事がないんだよ」

    上条「嘘は吐きたくないんだ。察して欲しい」

    禁書「えっと、死者の魂を拘束する術式は……」

    上条「こ、こらっ! 死は万物に等しく許された救いだろう!? 死して尚 私を束縛するつもりか!」


    冗談のようなやりとりだが、上条は真剣に恐れていた。インデックスは極度のヤキモチ焼きで独占欲の塊なのだ。
    イギリス清教の最大主教、それが彼女の肩書きで多くの信徒から尊敬を集める聖女であり十万三千冊を統べる最強の魔神でもあった。

    だがそんなのは上条にとって些細な事だった。彼が最も頭を悩ませたのは、インデックスの信仰心の篤さだ。

    有体に言えば、彼女は神に操を立てている。


    3 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:01:31.71 ID:Oc03cBC70 (+18,+28,-2)
    死亡者は出ますか
    4 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:03:19.91 ID:HS5R5AFr0 (+95,+30,-280)

    上条「この際だからハッキリ言わせてもらうぞ! 私は正直、お前と一緒になった事を後悔している!」

    禁書「…………」

    上条「お前の事は愛していたが一緒になるべきではなかった!」

    禁書「そう」

    上条「幻想殺しのせいで不幸なのは仕方ない。仕方ないがこんな仕打ちはあんまりだ! 一体俺が何したってんだよ!?」

    禁書「若い頃の口調に戻ってるよ?」

    上条「細かいことはいいんだよ! 問題なのは、今まさに! 俺が童貞のまま死にそうになってるってことだああああああああああああああああ!!!!」


    魂の慟哭だった。一人の男、いや、一人の偉大な魔法使いが世界を呪う呪詛そのものだった。


    上条「シスターとして貞操は神に捧げたとか抜かしやがってぇぇぇ!! ふざけんじゃねーよ!」

    禁書「多くの聖者は貞淑を守ったんだよ。私がそれに習うのは当然かも」

    上条「その言い訳は10万3000回目だ! もう耳タコなんだよ聞き飽きたんだよ!!」

    禁書「でも浮気ひとつせずに、私と添い遂げてくれた」


    インデックスは聖女の神々しさを感じさせる微笑を浮かべる。だが目は笑っていなかった。


    禁書「だから私が召される時まで、ヴァルハラでも大人しく待っててくれると嬉しいな」

    上条「嫌だっ! もう二度と宗教やってるヤツとは付き合わない!」

    5 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:04:55.69 ID:HS5R5AFr0 (+90,+30,+0)

    死にかけの老人とは思えない声量で上条が吠える。普段の優しい顔つきも、今は絶望に立ち向かう勇者のそれだ。


    上条「インデックス! 長年連れ添ったがここでお別れだ。俺はあの世で童貞を卒業して幸せを掴んでみせる!」

    禁書「仮に天国があるとしても、とうまはきっと童帝なんだよ」

    上条「なんかニュアンスが違いますよねぇ!?」

    禁書「ふふっ、私がとうまを離すとでも思っているの?」

    上条「先行逃げ切りだ! お前は長生きしろよな!」


    およそ夫婦らしからぬ言葉のドッジボールを繰り広げる二人。妻は楽しそうだが夫は必死だった。


    上条「ハァ、ハァ……やばい、もうお迎えがきやがった」

    禁書「えーっと、淫行に及んだら性器が爆発する術式を魂に刻みこんで……」

    上条「やめて!?」

    禁書「……冗談かも?」

    上条「ちくしょう……神様はそんなに俺が嫌いかよ……」

    禁書「そんな事はないんじゃないかな。私みたいな可愛い奥さんに恵まれたんだし」

    上条「そう思ってたら地雷だったんだよ……」


    上条は切に願う。普通の女性と普通の恋愛をして普通に愛し合って、普通の家庭を築く可能性を。


    禁書「とうまには苦労をかけたけど、私は幸せだったよ」

    上条「そっか……ならそれで満足してくれ。お願いだから……」

    禁書「いや♪」

    上条「不幸だ……」

    いつもの口癖を呟きながら、上条当麻は眠りにつく。覚めることのない永久の眠りに…… 享年85才(童貞)だったという。


    6 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:05:28.23 ID:HS5R5AFr0 (+89,+29,-5)













    ――もしも、あの時をやり直せるのなら……













    7 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:06:36.60 ID:HS5R5AFr0 (+95,+30,+0)

    学園都市 第七学区 とある病院――


    上条「――――はっ!?」

    冥土帰し「随分とうなされていたけど、目が覚めたかい?」

    上条「へ……?」

    冥土帰し「混乱しているようだね」

    上条「え、先生!? 何十年も前に亡くなったはずでは……」

    冥土帰し「おかしな事を言う。僕はピンピンしているよ?」

    上条「あれー? 確か……私は……死んだような……」ドクン

    冥土帰し「ある意味死んだと言っても過言じゃない。脳のエピソード記憶を司る部分を物理的に破壊されたからね?」

    上条「……先生、今日は日付は?」

    冥土帰し「20xx年の七月二十八日だね?」

    上条「……(あの日だ……忘れもしない、記憶を失った私が目覚めた日……。これは夢なのか?)」ワナワナ

    冥土帰し「そういえば、白い修道服のシスターとは知り合いなのかい? 今は席を外しているが心配していたよ」

    上条「インデックス……ッ!?」

    8 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:07:21.21 ID:HS5R5AFr0 (+95,+30,-287)

    冥土帰し「まあ今は君の状態を把握するのが先決だ。記憶はやはり……」

    上条「……(やばいやばいやばい!? 一刻も早くこの場を離れないと! アイツに関わる=大魔法使いルート待った無し!?)」ガクブル

    冥土帰し「震えているが大丈夫かい?」

    上条「だ、大丈夫です。それより早く退院したいのですが……」

    冥土帰し「ふむ、受け答えはしっかりしているし、記憶も問題ないのかな?」

    上条「記憶も何もかも平気です! ほら、身体もこんなに軽い、ってなんじゃこりゃああああああああああああ!?」

    冥土帰し「???」

    上条「若いっ!? なんだこれ!? 力が漲るぅぅぅぅ!!!」ピョンピョン

    冥土帰し「言動に若干の問題あり、と」カキカキ

    上条「いやっほーう! この身体ならインデックスからも余裕で逃げ切れるッ!!」


    ガラガラ


    禁書「あ、とうま! 目を覚ましたんだね」テクテク

    上条「…………」ガクブル

    禁書「もう、心配させないで欲しいんだよ」

    9 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:08:36.10 ID:HS5R5AFr0 (+95,+30,-259)

    上条「……(来たよ来やがった! てかインデックスも若ぇー……って何気にコイツも全盛期じゃねーか!?)」ガビーン

    禁書「とうま?」

    上条「……(いや待て、これは夢に違いない! 一生を童貞のまま終えた上条さんを哀れんだ神様が見せてくれる刹那の幻に違いない!)」

    禁書「むうー! 無視しないで!」プンスカ

    上条「あはは、ごめんごめん(だからこのインデックスは昔のキレイなインデックスさんに相違あるまいて)」

    禁書「この最大主教にして、最強の魔神たるインデックスを無視するなんて許されないんだよ!」

    上条「だからごめ…………今なんと?」

    禁書「惚けても無駄かも。意識だけ過去に逃げても、私からは逃れられないよ?」ニッコリ

    上条「…………」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

    禁書「私たちは未来永劫ずーーーーーーーーーーーっと一緒なんだよ」クスクス

    上条「……ッ!!」ダダッ


    冥土帰し「凄い勢いで逃げて行ったね?」

    禁書「しょーがないなぁー とうまは。何処へ逃げても結果は変えられないのに」ヤレヤレ

    10 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:10:41.63 ID:HS5R5AFr0 (+95,+30,+0)

    第七学区 とある通り――


    上条当麻は全力で駆けていた。脇目もふらず一心不乱に脅威からの逃亡を図っていた。


    上条「なんだなんだよなんなんですかぁぁーーーーー!?」


    死という最終到達点を越えて尚、呪いのように自分を追って来た地雷妻。新天地で脱☆童貞を目論む間も与えずにやって来た。
    あの白い悪魔はまた自分に無理を強いるつもりだっ! また半世紀以上、童貞を強いるつもりだっ!!

    戦友たちが幸せを掴む中、自分だけが我慢の日々。そんな横暴が許されるのか!? 否、断じて否である!


    上条「絶対に逃げ切ってやるッ!! そして今度こそ平凡な幸せを勝ち取るんだ!」

    禁書「じゃあまた私と結婚してくれるんだよね?」

    上条「ぎゃああーーー!? もう追いつかれた!?」

    禁書「ふふふ、大丈夫だよ。処女受胎の理論を使えば、清い身体のまま子供を授かれるんだよ」

    上条「だああああああ!! 上条さんは清い身体を捨てたいの! 役得も無しに責任だけ生まれるなんてふざけんなっ!?」

    禁書「う~ん、だったら煩悩を完全に消し去る術式を……」

    上条「やめてぇぇぇ!? この年で枯れたくないぃぃーーーーーーーー!!!」

    禁書「まあ時間はいっぱいあるんだし、今生もよろしくね? と・う・ま♪」

    上条「くっそおおおおおおおおお!!! 不幸だああああああああああああああああああああああ!!!!」



    この物語にヒーローは存在しない。いるのは二度目の生を得た不幸少年、そしてそんな彼に惚れてしまう哀れな中学生。

    もうすぐ交わる二人が白い悪魔に立ち向かう、ただそれだけの恋愛物語(ハートフルぼっこストーリー)である。

    11 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:11:27.05 ID:HS5R5AFr0 (+89,+29,-14)
    といったところで今回は終了
    どう足掻いても絶望。故に上条さん的ハッピーエンドはあり得ませんので悪しからずー
    12 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:16:04.96 ID:KB62tfV90 (+24,+29,-15)

    ドタバタend大好きです
    インデックス怖すぎわろえないw
    ビリビリ中学生ちゃん期待
    13 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:22:22.90 ID:tySAlPYIO (+14,+29,-3)
    勢いだけだね
    14 : VIPにかわりま - 2012/11/08(木) 23:22:47.93 ID:i9MopIBDO (+24,+29,-7)
    前がダメなら上も後ろもあるじゃない。問題ない。
    15 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 00:06:03.70 ID:DOCkc+Ayo (+24,+29,-8)
    ワロタ

    番外個体の方とはベクトルが違い過ぎるな
    16 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 00:29:46.13 ID:o9urpkIAO (+19,+29,-6)
    もちろん一方通行もでますよね?
    17 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 00:35:31.37 ID:oec/WtBlo (+27,+29,-9)
    童貞捨てるだけが幸せじゃないぜ上条さん
    でもそのほら色々な柔らかいところを使うのはセーフですよね
    18 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 00:42:55.96 ID:TO7cFagIO (+29,+29,-27)
    つか精神は85歳のジジイなわけだから上条さん的にインデックスや美琴はアウトだよな…
    19 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 00:47:39.24 ID:uxj0AEHAO (+19,+29,-2)
    腹かかえてワロタwwwwww
    20 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 01:33:04.99 ID:ANkXNDdw0 (+24,+29,-10)
    上条さんが不幸すぎるwww
    ラスボスと同居を強いられるのかよw
    21 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 07:58:19.52 ID:78pW9VwAO (+28,+30,-51)
    >>18
    いくつになっても男は若い女の子が好きなもんよ。

    しかし、こんなオッスオッスオレヤリタイッスってやつが女の子に好かれるのだろうか…

    上条さんだから問題ないか
    22 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 08:57:15.22 ID:9Q2igqrDo (+24,+29,-12)
    「下の口がだめなら上の口があるだろッ!」ドンッ!
    23 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 09:20:32.33 ID:j3kNd533o (+14,+29,-14)
    上条さん素股ぐらいはやったよな?
    鬼畜上条さんなら乳首改造して乳姦とか
    24 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 16:51:53.58 ID:9MuHquh60 (+25,+29,-8)
    てか、上琴目録のほうは大丈夫か?
    25 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:26:43.67 ID:VZhormKa0 (+33,+29,-20)
    >>24
    土日のどちらかには投下できそうっす
    こちらは書き溜めがあるので問題なく投下ー
    26 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:28:28.31 ID:VZhormKa0 (+35,+30,+0)

    学園都市、とあるマンションの一室で、初老の紳士と実年齢より二十は若く見える壮年の女性が談笑している。
    二人はそれぞれイギリス清教と学園都市の要人だが、何より学生時代からの親友であり戦友だった。


    上条「久しぶりだな、御坂」

    美琴「本当にね。前に会ったのが二年と三ヶ月前だもの」

    上条「光陰矢のごとしとはよく言ったものだ。昨今は一年が過ぎるのもあっという間だよ」

    美琴「それだけ私たちが年を取ったんでしょう」

    上条「何言ってるんだか。御坂は三十路で通用するくらい若々しいじゃないか」

    美琴「ふふっ、ありがとう。そういう貴方もダンディで素敵よ」

    上条「ハハ、世辞でも嬉しいよ。しかし世の男共はボンクラばかりだな。こんなにいい女が未だ独身だなんて信じられん」

    美琴「幸せは人それぞれじゃない。私はこうしてお茶を飲みながら語り合える友人が居るだけで十分よ」

    上条「奇遇だな。私も御坂とこうしている時間が一番落ち着くんだ」

    美琴「……もう、こんなお婆ちゃんを口説いてどうするつもり?」


    そう言いながら ほんのり頬を染める御坂美琴はまんざらでもない様子だ。その姿に上条は確かな寂寥感を覚える。
    自分はインデックスと共にイギリスへ渡った。後悔は多々あるが、未練など無いはずだった。いや、無いと己に言い聞かせてきた。だが……


    上条「私もこっちに帰りたいなぁ……」

    美琴「本当にどうしたの? 相談ならいくらでも乗るわよ」

    上条「いやすまん。ただの感傷だよ」

    美琴「アンタは私の大切な――なんだから、無理だけはしないで」

    上条「……ありがとう、御坂」


    互いに年を取った。互いの立場も背負っているものも変わった。だが変わらないものは確かにある。


    美琴「まったく、度し難いわねぇ。お互いに」

    上条「やれやれ、まったくだ」


    27 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:29:16.46 ID:VZhormKa0 (+35,+30,+0)

    CASE 01 真のヒロインは周回遅れでやってくるもの


    第七学区 とある学生寮 上条の部屋――


    上条「――んあ? ……夢、かぁ」

    禁書「おはよう、とうま」

    上条「……なんでテメエがここに居やがりますか? 不法侵入で警備員に突き出すぞコラ」

    禁書「私がここに居るのは当然かも。だって禁書目録の管理人はとうまなんだもん」


    上条「あーもしもし、神裂か?」pipi

    神裂『ええ、そうですが』

    上条「今すぐ白い悪魔をイギリスに出荷したいんだけど」

    神裂『……はい?』

    上条「インデックスだよ! 上条さんに暴虐シスターを養う甲斐性はありません。すぐに回収をお願いします」

    神裂『あ、あの、二人は所謂 男女の仲なのではなかったのですか?』

    上条「なんの冗談だそれは!? こんな地雷シスター、のしつけてステイルに送ってやるよ! 着払いでっ!!」

    神裂『ええっ!?』pi


    上条「ああっ! 何勝手にケータイ切ってんだよ!」

    禁書「とうまぁ……何か言い残すことはある?」ユラァ

    上条「クッ、昔みたいに簡単に噛みつけると思うなよ。俺だって、かつては英雄と呼ばれた男…」

    禁書「うるさい! 大人しく噛まれるのが礼儀なんだよ!」

    ガブリ

    上条「んぎゃああああああああああああああああああああああ!!?」


    28 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:29:54.61 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-257)

    数分後

    上条「うう……毛根にダイレクトアタックだなんて」ズキズキ

    禁書「当然の報いなんだよ」プンスカ

    上条「お前が噛みつきまくったせいで、五十を前に髪が全滅した悲劇を忘れたのか!!」ガァァ

    禁書「え、剃ってたんじゃないの?」

    上条「毛根が死滅したんだよ!? ハゲたくてハゲたんじゃねーんだよ!!」

    禁書「それなら言ってくれれば良かったのに。私の魔術でふっさふさにしてあげるよ?」

    上条「右手で触るたびに抜け落ちるってオチだろどうせ!」

    禁書「ふふっ、宴会芸に使えそうだね」クスクス

    上条「ぐぬぬ……ッ、この悪魔めぇぇ」

    禁書「そんな事よりお腹すいた」グキュルルルルル

    上条「はぁ? マヨネーズやるから公園で草でも食ってろ」

    禁書「……とうま。私はお腹がすいたって言ってるんだよ?」

    上条「雑草サラダがお気に召さないなら、カレー粉やるから土手でヘビでもキャプチャーしてろよ」シッシ

    禁書「あはっ♪」ブチッ


    29 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:30:38.02 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-171)

    更に数分後

    上条「うぐぐ……暴力に訴えやがって……」ボロボロ

    禁書「妻を大事にしない夫が悪いんだよ」

    上条「誰が夫だっ!! 死ぬ前に三行半突きつけてやっただろうが! もうDVに悩まされるなんてゴメンだ!」

    禁書「とうま?」ニッコリ

    上条「今の俺たちは赤の他人なんだ! そして二度と同じ過ちは犯さないっ!」

    禁書「お腹へった」

    上条「お前なんて憎たらしいだけで全然魅力を感じねえ! 十字教? ハッ、ファッキンクライ○トだっつーの!」

    禁書「お腹へった」

    上条「壊れた蓄音機みたいに同じことばっか言いやがって! イギリスに帰れば食うに困らないだろうが!」

    禁書「お腹へった」

    上条「…………」

    禁書「お腹へった」

    上条「…………」

    禁書「お腹へった」

    上条「ああっちくしょう! 何か買ってくるから待ってろ!」


    30 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:32:39.78 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-259)

    第七学区 とあるコンビニ――


    上条「くそぅ、理不尽すぎる……。あんなのと人生二週目だなんて拷問にも程があるだろ……」トボトボ


    美琴「…………」ヨミヨミ


    上条「常盤台の制服で立ち読み……御坂か?」

    美琴「え?」

    上条「おっす! 久しぶりだな」

    美琴「なんだアンタか。ていうか先週勝負したばっかでしょ」

    上条「はは、そうだったっけ……? なにぶん半世紀以上前の記憶だからなぁ」

    美琴「なんか様子が変ね。もしかして若年性痴呆ですかぁ?」

    上条「痴呆言うなっ!! 俺はボケてねえ!!」ガァァ

    美琴「きゃっ!?」ビクッ

    上条「……悪ぃ、ついいつもの癖で。驚かせちまったか?」

    美琴「び、ビビッてなんかないわよ!」アセアセ

    上条「そっか(数年ぶりだけど、やっぱ御坂とは話しやすいなあ。フフ、晩年は童貞と処女同士 意気投合したもんだ)」

    31 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:33:42.76 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-183)

    美琴「それより勝負しなさい! 勝負っ!///」ワタワタ

    上条「あはは、照れ隠しに勝負を挑む美琴たん萌えー」

    美琴「て、照れてなんかないわよ! それとたんいうなっ!!///」カァァ

    上条「はいはい、それで何で勝負する? カラオケでもゲーセンでも、何でも受けてたつぜ?」

    美琴「へえ……大した自信じゃない。こう見えてゲーセンじゃ上位ランカーなのよ?」

    上条「フフン、上条さんとて(性欲を誤魔化すために)ゲームはやり込んでますのことよ」

    美琴「上等よ! 吠え面かかせてやるから覚悟なさい!」ビシィ

    上条「はん! 返り討ちにしてやんよ!」



    店員「ありがとうございましたー(コンビニでいちゃついてんじゃねえよ。クソがっ!)」


    32 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:34:58.95 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-211)

    ゲームセンター――


    美琴「アンタの得意なジャンルは?」

    上条「うーん、格ゲーとか体感ゲーは得意だったな」

    美琴「むっ、私と同じか……」

    上条「んじゃ太鼓のリズムゲーで勝負すっか?」

    美琴「いいわよ。ただし最高難易度だけど着いてこれるかしら?」

    上条「体の調子はバッチリだし余裕だろ」

    美琴「じゃあ勝負よっ!」


    ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


    上条「うおっ、指先が震えねぇ!? 若いって素晴らしいな!」ドンドンドンドン カッカッ ドドドドドドドドドドドドン!!

    美琴「なに年寄り臭いこと言ってんのよ」ドンドンドンドン カッカッ ドドドドドドドドドドドドン!!



    客S「あっれー? あそこで一心不乱に太鼓を叩いてるのって御坂さんじゃない?」

    客U「そ、それより一緒に遊んでる男の人はまさか!?」

    客S「きっと彼氏だよ! これは見つからないように観察するしか!」


    33 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:36:05.28 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-239)

    上条「同点……だと?」

    美琴「お互い満点か。結構やるじゃない」

    上条「お前もな」

    美琴「次はどれで勝負する? ……あっ」

    上条「ん? あのクレーンゲームの景品は……ゲコ太じゃないか!」クワッ

    美琴「ええっ、なんでそんな超反応してるわけ!?」

    上条「あ、ああ、昔の友達に進められてな。ゲコ太好きなんだよ(長年御坂に布教された結果なんだが……うん、ゲコ太かわいい)」

    美琴「そっかー、アンタもゲコ太ファンだったのかー♪」キラキラ

    上条「理解者が少ないのがアレだけどな。……可愛いのに」

    美琴「そうなのよねぇ。いやーでも、こんな身近に仲間がいるなんて嬉しい誤算よねー♪」

    上条「これはゲットせざるを得ないな」

    美琴「よーっし、頑張っちゃうぞー!」



    客U「あんなにはしゃいでる御坂さん、初めてですね」

    客S「まさか同好の士とは。完璧な御坂さん唯一の泣き所がプラスに働いてる……」ゴクリ


    34 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:36:48.61 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-196)

    上条「んーと、もうちょい右……よしストップ!」

    美琴「オッケー、後は運を天に任せるだけね……!」

    上条「神頼みなんて意味ねーよ。俺たちは実力でゲコ太をゲットするんだ」

    美琴「ふっふーん、当然よ! って言ってるうちにゲットー♪」キャッキャッ

    上条「これで全種コンプか」

    美琴「ふふっ、大漁大漁♪」ニコニコ

    上条「よかったな」

    美琴「うんっ!」

    上条「そのまま持って帰んのも大変だから、店員さんに袋を貰ってくるな」

    美琴「おねがーい♪」



    客S「うわー……御坂さんの笑顔が幼い」

    客U「白井さんが居たら発狂してますね……」

    35 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:37:24.69 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-124)

    上条「ゲコ太も確保できたことだし、そろそろ昼飯にすっか」

    美琴「そうねー。ゲコ太を取ってくれたお礼も兼ねて、ランチくらい奢るわよ」

    上条「じゃあお言葉に甘えようかな」

    美琴「素直でよろしい!」

    上条(中学生に奢られるのはアレだけど、御坂とは半世紀来の付き合いだし別にいいよな?)

    美琴「近くのファミレスでいいわよね?」

    上条「おう」

    美琴「それじゃ行こっか」



    客U「移動するみたいですよ!」

    客S「さり気なく荷物を持ってあげてる……。いいなぁ、御坂さんいいなぁ」

    36 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:39:04.29 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-273)

    第七学区 とあるファミレス――


    美琴「――それでね、黒子ったら酷いのよ。お姉さまのお子様趣味だけは理解できませんわー、とか言っちゃってさ」

    上条「まあ俺らがマイノリティーなのもあるけど、人様に迷惑かけてるわけじゃなし放っておいて欲しいよな」ウンウン

    美琴「でしょ?」

    上条「ああ。もういっそのこと引きずり込んじまえばいいんじゃねーか?」

    美琴「???」

    上条「ゲコ太の良さを切々と語り続けるんだよ」

    美琴「……ドン引きされないかしら?」

    上条「この程度で引かれるなら、その程度の関係だったって事だろ」

    美琴「そうよね……考えてみれば、黒子だって変態趣味を私に押し付けてくるし」ムムム

    上条「きっと分かってくれるさ。パートナーなんだろ?」

    美琴「……そうよね、うん! せっかくだし初春さんと佐天さんにも伝えてみるわ」



    客S「ゲコ太かぁー……」

    客U「ゲコ太が許されるのは小学生までですよねー」

    37 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:40:55.65 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-260)

    美琴「はぁ……」

    上条「どうしたんだ?」

    美琴「ちゃんと話してみないと、わかんない事があるんだなーって思ってさ」

    上条「そうだな。何事も対話してみないことには、相手の本質は理解できないもんだ」

    美琴「……なんかごめんね」

    上条「ん?」

    美琴「能力ぶつけたり、追いかけまわしたりしたでしょ」

    上条「なんだそんな事かよ」ヤレヤレ

    美琴「そんな事って、仮にも第三位の電撃を向けられてたのよ? ……自分でやっといてなんだけど」

    上条「今思えば、御坂のあれはスキンシップみたいなもんだろ」

    美琴「スキンシップってアンタ……」

    上条「お互いケガも無かったし、上条さん的には結構楽しかったんだけどな」

    美琴「…………」

    上条「だからさ、変に遠慮しない今までみたいな関係がありがたいと言いますか、なんと言いますか……」ポリポリ

    美琴「……だったら名前」

    上条「へ?」

    美琴「アンタの名前を教えてって言ったの!///」カァァ

    上条「あれ? 自己紹介とかしてなかったっけ?」

    美琴「してないわよ! 私はいっつも名乗ってるのに……」



    客U「えー!? 名前も知らないのに、あれだけいちゃついてたんですか!?」

    客S「マジか……」

    38 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:42:13.66 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-247)

    上条「そりゃ悪かったな。んじゃ改めて、上条当麻だ。これからもよろしくな」ニッ

    美琴「い、いいわよ。よろしくしてやろーじゃん///」テレテレ

    上条「ククッ、なぁ~に赤くなってますかね、このお嬢様は」ヘラヘラ

    美琴「う、うっさい! それよりアンタが楽しいってんだから、勝負は続けるわよ!///」ビシッ

    上条「へいへい」

    美琴「余裕ぶっこきやがって……」

    上条「そりゃ上条さんの全戦全勝ですから」フフン

    美琴「ふんっ、今にみてなさい。……あとコレ」スッ

    上条「これは……さっきのゲコ太?」

    美琴「二人で取ったんだから半分こ!」

    上条「お、おう」

    美琴「今日は楽しかったわ。その……ありがと///」ニコッ

    上条「……ッ///」ズキューン

    美琴「じゃ、じゃあまたね、バイバイ!///」スタコラサッサー



    客U「行っちゃいましたね、御坂さん」

    客S「なんという御坂スマイルッ! あれは惚れちゃうでしょ……大丈夫かなあの男の人」

    客U「なにがです?」

    客S「んー、お子ちゃまな初春にはまだ早いのかなぁ?」ニヤニヤ

    客U「なんですかそれー!」プンスカ

    39 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:42:23.98 ID:HcCsuo+H0 (+22,+29,-3)
    面白いです
    私怨
    40 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:43:20.83 ID:eVeDSoOt0 (+27,+29,-19)
    美琴さん的には上条さんがいきなりビリビリ呼びをやめてくれて狂喜乱舞なんだろうか

    そして客Sと客Uはいったい何者なんだ…
    41 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:43:56.98 ID:0+FIzam40 (+19,+29,-6)
    佐天さーん!
    初春さーん!
    42 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:43:57.25 ID:VZhormKa0 (+33,+30,-212)

    常盤台中学 女子寮――


    美琴「ただいまー♪」

    黒子「おかえりなさいませ、お姉さ……またそのカエルですの?」ヤレヤレ

    美琴「カエルじゃなくてゲコ太っ!」

    黒子「まったく、そのようなお子様嗜好では常盤台のエースとしての威厳というものが……」クドクド

    美琴「人様の趣味にケチつけないでよ。それにゲコ太の良さが分かる人だっているのよ?」ニコニコ

    黒子「小学生とでも遊んでいましたの?」

    美琴「ううん、高校生」

    黒子「もっと相応しい交友範囲がある……高校生ですって!?」ガタッ!!

    美琴「そうよー、あのバカ 意外と話がわかるんだから♪」

    黒子「きいいぃぃぃぃぃッ!!! また例の殿方ですの!?」

    美琴「へへー、今日はいい日だったなぁ。ゲコ友(ゲコ太好きな友達)ゲットだぜ♪」ニッコリ


    43 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:44:58.53 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-201)

    とある学生寮 上条の部屋――


    上条「ただいま帰りましたよっと」ガチャ

    禁書「……おかえりなさい。私のごはんは……?」グキュルルルルルルルルルルルルル

    上条「さーて、ゲコ太を何処に飾るかなー」

    禁書「ッ!? それは短髪推奨のカエル人形!」

    上条「ゲコ太だ」

    禁書「短髪めぇぇ……。またとうまに色目を使ったのかなっ!」プンスカ

    上条「そういや別れ際の御坂、可愛かったなぁ……///」

    禁書「~~~~~~~~ッッ!!」

    上条「……そっか、そうだよ、そうなんですねの三段活用! なんで気付かなかったんだよ俺!」キュピーン!

    禁書「ま、まさか……」

    上条「魔術と無関係! 忌々しい宗教とも無縁! 一緒にいて楽しい! そして可愛いっ!!」

    禁書「鈍感力に定評のあるとうまが……そんな、まさか……」

    上条「完璧じゃん御坂! 将来メチャクチャ良い女になるし、これは何としても――」

    禁書「とうまっ!!!」クワッ

    上条「――ってなんだ、まだ居たのかよ」

    禁書「ひどっ!?」ガビーン


    44 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:46:41.20 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-303)

    上条「酷いのはお前だろうが。上条さんを大魔法使いにクラスチェンジさせた元凶め」

    禁書「またそれ? いい加減しつこいかも」

    上条「お前が言うなっ! こんなとこまで付け回しやがって、このストーカー!」

    禁書「愛があれば全て許されるんだよ?」

    上条「ねーよ! これっぽっちも一ミリたりともねーっての!」

    禁書「へえ、そういう事言っちゃうんだ」ユラァ

    上条「な、なんだよ。また暴力に訴えるつもりか……!」ビクッ

    禁書「記憶を消すより、いっそ偽りの記憶を流し込めば……」ブツブツ

    上条「こわっ!? 発想が悪魔そのものだ!?」

    禁書「夫婦の危機だから多少の無茶は仕方ないんだよ」シレッ

    上条「だから夫婦じゃねーっつってんだろ!」

    禁書「素直じゃないね。とうまはツンデレさんなのかな?」

    上条「真剣に嫌がってんだよ!? 頼むからイギリスに帰ってください!」

    禁書「……そんな事いったって、私にはここしか居場所がないんだよ」ションボリ


    上条「もしもしステイルか? 上条だけど」pipi

    ステイル『神裂から話は聞いている! 彼女を迎えに行けばいいのかいっ!?』

    上条「早急に頼む。インデックスの愛を受け止められるのはお前しかいねえ。俺には到底無理だ」

    ステイル『か、勘違いするな! 僕は別に……』pi


    45 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:48:21.70 ID:VZhormKa0 (+35,+30,-267)

    上条「ふぅ、これで良し」

    禁書「ちっとも良くないんだよ!」

    上条「あのなぁ、もうとっくに気持ちが離れてるんだ。わかってくれよ」

    禁書「……やっぱり記憶を書き換えるしかないのかも」ブツブツ

    上条「だからやめてっ!?」

    禁書「まあ今は見逃してあげるんだよ。だからごはん!」

    上条「クソッ、そこの醤油をやるから川で魚でも釣って食ってろ」

    禁書「とうま?」

    上条「仕方ないだろ。食料の買い置きなんて無いんだからさ」

    禁書「……とうまは何をしに外に行ったのかな?」

    上条「そんなもんお前……あ、あれ?」ギクッ

    禁書「…………」ジトー

    上条「おかしいのう。年を取ると物忘れが激しくていかん」ハテ?

    禁書「……恍けても無駄かも。お腹を空かせた妻を忘れて、浮気してたんだね」ゴゴゴゴ

    上条「妻じゃねえ!!」

    禁書「その罪、とうまの毛根で購うんだよぉぉーーーーーーーーーー!!!」ガァァ

    ガブリ

    上条「人の話を聞けええええええええ!? ああもうっ不幸だーーーーーーー!!!!」ギャース


    46 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:48:54.78 ID:VZhormKa0 (+29,+29,-16)
    といったところで今回は終了
    次からが本編になるのかな? ともかく吸血殺し編は一回で終了予定ですー
    47 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:51:00.44 ID:VSmNGvNNP (+14,+29,-4)
    なんという俺得
    48 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 20:51:16.79 ID:HcCsuo+H0 (+5,+17,-1)
    ■■さん…
    49 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 21:00:16.12 ID:oec/WtBlo (+27,+29,-6)
    ギャグとはいえあまりの扱いの差に全俺が泣いた
    50 : VIPにかわりま - 2012/11/09(金) 21:54:03.29 ID:atmK2cVx0 (+25,+30,-18)
    ビリビリよりも、穀潰しよりも、■■よりも、ねーちんがいるじゃない
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