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元スレ美琴「とある幸福の上条当麻、始めるわよ!」上条「マジで!?」
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ところどころにヴァルヴレイヴネタがあってヴヴヴクラスタの私は狂喜乱舞しましたありがとうございます
続き待ってます!
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>>1はどんなハードラックとダンスっちまってるんだろう?
>>863
釣られんなよwww
釣られんなよwww
今来た所
前スレ飛べなくなってるから前スレのスレタイ教えてだしあ
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◆◆◆◆
学園都市某所 とある研究所――
美琴「――ミサカネットワークにある代理演算のログと、一方通行のパーソナルリアリティをエミュレート」ブツブツ
ステイル「また不穏当な独り言を始めた……」
美琴「ベクトル変換を用いれば疑似的な重力操作も可能か……? けど根本的な出力不足をどうやって解消すれば」ブツブツ
ステイル「重力を制御したところでどうなる。あの子に通用するとは思えない」
美琴「鉄壁の防御を誇る相手の倒し方って知ってる?」
ステイル「……まず防御を崩す。それから…」
美琴「はい不正解。そんな悠長なことしてる間に、高火力な魔術で消されちゃうわ」
ステイル「まあ、そうだろうね」
美琴「だから美琴センセーは考えました。防御なんて破らなくていいと考えるの。防御ごと天に滅してしまえばいいさってね」ドヤッ
ステイル「天に滅するだって!? 君は彼女を殺すつもりか!?」ガビーン
美琴「平気よ、一回くらい殺したところで死にやしないわよ、あのシスターは」
ステイル「矛盾に満ちた言葉なのに絶大な説得力を感じる……!」
美琴「よし、ステイルさんの了解を得た事だしすぐにインドへ飛ぶわよ」
ステイル「嫌な予感しかしないが一応聞こう。……何を考えている理事長?」
美琴「ちょろっと破壊神をゲットしに、ね」ニッコリ
ステイル「色々と待て」
美琴「世界を破壊するってキャッチコピーに偽りが無ければ、チートシスターを一回殺す程度の出力は確保できるでしょ」
ステイル「君はバカか!? 仮に首尾よくいったところで、超能力者にシヴァ神を制御する術がない!」
美琴「えー、そこはステイルさんの担当でしょう?」
ステイル「えっ?」
美琴「新たなルーン文字を開発したみたいに、こう……ぱぱっと制御術式を作っちゃってよ」
ステイル「僕は便利な蒼いタヌキじゃないんだがね……」
美琴「なるほど、だったら赤から青に塗りかえれば完璧ね」スッ
ステイル「おい、その手に持った青色のスプレー缶は何だ? 大概にしとけよクソ理事長」
美琴「あはは、冗談よじょーだん。さ、時間が勿体ないから急ぎましょ」ケラケラ
ステイル「ハァ、我ながら度し難いが敢えて言おう。不幸だ……」ゲンナリ
◆◆◆◆
開戦の狼煙は、インデックスが放つ大魔術による飽和攻撃だった。
炎熱
氷雪
轟雷
風刃
純粋魔力
あらゆる属性魔術を間断なく美琴へ叩きつける。そのどれもが一撃必殺の威力を秘めていた。
禁書「あってはならない! 私を脅かすような存在なんてあってはいけないんだよっ!!!」
普段の涼しげな態度などかなぐり捨て、インデックスは自身の最も頼りとする術式を展開する。
禁書「最終章第0節! 神に仇なすモノへ絶対の死を!!!」
空間が軋み、割れ、そこから赤熱するドラゴンが顕現する。
禁書「聖ジョージの悪竜よ。その忌まわしき力で短髪を粉砕するんだよ!!」
ジュワッッ!!!
ドラゴンの咆哮と共に、全てを融解させる不快な爆音と圧倒的な閃光が辺りを包む。
禁書「あはっ、アハハハハハ!! やった……! ついに短髪を葬ってやった!!!」
閃光が収まったあとには、何も存在していないはず。インデックスは勝利を確信していた。
禁書「破壊神の力も、振るう前に殺されては意味がな…ッ!?」
瞬間、美琴へ放ったはずの『竜王の殺息』が、そっくりそのままインデックスへ返ってきた。
禁書「くうっ!!」
咄嗟に身を捻り直撃を避ける。
禁書「反射された……? いいえ、今の『竜王の殺息』には数百億種類の質を持たせていた。反射なんて不可能なんだよ!」
美琴「ちっ、直撃して蒸発すればよかったのに」
禁書「殺すつもりだったの!? 無益な殺生は許されないかも!!」
美琴「お前がいうな!!!」
CASE 33 ダークプリズン 後編
美琴「それにしても、流石の白き魔神も少しは肝を冷やしたみたいね」
禁書「ふ、ふん! ちょっと驚いただけ! 直撃しても問題ないんだよ!」
美琴「『アストラルシフト』だっけ」
禁書「とうまにだって破れない最強無敵の防御魔術だよ。残念だけど当然、短髪如きでは私を倒すなんて不可能かも」
美琴「じゃあ試してみよっか?」ニッコリ
禁書「ふぇ?」
美琴「ワームスマッシャー」
ズオオオオオオオオオオオ!!!!!
禁書「な、なにこれ!? そこらじゅうに黒い穴が開いた!?」
美琴「さっきあんたの魔術をはね返した技の応用よ。黒コゲになりなさいッ!!!」ビリビリッ!!
ズバアアアアアアアアン!!!!
禁書「ぎゃあ!!! 黒い穴から電撃ぎゃぎゃがやぎゃ!?!?」シビビビビ
美琴「あっはっは!! 踊れおどれー! 無様に醜く死のダンスを踊れー!!」
禁書「とうまー!? 短髪が邪悪な本性を露わにしてるんだよーーー!?」ギャース
美琴「邪悪?」ハテ?
禁書「ついに馬脚を見せたね! とうまの前では猫を被っていても私はマルっとお見通し…」
美琴「そりゃ邪悪でしょうよ。だってこれは私闘だもん」
禁書「……あれ?」
美琴「最愛の人を奪われた無様な女の仕返し。今更取り繕うつもりはないっつーの」
禁書「え、えっと」
美琴「私は聖人君子じゃない。ましてや正義のヒーローでもない」
禁書「うそなんだよ! じゃあなんで一度もとうまを取り戻しに来なかったの!?」
美琴「……まさか学園都市や妹達の安全のために泣き寝入りしてたとでも思ってる?」
禁書「えっ、だ、だって……」オロオロ
美琴「確かにそれもある。あるけど一番の理由はね」
禁書「り、理由は?」
美琴「クソむかつくアンタを、この世から確実に抹消する方法を模索し続けてたからよ!」デーン
禁書「胸を張っていうことではないかも!?」ガビーン
美琴「アンタが売った、私が買った。上条美琴、一世一代の大喧嘩よ」
禁書「くッ、とうまは渡さな……って誰がかみじょうなのかなっ!?」ギリッ
美琴「ヒーローとヒロインが幸せになってこそハッピーエンドでしょーが。悪い魔女は退治されるって相場は決まってんのよ」
禁書「この私が悪い魔女だというの!?」
美琴「それこそ今更でしょ。外道に堕ちたアンタにヒロインは荷が勝ち過ぎてる」
禁書「残忍で狡猾な素敵ヒロイン属性は、私にこそ相応しいというのに!!」
美琴「残念で迂闊な滑り台ヒロイン属性?」
禁書「サラッと改悪された!?」
美琴「長い時間をかけて高いとこまで登ったんだものね。私が背中を蹴っ飛ばしてあげるから、心置きなく滑り落ちなさい」ニッコリ
禁書「いやっ!! 絶対に滑り落ちたりしないんだよ!」
美琴「抵抗は無意味よ」
禁書「そっちこそ無駄な事はよすべきかも! 破壊神の力を上乗せした電撃でも、私に傷一つ負わせられなかったでしょう!」
美琴「電撃、ね。この世界には大きく分けて四つの力があるのは知ってる?」
禁書「へ?」ハテ?
美琴「『強い力』『弱い力』『電磁力』『重力』の四つ。電磁力が私の本領なんだけど、とある方法で疑似的に重力も使えちゃったりすんのよねー」
禁書「む、難しい科学用語で私を混乱させるつもり!?」
美琴「そう難しい理屈でもないわよ。重力は電磁力より遥かに脆弱なのよ。最弱の力といってもいい、……ただし、数の暴力が加わればその限りじゃない」
禁書「?」
美琴「臨界を超えた大質量から発生する重力崩壊は、特異点……つまりブラックホールを形成するのよ。こんな風に」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!
禁書「ふーん、全然わかんない。そんなちゃちな黒い玉で何が出来るというの?」
美琴「多数の特異点から生じるロシュ限界は、万物全てを原子の塵へ還す。時空すら蝕みながらね」
禁書「ろ、ろしゅ?」
美琴「これがアストラルシフト攻略の解よ。――ブラックホールクラスター、発射っ!!!」
グオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
禁書「いいよ、試してあげる。ぶらっくほーるとやらが、私に届かない様をその目に焼き付け……えっ」
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!
美琴「フフフ、どうしたのかしら?」
禁書「な、なんなの!? 退避先の次元とこちら側の繋がりがbgydlupqlme!?」ジジジジジジ
美琴「言ったはずよ、ブラックホールは時空すら蝕むって」
禁書「そんなamktrdgこれじゃあypcxfes時空の迷子uxwnjz!?」ザサ、ザザザザザ
美琴「確かにアストラルシフトは無敵だけど、避難先の世界とこちらの世界の繋がりを局所的に寸断してしまえば……」
禁書「謀ったね短髪!! このような結末、私は認め――」プツン
美琴「かつてのオティヌスと同じ次元の迷子の出来上がり。これが完全勝利、命を奪うなんて三流のすることよ」ニッコリ
テッテレー
御坂美琴は、スマートにインデックスをやっつけた!!
とある並行世界――
禁書「ぐぅぅ……!! してやられたんだよ!」
禁書「だけどこのまま終わる私ではないかも。すぐに元の世界に帰還して…………ラインが切れてる。えっ、も、戻れない!?」
禁書「おお、おちっ、落ち着くんだよ! 冷静に、冷静になるんだよ。KOOLになれば大丈夫」
美琴「ねぇねぇ!」
上条「はいはい、今度はなんだ?」
美琴「昨日ね、美味しいって評判のケーキ屋さんを佐天さんに教えてもらったの」
禁書?「ケーキ!?」
上条「あー、そこへ連れてけと?」
美琴「うん!」
禁書?「とうま! これは天の思し召しかも。私は敬虔なシスターとして行かざるを得ないんだよ!」
上条「……えらく都合の良い思し召しだな」
美琴「だってケーキ食べたいもん。ねー」
禁書?「ねー」
上条「わかったわかりましたよ。でも夕飯前だから一個だけだからな」
禁書?「ええっ!? たったの一個なの!?」ガビーン
美琴「じゃあ半分こしましょ。それなら二種類楽しめるでしょう?」
禁書?「ナイスアイディアみこと!」パァァ
禁書「あ、あれは……この世界のわたし……?」プルプル
テッテレー
インデックスさんは、次元の迷子になり帰還不能になってしまった!
ところ変わって元の世界
学園都市 第七学区 とある病院――
冥土帰し「血管と筋組織に酷いダメージを負っていたが、もう大丈夫だね?」
上条「ありがとうございます。御坂妹、痛いとこは無いか?」
御坂妹「はい……とミサカは正直に頷きます」
冥土帰し「二日ほど入院して経過を見よう。じゃあお大事にね?」テクテク
上条「上条さんは入院グッズを取りに一旦帰りますかね」
御坂妹「待ってください。そんな事よりお姉様を、とミサカは…」
上条「心配性だなぁ、御坂妹は。さっきも言ったけど御坂なら平気だよ」
美琴「そうそう、少しは姉を信じなさいよね」
御坂妹「!」パァァ
上条「信じてますとも」ニッ
上条「ところで、インデックスは?」
美琴「倒したわ。今頃、無数にある並行世界のどこかを彷徨ってる」
上条「そっか」
美琴「長かった……本当に長かった」
上条「御坂……」
美琴「どんなに手を尽くしても全部終わったあとで、もう二度と同じ時間を過ごせないと思ってた」
上条「ごめんな、気付くのが遅すぎだよな」
美琴「ううん、いいの。アンタが私を信じてくれたように、私もアンタを信じてるから」
上条「ああ」
美琴「でも、今だけは……泣いても、いいよね……?」ポロポロ
上条「当たり前だろ。俺が傍に居るから、気が済むまで泣いていいんだ」
美琴「~~~~~~~ッ」タタッ
上条「さあミコっちゃん! 上条さんの胸に飛び込んでおいで!」
美琴「会いたかった……! 生きててくれて本当によかった……!」ギューッ
御坂妹「はい?」
上条「あ、あっれー?」スカッ
御坂妹「お姉様? とミサカは全力で抱きしめてくる姉に困惑します」
美琴「ごめんね、情けない姉でごめんね……! いつだって手遅れで、後悔しか出来なくてごめんね……!」ポロポロ
御坂妹「貧乏すぎて頭の具合が手遅れになりましたか? とミサカは脳に栄養が足りてなさげな姉を心配してみます」
美琴「うっうっ……」ポロポロ
上条「解せぬ……ここはようやく再会を果たした恋人同士の熱い抱擁の場面のはず!」ムムム
テッテレー
ミコっちゃんは、主観時間で10031回ぶりに御坂妹(9982号)と再会を果たした!
御坂妹は、姉の奇行に混乱した!
上条当麻は、ヒロインに華麗にスルーされた!!
ついでに童帝(上条当麻)と鋼鉄の処女(記憶を継承した御坂美琴)が出会った事で童貞術式は解除された!!
スクールのアジト――
垣根「やれやれ、制裁はこんなもんでいいか」
心理定規「」ピクピク
ゴーグル「」ピクピク
垣根「今日限りでスクールは解散だ。別の組織に移籍するもよし、足を洗うのもよし、お前らの好きにしろ」
ゴーグル「童貞を馬鹿にしてたら無職になっちまったッス……」ボロボロ
心理定規「あ、あなたはどうするの?」ボロボロ
垣根「さてな。上条のとこに行けば退屈せずに済みそうだが、どうしたもんか」ニヤリ
◇ ◇ ◇ ◇
第七学区 窓のないビル――
ローラ「なんとか白い悪魔の魔手から逃れられたり。生きてるって素晴らしきかなね!」
エリザード「それは重畳。しかし気が利かんのう。茶ぐらい出したらどうだ?」
アレイ☆「私の城に厄介者が転がり込んできた……これでは老人ホームではないか!」
エリザード「堅い事を言うな。世代交代を終えた老人同士、仲良くしようではないか」ケラケラ
ローラ「黒蜜堂のモンブランを所望するわ! はよう用意したもれなのよー!」
アレイ☆「不幸だ……」ゲンナリ
とある学生寮 一方通行さンち――
神裂「――そうですか、あの子が」
ステイル「顛末は上条当麻に聞いた。結局何も出来なかった。その機会すら与えられなかったというのは辛いね」
神裂「そう、ですね……」
ステイル「まあ心配は無用かもしれない。彼女の能力を考えれば、どこの世界でだって…………あ」
神裂「……碌な事をしないのは想像に難くありません」
ステイル「なんて事だ……! 使用済み核燃料を隣のうちにポイ捨てしたようなものじゃないか!?」ガビーン
神裂「あなたも十分酷いと思います」
土御門「いやぁ、それにしてもスズやんが非童貞だったとは驚きぜよ」
オルソラ「ッ!? そ、それは本当でございますか!」
土御門「んー? オレはてっきりオルソラがお相手だと…」
オルソラ「そのような破廉恥な行為はいたしておりません!///」カァァ
一方通行「ハァ? 毎日のようにしてただろォが」シレッ
オルソラ「一体なにを……そ、そんなはずございません!!///」
土御門「……なあスズやん。赤ちゃんはどこから来るか知ってるか?」
一方通行「男と女が同じベッドで寝たらコウノトリが運んで来るンだろ? ガキの頃、木原くンに習ってンだっつの。バカにしてンのかァ?」
オルソラ「……///」テレテレ
土御門「ぶふっ! く、くくく……スズやんは、今のままのスズやんでいてくれ」プルプル
一方通行「?」ハテ?
学園都市某所――
アウ「おおっ、なんという事だ!」
テッラ「まさか盟主インデックスが敗北を喫するとは思いもよりませんでしたねー」
アウ「憤然っ!! 悠長に構えとる場合か!」
テッラ「わかってますよ、すぐにでもお救いせねばなりませんねー」
アウ「手はあるのか?」
テッラ「ええ、有りますとも。思い出してください、盟主インデックスが取り込んだ『神の力』の存在を」
アウ「ッ、そうか! その手があったか!!」
テッラ「四属性は互いに干渉し合い、かつ不可分な存在です。幸い、私にも『神の薬』が宿っていますのでね」
アウ「ではすぐにでも…」
テッラ「まあ待ちなさい、まだその時ではない。確実に事を成すにはタイミングが重要なんですねー」
アウ「ぬぅ、仕方あるまい」
テッラ「盟主インデックスをご帰還させる術式は降誕祭に行います。万全を期すなら復活祭にあわせるべきなんですがねー」
アウ「唖然、そんなに長く待てるものか!」
テッラ「私も同じ思いですよ。では密やかに準備を進めますかねー」
アウ「毅然、今しばらくお待ちください。必ずや、我々がお助けします……!」キリッ
テッテレー
インデックスの愉快な仲間たちは健在だった!!
平行世界でちったぁ反省してくれればいいんだがなぁ
幸せになってほしいわ、全員
幸せになってほしいわ、全員
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