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元スレ美琴「とある幸福の上条当麻、始めるわよ!」上条「マジで!?」
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ここまで輝いてるみさきち見たことねぇよ・・・
しっくり感ぱないな
そしてナチュラルに仲間になってるていとくんカッコイイし、美琴の封印解除来たし
待ってた甲斐があったぜ
しっくり感ぱないな
そしてナチュラルに仲間になってるていとくんカッコイイし、美琴の封印解除来たし
待ってた甲斐があったぜ
>>803
つまり騎乗位だったと……
つまり騎乗位だったと……
なんか一気に話が進んだ感あるが、さてどうなる
てか急に滝壺に不穏な気配出てきたのは何なんだよww
てか急に滝壺に不穏な気配出てきたのは何なんだよww
マジか
だとしても、生存報告&保守だけはして欲しい
ここまで来たら完結を見たい
だとしても、生存報告&保守だけはして欲しい
ここまで来たら完結を見たい
食蜂「ちょっと御坂さぁん!? 生きてるなら返事をしてぇ!?」ユッサユッサ
美琴「う、う~ん……」
浜面「よかった……! 息があるぞ」ホッ
御坂妹「心配いらないってば/return。ミサカネットワークにバックアップしておいた膨大な情報を脳に叩きこんだから、あまりの苦痛で失神しただけだって/return」
浜面「どこに心配いらない要素があるんだ!?」
御坂妹「ほらほら、ツッコミを入れてる余裕なんてないよ/return」
浜面「へ?」チラッ
禁書「とうまが大切にしてる子じゃないね。前回記憶を保持していた理由はあなた? だったら禍の火種は未然に消すべきなんだよ」ドドドドド
浜面「やばいっ!! なにがヤバイって、白い悪魔の迫力がヤバすぎて次の瞬間ぶち殺されるかもしれないと本気で思えるのがヤバイ!!」
食蜂「ひいっ!?」ビクゥ
ローラ「助けに来たのではないの!? まるで事態が好転してなきは気のせい!?」アウアウ
御坂妹「天は自ら助くる者を助く、ってね/return。運命を切り開きたいなら自分で戦わないと/return」
浜面「……アレと戦うのか?」
御坂妹「不利なのは承知の上/return。けど戦いようはいくらでもあるもんよ/return」ニヤリ
禁書「ハッタリなんて見苦しいかも。魔術行使の反動で、立っているのも辛いのは分かってるんだよ」
御坂妹「半死人だからって舐めんなよ?/escape。この世には、アンタの思いもよらない存在がいるってのを教えてやる!/return」
禁書「教えてくれなくて結構だよ。――死なない程度に焼き尽くして、『魔女狩りの王(イノケンティウス)』」ペラペラペラ!!!
イノケンティウス「GAAAAAAAAAAAAA!!!!」
ズオオオオオッッ!!!!
御坂妹「!」
浜面「み、御坂妹ォォーーー!?!?」ギャース
浜面「なんてこった! 炎の巨人が御坂妹に熱い抱擁をしたああああ!?」
食蜂「…………?」ハテ?
浜面「ともかく消火しねえと! 消火器はどこだ!?」キョロキョロ
ローラ「必要なきことよ。炎は彼女に届いていなし」
浜面「へ?」
キィィィィン!!!
イノケンティウス「!?」パシュウ
御坂妹「ハッハー!! 演出ご苦労ォォォッ!!! ……なンちゃって♪/return」
禁書「ルーンカードを破壊せずに『魔女狩りの王(イノケンティウス)』を破った……?」
御坂妹「アンタが魔術サイドのチートなら、ミサカは科学サイドのチートなンだ/return。マグヌスたいちょーの得意技なンざ、とっくに解析済み/return」フフン
禁書「へぇ、白い人と同じ能力を使えるんだ。なかなか楽しませてくれるね」
御坂妹「数万年に及ぶ代理演算の賜物よ/return」
禁書「だけど守りが強固なだけじゃ、私は倒せないんだよ」
御坂妹「何も能力や魔術だけがミサカの武器とは限らないんだなコレが/return。やーい、やーい、上条ちゃんに嫌われたボンクラシスター!/return」
禁書「なっ!!」
御坂妹「お人好しが服着て歩いてるようなあの人に嫌われるなんて馬鹿じゃないの~?/escape。あなたはアホでございますかぁ?/escape」
禁書「な、なななっ、なんですってぇぇぇッ!!!!!」ギリギリ
浜面「言葉の刃かよ!?」ガビーン
食蜂「でも効果は抜群みたいねぇ」
御坂妹「もうアンタと上条ちゃんが結ばれる可能性は無い/return。アカシックレコードにアクセスしたなら知ってるでしょう?/escape」
禁書「うるさいうるさいうるさーーいっ!!!」
御坂妹「いい加減 現実を見るぴょん/return。諦めを覚えるぴょん/return」
禁書「わ、私は最強の魔神インデックス! 不可能を可能にする女なんだよ!!」ガァァ
御坂妹「10031回も失敗してるけどね~、ぷっぷくぷぅ~♪/return」プークスクス
禁書「うがああああーーーー!?!?」
浜面「え、えげつねえ……」
食蜂「なんだかゾクゾクしちゃうわぁ」ドキドキ
ローラ「乙女にあるまじき醜き争い……」
禁書「口ばっかり達者で……! 文句があるならかかって来たらどうなの!?」
御坂妹「望むところだよ/return。ミサカ式戦闘術、一の型一番っ!!/return」ググッ
禁書「どんな攻撃でも私には届か…」
御坂妹「敵・前・逃・亡!!! お前みたいなアンポンタンと正面からやりあう訳ないだろー/return。きゃあー、馬鹿がうつる~/return」スタコラサッサー
禁書「…………コロス」プルプル
浜面「ちょ、逃げたー!?」
食蜂「御坂さん起きてぇ! 妹さんが殺されちゃう!?」ペチペチ
美琴「う~ん……」
CASE 32 ダークプリズン 中編
???――
美琴「う~、頭がズキズキする……」
総体「いやいや、これでも最適化が進んでマシになったんだよ?/escape。一回目の時なんか、白目剥いて泡吹いてたし/return」
美琴「白目!?」
総体「時間が惜しいから巻いてくよー/return。9982号の状態を考えると、そう長くは時間を稼げないから/return」
美琴「……ここはどこ? アンタは誰?」ハテ?
総体「ハァ、この前も上条ちゃんに説明したんだけどなぁ/return」
美琴「面倒くさがらないで説明してよ!?」ガビーン
総体「じゃあ時短verでご覧下さい/return」
美琴「なにを!?」オロオロ
◆◆◆◆
科学と魔術の騒乱が終息して10年、上条当麻と御坂美琴は とあるバーで逢瀬を楽しんでいた。
上条「浜面んとこ、今度で五人目だっけ?」
美琴「ん~、たしか六人目じゃなかったかしら。まあ何人目にせよ、無事に産まれて欲しいわね」
上条「そうだなぁ……」
美琴「どうかしたの?」
上条「ハハ、なんといいますか、その……少し羨ましくなりまして」
美琴「そ、そうなんだ」
上条「周りの連中も次々に結婚して子供を作ってさー、父さんや母さんも帰省のたびに、お前はまだかって聞いてくるし」
美琴「あー、私も」
上条「そうなると、こう……いつまでも独身貴族ってわけにもいかないと感じた次第です」
美琴「えっ! 結婚するの!?」
上条「相手が了承してくれればね」
美琴「そんなの困るっ!!」ガタッ
上条「こ、困るんですか!?」ガビーン
美琴「困るに決まってんでしょ! 私は、ずっと、ずっと、アンタだけを……!」
上条「俺だけを?」
美琴「……………………ナンデモアリマセン///」カァァ
上条「まあいいや、それで折り入って相談なんですが」
美琴「……(まさか女の子を紹介しろってんじゃ……さ、流石にないよね?)」
上条「御坂、お願いだから上条さんと一緒になってくれませんか?」
美琴「………………いまなんて?」
上条「俺と結婚してください」キリッ
美琴「えっ、あ、うん」
上条「本当か! いやー、良かった。断られたらどうしようかと思いましたよ」
美琴「……断るわけないわよ、バカ///」
上条「お互い仕事が忙しくて滅多に会えなかっただろ? 交際してるわけじゃないし、お手付きの可能性もあるかなってね」
美琴「で、でもどうして私なわけ? アンタの周りには他にも魅力的な人がたくさん居るじゃない」
上条「なんでだろうなぁ。結婚となると、不思議と御坂が思い浮かんだんだよ」
美琴「そ、そっか。そうなんだ///」テレテレ
上条「あの時の言葉がずっと心の中にあったからかもな。『同じ道を歩いてる』って、あれは本当に嬉しかったな」
美琴「……覚えててくれたんだ///」
上条「忘れるわけないだろ。だから、これからも同じ道を隣で歩いて欲しい」
美琴「うんっ!!」
そんなこんなでトントン拍子に結婚が決まり、両親への挨拶も終え、いよいよ迎えた結婚式当日
禁書「カット」
美琴「ハァ、今日はアイツの結婚式か。行きたくないな……」
黒子「お姉様……」
美琴「でも行かなきゃだよね。せっかく新郎の友人として招待されたんだから」
黒子「ええ、あの殿方の晴れ舞台、お姉様が祝ってやらずに誰が祝うというんですの?」
美琴「あはは、そうよね。なんたって私はアイツの…」
――「御坂、お願いだから上条さんと一緒になってくれませんか?」
美琴「……わたし、は」ポロポロ
黒子「お、お姉様!?」
美琴「あれ? おかしいな……。そんなはずないのに……アイツはあの子を選んだはずなのに」
黒子「…………」
美琴「私おかしくなっちゃったのかな。有りもしないはずの記憶なのに、でも、こんなに鮮明に……」
――「なんでだろうなぁ。結婚となると、不思議と御坂が思い浮かんだんだよ」
美琴「ううん、こんなの嘘。素直に気持ちを伝えなかった私が見ていい夢じゃないわ」
黒子「……?(なんですの? この喉に小骨が刺さったような違和感は)」
美琴「しっかりしなさい御坂美琴! 自分に都合の良い幻想に縋るなんて、らしくないわよ!」
その日、上条当麻と禁書目録の女性のしあわせを、本心を隠して盛大に祝った。
それから数年の歳月が流れた。
禁書目録の女性は、イギリス清教の最大主教の座に君臨し
幻想殺しの男性は、ネセサリウスの元締めとして世界の暗部を駆け抜け
超電磁砲の女性は……
黒子「お姉様っ!! 鍵を開けてください!」ドンドンドン
美琴「いーやーだー! テレポートで入って来たら超電磁砲ぶっ放すからね!!」
黒子「失恋がショックだからって、何年も引き籠らないでくださいましー!!」ドンドンドン
美琴「失恋いうなぁ~~」メソメソ
御坂美琴は初恋を拗らせた挙句、絶賛引きこもり生活を送っていた。
黒子「もう十分悲しまれたでしょう!? いい加減、上条さんの事は忘れて…」
美琴「忘れられるような想いじゃないもん! 本当は私がアイツと一緒になるはずだったんだもん!!」
黒子「またそんな妄想を…」
美琴「妄想じゃないもん!! 間違ってるのは世界のほうだもん!!」
黒子「おいたわしやお姉様……。受け入れ難い現実から逃避するなんて」
ステイル「いいや、彼女の主張は正しい。妄想なんかじゃないさ」
黒子「あ、あなたは……」
ステイル「御坂美琴だな? 話があるからドアを開けてほしい」
美琴「?」
赤髪の神父、ステイル=マグヌスの語った内容に、御坂美琴は唖然の一言だった。
美琴「本当は私がアイツと結婚するはずだったのに、あのシスターが嫉妬に狂って世界を都合の良いように書き換えた……ですって?」
ステイル「完全にとはいかなかったようだがね。現に僕のように改竄前の記憶を思い出す人間は少数だが存在する」
美琴「ほらやっぱり妄想じゃなかったじゃない!」
黒子「俄かには信じられませんが、しかし……」
美琴「しかしもカカシもあるかっ!! 今すぐイギリスへ飛んで、アイツを取り戻してや…」
ステイル「止めた方がいい」
美琴「そう! 止めたほうが……って、なんでよ!?」
ステイル「返り討ちにあうのが関の山だからさ。科学サイドで真の魔神に対抗できる人材が居るのかい?」
美琴「ま、魔神って……一度世界を消したっていうあのオティヌスよね?」
ステイル「それ以上の存在だよ。『真の魔神』というのはね」
黒子「お姉様、不用意な行動は慎んでください。腐っても相手はイギリスの要人ですのよ」
ステイル「彼女は腐ってなどいないッ!!」ガタッ
黒子「人様の婚約者を奪うなんて腐りきっていますの!!」ガァァ
ステイル「そ、それは……魔がさしたというか、若気の至りだ! 彼女だけを責めるのは酷だろう!」
黒子「若気の至りでは済みませんの! お姉様がどれほど嘆き悲しんだ事か……!!」
ステイル「僕だって悲しんださ! 上条当麻が所帯を持つと聞いた時、ようやく僕の時代が来たと狂喜乱舞したというのに!」
黒子「なんて自分に正直な殿方ですの!?」ガビーン
ステイル「僕は彼女を止めたい。御坂美琴は上条当麻を取り戻したい。利害は一致しているはずだ」
黒子「むむむ……甚だ不本意ですが、お姉様の笑顔のために協力しますわ」
ステイル「白井黒子の名前は英国まで聞こえてくる。頼りにさせてもらうよ」
美琴「よしっ、じゃあ早速…」
黒子「お姉様は社会復帰が先決ですの。引きこもりなんて猫の手にも劣りますのよ?」ニッコリ
美琴「あ、はい……」
そこから永く果てしない苦闘の日々が始まった。
美琴「御坂、御坂美琴に清き一票をお願いします!」
ステイル「……まさか極東くんだりまで来て、選挙活動の手伝いをする羽目になるとはね」ゲンナリ
黒子「社会的地位と権力の確立は必須ですの。いいから黙ってポスターを貼りなさいな!」
ステイル「正攻法で統括理事になろうなんて馬鹿げてる……」
しかし、愛する人を取り戻すという目的に邁進する御坂美琴の努力はとどまる事を知らず
美琴「うおりゃああーー!! 限界を超えろ、私のパーソナルリアリティー!!!」カッ!!
木山「人は限界を超えたら死ぬのだがね。というか気合いで『自分だけの現実』は強化されない」
黒子「ですが地道な努力こそが、今のお姉様を形作ってるわけですし」
ステイル「科学だけでは限界を超えられない、か。だったら魔術理論を組み込んで、相反する力場を……」ブツブツ
黒子「マッドな発想はやめてくださいましー!?」
木山「なるほど危険な試みだ。では、記憶や経験を失っても平気なようにMNWへバックアップを……」ブツブツ
黒子「ああっ、こちらからも不穏な単語がちらほらと!?」
大好きな人と作る未来に想いを馳せながら
黒子「正直お二人なら引く手数多でしょうに。上条さんや例のシスターさんを諦めたほうが幸せになれるかもしれませんわよ?」
美琴「はあ?」
ステイル「何を言ってるんだ君は」ヤレヤレ
黒子「……一般論を申し上げている私が、何故珍奇な動物を見る様な視線に晒されていますの?」
ステイル「極上を知っていながらそこらのB級品で妥協しろと?」
美琴「ごめんね黒子。私もアイツじゃなきゃダメみたい」
黒子「あーはいはい、私が浅はかでございましたわ」ゲンナリ
御坂美琴は順調に、その能力と勢力を増していった。
そんなある日
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
美琴「な、なに!?」
ステイル「この揺れ……この魔力反応はまさか!!」
黒子「何か心当たりがありますの!?」
ステイル「恐らく、あの子と上条当麻が……戦っている」
美琴「ええっ!?」
黒子「あの殿方の記憶は改竄されているのではなかったんですの!?」
ステイル「何かの拍子に戻ったのかもしれない。だがこのままでは……」
美琴「このままでは?」
ステイル「世界が終わる」
黒子「な、なんですってーーっ!?」
白井黒子の絶叫。そこで世界は一度目の終わりを迎えた。
そして始まる二回目の世界
美琴「あぶぶぶぶ……」ブクブク
幻生「おかしいな。ミサカネットから抽出した負の感情が強烈すぎたのか?」
美琴「うう……頭が割れそう……ここは?」
幻生「ひょ?」
美琴「あ、アンタは!!」ビリッ!!
バチンッ!!
幻生「ぎゃあああああああああ!?」シビビビビ!!
美琴「ったく、性懲りも無く私の前に現れるなんていい度胸ね、ってあれ? なんで常盤台の体操着、ていうか無い!?」
幻生「な…にが…かね……?」プスプス
美琴「母譲りの『ナイスバディー』がしぼんでるぅぅーーーー!?!?」ガビーン
幻生「……データによると君のカラダは一般的に貧相といえる程度だったはず…」
美琴「ねぇ、死体蹴りって知ってる?」ニッコリ
幻生「ま、待ちなさい! いたいけな老人に何を…」
美琴「うっさい!! 誰が貧相だこらーーーー!!!」ビリビリッ!!!
幻生「ギャン!?」シビビビビ!!
美琴「ふんっ、口は災いの元だと覚えておくことね」
御坂妹(10032)「お、お姉…さま……?」フラフラ
美琴「ちょ、大丈夫!? アンタ妹達のようだけど……え、まさかこの状況って」
美琴「木原幻生にウイルスを仕込まれたこの子……これって過去の出来事だよね」
御坂妹「ハァハァ……」グッタリ
美琴「ッ、考えてる場合か! ちょっと待ってなさい。すぐにカエル医者のところへ連れて行くから」
上条「御坂っ!!」
美琴「うえっ!? なな、なんでアンタがここに!?」
上条「遠目にこのビルの屋上がヤバイ感じだったから見に来たんだけど。何ともないのか?」
美琴「え、ええ。この子を利用しようとした科学者をやっつけただけだから」
上条「御坂妹を!? つーかグッタリしてるじゃねえか!」
美琴「……(アイツが……当麻がいる)」
上条「俺が背負うから病院へ……どうした御坂?」
美琴「あ、ううん、何でもない。アンタが来てくれて良かったと思っただけ」ポロポロ
上条「そうか、って号泣してるー!?」
美琴「ほ、ほんとに……なんでも……な、ないんだから……」ポロポロ
上条「よ、よぉーし! 上条さんが来たからにはもう安心だ! だからお願い泣きやんでーーー!?」オロオロ
美琴「うっ、うっ……」ポロポロ
こうして再会を果たした二人は、また同じ道を歩き出す。後ずさりまた一歩、変わらない想いと共に。
◆◆◆◆
???――
総体「てな感じで二回目が始まるんだけど/return」
美琴「結局、一回目と同じ結末を辿るのよね。……10030回も」
総体「まあねー/return。絶対的な戦力差がある以上、お姉様に出来るのは地道な自己研鑽しかなかった/return」
美琴「幸い記憶を継承できたからね。ホント、ミサカネット様々だわ」
総体「上条ちゃんが記憶を思い出して破局するたびに、シスターさんが世界を巻き戻してると気付いたのも大きいよ/return」
美琴「流石の白き魔神も、アンタのような存在は想定外だったんでしょ」
総体「ところで前回は散々だったねぇ/return」
美琴「フフン、あれは今回の為の布石よ。祈りも運命も神様も、私には必要ない」
総体「努力と経験と仲間を束ねてきたお姉様だもん/return。今回はきっと勝てるよ/return」
美琴「あったりまえよ!」
総体「そうそう、ステイルたいちょーからの餞別、『カバラプログラム』をお姉様の中にインストールしておいたから/return」
美琴「完成してたんだ……。うん、これがあればあの子と正面からやりあえる!」
総体「じゃあ早く起きてミサカを助けて早くーーー!!!/return」アセアセ
美琴「どういう事?」
総体「現在進行形で白い悪魔の追跡をうけてます! おーるゆーにーどいずきる!?/return」ギャース
美琴「そういう事は、もっと早く言いなさいよーー!?」ガビーン
◇ ◇ ◇ ◇
エンデュミオン 最上階――
美琴「こうしちゃいられない!」ガバッ
食蜂「み、御坂さん? そんないきなり起き上がって平気なの?」
美琴「心配してくれてありがと。でも急がないといけないから」ダダッ
浜面「あの御坂が……」ポカーン
食蜂「何の気負いも無く、私にお礼をいったぁ……」ポカーン
エンデュミオン 中層――
アウ「この無様な童貞どもが。分際を思い知ったか!!」
テッラ「『光を掲げる者』ともあろう人が、本当に無様ですねー」
垣根「クソがぁッ!!」
上条「手も足も出ねえ。何か切欠さえあれば……!」
アウ「必然、そのようなご都合主義は起こり得な…」
テッラ「アウレオルス! 上です!!」ハッ!?
アウ「…は?」
御坂妹「スーパー稲妻ぁぁ……キィィィィィィィィィィィック!!!!/return」ズギャァァァァァァン!!!
ドグシャッ!!!
アウ「ごっ、がああああああああああああああああああああああああ!?!?」グチャ
テッラ「ぐううう!! 凄まじい威力ですねー」
御坂妹「へへん、頭がお留守だぜげほあッ!?/return」オロロロロ
上条「御坂妹おおおおお!?」ガビーン
垣根「スゲェ……あのクソ野郎をミンチにしたかと思えば大量吐血してやがる」
上条「どんだけ無茶してんだよオマエ!?」
御坂妹「むう、このボディーはひ弱過ぎて困る/return」
上条「ああッ、お前はあの時の! テメエ、御坂妹のカラダ乗っ取って何してんだ!」
御坂妹「必要だったんだよ/return。欠けたピースを、お姉様に届けるにはね/return」
上条「欠けたピース……? お、お前まさか……」
御坂妹「しっかり受け止めてやんなよ?/escape。10032回目の正直ってヤツなんだからさ/return」
上条「ああ、わかってる。……つーかさ、俺の時は直接脳内に語りかけたよね?」
御坂妹「じゃあ後は任せた/return。そろそろチケットの有効時間も限界みたい/return」
上条「おまっ、無茶する必要ゼロだったんだな!?」
御坂妹「じゃあねバイバーイ/return。…………ハッ!? ミサカは一体何を……?」
上条「あのヤロウ、やりたい放題して帰りやがった!」
御坂妹「うぐっ、い、痛い、痛いです、とミサカは涙目で泣きごとを言います」グッスン
上条「ぎゃあ、泣かないで!? 痛いの痛いの飛んでけー!?」ヨシヨシ
御坂妹「一方通行にボコられた時の百倍痛い……とミサカはかつて無い激痛に失神寸前です」
上条「少しは加減しろよ悪のネットワーク!?」
御坂妹「うう、失神してもすぐさま激痛で覚醒してしまう、とミサカは地獄を訴えます……」メソメソ
上条「誰かーー!! 救急車かお医者様を呼んでーーー!?」
禁書「…………」←追いついたけど御坂妹が可哀想で手が出せない
垣根「何やってんだアイツら……」
テッラ「おおっ、敵にも関わらず傷ついた者に向ける慈悲っ! 盟主インデックスの器は計りしれませんねー」
禁書「と、とうま?」オズオズ
上条「今立て込んでるから後にしてくれ! すぐにカエル顔の先生のとこに連れてってやるからな!」
御坂妹「敵の大将を討ち取る絶好のチャンスを見逃すのですか……? とミサカは暗に戦えと訴えます」
上条「言うとる場合かーー!?」
御坂妹「あのシスターを撃滅できるなら、この痛みにも耐えてみせます、とミサカは決意表明しました」
美琴「いいえ、アンタは当麻と一緒に病院へ行くの」シュタッ
禁書「短髪……ッ」
御坂妹「お姉様……?」
上条「……やれるのか?」
美琴「勝てる気なんてしないわ。でも――負ける気はもっとしないわね」ニッ
上条「御坂妹、しっかり掴まれよ」ヒョイ
御坂妹「い、いけません。お姉様を置いていくのは認められない、とミサカは…」
上条「御坂は俺に嘘を吐かない。だからここを任せても大丈夫だ」
御坂妹「…………」
上条「垣根! 状況が変わった、離脱するぞ!」
垣根「あ、ああ」
美琴「さて、これでサシの勝負ができそうね」
禁書「テッラ、下がって」
テッラ「ハッ」スゥゥ……
美琴「乗ってくるんだ?」
禁書「逃げる理由がないからね。多少強さが増しているみたいだけど、まだまだ私には遠く及ばないかも」
美琴「それはどうかしら? ――『カバラプログラム』セットアップ」
ドドドドドドドドドド
禁書「カバラって……ッ、この禍々しい気配は!」
美琴「ミサカネットワークを媒介にマハーカーラ、解放……オン・マケイシヴァラヤ・ソワカ」ゴゴゴゴゴゴゴ
禁書「そ、そんな馬鹿な! ただの人間風情が破壊神の力を制御するなんて!?」
美琴「目には目を、歯には歯を、魔神には魔神をってね」
禁書「短髪が私を打倒する可能性が生まれたというの!? そんな……そんな事あってはならないのに!」
美琴「これでアンタと同じ土俵に立った。やられた分は、やり返させてもらうわよ」
といったところで今回は終了
次回ミコっちゃん無双回。あとはインデックスさんの事情回と決戦回をやったらおしまいかなー?
そしたらほのぼのSS 月極図書館インデックスちゃんを書くんだ……
次回ミコっちゃん無双回。あとはインデックスさんの事情回と決戦回をやったらおしまいかなー?
そしたらほのぼのSS 月極図書館インデックスちゃんを書くんだ……
おお、とうとう最終局面か、そういえば今ミコポイントどうなってたっけか?
なんかこのSS、どのキャラも謎の愛嬌があるな
サブキャラも面白い
サブキャラも面白い
二人の嫁が旦那よりも強くなっちまったか
いつの世も夫婦って嫁さんのほうが立場上なんだな
いつの世も夫婦って嫁さんのほうが立場上なんだな
リアルでハードラックとダンスでやっちまったので投下はしばらく日遅れます
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