元スレ八幡「ブラコンめ」沙希「シスコンめ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
501 = 429 :
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
ケーキを食い終わり、ドリンクの追加注文が来たところで
「もふん!さて皆の者、いくら我でもクリスマスプレゼントくらいは用意してあるぞ?」
材木座が全然キャラと違うとんでもない事を言い出した。
え?お前がクリスマスプレゼントだって?冗談だろ?
502 = 429 :
「おー!そうだクリスマスと言ったらプレゼントだよ!中二極稀にいい事言うじゃん!」
ほんっと極稀には言うかもしれんが、いくらなんでもこいつがプレゼントを事前に用意していたとか考えられん。
「で、自信満々のようだが何?自分のハラミでも削ぎ落とすの?」
絶対食わねぇけどな。
「フフン・・・八幡よ・・・戦の場では余裕を見せるべきではないぞ?今からここは戦場になるのだ!」
ほんっと何言ってんだこいつ・・・
戦場になってるのはお前の頭の中だろ。そのまま脳内共倒れしてしまえ。
503 = 429 :
「我からの皆へ送るプレゼントは・・・これだぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!」
「「「!?」」」
そう叫んで材木座が取り出したのは・・・自身の携帯。
は?そろそろマジで着いて行けねーんですけど。
お前のロクに使用価値の無いしょっぱいテレフォンなんぞ一体何になると言うのだ。
と、思っていたが様子が変だ。
504 = 429 :
「・・・・・」
「・・・な・・・な・・・」
「こ、これは・・・」
「う、うひょー・・・」
・・・?
どうにも状況が理解できない。
というか俺と沙希と彩加に丁度見えないように携帯を見せている。
いや・・・携帯の画面を見せている。
505 = 429 :
この様子では材木座がケータイ小説なんぞに浮気したわけでもなさそうだ。
いや、ラノベ完成させられない時点でそんなもんに手を出すはずないんだけど。
「おい、材木座。一体何がどうなって・・・」
「フフフ・・・ドーモ、ヒキガヤ=サン。ハチマンスレイヤーです」
そう言って・・・
画面をこちらに向ける・・・
そこには・・・
「「「あぁー!?」」」
506 = 429 :
俺たち3人が手を繋いでプリクラ台へ向かう光景が収められていた。
アイエエエエ!テレフォンショッキング!?テレフォンナンデ!?
507 = 429 :
「どどどどどどどどーゆー状況ぉ!?」
「ひ、比企谷くん、全く理解ができない写真なのだけれど?」
「お、俺も全然わからないッス・・・」
「んっふふ~、中二さん見直しましたよぉ~。確かにこれは最高のサプライズプレゼントですねぇ~」
「どうだ八幡?我が苦心の末に手中に収めた、妖刀の切れ味は?」
こ、こんの野郎ー!!
俺たち3人は3人揃って口も利けない状態だ。
「もほん!喋る事もままならない八幡に代わってわ・れ・が!説明しようではないか!」
や・・・やめ・・・
508 = 429 :
「時に、この写真の奥に見えるもの・・・なんだと思う?」
「これは・・・あー!プリクラだ!」
流石由比ヶ浜・・・この手のはすぐに判別がつくようだ。
「プリ・・・クラ・・・?いえ、今は説明を聞くのが先ね」
「うむ!続けるぞ!この地はただのゲームセンターなどと言うチャチな場所ではない!」
「ど、どーゆー事ッスか!?」
「この地はかの幻の地!すべての秘宝が眠る幻の大陸!『ムー大』のゲーセンなのだぁぁぁ!」
き、貴様まさか・・・あの時・・・!?
509 = 429 :
「ムー大・・・プリクラ・・・あ!?中二まさかソコって!」
「察しがいいようであるなぁ!そう!このフロアは・・・女子!または"カップル"専用の!いわば愛の国!!」
おめーもそのネタ引きずるんかいぃぃぃぃ!!
やべーよこの状況。もうこの場に居られねーよ。
説明したいけどさせてくれ無さそうだよ!
むしろ下手に説明しても明後日の解釈になりそうだよ!
510 = 429 :
彩加を見る
「いや・・・そのー・・・僕らはそういうんじゃ・・・」
流石の彩加も上手い言い訳が思いつかずに顔を赤くしている。
511 = 429 :
沙希を見る
「あ・・あの・・そ、そのっ・・・別にっ・・・」
最早こいつは頬を染めるどころのレベルではない。熟れたリンゴのような顔だ。
512 = 429 :
・・・・・
財布を見る
樋口一葉様が『なんだい?もう出番かい?』みたいな顔で俺を見てる。
へへっ・・・わりぃねおっかさん。オラにほんの少しだけ元気を分けてくれ。
513 = 429 :
俺は机の上にスッと5千円札を置く。
皆の視線が一瞬、5千円札に向いたその瞬間───
虚空を振っていた沙希と彩加の手を握り・・・
「小町!コート頼む!」
「わっ!」
「あっ!」
部屋を飛び出した!
出る瞬間、少しだけ振り返る。
514 = 429 :
小町と目が合う。
小町は、今にも身を乗り出しそうな雪ノ下と由比ヶ浜の腰に手を回し押さえている。
八幡センサーが電波を受信する。
───お兄ちゃん!小町はいつだってお兄ちゃんの味方ですよー!
───サンキュー小町!愛してるぜ!
───ばかぁ!そーゆー台詞を言う相手は別に居るでしょ!
───わーってるよ!後を頼む!
515 = 429 :
大志と目が合う。
大志は、2人の前に手を広げて立ちはだかりフンフン!っとディフェンスしている。
・・・一応電波状況を確認してみる。
───うっす!ここは俺も体張るッス!任せてくださいッス!
───サンキュー大志!それ以上小町の傍に寄るような事があったら、利き腕の神経切断するぞ!
───おい、あんたの両腕を腐らせるぞ。
妨害電波を受信してしまった。
517 = 429 :
俺たちは走る。
「・・・くくっ」
気恥ずかしさを振り払うように
「・・・っははは」
ひたすら・・・笑いながら走る。
「・・・っぷ!クハハッ」
「「「アハハハハハハハハハ!!」」」
その日、手を繋いで爆笑しながら爆走する変な3人組が目撃された。
ま、クリスマスイブだもの。そんな光景も、1つくらい見かけられる事もあるさ。
518 = 429 :
「はぁ・・・はぁ・・・アハハ・・・もう・・・八幡ったら強引なんだから・・・アハハ」
「ふぅ・・・ふぅ・・・も、もう・・・戻れないじゃないか・・・・クハハハ」
「ぜぇー・・・ぜぇー・・・うるせー・・・お前らだって何も言えなかっただろ・・・クックック」
3人で息を整える。
とんだクリスマスイブ。
きっと間違った、最高のイベント。
519 = 429 :
「僕たちのクリスマスプレゼント、渡しそびれちゃったね・・・アハハ」
「しょーがねーよ・・・後で俺が五体投地するわ。」
「プライドのかけらもないね・・・フフ・・・ま、無茶苦茶な方が八幡らしいや・・」
こりゃ小言じゃ済まねーな。
520 = 429 :
「今更戻るわけにもいかないし・・・僕はこっちだから、先に2人にプレゼント渡しておくね。」
そういって鞄から取り出したのは2つの紙袋。
「お、おうサンキュー。」
「あ、ありがと・・・見てもいい?」
「うん」
紙袋を少し開けて中を見てみると、薄緑色の・・・これはなべつかみ?
沙希のはピンク色の同じ物だった。お、お揃いか・・・
521 = 429 :
「お、俺も、そうだ俺も渡すよ!」
プレゼントを取り出す。
そういえば咄嗟に出てきたけど、3人とも鞄持ったままで良かった・・・
「ほら、新しいテニスウェアだ」
「ほんと!?嬉しいなぁ・・・えへへ」
「あ、なら丁度良かったかも。これはあたしから・・・はい、彩加」
取り出したのは小さな紙袋。中身は・・・
「あ、テニスラケットのキーホルダー!これ沙希ちゃんが作ったの?」
「う、うん。八幡のとセットになったみたいで・・・」
これ自分で作ったって言うのか・・・網目の部分とかよくできてるな・・・
「ありがとう沙希ちゃん!」
彩加の満面の笑みを見れた。
522 = 429 :
「じゃあ名残惜しいけど、僕はここで。またね!八幡!沙希ちゃん!」
「あぁ、またなー!」
「気を付けてね彩加」
残されたのは・・・
帰る方向が一緒の2人・・・
523 = 429 :
「あ、じゃあさ、沙希にも・・・クリスマスプレゼント・・・」
「あ、うん・・・」
俺は包みを渡す。
丁寧にラッピングされた、手のひらより少し大きい箱。
「あ、あ、あり・・・がとう・・・」
「おう・・・」
あの場のノリだったら、もうちょっと自然に渡せたかもしれない。
今は2人。
524 = 429 :
「あたしからは・・・これ・・・」
彩加の時と同じくらいの紙袋。
中身は・・・
「あ、これって・・・猫・・・?いや・・・カマクラ?」
「う、うん・・・あたしは直接見るの難しいから・・・小町に写真何枚か送ってもらって・・・」
ハハハ、こりゃ来年新学期から、ふてぶてしい面した猫のキーホルダーを鞄からぶら下げて登校する事になるのか。
「あ、あたしの方も見て・・・いいかな?」
「お、おう・・・」
525 = 429 :
俺が渡したのは・・・
飾っておくタイプの指輪。
指輪を飾る部分がウェーブになっていて、こいつの髪の毛のような形をしている。
くっそ!思い出すだけで恥ずかしい!
「・・・フフ、ありがと八幡」
「・・・あぁ、こちらこそ・・・ありがと・・・う・・・ックシュ!」
うぉぉぉ!寒ぃぃぃ!
526 = 429 :
「あー、そうか・・・コート置いてっちまったしな・・・」
「ハハハ。ならさ、ほら」
俺の手がひょいっと掴まれた。
あの日、プリクラ台に入る時みたいに・・・
俺たちの手は繋がれた。
「ちょ、ちょっとはマシかい?」
ぶっきらぼうに言い放ってくる。
「・・・ちょっとはな」
体中熱いわ!
こうして、俺たちも帰路につく。
527 = 429 :
「はぁ・・・早くあいつらの受験終わってくれねーかなぁ」
「そだね、なかなか気が休まらないよ」
「あぁ、そうなー。早く肩の荷を下ろしたいぜ」
「・・・うん」
じゃないと俺らは気が気じゃないんだよ。
あいつらの受験が終わって・・・結果が出たら・・・
俺の結果も出さないとな。
528 = 429 :
クリスマスイベントが終わってしまいました
また次回
529 = 465 :
乙ううううううううううううう
八幡沙希彩加かわいいいいいいいいいいいいいい
材木座、うざいけれどよくやった
530 = 468 :
乙!!
zスルーされすぎワロタww 3人らしいクリスマスパーティーよかったわー。
531 :
乙
もう結婚しろよお前ら!
532 = 429 :
材木座くんは場を乱すには最適のキャラクター
故にどの場面で登場させるかは初期段階で決まってたんですよね
そのせいでなかなか出番を与えられなかったですが、オイシイ役割を与えられたと思います
533 :
乙
これ残されたゆきのん達も気になるな
534 = 462 :
にゅいいいいいあああああああ。
535 :
クリスマスか……
…アマガミやってくる
536 :
乙
いい仕事したな材木座
537 :
こんな青春したかった…!(血涙)
538 :
いまさっき読みはじめてまとめ読みしたけどめっちゃいいな
乙、期待してる
539 :
今年はこんなクリスマスにしたいなー(腐った目)
540 :
文豪あらわる
541 :
>>293
どっちでもいいんだよ
542 = 541 :
>>328
ちょっと知識が足りないね
543 :
川なんとかさん可愛すぎんだろ・・・こんな子友達に欲しかったわ
ガハマさんやゆきのんへの救済処置やクソイケメンの話はあるのか?
544 :
メーラーダエモンさんはマジで笑ったわ
zさんいいキャラだな
545 :
>>542
君は賢いんだねぇ
546 :
>>545
顔真っ赤w
547 :
基本的に原作メインヒロイン2人組は救済とまで行くような事は無いと思います
このSSでは八幡視点+場面による決まったキャラクター視点という形で進行しています
例
教室内→その他大勢のモブ視点
奉仕部内→ゆきのんとガハマさんの交互視点
2人は原作川崎さんと位置を入れ替えたような感じなので、あくまで他人視点からの様子が限度ですね
まぁその辺は他のSSや原作が保障してくれるんで、うちはうちスタイルでさきさきをイジります
あとイケメンくんは多分もう出番ないです☆
548 = 547 :
1月4日
本日の集合場所も相変わらず比企谷家。
理由は至って簡単、うちの両親は正月過ぎると即居なくなるからだ。
その上親戚付き合いもやたら少ない。
元からその辺りが学生の活動とマッチしたのか、大抵は比企谷家が溜まり場になりつつある。
549 = 547 :
ちなみに大晦日のお参りは両親と小町で勝手に行かせた。
クリスマスに労力の8割を費やしたんで、冬休み中の活動能力に限界をきたしていたんで俺はパスした。
別にパス名乗り出ないでもハブ食らうんですけど。
小町は小町で「まぁお兄ちゃんにしては頑張ったからね~」みたいなこと言って勝手に納得していた。
ほっとけ。
550 = 547 :
更に初詣。こちらもご勝手にどうぞ状態。
大晦日がパスの時点で、翌日の活動が行われる可能性は限りなく低くなるのが俺。
そもそも沙希に聞いたら「朝絶対起きれないだろうし、着物も持ってないしパス」なんて答えが返ってきた。
俺は俺でそれを聞いてテンションだだ下がりなワケで、ぐーたら寝ていた。
後で聞いたら沙希も予想通りぐーたら寝ていたそうな。
彩加はわりとその辺のイベントは家族でちゃんとやっているみたいなので、こちらはこちらで邪魔するわけにはいかない。
というか正月ってのは家族水入らずで過ごすべきなのである。
あ、俺まだ彩加の両親に会った事ねぇな。菓子折り持って挨拶せねば。息子しゃんをくだしゃい!あ、噛んだ。
みんなの評価 : ★
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