元スレ八幡「ブラコンめ」沙希「シスコンめ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
601 = 547 :
「もちろん見た目だって重要よ!?だからこそ制服にクラスチェンジした戸塚くんとの絡みが堪らなくてぇぇぇ!」
「おい、おいちょっと、海老名さん」
「やっぱり学生BLは制服シチュを押さえておかないと!はやはちと違ってそこが彩八に欠けていた部分!それが今学期から補完されて・・・え?呼んだ?」
そろそろ止めてやらねぇと噴出の危機だな。
実例だけでなく妄想で大噴火を成せるのが海老名さんだ。
「毎回動画撮ってるみたいだけど、殆ど海老名さんの叫びしか録音されてないんじゃねぇか?」
「・・・・・はっ!?」
602 = 547 :
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「ふぅ~、ごちそうさま!」
この場で一口も食べてない人物から漏れた言葉がコレである。
「いや~今日は鼻血出さずに済んだよ」
603 = 547 :
海老名さんが俺たちの食事中に鼻血吹いて倒れる事はそこそこある。
彩加の弁当からおかずを箸渡しした時。
彩加が俺の頬に付いていたご飯粒を取った時。
彩加と俺が何気ない会話中に笑いあった時。
まぁ判っちゃいたけどこんなんばかりだ。
604 = 547 :
しかし鼻血こそ吹かないものの、食いつきがいいのは彩加絡みだけではない。
沙希が弁当のおかずを俺の弁当から盗んだ時。
沙希の弁当から俺がおかずを盗んだ時。
沙希としょーもない口論が始まった時。
どこが海老名さんの琴線に触れるのか、こんな感じの時に興味深そうに身を乗り出してくる。
つーかロクな事してねぇな俺ら!
605 = 547 :
「でも海老名さん、結構鼻血出してるのにピンピンしてるね」
「というかよく毎回そんな事になるね。どうやったら自前で鼻血出せるの?」
当然の疑問だ。
「え?出ないの?」
不当な回答だ。
「・・・出るの?」
不自然な振り方だ。
つーか俺に振るの?
606 = 547 :
「ややこしい事振りやがって・・・」
「いや、漫画とかだとこーゆーのって男側のポジションだと思うんだけど・・・」
「鼻血出るまでって相当だぞ」
ここは海老名さんを見るべきだ。
なんてったって実例だろ。
「うーん、こーゆーのは男女関係ないと思うんだけどなぁー」
いや、そんなどうでもいい証明はいらないよ。
607 = 547 :
「八幡」
なんだ?沙希が変な事に興味を持っちまったのか?
「鼻血が出るような事考えて鼻血出してみてくれよ、あたし見たい」
「無茶振りすぎるわ!」
うーん・・・鼻血が出るような事・・・
マジか?この状況で考えやすいのは・・・沙希しかいねぇ・・・
やってみる・・・か・・・?
608 = 547 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「八幡・・・」
「さ、沙希・・・」
沙希は自分の服に手を掛ける。
"Armor Cast off"
え?何この効果音。
バッ!
沙希は上着を脱ぎ捨て軽装となり───
「ヒュッ!」
猛スピードで俺の目の前へ──
ガッ!
「うがっ!?」
──そのまま俺の顔面めがけて正拳突き!
「かっ・・・はっ・・・」
そのまま俺は鼻血を吹き出し・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
609 = 547 :
「・・・ちま・・・はちま・・・」
・・・ん?
「八幡!」
「大丈夫?ヒキタニくん。ちゃんとエロい事考えてた?」
「八幡、どんな事考えてたのかな?」
610 = 547 :
「・・・・・・・・・・沙希の事だよ・・・・・・・・・・」
鼻血どころじゃねぇ。
目玉まで飛び出るところだった。
「嘘つけ!なんか青い顔してるぞ!」
「八幡ほら、ジュース!ジュース飲んで!」
611 = 547 :
とにかくあれだ、俺の脳はまだピンクな思春期モードを扱いきれないのだ。
いいところまで行っても過去の経験が記憶を、いや妄想を捏造する。
「アハハ、まぁそろそろ時間もいい感じだし、教室戻りましょ」
「うん、片付けたら僕らも行くよ」
612 = 547 :
まぁなんにせよ俺が無事でよかった。
なんとか命繋がったわ。
「んで実際の所、俺がお前の想像で鼻血出せてたらどーよ?」
「そりゃドン引きだわ」
ですよねー
613 = 547 :
意図的に伏線張った部分ならともかく、どうでもよさそうなところから拾うのってえらい難しい
3人+EVINAさんが見たいみたいなコメがあったんでちょっと使ってみました
それではまた次回
614 = 582 :
堀宮でこんなネタ見たな。
しかし可愛いなこいつら。仲良しどもめ。
615 :
海老名さんキターーーーー!!!!!!!!!!!
616 = 580 :
乙乙!
小町の暗躍は続くねー。やっぱ3人の通常会話が楽しいわ。
617 = 547 :
今回は本当におまけのおまけ
618 = 547 :
ある日の夜
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FROM 大志
TITLE nontitle
すいませんっす!お伝えするのを忘れてたっす!
明日は放課後ちょっと学校の用事で30分ほど遅れるっす!
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FROM 八幡
TITLE Re
あいよー
小町や沙希はもう知ってんの?
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619 = 547 :
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FROM 大志
TITLE Re2
比企谷にはまだ伝えてないっす!
姉ちゃんは今風呂で、上がったら伝えるっす!
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----------------
FROM 八幡
TITLE Re3
小町には伝えなくていい
俺が伝えるからお前はおとなしく小町のアドレスを消せ
つーかまたそのタイミングかよ
お前は姉貴が風呂のタイミングでしかメールできないの?
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620 = 547 :
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FROM 大志
TITLE Re4
ひどいっす!?
あ、そういえば風呂と言えば
最近姉ちゃん風呂上りにちゃんと服着るようになったっす
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FROM 八幡
TITLE Re5
へぇ
なんでまた突然
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621 = 547 :
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FROM 大志
TITLE Re6
俺もわからないっす・・・
思い返してみれば2学期が終わる直前くらいからっす
最近になって気づいたっす
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FROM 八幡
TITLE Re7
お前が勉強に集中できるようにじゃねーの?
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622 = 547 :
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FROM 大志
TITLE Re6
俺もわからないっす・・・
思い返してみれば2学期が終わる直前くらいからっす
最近になって気づいたっす
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FROM 八幡
TITLE Re7
お前が勉強に集中できるようにじゃねーの?
----------------
623 = 547 :
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FROM 大志
TITLE Re8
それだとありがたいっす!
これもお兄さんのおかげっす!
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FROM 八幡
TITLE Re9
変な言いがかりはよせ
俺が沙希の風呂上りについて矯正したみたいな言い回しはやめろ
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624 = 547 :
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FROM 大志
TITLE Re10
間違いないっす!
姉ちゃん家に居ても話すことは決まっておに
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FROM 八幡
TITLE Re11
おい、おにって何だよ
鬼?鬼が出たの?
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626 = 547 :
途中連投してしまったごめんなさい
やってみたかったメールのやり取り&最初の海老名さん襲来時の口ゲンカの内容回収
627 = 539 :
あー、どっか雰囲気似てると思ったら
ホリミヤか、いいね
こういうの大好きだぜ!
続きも期待してるー!
628 = 580 :
乙!
八雪のほうを読んでいたら更新あってビックリ
629 = 584 :
乙です
逆に沙希と小町のメールのやり取りも見てみたいです
630 :
あれ、このコーヒーMAXコーヒーじゃないはずなんだけどな……
631 :
乙です!
続きが気になる!
632 :
うぼぁぁぁぁぁ!
次回が楽しみすぎる!
待ってるよ!
633 :
このSSではちさきに目覚めました
これはイイモノだ…
634 :
ここははちさきの聖地やね……
もっと増えないものか。
636 = 632 :
今日はくんのかな?
638 :
そろそろクライマックスが見えてまいりました
導入だけサラっといきま
639 = 638 :
入試当日
「こうしてお兄ちゃんと2人乗りして通学するのも難しくなるねー」
「・・・そだなぁ」
今日はいよいよ高校入試。
行先はいつもと違い、2人とも総武高。
非常に不思議な感覚だ。
いつもは小町を中学まで送り届けるコースが、1本化されるとこうも変わってしまうのか。
640 = 638 :
2人乗りのまま高校へ入るわけにはいかない。
そもそも2人乗りがNG行為だ。
背中越しに小町の体温を感じる事は、もう無くなってしまうのか。
こんなこと言ったら絶対キモがられるからやめておこう。
641 = 638 :
「でも小町が合格したら、どうやって通学しよっか」
「おいおい、もう受かった気でいるのか?」
「勿論、講師がお兄ちゃん達だもん」
そーかよ。
642 = 638 :
「小町も自転車に乗ればツーリング気分かな?」
「おー、なかなか悪くねぇなー」
「今のお兄ちゃん的なポイントの高さはどのくらい?」
「10点」
「何点満点?」
「10点」
えへへー、と小町が背中にすり寄ってくる。
俺はもう暫く妹離れできそうにねーな。
643 = 638 :
校門まで2人乗りで行くわけにも行かないので、程よい距離で自転車を降りる。
そこで遭遇したのは、川崎姉弟だった。
「おはよ、八幡」
「おはようございますッス」
そうだよな、こいつらも今日はこうなるわな。
644 = 638 :
「お姉ちゃん、大志くんおはよー」
「おう、流石に寝坊できねーしな、今日は」
「うっさい」
そう言いながらも微笑んでくれている。
ったく朝からいい気分にさせやがって。
645 = 638 :
校門をくぐる。
2人はこれから総武高に入学するための試験を受けに行く。
そんな判り切った回答も、胸の中で反芻させてしまう。
「では、おにーちゃん!おねーちゃん!」
「ん?」
小町が1歩前に出る。
646 = 638 :
「2人はそこから見送ってもらえると、小町的にはすっごいポイント高いのでーす!」
「・・・あいよ」
「いってらっしゃい2人とも」
くっそ恥ずかしい行為も、今日は許してやろう。
不安が無いわけじゃないんだ、こいつらも。
ここで小さな我が侭聞いてやれないような兄貴じゃねぇさ。
「いってきまーす!」
「いってくるッス!」
2人の背中が遠くて、大きい。
647 = 638 :
「あんたもいい加減、妹離れの踏ん切りがついたかい?」
「さーな」
2人が校舎に向かって行くのを確認し、俺たちも歩き始める。
そこに意外な声が掛けられた。
「ヒキオ、川崎」
振り返る。
まさかこいつに声を掛けられるとは思ってなかった。
648 = 638 :
「ん・・・」
「三浦か、どした」
・・・?
なんというか、話しかけたのが俺たちだというのに、思ったほどトゲトゲしさを感じない。
「今の子たち、ヒキオの妹と・・・右に居たのは川崎の弟?」
「そだけど」
「そっか、総武高受けるんか2人とも」
649 = 638 :
その視線に感じたのは、女子どもの面倒を見ている時の視線。おかんの視線。
「ヒキオの妹は1度だけ見かけた事あったけど、あんたらの下は2人とも中3だったんね」
「まぁね」
「ちょっと話付き合ってよ、ヒキオが自転車置いてくるまででいいから」
そういって駐輪場を親指で指さし、歩き出す。
ん?つーか俺も付き合うの?
一体なんでこいつが・・・
650 = 638 :
「海老名、最近しょっちゅう昼にそっち行くっしょ?」
「あぁ、海老名さんしか来ないって事は、場所は秘密なのか?」
「まーな、少なくともあーしは聞いてない」
やっぱりそうか・・・
まぁ知られてもそれはそれで困るからいいんだけど。
「やたらと活き活きしてんよ、最近は」
「前はそうでもなかったの?」
「修学旅行終わったくらいは、表向きはとりあえず元気、って程度だったんよ」
みんなの評価 : ★
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