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    元スレ八幡「ブラコンめ」沙希「シスコンめ」

    SS+覧 / PC版 /
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    551 = 547 :

    「お兄ちゃん勉強終わったよー」
    「でも今日はこのくらいでよかったんスか?」


    受験生どもが拘束具から解放されたようだ。
    しかし今日の勉強量は俺が制限した。

    「いーんだよ。結構期間開けちまったし、頭慣らすとこから始めるんだよ。新学期始まったら、お前ら塾もあんだろ」
    「あ、そうだねー」
    「急にオンオフ切り替えても逆に着いていけねーって。残りの休み使って徐々に戻して行けばいいさ」

    急激な切り替えは頭を疲れさせるだけだ。
    ソースは休み明けの毎週月曜出勤する直前の親父の顔。毎回決まって『くたばれ月曜日』って呪詛呟いて出て行く。
    男はみんな将来あぁなるのかなぁ・・・はぁ・・・

    552 = 547 :





    「じゃあ今日はどうする?僕らもすぐに試験があるわけじゃないから結構余裕あるし」
    「そだなぁー、ゲームひっぱり出してきてもいいが・・・」
    「八幡、どんなの持ってるの?」

    沙希に問われてふと思い返すが・・・
    パーティーゲームできるほど人が我が家に来たことが今まで無かったしな・・・
    持ってるのは1~2人用ばかり。

    553 = 547 :

    PSPするわけにもいかないし・・・ここはWiiにしとくっきゃねぇなぁ・・・
    この辺は大抵親父の手持ちになってしまうからな、俺もどんなのがあるのか把握しきれてない。

    ごそごそと親父の所有ゲームを漁っていると・・・
    ん・・・?



    「彩加ぁー」
    「何?八幡」

    554 = 547 :

    トテトテと近づいてくる彩加。今日も可愛いぜ。

    「彩加ってこーゆーの好きだったよな」
    「あ、うん!これならプレイする人少なくても楽しめるかも」


    ・・・・・
    ・・・・
    ・・・
    ・・



    「え゛・・・」

    沙希から一瞬、変な声が漏れた。

    「お、お兄ちゃんそれやるの・・・?一応今真冬なんだけど・・・」
    「別にいーだろ。俺も結構この手の好きだしよー」

    555 = 547 :

    俺の手に握られたもの。

    寒気をそそるような文字。

    意味ありげに黒で塗り固められた背景。

    いかにもなタイトル。


    「プレイ人数1人でもぎゃーぎゃー騒げそうなブツじゃん。彩加もノリ気だぞ」
    「うん、楽しみだね。僕これやったこと無かったんだぁ」

    所謂、ホラーゲーム。

    556 = 547 :

    「お、俺この手のはちょっと苦手なんスよ・・・」
    「そ、そーだよお兄ちゃん!それにほらコレ!」

    と言って三角形の注意書きを指さす。

    「しんぞーが悪いお方はプレイをお控えくださいってあるじゃん!小町ちょーっとその、最近心拍がアレなものでしてー・・・」
    「な、なんだとぉー!?よし判った!お兄ちゃんがすぐにでも心臓マッサージ16連射だ!」
    「女の子の胸に気安く触るなゴミぃちゃんめ!」


    「まぁいい、ほれ、起動すっぞ」

    557 = 547 :

    ちなみにコレはホラーゲーの中でも"幽霊系"に属するもの。
    "ゾンビ系"のものは親父の趣味では無かったらしい。まぁ、グロ系は控えた方がいいよな。

    沙希は見ての通り滅茶苦茶つえーからな、血とか臓物とか見たら比企谷家がリアル殺害現場になりかねん。

    見ての通り・・・



    「・・・ふ、ふーん・・・ままままま、まぁ、冬の今にほほほほホラーってのも、ロロロロマンチックでいいいいいい、いいんじゃないかな・・・」



    いや何!?ロマンチックって!?
    ホントの勇気見せてくれたら俺にくれるのぉ!?


    「お、おう・・・」

    とりあえず、生返事しておいた。

    558 = 547 :



    ・・・・・
    ・・・・
    ・・・
    ・・



    ゲーム進行は俺と彩加で交代しながらやっている。
    場面転換したら交代のタイミング。

    他の3人は・・・

    「いや~、流石に小町もこの手のはパスしたいとういか~・・・ほら、見てるだけでも楽しめるゲームだし!」
    「お、俺は遠慮しとくッス・・・この手のはウチじゃあんまり見る機会ないんスよ・・・」
    「・・・」

    とかそんな感じ。
    最後のヤツに至っては無言の圧力をかけてきた。
    すっげぇへっぴり腰で圧力の"あ"の字も感じられなかったけど。

    559 = 547 :

    つーかコイツそんなにホラーダメだっけ?
    ・・・あ、そういえば。

    思い出してみる。修学旅行。
    こいつと行動した時があったじゃないか、そう、あの妙ちくりんな暗い道通るやつ。
    滅茶苦茶制服引っ張られてたじゃん。あぁそうか。今度コイツに俺の制服も改造してもらおう。


    「おっと、切り替わりか。んじゃ彩加、パス」
    「うん」


    とにかくだ。"怖いのが苦手"ってのは既に俺に知られているのだ。
    それはそれで別に表に出してしまってもいいんじゃないか?
    どうせ知られてるんだし。

    560 = 547 :

    「あ、ちょっとトイレ借りるッス」
    「!?」


    部屋から大志が出た瞬間、俺の腕は突然握られる。
    もうがっちり鷲掴み。なんでそこは手じゃなくて腕なんだよ。

    なるほど・・・読めた。

    561 = 547 :

    さっき大志のヤツはこう言ってた。

    "この手のはウチじゃあんまり見る機会ないんスよ・・・"

    つまりだ、川崎家でもある程度避けられているものなんだ。
    当然大志は姉のこんな臆病な姿を見かけた事は少ない、または一切無いのかもしれない。
    あのプリクラ1枚見せられないんだ、どうにかして平静を保ちたいのだろう。

    「・・・っ」

    威厳どころじゃねーなこいつ。


    脚は正座モード。突き出した右手は俺の左腕を鷲掴みにし、左手は同じ角度で虚空を彷徨っている。
    ガンタンクかよ。

    562 = 547 :

    「あー、やられちゃった」

    彩加は何度か幽霊にやられながらも、全く動じる気配は無い。

    「・・・んーと・・・」

    小町は一応画面を見ながらも、何やらメールをしている。


    そうこうしていると大志が申し訳なさそうに戻ってくる。

    563 = 547 :

    「あ、すいません。俺ちょっと別の友達の所にも顔出しに行くことになったッス」
    「えっ!?ちょ、ちょっと大志!?」
    「いだだだだだだだ!沙希!ちょっと沙希やめて!」

    もげる!捻じ切られる!

    「あ、うん。気を付けてね大志くん」
    「まったねー、大志くん☆」


    その時、俺は見逃さなかった。
    小町と大志のアイコンタクト。


    ・・・こ、こいつらまさかまた!

    564 = 547 :

    「それじゃお邪魔しましたッス!姉ちゃんの事よろしくッスー!」
    「オイ待て!大志!大志くーん!忘れ物!おっきいお姉ちゃん忘れ物!あと何小町とアイコンタクトしてんだ!目玉串刺しにすんぞボッケ!」


    ・・・クソガキがぁ・・・!!


    しかし沙希は沙希でさっきの俺の発言に全然反応しない。
    余裕無さすぎ。

    565 = 547 :

    「あ、八幡。場面変わったよ。はい」
    「おう」

    コントローラーを受け取る。

    「おい沙希、俺操作になったんで腕離せ」

    小声でちょっと注意する。


    「・・・」

    スッと力が抜け、手が離れる。
    何か喋れや・・・

    実際の所、Wiiのコントローラーは両手を必要とするわけではなく、このゲームも片手一本でやれなくはない。
    しかし沙希は手を離してしまった。こうなってしまっては再び掴む訳にはいかなくなる。

    566 = 547 :

    ここで俺は微かな異変に気づき、少し彩加に目を向けてみる。


    「彩加さ~ん、小町もこーゆーの苦手なんですよぉ」
    「そうなんだ?八幡は結構何ともないのに」


    小町が彩加の腕を掴んでいた。
    ぐ、ぐぬぬ・・・いや、彩加ならセーフ!





    しかしこれで小町の策はすべて解けた。
    俺が今まで何度お前からこの手のおせっかいを食らってきたと思ってる。

    567 = 547 :



    ①沙希の弟である大志を退場させる事により、沙希が強がる理由を無くす。

    ②小町自身が彩加とペアになる。

    ③こうする事で沙希の逃げ場が必然的に俺1人となる。


    さっきのメールは大志へのミッションメール。
    大志はそれを察して早々に退場して行ったのだ。どうせ今日はもう勉強しないし。
    無駄に連携プレーが上手くなってからに・・・絶対に許さない。絶対にだ。

    568 = 547 :

    まぁいいさ、もう小町のこの手には慣れっこだ。
    今日の件はお前ら2人が受験に合格することで許してやるよ。



    気を取り直してコントローラーを握る。
    沙希のクラッシュハンドから脱出した左手に若干の痺れを感じつつも画面に向き合う。
    すると・・

    ガッ!

    「うぉ?」

    569 = 547 :

    俺の両肩が掴まれる。
    振り返るまでもない、微かに感じるシャンプーの匂い。間違えようが無い。

    「・・・そう、何事も無いように振る舞え。あたしの事は気にするな」

    どうしようもなく情けない震え声が聞こえてきた。

    ガンタンクが子泣きジジイにジョブチェンジした。
    年齢どころか性別まで超越してしまった。
    一線を越える!いやこの場でそんな事されても困るけど。俺のハラワタが螺旋にブチ撒けられてしまう。

    570 = 547 :




    「あー!ほら今映った!来る!来るって!」
    「落ち着け、幽霊はあの距離ならまだ余裕はある」
    「うっさい!幽霊じゃない!CGだ!」
    「いや、確かにCGだけどさ・・・」

    このゲームは危険が迫ってくると画面が振動する。
    それを見て対処をしていくんで、幽霊が見えても画面が揺れていないなら問題無いのだが・・・

    「・・・っ!来たぁ!ほら八幡!」
    「うががががが」

    画面に連動して、俺の体は震度7。

    571 = 547 :

    そんな様子を見て彩加はニコニコと笑っている。
    そんな様子を見て小町はニヤニヤと笑っている。

    これには八幡くんも苦笑い。


    ・・・・・
    ・・・・
    ・・・
    ・・


    572 = 547 :

    夜も更けてきたところで解散となった。
    結局、沙希はもう1人じゃ帰れないモードへ移行していた。

    俺は沙希を家まで送り届けている最中。
    流石に小町に言われなくてもそれくらい空気読める。


    「・・・」

    沙希は一言も喋らない。それは居心地の悪い沈黙とも、居心地のいい沈黙とも違う。
    ふくれっ面で睨んできている。下手に喋れないだけの情けない沈黙。

    573 = 547 :

    「おいもういいだろ?ほら、ちょっとくらい怖いのが苦手な方が可愛げあるって」

    こんな感じで俺、ひたすらフォロー。

    「・・・あんただって最初の頃は、あたしの事怖がってたじゃん」
    「そりゃ沙希がそーゆー風に振る舞ってたからだろ?だからもういーじゃん」

    そう言って手を離してやろうとする

    「だー!タンマタンマ!」

    再び捕まる。




    しょうがねぇなぁ・・・

    この間の体が熱くなるような手の繋ぎ方とはまるで違う、しょーもない手の繋ぎ方で送り届けてやった。

    574 :

    あー…コーヒー何処にあったかな…。

    575 = 547 :

    前回が甘すぎなエピソードだったんで、今回は本当にしょーもないエピソード
    それではまた次回・・・次回のイベントほんとどーしよ

    576 = 574 :

    バレンタインがあるじゃん?

    577 :

    乙ですー。
    実に微笑ましい。
    でも実際このくらい周囲が適度にフォローを入れてやらないと、ヒッキーって色恋沙汰に入り込めなさそうだよなぁ。
    次も楽しみにしてます。

    578 :

    別に始業式もあるのよ?

    579 = 547 :

    >>576
    シーズン的にはバレンタインと受験~合格発表がカブりそうなんですよね
    両方同時にって手もありますが、もうワンクッションくらい挟みたいところですね・・・

    580 :

    乙!!

    ネタと言えば、冬だけに雪の日のイベントやら始業式やら。。。いまいちこの2人?3人?には合わないというか、他に合う人がいすぎるというか。。
    むしろこの3人ならでは、ってなると季節関係無しに他愛のない話をを延々とするのが丁度いいのかも。

    みんなで夕食、それを作る、そのための何気ない買い物風景。とか?

    581 :

    >>580
    みんなで風呂とか(

    582 :

    これで……甘くない……だと……?

    584 :

    乙です
    彩加は八幡公認ですか……。もし彩加と小町が結婚したら彩加は八幡の義弟になるのでしょうか……?。最高です!!
    彩加が「お兄ちゃん」って呼んでいるのを想像しただけでやばいです。ハアハア

    イベントですか……
    キャラの誕生日が、八幡は8月8日、沙希は10月26日、彩加は5月9日、小町は3月3日、雪ノ下は1月3日、由比ヶ浜は6月18日、うざい木座は11月23日、雪ノ下【姉】は7月7日、なので雪ノ下の誕生日回とかでしょうか?
    それ以外でしたら、季節的な話とか、初夢の話とか、始業式の話とか、節分の話とか、バレンタインデーの話とか、受験の話などしか思いつきません

    585 = 547 :

    今度こそそんなに甘くないから!無糖だからー
    ミルクの代わりに赤い液体使ってますけど無糖ですからー

    短いイベントのぶらしす始まります

    586 = 547 :

    3学期


    1月も半ば、俺たちは相変わらず屋上手前の踊り場で昼休みを過ごしている。
    相変わらずの光景、しかしほんの少しだけ変化がある。

    587 = 547 :

    "八幡くん私服改造計画"からしばらく、沙希は俺の考えを知ってか知らずか男子制服にも手を出し始めている。
    これに関しては俺もどちらかというとノリ気な面があって、特に断らなかった。

    沙希は相変わらず、最初に俺の所持物でスタートダッシュを切った。

    588 = 547 :

    結論を言うと、まず俺の制服がちょっとだけ沙希っぽくなった。
    何だ沙希っぽくって。
    男なら沙希に染まれってか?そんな文句の雑誌見た事無いわ。ガイアが俺にもっと腐れと囁いちゃうだろ。

    そしてもう1つは・・・

    589 = 547 :




    普段ジャージで過ごしていた彩加が、制服で過ごすようになったのだ。
    俺の次に手を入れらてたのは彩加の制服だった。
    ま、流れ的には順当なものである。

    590 = 547 :

    制服はデザイン自体は特に変わらない。魅せ方が変わるのだ。
    彩加は元々女顔負けな可愛さである事を知ってか知らないでか、"男の子らしさ"に憧れるフシが元々あった。

    そんな彩加にとって、ちょっとカッコよくなった制服はたまらないものがあったのだろう。
    何より、"友達"が作ってくれた服に袖を通すのが嬉しくて仕方ないのだろう。

    591 = 547 :

    おかげで俺が彩加を目に移す時のもにゃもにゃ感は格段にアップした。
    ダウンじゃない、アップなのだ。


    それにしても見事なのは沙希の手腕にある。

    制服の丈や袖の長さを絶妙に調整し、スリムさを演出させつつも、気持ち程度体つきを良く見せているのである。
    元々小柄な彩加はダボつく制服が男らしく見られないという点が、あまり好きではなかったようだ。
    まぁそこに関しては、彩加は天使なので許される部分ではあるのだが。


    普段殆ど制服姿の彩加を見た事が無かった俺にとって、今の彩加はまるで宝塚女優のようだ。
    グッド!なんだかわからんがとにかくよし!その姿、待ち焦がれておりました!

    592 = 547 :


    「そういえば、新学期始まってしばらく経つけど・・・あの2人にはなんて言われたの?」

    彩加に見とれているとふと、可愛い口からそんな質問が投げかけられる。
    あの2人とは当然、雪ノ下と由比ヶ浜だ。

    「クリスマスの時はあのままトンズラしちゃったしね」

    沙希も気にしていたようだ。
    だが・・・

    593 = 547 :

    「それが俺にもよくわかんねーんだよな。休み中は何故か連絡来なかったし。あ、いやどうせいつも連絡こねぇけど」
    「そなの?」
    「あぁ、それに部活始まったら始まったで、何故か小言少し聞いたら『小町ちゃんに免じて許してあげる』って」

    そう、結局雪ノ下に聞いても、由比ヶ浜に聞いても、小町に免じて許してやるの一点張り。
    小町に聞いても『お兄ちゃんは知らないままでいてくれる方がポイント高いかな~☆』と返された。

    大志と材木座はあの直後の憂さ晴らしか何かにちょっと付き合った後、小町に追い出されていた。

    594 = 547 :



    「真相を知っているヤツらがちっとも口を開いてくれないんだ、なので真相は謎のまま」
    「よくわかんないね・・・」
    「ま、あんたの問題だし、小町がそう言ってるなら諦めな」


    うーん・・・ホント何なんだろうか。
    妙にあの2人はすっきりしたような感じするし・・・
    あ、でも『ゆきのんにはクリスマスプレゼントだけじゃなく、誕生日プレゼントも渡しなさい』って迫られたわ。



    595 = 547 :

    そういえばもう1つ、変わった事がある。
    それは・・・




    「ヒッキタッニくーん!戸っ塚くーん!それとサキサキー!おっまたせー!」
    「待ってねぇ」
    「待ってない、あとサキサキやめろって何度も言ってるでしょ」
    「あ、また来たんだね。いらっしゃい海老名さん」


    そう、腐海のモンスター、滾る血液(鼻)のビート、海老名さんの襲来回数が激増した事だ。

    596 = 547 :

    「まーまー、そんなカタイ事言わずに。カタイのはヒキタニくんのジョイスティックだけでいいからさー」
    「おい、俺ら一応飯食ってる最中なんだけど」

    まぁ襲来回数が増える理由は判らんでもない。というか判りきっている。
    彩加が制服になったからだ。

    597 = 547 :

    「あぁ戸塚くん!戸塚くんがやーっと制服着てくれるようになって嬉しいわぁぁぁ!サキサキにはほんっと感謝しないとね!」
    「もう・・・恥ずかしいなぁ・・・」
    「はぁ・・・サキサキをやめる気はないの?」


    なんか、あだ名に関するゴリ押しさは由比ヶ浜以上だなぁ、海老名さん。


    「沙希、ここはスルーする方法をとるべきだ。この手の輩は基本こっちが何言っても届かない」
    「やれやれだね・・・」

    598 = 547 :

    海老名さんは俺たちから数歩離れた距離をキープしている。
    これは鼻血射程圏より外に居る事で、弁当が血塗れになるのを未然に防いでいるのだそうな。

    気遣いはいらん、そんな危険性があるなら最初から来ないでくれ。


    「大体、あたしと八幡は最近それほど言い争ってないだろ?何でまだ撮影続けてるのさ」
    「いやー、あれはあれですごい楽しいんですがー、目的はもっと別の所にありましてー、愚腐、愚腐」

    おい、その笑い方やめろ。モビルスーツかあんたは。
    マロン社の宇宙旅行にでも行っててくれ。

    599 = 547 :

    「もうねー、彩八はもうちょっと味付けが足りないかなーって今まで思ってたんだけどさー!」

    「八幡、ミニグラタン作るの上手いよね」
    「僕これ好きなんだぁ」
    「おぉ、気に入ってもらえて何よりだぜ彩加」

    600 = 547 :

    「お互いが名前で呼び合ってからはもー何て言うの!?一歩リードって言うの!?やっぱ名前って重要ポイントよねぇー!」

    「うん、僕も料理できるようになりたいなぁ」
    「そだね。できる事は多いに越した事はないよ」
    「おいおい、ますます俺ら頭上がらなくなっちゃうじゃん」


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