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    元スレ八幡「ブラコンめ」沙希「シスコンめ」

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    401 = 333 :

    「ヒッキー!」

    昇降口に向かう階段手前、声を掛けられる。
    由比ヶ浜がこっちに向かってくる。俺はこの時点でこいつが何を言い出すのかが読めてしまった。

    「試験お疲れ様!これから打ち上げい・・・」
    「行かない」

    すまんね、ホント。

    「えぇ~またヒッキーそうやって~」
    「だいたいよぉ、お前らのようなグループは打ち上げだけじゃ済まないだろ?」

    402 = 333 :

    「どうゆうこと?」
    「冬休み前は終業式の打ち上げ、入ったらクリスマス、大晦日もなんやかんやで集まって、冬休み終了前には『最後だからー』とか言ってまた集まって、何回騒げばいいんだよ。どれか1つにしろ」

    ほんと何で事あるごとに集まらなきゃならんの?リア充イベント多すぎでしょ。

    「ヒッキー体力ないー!今まで殆どこーゆーイベント後の打ち上げ来ないんだから今回くらいいーじゃん!」
    「体力じゃねぇ、気力がねぇんだ。雪ノ下だってどうせ行かないだろ?」

    「ゆきのんはこれから誘うよ!」
    「あ、じゃあもう手遅れだわ。多分あいつもう帰ってるぞ」

    試験前の数日間と試験中は部活動が無い。
    部活が無い時点で、雪ノ下が放課後にだらだらと学校に居残ってるような女のわけないだろう。

    403 = 333 :

    「それに今日俺は用事があるんだ」
    「え?またまたぁ」
    「俺の予定に否定から入るのやめてくんない?これでも少し急いでんだけど・・・」



    できれば今日の行動時間は多い方がいい。
    今日を逃してもチャンスはあるだろうが、最も時間が取れそうなのは今日と終業式の日くらいなのだ。



    「まさかホントに?」
    「あぁ。連休の頭でも良かったんだが、それも難しそうでな」

    404 = 333 :

    「うん、と・・・じゃぁ・・・クリスマスなら集まれる?」

    「え?」
    「クリスマスパーティだよ!ほら、沙希とさいちゃんも誘うから!」

    どれか1つにそれを選ぶか、由比ヶ浜らしいな・・・
    ま、いいだろ。

    「わーったよ、ただし沙希と彩加が2人ともOK出したらな」
    「うん!絶対だよ!」

    405 = 333 :

    「それと、俺は小町連れて行くが、多分沙希は大志連れてくるぞ」
    「うん、顔も知っているし大丈夫だよ」

    「判ってると思うが、あいつらはお前が誘えよ?」
    「判ってる!じゃあね、ありがとヒッキー!」


    言って、由比ヶ浜は戻っていった。
    なにが"ありがと"だよホント。恥ずかしいヤツめ。

    おっと、俺も急がねば。







    もうすぐ冬休み。
    俺は人生で初めて、小町以外への"クリスマスプレゼント"を買おうとしている。

    406 = 333 :

    2学期最終日


    終業式が終わる。
    今年が終わる。

    俺は今日中にやらなければならない事がある。



    『今の葉山くんだと、難しいと思うな・・・』
    『あいつと"仲良く"するのは、今のあんたじゃ無理』



    あの言葉に───俺は決着をつけなければならない。

    407 = 333 :

    林間学校の夜、あいつは問題を"解消した"。

    痛ましい環境に置かれている子に対して、その子を取り巻く環境ごと谷に突き落とした。
    結果、環境は全て変わった。

    "群れ"という環境は、それぞれの"個"となって自立して行った。
    俺は、思春期に入った。

    408 = 333 :

    文化祭の最終日、あいつは相模さんを"叱った"。

    思春期の子が親の言う事を素直に聞かないように、叱るだけでは相模さんは動かなかっただろう。
    だが、そこには他の子がいた。

    子は親に反発し、子の味方である事で、子を動かす事ができた。
    俺は、反抗期に入った。

    409 = 333 :

    修学旅行の最終日、俺はあいつを"頼った"。

    反抗期の子は親に頼りたくないが、頼らざるを得ない状況がそれを許さなかった。
    あいつはいつも通り、子に嫌われる行動を取りそして・・・
    俺は・・・

    410 = 333 :




    『結論にもう1つ加えるよ。あんたが八幡と"仲良く"出来ない原因は、あんたがガキだからよ』


    俺は・・・子供だったんだ・・・
    自分を取り巻く環境と親が相容れないと思い、親を嫌う子供・・・

    はっきりと判った、俺はあいつが嫌いだったんだ。
    だから───





    「比企谷!」

    帰ろうとしている彼に声を掛ける。

    「ん?」

    411 = 333 :

    彼は変わらない。何一つ変わっちゃいない。

    「今年も終わりだな」

    「おー、来年まで会う事もねーな」

    何も変わらず、ただただ見守っている。

    「今年は色々迷惑かけちゃったな」

    「ハッ。毛ほども気に済んなよ、気持ちわりぃ。俺はいつもあんなんさ」

    何も変わらず、どっしりと構えて、まるで"父親"のように・・・



    『それが、家庭における"父親"の役割』


    412 = 333 :

    川崎さん、君の言うとおりだったよ。
    彼は、比企谷八幡であり続ける事が、彼の役割だったんだ。





    比企谷───

    俺はまだ、子供のままだよ。

    君と"仲良く"するのはまだ遠い・・・
    もしかしたら、学生の内には届かないかもしれない・・・

    だけど・・・俺が大人になれたら・・・
    その時は肩を並べさせてくれ・・・


    この高校生活を、笑い話にできるくらいになったら・・・
    いつか、君と笑って話してみたい。

    413 = 333 :

    「来年は、もう少し"上手く"やれるようになるさ」

    そう言って俺は、手を差し出す。

    「あいよ。ま、お手柔らかに」

    彼はその手を叩く。


    いつかと全く同じやり取り。
    いつかと全く変わってない距離。


    だけど1つだけ変わった。

    414 = 333 :




    「あぁ、来年もよろしく。比企谷」

    俺は"ヒキタニくん"と呼ぶのをやめた。


    415 = 333 :

    彼は通り過ぎて行く。
    俺は振り返らない。

    視線は真っ直ぐ前を見て、振り返らない。


    俺の視線の先には・・・


    「ふふ・・・うふふふふふふ・・・やはりはやはち・・・最近は彩八に浮気気味だったけど・・・やはりはやはちが原点・・・ぐふふふふ」

    血の池を広げつつある姫菜の姿があった。


    「はぁ、全く・・・」

    416 = 333 :

    比企谷、君と、君の周りの人間はすごいな。
    俺の心の片隅で蠢いていた黒くて醜い悩みを・・・文字通り"解消"してしまった。

    だから、"解決"するのは俺がやらなきゃならない。





    見ていてくれ。

    417 = 333 :

    というわけで葉山くん決着編です
    彼は本当にこういった青春ドラマの似合う子

    418 :

    あんまりヒッキーを神聖視しすぎるのも気持ち悪い気もする

    419 :

    かと言って「これも全部、比企谷八幡ってヤツのせいなんだ」って斜め下に突っ走られても辛い

    420 :

    葉山は八幡好きだと思うけどな

    421 :

    この勢いでこのクオリティ
    あなたが神か

    422 :

    要するにこのままでいいと思う

    423 :

    ばらしーす

    424 :

    葉山って原作でも所々八幡の事比企谷って呼ぶよな
    ホモなのかな?

    425 :

    ホモだよ?

    426 :

    擬態しろし

    427 :

    認めてるけど、方向性の違いから肯定できないって感じ
    能力あるんだから別な解決方を見出して欲しいみたいな

    428 :

    なるほど
    つまりはホモと言うことやね

    429 :

    八幡はたまたまそーゆー役どころに位置しているだけで、中身はちゃんと子供なんですよね
    葉山くんはまだ八幡の子供な部分まで見切れてないのです
    そんなところが葉山くんの子供な部分

    八幡がゆきのんに憧れている時期に位置する感じ+でも認めきれなかったって感じです
    少なくともこのSSの中ではそんな考えで置いときました

    まぁもう出番無さそうですが・・・

    そんなわけで続きです

    430 = 429 :

    12月23日


    冬休みとっつにゅう~。

    入試が2月だから受験前のまとまった休みはこれが最後なのだ。
    基本的に小町には甘いお兄ちゃんだが、ここ最近はしっかり勉強の面倒を見てくれて合間合間に甘やかしそうになる。
    結局甘いんかい。

    でもあっちもあっちで、期末試験が終わったので余裕が出てきたのだろう。
    小町や大志くんの面倒を見る時間も少し増えてきたし、お姉ちゃんと彩加さんも居る。
    人数が増えた分、負担も減ったんだろう。

    431 = 429 :

    お兄ちゃんは基本勉強に対しては継続タイプだ。
    勉強は少しずつ丁寧に、かつ日々継続して教えてくれる。
    なので一呼吸置くタイミングも程よいところで挟んでくる。

    今日と明日には勉強会の予定を一切入れてない。
    ここで2日間とっちゃうところが甘いんだよなぁ~お兄ちゃんは。ま、そこも好きなんだけどね。

    432 = 429 :

    それにちゃんと考えてみれば社会人である両親も、連休はぐーたらしっぱなしだ。
    大人の休日ってこんな感じなのかなぁ・・・

    多分こんなことお兄ちゃんに聞いたら『つまり休日はしっかりぐーたらしている俺はマジ大人!』とか言い出しそう。
    はぁ、お兄ちゃんは変なところで大人で、変なところで子供なんだよなぁ。
    ま、大人な部分だけを見ている人なんて流石に居ないだろうけど。なんせお兄ちゃんだし。


    お兄ちゃんはまだ寝ている、もうお昼過ぎだよお兄ちゃん。
    堕落に対しても継続タイプなのは関心しませんなー。

    433 = 429 :

    あのお弁当大戦以来、お兄ちゃんがキッチンに立つ機会は多くなった。
    今では落ち着いたものの、"ほぼ小町が食事担当"から"日々交代制"へと変わった。

    要するに今日は小町担当で、職務の無いお兄ちゃんは働かない日なのである。
    まったくもう・・・せめて部屋の掃除くらいしてよ。

    434 = 429 :

    でもまぁ、明日はお兄ちゃんにとって一大イベントが控えているのだ。体力を温存しているのだろう。
    なんせ明日はクリスマスイブ!そしてなんと結衣さんと雪乃さんからパーティのお誘いが来ているのだ!
    さらにさらに、そこにはお姉ちゃんも参戦!うっふっふ~これは見ものですなぁ・・・


    ぴんぽーん


    「はいはーい、今出ますー」

    435 = 429 :

    何だろう?宅配便かな?

    ガチャ

    そこに居たのは沙希お姉ちゃん。
    あ、"お姉ちゃん"だけでもいいけど"沙希お姉ちゃん"って響きも小町的にポイント高いかも☆

    「こんちわ小町」
    「お姉ちゃん、いらっしゃいませー。今日はお1人で?」
    「うん、今日は勉強の予定入れてない日だしね、単純に遊び目的もいいかな、っと」

    436 = 429 :

    お姉ちゃんと彩加さん、それとお兄ちゃんは常に3人ってわけじゃない。
    お兄ちゃんは彩加さんだけと出かける時も結構ある。
    けどお姉ちゃんだけと、ってのはこの間のデートが初めてだったっぽい。




    やっぱあのデートは大正解だったなー。はっ!?まさか彩加さんもそこまで読んで!?
    ・・・
    うーん、どうだろ?ま、大志くんも素早く空気読んでくれたし、万事よし!

    437 = 429 :

    「さっすがお姉ちゃん~!あー・・・でもですねー・・・兄はまだ寝てるんですよぉ・・・」
    「はぁ・・・まったく・・・あいつの部屋ってカマクラはあんま入んないんだっけ?」
    「はい。あんまって言うかほぼ近寄りませんね」

    お姉ちゃんは猫アレルギーだ。
    そんなお姉ちゃんが猫を飼ってる我が家に単身で来てくれるまでになるとは・・・

    438 = 429 :

    「それじゃあたしも起こしてみるか。小町、起こし方教えてよ」
    「おっまかせあれ~」


    いつの頃からか、お姉ちゃんは最近お兄ちゃんに対して遠慮がなくなってきている。
    雪乃さんの言葉攻めとも、結衣さんの猛烈アタックとも全然ベクトルが違う。

    普通に、自然に、当たり前と言った感じの接し方。

    これは本当に小町的にポイント高いのである☆
    でもですね~、もうちょっとこう、"デレ"な部分が欲しいかなぁ、と小町は思うのです。

    439 = 429 :

    「そういや小町、カマクラの写真ありがと」
    「いえいえ~。あんな感じでよかったんですか?」
    「うん、あれだけあれば十分」

    この間お姉ちゃんに『カマクラの写真を何枚か撮って送って欲しい』と頼まれた。
    お姉ちゃんは猫アレルギーではあるが、猫自体は結構好きなんだそうな。

    「そうそう、小町。裁縫教えてほしいって言ってたっけ?」
    「そうなんですよ!お姉ちゃんの持ってる小物とか手を入れた服とかずっと気になってたんですよ~」
    「フフ・・・総武高に受かったら家でも学校でも教えてやるよ」


    ・・・は、はわっ!
    今のすごっ!ふっと笑った感じ超かっこよかった!さり気に入試に対して挑発織り交ぜてくるところとかスゴイ!

    440 = 429 :





    コンコン

    「お兄ちゃんー、入るよー。おういいぞ。それじゃ遠慮なくー」

    全く隙を作らせずに進入する。

    「八幡、邪魔するよ」



    「・・・・・」



    ありゃー、予想通りとはいえ完全に惰眠モードでしたわ。
    意識、ここにあらず。

    441 = 429 :

    お兄ちゃんが眠っている事を確認すると、お姉ちゃんはおもむろに近づき・・・



    「起こす前にやっておかないとね」

    パシャ!


    おもむろに寝顔を撮った。



    「お姉ちゃーん、見せて見せてー」
    「ほら」

    小町とお姉ちゃんが寝顔写真でやいのやいのやっていると、騒ぎに気付いたのか、お兄ちゃんが寝返りをうつ。

    「ん・・・小町と・・・沙希か・・・?」

    薄目でチラっと確認すると、そのまま睡眠モードへ移行する。
    そこは突然の来客に驚いてガバっと起きる展開でしょ!

    442 = 429 :

    「ハハ・・・まぁ二度寝に関してはあたしもそこまで強く言えたクチじゃないからね」
    「そーなんですか?」
    「あぁ、バイト辞めた後でも寝坊癖はなかなか抜けなかったよ。遅刻はこいつといい勝負」

    ちょっと困ったような顔で教えてくれる。
    ほへー、意外・・・でもないかも。

    443 = 429 :

    「で、いつもはどうしてるんだい?」
    「んー、朝だと怒鳴ったり、布団剥がしたり、乗っかったりですよ」
    「まぁ別に急いでる平日の朝ってわけじゃないし、2番採用でいくか」

    小町的には~3番も捨てがたいですよ~☆
    ちょっと想像してみよう。

    444 = 429 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    「八幡!ほら早く起きな!」

    お姉ちゃんは寝ているターゲットを確認するとおもむろに布団の上からダイブ!

    バッ!
    ドスッ!

    「う・・・っげぇ!?」

    ・・・・・
    ・・・・
    ・・・
    ・・


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    あ、あれ!?だめだ!導入部までしか想像が続かない!?
    いやいや頑張れ小町!仮にもお兄ちゃんの妹だぞ!

    も、もう一度だ!

    445 = 429 :

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    「八幡!ほら早く起きな!」

    お姉ちゃんは寝ているターゲットを確認するとおもむろに布団の上からダイブ!

    バッ!
    ドスッ!

    「う・・・っげぇ!?」
    「逃がすか!」

    ガシッ!

    お兄ちゃんの頭部を鷲掴みにし、身動きを封じる。

    「うが・・・が・・・」
    「そしてトドメ!」

    ドガッ!

    鳩尾にその拳が振り下ろされる。

    「カッ・・・ハッ・・・」

    ・・・・・
    ・・・・
    ・・・
    ・・


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    トドメ刺しちゃった!?

    446 = 429 :

    うーむ・・・悔しいが2番が最もしっくり来る。
    そうこう考えてるうちにお姉ちゃんは布団に掴みかかる。

    「八幡!ほら早く起きな!」

    ガバッ!

    「うげぇ!?さ、寒っ!?」
    「ったくもう昼だよ?それに寒いのは薄着だからでしょ?」

    お兄ちゃんはシャツ1枚とベジータの息子スタイルで寝ていた。




    えー、お姉ちゃんそこも動じないのー?
    もうなんか完全にこの2人、小町の予想をはるかに上回ってる。

    447 = 429 :

    「おー、沙希か・・・おはよーさん、何しにきたんだよ」
    「ん、おはよ。あんたを起こしにきたんだよ」
    「さよか・・・ふわぁぁぁぁぁ・・・そりゃごくろーさん」


    お兄ちゃんもお兄ちゃんで、そこはもっと恥ずかしがってもいいんじゃないかなぁ。
    完全に小町に起こされた時と同じテンションだよ。

    448 = 429 :

    「それじゃ、顔洗って着替えてきな。あ、別に出かけるわけじゃないから服は適当でいいよ」
    「あいよー・・・」


    お兄ちゃんは首をぐりぐりコキコキいわせながら部屋を出て行った。
    ダメな部分丸出しである。


    「ほへー・・・お姉ちゃん、お兄ちゃんの扱い手馴れてるなー」
    「あぁ、まぁどこの家も似たようなもんだよ」


    あー、なるほど・・・こりゃお兄ちゃん尻に敷かれるよ、ホント。
    でもでも~、そーゆーのも小町的にはアリ!

    ・・・・・
    ・・・・
    ・・・
    ・・

    449 = 429 :

    「んで?俺の睡眠邪魔する為だけに来たの?」
    「ばーか。時計じゃないよあたしは」

    お姉ちゃんはそう言って、鞄を置く。

    「ほら、あんたの服で色々試作するっつったろ?持ってきたんだよ」
    「ふ、服ぅ!?それに試作って・・・」
    「あー、そんなん言ってたなぁ・・・」


    なんと・・・お兄ちゃんがコーディネイトされていく。
    お兄ちゃんがお姉ちゃん色に染まっていく。

    いいぞー。もっともっとー。

    450 = 429 :

    「んじゃ俺着替える必要無かったんじゃね?起こした時点で服渡せよ」
    「うっさい、まずは部屋の掃除だよ。どうせこのままじゃ年越し前にも掃除しなさそうだしね」

    確かにお兄ちゃんは掃除はそれほど得意じゃない。
    大して物を置いておかない部屋のくせに、散らかすのだけは大得意。

    「まじかー、そうだな・・・掃除も専業主夫には必須スキルだしな・・・」

    お兄ちゃんはまだ寝起きモードから脱出できていないのか、ぼーぜんとそんな事を言ってる。


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