私的良スレ書庫
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元スレ八幡「ブラコンめ」沙希「シスコンめ」
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そう思ったところで意外な人物が川崎さんに声を掛けた。
「ここに居たんだ、川崎さん。」
葉山隼人。屋上に駆け付けたもう1人の人物。
「ここに居たんだ、川崎さん。」
葉山隼人。屋上に駆け付けたもう1人の人物。
正直に言うと、うちは少しだけ葉山くんが苦手になった。
確かにあの時助けてくれたのは感謝している。でも時々、本当に時々頭の隅っこでチラつくのだ。
あそこで葉山くんの言う通り戻っていたら、どうなってた?
事実は変わらない。うちは余計な考えだと頭を振る。
確かにあの時助けてくれたのは感謝している。でも時々、本当に時々頭の隅っこでチラつくのだ。
あそこで葉山くんの言う通り戻っていたら、どうなってた?
事実は変わらない。うちは余計な考えだと頭を振る。
「隣、いいかな?」
葉山くんが川崎さんに語りかける。
「ダメ。」
即、却下される。
何を考えているんだろうあの人は。
「あたしの隣に馴れ馴れしく座っていい男は、弟と、彩加と・・・」
少し区切って、川崎さんは葉山くんを睨み返す。
「八幡だけ。」
とんでもない事を考えていた、あの人は。
葉山くんが川崎さんに語りかける。
「ダメ。」
即、却下される。
何を考えているんだろうあの人は。
「あたしの隣に馴れ馴れしく座っていい男は、弟と、彩加と・・・」
少し区切って、川崎さんは葉山くんを睨み返す。
「八幡だけ。」
とんでもない事を考えていた、あの人は。
「どうせあんたが聞きたいのも、八幡の事でしょ?」
「・・・バレてたか。ハハハ。」
何・・・?葉山くんが比企谷の事を・・・?
「あいつの事を聞きたいなら、その位置からお願い。」
「あぁ、わかった。」
一体何を聞くんだろう?
「・・・バレてたか。ハハハ。」
何・・・?葉山くんが比企谷の事を・・・?
「あいつの事を聞きたいなら、その位置からお願い。」
「あぁ、わかった。」
一体何を聞くんだろう?
「川崎さん、先々週はびっくりしたよ。正直声も出なかった。」
「・・・」
「そしたら今日はそれ以上にびっくりしたよ。俺も彼とは仲良くなりたいんだ。少し彼の事を教えてくれないだろうか?」
比企谷と仲良くなりたい・・・?
いや・・・葉山くんならそうだろう。彼は誰とでも仲良くしようとする人だ。
「・・・」
「そしたら今日はそれ以上にびっくりしたよ。俺も彼とは仲良くなりたいんだ。少し彼の事を教えてくれないだろうか?」
比企谷と仲良くなりたい・・・?
いや・・・葉山くんならそうだろう。彼は誰とでも仲良くしようとする人だ。
「・・・彩加にはもう聞いたの?」
「あぁ・・・やんわりと、だけどはっきり断られたよ。」
戸塚くんが・・・?
「でしょうね。判ってるとは思うけど、彩加は強いよ。あまり怒らせちゃダメだからね。」
「身をもって知ったよ。」
何がどうなっているんだ・・・
「あぁ・・・やんわりと、だけどはっきり断られたよ。」
戸塚くんが・・・?
「でしょうね。判ってるとは思うけど、彩加は強いよ。あまり怒らせちゃダメだからね。」
「身をもって知ったよ。」
何がどうなっているんだ・・・
「ま、少しだけ教えてやるけど、その前に結論だけ言うよ。」
「え?」
「あいつと"仲良く"するのは、今のあんたじゃ無理。」
・・・比企谷と仲良くするなんて、うちじゃ全く想像できない世界だけどなぁ。
「え?」
「あいつと"仲良く"するのは、今のあんたじゃ無理。」
・・・比企谷と仲良くするなんて、うちじゃ全く想像できない世界だけどなぁ。
「・・・そうなのか?」
「少したとえ話にしてやろうか。あんた、家庭の中で"父親"の役割って何だと思う?」
「それは何か関係が?」
「わかりやすくしてんだ、質問に答えな。」
「・・・一家を支える大黒柱、かな。」
うん・・・うちの答えもそうだ。
「ハズレ。結論にもう1つ加えるよ。あんたが八幡と"仲良く"出来ない原因は、あんたがガキだからよ。」
「・・・なっ!?」
「少したとえ話にしてやろうか。あんた、家庭の中で"父親"の役割って何だと思う?」
「それは何か関係が?」
「わかりやすくしてんだ、質問に答えな。」
「・・・一家を支える大黒柱、かな。」
うん・・・うちの答えもそうだ。
「ハズレ。結論にもう1つ加えるよ。あんたが八幡と"仲良く"出来ない原因は、あんたがガキだからよ。」
「・・・なっ!?」
何を言っているんだ。
川崎さんが何を言っているのか、全然わからない。
「さっきの答え・・・父親の役割。」
「・・・」
「子供に嫌われる事。疎ましく思われる事。」
「!?」
・・・・・・・・・・・・・あっ!?
「思春期の息子には敵視され、思春期の娘には蔑ろにされる。それでもそんな子供たちから絶対に目を逸らさない。」
「・・・」
川崎さんが何を言っているのか、全然わからない。
「さっきの答え・・・父親の役割。」
「・・・」
「子供に嫌われる事。疎ましく思われる事。」
「!?」
・・・・・・・・・・・・・あっ!?
「思春期の息子には敵視され、思春期の娘には蔑ろにされる。それでもそんな子供たちから絶対に目を逸らさない。」
「・・・」
「それが、家庭における"父親"の役割。」
・・・それって・・・つまり・・・
「あいつのガキは、呆れるくらいに多いのさ。」
「・・・」
・・・それって・・・つまり・・・
「あいつのガキは、呆れるくらいに多いのさ。」
「・・・」
葉山くんは恐らく絶句しているのだろう。
うちもそうだ。今何か喋れと言われたところで、何も口から出てきやしないだろう。
「なら・・・川崎さんと戸塚くんは・・・一体何をして彼の近くまで辿り着いたんだ・・・?」
「簡単な事だよ。父親の弱点を知っていたのさ。」
「・・・」
「あたしからはもう話すことは無いよ。ただ・・・」
・・・
「あいつと"上手く"やりたいなら、今のままでいるこったね。」
「・・・・・わかった、ありがとう。」
葉山くんは出て行った。
うちもそうだ。今何か喋れと言われたところで、何も口から出てきやしないだろう。
「なら・・・川崎さんと戸塚くんは・・・一体何をして彼の近くまで辿り着いたんだ・・・?」
「簡単な事だよ。父親の弱点を知っていたのさ。」
「・・・」
「あたしからはもう話すことは無いよ。ただ・・・」
・・・
「あいつと"上手く"やりたいなら、今のままでいるこったね。」
「・・・・・わかった、ありがとう。」
葉山くんは出て行った。
う、うちも・・・
「盗み聞きですか?趣味がいいとは言えませんね。」
ビクッ!
「平塚先生。」
「あー、悪い悪い。本当に偶然なんだ。許してくれ。」
び、びっくりした・・・うちじゃなかったんだ。
「盗み聞きですか?趣味がいいとは言えませんね。」
ビクッ!
「平塚先生。」
「あー、悪い悪い。本当に偶然なんだ。許してくれ。」
び、びっくりした・・・うちじゃなかったんだ。
「川崎、私からはあまり語る事はないが・・・礼を言っておきたい。ありがとう。」
「いえ・・・」
「君は・・・君たちは私とは違う答えに行きついたようだ。」
「・・・いいんじゃないですか?痛ましく思う人も居れば、見ないふりをする人も居ます。」
「その通りだ。そして、支える人も居る。」
「・・・ええ。」
「さっきも言ったが、私から語る事はあまり無いんでね。君たちは私が何か言うよりも、きっといい答えが出せるよ。」
「・・・ええ。」
「行きたまえ。そろそろ下校時刻だ。」
「ええ。失礼します。」
最後に聞いた川崎さんの声は・・・
はっきりとした・・・透き通るような声だった。
「いえ・・・」
「君は・・・君たちは私とは違う答えに行きついたようだ。」
「・・・いいんじゃないですか?痛ましく思う人も居れば、見ないふりをする人も居ます。」
「その通りだ。そして、支える人も居る。」
「・・・ええ。」
「さっきも言ったが、私から語る事はあまり無いんでね。君たちは私が何か言うよりも、きっといい答えが出せるよ。」
「・・・ええ。」
「行きたまえ。そろそろ下校時刻だ。」
「ええ。失礼します。」
最後に聞いた川崎さんの声は・・・
はっきりとした・・・透き通るような声だった。
「私も出て行くが、君も今の事は好きに解釈するといい。"上手く"やるのも間違いじゃないさ。」
・・・バレてた。
校門
「はぁ~・・・」
今日は喋りすぎた。
図書室なら静かに過ごせると思ってたのに。
まったくどいつもこいつも、なんだかんだで気にかけられてんだねぇ八幡。
さっき自分の口から発せられた言葉を思い出す。
「はぁ~・・・」
今日は喋りすぎた。
図書室なら静かに過ごせると思ってたのに。
まったくどいつもこいつも、なんだかんだで気にかけられてんだねぇ八幡。
さっき自分の口から発せられた言葉を思い出す。
"それが、家庭における父親の役割"
あたしはそんな事を思っていたのか・・・
すごい自然に口から出てきた。
そしてもう1つ。
"簡単な事だよ。父親の弱点を知っていたのさ"
あたしはそんな事を思っていたのか・・・
すごい自然に口から出てきた。
そしてもう1つ。
"簡単な事だよ。父親の弱点を知っていたのさ"
父親の弱点。
1つ、甘えてくる子供には滅法弱い。
1つ、大人になった我が子は話し相手であり飲み友達。
そして・・・もう1つ。
奥さんには頭が上がらない。
・・・ば。
・・・・・馬鹿じゃないの・・・・
1つ、甘えてくる子供には滅法弱い。
1つ、大人になった我が子は話し相手であり飲み友達。
そして・・・もう1つ。
奥さんには頭が上がらない。
・・・ば。
・・・・・馬鹿じゃないの・・・・
「沙希ちゃーん。」
「おう、お待たせ、沙希。」
下校時刻。
2人との・・・あたし達の待ち合わせ場所。
顔の赤みを夕日のせいにした。
「おう、お待たせ、沙希。」
下校時刻。
2人との・・・あたし達の待ち合わせ場所。
顔の赤みを夕日のせいにした。
かしこまち~
うん、任された
隣に座っていい男は(略)八幡だけ
このSSの私的名言はこれだわ
うん、任された
隣に座っていい男は(略)八幡だけ
このSSの私的名言はこれだわ
小町の描写がなにげに気合い入っているのは気のせいではないはず
>>287
さきさきの最後の独白見てから教室のやり取りに戻るとこっちも気合入りまくりだった
さきさきの最後の独白見てから教室のやり取りに戻るとこっちも気合入りまくりだった
原作未読、アニメも3話までしか見てない自分でも楽しめてる
より楽しむならやっぱりどっちか見た方がいいかな
より楽しむならやっぱりどっちか見た方がいいかな
>>289
圧倒的原作オススメ、アニメディスる訳じゃないけど元々心理描写の多いラノベでかつ
川なんとかさんのシーンがアニメにはほとんど無いからこのスレの中身だとなんのこっちゃってなると思うよ
ただアニメはアニメで声当てと絵が付いてるっていう昔ながらの楽しみを思い出せるいい作りになったよ
結論:両方読んで見ろ
圧倒的原作オススメ、アニメディスる訳じゃないけど元々心理描写の多いラノベでかつ
川なんとかさんのシーンがアニメにはほとんど無いからこのスレの中身だとなんのこっちゃってなると思うよ
ただアニメはアニメで声当てと絵が付いてるっていう昔ながらの楽しみを思い出せるいい作りになったよ
結論:両方読んで見ろ
あしらわれてるゆいゆいも可愛い。
「父親」の解釈が面白いけどオリジナル?
「父親」の解釈が面白いけどオリジナル?
細かいこというかも知んないけど「」内の言葉には。いらないんじゃないか。
超乙です
>一応まだ続いちゃいます
この発言に歓喜したのは俺だけではないはず
>一応まだ続いちゃいます
この発言に歓喜したのは俺だけではないはず
戸塚とプリクラ撮るのは原作何巻にあるん
そこだけ5冊買ってくるんだが
そこだけ5冊買ってくるんだが
>>297
プリクラは3巻の59~69㌻です
3巻を5冊買うくらいなら2巻と5巻も買うべき
5巻は彩加が表紙です。さらに沙希さんの照れ顔が見れますし、彩加との映画デートもあります
2巻は沙希さん初登場の巻で沙希さんを知る上では重要ですし、彩加の照れ顔があります
ちなみに「サンキュー! 愛してるぜ川崎!」発言は6巻にあります
プリクラは3巻の59~69㌻です
3巻を5冊買うくらいなら2巻と5巻も買うべき
5巻は彩加が表紙です。さらに沙希さんの照れ顔が見れますし、彩加との映画デートもあります
2巻は沙希さん初登場の巻で沙希さんを知る上では重要ですし、彩加の照れ顔があります
ちなみに「サンキュー! 愛してるぜ川崎!」発言は6巻にあります
>>298
追記で
5巻の沙希さんの照れ顔は小町の「んー? でも沙希さんがお兄ちゃんと(以下略」発言の時ので
2巻の彩加の照れ顔は八幡が「彩加」と初めて名前で呼んだ時のです
5巻の小町のセリフの続きが気になったなら買いに行きましょう。アニメは見ていないためアニメにあったかは知りませんが
追記で
5巻の沙希さんの照れ顔は小町の「んー? でも沙希さんがお兄ちゃんと(以下略」発言の時ので
2巻の彩加の照れ顔は八幡が「彩加」と初めて名前で呼んだ時のです
5巻の小町のセリフの続きが気になったなら買いに行きましょう。アニメは見ていないためアニメにあったかは知りませんが
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