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    元スレ京太郎「リーチ!!」

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    301 :

    10順目

    男>1「(て、テンパイ……しかも馬鹿みてぇな手だ……!!)」テンパイ

    男>2「(アニキ、そろそろかな?)」バラバラ

    優希「(私が何とかしないとだじぇ……!!)」リャンシャンテン

    京太郎「………」コト

    男>1「ろ……ロン!!」

    男>1「チンイツ一通ピンフドラ3!! 裏が……乗った!! 数え役満だ!!」

    男>2「うおおおお!!! アニキかっけぇ!!」

    京太郎&優希 220万
    男1&男2 1780万

    男>2「おいおい……アニキが凄すぎて可哀相になってきたなぁ? ハッハッハ!!」

    男>1「………」

    302 = 260 :

    東三局 二本場

    男>1「………(最初の一歩を違っちまったか……カモなんかじゃねぇこいつは……)」バラバラ

    男>2「(うーん……全然こねぇや……)」バラバラ

    優希「…………」

    優希「(私が……私が京太郎を……守るじぇ…!!)」

    優希「……………」サンシャンテン

    京太郎「ほう……。俺の力にあてられたか、はたまた別の要因か……飼い馴らすのに時間がかかりそうだ……」???

    京太郎「クッ……ハハハ!! なら思う存分に暴れるが良いさ!! リーチ!!」カッ

    303 = 260 :

    男>1「ぐっ………」サンシャンテン

    優希「…………」リャンシャンテン

    12順目

    男>1「………(テンパイ……駄目だ…)」

    優希「リーチ!!!」

    京太郎「……………さて、どうなる」

    男>1「安牌……」

    優希「………!!」ギラッ

    優希「ツモだじぇ!! リーチ一発タンヤオ三暗刻ドラ3!! ……裏は乗らないじぇ」

    男>2「あん!? まだ裏めくってねぇぞ!?」

    京太郎「あぁ……裏は乗ってないな…そういう空気だ…」

    男>1「………格が違げぇや……」パサッ

    京太郎&優希 380万
    男1&男2 1620万

    304 = 260 :

    京太郎「俺の制約を破るなんてな。革命家は己の力だけで世界を捩曲げるか?」

    優希「…………」ギラッ

    京太郎「クッククク……とんだ狂犬だ。瞳孔が開いてやがるぜ」

    東四局

    男>2「俺の時代だ!! むしり取ってやるよ!!」バラバラ

    優希「…………」???

    京太郎「ほう!! 俺の絶体絶命の縛りをくぐり抜けたか!! 褒めてやろう、優希!!」

    京太郎「だが……飼い主以上に目立つ事は許されん。主役は、俺だ」

    京太郎「おすわりだ、優希」

    優希「………黙るじぇ!!」カッ

    305 = 260 :

    5順目

    男>2「………」コト

    京太郎「ロン。一通ドラ1、4000だ」

    男>2「な!! ぐっ……すんませんアニキ…」

    男>1「たった40万だ、まだ大丈夫」

    優希「待つじぇ」

    男>2「あ?」

    優希「ロン」

    京太郎「……なに…?」

    男>1「なっ……!?」

    優希「四暗刻、単騎だじぇ」

    京太郎「はっ………ハハハハハ!! 優希!! 貴様面白い!! 俺の絶体絶命をくぐり抜けただけに飽きたらず、敵の喉元に歯を突き立てたか!! クック……良いぞ、それでこそ俺の女だ」

    京太郎「さて。四暗刻単騎待ちはダブル役満だな? この店のルールでは四暗刻単騎、大四喜、四槓子は全てダブル役満制にしてるらしいが」

    男>1「クソッ……!!」バサッ

    京太郎&優希 1020万
    男1&男2 980万

    306 = 260 :

    京太郎「さて、優希。主を想う気持ちも分かるが……楽しみを奪わないでくれ。おすわり」

    南一局

    優希「……き、気持ち悪いじぇ…」コト

    京太郎「ペットが頑張ったんだ、飼い主はそれ以上に張り切らないとな」

    男>1「これ以上はやらせねぇよ!!」

    京太郎「良いさ、自分を殺す刃を俺に突き立てろ。リーチ」

    5順目

    男>1「……最低だな、こりゃ」

    男>2「アニキィ……ヤバいっすよこれ!!」

    男>1「うるせぇ!! 腹括れや!!」

    男>1「ロン!! 白のみ!!」

    京太郎&優希 1010万
    男1&男2 990万

    京太郎「良いのか? そんなゴミで自分を殺して」

    男>1「どんなもんでも死ぬ時ゃ死ぬんだ、意味なんざねぇよ」

    京太郎「クククッ……」

    307 = 260 :

    南二局

    男>1「さ、煮るなり焼くなり好きにしな兄ちゃん」

    男>2「あ、アニキィ……!!」

    男>1「うるせぇ!!」

    京太郎「その意気や良し。安心しろ、一瞬だ」

    京太郎「カン」東カン

    京太郎「リンシャン……カン」南カン

    京太郎「………あぁ、今日もツイてるな。カン」西カン

    京太郎「最初からずっと、俺は勝つ事を強要されていたんだ。引く牌全て字牌……まったく、ふざけた世の中だ。カン」北カン

    京太郎「貴様等には分かるか? 勝利の確定された人生の、なんとつまらない事か……勝つ事しか許されない、勝つ事しか価値が無い……他人の為に生きる事を強要されてきた俺の気持ちが」

    京太郎「力無き他人を守る事が、助ける事が最早染み付いて離れない」

    京太郎「安心して地獄に落ちろ」

    308 = 260 :






    ……………ツモだ

    309 = 260 :

    京太郎「大四喜、四槓子、四暗刻単騎、字一色……6倍役満だ」

    京太郎「28,800,000万だ」

    京太郎&優希 3890万
    男1&男2 -1890万

    男>2「ア、アニキィ!! ヤバいッスよ!! どうするんスか!!」

    男>1「あぁ………そうだな……どうしようもねぇよ」

    京太郎「借りた一千万返すぞ」

    金貸し「確かに。新たにお前に1890万、合わせて2890万の貸しだ」

    男>1「……あぁ」

    京太郎「……クククッ。じゃあな………」

    310 = 260 :

    優希「京太郎!! 可哀相だじぇ!!」

    京太郎「知るか。負けた奴が悪いんだ」

    優希「だけど!!」

    男>1「あーいいよいいよ……何かさっぱりしたから。金なんてやりようによっていくらでも稼げるから……」

    男>2「アニキ、どうしたんすか!?」

    男>1「ヤクザなんて止めるってんだよくだらねぇや。世の中にゃ山ほど凄い事があんだよなぁ……」

    男>2「アニキィ……俺、アニキに一生着いて行きやす!!」

    男>1「来んなよ。じゃあな、俺は行くわ。名前、聞かせてもらえるか? 兄ちゃん」

    京太郎「今は須賀京太郎だったか…」

    男>1「そうかい。また会おうぜ」

    優希「行っちゃったじぇ!?」

    京太郎「あぁ、そうだな……」フラッ

    優希「京太郎!?」

    京太郎「限界か……中々楽しかったな……また戦いたい、優希…」ドサッ

    優希「京太郎!!!」

    311 = 260 :

    今日はここまでー

    312 :

    おつ

    315 :

    須賀家
    京太郎の部屋

    京太郎「………ん?」

    京太郎「ここは…俺の部屋か?」

    優希「京太郎!! 目覚ましたじぇ!!」

    福路「良かった……」

    池田「大丈夫なのか?」

    京太郎「oh...何か色々思い出してきた……」

    京太郎「あの野郎!! 好き勝手やりやがって!!!」

    優希「いつもの京太郎だじぇ……」

    池田「何かありがとうっした!! 助けてもらたし」

    京太郎「あ、いや気にしないで良いよ。うん本当……途中から何か危ない人になってただけだから……」

    池田「全然!! かっこよかったし!!」

    京太郎「あ、ありがとう?」

    316 = 260 :

    福路「助けてくれてありがとうございました。貴方がいなければ私達はどうなってた事か……」

    京太郎「あぁ……まぁうん。そうだね、今度からは気をつけてね」

    優希「それで京太郎、あの金はどうするじぇ?」

    京太郎「あの金?」

    28800000円の山

    京太郎「……………」

    京太郎「どうしようも、ないよなぁ……」

    京太郎「ま、まぁ良いさうん……」現実逃避

    317 = 260 :

    福路「あの……お名前を教えて貰えないでしょうか?」

    京太郎「そういえば自己紹介とかしてなかったな…俺は須賀京太郎だ」

    福路「須賀、京太郎さん………」

    福路「と、とてもお強かったですね!! かっこよかったです…」

    京太郎「え? はぁ……そう言ってもらえると嬉しいです」

    福路「あ、私は福路 美穂子と言います!!」

    京太郎「良い名前ですね」

    池田「あたしは池田 華菜だし!!」

    京太郎「よろしく。それでええと……なんでここに? 途中で帰ったんじゃ?」

    318 = 260 :

    福路「心配になってずっと後を追っていたんです。巻き込んだのは私達ですから」

    京太郎「巻き込んだというか巻き込まれに行ったと言うか……いやでも本当気にしないで」

    福路「はい…」

    池田「………!!(あれは……!! 恋する乙女の目ッス!?)」

    池田「(馬鹿な……あのキャプテンが、まだ会って半日も経ってない男相手に……!!)」

    池田「(これはあれっすね!! 悪者を退治した白馬の王子様に惹かれる姫……乙女っすねキャプテン!!)」

    319 = 260 :

    京太郎「まぁとくに何とも無いし……心配しなくても大丈夫かな」

    福路「あ……それなら良いのですが…。何か御礼がしたいのですが私に何かできる事はありませんか?」

    京太郎「え? んー……いや、別に無いかな。本当気にしなくて良いぜ? やりたくてやっただけなんだし」

    福路「…そうですか……私、こんな気持ちになったのが初めてで…」

    京太郎「……?」

    優希「……………!?」

    福路「私を助けてくれた貴方の凛々しい横顔、麻雀を打ってる時の猛々しい目………私、とても気分が高揚してしまいました」

    京太郎「………あれ、これどういう状況? どういう状況なの?」

    320 = 260 :

    福路「……京太郎さん…私、恥ずかしながら一目惚れしてしまいました。どうか、お友達になってください。そして私の全てを見てください!!」

    京太郎「え、ちょっ……え? いや友達になるのは構わないけど…えっ?」

    優希「ちょー!! 待つじぇ!! 京太郎は渡さないじぇ!!」

    福路「え……? もしかして…お二人はもうお付き合いを…?」

    京太郎「それは無い。年齢=彼女いない歴ですから」

    福路「そうですか!! 良かった…」

    優希「確かに付き合ってはいないじぇ!! だけどお前と付き合う訳ないじぇ!!」

    京太郎「ちょっ優希!? 何暴走してるの!?」

    福路「今は我慢します。まだお互いの事を知れていませんから……でも、これからです!! これから愛を深めていけば良いの…」

    優希「………~~~!!!」

    321 = 260 :

    池田「うわー……乙女の争いだし…怖いし…」

    京太郎「なぁ」

    池田「なんだし?」

    京太郎「二人、仲悪いみたいだな。もしかして知り合いだとかそういう事なのか?」

    池田「んー……まぁ知り合いと言えば知り合いだし。でも仲悪そうにしている理由は別にあるし」

    池田「つーか気付いてない?」

    京太郎「………?」

    池田「……前途多難だし…」

    その後、四人で談笑をした後三人は帰っていった。
    福路さんと優希が妙にくっついて来たり、池田がため息吐いたりしていたのが引っ掛かった。
    寒かったのかな?

    須賀 京太郎は能力「背水の陣」を手に入れた……?
    福路 美穂子の電話番号を手に入れた!!
    池田 華菜の電話番号を手に入れた!!
    有り余るデート資金を手に入れた!!

    322 = 260 :

    本日はここまで
    気が付いたら一ヶ月も経ったんだな……早いもんだ

    324 :

    おつ

    326 :

    須賀家
    京太郎の部屋

    メール着信有り
    9件


    件名:京ちゃん
    本文
    短い連休ももう終わってしまったな。
    何度も京ちゃんに会えて良かった。
    つかぬ事を聞くが京ちゃんは土日は暇か?


    件名:あ、京ちゃん!!
    本文
    今度の土日は暇?

    優希
    件名:疲れたじぇ…
    本文
    今日は色々あって大変だったじょ……
    京太郎のせいだから!! いつか詫びろ!!
    次の土日は暇か?


    件名:軟弱者が…
    本文
    まぁ良い……京太郎、せっかく友になったのだからまた遊ぼう。
    次の土日は暇か?

    327 = 260 :

    桃子
    件名:須賀さんは
    本文
    全然可哀相な人に見えないッスけどね~
    彼女の一人や二人は普通にいそうッス。
    あ、ところで次の土日は暇ッスか?
    先輩と話してて須賀さんの予定空いてたら次の土日に会いたいって話になったッス。
    多分先輩からもメール行くと思うので考えておいてくださいッス。

    透華
    件名:大丈夫ですわ
    本文
    まだ出会って数日ではありますが、あなたの事は買っていますのよ?
    なんせあの子が懐くくらいですので。
    そうだ、衣と一で話していたのですけれど平日を挟んだ休日はお暇ですの?
    良ければ衣と会ってくれると嬉しいですわ。
    お返事お待ちしています。

    328 = 260 :

    美穂子
    件名:京太郎さんですか?
    本文
    美穂子です。
    本日はいきなりの告白まことに申し訳ありませんでした、驚かせてしまいました……。
    普段あんな事は無いのですが……
    改めて御礼がしたいので、次の休日は空いていますか?
    良ければ会ってください。
    無理なら無理で大丈夫ですから!

    華菜
    件名:皆大好き華菜ちゃんだし!
    本文
    今日は助けてくれてありがとうだし。
    土日キャプテンと会うし?
    もし会うなら華菜ちゃんも連れてけだし!!
    二人きりとか許せないし!

    ゆみ
    件名:だめだ
    本文
    いっこうにへんかんできない
    したによそくがでているのがはらだたしい
    ももとはなしてうたんだが
    けせない
    はなしていたんだ
    どにちあおう

    329 = 260 :

    京太郎「oh...俺はどうしたら良いんだ……」

    京太郎「と、とりあえず置いておこう……」

    <タダイマー

    京太郎「この声は……父さん?」

    須賀家
    玄関

    京父「おっ、京太郎!! 暫く見ない間に身長伸びたんじゃないか?」

    京太郎「3~4ヶ月程度じゃ変わらんって」

    京父「男子三日会わざれば刮目して見よ、ってね。ママは?」

    京太郎「いや、知らない。俺もさっきまで気絶してたから」

    330 = 260 :

    京太郎「まぁ少なくとも3時間前まではいたと思うよ」

    京父「ぬぅ……そうか…いや、丁度良いとも言えるか」

    京父「京太郎、真面目な話があるから俺の部屋まで来てくれ」

    京太郎「お、おう……」

    須賀家
    両親の寝室

    京父「それで話なんだが……」

    京太郎「………」ゴクリ

    京父「いや、話すよりも見せた方が早い。こいつを見てくれ、どう思う」

    京太郎「ケータイ? ………!! G……いやHだ!! たわわに実ったメロン様だ!!」

    331 = 260 :

    京父「ふっ、京太郎……画面越しにでもサイズを目測できるようになってこそ一人前だぞ…」

    京太郎「な………!! まさかそれじゃあ!?」

    京父「そう、Iだ」

    京太郎「一体どこで!?」

    京父「出張先……それが僕と彼女の出会いだった」

    京父「彼女と出会ったのとケータイに画像を保存したのは同時だった……」

    京太郎「流石だぜ父さん!!」

    京父「他にもお土産を撮ってきたぞー」

    京太郎「……良いね!! GJ!!」

    京父「ママの絶壁には絶対に無いロマンが詰まっているよね……こんなお餅様に甘えたいよぅ…」

    京太郎「こんな人が母親なら毎日甘えたい……なんで俺の母さんはあんなに残念なんだ…」

    332 = 260 :

    京母「ほぉ」

    京父「ひぎぃっ!!!」

    京太郎「あ、わわわわ……か、母さんお帰り……」

    京母「ねぇあなた。これはどういう事かな?」

    京父「え? 何がかな?」ブルブル

    京母「このケータイの事だよこら」カチャカチャ

    京父「母さんや、僕のケータイの64GBメモリースティを抜き出し(パキッ)ああああああああああ!!!!!!! 僕の天使がぁ!!! 女神がぁ!!!!!」

    333 = 260 :

    京母「よくも私と言うものがありながらあんたは……」

    京父「……フッ…。ママ、僕は逃げないよ……だって恥ずべき所は無いからね!!」

    京母「そうかならこっち来い」ガシッ

    京父「あっちょごめんなさいうそで」バタン

    <アッダメェ!! ソコハマガラ
    <アアアアアアアア!!!

    京太郎「くわばらくわばら……今のうちに逃げ出そ」

    ガチャ

    京母「……次は、あんただから」

    京太郎「ひぎぃっ!!!」

    334 = 260 :

    1時間後

    京母「お母さん非常に悲しいです」

    京父「すいません」ボロッ
    京太郎「ごめんなさい」ボロッ

    京母「人の身体的特徴を馬鹿にしてはいけません」

    京母「そっちがその気ならこっちだってもっとカッコイイ人の所に」

    京太郎「チャンスだ父さん!! このタイミングでお餅モチモチな人と再婚を」

    京父「おおともよ!!」バキッ

    京母「……………」ゴゴゴゴゴ

    京太郎「父さん…? 首がブラブラしてるよ…?」

    京母「アハハハハ!! これは夢なんだ……パパが私の事捨てるなんて事ある訳無いし息子がそれを煽るなんて事もあるわけないよねぇ? アハハハハ!!」

    335 = 260 :

    京太郎「相変わらず父さんネタだとキャラクター崩壊が激しい人だ……」

    京太郎「父さん生きてるか?」

    京父「まぁな!! もう慣れたさ!!」ゴキン

    京太郎「ほら母さんも落ち着いてよ」

    京母「ハァ、ハァ……もういいもん…」

    京父「ごめんって。んで本当に真面目な話だけどさ」

    京父「京太郎君、麻雀始めたんだってね。能力も発動したとか……気分はどうだい?」

    京太郎「あぁ……今日麻雀やったんだけど体乗っ取られた」

    京父「もうそこまで進行しているのか? ふむ……」

    336 = 260 :

    京母「何がふむ、よ。あなたなんて振り回されまくってたのに」

    京父「あはは。そのおかげでママに出会えたんだけどね」

    京母「はいはい。にしてもそこまで行ってるならヤバいんじゃない?」

    京父「いや、まだ大丈夫だと思う。そのうち完全に支配されるようになるけど、今の状態にもう一つ前段階あるから」

    京太郎「前段階……?」

    京父「女の子に妙に優しくなる」

    京母「」バリン

    京太郎「具体的には?」

    京父「歯の浮くような台詞もナチュラルに言っちゃったり、紳士的な行動をさも当然のようにやったり」

    京太郎「心当たり無いなぁ」

    京父「そりゃそうだろ、京太郎君の中では当たり前になっちゃうんだから」

    京父「とりあえずもう暫くは放っておいても問題無いよ。俺は当分は出張も無いし」

    337 = 260 :

    京太郎「そう……まぁ分かった。何かあったら言うわ」

    京太郎「そうだ、父さんは何か原因とか分かるの?」

    京父「まぁ多少は。須賀のずぅっと昔の御先祖様の話だ」

    京父「名をスーガ。2000年前くらいに世界中の人間から恐れられた王だと言う」

    京父「麻雀力=権力だった時代の麻雀王スーガ。雀王の他に雀鬼、雀神とも言われていたらしいな」

    京父「その雀王が、死ぬ間際に人々を恨みながら死んだらしい。その恨みを俺達子孫に遺し、今なお根を張ろうとしている……」

    京父「ってくらいか」

    338 = 260 :

    京太郎「麻雀王、スーガ……」

    京父「迷惑な話だよねぇ。何なんだよ、敵を叩き潰す麻雀って」

    京父「そりゃ色んな人達に迷惑かけたもんだよ」

    京父「プロからアマチュアまで、色んな雀士を潰してきた。折ってきたんだよね心を」

    京父「本当可哀相な事しちゃったよねぇ……」

    京父「ママは違ったけどね」

    京太郎「……ありがとう、父さん。俺もこの力の事を色々調べてみるよ」

    京父「おう。何か分からない事とか不安な事あったら言えよ? 俺もママもお前の事大好きだからよ、出来れば失いたくねぇんだ」

    339 = 260 :

    京太郎「それ、聞きようによっては仕方ない時は捨てるって風に思うんだが……」

    京父「まぁ仕方ない時はな」

    京太郎「えー……」

    京母「話は終わったかしらん♪」

    京父「ママ、あなたから滲むそのオーラはなんですか」

    京太郎「あ、じゃあ俺は部屋に戻るよ」

    京父「京太郎君待ってお願い!!」

    京母「ご飯出来たら呼ぶわね♪」

    京母「さ、久しぶりにゆっくりしましょ。今度は女の子が欲しいなぁ?」

    京父「それゆっくりできないから!! 体力とか色々消耗するから!!」

    <ヤメテ! ハギトラナイデ!
    <ソノキニサセテオイテ、ヤッパリマッタナンテナシヨ
    <アッー!

    京太郎「いつまでたっても元気だねぇ」

    340 = 260 :

    須賀家
    京太郎の部屋

    京太郎「さぁて、メールについてはどうしようかなぁ」

    京太郎「………スーガ…」

    ???『あ? 俺の名前を知ってるのか』

    京太郎「!? やっぱりお前はスーガなのか…?」

    スーガ『いかにも。俺の名はスーガ、麻雀王スーガだ』

    京太郎「そうか………」

    スーガ『それだけか?』

    京太郎「あ、お前人の体勝手に使うなよな!! 迷惑だ!!」

    スーガ『ふん、聞けんな。俺は俺の意思に従う』

    京太郎「……ったく。はぁ…」

    京太郎「……メール…どうしようかな…」

    京太郎「……ぐぅ…」

    341 = 260 :

    次の日

    須賀家
    京太郎の部屋

    京太郎「完全に寝てたな……メールも返してねぇし……」

    京太郎「とりあえず学校の準備しないとなぁ……」

    須賀家
    居間

    京母「おはよう京ちゃん♪」

    京太郎「お、おはよう……その椅子に置いてあるボロ雑巾みたいなのは何…?」

    京母「もういやねぇ、パパに決まってるじゃない」

    京太郎「いや、うん。……うん…」

    京太郎「おはよう父さん、大丈夫?」

    京父「アハッ…疲れ果てたよ……」

    京太郎「お疲れ様」

    京母「ご飯食べましょー。京太郎は時間大丈夫?」

    京太郎「さっさと食ってさっさと行けば間に合うよ」

    京母「そう? でも」

    ピンポーン

    京母「あ、やっぱり。咲ちゃん来ちゃったんじゃない?」

    京太郎「……め、飯…」

    342 = 260 :

    清澄高校
    京太郎達の教室

    「京ちゃん大丈夫?」

    京太郎「これから大丈夫じゃなくなる」

    「私、今日お弁当二つ作ってきたから今食べる?」

    京太郎「なんで二つ? とか聞かないでおこう、俺は食べるぞ……」

    「うん、はい」パカッ

    京太郎「美味い……美味いぞ!!」ガツガツ

    「で、京ちゃん。昨日のメール…」

    京太郎「うまうま」ガツガツ

    「聞いてないよね…」

    キンコンカーン

    「あ、予鈴……まぁ放課後でもいっかぁ…」

    343 = 260 :

    放課後

    清澄高校
    麻雀部 部室

    「今日は来月にある大会に向けて練習するわよ」

    京太郎「大会?」

    「全国高校生麻雀大会県予選の団体戦がありますから」

    京太郎「へぇ、知らなかった」

    「京ちゃん、私より早く麻雀部に入ってたのに知らなかったの…?」

    京太郎「男子一人しかいないからな」

    「男子個人もやってるよ」

    京太郎「えー……マジかよ…」

    「あんまり嬉しそうじゃないね?」

    京太郎「今はな……。まぁ女子団体があるってんなら俺は練習見てますよ」

    344 = 260 :

    「悪いわね。暫くはこういうのが続くと思うわ」

    まこ「誰か空きができたら入ればええよ」

    京太郎「そうっすね。じゃあ誰か来ない時以外は暫く部活に行かないでおこうかなぁ? 麻雀の練習する相手も丁度いるし」

    咲優「……」ピクッ

    「へぇ、そうなの?」

    京太郎「はい。あいつ、いつも暇そうにしてるからメールすれば多分相手してくれると思うし」

    「男の子? 誰か麻雀できる人いたのかしら?」

    京太郎「いや女の子です。最近知り合ったばかりなんですけど仲良くしてもらってます」

    「……」ピクッ

    345 = 260 :

    本日はここまで

    347 :

    おつ

    348 = 260 :

    やはり来月に大会があるって話は少しだけ無理があるな…
    一応原作の年表気にしながらやってみたけど、咲が5月の三週目に入部してきて6月の最初の方で大会ってなると、このSSの互いの認知度的におかしな事になっちまってる……
    京太郎→モモ あれ、みた事あるようなオーラ
    しかし実際にモモを見てる筈の大会は6月……
    すいません、原作年表無視の御都合主義な感じにします
    京太郎がモモを見た大会や他の人が互いを知っている理由は県予選前に何らかの大会があった、県予選は6月じゃなくて7月か8月にあるという事にしますのでご理解の程よろしくお願いいたします……

    350 :

    おーけー


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