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    元スレさやか「全てを守れるほど強くなりたい」

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    タグ : - 美樹さやか + - 覚醒さやかちゃん + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    951 = 947 :


    QB「要請を受け入れてくれるならば、君の遡行魔法に因果の修繕能力を付与する」

    ほむら「そんなこともできるのね」

    QB「魔力による発動形式は君独自の言語で構成されているために直接の干渉はできないが、君が僕らの協力を受け入れるならば話は別だ」

    ほむら「遡行魔法と同時に、まどかの因果が修復されるのね」

    QB「そういうことになる。一ヶ月間を未来から過去へと、解していくようにね」

    ほむら「その際のリスクはないのかしら」

    QB「ある」

    ほむら「……」

    QB「力を付与するのは僕らだけど、修復するのは君の魔法だ。誤作動が起こらない保障は、残念だが全くできない」


    QB「全ては君の気の持ちようというわけだ」

    ほむら「途中で私が死ぬことも、ありえるということかしら」

    QB「時間遡行の失敗。何が起こるかは、僕にもわからないよ」


    QB「けれどそれまでの遡行距離に応じた因果の結束が解消されることは間違いない」


    QB「少しでも良い。君がまどかに集中した因果を解してくれるならば、宇宙の破滅は回避できる」

    QB「そして君は死ぬ。これ以上ないイレギュラーが消滅してくれることは、正直言ってありがたいよ」


    ほむら「……」

    QB「このままではまどかを中心にした破滅が待っている、それは間違いない」

    QB「だがこの要請に応じれば、デメリットは軽減されるだろう」

    QB「君の取り分が多くなるかどうかは、君が自身の魔法を御すことが出来るかどうかにかかっている」

    952 = 947 :




    ほむら「……」

    QB「河原。ここで良いんだね?」

    ほむら「ええ、広くて人が少ない。見滝原の中では、時間の流れとは無縁な場所でもあるわ」

    QB「なるほど、不測の事態に備えてのここでもあるわけだ」


    ほむら「……それにここは、かつて私がまどかと一緒に研鑽を重ねた場所でもある」

    ほむら「ここで魔法を使うのが、一番リラックスできる。そんな気がしたの」

    QB「なるほどね」


    QB「さて、暁美ほむら。これは新たな契約だ」

    QB「これより君には、宇宙結束の解除を行なってもらう」

    QB「それに際し、一度の時間遡行に限定した、結束宇宙を修繕する能力を付与する」

    ほむら「ええ」


    QB「……どういった形で君に魔法が発言するかは、僕にもわからない事だ」

    QB「それでも受け入れるかい?」

    ほむら「今のままでは必ずまどかが死ぬのであれば、是非もない」

    QB「良いだろう」


    QB「――受け取るが良い。スペースが君へ貸与する、救世の運命だ」

    953 = 947 :



    ……


    ほむら「……」

    QB「これで能力付与は完了した。どうかな、様子は」

    ほむら「……新たな能力の使い方を、理解した」

    QB「それは良かった。作業に入れるかい?」

    ほむら「ええ、問題なくいける。これなら、この能力があれば」

    QB「よし」


    ほむら「……」

    QB「……」


    QB「これで君ともお別れになるわけだ」

    ほむら「ええ、そうね、しばらくだけど」

    QB「それはわからない。修復中に君が次元の狭間にでも消えてくれれば、僕にとっては一番ありがたい結果だ」

    ほむら「意地でも、また邂逅してみせるわ」

    QB「やれやれ。まあ、後のことは良いさ。好きにすることだね」


    ほむら「……でも、言わせてもらうわ」

    QB「何かな」

    ほむら「さようなら、インキュベーター」

    QB「ああ、さようなら、暁美ほむら」


    ……――……―……


    QB「さて、世界の修正が始まる」

    QB「どうせなら僕のこの意識も一緒に、遡行してもらいたかったな」

    QB「この考え方を“寂しい”とでもいうのだろうか」

    QB「まあ、どうでも良い事だ」

    954 = 947 :


    ほむら(……数多の世界線が、トンネルのように輪を成している)

    ほむら(これがいくつもの世界。私が渡ってきた世界の因果)

    ほむら(これが全て、まどかの因果になっていただなんて)


    ――ギュイイイイイン


    ほむら(……左手の時計が、過ぎ去った景色を糸状に解して、内部へと巻き込んでいる)

    ほむら(これがきっと“解す”ということ)

    ほむら(時計の中に、今までまどかが溜め込んでいた因果が収束されているのがわかる……)

    ほむら(これがまどかの抱えていた魔力……)


    ほむら(……出口を目指そう)

    ほむら(一ヶ月前のあの日へ戻る。そして、また一から、今度こそ本当に、まどかを守ってみせる)


    ほむら(強大な素質を持たないまどかであれば、インキュベーターの動きも激しくはならないはず)

    ほむら(これはチャンスよ。ワルプルギスの夜を倒すための、またとないチャンス)


    ほむら(待っていてまどか。今、もう一度会いに行くからね)

    955 = 947 :


    ――ギュイイイイイン


    ほむら「……」


    ほむら(今、時計が集めている因果……この魔力さえあれば)

    ほむら(この特殊な時間遡行の魔法さえあれば)

    ほむら(より綿密に、ワルプルギスの夜と戦うための準備ができる……そんな時間にまで、戻れるんじゃ)


    ――ギュィイィイン

    ――ゴウッ


    ほむら(!? 時計が!?)

    ほむら(嘘、どんどん周囲の時間を飲み込んでいく!?)


    ほむら「ぼ、暴走している……!」


    ――ギュィィィィィ



    ほむら(だめよ、一ヶ月前! それ以上は戻らない!)

    ほむら(止まって! お願い、私はそんなこと祈っていないの!)


    ほむら(これ以上、戻ったら――)

    956 = 947 :


    ばきん。

    時計が内側から破裂した音を聞いて、私は恐慌状態に陥った。


    一ヶ月前以上の、明らかにオーバーしすぎた時間遡行に、時計に付与された因果回収能力が限界を迎えたのだ。

    巻き込んでいた因果、その魔力は爆発し、私の最大の武器を破壊してしまった。


    ――終わった。私は直感した。


    今さっきまで通っていた、散歩道のような時間の狭間が、急に恐ろしげな空間に変貌したような気持ちさえした。

    時計のない私に、時間を歩く資格はない。狭間でさまよう資格すらも持ってはいない。


    結果として、時計の破壊と同時に、私の体はすぐ近くにあった時空壁へと吸い寄せられてしまった。


    どこかもわからない世界へと投げ出されたことを自覚すると共に、激しい眩暈を覚える。

    そして理解した。失敗したと。


    過去へときてしまった。

    そして、時計が壊れた。

    絶望的な未来が待ち構えている世界へやってきてしまったのだ。



    ほむら「……ぐぁっ!」


    現実感のある砂利の上に叩きつけられるが、些細なことだった。

    自分の魔法を完璧に失ってしまったことに比べれば、本当に些細だ。


    ほむら「ああ……やってしまった、私はなんてことを……!」


    破壊した時計からこぼれた因果の砂は、砂利の上に散っている。

    目に付くそれらの力を利用しても、未来へと遡行することは叶わないだろう。時空の中で失った力は、あまりにも大きかったのだ。


    ……インキュベーターも思惑通りに事が進んでしまったというわけだ。

    因果は解消され、私はどこかもわからない、しかも過去の世界線へと飛ばされる。

    魔法は使えず、あとは魔女に殺されるのみだろう。



    私は。


    ……私は!





    † それはいつの出来事でもない

    † 誰も知らない出来事だった

    958 :


    過去の丁寧な説明があると最終盤って気がしてさみしくなってくる

    959 :


    一気に物語の核心に触れたな

    960 :


    ループ後ほむらかと思ってたがループ中ほむらの成れの果てか

    961 :


    これで>>1に繋がるってことか……?

    962 :


    煤子さんは遡航直後よりもうちょっと年食ってる印象だったが
    勝手にループ後のなれの果てと思い込んでたからかのう

    963 :

    下手すると無限ループしそう

    964 :

    結局ほむ子さんの正体はわからなかったな

    965 :


    本編ほむらはループ千回以内確定してるがこのほむらは数千回、何百年か
    そりゃ煤にもなっちゃうね

    966 :

    QB「この考え方を“寂しい”とでもいうのだろうか」
    なにこれかわいい

    967 :

    QBが急に淫獣から愛玩動物になった・・・だと・・・

    968 :

    ( *( 仮 面) キリがいいしこのスレはここまでにしておこうカシラネ

    970 :

    >>962
    ただ単に必要以上に時間遡航してしまったから杏子やさやかに出会った時は年増だったというわけか・・・

    973 :

    一応次スレ告知はお願い

    975 :

    次スレ立ってって事は
    まだ終盤じゃないのか

    977 :

    いいから紅茶に塩でも入れてのんでろ!

    979 :

    話は面白いけど芸風がすごいうざい
    有名な人なの?

    980 :

    かわいいじゃん

    981 = 973 :

    本人の人格がクズだろうとカスだろうと
    読んで面白ければそれでいい、読む時にそんなもの関係ない

    982 :

    おもしろいからきにすんな

    984 = 977 :

    いまでもVIPで書いたりするのかしら?

    985 :

    Twitterとかどうしたの

    989 :

    スレの残り埋めて欲しいってかァ!?埋めてやるよォ!!

    993 :

    この潰れ饅頭がっ

    995 = 977 :

    なぜ未完の作品を書かないんですか!
    なぜいちいち仮面を被るですか!

    997 :

    ピザまんはないんですか!?

    998 :

    ハト

    999 :

    肉まんよりあんまんの方が好き
    火傷するけど

    1000 :

    >>1000ならさやかちゃん覚醒


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