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元スレほむら「思い出せない…私は何者だ?」2
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ほむら「魔女を倒し、グリーフシードに余裕が生まれるにつれて、私は自分の記憶を取り戻す努力をしようと考えるようになった」
ほむら「さて、以前の私は何者であったか……顔つきや髪型から、陰湿で根暗な女であろうとはなんとなく思っていた」
さやか「根暗って」
ほむら「根暗さ、目覚めた時の私は酷い顔だったとも…地味で、それゆえ気の弱い、どうしようもなさそうなタイプの女だ」
マミ「そんな」
ほむら「ま、今はそれは良い」
ほむら「……以前の暁美ほむらが何者であろうと、何の信念も無かった私はとにかく、魔法少女である私の祈りの為に、そのために生きることにした」
ほむら「だが私の祈りとはなんだろう?私の願いは?目的は?幸せとは……」
ほむら「変身した姿から、私は予測を立てることにした」
マミ「……」
まどか「……」
さやか「……それで」
ほむら「それがマジシャンだった」
マミ(……?)
まどか(え?)
さやか(……ん?)
ほむら「変身した自分の姿を見て常々思っていた……そう、私の姿はマジシャンに似ている」
ほむら「ハットとステッキを独自に購入してセットにしてみると、私の感は正しかったのだろう…その姿はまさにマジシャン」
マミ「あ、あのちょっと、暁美さん」
ほむら「…何だい」
マミ「…いつもつけている帽子と、ステッキって、魔法で作ったものではないの?」
ほむら「違うよ、見た目だ」
マミ「……そう」
ほむら「私はマジシャンだった、そうに違いない…そう思った私は、その日からマジックを始めた」
まどか「……」
ほむら「マジックなど覚えてはいなかったが、それでも新たに覚えて、やってみれば私の記憶を取り戻すためのきっかけになるかもしれない」
さやか「そ、それで……?」
ほむら「私はマジックを始めた」
ほむら「……学校に通いはじめ、皆と出会い、色々な事を経験して……」
ほむら「……ふふ、すごく楽しかった」
まどか「……!」
ほむら「本当に、毎日が楽しくてね……マジックはいまいち、私の記憶に関わるようなものではなかったみたいでさ…ちっとも成果はなかったけどさ」
ほむら「それも、やっていくうちに楽しくなって……ひとつの趣味としてやるようになったよ」
ほむら「学校の友達も、面白い人が多くて……」
ほむら「……でもその頃だっけかなぁ」
ほむら「私は、不可思議な夢を見るようになった」
さやか「夢……?」
ほむら「……嫌な夢さ、無駄にリアルで、暗いイメージの夢」
ほむら「いつかの時には、魔法少女のソウルジェムを銃で撃ち抜き」
ほむら「暗いどこかで、何者かに引導を渡そうと手を伸ばし」
ほむら「路地裏に追い詰めた何者かを虐殺し続け……」
マミ「……私と鹿目さんが見たのって、もしかして……」
ほむら「……そう、きっとそれは、私の夢で見た記憶だ」
ほむら「陰惨で意味ありげな夢を毎晩のように見る度に、私は暁美ほむらというものに疑念を抱くようになった」
ほむら「……以前の私は一体何をしていたのか?」
ほむら「……私は、次第に暁美ほむらの事を忘れ去ろうと思うようになっていった」
乙マム
それにしても断片的に思い出す箇所が箇所とはいえまどかに信じてもらえないってきっついなあ
黒ほむ状態を見れば自分すら信じられなくなるのも無理はないんだがやっぱり…こう
それにしても断片的に思い出す箇所が箇所とはいえまどかに信じてもらえないってきっついなあ
黒ほむ状態を見れば自分すら信じられなくなるのも無理はないんだがやっぱり…こう
元ほむが気になって仕方ない
狂った元ほむ=黒ほむなのかそれとも黒ほむは全く別の人格なのか・・・
狂った元ほむ=黒ほむなのかそれとも黒ほむは全く別の人格なのか・・・
いわゆる解離性同一性障害の類なのか、他の要因によるものなのかはまだ何とも言えない…かな?
追いついた。
むぅ、ダンディほむ→病みほむ、か。
続きが気になる。
むぅ、ダンディほむ→病みほむ、か。
続きが気になる。
まどかがホームズに敵意抱いててなんかワロタ
まあそりゃ仕方ないけどww
まあそりゃ仕方ないけどww
本物の闇を経験した俺からしたらおままごとにしか思えん
こういうのは俺らみたいな闇系に任せてのほほん日常書いとけばいいと思う
圧倒的に暗い経験がたりない ガソリンの味とか知らんだろ?
こういうのは俺らみたいな闇系に任せてのほほん日常書いとけばいいと思う
圧倒的に暗い経験がたりない ガソリンの味とか知らんだろ?
(*・∀・*)<仮にお前らがそれぞれレンゲを持ってたとしても、私ならこの場で7秒以内に全員蒸せる。
ほむら「暁美ほむらのためならば、と、私はなるべく正義に寄り添い、純然たる普通の女子中学生として過ごしてきた」
マミ「……」
さやか「……」
まどか「……」
ほむら「だが私が過去の断片らしきそれらの記憶を手繰るにつれて、私は“個”として生きる決心を固め始めたのだ」
ほむら「…杏子とも、夜のゲーセンで会うようになってね……彼女とはよく夜通し、ゲームをしたものだよ」
マミ「佐倉さんと?」
さやか「杏子のことは、結構前から…?」
ほむら「ああ、杏子とは……そうだ、杏子は無事か?」
まどか「…うん」
ほむら「……そっか」
心の底から安堵する。
誰も死んではいない。ならば間に合ったということだ。
良かった。
ほむら「“暁美ほむら”は忘れ去り、私は暁美ほむらとして、私自身で新たな人生を生きる」
ほむら「まどかや仁美たち、学校の友達と過ごして」
ほむら「マミと、さやかと共に、魔法少女を生きて」
ほむら「杏子と、…そりゃあ考え方の違いもあったが、彼女ともいつかは仲直りして、それで、また遊ぶようになってさ……」
ほむら「……そんな日々が、ずっと続くと思っていたのになぁ」
ほむら「でももう、駄目みたいだ」
マミ「もしかして」
ほむら「……“暁美ほむら”が、私を侵し始めているんだ」
さやか「……そんな」
ほむら「一昨日から、私の記憶は途切れ途切れでね」
ほむら「……一昨日は夕暮れ時」
さやか(…その時に杏子が)
ほむら「昨日は放課後、魔女を探している時に記憶が切れてしまった」
マミ「その後に、美樹さんの家に…」
まどか「……待って、そんな…おかしいよ、時間がずれてきてるよ」
さやか「!」
ほむら「うん」
マミ「夕暮れ…放課後…そんな、まさか!」
ほむら「そうだ」
ほむら「…暁美ほむらが私を侵食するペースは、おそらく段々と早くなっている」
自分のソウルジェムを睨む。
半分黒く濁った私自身の魂が、今この時だけは、とても憎らしい。
ほむら「最初は記憶の断片…段々と夢はリアルになり…次は私自身を動かすまでになっている」
ほむら「もう時間がない、次に“暁美ほむら”が現れるのは、放課後を待たずしてだろう」
私は石の地面に膝を付き、正座した。
ほむら「お願いがある」
ほむら「……――――」
言おうと思って開けた口。言葉が出ない。
私の意志が躊躇を見せた。
自我を乗っ取られたわけじゃない。他ならぬ私自身がためらったのだ。
マミ「……お願い?」
さやか「何でも言って、私にできることがあるなら!」
……けど立ち止まってはいけない。
口に出さなくてはいけない。
今、すぐにでも告げなくてはならないのだ。
ほむら「……私のソウルジェムを、砕いてくれ」
さやか「!」
マミ「な…っ…そんなことできない!」
ほむら「私では砕けない…皆の手で砕いて、皆に安心してほしいんだ、私が完全に消え去ったことを」
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「もう一人の私ではない、“暁美ほむら”がこの脳を占領し、悪事を働く前に、頼む……」
私は深く頭を下げた。
でも嘘だ。
死にたくない。消えたくない。
みんなと別れたくなんてない。
だが、仲間を殺すくらいならば、魂を粉々に砕かれて死んだ方がマシだ。
さやか「何か方法があるはずでしょ!?」
まどか「そ、そうだよ、もう一人のほむらちゃんだって、説得すれば…!」
マミ「……」
まどか「ねえ、マミさん!?」
マミ「説得……」
ほむら「過去の私を説得できると思うかい、マミ……」
マミ「……」
苦虫を噛み締めて舌の両端で味わったような顔をして、マミは目を逸らした。
マミ「……説得、できる自信……私にはないわ」
まどか「そんな!」
さやか「やってみなきゃ……!」
マミ「失敗すれば、私達も殺されてしまうかもしれないのよ?私は、皆を危険にさらす事はできない…!」
ああ。
ほむら「……ふふ」
私は幸せ者だ。
ほむら「ありがとう、マミ」
みんな、私のために涙を流してくれているのだな。
彼女たちになら、私の魂を差し出しても怖くない。
私には友達がいる。それだけで、死の恐怖を振り切るには十分だ。
マミ「……やめて、暁美さん、笑わないで……」
ほむら「さあ、ソウルジェムを受け取ってくれ」
まどか「ぅう…ほむらちゃん…」
ほむら「ありがとう、まどか…楽しかった」
さやか「……」
さやかが私のソウルジェムを、静かに受け取った。
静かな彼女の表情には、マミよりも、まどかよりも涙で濡れていた。
>>485
ギロチンで縛り抜けできるからダメじゃね
ギロチンで縛り抜けできるからダメじゃね
>>485
絹のように皇かで白い柔肌に刺青入れるのは論外
絹のように皇かで白い柔肌に刺青入れるのは論外
まどか「……さやかちゃん?」
さやか「…わだしがやるっ!」
決意を込めた綺麗な目だ。
涙が昼に近い太陽の光をうけ、綺麗に煌めいている。
QB「僕に止める権利なんて無いけれど、貴重な魔法少女を失ってしまうのは痛いなぁ」
マミ「……黙って見てなさい、キュゥべえ」
QB「やれやれ、まぁ、他の魔法少女に牙を剥くのであれば、それもやむなしか」
私のソウルジェムを、私よりも少し離れた場所に置き、ソウルジェムを挟んだ向こう側にさやかが立った。
さやか「……ほむら」
ほむら「ん」
さやか「……一緒に戦いたかった」
ほむら「……ふふ、だな」
そうだ。せっかくさやかが魔法少女になったのに。
私はまだ、彼女の晴れ姿を見ていなかったな。
彼女は、一体どんな姿になったのだろう。
さやか「……」
彼女が、幻想的な青い光に包まれる。
ほむら「……おお」
凛々しい立ち姿だった。
露出は高めだが、スタイルの良いさやかには似合う井出達だ。
さやか「うぐっ…あうぅっ…!」
右手に握りしめるのは、サーベルだった。
悪を断ち切る裁きの象徴。
正しい自分を突き通すための力の道具。
ほむら「……サーベルか、格好良いよ、さやか」
さやか「ほむらぁ……!」
ほむら「そんなに泣いていては、サーベルが上手く当たらないぞ」
さやか「ううっ……うん…!」
ほむら「ほら、よく狙って」
さやかがサーベルの柄を握りしめ、大きく真上に掲げた。
剣先は真下の私のソウルジェムへ狙いを定め、カタカタと小さく震え動いている。
さやかとマミならば、きっと上手くペアを組んでやっていけるはずだ。
ワルプルギスの夜は……わからないが、私がいなければ、きっと上手く具合に転がるだろう。
そう信じたい。
ほむら(……ふふ、“時よ動け、お前は美しいのだから”)
私がいなくとも、私が生きていたかった美しい世界を守る彼女たちがいる。
魂を差し出すには十分な素晴らしい未来が、私の脳裏には広がっていた。
さやか「ぁあぁああああああぁあッ!」
サーベルが振り下ろされる。
――ガキンッ
――ああ、意識が深い闇の底に……。
――……沈まない。
杏子「うわぁああぁぁあッ!」
さやか「きゃっ…!」
突如として現れた、赤い影。
槍の一撃で弾かれるサーベル。
勢いよく突き飛ばされる、さやかの身体。
赤い髪を垂れる小さな背が、顔を上げた私の目の前に、大きく広がっていた。
杏子「ほむらにっ…手を出すなぁああ!」
ほむら「……!」
マミ「佐倉、さん…!?」
まどか「え!?」
大きく咆えた杏子が、無茶苦茶に槍を振るってマミ達を遠ざける。
私を庇うように。
私を守るように。
ほむら「杏子…!」
杏子「ううううっ…ほむら、ほむらだよなっ!?」
ほむら「……ああ、私だよ、ほむらだよ」
杏子「杏子だよ?わかるよな!?私のこと、殺したいわけじゃないんだよな!?」
ほむら「当たり前だ…!友達を殺すわけないだろ…!」
杏子「ううう…!」
大粒の涙を流して、杏子は私を抱きしめた。
乙マム
ほむらと他のみんなとの熱い友情に興奮する反面
実際やってる事だけ見るとアレとはいえ悪扱いされるほむほむを思うと曇り
しかしファウストネタとは色々引っ張ってくるね
ほむらと他のみんなとの熱い友情に興奮する反面
実際やってる事だけ見るとアレとはいえ悪扱いされるほむほむを思うと曇り
しかしファウストネタとは色々引っ張ってくるね
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