私的良スレ書庫
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元スレほむら「思い出せない…私は何者だ?」2
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>>554
それもう一回裏切るフラグじゃないですか
それもう一回裏切るフラグじゃないですか
ほむらを正気に戻すためにまどかが(性的な意味で)頑張ると聞いて
杏子「ほむらっ…!」
さやか「……消えた」
QB「瞬間移動が彼女の能力なのかな?」
マミ「今はそんなこと、どうでもいいわ」
まどか「…杏子ちゃん、大丈夫?」
杏子「あ、ああ…いや、私よりもさやか、ごめん」
さやか「ははは…大丈夫、大丈夫…ちょっと頭打ったけどさ」
杏子「……みんな、ごめん、ほむら、どっか行っちまったよ」
さやか「ううん、謝ることなんてないでしょ」
杏子「そうかな…」
さやか「うん、私はむしろ、杏子が止めてくれて…ほっとしちゃった」
杏子「?」
さやか「……ほむらを手にかけるのが、本当はすっごく怖かったんだ」
まどか「さやかちゃん…無茶しちゃ、駄目だよ…」
さやか「ははは、そうだね…私、やっぱりヒーローぶりすぎなのかもしれないわ」
さやか「…それだけじゃない、まだほむらが、何でもかんでもに襲いかかる狂人じゃないって解って良かったよ」
マミ「そうね…あの暁美さんの様子、ただ事ではないけれど、佐倉さんに敵意を向けることに躊躇しているように見えたわ」
杏子「……みんな、ほむらを探したいんだ」
さやか「うん」
マミ「ええ、もちろん」
まどか「……」
杏子「私の友達なんだ…お願いだ、手伝ってくれ」
まどか「……私も、あの、何も力になれないかもしれないけど…」
杏子「そんなことない、力がないだなんて言うなよ」
杏子「アタシは嬉しいよ、ホントにありがとう、まどか」
まどか「……てぃひひ」
本の魔女。
結界に入り、本の階段を駆け上る。
足下を狙って飛来する栞のナイフたちを盾で強引に弾き退け、なおもハードカバーを昇る。
階段の最上部で開きっぱなしの巨大な本が、はらりはらりと3ページめくれた。
そこに挟まれていた2枚の栞が宙に浮いて、燕のように階段のすれすれを飛びながらこちらに向かってきた。
ほむら「邪魔しないで…!」
盾をまさぐり、ツーハンドソードを抜き放つ。
使い魔が射出した栞のナイフを一凪ぎで消し去り、距離を詰める。
ほむら「はっ!」
使い魔「ぴぎっ!」
使い魔「きゅびい!」
横に並び、使い魔を両断する。
紙切れのように静かに揺られて落下する使い魔は、階段の脇から結界の下へと落ちていった。
下にどのような空間が広がっているかなどは、私は知らない。知っても意味は無い。
落ちることなどないのだから。
魔女「パララララ……」
魔女、つまり階段の最上部に居座る巨大な本は再び自身のページをめくり、何かを探し始めた。
カチッ
次に何かが来られても面倒なので、先手必勝の一撃を決めることにする。
カチッ
魔女「パラララ……!?」
ページをめくる動作は、ナイフ5本で容易く止まった。
ほむら「嫌だわ、紙を切ると切れ味が落ちるのに…!」
魔女「!」
ツーハンドソードを中心に振り下ろす。
まずはグリーフシードをひとつ。
ルチャの魔女。
魔女「ヒィィィヤッフゥゥウゥゥウウ」
結界に通路がない、その自身の分だけ、魔女自体が強力だ。
特撮でよく見るような巨人ほどではないが、ちょっとした二階建の民家ほどの人型の魔女が、空から大の字で落ちてくる。
カチッ
オレンジと水色の毒々しい模様の全身タイツに、同じ色の笑顔を浮かべる巨人。
この魔女のボディプレスをまともに受ければ、どんな魔法少女でも確実に即死だろう。
カチッ
魔女「ゴォオオオオオオォ!?」
しかし単純な攻撃しかできない魔女に対して、私が何らかの引けを取るはずもない。
時間を停止して、盾の中に無駄に入っていた刃物を床に固定するだけで、魔女は容易く手玉に取れた。
身体の全面に無数に刺さる刃。傷口からは、赤と青の体液がとめどなく流れる。
魔女「ォオオォウ…!」
ほむら「まだまだ…“あいつ”と比べれば、あなたなんて雑魚よ」
勿体ないが、巨体を葬るには大きなエネルギーが必要だったので、ガソリンによる大爆発で、一方的な戦いは終結した。
グリーフシードは落ちなかった。
武器を使ったから、反則負けなのかしら。ふふ。
くそ。
影の魔女。
巨大な石膏像が伸べる手の先に握られた松明。
その前で跪き、祈る黒い女の姿。
象徴的。ある意味献身的。
けど祈りなんてものは無意味。
少なくとも地に膝を付けている時点で、人に頼り切りなのだ。
立たない者に良い報いなどくるものか。
私はそれを信じ続けたい。
だからこの魔女は嫌いだ。
カチッ
ほむら「これが私なりの救いよ」
カチッ
時間停止を解除した時、私の目の前には黒いサボテンが佇んでいた。
結界は間もなくひび割れ、崩壊を始め、サボテンも跡形もなく崩れていった。
グリーフシード、ふたつめ。
海月の魔女。
能面のような単色の夜空に、等間隔で眩しい星が浮かんでいる。
一面は大海原。
結界に地面らしい地面はなく、海には正方形の木箱がいくつも浮かんでいるだけだった。
魔女「ォオオォオオ……」
ほむら「はあ、面倒くさい」
海面に顔を出した半透明の半球。そして隻眼。
高さでいえば先程のルチャの魔女と同じだが、足場が悪い分、戦い難い相手だ。
火器類があれば容易いものだけど、今は持ち合わせが少ない。
どこかの暴力事務所から漁ってきた散弾銃と拳銃程度。これではどうしようもない。
だから私は、余りに余った刀剣類を投げるという、ひどく原始的な戦い方を選んだ。
ほむら「やあっ!」
カットラスは回転させながらでも効果的に投げることができ、思いの外扱い易かった。
けれど私は“あのほむら”のように、こんなものを主軸に戦いたくはない。
こんな大きさだけの弱い魔女、RPGだけでもあれば事足りるのに。
魔女「グォオオオォオオ……」
ほむら「ふん」
結局、足場を変えて攻撃を避けつつ刀剣を投げるだけで、たった4分で魔女は倒れた。
目が弱点であることは知っていたから。
グリーフシード、みっつめ。
これくらいでいいわね。
乙マム
知ってる相手っての差っ引いてもこのほむほむちょうつおい
知ってる相手っての差っ引いてもこのほむほむちょうつおい
乙
ほむほむ大暴れや…
青と違って実力もあるから一方的な虐殺になっとる
ほむほむ大暴れや…
青と違って実力もあるから一方的な虐殺になっとる
このくらいで良いって、何を見積もっての3つなんだ ゾゾゾゾ
エルザを倒すには「黒色の苦痛を知らなければならない」とかあったけど、このほむほむなら余裕だろうな
…そう考えたらなんか悲しくなるな
…そう考えたらなんか悲しくなるな
>>574
○青と違って経験もあるから
○青と違って経験もあるから
>>570
妹とどこで差がついたんだろう
妹とどこで差がついたんだろう
>>585
それぞれの魔女と戦った経験と、それに伴う知識(弱点とか特徴)があるのもたしかだが、
戦闘の実力だってちゃんとあるじゃん。
魔翌力が乏しかったり魔法武器がなかったりする弱点を補える程度の差は充分に。
それぞれの魔女と戦った経験と、それに伴う知識(弱点とか特徴)があるのもたしかだが、
戦闘の実力だってちゃんとあるじゃん。
魔翌力が乏しかったり魔法武器がなかったりする弱点を補える程度の差は充分に。
幻覚や回復能力や時間停止に比べるとマミさんのリボンは少し見劣りする気がする
構造さえ理解すればどんな武装でも作り出せるとかチートにも程があるぞ、あのリボン
回復スキルもあるし多分その気になればリボンで分身作ってロッソファンタズマの真似事みたいな事もできる
回復スキルもあるし多分その気になればリボンで分身作ってロッソファンタズマの真似事みたいな事もできる
>>590
>どうして、そんな古い銃なんだい?最新式の銃だってあるじゃないか。
>それが、最新式の銃はリボンで作れなかったの。
>……魔法って万能じゃないのね。ちゃんと機構を理解してないと駄目みたい。で、いろいろ勉強して試して
>私に創れたのがこのマスケット銃ってだけ。でも、これで十分……これならいける。
まどぽで言われてたやつか
>どうして、そんな古い銃なんだい?最新式の銃だってあるじゃないか。
>それが、最新式の銃はリボンで作れなかったの。
>……魔法って万能じゃないのね。ちゃんと機構を理解してないと駄目みたい。で、いろいろ勉強して試して
>私に創れたのがこのマスケット銃ってだけ。でも、これで十分……これならいける。
まどぽで言われてたやつか
>>594
最近のはメンテが難しいのが多いからなぁ
最近のはメンテが難しいのが多いからなぁ
>>590
構造が簡単で有名なカラシニコフなら……
構造が簡単で有名なカラシニコフなら……
最初から見てきたが追いついた
こういうタイトルのは面白いのが多いと直感して見て見たら想像してたより数倍は良かった
本当にありがとう
こういうタイトルのは面白いのが多いと直感して見て見たら想像してたより数倍は良かった
本当にありがとう
ぼふん。
ほむら「……」
毛布の上に倒れ込む。
そして、毛布を身体に巻きつける。
外の世界を遮断する。自分の世界に篭る。
いつからだろう。こうしておかないと、心を保てなくなってしまった。
ほむら「……」
そして暗い毛布の中、自分のソウルジェムの輝きを抱いて瞑想に耽る。
自らの魂すらも監視して、異常があればすぐに処置を施す。
バカみたいな話だ。
近頃の最大の敵は、自分なのだから。
「にゃぁ……」
ほむら「!」
毛布の中に黒猫が入りこんでくる。
ほむら「エイミー……」
「にゃ……」
ほむら「……そっか、今はワトソン、っていうんだっけ」
ソウルジェムが瞬いた。
いけない。自分に嫉妬してしまうなんて。
ほむら「……」
このままではいけない。
もう私は限界を感じたのだ。
全てを、私に託さなくてはいけないのだ。
他ならぬ私のために。
まどかのために。
ほむら「……」
毛布の上に倒れ込む。
そして、毛布を身体に巻きつける。
外の世界を遮断する。自分の世界に篭る。
いつからだろう。こうしておかないと、心を保てなくなってしまった。
ほむら「……」
そして暗い毛布の中、自分のソウルジェムの輝きを抱いて瞑想に耽る。
自らの魂すらも監視して、異常があればすぐに処置を施す。
バカみたいな話だ。
近頃の最大の敵は、自分なのだから。
「にゃぁ……」
ほむら「!」
毛布の中に黒猫が入りこんでくる。
ほむら「エイミー……」
「にゃ……」
ほむら「……そっか、今はワトソン、っていうんだっけ」
ソウルジェムが瞬いた。
いけない。自分に嫉妬してしまうなんて。
ほむら「……」
このままではいけない。
もう私は限界を感じたのだ。
全てを、私に託さなくてはいけないのだ。
他ならぬ私のために。
まどかのために。
ほむら「……」
ソウルジェムを左手で握り込み、耳にあてがう。
それは海辺で拾った貝殻のように、魂の流れをささやかな音に変える。
私の脳には今、二つの記憶がある。
ひとつは限定的な範囲の記憶を持っている、もう一人の私。
もうひとつは、それを内包する全ての私。
限定的な私へと、私のコントロールが移った時。
全ては彼女に託されたはずだった。
私が持つ負の記憶を全て忘れ、全てを捨てて生きるはずだった。
けれど、どういう巡り合わせか、彼女は綺麗な道筋を作り、わざわざ私が立てた“立ち入り禁止”を蹴飛ばして、今のここまできてしまった。
暁美ほむらは、やっぱりまどかと出会う運命なのだろうか。
ほむら「……身勝手なあなたなら、身勝手に運命の輪を外れてくれると思ったのに」
記憶の葉を揺らし、枝をゆらし、最後には木をも揺らしてしまった。全てが台無しになった。
けどそれは私にも責任のあること。
私がケアをしなくてはならないこと。
――――――
――――
――
意識が部屋に落ちる。
私の過去の部屋。
私の頭の中だけにある、私の部屋。
『……』
ほむら『…突然ここへ飛ばされて驚いたのが一つ、そして来てみたはいいが、先に君がいなかったことが二つ目だよ、暁美ほむら』
シルクハットとステッキを携えた私がソファーに座っていた。
足を組み、余裕ありげにそこに存在している。
私は黙って、彼女と向かい側のソファーに腰を落とした。
ほむら『何度となく君と出会った事はあるが、私の抽象的な深層心理くらいにしか思っていなかったよ』
『……』
饒舌。
ほむら『でも昨日わかった……ここは君、暁美ほむらの世界なのだと』
『……』
ほむら『そして君は、何故私が君と会話ができるのかは不思議だが、間違いなく“暁美ほむら”だ』
得意げに話す様は、誰にも似ていない。
まるで私ではないみたいだし、誰と例えようもない。
私なのに、初めてのタイプの人。
ほむら『…君と対話ができるなら、聞きたいことは結構ある…いいかな』
『……ええ』
もとより、そのつもりだった。
――――
――
意識が部屋に落ちる。
私の過去の部屋。
私の頭の中だけにある、私の部屋。
『……』
ほむら『…突然ここへ飛ばされて驚いたのが一つ、そして来てみたはいいが、先に君がいなかったことが二つ目だよ、暁美ほむら』
シルクハットとステッキを携えた私がソファーに座っていた。
足を組み、余裕ありげにそこに存在している。
私は黙って、彼女と向かい側のソファーに腰を落とした。
ほむら『何度となく君と出会った事はあるが、私の抽象的な深層心理くらいにしか思っていなかったよ』
『……』
饒舌。
ほむら『でも昨日わかった……ここは君、暁美ほむらの世界なのだと』
『……』
ほむら『そして君は、何故私が君と会話ができるのかは不思議だが、間違いなく“暁美ほむら”だ』
得意げに話す様は、誰にも似ていない。
まるで私ではないみたいだし、誰と例えようもない。
私なのに、初めてのタイプの人。
ほむら『…君と対話ができるなら、聞きたいことは結構ある…いいかな』
『……ええ』
もとより、そのつもりだった。
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