私的良スレ書庫
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元スレほむら「思い出せない…私は何者だ?」2
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アスパラを頭から齧る。
ほむら「…杏子の様子を見に行くべきかな」
まどか「今はさやかちゃんの家にいるんでしょ?」
さやか「うん、落ちつかせて、寝たんだけど……今もいるかな」
マミ「佐倉さんが心配だわ……」
ほむら「さやかの家に行っても良いかな」
さやか「あーいやっ、それはー、なんていうかな…今日は…」
ほむら「今日は?」
今日は何か……あ、そうか。
ほむら「上条の完治を祝わなければならないね」
さやか「…なんかごめん」
ほむら「気にする事は何もない、一生に一度の願いを叶えた大事なお祝いだ、譲っちゃいけない」
さやか「……えへへ」
やっぱり可愛い笑顔も似合う。
マミ「じゃあテレパシーで佐倉さんを呼びだしてみても良いかしら?話は外でも聞けるし……」
さやか「ああ、お願いします」
まどか「私は……」
マミ「鹿目さんも美樹さんと一緒に、上条君をお祝いしてあげたらどうかしら」
さやか「おお!まどかも一緒に居てくれる?」
まどか「私が行っても良いの?」
さやか「もちろん!」
ほむら「…杏子、私と会っても大丈夫かな」
さやか「あー」
さやかが駄目っぽい顔をしている。
マミ「……暁美さんに対しての反応があまりに過敏なようだったら、良くないかもしれないわね」
さやか「私もそう…思っちゃうかな、今のあいつ、どこか不安定っていうか……繊細だし」
マミ「もちろん暁美さんが悪いってわけではないわよ?」
ほむら「うむ……わかった、私はグリーフシードを集めているよ」
杏子に会えないのか、それも残念だ。
彼女と私の生き方は違うにせよ、杏子の身を案じていないわけではない。
いつか解りあえる日がくれば。そう願っている。
ほむら「しかし昨日もグリーフシードが一つ減っていたよ、このままだと皆の使うグリーフシードが、見滝原だけでは供給できなくなる」
まどか「…見滝原に魔女がいなくなるの?」
ほむら「居なくなることはないだろうけど、数が減れば探しにくくなる……つまり収集率は下がるということだ」
ほむら「……私は、杏子の縄張りだった隣町に赴くことにするよ、何個か取ってこよう」
マミ「ええ、ありがとう……大丈夫?」
ほむら「皆は杏子を見てやってくれ、私は問題ないさ」
さてさて。これからマジックをやっていく時間は取れるだろうか。
魔女退治にてんてこ舞い、とはなりたくないものだが。
知らない間にグリーフシードが減ってたことにはスルーなのかよww
まぁこのほむらさんならアリだな
まぁこのほむらさんならアリだな
さやかとまどかは病院に。
マミは杏子の様子を見に。
私は隣町へ柴刈りに。
QB「やあ、ほむら」
ほむら「やあ」
ソウルジェムを手の中で転がしながら歩いていると、白猫がちょっかいを出してきた。
白猫は私の隣の柵の上を器用に歩き、ついてくる。
QB「杏子の様子がおかしいんだけど、君がやったんじゃないだろうね」
ほむら「いきなり酷い事を言うな君は」
QB「今日、彼女に会ったら君の名前を呟いていたからね」
ほむら「私は何もしていないつもりなんだが…」
QB「本当に?」
ほむら「随分疑うな…だって昨日は杏子に会わなかったし」
私以外の皆は会ったらしいが。
ほむら「昨日までの事も、杏子を豹変させるほどではないだろうし…」
QB「君にもわからないみたいだね」
ほむら「生憎ね」
ソウルジェムが煌めいた。
わずかな紫の鼓動を見逃さない。
私の質の悪い索敵能力が反応したということは、近くに魔女がいるということなのだ。
ほむら「さて、魔女を狩って来るか」
QB「頑張ってね、ほむら」
ほむら「ふふ、応援してくれるの?」
QB「もちろんさ、魔法少女をサポートするのは僕の役目だしね」
ほむら「はは、どこまでが本当なのやら」
赤い目の奥には何も見えない。
ただ彼の考えていることは、私にはわからない。
彼は、私たちとは……。
ほむら「―――――……」
QB「? どうしたのほむら?立ち止まって」
ほむら「――ふふ。なんでもないよ、キュゥべえ」
カチッ
QB「! 暁美ほむらが消えた」
QB「……どういうことだろう」
>>311
肉マムばかりだとそのうち……
肉マムばかりだとそのうち……
恭介「――ふう」
さやか「おめでとう」
まどか「おめでとう、良かったね上条くん」
恭介「! …ありがとう、みんな」
さやか「なあに、恭介が諦めなかったから、天も味方してくれたんだよ!」
恭介「……はは、そう、なのかな」
まどか「きっとそうだよ、てぃひひ…」
さやか「……じゃ、私はそろそろ行かないと」
まどか「もう良いの?」
さやか「うんっ、こんくらいが丁度良いよ」
さやか「……これ以上ここにいたら、離れたくなくなっちゃうしね」
まどか「……」
さやか「暗い顔すんなって!」バシバシ
まどか「あう、痛いよう」
恭介「さやか、帰るのかい?」
さやか「うん、脚の方はまだみたいだけど、お大事にね」
恭介「……うん、ありがとう、さやか」
さやか「へへ」
さやか(…これで、私には何の悔いもない)
さやか(ううん、悔いとかそういうのじゃない)
さやか(これからの私が、悔いのない生き方をしていかなきゃいけないんだ)
さやか「…杏子の様子、見に行こっか」
まどか「うん」
マミ「えっと……あった、ここね」
マミ「このマンションが美樹さんの……間違いないわ」
マミ「つまり、ここでテレパシーを使えば……きっと」
マミ『…佐倉さん、聞こえる?』
『!!』
マミ(……言葉ではないけど、思念の反応があったわね)
マミ『居るのね?佐倉さん』
『……ま、マミ?』
マミ『そう、私よ、佐倉さん』
『……マミは、さやかの仲間か?』
マミ『どういうこと?』
『美樹さやかっていう奴の、仲間なのかって聞いてるんだ』
マミ『え、ええそうだけど…どうして』
『……304号室』
マミ『!』
『開け方知らないから……窓から入ってくれ』
マミ『……わかったわ』
マミ(どうしたのかしら?佐倉さんの様子がおかしいわ)
マミ(……あの身覚えるのあるパーカーが掛かっている部屋ね)
マミ(じゃあ早速変身して…っと)
マミ(あそこなら一蹴りでいけるはず……っとう!)タッ
シュタ
マミ『佐倉さん、ガラス戸を開けてもらえる?』
『鍵は掛かってない』
マミ『……ええ、わかったわ』
カラララ・・・
マミ「! ちょ、ちょっと佐倉さん、槍なんて構えて、どういうつもり!?」
杏子「…巴、マミだな」
マミ「そ、そうよ?どうしたの…部屋の隅で、そんな…それじゃまるで」
マミ(何かに…怯えているような)
杏子「…ほむらは、居ない?」
マミ「暁美さん…?暁美さんなら今日は、魔女退治に…」
杏子「……?」
マミ「と、とりあえずその槍を降ろしてもらえると嬉しいのだけど…」
杏子「……わかった」スッ
マミ「……変身は解かないの?」
杏子「……このままでいい」
マミ「そう……」
杏子「……」
マミ(久しぶりに佐倉さんに会えたのに……何を話していいのか、わからない…)
杏子「なあ、マミ」
マミ「え?」
杏子「アタシって…酷い奴なのかな」
マミ「……それは、魔法少女として?」
杏子「…全部かな」
マミ「全部、難しいわね」
マミ「…そうね、佐倉さんの事、詳しく知っているわけではないから……魔法少女としては、理想ではないわね」
杏子「……そうか」
マミ「でも勘違いしないでね、佐倉さん……私は、貴女のことを嫌いになった事なんて一度もないわよ」
杏子「……本当?」
マミ「ええ、もちろん」
マミ「あれから長い月日が流れて……私の考え方は変わったのかしらね」
マミ「魔法少女としての信念を、理想を抱いていた時期もあった」
マミ「けど、まだまだ私は何も知らなかった…現実の壁にぶつかって、私の中の正義がいかに脆い土の上に建っていたのかを知った、というのかしら」
マミ「…今なら、昔の佐倉さんの事も…多少は受け入れられるかもしれないわね?私にはやっぱり、堅い正義があるのだけど、ふふ」
杏子「…! マミ、変わったな」
マミ「ふふ、変えてくれた人がいたから、かしらね?」
杏子「変えてくれた、人……」
マミ「ええ……彼女がいなければ、私はずっと浮ついた正義の上で戦ってたわ」
マミ「暁美さんのおかげよ」
杏子「あ、あいつ……ほむら!」
マミ「ん?」
杏子「マミ…ああ、そうだ、ほむらだ……」
マミ「……一体どうしたの、佐倉さん。美樹さんから聞いた話では、暁美さんの事を気にしているらしいけど…」
杏子「な、なあマミ、どうしてほむらはあんなに怒ってるんだよ?」
マミ「暁美さんが怒ってる?」
杏子「アタシ、生まれて初めてだよ、あんな激しい怒りを買った事なんて…!アタシって、そんなに悪い人間なのか!?」
マミ「ちょ、ちょっと落ちついて、何があったの…」
杏子「あいつは、ほむらは……!」
『――巴マミ、もう着いているのかしら』
杏子「…~!!ぁ、ぅああぁ…!」
マミ「あら、暁美さんのテレパシーね…その話も含めて、彼女を中に入れましょうか」
杏子「だ、駄目!絶対に駄目だ!」
マミ「何よ、ちょっと変わってはいるけど……」
杏子「次に会ったら……今度こそ殺される!」
マミ「……え」
『――……巴マミ、居ないの?じゃあ、佐倉杏子、あなたは居るのかしら』
マミ「……暁美さん?」
杏子「うぁあ…!に、逃げないと、とにかくあいつから逃げないと…!」
マミ「……なんだか、様子がおかしいわ」
『――返事がないなら、強引にでも入らせてもらうわよ』
マミ「……!」
美樹さやかのマンション。
ここへは何度か訪れたことがある。
彼女と友好関係を築こうと努力をしたけれど、だいたいのケースでは美樹さやかが私の考え方を受け入れることができず、関係が破綻した。
美樹さやかの事は今はどうでもいい。
このマンションにいる杏子と、訪れているはずの巴マミ。
巴マミは無視するが、佐倉杏子を無視することはできない。
杏子を殺さないと、私の気が済まないから。
でも、まさかあの状態で生きていたなんて。
美樹さやかによって治療されるとは、神様がくれた奇跡なのかしらね。
その奇跡もその時限りで、今日も来ることはないのだけれど。
ほむら「さて、美樹さやかの部屋は304号室だから……ん?」
美樹さやかの部屋のベランダから、制服姿の巴マミが現れた。
私を視認し、小さく手を振っている。
マミ「あら暁美さん、魔女退治は終わったのね?」
ほむら「ええ」
マミ(……“ええ”、ね…)
マミ「佐倉さんの服も干してあるし、中にも痕跡はあるんだけど…どうも、既に居ないみたい」
ほむら「本当に?」
巴マミの目を見る。
落ちついた上級生の目。
長年魔女と戦ってきた目。
眼球の動きは見逃さない。
マミ「…ええ、他人の家にずっと居るわけにもいかなかったんでしょうね」
ほむら「……そう」
目に揺るぎは無い。
嘘はついていないか?
いいや。
巴マミはハッタリが上手い魔法少女だ。
嘘をついている可能性は十分にある。
ほむら「嘘でしょう?」
マミ「…っ」
眼球が揺らいだ。見逃さない。
三階から私を見下ろす目に、明らかな恐怖と動揺が垣間見えた。
その綻びを見て、私は口元をゆがめる。
ほむら「――佐倉杏子、出てきなさい」
マミ「だから、佐倉さんは……」
ほむら「口を閉じなさい巴マミ」
マミ「…!」
巴マミが驚きに閉口する。
そうね、それも仕方ないのかしらね。
“私”は、随分と風変わりみたいだから。
ほむら「ねえ、杏子、私の声はきっと、その部屋にも聞こえているのでしょう?」
マミ「……」
ほむら「聞こえていないのかしら?そんなはずはないわよね」
マミ「……」
ほむら「……」
ほむら『杏子、テレパシーは通じるわよね、聞こえているでしょう?』
『……』
ほむら『テレパシーでも私を無視するというの?それとも、本当にそこに居ないのかしら』
ああ、もう、じれったい。
隣町からここまで結構な時間を使ったのに。
もう、足踏みをしている時間は無いのに。
佐倉杏子、ああ、杏子。
憎い。佐倉杏子が憎い。
殺してやる。
絶対に!
今すぐに!!
ほむら『ッ…ァアァアアァアァアッ!!!』
マミ『ひゃっ!?』
杏子『っぅ…!』
私の憎悪の咆哮に混じり、二人の短い悲鳴も聞こえてきた。
ほむら『いま、確かに聞こえたわよ、杏子』
私は今まさに、口元が三日月のように歪んでいることだろう。
ムズムズジレジレ乙
こののほむらをシャフト風味に描写するなら黒塗りの顔に真っ赤な三日月が浮かんでるんだろうな…
こののほむらをシャフト風味に描写するなら黒塗りの顔に真っ赤な三日月が浮かんでるんだろうな…
乙マム
ほむほむはこの週のまどっち救済を諦めてるのか…?一気に崩れるぞ…
ほむほむはこの週のまどっち救済を諦めてるのか…?一気に崩れるぞ…
乙
まどかを魔法少女へと誘うマミは許しても
直接殺害した杏子だけは許せないのか
まどかを魔法少女へと誘うマミは許しても
直接殺害した杏子だけは許せないのか
乙
ちょっと待ってくれ、状況を整理させてくれ
ほむらは自分が記憶を失ってホームズ化していることはそれなりに知ってて
杏子にまどか関連で恨みがあり、杏子を殺そうと付け狙っている、でおk?
ちょっと待ってくれ、状況を整理させてくれ
ほむらは自分が記憶を失ってホームズ化していることはそれなりに知ってて
杏子にまどか関連で恨みがあり、杏子を殺そうと付け狙っている、でおk?
そうか、まどっちさえこればなんとか……
いや、このダクほむだとあんま意味なさそうな気も……
いや、このダクほむだとあんま意味なさそうな気も……
戦闘力や安定性という長所を差し引いてなお杏子だけを目の敵にするには動機が弱いような
他に理由があるのか、順次殺意を向ける対象が増えていくのか・・・今後も目が離せねぇ
他に理由があるのか、順次殺意を向ける対象が増えていくのか・・・今後も目が離せねぇ
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