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    元スレほむら「思い出せない…私は何者だ?」2

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 暁美ほむら + - 暁美ホームズ + - 記憶喪失 + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    751 = 712 :


    ほむら『……それが、君の望んだ未来かい』

    『え?』


    ほむら『私は空虚な人間だ』

    ほむら『私は魔法少女……しかし願いはなく、執着もなく、信念がない』


    ほむら『精神がすりきれるまで戦い続けた暁美ほむら……君は、立派な人間だよ』

    ほむら『まどかを守るために魔法少女となり、何カ月も、何年もその戦いを繰り返している』


    ほむら『何が起ころうとも、挫けそうになろうとも繰り返す』

    ほむら『全ては、たった一人の少女の為にだ』


    ほむら『……私にそんなものはなかった』

    ほむら『私はいつだって、ただ漠然とした“格好良さ”だけを求めて生きてきた』


    ほむら『暁美ほむら、君が怨霊だというのなら、私は亡霊だよ』

    ほむら『何もない、存在しているかどうかも怪しいただの亡霊だ』


    ほむら『……君は怨霊だろう?ならばその恨みは、世に顕現して果たすべきだろう』

    ほむら『このまま私の中に閉じこもっていて、いいはずがないだろう?』

    752 = 712 :


    『……どうしろっていうのよ』

    『貴女もわかっているはずでしょ…?私はあらゆる手を尽くしてきた』


    『途方もない時間を費やして研究して、実践してきたのよ…それでも、無理なの』


    『必ずワルプルギスの夜はやってきて…私の望む未来を消し飛ばしてしまうのよ』

    ほむら『……君も同じことを言うのか?暁美ほむら』

    『え?』


    ほむら『魔法少女はあらゆる条理を覆す存在だ』

    ほむら『君の望む未来は必ずある』

    『……だからどうしろっていうのよ…!』

    ほむら『ふふん、わかってないなあ、暁美ほむら』

    『え?』


    ほむら『私の魔法はね、暁美ほむら……奇跡を起こすんだ』

    ほむら『私達が奇跡を起こさずして、誰が奇跡を起こすというんだい?』

    『……!』



    空想の部屋が焼け崩れ、消え去ってゆく。

    夢から覚める時間がやってきたようだ。


    けれど、ぼやけた夢の中で最後にみた“暁美ほむら”の表情は、


    どこか、再び希望を抱いたような表情だった。

    753 = 712 :


    ほむら「……」


    むくり。起き上る。

    が、しかし私の身体は無力、起き上れずに床に倒れた。


    ほむら「痛っ」


    身体中を毛布で雁字搦めにされていたのだ。

    なんとも器用に巻かれている。


    こうでもしなければ、外界のものに嫌でも目が行ってしまうのだろう。


    ほむら「…暁美、ほむら」


    私は全てを思い出した。

    何故契約したのか。

    何故魔法少女を殺したのか。

    キュゥべえは何者なのか。


    私はあらゆる全てを理解した。

    同時に、私の肩へ一気に重圧がのしかかる。

    あまりに凄惨すぎる未来を回避する、私だけの使命。


    でも同時に高揚する。私が初めて手にした、私の生きる意味。


    「にゃぁ」

    ほむら「ワトソン……いや、エイミーって呼ぶ方がいいのかな」

    「にゃ?」

    ほむら「ふふ、いや、ワトソンでいいね」

    「にゃ」


    あらゆる世界での過去と未来を理解した私は、心の中の深で決意する。

    暁美ほむら。必ず君を救ってみせる、と。

    754 = 712 :


    ほむら「いただきます」

    「にゃー」


    それにしても、これほどの量の記憶が一度に頭へ刻みこまれたというのに、私も悠長なものだと思う。

    おそらく未だ“暁美ほむら”を他人として見ている自分が居るのだろう。


    まどかを巡る日々の記憶が、どうにも当事者のものとして実感できないのだ。


    ほむら(それにしても、まどか、ねえ)


    半透明の麺を啜りながら考える。

    まどか。記憶の中では、暁美ほむらにとって欠かせない存在であった彼女。


    もちろん私にとってもまどかは大切な友達ではあるが、願い事として彼女を救い続けるほどかと問われれば、正直口ごもってしまう。

    似たような願いはあれども、まどかを名指しすることはないだろう。


    私自身だというのに、たいした温度差だ。



    ほむら「ごちそうさま」

    「にゃ」


    ワトソンも缶詰を食べ終えたようだ。

    綺麗に食べたので頭をなでてやる。ワトソンは喜んだ。



    ほむら「……よし、じゃあワトソン、行ってくる」

    「にゃ」

    ほむら「……なに、着いてきたい?珍しいな、まったく」

    「にゃぁ~」


    さて。

    ワルプルギスの夜が見滝原にやって来るまで、そのタイムリミットが間近に迫ってきた。


    ワルプルギスの夜をなんとかしなければ、暁美ほむらにも、私にも未来はない。

    私がやらなくては。

    755 :

    記憶を取り戻しても相変わらずラーメン大好き暁美さん

    756 :

    春雨スープもおいしいよ!

    757 = 712 :


    さやか「おっはよー」

    まどか「おはよう、さやかちゃん」

    仁美「おはようございます」


    まどか『……ねえ、昨日はやっぱり』

    さやか『うん……マミさんと夜まで探してみたけど、駄目だった』

    まどか『……』


    仁美「そういえば昨日から、ほむらさんはどこへ行かれたのでしょう?」

    さやか「へっ?あ、あ~…そうだね、急に何も言わずに早退なんてね…エスケープ?」

    まどか「…心配だよね」

    さやか「……うん」

    仁美「何もなければ良いのですけど…」


    仁美「ふふ、けど、ほむらさんなら何事もなかったかのように教室で振る舞っていそうですわね」

    まどか「! …えへへ、そうだね」

    さやか「……ね、きっとね」

    まどか「うん」

    758 = 712 :


    まどか「あ!」

    さやか「ん、どうしたまどか……あ」



    恭介「……」

    「~…?」

    恭介「……、……」

    「……、……?」



    さやか「……恭介」

    まどか「退院、したんだね」

    仁美「あら、上条君、大丈夫なのですか……?」

    さやか「あー…手の調子が良くなったから、復学するんだって」

    仁美「そうなのですか…」


    さやか(…なによ、退院するなら一言でも言ってくれればいいのに)

    さやか(まぁ、一足早い退院お祝いはやったから、良いのかな?)

    759 = 712 :


    ガラララ・・・


    さやか「みんなおは……」

    ほむら「ん?やあ、おはようさやか」

    さやか「……え」

    まどか「え?」

    ほむら「む」


    ほむら「ああ、おはよう、まどか」

    まどか「……お、おはよ」

    仁美「ほむらさん、おはようございます、昨日は何かあったのですか?」

    ほむら「おはよう仁美、…うん、まぁ色々あってね」

    さやか「色々ってちょっと、」


    ほむら「けどもう大丈夫」

    まどか「!」

    ほむら「もう、そうそう夢遊病になったりすることもないだろう」

    仁美「夢遊病?寝ていないのに……?」

    さやか「……それって」

    ほむら「ふふ」


    ほむら『おはようマミ、昨日はすまなかったね』

    『……!暁美さん!?』

    ほむら『私ならもう大丈夫だよ、マミ』

    760 :

    ところでレストラード氏は何処へ?

    761 :

    ワルプルの時にちょい役で出たりするんじゃね?

    762 = 712 :


    「え~ですので、この文章にはMrsとありますが、既婚者かどうかを区別するためだけにこういった言葉回しを変えることは非常に失礼です、なのでどのような相手であってもMs……」


    教師の私情入り混じる授業を適当に聞き流し、テレパシーの会話は粛々と進む。


    ほむら『暁美ほむらとは私の方で和解してね、時間の大半を譲ってくれるそうだ』

    さやか『それ、本当に……?』

    マミ『じゃあ、暁美さんはこれからも今まで通りに過ごせるっていうこと…?』

    ほむら『そうだね、特に不便はないと思う』

    まどか『……良かったぁ…』


    まどかの安堵する声。

    そうやって安心するにはまだ早いんだな、これが。特にまどか。君が安心するのは、きっとまだまだ先の事だ。


    まどか『昨日、杏子ちゃん、すっごく心配してたんだよ…?』

    ほむら『杏子が……そうか』


    暁美ほむらは出てこないし、出てきたとしても、もはや彼女に危害を加えることはないだろう。


    ほむら『杏子に会いたいな』

    マミ『すぐに会ってあげなさい、私たちに頭を下げてまで、彼女は暁美さんの事を探していたんだから』

    さやか『ひょっとしたら今でも探してるかも……』

    まどか『杏子ちゃん、携帯持ってないんだよね』

    さやか『ん~、参ったなあ、次は杏子探しってこと?』

    ほむら『……そうだな、放課後になったら杏子を探すか』


    とにかく、ひとまず全員を集めなくてはならない。

    今までの事に決着をつけるために。これからのことを決めるために。

    763 = 712 :


    放課後と同時に、私は学校を飛び出した。

    最近めっきりできなくなったマジックショーに勤しんでから、とも思ったが、そんなところを杏子に見られたら2発ほどは殴られそうだったので、真面目に彼女を探す。



    ほむら(杏子なら、きっとゲームセンターにいるんじゃないか)



    私の足は、いつものゲームセンターに向いて急いでいた。

    よくある話で、誰かを探す時、その人との思い出の場所に行けば見つかるという、お決まりのパターンだ。

    その線でいけば、きっと杏子は隣町のゲームセンターにいるはず。


    噴水ある公園を横切って、端を渡って、そうすればすぐだ。




    杏子「……」

    ほむら(……あ)



    公園のベンチに杏子が座っていた。

    ゲームセンターじゃなかった。そうか、公園か。そうくるか。


    ほむら(……よし)


    思い通りとは事が進まなかった腹いせとは言わないが、なんとなく遠目に窺える杏子に悪戯をしでかしたくなった。

    こっそりと、ベンチの裏側から忍び寄ってやろう。

    764 = 712 :


    杏子(……ほむら、どこに行ったんだろ)

    杏子(もう、見滝原には居ないのかな…)


    杏子(…会えないなんて、そんなのウソだろ…?)

    杏子(みんな待ってるんだよ?お前の帰りをさ……)


    ほむら「……」

    杏子(ほむら……)


    すぱぱーん。

    紐を引くと共に、高い炸裂音が閑静な公園に響き渡る。


    杏子「うっわぁああ!?」


    カラーのペーパーリボンを髪にひっかけた杏子が、前のめりに倒れる。

    クラッカーでここまでびっくりするとは、さすがの私も予想外だ。


    杏子「ななな、なん……な?」

    ほむら「やあ」


    空になったクラッカーを持つ私は、軽く手をあげて挨拶をしてみせる。

    涙を浮かべながら飛びつき抱き合うのも悪くは無い再会だが、どうしても私は、そういうのは苦手のようだ。柄ではないというのか。


    杏子「……やあ、じゃねえよ!」

    ほむら「…すまない」


    怒られた。


    杏子「すごく、すごく心配してたんだからなあっ!」

    ほむら「!」


    そして、抱きつかれた。

    柄ではないのだけど、私もその背に手をまわしてやることにした。

    765 :

    仁美「」ガタッ

    767 :

    キマシタワー!

    769 = 712 :


    私ではなく、杏子が泣いた。子供のようにおいおいと。

    私だってこうして会えたことが、涙を流すほどに嬉しい。

    けれどこうも泣かれてしまっては、私はそれを受け止める立場にいなくてはならないだろう。


    そんなことを気にする私は、やっぱりまだまだ格好つけということだ。



    杏子「ぐすっ……もう、大丈夫なのか?また、ほむらじゃなくなるのか?」

    ほむら「もう大丈夫、私とは和解したからね」

    杏子「自分と和解?」

    ほむら「ああ、私の時間は十分にもらえることになったよ」

    杏子「……そうか、良かった」


    柔和な表情。

    らしくもないと口に出せば、1発分は殴られるかもしれない。


    ほむら「さて、マミやさやかも杏子の事を探しているんだ、見つけたことを報告しよう」

    杏子「…私の方が、みんなに迷惑かけちゃったな」

    ほむら「私のせいさ、手間をかけてすまなかったよ……む?」


    異変を感じ、魔法少女の姿に変身する。


    杏子「どうした?まさか、魔女か?反応はないけど」

    ほむら「……いや、君と会いたがってる子が、もう一人いたよ」

    「にゃぁあ!」



    盾を開くと、中から勢いよくワトソンが飛び出した。


    杏子「うわっ!?猫!?」

    ほむら「ははは、食事を与えられた事を覚えていたらしい」


    ワトソンは杏子にしがみついて、甘い声でにゃあにゃあ鳴いていた。

    杏子もまんざらでもなさそうだった。

    770 = 712 :


    じゃれあう二人をよそに、私はさっさと見滝原方面へ歩きだした。


    ほむら「ふふ……さ、行こうか……みんなに話さなきゃいけない事もあるからね」

    杏子「やめ、やめろって……え?」


    顔を舐めていたワトソンが杏子から離れ、私の左足下の傍へ戻る。


    ほむら「私が戻っても、ワルプルギスの夜はやってくるだろう?その話をしなくてはならないだろうと思ってね」

    杏子「……一難去って、また一難か」

    ほむら「そうでもないかもしれないがね」

    杏子「え?」


    杏子と向き合う。


    ほむら「ワルプルギスの夜をなんとかする手立て、私は持っているよ」

    杏子「え…!?それって、本当か?まどかは…」

    ほむら「まどかが契約する必要はないさ」

    杏子「そんな、どうやってそんなことを…」

    ほむら「大丈夫」


    微笑む。私の最大限の自信と虚栄心を振り絞って、最高のアルカニックスマイルを作る。


    そして、そんなシーンを狙っていたかのように、空から一羽のハトが舞い降りてきた。



    杏子「!」

    「くるっぽー」

    ほむら「ふふ」


    白いハトは、レストラードは私の右足下にやってきた。

    771 = 712 :


    ほむら「とにかく、話は皆と集まってからにしよう……作戦会議とまでは言わないけど、楽屋での打ち合わせは必要だからな」

    杏子「あ、ああ」


    私の語らぬ説得力に圧されて、杏子は安心する根拠なく頷いた。

    そして、思い出したようにベンチの上の紙袋をまさぐる。


    取りだしたのは、一本の缶コーヒーだった。


    杏子「……変な意味は無いけど、これで今までのは全部清算だよ」

    ほむら「……ふふ、いやぁ、うん、いいだろう」


    コーヒーを飲む前からつい苦い顔をしてしまう。


    杏子「食べ物を無駄にはできいし、なっ」

    ほむら「ほっ」


    投げ渡された缶コーヒーを受け取る。


    杏子「……あとこれも、食うかい?」


    紙袋をまさぐり、更に何かを投擲する。

    大きな弧を描き飛んでくるそれを、私は両手を真上に伸ばしてキャッチした。


    ほむら「……おお、瑞々しいな」

    杏子「ちゃんとお金でかったもんだから、安心してよ」

    ほむら「ふ、何も疑っちゃいないさ」


    私の記憶には万引き強盗なんでもござれの不良少女としてあるが、私はそれを含め、特に気にもしない。


    杏子「……ゴーギャン」

    ほむら「ん?」

    杏子「……いーや、なんでもない」


    しゃり、と林檎をかじる。

    うんまい。

    773 = 721 :

    乙マム
    ほむほむはまどかさえ人間のままワルプルを超えられたら満足して消えそうだけどどう救うつもりなんだホームズ

    774 = 744 :


    お前ら後でVくれよ?

    775 :


    別人格とは言えガチまどじゃないほむらは逆に不安になる
    統合したらまたガチまどに戻るのかな

    776 :

    ガチまどじゃなくても、ホームズの方は殺生はしないし、まどかが魔女になったらヤバいことも知ってるからむしろ冷静になれるだけでは

    777 :

    スタイリッシュ・マジシャンガールアクションとしてゲーム化出来そうだな

    778 :

    どっちもほむら本人

    779 = 756 :

    ほむううううううううううううううう!!!

    780 :


    今朝のを見ても、まど好きはホントに議論好きだなwwww

    >>747
    おいおい>>743は(関東・甲信越)からもIDからも明らかに作者だろ!勇気でなく愚者だ

    781 :

    その上の全く関係ない雑談に言ってたんだがな
    アゲサゲ厨もここまで来ると病気だな

    782 :

    専ブラをどうぞ
    ほむほむにブラはいらないけど

    783 :

    貧乳でもブラがないと擦れるんだぞ

    784 :

    ジェンガ!

    785 = 782 :

    肉まんの底面につけるシートでも貼っとけよ

    786 :

    肉まんをほむらの胸に

    787 :

    それ以上いけない

    788 :

    あんまんの方がてっぺんがピンク色だし(ry

    789 :

    熱いまま胸に押し当てて火傷するほむほむ

    790 = 788 :

    火傷はペロペロしておかないと

    791 :

    まどか「私の願いは、ほむらちゃんのおっぱいを大きくすること!さあ、かなえてよ!インキュベーター!」

    792 :

    QB「いくら君の願いでもそりゃ無理だ」

    793 :

    こんなのってないよ

    794 = 782 :

    どうしてこんな扱いに…
    ガハラさんみたいになるかもしれないだろ!

    795 = 786 :

    ガハラさんみたいな女王様キャラになったら、それはとっても嬉しいなって

    796 :

    さやかちゃんと中の人をとっかえて六爪流に鞍替えしたらたゆんたゆんになれるよ!

    797 :

    まひろさんとかキリカの話かと思ったら全然違った

    798 :

    まて、ここにいる登場人物の大半が中学生であることを忘れてはならない。
    3年後には違っているかも知れんぞ。

    というか、あれだけでかい胸だと垂れないか?

    799 = 797 :

    マミさんは脂肪もヤバイけど筋肉もヤバイ


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