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    元スレほむら「思い出せない…私は何者だ?」2

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 暁美ほむら + - 暁美ホームズ + - 記憶喪失 + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    701 :

    >まどか「!!」
    この回のまどかはどんな夢を見たんだろうな
    んで、この転校生紹介をどんな顔して見てたんだろうな
    んで、ほむほむはそんなまどかの表情に何を見たんだろうな

    702 :

    >>699
    感想1レスですむぢゃないですか…

    あまりレス消費しすぎるとマムが…

    703 :

    作者からするとコメントあるだけで嬉しいもんだよ
    作者以外のレス少ないここだと尚更

    704 :

    いや、ここは多い部類だろ
    どうでもいいネタにも反応するくらいだし

    705 :

    ああ悪いここってのはSS速報って意味だ

    706 :

    なんにせよ、作者の心情を決めつけるのは感心しないな
    もし仮に不快だと思ってたとしてもそれを言うわけにはいかないんだから

    707 :

    (書き込み)*・∀・)込み) ジャバジャバ…

    708 :

    モグモグ

    709 :

    外野書き込み多いと読みづらくてしょうがないわ
    感想言うだけならともかく長々と議論雑談とかな

    710 :

    ここは全然良心的な方じゃない?ヒートアップして途中で荒らしが紛れ込んじゃうよりは。

    711 :

    拳スレより遥かにマシ

    712 :


    まどかの顔を見ることができなかった。

    少しでも目を向けるだけで、あの時の顔が思い浮かばれるのだ。


    ほむら「……」

    まどか「あ、暁美さん、大丈夫?」


    だから、保健室に向かう途中が一番の苦痛だった。

    体重の半分をまどかに預けつつも、私は目を開けることができない。

    手が空いていれば、耳さえも塞ぎたいくらいだった。



    ほむら「ごめんなさい……」

    まどか「いいよ、私、保健委員だから…」

    ほむら「本当に、ごめんなさい……」

    まどか「気にしなくていいって…」



    私はいつもと違う日々を過ごすことになる。

    インキュベーターを追いかけ回し、まどかを極端に避けるという、矛盾した日々を。


    巴マミはインキュベーターのこともあり、私を嫌悪した。それに付随して美樹さやかも私を嫌悪した。

    まどかも私を警戒するようになった。

    713 = 712 :


    ほむら「……」

    まどか「……」

    さやか「……」

    マミ「……」


    いつかと似たようなものだった。


    巴マミを裏で助けることはできた。

    しかし美樹さやかは魔女となり、それを知った巴マミは錯乱してまどかを撃った後、すぐに自決した。


    寂れた橋の下では、3人の抜け殻が横たわっている。

    私が発見したのは、彼女たちの反応を見失ってから、2時間後のことだった。


    また、まどかを守れなかった。

    ワルプルギスの夜が来る前だというのに。



    ほむら「……」


    守れなかったのではない。

    私の遠まわしで、おっかなびっくりな行動が、結果としてまどかを殺したのだ。


    私がまどかを殺した。


    ほむら「……魔女、倒さないと」


    ワルプルギスの夜を迎えるまで、私は魔女を狩り、グリーフシードを集め続けた。

    火器を集める気には、到底なれなかった。

    714 = 712 :


    様々な世界を歩き続けた。

    かつてと同じように、まどかを守るために、世界を歩き続けた。


    けれど、どこか可笑しい。

    “打倒ワルプルギスの夜”を抱いていた自分を遠くに感じる。

    ワルプルギスの夜が来る前に、まどかが死んでしまうのだ。


    ある時は巴マミ、美樹さやからと一緒に魔女に殺されたり。

    ある時は魔女となった美樹さやかにより殺されたり。

    集団自決に巻き込まれたり。

    ……勢い余った杏子に殺されたこともあった。


    時を歩くたびに、たくさんのまどかが死んだ。私が殺した。


    私があまりにも、あまりにも弱すぎたから。


    まどかの空虚な目に怯え、心揺さぶられ……まどかの“呪い”を受けた私は、かつてのように動くことができなくなってしまっていたのだ。


    そのかわりに魔女と戦う時間が増えた。私のソウルジェムが、あまりにも早く濁ってしまうから。

    まどかを守ろうと決心を固める度に、私の魂はそんな驕った私を拒絶するのだ。


    私は、そんな私を保つためだけに魔女を倒し、グリーフシードを集め続けた。

    まどかを守ることもできずに。

    その思いもまた負の連鎖として組みこまれ、私を蝕む。

    715 = 712 :




    この世界は何度目か。


    本当に数えることも忘れた頃になって、私は嵐吹きすさぶ見滝原の灰色の大地。

    私は、血みどろになったまどかの遺体のそばに立っていた。


    気がつけば、まどかの遺体の脇に立ちつくす自分がいる。

    少し気を逸らしていた、で1カ月を跨ぐ自分が存在している。


    私はいつからか、自らのソウルジェムを濁らせない行動のみを取るようになっていた。

    キュゥべえを殺す。魔女を殺す。


    失恋してまどかを突き放した美樹さやかには躊躇なく引導を渡すし、まどかに契約するよう持ちかける佐倉杏子には問答無用の殺意が芽生えたが、彼女はすぐに逃げてしまう。

    かつて、巴マミに言われた言葉を思い出す。


    「いじめられっ子の発想ね」。


    その通りなのかもしれない。

    私は決して敵わないワルプルギスの夜ではなく、他の対象を攻撃するようになってしまっているのかもしれない。



    ほむら「……」


    私の右手には一挺のハンドガンが握られていた。

    弾はまだ撃っていない。もう全てが崩壊した後だというのに、ワルプルギスの夜とはまだ戦っていないから。

    716 :

    身体能力最弱設定なのに強いのは火器なしでの戦闘経験をつみまくったからか

    717 = 712 :


    ほむら「……愚かよね、私って」


    私の魂のような色をした暗雲を見上げて、つぶやくように語りかける。


    ほむら「まどかを守る……そのためだけに生きると決めていたはずなのに」

    ほむら「今の私には、まどかを守れる力がない」

    ほむら「それでも私は、触れも見れもしないまどかとの出会いをやり直すために、また砂時計を置き返すのよ」

    ほむら「本当に愚かだわ」


    ハンドガンを自分の右こめかみに押し当てる。

    冷たい鉄の感触。


    ほむら「……まどかを守れないのなら、まどかを守らない私でありたい」

    ほむら「もうこれ以上、まどかを守らない私になりたい……まどかを殺さない私になりたい」


    ほむら「ねえまどか……私も、かっこ良い自分になれるよね?」


    ハンドガンに魔力を注ぎ込む。

    それは、遅すぎる私のためだけの祈り。私の身勝手な願い。


    もう私がまどかを守れないのであれば、そんな私を捨てて、新たな私になってしまいたい。


    ほむら「さよなら、まどか」


    私はハンドガンの引き金を引いた。

    何度も。何度も。何度も。


    全ての弾を撃ち尽くすまで。

    銃弾が私の頭部を半分以上、壊し尽くすまで。



    ほむら「…ッ…ッ……」


    それでもなお、わずかに宿した魔力の脳は、私の身体をゾンビのように動かす。

    醜い仕草で盾を掴み、砂時計を反転させる。


    怨霊が新たな自分に生まれかわるために。




    ――――――――――――

    ――――――

    ―――

    721 :

    乙マム
    そういえばソウルジェムが本体だと理解していれば脳天ブチ抜かれても一応平気なんだっけ

    722 = 716 :

    本編ではSGを砕かれない限り無敵とは言ってる
    理解してないと死んだーわたし死んだーと思い込んであっという間に真っ黒とはツイッターで言われてる

    723 :

    でもなぜかまどポの看取られルートでは魔女にならずに死んだんだよな
    製作側が理解してなかったのかもしれんが

    724 :

    脳が死んだと思えば死ぬんだろ
    魂とは関係なく

    725 :

    >>723
    自分の死に絶望してなかったからかもな

    726 :

    寝取られルートに見えた

    727 :

    そういえば1周目まどかって、魔女化せずに死んでるよな。あれってSG砕かれてだっけ?
    物理ダメージで死んだと思い込みつつも守り切れた満足感で魔女化は免れた、とか妄想は膨らむ

    728 = 726 :

    あの時実はSG砕けてなかったとしたら…
    再生して目覚ましたらほむほむ居なくなってんのか

    729 :

    実はジェムから100メートル以上離れちゃってただけ、だったら悲惨だな
    茶番とも言う

    730 :

    ほむらが時間遡行して前とは違う行動をした時点で歴史が書き換わる訳だから
    ほむらのいない世界がそのまま続いていくなんて事はないと思うけどな

    731 = 727 :

    書き換えか、分岐かってのはSSの設定毎にも違ったりするよな。虚淵的には平行世界だっけ?そこがメインじゃないから考えてないとか言ってた気がする

    732 :

    分岐して最終話で統合したんだと勝手に思ってた

    733 :

    このSSじゃそうだった、ぐらいに考えればいいよ

    734 :

    少なくとも、まどマギ内ではほむらのうろちょろしてる一ヶ月以前の事柄も変わる(上条の楽器とか)から平行世界への移動として扱われてると思うよ
    最終話でも統合はされてないと思う
    すべての世界を魔獣ルールの歴史に書き換えてそれらを全部女神まどかが管理してるってだけで

    735 = 730 :

    あ、分岐なんじゃね?的な事は虚淵が言ってたのか
    つまりループ開始時点から行動次第で枝分かれしていくって事だな

    …何にせよ救われねえ

    736 :

    これ以上は談義スレで

    737 :

    そうゆう、ギター恭介みたいに、スタッフが
    「考えてなかったけど、そうなのかもねー」
    程度に言ったことを、さも公式設定みたいに言うのは
    やめてもらえませんかねえ

    738 :

    ギター恭介なんてあるのか

    739 = 716 :

    >>738
    10話の三週目のオクタ戦の設定画で「くり返し前の過去では恭介はギタリストって書いてある。公式ガイド87ぺージとかプロダクションノートに書いてあるかね
    実際の映像でも9話のオクタ結界とは違い派手なレーザービーム溢れる中で使い魔もダンサー(9話は指揮者)になってる

    虚淵自身はよく考えてはいなかったみたいだけどね。ただ11話QBは過去の可能性を切り替えることであまたの平行世界とか言ってたかね

    >まき戻った時間は…そこが主題の作品ではないので厳密には考えていませんが
    >世界は平行して分岐しているのかな、と思っています。
    出典:オトナアニメVol20 虚淵玄インタビュー

    740 = 730 :

    ねーよwwwwwwwwと思ってガイドブック見たらマジで書いてあってわろうた
    もう何がなんだかわからない

    ウザい外野そのものなのでもう黙る。マム頑張って

    741 = 733 :

    742 :

    乙乙!

    744 :

    焼売の中身はどうせ段ボール

    747 :

    作者らしき人にageんな氏ねと書き込む勇気!

    749 :

    ただしダンボールとメタミドホスと放射能入り

    750 = 712 :


    ほむら『……!』


    記憶の奔流が収まると、“暁美ほむら”の今までの全てが、私の脳内に焼き付けられた。

    散っていった命。助けられなかった友達。


    彼女が抱えてきた、いつまでも終わることのない戦いの記憶。

    奔走するも無力に終わる自分の戦い。

    無力を承知で掛かっても倒せない敵。



    『…これが、私の全てよ』


    床に倒れる私を見下ろす“暁美ほむら”の目は、とても冷たく、無感情だった。

    私に銃弾を撃ち込んだためか、夢の世界はちりちりと焼け煤けはじめ、端から崩壊を始めていた。


    この部屋の崩壊が終わった時、きっと“暁美ほむら”は、再び魂の中へと篭るのだろう。


    私は頭を押さえながらも立ちあがる。


    ほむら『暁美ほむら……』

    『私はもう、この世界を見ていたく無いの……当分の間、ここでじっとしているわ』


    全てに疲れた表情。

    いつの記憶か、さやかから言われた“全てを諦めた顔”とはこのことだろう。



    『この世界を押し付けちゃって、ごめんね…でも私は、限界だから…』

    ほむら『……』

    『貴女が私の戦いを引き受ける必要はないわ……だから、あなたは暁美ほむらとして、どこか遠くで……静かに暮らして』


    『……それが私の願いよ』


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