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    元スレ銀時「……ヒロインNo.1決定戦?」

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    551 = 550 :

    次郎長「……おめぇさん、子供は?」

    阿伏兎「…………?」

    次郎長「おめぇさんにゃガキがいるか……家族がいるかって聞いてんだ」

    阿伏兎「今の俺にはそんなものありはしねェな……夜兎にとって親や家族なんてモンはただの形でしかねェ」

    阿伏兎「血の繋がりがあろうが……己の前に立つなら殺し、敵と見なせば首を取ろうとする……」

    次郎長「……そうかい、おめぇさんたち夜兎ってのはずいぶんとちっぽけな世界で生きてやがるな」

    阿伏兎「何……?」

    次郎長「おめぇさん、さっき……娘の声で動揺してるようじゃ戦場で生きていけねェって言ったか」

    次郎長「フン、つくづく引退して良かったぜ……戦場にいちゃ娘の声すら聞けねー耄碌になっちまうんだろう?」

    552 = 550 :

    阿伏兎「……コイツは驚きだ、アンタは俺と同じ人種だと思ってたんだがねェ」

    阿伏兎「あの娘っ子のことがそんなに大切かい?」

    次郎長「くだらねーことを聞くんじゃねェ、てめーの子供が可愛くねェ親なんざいやしねェよ」

    阿伏兎「…………」

    次郎長「護らなきゃならねェ家族がいる幸せってのをテメーにも教えてやりてーモンだ」

    平子「お、親父……!」

    553 = 550 :

    阿伏兎「……クックックッ、なるほど…見解の相違ってわけかい」

    阿伏兎「家族なんてつまらねェしがらみに捕らわれてちゃ戦うことなんざ出来ねェのか……」

    阿伏兎「護らなきゃならねェ家族がいるから戦うことが出来るのか……やれやれ、俺の見立てはまるで外れてたらしい」

    阿伏兎「俺とお前さんは似たもの同士どころじゃねェ、対極の存在だったってわけだ」

    次郎長「そうでもねェ……おめぇさんに共感出来る部分だってなくはねェんだ」

    阿伏兎「ほう?」

    次郎長「禅問答でどっちが正しいかなんてことは今さらするつもりはねェだろう」

    次郎長「おめぇさんが考えるのは、『強ェほうが正しい』……オイラ好みのシンプルなケリの付け方だよ」

    阿伏兎「クク……そうかい、そいつァ何よりだ……じゃ、お互いにケリをつけるとしようかい?」

    554 = 550 :

    間合いを取り、お互いに武器に手を伸ばす……どちらが先に仕掛けてもおかしくはない距離。

    阿伏兎「俺は俺の抱く戦場の正義を貫くため---」

    次郎長「俺は俺の抱く護る戦いの正義を貫くため---」



    阿伏兎・次郎長「死んでゆけ」

    555 = 550 :

    今日はここまでで……土日で進められるだけ進めます

    556 :

    おつ

    557 :

    仕掛ける時を伺う阿伏兎、居合いによる迎撃を計る次郎長……対照的な策を選択した二人の攻防

    阿伏兎が前足に体重を乗せれば次郎長は重心を落とし……

    次郎長が刀を握る手に力を込めれば阿伏兎は傘を握る手に力を込める。

    阿伏兎(クク、参ったねこりゃ……迂闊に攻めれば即座にバラ肉にされちまいそうだ)

    次郎長の脇腹に負わせた傷は決して浅くはない、未だに流れる血を見てもそれは明白である。

    このまま時が過ぎるのを待てば自然と阿伏兎に有利な状況になっていくが……

    阿伏兎「そんな選択脂を選ぶつもりはねーよ」

    己に流れる夜兎の血……戦いを求め、強者を求め続ける修羅が血……

    夜兎の血を愛でる阿伏兎には、己の血に恥ずべき行為を取ることなど出来はしなかった。

    558 = 557 :

    阿伏兎「オオォッ!」

    次郎長「!」

    もうしばらく時間を稼ぐかと思ったが……どうやらやっこさん、しびれを切らしやがったと見える。

    己への距離を一気に詰める阿伏兎を前にしながら、次郎長はそんなことを考えていた。

    それは決して集中を切らしているわけではない、次郎長自身の冷静さの現れでもあった。

    次郎長(こっちの狙いは野郎も分かってやがるはずだ……何の考えもなしに突っ込んでくるはずもねェ)

    次郎長「なら……もう少しばかり小細工を弄させてもらおうかい」

    559 :

    次郎長は地面を繰り上げる、それによって細かい石や砂が阿伏兎の目に向かって飛んでいった。

    阿伏兎「目潰し……さすが、嫌なことしてくるね」

    目潰しを経験したことがないわけではない、それだけ動きを止められはしないが……

    やはり目潰しを意識し動作に僅かな遅れが生じる……それを次郎長は見逃さない。

    次郎長「終ェだ……!」

    次郎長に残された動作は居合いで刀を抜き、阿伏兎を一撃で斬り伏せるのみ……

    阿伏兎「おっと、武器の射程距離にいるのはこっちも同じよ」

    阿伏兎も同じく、全力の傘ですべてを吹き飛ばせばそれでこの戦いは終わる。

    どちらが勝っても不思議ではない二人の攻撃が今、交錯する

    560 :

    へい

    561 :

    ほう

    562 :

    銀時「すいまっせーん、もう続き書けねーんで打ち切りまーす」

    新八「完結できませんでしたけど、今まで本当に」

    神楽「ありがとうございましたー!」

    銀時「じゃあ行くぜテメーら!俺たちの戦いは……」

    『これからだァァァ!!』

    ―――

    新八「って終われるかァァァ!!」

    神楽「うっせーな新八、せっかくいい感じで締めたのに蒸し返すんじゃねーヨ」

    新八「終われるわけねーだろこんなんで!!まだ一つも話まとまってねーよ!!」

    神楽「ぶっちゃけ一か月以上も間をあけたから、なんてごめんなさいしたらいいか分からないアル」

    銀時「違うんだよ、携帯修理に出して直って返ってきたと思ったらメモ帳のデータぶっ飛んだんだよ」

    新八「いや、それ完全に私情じゃないですか?」

    銀時「高杉が世界をぶっ壊すとか言う以前に携帯がぶっ壊れてたみてーな?桃太郎が鬼退治行く前にインフルエンザ掛かっちゃったみてーな?」

    銀時「まあ要するに……何が言いてェのかってつーとだ」


    銀時・新八・神楽「ホントすいませんでしたァァァァ!!」


    終わりません、次はPCからですが続きはちゃんと書きます

    563 :

    まさかの打ち切りかとマジビビったじゃねえか
    エイプリルフールだからって冗談きついぜ

    564 :

    まったくだぜ

    565 :

    今頃見たから本気でビビったのは俺だけじゃないはず

    566 :

    銀魂×エヴァの作者さんもメモ帳パンパンにして続き滞ってたっけなぁwwwwww

    567 :

    >>566
    あ、はい。
    …いやVIPで短いのちまちま書いてはいるんだがまあそれはそれ。


    ご存知の方も多かろうが貼っときます。

    【訃報】声優の青野武さん76歳
    http://news.livedoor.com/article/detail/6453877/

    ご冥福をお祈りします…

    568 :


    この作者さんの書いた銀魂クロスって

    銀時「涼宮ハルヒの憂鬱?」
    銀時「魔法少女まどか☆マギカ」
    銀時「とある科学の……ネオアームス(ry」新八「違います」
    銀時「とある科学の…やべ、読み方忘れたわ」
    銀時「とある魔術の……オイ、これなんて読むんだ?」
    銀時「ひぐらしのなく頃に?」
    銀時「ひぐらしのなく……ってオイ、これ前も見たんだけど ?」
    銀時「ヤクルトなんざいちご牛乳様の足元にも及ばねーよ」

    これ以外何ある?

    569 :

    キョンがエロゲで疾風突きなやつ

    570 :

    >>568
    銀時「ヤクルトなんざいちご牛乳様の足元にも及ばねーよ」
    ってこの作者だっけ?

    571 :

    >>568
    ひぐらしの外伝的なやつで
    坂田銀時の異世界探訪ってやつがあった気がする
    ヤクルトもそうだったっけ?

    572 :

    >>568
    ヤクルトは違う作者さんです

    遅れました、ちょっとだけ再開します

    573 = 572 :

    次郎長「…………」

    阿伏兎「…………」

    ――同時。

    交錯した次郎長の刀は阿伏兎を斬り裂き、相対する阿伏兎の傘は次郎長を打ち抜いた。

    今の一撃における二人のダメージはほぼ互角……であるはずだった。

    次郎長「チッ……!」

    膝をついたのは次郎長一人。

    阿伏兎「……これがお前さんと俺の差よ」

    それは交錯の前に受けた傷、平子の声に反応した隙を突かれて負った傷。

    既に次郎長は血を流しすぎていた。

    574 = 572 :

    次郎長「フン……おめぇさんの言う斬り合いってのは相手に膝をつかせりゃあ勝ちなのかい?」

    阿伏兎「それだけの傷を受けて戦う意思が折れねェのは見事だが……この殺し合いの結果はもう見えた」

    阿伏兎「動きのとれねぇアンタの頭なり体なりを吹き飛ばせば俺の勝ちよ」

    次郎長「…………」

    指摘通り、今の次郎長には阿伏兎とまともに打ち合うことなど到底出来はしない。

    刀を数回振れればいいほうだろう。

    だが、そんな苦し紛れの攻撃が夜兎に通じるはずもない。

    敗北は決定的だった。

    阿伏兎「終いだな」

    そして、次郎長への最後の攻撃が振り下ろされる。

    575 = 572 :

    ――親父!!


    その瞬間、一人の娘の声と共に大きな金属音が響き渡った。

    576 = 572 :

    次郎長「!」

    阿伏兎「!」

    平子「っ……!」

    信じがたい光景だった。夜兎の一撃を、最強の先頭集団である夜兎の一撃を、その中でも指折りの実力者である阿伏兎の一撃を

    地球人の娘が刀で真正面から受け止めたのだ。

    阿伏兎「なっ……!」

    平子「親父!!」

    平子の呼びかけと同時、次郎長は持てる力のすべてを使い阿伏兎へと剣を放つ。

    親子によってもたらされたその一撃は阿伏兎の体を確実に捉えた。

    阿伏兎は、己の人生で初めて膝から崩れ落ち地に倒れ伏すこととなる。

    577 = 572 :

    阿伏兎「……参ったねコイツは、体に力が入りやしねェ」

    次郎長「あれだけ深く斬り付けたってのにまだ生きてやがんのか」

    阿伏兎「クックッ……夜兎ってのは常日頃から殺し合いの中に身を置く民族だ、ちょっとやそっとじゃ死ぬような体じゃねーよ」

    もっとも、当分は動けそうにねーがな。阿伏兎はそう付け加えた。

    阿伏兎「チッ……まさかこの俺が地球人の小娘に攻撃を受けられるとはな」

    平子「……親父がいたから受けられた」

    阿伏兎「ああ……お前の親父さんが俺に傷を負わせてたからな、その分俺も力を出し切れ……」

    平子「違う」

    そう。傷を負っているとはいえ、平子に阿伏兎の全力を受けられるはずがない。

    致命傷を負うとまでは行かずとも、吹き飛ばされるくらいのことは当然あり得るはずなのだ。

    それでも平子が倒されなかった理由、阿伏兎の攻撃を受けきることができた理由。

    平子「……護りたい人がそこにいたから」

    578 = 572 :

    阿伏兎「……まったく、お前さんたち地球人の精神論はわけが分からねェ」

    次郎長「……そこがおめぇさんと俺たちの差よ」

    阿伏兎「……何?」

    次郎長「おめぇさんは壊す以外の戦い方を知らねェんだろう?」

    阿伏兎「……ああ、知らないね」

    次郎長「俺も娘も壊す戦いなんざやっちゃいねェ、てめーの大切なモンを護るための戦いだ」

    次郎長「……おめぇさんは俺に斬られたんじゃねェ、俺の娘に斬られたのよ」

    平子「あなたは私に攻撃を防がれたんじゃない、私の親父に防がれたんです」

    それらの行為は、互いのため。

    父の斬撃は娘のために。娘の防御は父のために。

    そして、家族である相手を護るために。

    阿伏兎「…………」

    阿伏兎「クックッ……よしてくれ、そんなくだらねぇ戯言は。そんなこと言われちまった日にゃ」

    俺も家族ってモンが欲しくなっちまうだろう?

    そうして阿伏兎は口元で笑いつつ、そのまま意識を失った。

    579 = 572 :

    次郎長「チッ……」

    阿伏兎が気を失ったことを確認するや、次郎長は再び地に膝をつく。

    平子「親父!?」

    次郎長「あぁ……心配するこたァねぇ……」

    極限状態であったのは次郎長も同じ。絶え間なく血を流し続けていたツケが一気に襲いかかった。

    次郎長(コイツは……少しばかりやべぇか……)

    阿伏兎を倒したとは言え、未だターミナルの前は乱戦状態。ここで動けなくなるのは致命的だった。

    そして、敵は阿伏兎を倒されて下がった士気を回復すべく、その阿伏兎を討ち取った次郎長と平子を標的と定めている。

    敵の攻撃が集中し始めていた。

    あやめ、九兵衛、月詠をはじめとした何人かの味方たちが二人を囲むように敵と応戦するも数で押されては分が悪い。


    ――その場にいた誰一人、この状況を打開する一手が見えなかった。

    580 = 572 :

    ぐああああぁあ!?

    ふと、大量の天人たちが悲鳴と共に吹き飛ばされる。

    地球人、天人、そのどちらもが何が起こったのかが理解できなかった。

    「ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー、喧しいんだよ。ここは思春期どもの溜まり場ですか?コノヤロー」

    月詠「……!!」

    あやめ「い、今の声……!」

    九兵衛「まさか……いや、だが……!」

    「あ……あ……!」

    それは、そこにはいないはずの男の声。

    常に仲間のために戦い続け、今回も同じく戦い、深い傷を負った侍の声。

    天人「な、何だテメーは!」


    銀時「なに、ただの女好きの遊び人よ」

    581 = 572 :

    とりあえず今日はここまでですいません。
    実を言うとメモ帳のデータぶっ飛んでからやけになって全く関係ない化物語とか書いたのは秘密。
    ……完結してないのに無責任ですいません。もうそんなことしないでこれだけに絞って必ず完結させるんでホントすいません。

    >>267

    銀時「シンジさんはやっぱり最高でした」

    582 :

    >>581まさかそれってまどマギクロスの奴だったりする?

    585 :

    今週中に完結させることを目途に進めます

    >>582 >>584
    火憐「じゃあ処女やる!あたしの処女あげるから!」阿良々木「それならいいぜ」
    とかそんな感じだったかと。立て逃げから適当に書いたんでよく覚えてないです

    587 :

    あれ?今週って…今週?こん…しゅう?こんしゅう?こんしゅう!

    こんしゅうこんしゅうこんしゅうこんしゅうこんしゅうこんしゅうこんしゅうこんしゅうこんしゅうこんしゅうこんしゅうこんしゅうこんしゅうこんしゅう
    続きを早ーーーく!ザキさんがこれ以上ブロークンする前にいぃぃぃぃ!!

    588 :

    もう早いもんで金曜日だな

    589 :

    鳥肌がたちっぱなしなんだが

    590 :

    ポカリスエットォォォオオオォォォォオオォォ

    591 :

    ……遅れました、色々と

    592 = 591 :

    平子「あ……アニキ!?」

    「なんで銀さん……動ける体じゃなかったはずなのに!」

    銀時「アレだ、どっかの誰かさんがことあるたびにぶっ飛ばしてくれたおかげで体に付いたんじゃねーか?」

    「え……そんな人がいたんですか、銀さんも苦労してたんですね」

    銀時「とりあえず今からお前は過去に何をしてきたかを思い出すために一人で回想編にでも入ってろ」

    次郎長「…………」

    銀時「……よう、ジジイ。久しぶりじゃねーか」

    次郎長「生きてやがったか……俺ァてっきりテメェはもうあの世へ逝っちまったと思ってたぜ」

    銀時「そいつァお互い様だなジ、俺ァ耄碌したテメーが閻魔さんの手招きにホイホイ付いてったんじゃねーかと思ってたよ」

    次郎長「相も変わらず口の減らねェあんちゃんだ……」

    銀時「で、どうしたよジーさん座り込んで。もう足腰が立たねーか?」

    次郎長「フン……小僧に心配されるほど俺も落ちちゃいねェよ」

    593 = 591 :

    天人「こいつ……報告では確かに死んだことになっていたはずだが……」

    銀時「そいつは残念だったな。こんなこともあろうかと、俺ァちゃんと復活の呪文メモっといたんだよ」

    月詠「銀時……今は洒落を言っている余裕などないぞ」

    銀時「…………?」

    月詠「わっちらよりも敵のほうが数が多い、このままでは物量差で押し込まれれば全滅もあり得るぞ」

    銀時「……その『数の差』ってのはどのぐらいなんですかね、お嬢さん」

    九兵衛「……単純に見積もっても、敵は僕たちの三倍は数がいるはずだ」

    594 = 591 :

    銀時「じゃー戦力的にはこっちが二倍だな、楽勝じゃねーか」

    九兵衛「な、何を言って……君は話を聞いてたのか?敵は僕たちの三倍……」

    銀時「そいつは単なる『数の差』じゃねーか、そんなモン『戦力の差』とは言えねーよ」

    九兵衛「…………?」

    月詠「…………どういうことじゃ、銀時」

    銀時「テメーらなら一人頭、六人はやれんだろ?だったら実質、俺たちが二倍ってことでファイナルアンサーだ」

    九兵衛「…………」

    595 = 591 :

    月詠「……本気で言っておるのか、それは。敵は宇宙にその名を轟かす春雨じゃぞ?」

    銀時「えらくマジだ、勝つ負ける以前に、勝たなきゃならねーんだからな。それに……」

    銀時「俺にとっちゃあいつら敵に回すよか、テメーらかぶき町の連中を敵に回すほうがよっぽど恐ろしいわ」

    九兵衛「…………」

    九兵衛「……フ、参ったなこれは」

    月詠「ああ、まさかここまではっきり『勝て』と言われるとはな」

    あやめ「いいんじゃない?細かく色々な指示が出てくるよりは……でも、私は戦闘しながら銀さんのパンツを脱がすように」

    銀時「お前は常識って名前の着物を脱ぎ散らかしてるけどな。人として一番脱いじゃいけないものをフルスロットルで脱ぎ捨ててるけどな」

    「とにかく……ここからはみんな、仕切り直しよ!」

    596 :

    実際かぶき町を敵に回してたしな

    597 = 591 :

    平子「アニキが来てから……こっちの雰囲気が……!」

    次郎長「悪くねェことだ、ああいう馬鹿がいてくれたほうが士気も上がる」

    次郎長「なるほど……小僧め、白夜叉なんて大層な名前で呼ばれるだけのことはあるじゃねえか」

    次郎長「戦場ってモンをよくわかってやがる……それだけに余計な邪推をしちまうが」

    平子「邪推……?」

    次郎長「…………」

    次郎長「……戦場を理解してるってことは、すなわちそれだけ多くの場数を踏んできたってことだ」

    平子「それって……」

    次郎長「…………」

    次郎長(小僧、おめぇ……どれだけの地獄を経験してきやがった)

    598 = 591 :

    銀時「ウオオオオオッ!!」

    天人「あ、あり得るか……こんな……これだけの怪我を負っている地球人が、こんな強さを……!」

    木刀を振るうたび、多くの天人がなぎ倒されていくその光景は圧巻だった。

    白夜叉と呼ぶにふさわしいその男の活躍に敵は恐れおののき、味方はただ感嘆の息をついていた。

    九兵衛「まさか……これほどとは……!」

    月詠「腕が確かだとは知っておった、共に戦ったことでその力も理解したつもりじゃった……が……」

    あやめ「春雨を相手に、一人でここまで戦うなんて……」

    「これが……銀さん……!」

    599 = 591 :

    次郎長「飛ばしすぎだ小僧……そんなんじゃ最後までもたねえぞ」

    銀時「!」

    次郎長「腑抜けちまってた奴らの目ェ覚まさせたのはよくやったが……もうここにおめぇさんの仕事はねえ」

    銀時「馬鹿言ってんじゃねーよ、まだまだ野郎どもの数は減っちゃいねーだろうが」

    次郎長「聞き分けのねえあんちゃんだ、その体力をここで使い減らしちまうのが得策か?」

    銀時「…………」

    次郎長「鬼兵隊っつったか、そいつらもまだあとには控えてるそうじゃねえか……」

    次郎長「そいつらは体がロクに動かなくなった後の片手間で斬り伏せられるような甘っちょろい連中だってのかい?」

    銀時「…………」

    600 = 591 :

    「……行ってください、銀さん」

    銀時「!」

    九兵衛「ここはもう大丈夫だ、君のおかげで……もう僕たちは戦える」

    あやめ「私たちもすぐ追いかける、絶対に……ていうか銀さんが行く先ならどこまででも追いかけるわ。風呂だろうとどこだろうと」

    九兵衛「それはストーカーだ」

    月詠「……行きなんし、何かを護りたいのはぬしだけではない」

    「私たちだって、護りたいんですよ。かぶき町を、銀さんを」

    銀時「…………」

    「でも先に行くんですから、私たちが追い付いたらちゃんと迎えてくださいよ?」

    「生きて、笑って、新ちゃんやみんなと一緒に……必ず」


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