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元スレQB「僕と契約して魔法少女になってよ!」 首領パッチ「ヒロインになれるのね!」
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さやか「…………」スタスタ
キイィーーン…
さやか<居るんでしょ? キュゥべえ>
QB<やぁ、さやか。暁美ほむらがずっと近くに居て、中々話しかけられなかったよ>
さやか<昨日、転校生から話を聞いた。あんた、悪~い宇宙人なんだって?>
QB<……彼女の話はある一点から見た僕を忠実に表している、とだけ言っておこうかな>
QB<失望したかい? 口も利きたくないかい?>
さやか<確かにあんたは胡散臭いとも思っていたし、イラッときたことも何度かあった>
さやか<でも、あたしは願いを叶えてくれたあんたに恩を感じてるよ>
QB<……>
さやか<だから、今は転校生とあんた、どっちを信じるかは保留……って感じ>
QB<ありがとう、とても嬉しいよ>
QB(残念だったね、暁美ほむら)
QB(今の所、美樹さやかの信頼を勝ち得てるのは僕のようだ)
QB(君たちは、いかにもな"犬猿の仲"だものね)
QB(しばらくは美樹さやかに着いて回ろう。上手く計画通りに駒を進めたいしね)
さやか<……でも>
QB<ん?>
さやか<でも、あんな汚い手でまどかと契約しようとしたこと。まどかを危険な目に合わせたことだけは、絶対に許さないから!>キッ
QB<……>
QB<ごめんよ、僕には宇宙を救うっていう使命があってね。なりふり構ってられなかったのさ>
QB<まどかのエネルギーは凄まじく、それさえ手に入れれば……>
さやか<ふざけないで。もう一度でもあんなことしたら、あたしがあんたを八つ裂きにする>
QB<分かったよ。今後、まどかに無理な勧誘はしないと誓おう>
さやか「ふんっ」スタスタ
QB(……やれやれ。何で人間は友情だとかいう下らないものを大切にするのかな)
QB(目に見えず、確かめようもない物を守って何か得でもするのだろうか)
QB(しかし、彼女らの至高とするこの"友情"も僕の計画に利用できるかもね……)
さやか<用がないなら、もう話しかけてこないでね>
QB<分かった。魔女の出現や緊急時以外では黙っておこう>
さやか「あー、イライラする……」スタスタ
天の助「…………」コソッ
~喫茶店~
ガヤガヤ
マミ「…………」
ボーボボ「どうした、マミ。お前が紅茶を前にして人間のように大人しくしているとは珍しい」
マミ「どういう意味ですか」
マミ「ちょっと考えごとをしていたんです」
ボーボボ「言わずとも何を考えていたかは分かる」
マミ「……」
ボーボボ「まさか、さやかが……」
マミ「ええ……」
ボーボボ「チャーリーズエンジェルだったとはな」
マミ「何の話ッ!?」マミーン!?
マミ「そうじゃないでしょう。魔法少女ですよ、魔法少女」
ボーボボ「ああ、そっちか。そっちで攻めたか」
マミ「いや、そっちも何も、それしかないでしょう……」
ボーボボ「お前はどう思っている?」つ角砂糖 ガシッ
マミ「何だか今は、心の中がごちゃごちゃしてて……」
ボーボボ「……」アフロ<パカッ
マミ「美樹さんはきっと、この前話していた男の子の為に願いを叶えたんでしょうね。それがいけない事とは思わない。きっと美樹さんが心から叶えて欲しかった願いのはず」
アフロ< 水戸黄門「おや、助さん。角さんは何処に?」
助さん「はて、おかしいですね。さっきまで確かにここに……?」
マミ「でも、美樹さんはまだ魔法少女を甘く見ているような気がするんです。……私が言えた義理じゃないですけどね」
ボーボボ「キュゥべえの野郎はまだ帰ってないのか」つ角砂糖 スッ
マミ「ええ、あれっきり……。美樹さんも契約してから見ていないと言ってました」
ボーボボ「相変わらず、気に入らねー奴だ」つ 角砂糖 ポイッ
アフロ< 角砂糖「 」コロコロ
水戸黄門「角さん、どこに行っていたのですか?」
助さん「心配したぞ」
角砂糖「 」
マミ「私が美樹さんを支えないと……、先輩としてあの子を引っ張ってあげないとって、昨日から考えているんです」
マミ「まだあの子は魔法少女に大きな理想を抱いている。それはとっても素敵なことですが、同時に危ういことでもあるはずです」
ボーボボ「お前の言うとおりだな。先輩が板に付いてきたじゃないか」
マミ「え、えへへ……」マミマミ
アフロ< 水戸黄門「まあ、取り立てて騒ぐことでもないでしょう。ところで今度の町はどんな所なのですか?」
助さん「ええ、温泉街として有名です。何でも万病に効く幻の湯があるとか無いとか」
角砂糖「 」
水戸黄門「ほほう、それは楽しみですねぇ」
角砂糖「 」
黄門 助「「……って」」
黄門 助「「これ角砂糖やないかーーーい!!」」ズコー
アフロ<カポッ
ボーボボ「そろそろ魔女探しに行くか」スクッ
マミ「え、ええ……(何、今の……)」マミーン…
~店外~
杏子「…………」コソッ
杏子「ふーん。あれがキュゥべえの行ってたイレなんとかか」
杏子「確かに体はゴツいけど、大したことなさそうじゃん」モグモグ
杏子「マミの奴も腑抜けきってやがる。あーいらつくー」モグモグ
ボーボボ「~~~」
マミ「~~~」
杏子「流石に何話してるかはここからじゃ分かんねーな。もっと近づいてみっか」モグモグ
ボーボボ「……!」クルッ
杏子「―――なっ!?」ガバッ
杏子(いきなりこっちを見た!? 気配は完全に消してたはずなのに!)
杏子(それに、何て殺気だ……。心臓に刃物でも突きつけられた気分だ)
杏子(どうやら、マジでキュゥべえの言う通りかなりの実力者らしいな……)ゴクリ
ボーボボ「…………」ジー
マミ「どうしたんですか、ボーボボさん。 向こうに何か……?」
ボーボボ「何者かの視線を感じた……」
マミ「え……」
ボーボボ「どうにも怪しげな視線だったな。今の気持ちを表すならば……」
ボーボボ「んもぅ~~~~! えっち!!」クネッ
マミ「」
ボーボボ「……」
マミ「…………」
ボーボボ「…………」
~病院~
さやか「そっか、退院はまだなんだ」
恭介「足のリハビリの方はまだ済んでないしね。まだ補助なしじゃ歩くのも難しいんだ」
恭介「手の方も何で突然治ったのか……。医者が驚いてたよ、こんなの有り得ない!ってさ」
さやか「へぇ、お医者さんでも分からないの? 恭介、解剖されちゃうかもね~」
恭介「はは、それは遠慮したいなぁ」
さやか「ふふふ。それで、恭介自身はどうなの? どっか体におかしい所とかはない?」
恭介「うん、無さ過ぎて怖いっていうか……。何で病院のベッドで寝ているのか不思議に思うほどだよ」
さやか「そう! よかった……!」
恭介「さやか……」
さやか「ん? どしたの?」
恭介「さやかの言った通り、これって奇跡だよね」
恭介「さやかには随分と酷いこと言っちゃったよね。いくら気が滅入っていたからって、今までお見舞いに来てくれたのに……」
さやか「変なこと思い出さなくていいの」
さやか「奇跡が起こったんだから。今の恭介なら大喜びしても罰は当たらないのに、何しんみりしちゃってんの」
恭介「まだあまり実感がなくてね」
さやか「まあ、無理もないよね」
ドア <ギイィッ
さやか「 ! 誰!?」
恭介「うわっ!?」ビクッ
さやか「誰か外にいるんでしょ? 出てきなさい!」
ドア <……
ドア <ガララッ
天の助「へへへ、旦那ぁ。良いお天気で……へへへ」
さやか「天の助……」
恭介「やぁ、天の助」
さやか「何の用?」
天の助「み、見舞いに決まってんだろ! つーか何でそんなに冷たいんだよ、お前!」
恭介「そうだよ、さやか。わざわざ来てくれたんだしさ」
さやか「……ごめん」
さやか(転校生が尾けてきたのかと思った……)
天の助「お、おい恭介、お前ホントに手が治ったのかよ?」
恭介「え? うん、そうだけど……早いね、もう知ってるなんて」
天の助「あ、え、えっと、さっき医者達が話してたぜ」
恭介「そうだったんだ。困ったな、こういうことで有名人になりたくないのになぁ」
さやか<ホントに何しに来たのよ、あんた>
天の助<だから見舞いだっつってんだろ>
さやか<嘘。転校生に言われて見張りにきたんじゃないの?>
天の助<はぁ? 何で俺がそんなことを……>
さやか<どうだか>
さやか「ん。そろそろ時間だね。それじゃ行こうか恭介」
恭介「 ? 行くって……どこに?」
さやか「それは、お た の し み!」
天の助「お、俺も行くぜっ!」
さやか「あんたは呼んでない」
天の助「うっせぇ! 恭介、おめーまだ歩けねぇよな? 俺が車椅子押してやるよっ!」
恭介「あ、うん、ありがとう天の助」
さやか「……」
さやか(本当にこいつは何が狙いなの……?)
~屋上~
医者A「……」
医者B「……」
ナースA「……」
ナースB「……」
恭介父「……」
恭介母「……」
恭介「あっ……みんな」
さやか「本当のお祝いは退院してからだけど……、足より先に手が治っちゃったからね」
恭介父「……」つバイオリン スッ
恭介「それは……」
恭介父「お前からは処分してくれと言われていたが、どうしても出来なかったんだ」
恭介「父さん……」
恭介「……」つバイオリン スッ
恭介父「さあ、弾いてごらん。怖がらずに……」
恭介「……」コクリ
♪~ ♪~ ♪~
さやか(みんな、あたしの願い、叶ったよ)
♪~ ♪~ ♪~
さやか(後悔なんて、あるわけない)
さやか(あたし、今最高に幸せだよ)
恭介「……ふぅ」
パチパチパチパチパチパチパチパチ
恭介母「うぅ……」ポタポタ
恭介「母さん、父さん……僕は……」
恭介父「お前の言いたいことは分かっている。ちゃんとした話は退院した後にゆっくりとしよう」
恭介「うん……」
さやか「さ、病人は病室に戻ろっか」
天の助「俺に任せな」カラカラ
恭介「ありがとう、天の助」
天の助「……」カラカラ
天の助「……さやかに感謝すんだぞ?」ボソッ
恭介「うん、もちろんだよ。今までずっとお見舞いを……」
天の助「そんだけじゃねぇんだよ、ぼっちゃんが」カラカラ
恭介「えっ?」
さやか「ほら、何してんの早く行くよ!」
天の助「へいへい」カラカラ
~展望台~
杏子「…………」ジー
QB「見えたかい? あれがこの町の新しい魔法少女。美樹さやかだ」
杏子「……えーと、ちょっと待てよ。今この町には魔法少女が何人居るんだ?」
QB「マミにさやか、そしてイレギュラーの暁美ほむらを入れて三人だね」
杏子「一つの町に三人って……、よく争いが起きねぇな」
QB「さらにこの間教えた鼻毛男達がいるよ」
杏子「何だかメンドクサくなってきたなー」
QB「頼むよ杏子。今の僕には君だけが頼りなんだよ」
杏子「任しとけって。適当に見て回ったけど、どうやらあいつらの中で一番強いのはあのアフロ野郎のようだね」
杏子「奴にさえ注意すれば、よゆーよゆー。マミは腑抜けてるし、新人も弱そうだし」
QB「……杏子、まさか魔法少女達も始末する気かい?」
杏子「ん? ったりまえじゃん。特にあの新人野郎は気に入らないからね」
QB「正気かい? 僕が依頼したのはあの鼻毛男達だけだよ」
QB「魔法少女も消えてしまえば、誰がこの町の魔女を……ハッ」
QB「まさか、君はこの町も自分のテリトリーに……」
杏子「……へへっ」ニヤリ
杏子「最近、こっちの魔女のグリーフシードの出が悪いんだよね。ほら、備えあればなんちゃらなんちゃらって言うじゃん」
QB「全てが君の思うように動くとは限らないよ? 特に暁美ほむらには要注意だ」
QB「鼻毛男程とは言えないが、彼女も桁外れなイレギュラーだ」
杏子「ふーん、そいつ何者なの?」
QB「僕にもよく分からない」
杏子「はぁ~? 何よそれ。そいつもアンタと契約したんでしょ?」
QB「そうとも言えるし違うとも言えるね」
QB「彼女にも謎の部分が多い。僕でさえ未だに彼女の能力を把握していないんだ」
QB「僕から言えることは、くれぐれも鼻毛男や暁美ほむらには注意しろ……って事だけだね」
杏子「へっ、上等じゃん。最近弱っちい魔女ばっかで退屈してたんだよね」
QB(自分で画策しておいてなんだけど、佐倉杏子を連れてきて何だか心配になってきた)
QB(まさか魔法少女の一掃も考えるとは。僕としては鼻毛男を始末してくれればそれで良いんだけどね)
杏子「げっ」
QB「ん、どうしたんだい?」
杏子「見ろよ、ソフトンが追っかけてきてやがる」
ソフトン「 」キョロキョロ
杏子「後を尾けてきてたか。アタシを探してんな」
QB「……彼は一体何なんだい?」
杏子「アタシにも分かんねーよ。とにかく見つからない内にトンズラするわ」
QB(……)
QB(どうにもイヤな予感がするぞ。彼には要注意だな……)
~町中~
ほむら(まどかからお呼ばれがかかったわ!)ホムホム
ほむら(大事な話があるから喫茶店に来て……だなんて。興奮してきたわ!)ホムホムーン!
ほむら(……ま、今までのループから考えると、美樹さやかのことについてなんでしょうけどね)
ほむら(それでも、まどかからの呼び出しなら興奮せずにはいられない!)ホムホムーン!
ドン!
???「……!」
ほむら「あ、ごめんなさい」
ほむら(興奮の余り注意力が散漫になっていたわ。これではいけない。私はCOOL THE ほむほむ。ちょっとやそっとでは動揺しない精神力を……)
ソフトン「すまない、大丈夫か?」
ほむら「」
ほむら「ウンコだぁぁーーーーーッ!?」ホムーン!?
ソフトン「!?」
ほむら「あ、いえ、その、やだ私ったら気が動転して……」アセアセ
ほむら(なななな何よこのウンコ!? この衝撃、首領パッチ達との初対面の比じゃないわ!)
ソフトン「本当に大丈夫か? どこか怪我をしたとか……」
ほむら「そんな! ぶつかったのはこっちで……(……ん?)」
ソフトン「しかし、こっちも不注意で……」つiphone
iphone < Google検索「マップ 使い方」
ほむら(このウンコ最近iphone買ったばかりでまだ使いこなせてないっぽいーーーーーッ!!!)ホムーン!
ほむら「ま、マップなら青い丸が自分よ。それで目的地の住所を検索すれば自動でそこまでの最短ルートを教えてくれたりするけど……」
ソフトン「ん? あ、ああ、すまない。どうにもこういうハイテク機器は苦手でな」
ほむら「道が分からないのなら案内しましょうか?」
ソフトン「いや、流石にそれは悪い」
ほむら「時間はあるから構わないわ(最悪送った後に時を止めてまどかの下に向かえばいいしね)」
ソフトン「やはり君に申し訳ない。それに、俺が探しているのは場所では無く、連れの子供なんだ」
ほむら(子供……?)
ほむら「その子の特徴は?」
ソフトン「君と同じくらいの年で、赤髪のポニーテールだ」
ほむら「!」
ほむら(佐倉杏子! 間違いないわ。そろそろ来る頃とは思っていたけど……)
ほむら(彼女とこの男(人間なのかしら?)は一体どういう関係で……?)
ほむら「それなら仕方ないわね。それと、マップを拡大したいのなら、指で……こう広げれば……」スッ
ソフトン「おお! ありがとう。これで街の中も探しやすくなった」
ほむら(ボーボボ達の知り合いかしら? 悪そうには見えないけれど……)
ほむら「私もその子のことを探しておくわ。見つけたら連絡するから、アドレスを教えてちょうだい」 つiphone スッ
ソフトン「何から何まですまない。よろしく頼む」 つiphone スッ
ほむら「……」
ソフトン「……」
ほむら「あー、その……iphoneには赤外線が無いわ」
ソフトン「なっ!? 本当か?」
ほむら「ええ。iphone同士ならBumpというアプリを使えばすぐにアドレス交換できて便利よ」
ソフトン「うーん、これなら前のケータイのままの方が……」
ほむら「うふふ」クスッ
ほむら(やっぱり悪人ではないでしょうね。ウンコなんて言って悪いことしてしまったわ)
ほむら(…………)
ほむら(いや、やっぱウンコだわ)
~十分後 喫茶店~
ほむら「話って何?」
まどか「あのね、さやかちゃんのことなんだけど……」
ほむら「……」
マミ「鹿目さん、遠慮せず言えばいいわ」
ロボーボボ「ガ・ン・バ・レー。ガ・ン・バ・レー」ウィーンウィーン
首領パッチ「さあ、オジサンに話してごらん?」
ほむら(やっぱりこいつらもいるのね……)ホムーン…
まどか「あ、あの子は、思いこみが激しくて、意地っ張りで、結構すぐに人とケンカしちゃって……」
首領パッチ「今やってる映画のネタバレとかしちゃって……」
さやか『あ、謎のプリンスってスネイプだよ。しかもダンブルドア殺すし』
首領パッチ『!!??』
ボーボボ「さらに仲間内のルールで禁止されてるのに平気でチートキャラを選んじゃったりして……」
さやか『ホントだってば! 絶対、アンクは使わないって!』
画面 <ムウン!レッドバインド! ムウン!レッドバインド! ムウン!レッドバインド!
ボーボボ『!!??』
まどか「でもね、すっごくいい子なの! 優しくて、勇気があって、誰かの為に頑張りすぎちゃって……」
ほむら「そう……」
ほむら「……」
ほむら(途中の二つは何なのよ……)
ほむら「魔法少女としては、致命的ね」
まどか「……っ」
ほむら「度を越した優しさは甘さに繋がる。勇気と無謀は別物なのよ」
ほむら「そして、どんな献身にも見返りなんてない」
ほむら「それをわきまえなければ魔法少女は勤まらない。だから巴マミも命を落とした」
まどか「 ! そんな言い方止めてよッ!」
首領パッチ「てめぇ、言って良い事と悪い事があんじゃねーか、おい!」
ボーボボ「マミの死を愚弄する気か!」
ほむら「そんな気はないわ。事実を言っただけ」
ギャーギャーワーワー
マミ「…………」
マミ(何コレ、新手のイジメ?)
肩ポンポン
マミ(……ん?)チラッ
田楽マン「へへッ」b <グッ!
マミ「ティロ・フィナーr」
ほむら「じょじょじょ冗談はさておき」
まどか「そそそそうだね、ちょっと話が脱線しちゃちゃったねね」
マミ「次やったらマジで解ってんな?」
ほむまど「「はい」」
田楽マン「」チーン
まどか「さやかちゃん、まだ魔女も使い魔も倒してないって言ってたの。もしかすると強い魔女に会っちゃって、やられちゃうかもしれない……」
まどか「マミさんやほむらちゃんに戦い方を教えてもらうともいってたけど、あの子一人で何でも解決しようと張り切っちゃうから……」
まどか「魔法少女じゃない私じゃ、直接さやかちゃんの力になってあげれないから」
まどか「だから、ほむらちゃんやマミさん。ボーボボや首領パッチ君にお願いしたいの。さやかちゃんの横で助けてあげて欲しい」
マミ「あれ、天の助君は?」
まどか「天の助君は、私のお願いでもうさやかちゃんの側にいるんです。何だかんだ言って、さやかちゃんと一番仲がいいのは天の助君だから」
マミ「天の助君、意外と優しいのね」
ほむら(ボーボボに殺されたくないからだと思うけど……)
まどか「ほむらちゃん達は魔法少女としてもベテランだし、ボーボボ達はすごく強くて頼りになるし。皆が側にいればさやかちゃんも安心すると思うの」
まどか「それに魔女をやっつける時も皆で協力して戦えば、ずっと安全なはずだよね?」
ほむら「……」
ほむら(まどか、あなたはやっぱり優しいわね。しかし、この懇願に二つ返事でYESと答えるのは馬鹿のやること)
ほむら(確かにチームで協力すれば大きな力を手に入れられる。しかし、それは信頼関係があればの話)
ほむら(私に美樹さやかに巴マミ。こんな見事にバラバラのチームでは使い魔すら倒せるか怪しいほどよ)
ほむら(気軽に了承していい問題ではない。ここは遠回しに拒否するべきね)
ほむら(別に美樹さやかを見捨てるのではない。もちろん彼女も救いたい)
ほむら(でも無理に慣れないチームで戦って、もしも最悪の結果になったら? 誰かが死ぬかもしれない、絶望に染まるかもしれない)
ほむら(その場合、まどかは自分を責めてしまうはず。皆を助けるために契約……ということも有り得る)
ほむら(遠回しに拒否をして、別の案を考えましょう。例えば、陰で支える程度ならb)
マミ「もちろんよ、鹿目さん!」手ギュッ
まどか「マミさん……!」手ギュッ
ほむら「」
ほむら(ととっとっっととと巴マミィィィィイイイィィイイィィ!!!!)ホムーン!!
ほむら(あなたはッ! どこまでッ!! 愚かなのォォォォォオオオォォォォ!!??))
ほむら(そして、さり気なくまどかの手を握ってるんじゃねぇええぇぇぇ!!)
<ほむほむメーター>
安らぎ 楽しみ まどまど 無情 怒り 憤り
┝━━━━━━┿━━━━━━┿━━━━━━┿━━━━━━┿━━━━━━┥
ここ↑ <ピコーン
マミ「その通りよ、鹿目さん。魔法少女は皆友達。力を合わせれば勝てない敵なんていないんだから!」
まどか「マミさん……! 私、マミさんに相談して良かったです!!」ダキッ
マミ「ふふ、鹿目さん、安心してね」ナデナデ
ほむら「」
ほむら(うううううぅぅおおおおぉぉぉぉぉおおおぉおぉッ!!!)ホムホムーン!!
ほむら(まどかが、抱きつ、抱きつききつき抱きき抱きぃぃいいいぃぃぃぃ!!!)
<ほむほむメーター>
楽しみ まどまど 無情 怒り 憤り 修羅
━━┿━━━━━━┿━━━━━━┿━━━━━━┿━━━━━━┿━━━━━━┥
ここ↑ <ピコーン
ほむら「ぎぎぎぎぎぎぎいぃ~~~!!」ギギギギギ
ボーボボ「うおぅ!? 何て歯ぎしり!!」
首領パッチ「落ち着け! 落ち着けほむら!」
ほむら「これが落ち着いていられるもんですか!!」ギギギギ
首領パッチ「落ち着けよ! 今のお前……お前……!」
首領パッチ「リアクションが大げさすぎる若手芸人みたいでそんなに面白くないわ」
<ほむほむメーター>
怒り 憤り 修羅
━━┿━━━━━━┿━━━━━━┥ ピューーーーーーーーーー!
三三三三三三三三三三三三三 ここ↑ <ガシャーン
田楽マン「」ピクピク
首領パッチ「」チーン
ほむら「巴マミ、何を考えているの? 絶対に出来るとは言い切れないことをそんな簡単に承諾するなんて正気じゃないわ」
マミ「確かに容易なことではないと理解はしているわ。でも私は美樹さんを導いてあげたいの」
マミ「これは後輩にいい所を見せるとかじゃない。私の本心で、美樹さんには魔法少女として正しい道を歩んで欲しいと考えてのことなのよ」
ほむら「でも、リスクが高すぎるわ!」
まどか「ほむらちゃん……ダメなの?」ウルウル
ほむら「!」
まどか「ほむらちゃんは諦めちゃってるの? 自分のことも、他の子のことも全部」ウルウル
ほむら(まどかにこんな目で見つめられたら私は、私は……)
ほむら(でもリスクが……でもまどかが……うう~)
ボーボボ「ここで分岐点!」
ボーボボ「ほむらがまどかの願いを承諾するかどうかは君たちが決めるんだ!」
ボーボボ「このレスから下の5レスの内、多数決でYESかNOか決定するぞ!」
ボーボボ「ほむら達の運命は君たちの手に掛かってる! それではよーーい、スターt」
ほむら「分かったわ、まどか。YESよ」
まどか「本当!? ほむらちゃん!」
ほむら「ええ、あなたのお願いは断れないもの」キリッ
ボーボボ「」
田楽マン「」ピクピク
首領パッチ「」ピクピク
ボーボボ「うううぅ……せっかく僕考えたのに……」グスグス
まどか「ありがとう、ほむらちゃんマミさん!!」
マミ「頑張りましょうね、暁美さん」
ほむら「ええ、もちろんよ」
ほむら(勢いでYESと言ってしまったけれど、どうしましょう。あの美樹さやかが快く私とチームを組むなんてあり得ない……)
ほむら(作戦は、まず巴マミが近づきバディを組みしばらく共闘し、後から私が出来るだけ腰を低くしてそこに入る)
ほむら(乗せられやすい美樹さやかならば、この作戦でいける……といいのだけど……ん?)
ほむら(今、店の外に……)
QB「 」ヒョコッ
ほむら( ! インキュベーター!?)
QB「 」タタタッ
ほむら(逃げた! 追わなければ!!)
ほむら「ごめんなさい、急用が出来たわ。少し抜けさせてもらうわね!」スタッ
まどか「ええ!?」
マミ「どうしたの暁美さん!」
ほむら「キュゥべえが外にいたのよ」
マミ「キュゥべえが!? 待って、それなら私もあの子と話したいことが!」
ほむら「ダメよ、奴を追うのは私の仕事。あなたは私の分まで美樹さやかのサポートをしてちょうだい」
まどか「でも、ほむらちゃん! ほむらちゃんもさやかちゃんと仲良くならないと……!」
ほむら「ごめんなさい、まどか。あいつに今度は何を企んでいるのか問いたださないと!」
シュン!
まどマミ((消えた……!))
マミ「暁美……さん……」
まどか「…………」
ヴヴヴヴヴ!
まどか(あ、私のケータイ……)ケータイ<パカッ
まどか「……マミさん。天の助君が、さやかちゃん今からパトロールに行くって……」
マミ「そう。じゃあ、早く会いに行かないと……キュゥべえのことは暁美さんに任せましょう」
マミ「安心して、私がきっと美樹さんを守ってみせるわ」
まどか「はい……!」
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