元スレ銀時「魔法少女まどか☆マギカ?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
801 :
乙
銀さんが居るだけで殺伐としてた最終決戦が妙にほのぼのしてる
特に杏子が完全にアホな子になってるな
803 :
ちょっと待てよ、本当の根幹の目的は『ワルプルギスの夜を倒す』だけじゃない。
ラストを見たお前達は分かってるだろ(ネタバレになるから言わないけどね)
804 :
そこは、ほら、ダメオが犠牲になって魔法少女を救うんだよ。
805 :
>>804
マるで・ダめな・オーびたるふれーむ?
806 :
>>800
いやあれはほむほむ固有の特殊能力だから魔翌力関係ない
807 = 796 :
>>805
まるでダンディーなおっさんだろ
808 :
>>807
何言ってんだお前等
マジでダメなオレたちだろ
809 :
お疲れ様でした。
810 :
おいついちまったおつ
811 :
早くも日曜夕方…
812 = 811 :
今日までに終わるかコレ?
813 :
再開します
814 = 813 :
まどか「何…これ……!」
壮絶な戦いを繰り広げる五人から少し離れた場に鹿目まどかは立っていた。
自分に何が出来るかは分からない、それでも何もせずにじっとしていることは出来なかった。
まどか「あれが…ワルプルギスの夜……!」
宙を浮かぶ巨大な魔女、戦いの経験がなくとも一目でその強さが伝わってくた。
五人は善戦しているようではあったが、苦しい戦いを強いられているのが見て取れる。
まどか「こんな…こんなのって……!」
そのまどかの声に反応したかのようにその場へ現れたのは
キュゥべえ「このままだと彼らは勝てないね」
815 = 813 :
まどか「キュゥべえ……?」
キュゥべえ「彼らなりに工夫して戦ってはいるみたいだけれど、それでも相手は舞台装置の魔女…現時点では最強の魔女だ」
キュゥべえ「このままジリ貧状態に陥ればまず間違いなく全滅するだろうね」
まどか「!」
キュゥべえの言葉は簡単に信じるべきではないことはこれまでの経験からも十分に理解している。
だが…今回ばかりはキュゥべえの言葉には一寸のまやかしもないように思える。
まどか「どうすれば…どうすればいいの…?」
キュゥべえ「どうしようもないさ、逃げろと言ったところで彼らが聞く耳を持つはずがないしね」
キュゥべえ「かといってこのまま戦いを続ければ彼らの敗北は目に見えている」
816 = 813 :
まどか「……!」
その時、まどかが返す言葉に詰まったのを見逃すはずもなかった。
キュゥべえ「でも…この最悪な状況でも手は残されているよ、まどか」
キュゥべえ「君の力さえあれば彼ら全員を助けることが出来る、ワルプルギスから人々を救うことができる」
キュゥべえ「君に秘められている力はそれだけとてつもないものなんだ!だから……」
キュゥべえ「僕と契約して魔法少女になってよ!」
817 = 813 :
まどか「…………!」
卑怯な誘い掛けだった、あたかも自らの勧める提案が最善の策であるかのように見せかける物言い。
五人が追い詰められて選択肢が狭まったこの状況を見計らっての言葉。
まどか「……そうやって私を契約しなきゃならない状況に追い込むつもりなんだね」
キュゥべえ「ひどい言い方をするね、これでも君にとっては最も良い選択肢だと思って提言してあげたんだよ?」
まどか「…………」
まどか「分かった…私、魔法少女になる……」
まどか「でも、その前に少しだけ……!」
818 = 813 :
‐‐‐
マミ「これだけ撃っても倒せないなんて……!」
ほむら「諦めるにはまだ早すぎるわ、進行を止めることは出来ているのよ」
さやか「けど…このままジリ貧状態が続いたら……!」
杏子「…………!」
さやかの力を借りたマミの回復魔法も完璧ではない、怪我は治せても消費した魔力まで完全に戻すことは不可能だ。
そして何より
魔力を消費すればするほど彼女たちのグリーフシードには穢れが溜まっていく。
これ以上の持久戦など出来るはずもなかった。
819 = 813 :
まどか『みんな、聞こえる?』
ほむら「!」
聞こえてきたのは守るべき大切な者の声だった。
さやか「まどか…まさか、アンタどこかにいるの!?」
まどか『うん…みんなの戦い、ずっと見てたよ』
ほむら「早くここから離れて!でないと……」
まどか『……ありがとうほむらちゃん、そしてごめんね』
まどかの伝えたかったこと、それは今まで自分のために戦ってくれていたほむらへの心からの感謝。
そして、これから自分がとる行動に対しての謝罪の言葉だった。
まどか『私…魔法少女になる』
ほむら「!?」
820 = 813 :
杏子「ば、馬鹿か!お前がそれをやっちまったら元も子もないんだよ!」
ほむら「止めてまどか!あなた、キュゥべえに騙されて……」
まどか『ううん、これは私が自分で考えて決めたこと……』
さやか「まどか…アンタ一体何を考えて……!」
まどか『……お願いみんな、私を信じて…必ずみんなを救って見せるから!』
銀時「…………」
決断しなければならなかった、無理にでも契約をやめさせるか…はたまたは……
821 = 813 :
ほむら「や、やめてまどか!お願いだから…魔法少女にだけはならないで!」
ほむら「約束したの!『キュゥべえに騙されたあなたを助ける』って!」
銀時「……今のアイツはキュゥべえに騙されてるわけじゃねェ、てめーの頭で考えて悩み抜いて答えを捻りだしたんだ」
ほむら「!」
マミ「暁美さん……」
杏子「ここまで来たら…私らにはアイツを信じてやることしかできないのかもな」
さやか「私は信じるよ…魔女になった私を最後まで信じてくれたまどかだったら!」
ほむら「…………」
それが彼女たちの出した結論だった。
822 = 813 :
まどか「ありがとうみんな、私を信じてくれて……」
キュゥべえ「もう心は決まったようだね、じゃあ改めて聞くよ…君の願いは何だい?」
ここで願いを言えばもう引き返すことは出来ない、戦いから逃げ出すことは出来なくなる。
だが、不思議とまどかに恐怖はなかった。そして、必死に考えて出した自らの結論を言葉にする。
まどか「私の願いは…………!」
『全宇宙の過去から未来において…魔法少女を含めた全部の人が過ごすはずだった、一つの平和な日々をあの魔女の倒して取り戻すこと』
823 = 813 :
キュゥべえ「そ、その願いは……まさか君はそこまでの……!」
それはあり得ない願いだった。
過去に凄惨な戦いを繰り広げていた魔法少女が平和な日々を手にするということ。
彼女が戦いのない日々を送るには魔女、もしくはそれに類するものの存在があってはならない。
つまり、本来あるはずだった魔女という存在を無に帰すということだ。
すべての時間軸と場所の概念を超越する神のごとき願い。
願いにこたえるかのように輝くソウルジェムが具現化され、光とともにまどかの体は魔法少女の姿となる。
それはまさに鹿目まどかが魔法少女となった証明であり、彼女の願いが叶えられたことを意味していた。
824 = 813 :
ほむら「ま、まどか……!」
まどか「そんな顔しないで…ほむらちゃん、私なら大丈夫だから」
杏子「考えるのはあとからだ…今はアイツを倒すことだけを考えろ」
---
キュゥべえ「やれやれ、まさかこの宇宙の因果そのものをひっくり返すような願いをするとはね……」
離れたところからキュゥべえは事の成り行きを興味深そうに窺っていた、もはやどちらが勝とうが問題ではないらしい。
魔法少女のエネルギーを利用して宇宙の延命をすること…それが彼の役割だった。
だが、まどかの願いで魔女という存在自体が否定されてしまえば一体どうなるのだろうか?
それは考えても分かることではない、ならば今は目の前の戦いを観察しているほうが有意義と言える。
キュゥべえ「でもねまどか…君は一つ失敗してしまったようだ、君の願いが本当に叶うとは限らないよ」
キュゥべえ「ワルプルギスの夜の本当の力を君たちはまるで分かっていない」
825 = 813 :
---
この戦いを終わらせてみんなを救う、その思いを胸にまどかは魔力によって生み出された自身の弓を構えた。
そこから繰り出される絶大な威力を持った一撃によって悪夢に終止符を打つ、その思いを胸に。
銀時「……!?」
異変に気が付いたのは銀時だった、敵である魔女が先ほどとは若干変わっているように思える。
それは『姿』が変わっているわけではない…『体勢』が変化しているのだ。
そう…先ほどから奇妙な感覚はあった、敵対している魔女は明らかに不格好というべきだった。
まるで『本来あるべき頭が下に来ている』かのような外観…それが今、元に戻ろうとしているかのような……
826 = 813 :
銀時「ちょっと待てオイ…まさか……!」
まさか…あの野郎は今まで『逆さ』になった状態で俺たちと戦ってやがったのか?
それはあの魔女にとってはまるで子供の遊び、そう考えればあの笑い声をあげていたことも得心がいく。
だが…銀時たちによる決死の攻撃によってあの魔女の何かを刺激してしまった。
そしてその頭が本来の位置に戻った時……
魔女にとってのお遊びは終わりを告げる。
銀時「離れろテメーらァァァァ!!」
まどか「…………!」
本能的に危機を感じたまどかが反射的に弓を放ったのと魔女が動きを見せたのはほぼ同時。
その瞬間、暴風が吹きすさびその場にいるもの全員を吹き飛ばした。
827 = 813 :
さやか「み、みんな……?」
風によって巻き上げられた粉塵は完全に視界を遮り、状況を確認するのは困難だった。
今は聴覚でしか互いの居場所を知ることができない。
マミ「わ、分からないわ…でも……私たちは無事みたいね」
杏子「くそっ…何がどうなったってんだ!」
時がたつにつれ徐々に視界が回復してくる、そしてその時見えた光景は
まどか「うっ……!」
仲間をかばって傷ついた鹿目まどか、そして無傷のまま空を浮かぶワルプルギスの夜だった。
828 = 813 :
ほむら「ま、まどか!!」
不思議ではあった、なぜ町を吹き飛ばさんほどの衝撃があったにも関わらず自分たちが無傷だったのかが。
まどか「大丈夫…みんな……?」
それはすべてまどかがその身と魔力を犠牲にして仲間を守ったからに他ならない。
だが、仲間を守った代償も大きかった。
ほむら「まどか…その腕……!」
血にまみれたまどかの両腕はだらりと垂れさがり既に全く力が入っていない、戦闘においては致命的だった。
829 :
ワルプルさんの本気キタ-!
830 = 813 :
さやか「ま、マミさん!早くまどかの腕を治してあげて!!」
必死に叫ぶさやかに応えたマミはまどかに駆け寄り治癒を始めようとしたが
まどか「…ダメだよさやかちゃん、今の私を治す魔力があるんだったら……それは残しておかないと……」
マミ「何言ってるの鹿目さん!そんなこと言ってる場合じゃ……」
まどか「今の私は…あの魔女を一撃で倒せるだけの魔力が残ってないんです」
そう、彼女は地球の文明すべてをひっくり返すような魔女の攻撃をその身一つで押さえ込んだのだ。
それも防御魔法などではない、ただ己の膨大な魔力をとっさに利用して無理やりに押さえ込んだのだ。
そんな無茶をしたまどかにワルプルギスの夜を仕留められるだけの力が残っているはずもなかった。
831 = 813 :
杏子「嘘だろ…それじゃ……!」
最悪のイメージが頭に浮かぶ、だがまどかの目からは未だに希望の光は失われていない。
まだ手は残されていた。
まどか「私ね…過去や未来、全宇宙の法則を越えて一つの平和を取り戻すっていう願いをしたの……」
美樹さやかは癒しの祈りで契約をしたことで、圧倒的な回復力を手に入れた。そして鹿目まどかは
まどか「……私の魔力の本質は分裂している多くの力を一つにすること」
バラバラになっていた運命を一つにまとめ上げる、結束の力を手にしていた。
832 = 813 :
ほむら「……!」
杏子「つまり…私ら全員の力を文字通り一つにすれば…アイツに勝てるってことか?」
まどか「それが多分…私たちに残された最後の望みだと思う」
銀時「ここまで来たらやるしかねェ…足掻くだけ足掻いてみようじゃねーか」
まどか「でも…あの魔女を倒すにはみんなの力を限界まで借りなきゃいけない、そうなったら……」
ほむら「魔力を使い果たした私たちは動くことが出来なくなる…そういうことね」
さやか「じゃ、じゃあ誰が攻撃を……!」
銀時「…………」
銀時「……俺がやるしかねーな」
833 = 813 :
杏子「死ぬかもしれねぇぞ…アンタ……!」
もともと魔法少女としての契約を交わしていない銀時は魔力自体を使えるような存在ではない。
ましてや複数の魔法少女の力を一つにした魔力を扱えばその身がどうなるかの保証もできないだろう。
だが銀時は
銀時「生憎と俺ァしぶといのが取柄でな、そう簡単にくたばりはしねーよ」
それは己の覚悟と信念を強く心に抱いているからこそ発せられる言葉だった。
834 = 813 :
杏子「……フン、面白いじゃねぇか」
そういうと杏子は髪をほどき、立膝になって手を組み、祈りを捧げるかのような姿勢を取った。
杏子「そうだったよな…アンタはさやかのときも最後まで諦めなかったもんな……」
杏子「いいよ、私はアンタだったら望みを託せるよ…坂田銀時……」
さやか「私も一回は先生に助けられた命だからね……信じてるから、先生のこと」
マミ「……私もあなたには感謝してる、美樹さんの時…本当に弱い自分から立ち直らせてくれたからね」
他の二人も杏子と同じく手を組んだ、恐怖の焼きついた表情ではなく穏やかな笑顔を浮かべながら。
まどか「……最後の最後で先生に任せちゃってごめんね…でも、先生なら安心して私たちの未来を預けられるよ」
835 = 813 :
杏子「……フン、面白いじゃねぇか」
そういうと杏子は髪をほどき、立膝になって手を組み、祈りを捧げるかのような姿勢を取った。
杏子「いいよ、私はアンタだったら望みを託せるよ…坂田銀時……」
さやか「私も一回は先生に助けられた命だからね……信じてるから、先生のこと」
マミ「……私もあなたには感謝してる、美樹さんの時…本当に弱い自分から立ち直らせてくれたからね」
他の二人も杏子と同じく手を組んだ、恐怖の焼きついた表情ではなく穏やかな笑顔を浮かべながら。
まどか「……最後の最後で先生に任せちゃってごめんね…でも、先生なら安心して魂を預けられるよ」
836 = 813 :
……こんな時まで二重投稿とかもうふて寝したくなる
837 :
気にするな、俺は気にしない
838 = 813 :
ほむら「…………」
ほむらに残されている魔力、それは時間遡行のために温存しておいた最後の魔力。
それを銀時に受け渡すことは…『過去』へ戻る扉を自らの手で閉ざすことを意味していた。
ほむら「……不思議ね、どうしてこんな気持ちになっているのかしら」
少女は決心した、『過去』へ戻る扉にはもう未練はない。自分が進まなければならないのは
ほむら「私たちの『未来』はあなたに託すわ……銀時」
希望に満ち溢れた『未来』でなければならないのだから。
839 = 829 :
気にしないから頑張ってくれ
840 :
頑張ってくれ 俺も気にしない
841 = 813 :
五人の魔力は銀時の持つ木刀に集中して一つになると巨大な光の刀身となった。
それはまるでいつぞやの陰陽師家で銀時が振るった刀を彷彿とさせる。
銀時「テメーらの魂…確かに預かったぜ……!」
銀時は宙を浮かびこちらの様子を窺っているかのような魔女を真っ直ぐに見据えた。
そして
銀時「舞台装置の魔女っつったか…テメーの作った下らねェ脚本の舞台なんざで俺たちは踊るつもりはねーよ」
かつて、自らの師が教えてくれた言葉を頭に思い浮かべ
銀時「明けねェ夜なんざ存在しねーんだ…そろそろお天道さんの顔を拝ませてもらうとしようじゃねーか」
―――敵を斬るためではない弱き己を斬るために
―――己を護るのではない己の魂を護るために
―――そして、己の大切な者の魂を護るために
銀時「ウオオオオオオォォォォォォォォォォォォ!!」
持てる力のすべてを使い、最後の斬撃を放った。
842 = 813 :
その途方もない力を秘めた一撃によって空を覆っていた厚い雲が斬り払われれ、隙間から太陽の光がこぼれ出す。
銀時「これで…シメーだァァァァァァァァァァァァァ!!」
六人が結束して生み出した一撃を魔女は躱すことなくその身に受けた。
あの笑い声すらあげる暇もなかったらしい。
宙を浮かぶ魔女の体は真っ二つに二分され地上に着く前に灰となって消え去った。
843 = 811 :
ああぁぁぁぁ
今日中に終わってくれぇぇぇぇぇぇぇ!!
844 = 811 :
ああぁぁぁぁ
今日中に終わってくれぇぇぇぇぇぇぇ!!
845 = 813 :
―――今、この瞬間を持って
―――決戦は終わったのだ。
846 :
これはまさか・・・・断〇光牙剣!?
847 = 840 :
…勝ったな
848 :
ああ
849 = 811 :
5人魔女化しないよな?
頼むからハッピーエンドでお願いします!
850 :
燃えるな
みんなの評価 : ★★★×4
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