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    元スレモバP「危機が迫っているだって?」

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    1 :

    依田芳乃「はいー、何やら悪しき『気』がぶおーと集まっているのでしてー」

    モバP「この事務所にか……!」

    芳乃「もっと言うならばー、そなたが育てるアイドルたちにまとわりついておりましてー」

    P「何てことだ! その悪い気とやらを放っておくとどうなってしまうんだ?」

    芳乃「わたくしにもまだわかりませんがー」

    芳乃「カタストロフでしてー」

    P「本当に何てことだ!! 一体どうすれば防げる、いや、まずどのアイドルが危ないんだ!?」

    芳乃「ほーほー、まずはー」



    渋谷凛「おはよう」ガチャ

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1413809498

    2 = 1 :

    P「おぉ、凛か……」

    芳乃「渋谷凛がその一人でしてー」

    P「おおぉおお凛か!? 凛が!?」ガタッ

    「きゃっ! なに、何なの?」

    芳乃「とてもよくない気の流れがー。なんとー、これは今まで視た中でもなかなかー」

    P「見えるのか芳乃!?」

    「私? 何の話なの……?」

    芳乃「暗く黒くまとわりついてー、まるで天をも脅かす」

    芳乃「巨大なおはぎのようなー」

    「いい気分しない!」

    P「りりり凛っ、大丈夫か、体に異変はないか!? 健康か辛くないかっ!?」

    「ちょ、待ってっ、落ち着いてよプロデューサー!」

    芳乃「やんややんや」

    「芳乃もなんか変!」


    「一度ちゃんと全部説明して!!」

    3 = 1 :

    「危機が迫ってる……?」

    P「ああ、どうやら芳乃が言うには、この事務所のアイドルに悪い気が取り憑いてるらしくてな」

    「私もそうだってこと?」

    P「ああ……」

    「……その悪い気っていうのは、具体的にどういう悪さをするものなの?」

    P「それは」


    P「カタストロフ」 芳乃「でしてー」


    「全然具体的じゃないんだけど……」

    4 = 1 :

    「そんなんじゃ対策なんて」

    P「しかし芳乃にも全てが見えているわけじゃ」

    「あと芳乃って神道の子でしょ? カタストロフって何?」

    P「確かに……どういうことなんだ芳乃?」

    芳乃「……むー」

    「?」

    芳乃「わたくしは、みなの言葉を借りただけでしてー」

    芳乃「そなたが信じずともー、わたくしは不満も後悔もー」プクー

    P「あっ、ちょっと拗ねてる! 凛、芳乃の機嫌が!」

    「私のせい!?」

    芳乃「実は………すねていまして」プクー

    「いい気分しない!」

    P「俺にも責任はある……よしよし、芳乃、いい子だからなー」ナデナデ

    芳乃「むふー」

    (もう何なのこれ……)

    5 :

    よしのんかわいい

    6 = 1 :

    芳乃「気の正体を知る方法がないわけではー」

    P「わかるのか!?」

    「最初からそれを……」

    芳乃「『気』はまだ定まってはいませんのでー。読み取り、危機の内容を知ることができればー」

    「未然に防げるんだね……!」

    P「しかし読み取ると言ってもな……どうすれば」

    芳乃「わたくしが、この身に渋谷凛の『気』を引きつけましょー」

    「えっ!」

    P「そんなことが! というより平気なのか!?」

    芳乃「わたくしの力を使えばー。あとはそなたたち次第にてー」

    「私たち……?」

    芳乃「いざ、はらえの儀式をー」スクッ

    「って、ウソ、もう始めるの!?」

    7 = 1 :



    芳乃「むー、むー……ぶおおぉーー……」ゴゴゴゴゴ


    P「おお……!」

    「ほ、本当に……?」


    芳乃「むー、む~……ぶおおぉー……」

    芳乃「ぶらじるー……」


    「?」

    8 = 1 :

    P「凛、何か感じるのか?」

    「いや、まだ何も……」


    芳乃「ゆでじるー……」

    芳乃「ぽじてぃぶー……ちくわぶー……」ゴゴゴゴゴ


    「というか、ねえ」


    芳乃「ななころびー……やおきー……」

    芳乃「なまわさびー……はぐきー……」ゴゴゴゴゴ


    「ちょっと待って、こういう芸人さんいたよね……?」


    芳乃「ななななー……ななななー……」


    「それも結構前の人だよ! 本当に大丈夫なの!?」

    芳乃「ぶおおぉーーー」カッ!!

    9 = 1 :

    「きゃっ!」

    P「うわっ、り、凛っ、平気か!」

    「私は無事だけど、というかほぼ何も感じなかったけど……!」

    P「芳乃は!?」


    芳乃「むー……」プルプル


    P「芳乃!」

    芳乃「……言の葉がー、あたまに……流れこんでくるのでしてー……」

    「それって……」

    P「気の正体だ! しかしこの先どうすれば」

    芳乃「読みあげ、ますゆえー……そなたたちは、今ここで再現をー……」

    「さ、再現?」

    芳乃「……悪しき気は、悪しき予兆ー……強い心で、打ち勝てばー」

    芳乃「それも霧となり、散っていくでしょうー……」

    P「やるしかないな凛……!」

    「え? う、うん」

    (何を?)

    10 = 1 :

    芳乃「……渋谷、凛」

    「は、はい!」

    芳乃「花屋……店番をー……」

    「え……?」

    P「断片的だ、きっと芳乃の言うことを繋げれば文章になるんじゃないか!」

    「その内容を私たちがここで再現するの……!?」


    芳乃「チャラ男ー……」


    P・凛「「!!?」」

    11 = 1 :



    芳乃「言い寄られー……何度もー……」


    P「………」

    「………」


    芳乃「ついにはー……堕ちてー……」


    P「………」

    「………」


    芳乃「……まる」


    P「……」

    「……」


    「ねえこの子本当に芳乃なんだよね!?」

    P「わからん、悪い気に侵されて精神が不安定なのかもしれない!!」

    12 = 1 :

    「その悪い気っていうのも本当にあるんだよね!? 私ちょっと不安に」

    P「わからん……ただ一つ言えるのは」


    P「凛が近いうちに花屋の店番をしている最中にチャラ男に何度も言い寄られた挙句に堕ちるってことだ……!」


    「ないよ!! 万に一つも!」

    P「本当にそう言い切れるのか……?」

    「言い切れるって! 私を信じてよプロデューサー!」

    P「しかし俺は芳乃のことも信じてやりたい……もし芳乃の告げている内容が本当だとしたら」

    「それは……いやないよ!」

    P「再現すれば悪しき予兆は消え去る……つまり凛を危険から遠ざけるチャンスでも……」

    「そうだけどさぁ……!」



    「ちょっと待ったぁ!!!」

    13 = 1 :

    「え、誰っ」

    P「この声は」


    「その儀式――」



    棟方愛海「あたしが見届けさせてもらうよ!」



    (全然心が落ち着かない……!)

    14 = 1 :

    「ねぇどうして! なんで来たの!?」

    「純粋になんで!!?」

    P「お、落ち着け凛!」

    愛海「悪いけど話は全部聞かせてもらったからっ! 要はこれって」

    愛海「プロデューサーがチャラ男に扮した凛ちゃんとのイメージプレイ!!」クワッ!

    「やめて……身も蓋もないよ……」

    愛海「うひひひっ、なんかあたし最近そういうの見るのすごい好きでさー!」

    「変だよ愛海! 元からだけど変だよ!!」

    芳乃「むー……やー……」プルプル

    P「ダメだ凛、時間がない! このままだと芳乃が! 愛海のことは一旦置いておくんだ!」

    「くっ……やっぱりそういう感じなんだ……」

    P「要はシミュレーション、演技だ! 凛ならどうってことない!」 


    「わかったから……やればいいんでしょ……うぅ、もぉ……」

    15 = 1 :



    『花屋の店番』=渋谷凛
    『チャラ男』=P


    * * * *




    「あ、ありがとうございましたー……気をつけてお持ち帰りください」

    「またのお越しをお待ちしています」


    「……」フリフリ


    「……ふぅ、一段落ついたかな」

    16 = 1 :

    愛海(イヤイヤながら見事な切り替えっ! さすが凛ちゃん、いいよいいよー!!)


    (愛海がすごい見てくるから怖い……何でなの)



    「た、たまの休みだったけど、お店を手伝えてよかったな」

    17 = 1 :

    「……あとは外に出てるお花を運んで、今日の仕事は終わりかな」

    「ふふ、なんだか落ち着く感じがして……悪くないね」


    「アイドルの仕事忙しかったし、たまにはこういうのも……」



    P(チャラ男)「っヒョォオオオおおおぉすっげぇエエエ~~(↑↑↑)花いっぱいあんじゃああ゛あ゛~~~ん」クッチャクッチャ


    「!?」

    18 = 5 :

    ひっでぇなww

    19 :

    >>14
    >>愛海「プロデューサーがチャラ男に扮した凛ちゃんとのイメージプレイ!!」クワッ!

    それだとチャラ男になるのは凛じゃね?

    20 :

    >>14
    訂正

    ×愛海「プロデューサーがチャラ男に扮した凛ちゃんとのイメージプレイ!!」クワッ!

    ○愛海「プロデューサーがチャラ男に扮した、凛ちゃんとのイメージプレイ!!」クワッ!

    これで大丈夫かな

    21 = 20 :

    P「やっべえなここ花いっぱいあんじゃん何、え、花屋? 超ウケんね(笑)」

    P「あー………腹減ったわ、歩くのダッッッル」

    (堂に入りすぎでしょ!!)

    P「暇すぎて死ぬから入っとくかーオイ、キテんな俺そういうとこあるな」クッチャクッチャ

    (クチャクチャやめてよもう!)


    P「っチィーッスっつって。うっわ花、花しかねえの花屋って? なぁ???」

    「い、いらっしゃいませ……」


    愛海(むほーっ! まずはプロデューサーのお手並み拝見だね!)

    (たとえこれがシミュレーションだとしても、こんなのに堕ちるわけないじゃんっ……さっさと終わらせて)


    P「お? あれ?」

    「え……?」

    22 :

    句読点次第で意味が変わるって素敵
    日本語の面白さだよね

    23 = 20 :

    P「ちょ~~~カワイイ子見つけた(笑)」

    「え、えっ」

    P「うっわバチコーン来た。キミ俺のゾーン入っちゃったねー、ね???」

    「何、ちょっと何ですか!」

    愛海(これは……!)

    P「あーそんな怒んないでよカワイーな、キミここの店員なん? それとも客? ま、どっちでもいいけど」

    P「オレのタイプってことには変わりねえから」

    「な……」カァアアア


    愛海(『プロデュース四十八手』が一つ……“チャラ落とし”!!)

    24 :

    俺の思っていた三倍チャラかった

    25 :

    ご存知なのですか、師匠!?

    26 :

    師匠はお山だけじゃなくアイドルプロデュースにも通じてるのか

    27 :

    もうオチてんじゃん

    28 = 20 :


    ~プロデュース四十八手・チャラ落とし~

    あたかも繁華街を歩く浅薄なチャラ男のように振る舞い、アイドルを落とす手法。
    「かわいい」を連呼し、聞いてもいない自己主張を繰り返すことでペースを握るのが特徴。
    狙った獲物は粘着テープのように離さない。
    ちなみに『プロデュース四十八手』は完全なこの場の思いつきであり、
    これはあたしのモノローグである。



    愛海「プロデューサーのヤツ本気だ……嬢ちゃん、面白いもんが見れるぜ」

    芳乃「ほーほー」

    愛海「もうゲームは始まってるんだ……!」


    (いま芳乃が普通だった気がしたんだけど!?)

    P「あれ、照れちゃってる系?」

    「っ、別に照れてないです」

    P「ツアァーッ、いいねその眼ギンギンじゃんアガってきたわー! ストラーイクッ!!」

    「バカにしてるんですか……!」

    P「大マジだってぇえ~~~。こんな可愛い子目の前にいるのにジョーダン言うわけないっしょ? だべ?」

    (何なの……)

    29 = 20 :

    P「顔背けちゃって。髪で隠れちゃってんじゃん」スッ

    「きゃっ、やっ」

    P「うっわサッラサラ! こんな綺麗で長ェのにサラッサラとか神がかった鬼かよスッッッゲ!!」 

    愛海(凛ちゃんの髪に手を!)

    「やめっ、いい加減にしてください!」

    P「ツアアアーーッ!!」

    (ほんと何なの、何でこんな……プロデューサー言ってたじゃんっ……)


    P『要はシミュレーション、演技だ! 凛ならどうってことない!』 


    (プロデューサーの方がどうかしてるんだけど!!)

    愛海「こうなったチャラ男はしつこいぞ! どうする凛ちゃん!」

    30 = 20 :

    P「いや~~ヤバイっしょ、上玉すぎ、目おっきいしクールで超美人、こんなん他にいねえよ」

    「うぅ……だからっ」

    P「マジめっちゃタイプだって俺言ったっけ?」

    愛海(ねばっこ~~~い!!)

    「さわらないでください……近寄らないで……」

    P「え? 何て? 聞こえないわ」

    スッ

    愛海(あっ、凛ちゃんの耳元に――)



    P「……火ィつけたのお前だかんな」ボソッ


    「~~~~っ!!」



    愛海(クリーンヒットぉおおお!!! でもクッッッッッッサ!!!!!!)

    31 = 20 :

    愛海(クッッッッサ!!!! こっちとしては鼻が曲がりそうなんだけど凛ちゃん顔真っ赤!!)


    「~~~っ」プシュゥウウウウ


    愛海(いや――違う)

    愛海「凛ちゃんには『こっち』なんだ……!」

    愛海「あたしも前から凛ちゃんは押せば存外ヤレるんじゃないか、イケるんじゃないかって思ってたけど」


    「フザけないで……いい加減にしてって言ってるでしょ!」バッ

    P「っと、ごめんな、もう言わないから」

    P「でもさ……俺マジなんだよ」

    (何でいきなり真剣な顔になって……)カァアアア


    愛海「煙に巻き、虚勢を絡め取る……所詮は十五の小娘、背伸びはできても上から押さえつければ……!」

    芳乃「それもまたー」

    愛海「見事よ!!」カカンッ!

    32 = 20 :

    P「………」ジッ

    「~~~」

    (ズルいよ、それ……そんな目で見つめないでよ……)

    P「ね」

    「なに……何かあるなら手短にして……」


    愛海(凛ちゃん自身、目の前のプロデューサーにチャラ男が乗り移って見えてる……引きずり込まれてる!)


    P「んで、店員さんでいいんだっけ?」

    「近い……」

    P「嫌だった? ガム噛んでたからクサくないはずなんだけどな」

    「そうじゃなくてっ……」

    P「じゃあ嫌?」

    「嫌……とか、そういう問題じゃ、なくて……」


    愛海「………」ゴクリ

    33 :

    プロデューサーのこの演技の上手さは何なんだよワロタ

    34 = 20 :

    P「やっべ、俺バカだったわ。エプロン着てんじゃんキミ」

    「……」

    P「見惚れすぎて気づいてなかったわ。やっぱ店員さんだ」

    「だったら、何なんですか……」

    P「名前教えてよ」

    「あなたには関係ないっ……」

    P「えーと店の名前は……渋谷生花店か。じゃあ渋谷さん?」

    「……」

    P「下の名前は? ね、いいじゃん、減るもんじゃないし」

    「……それは」

    P「教えてくんなかったらキスしちゃうよ」

    「なっ……にを言ってるの!?」カァアアアッ

    35 = 20 :

    P「だってサミシイからさ。こっちはこんなに求めてんのに」

    「何でそんな話に! 非常識です! いきなりやってきて……もう警察呼ぶから!!」

    愛海(ここが正念場、凛ちゃん凌げるか!?)


    P「ウ、ソ」


    「え……」

    P「ンなことするわけないじゃん、オレら会ったばっかなのに」

    「……」

    P「それともしてほしかった?」

    「何で、そんな話に……」

    P「だってガッカリした顔してるから」

    「安心しただけです……」

    P「さっきからさ、そっちに何かあんの?」

    「え?」

    P「照れて赤くなると斜め下の方見るから」


    愛海(あっ……)

    36 = 20 :

    「―――っ」

    P「もしかして癖?」

    「見てない……から」

    P「でも『警察呼ぶ』はヒドいなぁ。オレそんな変人に見える? 渋谷さんのタイプじゃない?」

    「タイプも何も……」

    P「……ん?」
     
    「そういうの、段階踏まないと……わからないでしょ……」

    P「じゃあ段階踏めばいいんだ」

    「……」

    P「またそっち見る」

    「……」

    P「何もないの、わかってんだけどな」


    愛海(………)

    37 = 20 :

    「ある……あるよ……防犯ブザーが」

    P「ふうん。それは危ないな。ちゃんと阻止しないと」

    グイッ

    「っあ……」


    ギュッ


    P「……」

    「……」



    「……どうせ」

    P「……」


    「私だけじゃなくて……他のいろんな子にも声かけて、名前聞いて……」

    「そんな人に、私は……」


    P「違うよ」

    38 = 20 :

    P「オレ、何度も言ってるじゃん。真剣だって」

    「……」

    P「これでも勇気出して声かけたんだけどな」

    「……」


    P「聞こえない? 俺の心臓の音」


    ギュウウウ


    「……」

    P「……」

    39 :

    (これほどの口説きスキル持ってるチャラ男ってリアルで居るのかな?)

    40 = 20 :

    P「渋谷さん、身体冷えてるね」

    「……」

    P「大変なんだ、花屋の仕事って」


    「……り……ん」

    P「え?」


    「だか、ら……」




    「……しぶや……りん……」




    愛海(ガバガバやん)

    41 = 20 :

    愛海(え、アカンやん、ガバガバやん)

    愛海(ヤバない? プロデューサーの繰り広げる世界ヤバない?)

    愛海(まぁあたしとしては……うひひ……)



    P「凛……渋谷凛か。あれ?」

    「……」

    P「その可愛さで、渋谷……どっかで見たことあるかな」

    「……別人、だよ」

    P「そうだな、きっと別人だ」

    P「俺もそう思うことにするよ」

    「……」


    P「じゃあ、どっか行く?」

    「え……?」

    42 = 20 :

    P「だってもう店終わりでしょ?」

    「……でも」

    「あなたはお客さんで、私は店員だから」

    「あなたが帰るまで……仕事は終わらないから……」

    P「強情だね……凛ちゃんらしい」


    P「でも、俺は客じゃない」ギュウ

    「……っ」

    43 = 20 :

    P「客は店員にこんなことしないし」

    P「……店員も、客に向けてそんな顔しないから」


    シュルッ


    「……ぁ」

    P「……ほら、エプロン取れちゃった」


    P「外行こうよ。もどかしいような、切ない顔してる」


    P「俺がその顔、晴らしてやるから」

    44 :

    これPのアドリブなんだよな…?

    45 = 20 :

    「……お店」

    P「もう終わり、だろ?」

    P「一時間くらいでいいから。まずはお試しってことでさ」

    「……」

    P「な?」ポンポン


    「……何かあったら、すぐ帰るから」

    P「はは、そんな。何もないって」

    46 = 20 :

    P「でもそうだな……もし何かあったら」


    P「防犯ブザーでも、探す?」





    「……ばか」



    47 = 20 :




       <ぶおおおおおおおぉ~~~~~~~




    愛海「しゅーーーーーりょーーーーーーー」




    「………ハッ!?」

    48 = 20 :

    愛海「はーい終了でーすハイ終了、おわり、オ・ワ・リでぇーーす」パンパン

    「ちょ、ちょっと待って!! 違うのっ、今のは違う!」

    「私っ、ねえもう一度だけ……というか愛海がその合図出すんだ!?」

    芳乃「ほら貝を吹いたのはわたくしでしてー」

    「芳乃! 身体は平気なんだよね……というか割と最初の方から平気だったよね!?」

    「あぁもうっ、いろいろ言いたいことはあるけど、何よりプロデューサー!?」

    P「え?」

    「どういうことなの! プロデューサー変だったよ! もう別人ってくらいだったじゃん!!」

    P「いや、俺は……」


    P「悪い気を祓うためには……全力でやらなきゃと思って……」


    「全力すぎるよ!!」

    49 = 20 :

    「何なの! 全力でもオカシイよ!」

    愛海「まぁまぁ。凛ちゃんまぁまぁ」

    P「……」

    「私……」


    「……まだやれたから」


    愛海「えっ」

    「いや、だって……終わりって言われなければ、まだ全然……戦えたと思うし……」

    P「……」

    「なんか……悪い『気』に、負けちゃったみたいになってるから……」

    芳乃「……」

    愛海「いや負けてるからね」

    「!?」

    50 = 20 :

    愛海「これ以上ないくらいのガン負けっぷりだったよ、うん」

    「そ、そんなことない! 全然!」

    愛海「いや、もうアレってあの先はしっぽり……」

    「し、知らないっ! ていうかそもそも違うから! しっぽりとかじゃない!」

    愛海「だって凛ちゃん完全にプロデューサー(チャラ男)になびいてたじゃん、クラッていってたじゃん」

    「何言ってっ……」カァアアア

    愛海「完全にメスの顔してたよ、彼に何か言われたら多分普通に従ってたよ」

    愛海「『一時間くらい』とか言ってたけど理由つけて延ばされて凛ちゃんも何だかんだ付き合って」

    愛海「楽しさに酔って気づいたらホテルにいてそのままシャッキリポン☆メイクラヴだったろうね」

    「言葉ってものを選んでよ!!」


    芳乃「……」チョイチョイ

    愛海「! ……」スタタッ


    「……?」


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