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    元スレ一夏「糖分が足りないんだけどォオオオオオオ!」

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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - ハルヒ ×2+ - インフィニット・ストラトス + - 俺の妹がこんなに可愛いわけがない + - 織斑一夏 + - 良スレ + - 銀魂 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    351 = 331 :

    前回のあらすじ

    IS学園にまた一人新たな生徒がやってきた。シャルル・デュノア。織斑一夏に次ぐ世界で二人目の男のIS操縦者である。

    シャルルと親交を深めていく一夏たち。その翌日、ドイツからまたもや転校生、ラウラ・ボーデヴィッヒがやってきたのであった……。

    「こ、こんな感じでいいか?」

    一夏「なんかさあ、取ってつけた感丸出しじゃね?」

    「し、しょうがないだろ!初めてなんだから!」

    セシリア「はあ、見てられませんわ。ここはわたくしセシリア・オルコットがやって差し上げますわ」

    「……本当に大丈夫なのか?」

    セシリア「大丈夫、問題なくってよ。それでは参りますわ―」

    352 = 331 :

    IS×銀魂!前回の三つのポイントは!

    ひとーつ!フランスから二人目の男のIS操縦者、シャルル・デュノアが転校してきた!

    ふたー……

    「ちょっと待てェエエエエ!!」

    セシリア「な、なんですか箒さん!?そんなにお怒りになって!」

    「明らかにオー○のパクリだろうこれは!?謝れ!テレビ朝日に謝れ!」

    セシリア「パクリとは失礼ですわね!せめてリスペクトと言ってほしいですわ!」

    「似たようなものだろ!?」

    「はあ、まったくアンタたちは……ここはあたしにまかせなさい」

    「……心配しかないんだが」

    「まあ見てなさいって」

    353 = 331 :

    QBと契約し、魔法少女となったさやか。

    心配するまどか、心配ないと笑うさやか。

    一方、彼女らのもとに新たな魔法少女、杏子が―

    「ストォオオオオプッッ!!」

    「なによ!?ここからがいいとこだっていうのに!」

    「それは別の人のSS話だろう!せめてこの作者のSSの話をしろ!」

    一夏「ったく、もうお前らにはまかせてらんねーよ。どけ、俺がやってやるから」

    「この流れではイヤな予感しかしないんだが!?」

    一夏「まかせとけって。ここは主人公らしくきめてやっから」

    354 = 331 :


    ケーキが旨かったのであった。

    「それ一夏限定の話だろう!?」

    セシリア「それにそのケーキは一夏さんが自分でお作りになった物でしょう!?」

    「自画自賛にも程があるわよ!」

    一夏「んだとぉ!てめえら主人公を甘く見てると―」

    ワーギャー

    シャルル「……本編、スタートします」

    355 = 331 :

    ~アリーナ~

    「こう、ずばーっとやってから、がぎんっ! どかんっ! という感じだ」

    一夏「あれか?なんかこうその後にめめたあっ! ってなりそうな感じか?」

    「なんとなくわかるでしょ?感覚よ感覚」

    一夏「その辺大体勘と適当さでやってるから、たぶん大丈夫」

    セシリア「防御の時は右半身を斜め上方向へ五度傾けて、回避の時は後方へ二十度反転ですわ」

    一夏「ごめん。それはわからない」

    セシリア「どうしてですの!?わたくしの説明の方がお二人よりも理論的で優れているでしょう!?」

    「一夏は理論よりも感覚で覚えるタイプだからな」

    「バカに難しいこと言ったってわからないってことよ」

    セシリア「くっ……」

    356 = 331 :

    シャルル「一夏、ちょっと相手してくれる?『白式』と戦ってみたいんだ」

    一夏「ったく、どいつもこいつもバトルマニアですかコノヤロー……ほら、お前らあっち行け。邪魔だろーが」

    セシリア「お待ちになって!わたくしの説明を理解するまで―」

    「はーい、さっさと行くわよー」ずるずる

    「一夏、訓練だからって気を抜くなよ」

    セシリア「お待ちになって!お待ちになって~!」ずるずる

    シャルル「じゃあ行くよ一夏」

    一夏「おう」ダッ

    ガギンッ ギンッ ギインッ

    シャルル「やっぱり近接格闘は強いね」ヒョイ

    一夏「これしか能ねーからな」スカッ

    シャルル「でもこれならどうかな!」ダダダッ

    一夏「うおっ!?」さっ

    シャルル「避けられるの!?でも……!」ダダダッ ダダダッ ダダダッ

    一夏「くそっ、避けんのメンドクセーなおい!」さっ ヒョイ ギンッ さっ

    357 :

    「それにしても、一夏はよくあれだけ射撃を避けられるな」

    セシリア「仮に被弾するにしても被害を最小限にしていますわ。よっぽど射撃武器の特性を理解していらっしゃるのね」

    「いやいや、あれ五感と勘で避けてるだけだから。知識なんてからっきしよ」

    セシリア「嘘っ!?いくらISのスーパーセンサーがあるとはいえそれだけで弾丸を避けるなんて非常識ですわ!……いいえ、思えばブルー・ティアーズのミサイルを切った時から何か普通とは違うと思っていましたが……」

    「優れた剣士は銃弾を切断できると聞くが……ここまでとはな」

    セシリア「そういえば、わたくしと戦った時にご自分のことを『侍』と言ってらしたわね。確か……日本の剣士の呼び方でしたっけ?」

    「侍……か」

    358 = 357 :

    ~模擬戦後~

    シャルル「そういえば、『白式』って後付武装(イコライザ)がないんだよね?」

    一夏「オーライザー?」

    シャルル「イコライザ!」

    一夏「なんかパスなんとかってのに空きがないらしーぜ。俺は気にしてねーけど」

    シャルル「たぶんだけど、それってワンオフ・アビリティーの方に容量を使っているからだよ」

    一夏「ワンオフ……?なんだそりゃ?」

    シャルル「ISが操縦者と最高状態の相性になったときに自然発生する能力。『白式』の場合は『零落白夜』がそれかな」

    一夏「ふーん……」

    シャルル「織斑先生が使っていたISと同じ能力だよね。……兄弟だからってそうそう同じ技が使えるものじゃないはずなんだけど」

    359 = 357 :

    一夏「どうでもいいんじゃねーの、そこは」

    シャルル「あ、うん。それもそうだね。じゃあ、射撃武器の練習をしてみようか。はい、これ」

    一夏「俺にはそういうの必要ねーよ。ガラじゃねーし」

    シャルル「でも、こういうのも知っておいた方がいいと思うよ。いつ急に被弾しても大丈夫なように」

    一夏「生身でバズーカくらっても生きてたからたぶん大丈夫」

    シャルル「それ別の意味で大丈夫じゃないよね!?というか生身でバズーカくらうってどんな状況!?」

    一夏「中学時代に罰ゲームで……」

    シャルル「それもう罰ゲームの域超えてるよね!?」

    360 = 357 :

    子C「ねえ、ちょっとアレ……」

    一夏「ん?」

    子B「ウソっ、ドイツの第三世代じゃない」

    子I「まだ本国でのトライアル段階だって聞いてたけど……」

    ラウラ「……」

    セシリア「ラウラ・ボーデヴィッヒ……!」

    「何、アイツなの!?一夏をひっぱたいたドイツの代表候補生って!」

    「……」

    「一夏をひっぱたいていいのはあたしたちだけなのに!」

    「そこ!?そこなのか!?」

    361 = 357 :

    ラウラ「織斑一夏」

    一夏「なんだよ眼帯女」

    ラウラ「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話が早い。私と戦え」

    一夏「ったく、ここはどこまでバトルマニアの巣窟ですかコノヤロー。いやだよメンドクセー。大体、こっちはやる理由がねーよ」

    ラウラ「貴様にはなくても私にはある」

    一夏「意味わかんねーよ。はいはい、また今度な」

    ラウラ「ふん。ならば―戦わざる得ないようにしてやる!」ドンッ!

    一夏「!?」

    シャルル「一夏!」

    ギンッ!

    シャルル「―え?」

    一夏「……危ねーじゃねーか眼帯女」

    シャルル(い、今砲弾を《雪片弐型》で……!?)

    362 = 357 :

    ガコンッ

    ラウラ「ほう。今の一撃を剣一本で防ぐとはな。だが、次はこうはいかんぞ」

    シャルル「……いきなり戦いを仕掛けるなんて、ドイツの人はずいぶん沸点が低いんだね」

    ラウラ「黙れ。これで私と勝負する気になっただろう」

    一夏「……」

    シャルル「一夏、ここは僕に任せて!一夏の装備じゃあれには不利だ!」

    ラウラ「フランスの第二世代型ごときで、私の前に立ちふさがるというのか」

    シャルル「未だに量産化の目処が立たないドイツの第三世代型よりは動けるだろうからね」

    ラウラ「貴様……」

    『そこの生徒!何をやっている!』

    ラウラ「……ふん。今日のところは引いてやろう」カツカツ

    一夏「…………」

    「一体どういうことだ一夏!?」

    セシリア「あの方とあなたの間に何がありましたの!?」

    一夏「……知らねーよ」

    363 = 357 :

    ~更衣室~

    一夏「…………」

    シャルル「一夏、大丈夫?」

    一夏「……まあな」

    シャルル「そう。じゃあ僕は先に部屋に戻ってるね」

    一夏「そーかい」

    シャルル「……ねえ一夏、本当は心当たりがあるんじゃない?」

    一夏「……」

    シャルル「……言いたくないなら別にいいんだ。ごめん」

    一夏「……」

    シャルル「じゃあ、部屋に戻ってるから。一夏も早めに戻ってきてね」

    一夏「ああ」

    一夏「……」

    364 = 357 :

    ~帰り道~

    一夏「……」

    一夏(『お前があの人の弟であるなど、認めるものか』、か)

    一夏(たぶん、俺のせいでゴリラがなんとかって大会で二連覇しそこねたのと関係あんだよな)

    一夏(俺だってあのゴリラ姉と血が繋がっているのが信じらんねーよ。だがな……)

    ラウラ「答えてください教官!なぜこんなところで!」

    一夏「―!」

    千冬「何度も言わせるな。私には私の役割がある。それだけだ」

    ラウラ「こんな極東の地で何の役目があるというのですか!お願いです教官、我がドイツで再びご指導を!ここではあなたの能力は半分も生かされません!」

    一夏(アイツ……最初からゴリラ姉が目的かよ)

    千冬「ほう?」

    ラウラ「大体この学園の人間など、教官が教えるに足る人間ではありません。危機感に疎く、ISをファッションか何かと勘違いしている。そのような者たちに教官が時間を割かれるなど―」

    366 = 357 :

    千冬「そこまでにしておけよ小娘」

    ラウラ「なっ!?」

    千冬「少し見ない間に偉くなったな。十五歳でもう選ばれた人間気取りとは、恐れ入る」

    ラウラ「わ、私は―」

    千冬「確かにお前から見れば、この学園の生徒は下に見えるだろう。だがな、お前はなめすぎている。ここでは最低でも何人か、お前以上に教える価値のある奴らが存在する」

    一夏(……)

    ラウラ「ばっ、馬鹿なっ!?こんな場所に、そのような人材など―」

    千冬「それに、ここではある意味でドイツ以上に力を出せるからな。気楽でいいものだ」

    ラウラ「わ、我がドイツのどこに不満があったというのです教官!教えて頂ければすぐにでも―」

    千冬「ドイツに不満があったのではない。それ以上に気に入っただけさ。奴ら……『侍』をな」

    一夏(―!千冬姉……!)

    ラウラ「さむ、らい……?」

    千冬「もう寮に戻れ。私は忙しい」

    ラウラ「くっ……!」タタタ

    一夏「……」

    367 :

    ラウラの言動に正当性が感じられないのは俺だけか?

    368 :

    安心しろ、俺もだ

    369 = 357 :

    千冬「……そこの男子、盗み聞きか?異常性癖は感心しないぞ」

    一夏「って気づいてたのかよ!?つーか、なんでそうなるんだゴリラ姉!」

    千冬「学校では織斑先生と呼べ、というかそもそもゴリラと呼ぶな」

    一夏「はいはい」

    千冬「くだらんことをしている暇があったら、自主訓練でもしろ。このままでは、月末のトーナメントで勝ち残れんぞ」

    一夏「わーってるよ。ったく、俺はそういうのあんま興味ねーっつーのに……」

    千冬「そうか。ならいい」カツカツ

    一夏「……待てよ、千冬姉」

    千冬「織斑先生と呼べと言ったはずだ」

    一夏「―俺はアンタの弟だってことを後悔したり、認めたくないって思った覚えは、一度だってねーぜ」

    千冬「……そうか」カツカツ

    一夏「……アンタも立派な、いや、俺以上の侍だよ」

    371 = 357 :

    ~寮、1025室~

    一夏「ただいま~。おーい、シャルルー、ブリタニア皇帝陛下ー。いないのかー」

    シャアアアアアア……

    一夏「シャワーか。そういや、ボディーソープ切らしてたな。届けてやっか」

    ガラ

    一夏「おーい。ボディーソープの替え、ここにおい―」

    ガチャ

    シャルル「あ……」

    一夏「……」

    シャルル「……きゃあっ!?」

    一夏「……こ、こんにちは。靴屋の妖精だよ(裏声)」

    372 = 357 :

    シャルの裸目撃で本日は終了
    本当は直書きでも六話完結まで持っていきたかったけど、さすがに眠いんでやめときます
    マジで明日には六話残り行きますんで

    373 :

    おつ

    374 :

    まどかちゃんだしちゃ駄目よ

    375 :

    無理すんなよ乙

    376 :


    なんか千冬姉とラウラの会話って夜一と砕蜂の会話に似てるな
    のちのち弟子の方がギャグパートで変な方向にデレて行くあたりとかも

    377 :

    オー○風あらすじはセシリアがメズー○様だからかw中の人繋がりも銀魂らしくていいなw

    378 :

    待ってるぜ!

    379 = 357 :

    お待たせしました
    第六話後半戦いきます

    381 = 357 :

    一夏(今俺の前にすごい美人がそこにいたなんだけど。何これ?ホワイ?)

    一夏(予想はしてたがこんなシチュエーションでェエエエエ!?いきなりすぎんだろおい!)

    シャルル「あ、あの一夏……あんまり、見ないでほしいんだけど」

    一夏「え?あ、わりい……」

    一夏(なんなのこの空気!?誰かなんとかして!)

    シャルル「……シャワー終わったら、全部話すから。それまで待ってて」

    一夏「……ああ」

    382 = 357 :

    ~十分後~

    一夏「……話してくれっか?なんで男のフリしてたのとか」

    シャルル「それは、その……実家からそうしろって言われて……」

    一夏「実家ねえ……」

    シャルル「うん。僕の父がそこの社長。その人から直接の命令でね」

    一夏「命令……?」

    シャルル「うん。僕はね一夏……父の、本妻の子じゃないんだ」

    一夏「な―!?」

    シャルル「父とはずっと別々に暮らしてたんだけど、二年前に引き取られたんだ。そう、お母さんが亡くなった時、デュノアの人が迎えに来てね」

    一夏「……」

    シャルル「それで、いろいろ検査を受ける過程でIS適性が高いことがわかって、非公式ではあったけどデュノア社のテストパイロットをやることになってね」

    一夏「……」

    シャルル「でも、父に会ったのはたったの二回だけ。話をしたのは一時間にも満たないかな」

    一夏「……ひでーな」

    383 = 357 :

    シャルル「……その後のことだよ。デュノア社が経営危機に陥ったのは」

    一夏「おいおい、デカい会社じゃなかったのかよ」

    シャルル「そうだけど、結局リヴァイヴは第二世代型なんだよ。現在ISの開発は、第三世代型が主流になってるんだ。セシリアさんやラウラさんが転入してきたのも、そのためのデータを取る必要性からだと思う」

    一夏「セシリアはともかく、眼帯女の方はそれだけじゃねえみたいだけどな」

    シャルル「あそこも、デュノア社も第三世代型の開発の着手はしてるんだけど、なかなか形にならなくてね、このままだと、開発許可が剥奪されてしまうんだ」

    一夏「前置きなげーよ。さっさとお前が男装してた理由話せ」

    シャルル「簡単だよ。注目を浴びるための広告塔」

    一夏「お飾りってことか」

    シャルル「そう。それに、同じ男子なら日本で登場した特異ケースと接触しやすい。その使用機体と本人のデータも取れるかも、ってね」

    一夏「おい、それって―」

    シャルル「そう、君と『白式』のデータを盗んでこいって言われているんだよ。僕は、あの人にね」

    一夏「……」

    シャルル「あんぱんばっかり食べていたのもそれが理由だったんだ。日本では誰かの近くに張り付いて調べる時はあんぱんと牛乳しか口にしてはいけないのが常識だって聞いてね」

    一夏「何日本文化勘違いしてるの!?それ一昔前の刑事ドラマの常識だから!」

    シャルル「え!?日本全体の常識って聞いたんだけど……」

    一夏「コイツに日本のこと教えた奴出てこい!」

    384 = 357 :

    シャルル「―はあ。ホントのこと楽になったよ。聞いてくれてありがとう。それと、今までウソをついていてゴメン」

    一夏「……知ってたよ」

    シャルル「え!?」

    一夏「初日から気づいてたよ。俺の股間のセンサーなめんな」

    シャルル「こ、股間……」カアア

    一夏「それに、お前と似たような奴知ってるからな」

    シャルル「そうなんだ。その子も、僕と同じように?」

    一夏「ああ。家の都合で、男のフリしてたよ。まあ、そいつは周りに愛されてた分、お前よりはマシだったがな」

    シャルル「ねえ、その子の名前聞いてもいい?」

    一夏「九兵衛。今も男装してはいるが、女らしくなってるよ」

    シャルル「そう。幸せなんだね。僕と違って……」

    385 = 357 :

    一夏「……お前はこれからどーすんだ」

    シャルル「どうって……女だってばれたからきっと本国に呼び戻されるだろうね。後のことはわからない。よくて牢屋行きかな」

    一夏「そうじゃねーよ」

    シャルル「え?」

    一夏「ばれたらどうなるとかそういうのじゃなくて、お前自身がどうしたいのかって聞いてんだよ」

    シャルル「そんなこと言ったって、どうしようもないよ。僕はどうせ……」

    一夏「諦めてんじゃねーよ」

    シャルル「い、一夏?」

    一夏「二年も親の言うとおりにしてきた?へいへいいい子なこった。だがな、お前はそれで満足してたのかよ。親なんかに流されて、よかったのかよ」

    一夏「俺はお前が今までどんなに苦しんできたかなんて知らねーよ。だがな、ここから先、お前が苦しむってんなら、それがお前の望んだことじゃねーなら話は別だ」

    一夏「自分(テメー)の人生くらい自分(テメー)で歩きたいんじゃねーのかよ。親なんかじゃなく、自分の足で歩きたいんじゃねーのかよ」

    シャルル「一夏……」

    一夏「自分で歩きたいってなら肩くらいは貸してやるよ。ベルトコンベアーみてーに流されて、足なんざとっくに麻痺してっかもしれねーけどよ、まだ足がなくなったわけじゃねーだろ。両足でしっかり、立つことぐれーはできんだろ」

    シャルル「……うん。僕も、そうしたい。自分で自分の人生を歩きたい!」

    一夏「そうか、だったらそうしろ。大体、俺が黙っときゃ済む話なんだろ?安心しろ、荷背負うのには慣れてるからよ」

    シャルル「……うん。ありがとう一夏」

    386 :

    一夏「それにもしばれたとしても、どこにも行かせやしねーよ。国だろーが秘密結社だろーがな」

    シャルル「どこにも……国……あっ!」

    一夏「どうした?」

    シャルル「一夏、僕なんとかなるかもしれない!生徒手帳見て!」

    一夏「生徒手帳だあ?」

    シャルル「IS学園特記事項、『本学園における生徒はその在学中においてありとあらゆる国家・組織・団体に帰属しない』。これならばれても大丈夫だよ!その間に他の方法が見つかるかもしれない!」

    一夏「へ?何?どゆこと?」

    シャルル「もしかして知ってたの?すごいや一夏!特記事項なんて五十五個もあるのに!」

    一夏「……あ、ああ。俺にかかりゃあ、まあ、こんなものだよ……」

    シャルル「一夏」

    一夏「ああん?」

    シャルル「かばってくれて、ありがとう」

    一夏「こういうのには慣れてんだよ。気にすんな」

    387 = 386 :

    コンコンッ

    セシリア「一夏さん、いらっしゃいますか?夕食をまだ取られていないようですが、体の具合でも悪いのですか?」

    一夏「やっべ!おい、どっか隠れろ!」

    シャルル「えっ!?ええと……」

    一夏「あーもう布団かぶってろ!」

    シャルル「うわっ!?」

    セシリア「一夏さん、入りますわよ」

    ガチャ

    セシリア「……なにをしていますの?」

    一夏「い、いやよお、コイツなんだか風邪ひいたみたいなんだわ。だからちっとばかし面倒みてたんだよ。なあ」

    388 = 386 :

    シャルル「う、うん。ご、ごほっごほっ」

    一夏(もうちょっとうまく演技しろよ!ばれるだろーが!)

    セシリア「それはお気の毒ですわね」

    一夏(誤魔化せたァアアア!よかったコイツバカで!)

    セシリア「一夏さんをお借りしてもよろしいですか?」

    シャルル「ごほっごほっ、どうぞ」

    セシリア「わたくしも偶然夕食がまだなんですのよ。ご一緒しませんこと?」

    一夏「かまわねーけど……」

    一夏(おい、なんかフォローしろよ!なんかイヤな予感するから!)

    シャルル「ごほっごほっ、ごゆっくり」

    一夏(謀ったなシャルル!?)

    セシリア「では、参りましょう」グイッ

    389 = 386 :

    ~廊下~

    「なっ、何をしている!?」

    一夏(あ、いやな予感的中)

    セシリア「これからわたくしたち、一緒に夕食ですの」ギュッ

    一夏「というより食堂に連行中だけどな」

    「だからといってそれと腕を密着させる必要がどこにある!?」

    セシリア「あら、殿方がレディをエスコートするのは当然のことです」

    一夏(あれ?なんかこのセリフどっかで……前話あたりに聞いたような……?)

    「それなら私もつきあおう。今日の夕食は少々物足りなかったのでな」

    セシリア「あらあら箒さん。食べすぎは体重を加速させますわよ」

    一夏「そうだぞ。鈴の奴だって、前すげー太った時は一週間断食寺にこもる羽目になったんだからな。食いすぎ禁物」

    390 = 386 :

    「ふん、心配は無用だ」シュル

    一夏「そういや、それいつも持ってるのとちが―」

    「これで居合の練習をして、カロリーの消費をするからな」チャキ

    一夏「おいおい真剣かよ。どっから持ってきたんだよそれ」

    セシリア「……一夏さん?いくらご自分が木刀を持ち歩いているからといって、少々リアクションが薄いのではありませんこと?」

    一夏「普段から持ち歩いてる奴を他にも知ってるからな。ヅラと九兵衛、沖田はたまにだな」

    「ヅラって……桂小太郎のことか?」

    一夏「あー、そういやお前アイツとだけは面識あったんだよな」

    「当たり前だろう。同じクラスで、剣道も一緒にやっていたんだぞ。……で、では、参るとするか」ギュッ

    391 = 386 :

    セシリア「……箒さん、何をしてらっしゃるのかしら?」

    「男がレディをエスコートするのは当然なのだろう」

    一夏「いや、俺そんなこと言った覚えないから。全部セシリアが言ったことだから。つーか、コレ歩きづら―」

    ぎりっ!

    一夏「がせっ!?」

    「この状況で他に言うことがないのか……」

    セシリア「自らの幸福を自覚しないものは犬にも劣りますわね」

    一夏「いやこれ全然幸福じゃないから!むしろふこ―」

    ぎりりっ!

    392 = 386 :

    ~夕食後~

    一夏「ただいま~」

    シャルル「おかえり。大丈夫だった?」

    一夏「バカに付き合わされるのは毎度のことだから心配ねーよ。ほら、メシ貰ってきたぜ」

    シャルル「ありがとう。いただくよ」

    一夏「食うなら早くしろよ」

    シャルル「うん、わか……うぇっ!?」

    一夏「どうした?オンドゥル王子みたいな声出して」

    シャルル「な、なんでもないよ。いただきます」ググ……パキッ

    393 = 386 :

    シャルル「うっ……くっ……」

    一夏「箸苦手なのか?」

    シャルル「練習してはいるんだけどね……」

    一夏「それ練習どうこうのレベルじゃねーだろ。待ってろ、フォークかなんか取ってくるから」

    シャルル「い、いいよそんな!?」

    一夏「気にすんなって。そういや……ほいコレ」ヒョイ

    シャルル「え?」

    一夏「この前コンビニにスイーツ買いに行った時についてきたフォークだよ。こんなもんでも、ないよりはマシだろ」

    シャルル「あ、うん。ありがとう……」

    一夏「だから気にすんなって」

    シャルル「……あーんってしてほしかったな。一夏のバカ……」ボソッ

    一夏「え?」

    シャルル「な、何でもないよ!あはは!」

    394 = 386 :

    ~アリーナ~

    ラウラ「……教官、あなたの完全無比な強さこそ、私の目標であり、存在理由……」

    ラウラ「織斑一夏……教官に汚点を与えた張本人……」

    ラウラ「排除する。どのような手段を使ってでも……」

    ???「ほう、それは聞き捨てならんな」

    ラウラ「―!?だっ―」

    「動くな」チャキ

    ラウラ「―っ!?」

    ラウラ(真剣!?いや、それよりも、私が気配に気づけなかった……!)

    「まったく。ここの警備システムを潜り抜けるのは苦労したぞ。だが、いきなり目的の相手に巡り合えようとは、天もまだ俺を見捨ててはいないようだ」

    ラウラ「……貴様、何者だ」

    「貴様に名乗るような名は持ち合わせてなどいない。特に、俺の友と敵対する奴に名乗る名はな」

    ラウラ「織斑一夏の関係者ということか」

    「貴様が何を企んでいようと俺の知ったことではない。だが、俺の友を手にかけるというのならば黙って見過ごすわけにもいくまい」

    ラウラ「私と一戦交える気だとでも?」

    395 = 386 :

    ウ~ウ~

    「チッ!もう気づかれたか。今日のところはここで引くとしよう。あ、最後に一言だけ」

    ラウラ「……なんだ?」

    「―堅物キャラは俺一人で十分だ!貴様にも九兵衛殿にもこの座は渡さん!」

    ラウラ「……なに?」

    「ふはははは!さーらばー!」タタタ

    ラウラ「……なんだったんだアイツは……」

    第六話、二番煎じは所詮二番煎じ


    396 = 386 :

    おまけ、現在(第六話時点)の一夏の好感度

    箒:まあまあ―ファースト幼なじみということで悪くは思っていない様子

    セシリア:ちょっと微妙―食の嗜好の違いから相容れないと思っている。ただし、嫌いではない

    鈴:いい―中学時代に一緒にバカやっていたおかげで現在好感度トップ。が、あまり女としては見ていないのでこれ以上の上昇は難しいと思われる

    シャルル:普通―よくもなければ悪くもない。悪印象がないので今後上げやすい立ち位置

    ラウラ:最悪―本人からも嫌われているのでいまだ眼帯女呼び

    次回予告

    一夏「なんなのアイツもう!出るたび出るたびイヤなこと言いやがって眼帯女が!」

    シャルル「い、一夏……あんまり悪口は言わないほうが……」

    一夏「もしもし沖田くん?ちょっくら調教してほしい女がいるんだけど」

    沖田『ほう、旦那の頼みじゃ仕方ありやせんねい』

    シャルル「ちょっとそれはやめてあげて!?」

    「次回、『三食団子は食べ過ぎに注意しろ』」

    一夏「ってお前まだいたの!?」

    397 = 386 :

    ようやく第六話終了
    最後にヅラが全部もっていった
    明日からの第七、第八話は戦闘シーン多めなのであまり期待しないでください

    398 :

    乙!

    そこは銀さん特有の台詞で伸ばすとか戦闘をハイレベルに上げるとか方法はいくらでも

    399 :

    >>1乙です。

    ところでサゴーゾ……げふんげふん……千冬先生!!
    この>>1は、電○の曲やオー○のナレーション、更にはオンドゥル語などの仮面ライダーのネタを出してきますが、もしかして仮面ライダーが好きなの?
    教えて、ガメル……げふんげふん……千冬先生!!

    400 :


    乙!!

    >>398

    あと、ボケキャラがいない分を、銀さんがボケまくってカバーしつつ、シリアスな時は超かっこ良くした方がよろしいかと。

    銀魂の面白さは、ギャグシーンとシリアスシーンのアップとダウンのギャップです。

    あと銀さんの会話は、もっとテキトーに返すと思います。


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