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    元スレシンジ「やぁってやるぜ!」エヴァ「ヴォオオオオオッ!」

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    1 :



    シンジ「ったく、親父の奴急に呼び出して一体どういうつもりなんだよ」

    シンジ(しかも、迎えをよこすって一向に来ねーし)

    シンジ「まぁでも……」ピラッ


    【ミサトの写真】


    シンジ(エロは正義だしな///)


    ――キキィッ!


    シンジ「おわっ!?」

    ミサト「あなたがシンジくぅん?」

    シンジ「あ、ああ。そうだけど?」チラッチラッ///

    ミサト(あらあら、やっぱりお子ちゃまね。胸ばっかり気にして)



    童貞系熱血?主人公でいきます。





    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1409216052

    2 = 1 :

    シンジ「ということはアンタ偉いんだ」

    ミサト(この態度……さすがは司令の息子ね)


    使途「………」ズシンッ


    シンジ「あれは!?」

    ミサト「あれは使途。私たちはあれを倒すための組織なのよ」

    シンジ「まじかよ。は、ははっ」

    ミサト(怖いわよね。それが普通よ――)

    シンジ「おんもしれーじゃねぇか! それは誰でも入れるのか!?」

    ミサト「え?」

    シンジ「入隊するにはどうすればいいんだよ!? つーか、親父はあれと戦ってんのか!?」

    ミサト「き、基本はスカウトだから……」

    シンジ「じゃあスカウトしてくれよ!」

    ミサト(な、なにこのアグレッシブさ……)


    使途「………」ピカッ


    ドォォォォォンッ!!


    シンジ「うわぁあああああ!」

    ミサト「っ!!」

    3 = 1 :

    シンジ「いてて……」

    ミサト「大丈夫?」

    シンジ「くっそぉおおお!」

    ミサト「ちょちょちょっ!?」グイグイ

    シンジ「なんだよ! 止めんな!!」

    ミサト「あなた! 何をしようとしてるの!?」

    シンジ「決まってんだろ! 倒すんだよ!」

    ミサト「な、何を?」



    シンジ「使途に決まってんだろ!?」



    ミサト「」

    4 :

    これはきたい

    5 :

    例のあれの続編かと思ったら違った

    6 = 1 :

    同時刻 ネルフ

    ゲンドウ「……遅いな」

    冬月「ああ、使途の近くいたみたいだ。五体は満足だそうだ」

    ゲンドウ「……そうか」

    冬月「だが、ずいぶんと早かったな」

    ゲンドウ「………全ては――」



    ビービーッ!!



    ゲンドウ「!?」

    冬月「何事か!?」ガチャッ

    マヤ「し、使途の反応ではありません!」

    冬月「使途ではないのなら、この警報と揺れはなんだ!?」

    マヤ「す、すぐに調べます!」

    ゲンドウ「………」

    7 = 1 :

    格納庫

    リツコ「初号機のパイロット……碇シンジ…」カタカタ

    リツコ(司令の子……)カタカタ


    ユラユラ


    リツコ(別に、誰がパイロットだろうが私にできることをするだけ……)

    リツコ(誰も嫉妬なんか……)


    ユラユラユラユラ


    リツコ「? 水面が……」


    ガタガタガタガタ


    リツコ「!?」

    8 :

    シンジ「行くぜ!エヴァン!ゲリオォーンッ!!!」

    9 :

    >>8
    それに似たストーリーにならんといいよな

    10 = 1 :



    シンジ「なぁミサトさん」プチプチ

    ミサト(あら、片手でシャツを無理やり脱ぐなんてワイルドじゃない)キュン

    シンジ「相手があんなのである以上、こっちもそれなりの兵器があるんだろ」バッ

    ミサト「え、ええ……って!?」

    ミサト(上半身ムキムキ!? しかも傷だらけ!?)

    シンジ「今回俺を呼び出したタイミングから言って、ここは“そういうことだろう”? なぁ親父!!」バッ

    ミサト「!?(右手を空に掲げた!?)」



    シンジ「来いっ!! 俺と共に戦えぇえええええ!!」



    ミサト「シンジ君!!」

    11 :

    >>8
    俺もこれ思い出した

    12 :

    >>8かと思ったら全然違った

    13 = 1 :

    シンジ「………」ブスッ

    ミサト「あのね。確かにシンジ君にはそういう話をしようと思ってここに来てもらったわ」

    シンジ「あそ」

    ミサト「でもね。エヴァンゲリオンはそういうアニメのロボットみたいなのとは違うのよ」

    シンジ「俺の呼び声に答えない相棒なんていらねーよ」

    ミサト「………恥ずかしかったのかしら」ハァ…

    シンジ「なっ///」

    ミサト「そりゃ、かっこつけて上半身裸になって、右手を空に掲げて叫ぶなんて誰にでもできることじゃないしぃ?」ニヤニヤ

    シンジ「だ、だまれっ///」

    ミサト「そしたら、何の反応もないじゃない? 恥ずかしいわよね思春期の男の子としては」プププ

    シンジ「う、うるせぇ! 男にはかっこつけなきゃいけないタイミングがあるだろう!!」

    ミサト「え?」


    シンジ「………///」


    ミサト「私にかっこつけたかったの?」

    シンジ「それは――初号機「ヴォオオオオオオオ!!」ズザザザザザッ

    ミサト「え?」

    シンジ「………」

    14 = 1 :

    シンジ「……おせぇんじゃねぇの?」

    初号機「………」

    ミサト(え、本当に来たの? って、そ、そんなことある訳ないじゃない! レイよ! きっとレイが来たんだわ!)


    prrrrr



    ミサト「はい、葛城です」

    リツコ『初号機がそっちに向かったわ!!』

    ミサト「知ってるわよ。だって目の前にいるもの!」

    リツコ『今すぐ逃げなさい!』

    ミサト「レイじゃ不安なの?」

    リツコ『何言ってんの!!』



    リツコ『初号機には誰も乗っていないわ!!』



    ミサト「……………え?」チラッ

    初号機「………」

    ミサト「えぇ?」

    15 = 1 :

    シンジ「……まぁいいや。出会いは強烈な方が記憶に残りやすいしな」テクテクテク

    ミサト「シンジ君! 危険よ! 今の初号機は――」

    シンジ「ミサトさん」

    ミサト「!」


    シンジ「自分の相棒も信じてやれない奴が、世界を救えるはずがねーだろ?」ニッ


    ミサト「シンジ君……」キュン

    シンジ「さぁやろうぜ。俺たちの戦いを!!」

    初号機「ヴォオオオオオオオオ!!」

    ミサト(本当にシンジ君の言葉に反応してる……一体どういうことなの!?)

    16 :

    期待
    あと、使途じゃなくて『使徒』だぜ?

    17 = 1 :

    格納庫


    リツコ「で、乗る方法がなくてここまで戻ってきたと」

    シンジ「………」シュン

    初号機「………」シュン

    ミサト「…リツコ、どういうことなのこれ?」ボソボソ

    リツコ「分かる訳ないじゃない!」ボソボソ


    ゲンドウ「シンジ」


    シンジ「お、オヤジじゃねーか。相変わらず偉そうだな」ハハハ

    ゲンドウ「………」

    シンジ「お土産の鮭と熊の毛皮は郵送で届くと思うから!」

    ゲンドウ「………」

    シンジ「そういえばこの前送った鹿の角はどうしてる? もしいらないなら加工して武器にするからくれよ」

    ゲンドウ「ちょっと黙れ」

    シンジ「んだよ、せっかく会えたのによぉ」

    リツコ(司令が困ってる)

    ミサト(こんな息子誰だって扱いに困るわ……)

    18 :

    しょんぼり初号機想像したら予想以上にかわいい

    19 = 1 :

    ごめん使途→使徒


    ゲンドウ「シンジ、エヴァに乗れ」

    シンジ「それはこっちのセリフだボケ!! なんで外で乗れるようにしてねーんだよ!」

    ゲンドウ「あ、ああ、うん」

    シンジ「もし寝起きに使徒に襲われたらどうすんだよ!? そんなので本当に世界を守るつもりあんのか!?」

    ゲンドウ「いや、我々の目的は……」

    シンジ「言い訳は良いからどこでも乗れるようにしてくれ!!」

    ゲンドウ「わ、分かった」

    冬月「各場所に簡易の搭乗施設を造らせよう」

    ゲンドウ「………」ホッ

    ミサト「あれ、レイじゃない!? なんで傷だらけのレイをこんなところに連れてきてるの!?」

    リツコ「それは、えっと……」


    リツコゲンドウ冬月(だって断られると思ってたから……)


    シンジ「あんた、怪我だらけじゃねーか」

    レイ「………」プルプル

    シンジ「ミサトさん! 俺の鞄の中に薬草があるから使ってくれ!」

    ミサト「えっ!?」

    シンジ「早く!!」

    20 :

    >>8のが好き

    21 = 1 :

    リツコ「あなたが調合した薬なの?」

    シンジ「調合ってほどのもんじゃねーよ。ただ熊とかイノシシとかと連戦してたらどれが一番傷に利くか知ってた方が有利だろ?」

    リツコ(一体どれだけの時間を戦うつもりなのよ……)

    シンジ「あの薬草なら骨とか折れても良く利くんだぜ」

    リツコ「」

    シンジ「それはそうと親父」

    ゲンドウ「何だ」

    シンジ「ここなら俺は相棒に乗れるのか?」

    ゲンドウ「あい……」ピクッ

    シンジ「どうなんだ?」

    ゲンドウ「……ああ」

    シンジ「……だってさ、良かったな相棒」ニッ

    初号機「ヴォオオオオオオオ!!」

    ゲンドウ「………」モヤモヤ

    冬月(実の息子に嫉妬するな……)ヤレヤレ

    22 = 1 :

    地上


    シンジ「……搭乗時に叫ばないでいいのか…」ハァ

    初号機「………」ショボン


    マヤ「シンクロ率低下、おそらく掛け声を禁止されたことによる精神的ショックだと思われます!」

    ゲンドウ「………」イライラ

    冬月(初号機にやってほしくないんだな……)

    ミサト「司令! 彼に許可を!」

    ゲンドウ「だ……が…」グググッ

    冬月「碇、お前の目的はなんだ」

    ゲンドウ「………わか…った」ガクッ


    ミサト「許可が出たわ! シンジ君! 好きなだけやりなさい!!」


    シンジ「待ってたぜ!!」

    23 :

    なんだこれ(褒め言葉)

    24 = 1 :



    シンジ「使徒とかいうの!!」ビシッ

    初号機「ヴォオオオオッ!」ビシッ

    使徒「………」



    青葉「なぁ、あれって操作してなくないか?」

    日向「……触れないでおこう」



    シンジ「お前の目的はしらねーけど、俺が来たからにはもう!」ババッ

    初号機「ヴォオオッ!」ババッ

    シンジ「好き勝手にはさせねーぜ!!」バッ

    初号機「ヴォオオオオンッ!!」バッ


    マヤ「シンクロ率がどんどん上がっていきます!!」

    ミサト「もう茶番ね」

    リツコ「ありえないわ」


    シンジ「えっと、なんだっけこのロボットの名前」

    マヤ「エヴァンゲリオン初号機です!」

    シンジ「おっけー、良い名前だ!」

    初号機「………」モジモジ

    25 = 1 :



    シンジ「エヴァンゲリオン初号機!! 推して参る!!」グイッ

    初号機「ヴォオオオオオオオオッ!」ダッ

    使徒「………」ピカッ



    ミサト「危ない! 避けてシンジ君!」



    シンジ「まっかせろぉおおおお!」グイッ

    初号機「ヴォオオオオオッ!」サッ



    ミサト「避けた!?」

    リツコ(初めての操作でここまで!?)

    マヤ「か、彼は特殊な訓練をしていたのでしょうか?」

    ミサト「……さっきまでエヴァに気合いで乗れるとか思ってた人間が訓練してたと思う?」

    ゲンドウ「………」

    26 = 1 :


    シンジ「男のくせにビームなんて卑怯なんだよ!!」

    初号機「ヴォオオオオオッ!」ダダダッ

    使徒「!!」


    ――バチィィィィッ!!


    ミサト「ATフィールド!?」


    シンジ「な……んだこれ…」ググググ

    ミサト「シンジ君! ATフィールドを物理的に突破することはふか――」

    シンジ「相棒! 気合いだ!!」ググググッ

    初号機「………」グググググググググ

    ミサト「そんな!? 気合いでATフィールドが破壊できるというの!?」


    三分後


    シンジ「んぐぎぎぎぎぎ」グググググッ

    初号機「ヴォオオオオオッ!!」グググググッ


    ミサト「だからだめだって」

    マヤ「勢い任せなんですね。彼」

    リツコ「見ればわかるじゃない」

    27 = 1 :

    シンジ「はぁはぁ……やるじゃねーか」

    初号機「………」ハァハァ


    ミサト「ねぇ、なんだか初号機疲れてない?」

    リツコ「ありえないわ」

    マヤ「あの、とっくに電気供給断たれているのですが動いてます」

    リツコ「ありえないわ」

    ミサト「じゃあ、何で動いているというの」

    リツコ「ありえないわ」


    マヤ&ミサト「……きあ「言うなぁああああああ!」


    ミサト「や、やだなぁ冗談じゃないリツコ」

    リツコ「はぁはぁ……」

    リツコ(本当に気合いで動いてるなら、それこそ大問題じゃない……)

    28 = 1 :

    シンジ「オッケーオッケー、お前がどうしても近づいてほしくないっていうなら俺にも考えがある」

    初号機「………」スッ

    使徒「………」


    シンジ「おら、こっちは無防備だぞ」

    初号機「………」ヒラヒラ


    マヤ「両手を広げています!」

    ミサト「相手からの攻撃を待っているというの……」

    リツコ「無謀だわ……」

    青葉(ていうか撤退させなくていいのかよ……もういつ止まってもおかしくないのに…)


    シンジ「来いよ腰ぬけぇえええ!」

    初号機「ヴォオオオオヌケェォオオオオオ!」


    使徒「………」ダッ


    マヤ「使徒動きました!」

    ミサト「挑発に乗ったって言うの!?」

    リツコ「ありえないわ!!」

    29 = 1 :

    使徒「………」バッ


    マヤ「使徒が飛び上がりました!」

    ミサト「避けて! 飛びつかれるわ!」


    シンジ「なぁに言ってるんですか。男の子にはね」グッ

    初号機「グォオオッ」グググッ

    シンジ「逃げちゃいけない時が」グググッ

    初号機「グォオオオオ……」ググググッ


    マヤ「身体をねじって小さく……何を…」

    ミサト「まさか!?」

    リツコ「パンチ……?」



    シンジ「あるんですよ!!」グイッ!!

    初号機「グォオオオオオオオオッン!!」ブンッ



    ――バキッ



    使徒「」



    ドゴォオオオオオオンッ!!



    マヤ「し、使徒消滅しました……」

    ミサト「……か、勝った…?」

    リツコ「ありえ……ない」

    30 = 1 :




    ミサト「こんなところにいた」

    シンジ「あ、ああ、ミサトさんか」

    ミサト「どうしたの? もう使徒はいないわよ」

    シンジ「………」

    ミサト(怖かったのかしら……)

    シンジ「使徒って奴は……バリアを使った」

    ミサト「ええ、正確にはATフィールドだけれど」

    シンジ「つまり、“相手に対して感情があった”」

    ミサト「!」

    シンジ「反射的な行動でバリアを張るのなら、最後のパンチもバリアに阻まれていたはず」

    ミサト「それは……」

    シンジ「いや、別に相手に同情している訳じゃないんだ」

    ミサト「?」

    シンジ「ただ……、なんかこう…ね。ここに来れば分かるんじゃないかって思って」

    ミサト「……シンジ君…」

    シンジ「でも、やっぱり無理だったみたいだ。行きましょうミサトさん」

    ミサト「え、ええ」

    シンジ(使徒……か)

    31 = 1 :

    ネルフ本部

    レイ「………」

    シンジ「ん? どうした」

    レイ「これ……」

    シンジ「ああ、薬草のあまりか。まぁ残りも使ってくれよ」

    レイ「………」

    シンジ「それよりも、女の子に傷は似合わないからよ。ちゃんと治すんだぜ」ナデナデ

    レイ「………(大きい手…)」

    ゲンドウ「シンジ……」

    シンジ「よぉ、親父。いい仕事しただろ?」

    ゲンドウ「来い」

    シンジ「ああ」



    レイ(ぽかぽかする……)



    32 = 1 :

    司令の部屋

    シンジ「へっ!? お、俺がミサトさんと?」

    ミサト「そういうこと♪」

    ゲンドウ「ああ、私は忙しいからな」

    シンジ「ちっ、しゃーねーな。たまに掃除してやるから部屋番教え――」

    ゲンドウ「いや、職員がやってくれている」

    シンジ「あそ。じゃあ鹿の角――」

    ゲンドウ「後で送る」

    シンジ「あそ。じゃあ熊の毛皮――」

    ゲンドウ「後で写メ送る」

    シンジ「……わーったよ」

    冬月(どっちが親なんだか……)

    33 = 1 :



    シンジ「なんだよ、こんな所へ連れてきて」

    ミサト「いいからいいから」

    ミサト(シンジ君に自分の守った街を見てもらおうっと)

    シンジ「こんな何もないとこ……ん?」

    ミサト「どうしたの?(まだ街が戻るには時間が……)」

    シンジ「あそこにいるのは!?」ダッ

    ミサト「ど、どこ見てるの!?」

    シンジ「俺は目がかなり良いんだ! ちょっと行ってくる!」ダッ

    ミサト「……ああもう! どうして男って!」

    34 = 1 :

    シンジ「あんた!!」

    ??「………」

    シンジ「も、もし違ってたらすまねぇ……」

    ??「………」

    シンジ「もしかして……



     さっきの使徒じゃねぇか?」



    サキ「………」

    シンジ(見た目は完全に可愛い女の子だけど……でも)

    サキ「……なんで…わかったの?」

    シンジ「いや……えっと…」

    サキ「私のこと男だって言ってたのに」

    シンジ「あ……」

    シンジ『男のくせにビーム――』

    シンジ「す、すまねぇ! 見た目にとらわれてしまった!!」

    サキ「……別に、良い」

    35 = 1 :

    シンジ「じゃあやっぱりあの時の使徒なんだな」

    サキ「……たぶん」

    シンジ「たぶん?」

    サキ「記憶は曖昧……」

    シンジ「そうなのか……」

    ミサト「シンジ君! 一体……って女の子?」

    ミサト(ナンパするためにこんなとこまで走ってきたの!?)

    シンジ「聞いていいか」

    サキ「………」コクリ

    ミサト(デートに誘っての返事かしら。意外に積極的なのね)モヤッ



    シンジ「人間を襲う理由はなんだ?」



    ミサト「え?」

    サキ「………」

    シンジ「………」

    36 = 1 :

    ミサト「し、シンジ君女の子に向かって何を言ってるのかなぁ?」

    シンジ「ミサトさん、この子さっき戦った使徒ですよ」

    ミサト「………え?」

    サキ「私は……」

    シンジ「!」

    サキ「戦いの記憶……ある。けど、心の記憶……ない」

    シンジ「つまり、どうしてああいうことしたか分からないってことか」

    サキ「………」コクリ

    ミサト「い、いったい何の話をしてるのかなぁ」

    シンジ「ミサトさん。この子も一緒に暮らしていいか?」

    ミサト・サキ「!!」

    シンジ「………」

    37 = 1 :

    ミサト「な、なに言ってるのよ。この子にだって帰る家があるんだから、送り届け――」スッ

    サキ「や」ブゥンッ


    ――バチッ!


    ミサト「!? ATフィールド!?」バッ

    シンジ「お、おい!!」

    ミサト(本当にこの子は使徒だって言うの!?)

    シンジ「相手は女の子だぞ! 銃を下せ!」

    サキ「いい、銃なんて効かない」

    シンジ「そういう問題じゃねーだろ!」

    ミサト「あなたが使徒である以上、私はあなたをこの場で殺す以外の選択肢がない」グググッ

    シンジ「ミサトさん!!」

    ミサト(拘束してもネルフに使徒を入れる訳にはいかない……かといって上に報告すれば実験のモルモットにされるかもしれない。……それならいっそ)


    サキ「……やれ」


    ミサト「……っ!」グイッ

    シンジ「くっ!!」



    ―――パァンッ!!



    38 = 1 :



    ――ぽたっぽたっ。


    サキ「な……んで」

    ミサト「シンジ君!?」

    シンジ「腕をかすめただけだ。心配ない」ヨロッ

    ミサト「かすめたって、貫通してるじゃない!」

    シンジ「それより、少し安易に行動しすぎじゃねーの?」

    ミサト「!?」

    シンジ「この子が危険な使徒なら、エヴァ初号機のパイロットである俺の保護が最優先だろ」

    ミサト「そ、それはっ」

    シンジ「それにこんなところでぶっ放して、もし同じ爆発を起こしたらどうすんだよ」

    ミサト「………」

    シンジ「相手が女の子だから大丈夫かと思ってたけど、案外子供っぽいところがあるんだな」

    ミサト「………」プルプル

    シンジ「まぁでも、誰にだってまちが……ミサトさん?」

    ミサト「……だって…私だって……」ポロポロ

    シンジ(良い大人がぼろぼろ泣いておる!?)

    サキ「あーあ、泣かしたー」

    シンジ「お、俺のせいか!?」

    ミサト「私だって……責任がぁ」ウェェェェンッ

    シンジ「い、いや、落ち着けって」オロオロ

    サキ「なーかしたーなーかしたー」ピョンピョン

    シンジ「そんなときだけ使徒っぽい動きすんな!」

    39 = 1 :

    ミサト・シンジの家


    シンジ「つっ……」

    ミサト「本当にそんなので終わらせる気!? 病院に行った方が――」

    シンジ「良い、医者嫌いなんだ俺」

    ミサト「……とか言って、私が撃った傷だから隠しとかないととか思ってんじゃないでしょうねぇ?」

    シンジ「ぎくっ」

    ミサト「………ったく、可愛げのないヒーロー様だこと!」ペチンッ

    シンジ「いっ!?」


    サキ(全裸)「お風呂の入り方、分からない」


    ミサト「なっ!?」

    シンジ「お、おまっ///」

    サキ「………?」

    40 = 1 :

    シンジ「たく、何でおれが……」ワシャワシャ///


    ミサト『この子、使徒だから性器がついてないみたい! だからあなたがいくらむっつりスケベの童貞でも襲えないから安心して混浴していらっしゃい(使徒と風呂なんて怖いからむーりー)』


    サキ「………」ボーッ

    シンジ「なぁ、えっと」

    サキ「サキ」

    シンジ「覚えてるのか?」

    サキ「……なんとなく出た」

    シンジ「そうか。サキはこれからどうしたいんだ?」

    サキ「どう?」

    シンジ「ああ、元に戻りたいとか、逃げたいとか、色々あるだろ」

    サキ「ない」

    シンジ「そうか」ワシャワシャ

    サキ「いいの?」

    シンジ「んー?」

    サキ「なくても……いいの?」

    シンジ「そうだなぁ」



    シンジ「なかったら、作ればいいんじゃないか?」



    サキ「作る……」

    シンジ「俺も手伝ってやるからよ」ポンポン

    サキ「あ、泡が目に……」オロオロ

    シンジ「な、流すぞ」ジャバーッ

    サキ「………助かった」フーッ

    シンジ(限りなく人間だな……)

    41 :

    素晴らしい
    期待

    42 :

    エヴァFF全盛期の乱発を思い出すな

    43 = 1 :

    ミサト「……ろぉしたもろぉしたもないわよぉ///」

    シンジ「何を酔っぱらってんだこの人……」

    サキ「………」ホカホカ

    ミサト「あ、ちょぉどいいところにきたわれ///」チョイチョイ

    シンジ「なんですかミサトさん。美人が台無しですよ」

    ミサト「しんじくぅん/// あらた、ころこをろーするつもりなのよぉ///」

    シンジ「いや、どうするもこーするもほうっておくしかないかなって」

    ミサト「そんなのゆるされるわけないらない!」ドンッ

    サキ「………」

    ミサト「しろはてきらろよ? しろをたおすのがわらしらちのやくめらの!」ドンッドンッ

    シンジ「でも、こいつ危険性ないし」

    サキ「………」

    ミサト「………」

    シンジ「ああもうめんどくせー!」ガタッ

    ミサト「しんじくぅん!?」ビクッ

    シンジ「行くぞサキ」

    サキ「?」

    ミサト「い、いくってどこへ?」


    シンジ「監視の届かない所!」


    ミサト「ま、まって!」ヨロッ

    44 = 1 :

    ミサト「わ、わらしをおいてくっていうの!?」

    シンジ「酔っ払いに子供の世話ができる訳ねーだろ!」

    ミサト「み、見捨てないでぇ!」

    シンジ「ふ、ふざんけんな!」

    サキ「修羅場……」

    ミサト「な、何が望みなの? お金? 名誉? それとも」脱ぎっ

    シンジ「ちょっ///」

    サキ「ないすばでー」

    ミサト「身体にはちょろーっと自信があるのよ? だから、ね? 見捨てないで?」グイグイ

    シンジ「わ、分かったから! 分かったからそれしまってくれ!!」

    ミサト「やったー♪」ピョンピョン

    シンジ「はぁはぁ、鼻血が出るかと思った……」

    サキ「むっつりすけべ」

    ミサト「……でも、この子を隠し通すのは本当に無理だと思うわ」

    シンジ「………分かってる」

    45 = 1 :

    翌日 ネルフ訓練場


    リツコ「朝っぱらから呼び出して、何をするっていうの?」

    ミサト「あはは、ちょろーっと、ねぇ」

    ミサト(本当にうまくいくの!? 一歩間違えたらネルフのこんな場所に使徒を連れてきてることがばれるのよ!?)




    シンジ「ミサトさんは心臓張り裂けそうになってるな」ハハハ

    マヤ「準備おっけーです。碇君、実験を開始してください」

    シンジ「あいよ!」バッ


    リツコ「右手を天に掲げて、何をするっていうの!?」


    シンジ「エヴァンゲリオン! ……えっと」

    シンジ(名前考え忘れてたーーーっ!?)


    リツコ「彼は何を言おうとしてるの?」ジトーッ

    ミサト「あ、あはは、なにかしらー」

    ミサト(シンジ後でぶっ殺す!)


    シンジ「エヴァンゲリオンジュニア!!!!」ブゥン

    初号機「ぐぉおおおおおお!!」



    リツコ「ジュニア!?」

    ミサト「ださい……」

    46 = 1 :


    シンジ「いっけーーーー!」グイッ

    初号機「ぐぉおおおおおっ!」スッ


    マヤ「初号機、掲げた腕を優しく下ろしました!」

    リツコ「手のひらに何かが乗っているわ!?」


    サキ「たーーーー(棒)」テクテク

    マヤ「に、人間!?」

    リツコ「何をしてるの!? あの子は誰!?」


    シンジ「あの子じゃねーよ! エヴァンゲリオンジュニアだ!」

    サキ「たーーーーー」ポコポコ

    目標「」ユラユラ


    ミサト「………」

    リツコ「もしかして……」

    ミサト「………」

    リツコ「見せたいものってあれ?」

    ミサト「………」ダラダラダラ

    47 = 1 :

    司令の部屋

    ゲンドウ「………」

    シンジ「………」ブスッ

    ミサト「………」ダラダラダラ

    サキ「………」

    ゲンドウ(あれって使徒だよな。なんでこんなとこにいんの? つか、予言と違うし)

    シンジ「親父」

    ゲンドウ「! な、なんだ」ビクッ

    シンジ「この子はエヴァジュニアだ」

    ゲンドウ「………」

    シンジ「セルが生んだセルジュニアみたいなもんだ」

    ミサト(ぜーーーったい違うぅううう!)

    ゲンドウ「……(え、どうすればいいのこれ)」

    シンジ「だから俺とともに暮らす。いいだろ?」

    ゲンドウ「……(ええい! こうなったら!)」

    シンジ「………」

    ゲンドウ「……ぃぇょ……」ボソボソ

    ミサト「え?」

    ゲンドウ「以上だ!」

    ゲンドウ(曖昧な返事して責任なすりつける作戦!)キリッ

    48 = 1 :

    ミサト「た、助かったのかしら」ハァ

    シンジ「助かったも何も、親父は良いよって言ったじゃねーか」

    ミサト「あれを良いよってとれるあなたのポジティブさがほしいわ」

    サキ「……サキ、自由?」

    シンジ「ああ、自由だ」

    サキ「………」


    レイ「……碇君」


    シンジ「レイ、どうした?」

    サキ「………」ジーッ

    ミサト(?)

    49 = 1 :

    レイ「これ、薬草のお礼」つクッキー

    シンジ「お礼?」

    レイ「皆がお礼は手作りのお菓子だって教えてくれたの」

    シンジ「へー」スッ

    ミサト「あ、レイは料理をしたことが――」

    シンジ「んー、味付けが濃いような気がするけど、おいしいじゃねーか!」モグモグ

    レイ「!」パァッ

    ミサト(レイが笑った!)

    サキ「………」ジーッ

    ミサト「い、一枚もらってもいい?」

    シンジ「レイ、いいか?」

    レイ「………」コクン

    ミサト「………」パクッ

    50 = 1 :

    シンジ「なんか急にトイレに行ったなミサトさん」

    レイ「……碇君」

    シンジ「ん?」

    レイ「……嬉しい」

    シンジ「??」

    レイ「美味しいって言ってくれて、嬉しい」

    シンジ「……ああ」ナデナデ

    サキ「………」

    レイ「じゃあ」

    シンジ「ああ、じゃあな」


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