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元スレ女騎士「女魔法使いが結婚、ですか」
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パカラッパカラッヒヒーン
女騎士「魔王が討伐されて、この辺りも平和になりましたね。まだ魔物もそれなりにはいると思うのですが」
女騎士「……うぅん、そろそろ日が暮れてきましたね。今日はこの辺りで野宿にしましょう」
ゴソゴソ
女騎士「うん、われながら立派な野営です。勇者さまたちと旅をしてきた経験が活きましたね」
女騎士「彼らは元気でしょうか」
女騎士「……元気でしょうね。だってみんな一人じゃないですもん」
女騎士「ぐすっ」
馬刺し「ヒヒーン」
女騎士「馬刺し? ふふっ、ありがとうございます。そういえばわたしにはお前がいましたね」
女騎士「少し早いですがそろそろ寝ましょうか。おやすみなさい…」
女騎士「魔王が討伐されて、この辺りも平和になりましたね。まだ魔物もそれなりにはいると思うのですが」
女騎士「……うぅん、そろそろ日が暮れてきましたね。今日はこの辺りで野宿にしましょう」
ゴソゴソ
女騎士「うん、われながら立派な野営です。勇者さまたちと旅をしてきた経験が活きましたね」
女騎士「彼らは元気でしょうか」
女騎士「……元気でしょうね。だってみんな一人じゃないですもん」
女騎士「ぐすっ」
馬刺し「ヒヒーン」
女騎士「馬刺し? ふふっ、ありがとうございます。そういえばわたしにはお前がいましたね」
女騎士「少し早いですがそろそろ寝ましょうか。おやすみなさい…」
女騎士「東の村に着きました」
女騎士「まだ昼間ですが、まずは宿を探しましょうか」
村人「おや、あなたは女騎士さまではありませんか?」
女騎士「は、はい」
村人「あぁやっぱりそうだ! おーい、女騎士さまが来てくれたぞー!」
ザワザワ
ザワザワ
女騎士「え? え?」
女騎士「まだ昼間ですが、まずは宿を探しましょうか」
村人「おや、あなたは女騎士さまではありませんか?」
女騎士「は、はい」
村人「あぁやっぱりそうだ! おーい、女騎士さまが来てくれたぞー!」
ザワザワ
ザワザワ
女騎士「え? え?」
女騎士「あの、わたしのことを知っているのですか?」
村人「知っているも何も、あの勇者さまのパーティメンバーでしょう。知らない人なんていないですよ」
村人「王都に応援を出して数日、まさかあの女騎士さまに来ていただけるだなんて」
女騎士「王都に……応援……?」
村人「はい、あの魔王軍の残党が現れたのです……と、もしかして女騎士さま。このお話を知らない……?」
女騎士「う。」ギクッ
村人「じゃあ、ここに立ち寄ったのも、ただの偶然……?」
村人「そんな……」
村人「じゃあいったいどうすれば……」
ザワザワ
ザワザワ
女騎士「うぅ……」
女騎士「あ、あのっ! わたしで良ければお話だけでも聞かせてくださいっ」
村人「知っているも何も、あの勇者さまのパーティメンバーでしょう。知らない人なんていないですよ」
村人「王都に応援を出して数日、まさかあの女騎士さまに来ていただけるだなんて」
女騎士「王都に……応援……?」
村人「はい、あの魔王軍の残党が現れたのです……と、もしかして女騎士さま。このお話を知らない……?」
女騎士「う。」ギクッ
村人「じゃあ、ここに立ち寄ったのも、ただの偶然……?」
村人「そんな……」
村人「じゃあいったいどうすれば……」
ザワザワ
ザワザワ
女騎士「うぅ……」
女騎士「あ、あのっ! わたしで良ければお話だけでも聞かせてくださいっ」
女騎士「夜が来るごとに人が死ぬ、ですか」
村人「はい。いま村では夜眠るまで元気だったのに朝になるとまるで魂を抜かれたように死んでいる、という事件が多発していまして」
村人「次は自分か、自分の家族の番なのか。皆心配で気が気じゃないのです」
女騎士「それはおそらく呪術師のしわざでしょう。文字通り、魂を抜かれているのでしょう。…あの、その人たちは今どこに」
村人「皆、教会に集められています」
女騎士「埋めたり、死体に傷はついていないんですね。よかった。まだ何とかなります」
村人「はい。いま村では夜眠るまで元気だったのに朝になるとまるで魂を抜かれたように死んでいる、という事件が多発していまして」
村人「次は自分か、自分の家族の番なのか。皆心配で気が気じゃないのです」
女騎士「それはおそらく呪術師のしわざでしょう。文字通り、魂を抜かれているのでしょう。…あの、その人たちは今どこに」
村人「皆、教会に集められています」
女騎士「埋めたり、死体に傷はついていないんですね。よかった。まだ何とかなります」
~夜~
警備兵「女騎士さま、おやすみにならないのですか」
女騎士「お気遣いありがとうございます。ですが今眠るわけにはいかないのです」
警備兵「それは……?」
女騎士「……! あそこです!」
警備兵「あ、あそこは私の家です!」
女騎士「あなたは家族のもとへ向かってください! わたしはこのまま魔力をたどって術者を追います!」
警備兵「わかりました…申し訳ありません…お気をつけて!」
警備兵「女騎士さま、おやすみにならないのですか」
女騎士「お気遣いありがとうございます。ですが今眠るわけにはいかないのです」
警備兵「それは……?」
女騎士「……! あそこです!」
警備兵「あ、あそこは私の家です!」
女騎士「あなたは家族のもとへ向かってください! わたしはこのまま魔力をたどって術者を追います!」
警備兵「わかりました…申し訳ありません…お気をつけて!」
呪術師「ひぃ、ふぅ、みぃ……足りない……まだ足りない……」
女騎士「何が足りないのですか?」
呪術師「!! お前は女騎士……!」
女騎士「お久しぶりです。あなたと会うのは魔王城以来でしょうか」
呪術師「勇者はいないのか…」
女騎士「えぇ。わたし一人です」
呪術師「勇者に復讐してやりたい気はあるが……残念ながら時期尚早だ……いまはお前一人であったことを喜ぼう」
女騎士「何が足りないのですか?」
呪術師「!! お前は女騎士……!」
女騎士「お久しぶりです。あなたと会うのは魔王城以来でしょうか」
呪術師「勇者はいないのか…」
女騎士「えぇ。わたし一人です」
呪術師「勇者に復讐してやりたい気はあるが……残念ながら時期尚早だ……いまはお前一人であったことを喜ぼう」
呪術師「それにしてもまた邪魔をするのか…また…なぜいつも邪魔をするのだ」
女騎士「わたしはあなたの邪魔をするのではありません。ただ、民を守るだけのこと」
呪術師「…………くっ」
女騎士「……先ほどからまじないを掛けているようですが無駄なことです。この聖なる剣の前に、呪いなど効きません」
女騎士「わたしはあなたの邪魔をするのではありません。ただ、民を守るだけのこと」
呪術師「…………くっ」
女騎士「……先ほどからまじないを掛けているようですが無駄なことです。この聖なる剣の前に、呪いなど効きません」
女騎士「…………」チラッ
女騎士「……その壺ですね」
呪術師「!! やめろっ…!」
パリーン
女騎士「これで魂は村人のもとへ還るでしょう」
呪術師「あぁ……抜けていく……魂が……」
呪術師「足りない……まだ足りないというのに……また集めなおさなければ……あぁ、魔王様……」
女騎士「!」
女騎士「待ちなさい!」
女騎士「くっ、転移ですか」
女騎士「……その壺ですね」
呪術師「!! やめろっ…!」
パリーン
女騎士「これで魂は村人のもとへ還るでしょう」
呪術師「あぁ……抜けていく……魂が……」
呪術師「足りない……まだ足りないというのに……また集めなおさなければ……あぁ、魔王様……」
女騎士「!」
女騎士「待ちなさい!」
女騎士「くっ、転移ですか」
村人「ありがとうございます、ありがとうございます」
村人「死んだと思われていた村人も無事目を覚まし始めました」
村人「お礼と言ってはなんですが、今日は盛大におもてなしを…」
女騎士「う。いえ、宴は結構です」
村人「そんな!」
女騎士「うぅ……お酒はあまりいい思い出がないのです……」
村人「死んだと思われていた村人も無事目を覚まし始めました」
村人「お礼と言ってはなんですが、今日は盛大におもてなしを…」
女騎士「う。いえ、宴は結構です」
村人「そんな!」
女騎士「うぅ……お酒はあまりいい思い出がないのです……」
女騎士「それにしても大変なことが起こりました」
女騎士「呪術師……まさか魔王を……」
女騎士「こうしてはいられません! 早くお城に……!」
女騎士「お城に……」
女騎士「帰れないんでしたっけね」
馬刺し「ヒヒーン」
女騎士「呪術師……まさか魔王を……」
女騎士「こうしてはいられません! 早くお城に……!」
女騎士「お城に……」
女騎士「帰れないんでしたっけね」
馬刺し「ヒヒーン」
女騎士「女魔法使いと戦士は戦士の故郷に」
女騎士「でもわたし、戦士の故郷を知りません……」
女騎士「僧侶と武闘家は結婚してそのまま旅に」
女騎士「いったいどこにいるんでしょうね」
女騎士「勇者は故郷の幼馴染と結婚して……」
女騎士「遠い西の村でしたっけ」
女騎士「ううぅ…」
馬刺し「ヒヒーン?」
女騎士「でもわたし、戦士の故郷を知りません……」
女騎士「僧侶と武闘家は結婚してそのまま旅に」
女騎士「いったいどこにいるんでしょうね」
女騎士「勇者は故郷の幼馴染と結婚して……」
女騎士「遠い西の村でしたっけ」
女騎士「ううぅ…」
馬刺し「ヒヒーン?」
女騎士「わたし一人でどうこうできるレベルを超えている気がします」
女騎士「ここはやはり勇者さまを頼るべきでしょう」
女騎士「幼馴染さんには悪いのですが……」
女騎士「なんだか行きづらいですね」
女騎士「ですが仕方ありません。王都側に引き返すことになってしまいましたが、勇者さまの所へ行きますよ、馬刺し」
馬刺し「ヒヒーン」
女騎士「ここはやはり勇者さまを頼るべきでしょう」
女騎士「幼馴染さんには悪いのですが……」
女騎士「なんだか行きづらいですね」
女騎士「ですが仕方ありません。王都側に引き返すことになってしまいましたが、勇者さまの所へ行きますよ、馬刺し」
馬刺し「ヒヒーン」
5日後
女騎士「お金がなくなりました」
馬刺し「ヒヒーン」
女騎士「お金がなくなりました」
馬刺し「ヒヒーン」
女騎士「うぅ……まさか少し目を離して川で水浴びをしているうちに荷物がごっそり盗られているなんて」
女騎士「幸い、馬刺しは盗まれずに済みましたが。抵抗してくれたのでしょうか」
女騎士「えらいですよ、馬刺し」
馬刺し「ヒヒーン」
女騎士「勇者さまの故郷までは馬の足であと1週間ほど」
女騎士「これは困りました。わたしはともかく、馬刺しのごはんも無くては走れません」
女騎士「……一度、近くの村に寄りますか」
女騎士「幸い、馬刺しは盗まれずに済みましたが。抵抗してくれたのでしょうか」
女騎士「えらいですよ、馬刺し」
馬刺し「ヒヒーン」
女騎士「勇者さまの故郷までは馬の足であと1週間ほど」
女騎士「これは困りました。わたしはともかく、馬刺しのごはんも無くては走れません」
女騎士「……一度、近くの村に寄りますか」
パカラッパカラッヒヒーン
女騎士「うぅん、せめて聖なる剣くらいは取り戻しておかないと……」
女騎士「あれはそうそう値段の付くものではありませんから、売られるにしてもそれなりに目立つはず」
女騎士「まさか今から行く村で叩き売りされてるなんてことはないでしょうけど…一応確認しますか……」
村人「聖なる剣? こんな形の? あぁ見た見た。ここで売りに出されてたよ」
女騎士「えぇ…」
女騎士「うぅん、せめて聖なる剣くらいは取り戻しておかないと……」
女騎士「あれはそうそう値段の付くものではありませんから、売られるにしてもそれなりに目立つはず」
女騎士「まさか今から行く村で叩き売りされてるなんてことはないでしょうけど…一応確認しますか……」
村人「聖なる剣? こんな形の? あぁ見た見た。ここで売りに出されてたよ」
女騎士「えぇ…」
村人「あっちの商店街の方で地面に見せ広げてたヤツがいてね。まだいるんじゃないかな」
女騎士「む。情報、ありがとうございます。行ってみます」
女騎士「床に店を広げていると言っていましたが、あの辺りでしょうか」
商人?「よっ、どうだいそこの人。今日はいいもの仕入れてるよ。今日の目玉は売れちまったが、何と言っても騎士の鎧! 見てよし着てよし何でもいい! こんな田舎じゃ本物なんてそうそうお目にかからないだろう!」
村人「うーん、でもなあ」
商人?「着る機会がない? そんなら飾ってインテリアにしたっていい。カッコいいぞ! 何なら淑女のパンツもオマケ付きだ!」
女騎士「ぶっ」
女騎士「む。情報、ありがとうございます。行ってみます」
女騎士「床に店を広げていると言っていましたが、あの辺りでしょうか」
商人?「よっ、どうだいそこの人。今日はいいもの仕入れてるよ。今日の目玉は売れちまったが、何と言っても騎士の鎧! 見てよし着てよし何でもいい! こんな田舎じゃ本物なんてそうそうお目にかからないだろう!」
村人「うーん、でもなあ」
商人?「着る機会がない? そんなら飾ってインテリアにしたっていい。カッコいいぞ! 何なら淑女のパンツもオマケ付きだ!」
女騎士「ぶっ」
女騎士「あの」
商人?「さぁ買った買った! パンツでダメならブラもあるぞ!」
村人「し、下着かぁ」チラチラッ
商人?「持ち主の見た目は保証するぜ! 若い金髪のねーちゃんだ! サイズを見ればわかると思うが出るとこ出てていい女だぜ!」
村人「……ゴクリ」
女騎士「あの!」
商人?「ん? ……げっ、あんたは」
商人?「さぁ買った買った! パンツでダメならブラもあるぞ!」
村人「し、下着かぁ」チラチラッ
商人?「持ち主の見た目は保証するぜ! 若い金髪のねーちゃんだ! サイズを見ればわかると思うが出るとこ出てていい女だぜ!」
村人「……ゴクリ」
女騎士「あの!」
商人?「ん? ……げっ、あんたは」
女騎士「……それ、すごーく見覚えがあるのですが」
商人?「……な、なんのことかな」ササッ
女騎士「……いまは急ぎですので、返していただけるなら何もいいません」
商人?「…………」
商人「くらえっ、目潰し!」
女騎士「きゃっ!?」
女騎士「けほっ、けほっ」
女騎士「くっ、あの男はどこに!?」
村人「あ、あぁ。すごい勢いで商品まとめて走っていったよ」
女騎士「こ、このぉっ!」
商人?「……な、なんのことかな」ササッ
女騎士「……いまは急ぎですので、返していただけるなら何もいいません」
商人?「…………」
商人「くらえっ、目潰し!」
女騎士「きゃっ!?」
女騎士「けほっ、けほっ」
女騎士「くっ、あの男はどこに!?」
村人「あ、あぁ。すごい勢いで商品まとめて走っていったよ」
女騎士「こ、このぉっ!」
商人?「ハァハァ、ここまで来ればもう……」
女騎士「あいにく、足の速さには自信があるのです」
商人?「げっ」
女騎士「さぁ観念して返してください。それがないとわたしはとても困るのです」
商人?「ぐ……」
女騎士「あいにく、足の速さには自信があるのです」
商人?「げっ」
女騎士「さぁ観念して返してください。それがないとわたしはとても困るのです」
商人?「ぐ……」
商人?「……へへっ、丸腰の女が何を強気に言ってやがる」
女騎士「っ! ナイフですか」
盗賊「あぁ、どちらかと言うと俺の本業はこちらの方でね。今はコソ泥なんかやっちゃいるが昔は50人を超える盗賊団の……」
盗賊「……あれ?」
女騎士「……?」
盗賊「……いやいやまさか」
女騎士「なんですか、人の顔をジロジロと」
盗賊「……いいや何でもねえ、他人の空似だろう。いいから大人しくしなっ!」
女騎士「どうしてもと言うのですね」
盗賊「あぁ? こいつが見えねえのか。俺は女だからって容赦は」
女騎士「えいっ」←Level 97
盗賊「ぶべらっ」
女騎士「っ! ナイフですか」
盗賊「あぁ、どちらかと言うと俺の本業はこちらの方でね。今はコソ泥なんかやっちゃいるが昔は50人を超える盗賊団の……」
盗賊「……あれ?」
女騎士「……?」
盗賊「……いやいやまさか」
女騎士「なんですか、人の顔をジロジロと」
盗賊「……いいや何でもねえ、他人の空似だろう。いいから大人しくしなっ!」
女騎士「どうしてもと言うのですね」
盗賊「あぁ? こいつが見えねえのか。俺は女だからって容赦は」
女騎士「えいっ」←Level 97
盗賊「ぶべらっ」
盗賊「はい。すいません。全部俺が盗みました」
女騎士「屯所には何も言わないでおきますから、全部返してくださいね」
盗賊「……あの」
女騎士「お金と……鎧と……」ゴソゴソ
盗賊「……その」
女騎士「服と……あれ?」ゴソゴソ
女騎士「剣がありません」
盗賊「剣は売れちまいました」
女騎士「屯所には何も言わないでおきますから、全部返してくださいね」
盗賊「……あの」
女騎士「お金と……鎧と……」ゴソゴソ
盗賊「……その」
女騎士「服と……あれ?」ゴソゴソ
女騎士「剣がありません」
盗賊「剣は売れちまいました」
女騎士「……………………は?」
盗賊「ヒィッ!」
女騎士「あれが一番大切なものなのですが」
盗賊「ぱ、ぱんつは?」ピラッ
女騎士「ぱんつは別です! 何握ってるんですか!」
盗賊「ヒィッ!」
女騎士「あれが一番大切なものなのですが」
盗賊「ぱ、ぱんつは?」ピラッ
女騎士「ぱんつは別です! 何握ってるんですか!」
盗賊「剣はここらの領主サンが買い取ってったよ。いやぁ、あれ相当な値打ちモンだろ? 目が肥えてるだけあって目についた瞬間言い値で即買いだったぜ」
女騎士「りょ、領主……」
女騎士「うん……まぁ、別人ですよね……あの地からはそれなりに離れてますし」
盗賊「? 何をごちゃごちゃ言ってるんだか知らないが、いいのか? ありゃ相当気に入った様子だったからそう簡単に手放さないと思うぜ」
女騎士「いいのか? じゃありません」グリグリ
盗賊「あぁやめて!! ギブギブ!!」
女騎士「りょ、領主……」
女騎士「うん……まぁ、別人ですよね……あの地からはそれなりに離れてますし」
盗賊「? 何をごちゃごちゃ言ってるんだか知らないが、いいのか? ありゃ相当気に入った様子だったからそう簡単に手放さないと思うぜ」
女騎士「いいのか? じゃありません」グリグリ
盗賊「あぁやめて!! ギブギブ!!」
村人「た、大変だー! 魔物が、魔物が出たぞー! 人型だー!」
女騎士「くっ、こんな時に……!」
盗賊「珍しいな、魔王が死んでからは村を攻めて来るような魔物なんて滅多に出なかったのに」
女騎士「……仕方ありませんね」
盗賊「ど、どうしたんだよ。まさか行くつもりか? 警備隊に任せとけばいいじゃんか」
女騎士「そうも言っていられません。人型の魔物は知性が高い……ここの警備隊がどれほどかは知りませんが、苦戦は間違いないでしょう」
盗賊「あの高そうな剣もないのに?」
女騎士「当然です。そもそもあの剣は、人を守るためのもの。剣が無いからといってこの場を見逃すようであれば、あの剣に顔向けもできません」
盗賊「……へーへー、そりゃ格好の良いことで」
女騎士「このナイフは借りて行きますよ」
女騎士「くっ、こんな時に……!」
盗賊「珍しいな、魔王が死んでからは村を攻めて来るような魔物なんて滅多に出なかったのに」
女騎士「……仕方ありませんね」
盗賊「ど、どうしたんだよ。まさか行くつもりか? 警備隊に任せとけばいいじゃんか」
女騎士「そうも言っていられません。人型の魔物は知性が高い……ここの警備隊がどれほどかは知りませんが、苦戦は間違いないでしょう」
盗賊「あの高そうな剣もないのに?」
女騎士「当然です。そもそもあの剣は、人を守るためのもの。剣が無いからといってこの場を見逃すようであれば、あの剣に顔向けもできません」
盗賊「……へーへー、そりゃ格好の良いことで」
女騎士「このナイフは借りて行きますよ」
オーク大将「ウェヘヘへ、久しぶりのニンゲンだぁ」
村人「う、うわぁ、オークの群れだぁ!」
魔物使い「あまり殺すんじゃないぞ。呪術師どのは生きた人間をご所望だ」
オーク大将「おう? ナンで?」
魔物使い「はぁ……まぁ多少は死んでもいい。手足が無くとも生きてさえいればそれでいいのだしな。回収はある程度やってやる。好きなようにやれ」
オーク大将「おうおう、サイショっからそういえよ。おまえらも行け行け、じゃんじゃんやっちまえ」
オーク「「「おほぉ」」」
村人「う、うわぁ、オークの群れだぁ!」
魔物使い「あまり殺すんじゃないぞ。呪術師どのは生きた人間をご所望だ」
オーク大将「おう? ナンで?」
魔物使い「はぁ……まぁ多少は死んでもいい。手足が無くとも生きてさえいればそれでいいのだしな。回収はある程度やってやる。好きなようにやれ」
オーク大将「おうおう、サイショっからそういえよ。おまえらも行け行け、じゃんじゃんやっちまえ」
オーク「「「おほぉ」」」
村娘「きゃあああ!!」
オーク「おー、オンナ。おとなしくしろい」
村娘「いやあ!!」
オーク「……ウェヘヘ……まあちょっとくらい、いいか。なぁにコロしゃしねえよ」
村娘「むぐぅ!」
女騎士「待ちなさい」
オーク「あ?」
オーク「おー、オンナ。おとなしくしろい」
村娘「いやあ!!」
オーク「……ウェヘヘ……まあちょっとくらい、いいか。なぁにコロしゃしねえよ」
村娘「むぐぅ!」
女騎士「待ちなさい」
オーク「あ?」
魔物使い「む? ……オークの血の匂い……それも、ひとつではないな。ここまで戦える人間がこの地にいるとは……」
オーク大将「どうした」
魔物使い「なに、ちょうどあの辺りに少しヤレる人間がいるみたいでな。お前の部下も相当苦戦しているらしい」
オーク大将「なニィ?」
魔物使い「このまま放っておくとまずいことになるな」
オーク大将「おれのなかまを……ゆるさねえ!!」
オーク大将「どうした」
魔物使い「なに、ちょうどあの辺りに少しヤレる人間がいるみたいでな。お前の部下も相当苦戦しているらしい」
オーク大将「なニィ?」
魔物使い「このまま放っておくとまずいことになるな」
オーク大将「おれのなかまを……ゆるさねえ!!」
オーク「ぎゃあああああああ!!」
女騎士「ふぅ……12体目。まだまだ居そうですね」
女騎士「このナイフも、もう少し持ってくれればいいのですが…!」
オーク大将「おう、お前がおれのなかまをコロし回ってるニンゲンかぁ!!」
女騎士「!」
オーク大将「お前が……おまえが……」
女騎士「ふぅ……12体目。まだまだ居そうですね」
女騎士「このナイフも、もう少し持ってくれればいいのですが…!」
オーク大将「おう、お前がおれのなかまをコロし回ってるニンゲンかぁ!!」
女騎士「!」
オーク大将「お前が……おまえが……」
女騎士(この格好と冠、これがオークの大将でしょうか。あれをやれれば…!)
オーク大将「おまえぇ…!!」
女騎士「…………」
オーク大将「気に入った、おれのヨメにこい」
女騎士「ふぇっ!?」
オーク大将「おまえぇ…!!」
女騎士「…………」
オーク大将「気に入った、おれのヨメにこい」
女騎士「ふぇっ!?」
女騎士「なにを急に!」
オーク大将「いや、いい。おれごのみのメスだ。腕っプシもいい。すげぇいい」
オーク大将「髪が金なのがいいし、ハダが白いのもいい。ほそっけぇようにミえて肉付きもわるくねぇ」
女騎士「………うぅ」ゾゾゾ
「安心しな。おめぇはおれがかわいがってやるから、魔物使いのヤロウにはわたさねえからよ、ウェヘヘへ」
女騎士「! 魔物使いといいましたか!?」
女騎士(ここにも魔王軍の残党が…!)
オーク大将「いや、いい。おれごのみのメスだ。腕っプシもいい。すげぇいい」
オーク大将「髪が金なのがいいし、ハダが白いのもいい。ほそっけぇようにミえて肉付きもわるくねぇ」
女騎士「………うぅ」ゾゾゾ
「安心しな。おめぇはおれがかわいがってやるから、魔物使いのヤロウにはわたさねえからよ、ウェヘヘへ」
女騎士「! 魔物使いといいましたか!?」
女騎士(ここにも魔王軍の残党が…!)
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