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    元スレ咲「バスケって楽しいよね。いっしょに楽しもうよ!」

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    51 = 1 :

    審判「丁か半か!」スッ

    「丁でお願いするわ」

    かじゅ「ではこちらは半だ」

    審判「一・三の丁!親決め選択権は清澄高校!」

    「東場でお願いします。幸先良くスタートダッシュを決めたいからね」

    かじゅ「…………」ニヤリ

    「!」

    かじゅ「それじゃあ清澄さん。お互い正々堂々頑張ろう」スッ

    「えぇ。悔いが残らない様にね」ギュッ

        スタスタスタスタ

    (あの笑顔は何……?)

    53 = 1 :

    全国高校生麻雀選手権・長野県予選準決勝
    清澄高校 対 鶴賀学園

    清澄高校スタメン
    PG片岡優希(7) SG染谷まこ(5) PF宮永咲(10) SF原村和(9) C竹井久(4)

    鶴賀学園スタメン
    PG加治木ゆみ(4) SG妹尾佳織(8) PF津山睦月(6) SF東横桃子(7) C蒲原智美(5)

    ()内は背番号


    審判「TiP OFF!」スッ

    ジャンプボールの代表は清澄・竹井、鶴賀・加治木
    審判がボールを空中へと投げ上げ、準決勝第一試合が開始された

    55 = 26 :

    風越のセンターは間違いなく

    56 = 1 :

    加治木「ふんっ!」バチッ

    「!」

    まこ「!久がジャンプボールで負けた!?」

    「珍しいですね…」キュッ

    (高さは互角だったけど、パワーで持っていかれたわね)

    かじゅ「蒲原。私に戻せ」

    ワハハ「あいよ~」シュッ

    かじゅ「まずは落ち着いて一本決めるぞ!皆慌てずに練習通りに動いてくれ!」ダムダム

    4人「はいっ!」

    (そしてこのキャップテンシー。統率も取れてる様だし、彼女がこのチームの中心人物と言う訳ね)

    57 :

    宮守にどうやって勝つん?

    58 = 1 :

    かじゅ「ふっ!」ザッ!

    優希「じぇっ!?」

    「簡単に抜かれ過ぎですよ。私がヘルプを…」サッ

    かじゅ「津山!」シュッ

    津山「はい!」バシッ ダンッ! 

         パサッ(清澄 0 - 1000 鶴賀)

    アナ「決まったー!先制点は鶴賀!」

    アナ「加治木選手が切り込んだ後に、津山選手への絶妙のパス!そしてそのままレイアップで決めました!」

    藤田「地味だが基本の詰まった良いプレーだ。あれだけで相当練習量が伺えるな」

    60 = 1 :

    「…たしかに一回戦二回戦の相手とはちょっとレベルが違う感じですね」

    「そうね。PGはかなりのパスセンスを感じるわ」

    優希「フン。たかが1000点でビビる必要は無いじぇ。今度はこっちの火力を見せつけるじょ!」

    かじゅ(清澄のPG片岡優希。一・二回戦では驚異的な火力を見せていたが)

    かじゅ(どれ程のものかお手並み拝見と行こうか)グッ

    優希「行くじぇ!リーチ!」

            ダムッ!!

    加治木「!」

    61 = 15 :

    たしかに麻雀と似てるな

    62 = 1 :

    津山「速いっ!」

    ワハハ「ゆみちんが一歩も動けずに抜かれるとはー」ワハハ

    優希「貰ったじぇ!」シュッ! バスッ

    清澄 12000-1000 鶴賀

    「そしてそのままもう一人抜いた!」「凄え!一人で点入れやがった!」「やるぜあのチビ!」

    優希「騒ぐな騒ぐな。東場の私はこんなもんじゃないじぇ」フフフ

    63 :

    ワハハ部長なのに4番は…

    64 = 59 :

    もう訳がわからねぇ!

    65 :

    誰かルールブックもってこい

    66 = 39 :

    点数がいかれてる
    麻雀的には正しいけども

    67 :

    そういえば黒バスの監督は斎藤千和さんだったね。淡が監督ってのイイ

    68 = 1 :

    藤田「両チームのPGは対象的だな」

    藤田「攻守ともにハイレベルでまとまっていて、味方を使う事に長ける加治木」

    藤田「守備はてんでザルだがスピードは随一で、自ら決める得点力に長ける片岡」

    藤田「どちらが良いと一概には言えないが、東場において片岡を止めるのは難しいだろうな」

    優希「まだまだいくじぇ~!」 グッ クルッ シュッ!

          パサッ(清澄 30000-1000 鶴賀)

    「また決めたー!」「しかも六翻プレイだぜ!」「何であのスピードで決められるんだ!?」


    かじゅ「親っパネで一気に三万点差か」フゥ

    ワハハ「分かっていたつもりだったけどとんでも無いスピードだなー」ワハハ

    かじゅ「あのペースで最後まで持つとは思えないが、好き放題させ続ける訳にもいかない。津山!」

    69 = 45 :

    芸術点でもあるんですかね

    71 = 1 :

    かじゅ「ふっ!」 バスッ!

    「上手いわね。ドラ2を入れての7700」

    優希「安い安い。点の獲り合いなら望む所…む!」

    かじゅ「そう簡単に大物手を和了らせる訳にはいかないな」

    睦月「私の方向からは絶対に抜かせない!」

    (Wチーム…!東場の優希のスピードを見て、もう手を打って来たか)

    (距離を多めに取ったディフェンス。優希に外のシュートが無い事も見抜かれてますね)

    72 = 1 :

    まこ「優希。ここは一旦ワシにパスを…」

    優希「たかだか二人で私を止めれると思ったら大間違いだじぇ。隙ありだじょ!」ダムッ!

    アナ「抜いた!」

    藤田「違うな、抜かせたんだ」

           バチッ

    優希「!?」

    ワハハ「来ると思ってたぞー」ワハハ 

    藤田「抜かせるコースを限定して、そこを狙ってカット。見事にハマったな」

    73 = 39 :

    シュートの翻数とは一体

    74 = 52 :

    一体どういう得点基準なんだ…

    75 :

    俺の知ってるバスケと違う

    76 = 1 :

    「カウンターになるわ!皆戻って!」

    ワハハ「佳織!」ビシュッ!!

    佳織「ひゃ、ひゃい!」パシッ! スッ

    まこ「シュートモーションに入った!?」

    「3000ポイントラインの遥か手前ですよ!?入る訳…」

    佳織「えーい!」シュッ!!!

    そのボールはとても大きな放物線を描いて―――

    池田「文堂。ちょっとそこのジュースとぐにゃあっ!?」 ボカッ!! 

    観客席の池田の後頭部に命中した

    77 = 52 :

    何油断してんだ、池田ァァッ!

    78 = 63 :

    池田なら仕方ない

    79 = 1 :

    優希「な、なんだじぇ?今の大ホームランは」

    「どんな役を狙ってたんだろう?」

    「いやいや。シュートフォームもめちゃくちゃだったし、あれはどう見ても…」

    アナ「素人…?」

    藤田「としか思えないな。さっきから一人だけ動きがたどたどしいから気になっていたんだが…」

    優希「準決勝まで来るチームに素人が混じってるなんて驚きだじぇ」

    「私達も合宿をする前はあんな感じでしたけどね」

    81 = 59 :

    「役を狙う」とは

    82 :

    何人抜けるか
    どんなラインで抜くか
    どの背番号ポジションでパスを回すかと密接な関係があると見た

    83 = 1 :

    佳織「ごごごごごめんなさいっ!つい力が入り過ぎてしまって!」ペコッ

    ワハハ「相変わらず佳織は下手っぴいだなー」ワハハ

    かじゅ「失敗があるのは折り込み済みだ。皆でフォローするから気にせずにどんどん打て」

    睦月「ウチのシューターは佳織だ。自信を持って行こう」

    ??「ファイトっす!かおりん先輩」

    佳織「皆…!はい!私頑張ります!」

    84 = 1 :

    「原村さん」ピッ

    「ナイスパスです!」ビッ! パスッ

    「原村も速いな…」「流石はインターミドルチャンピオン」「胸が揺れ過ぎてどれがボールか分かんないぜ…」

    かじゅ「一本返すぞ!」ダムダム

    まこ(…ワシのマークはあの素人じゃが、どうせボールは来んじゃろうし)

    まこ(離れて優希のヘルプに回っておくか)ススス…

    かじゅ(―――舐めたな)ニヤリ

    85 :

    なるほどじゃねーよwww

    86 = 1 :

    かじゅ「妹尾っ!」シュッ!

    まこ(な!)

    佳織「はい!打ちますっ!」ビシュッ!!!

    「またあんな遠くから…気持ちは分かりますが焦り過ぎです。部長!ポジションしっかり!」

    「オーケー!…あれ?いやでもこれひょっとして……」タラリッ

               パサッ

    まこ「なああああああっ!?」

    「は、入ったああああああっ!!!」「嘘マジっ!?しかも今どっから打った!?」
    「跳満ライン越えてるっ!!12000だ!!!」「スゲーーーーーッ!!!!」

    88 = 1 :

    まこ「あ、あんな無茶苦茶のシュートフォームで何で入るんじゃ…?」

    「ビギナーズラックです。たまたまです」

    (…ま、バスケには運の要素があるからそれも無くは無いだろうけど)

    (周りの反応を見ると恐らくは…)


    ワハハ「やったな佳織!」

    睦月「これで一気に差が詰まった」

    「加治木先輩のパスのお陰です!」

    かじゅ「あからさまな隙があったからな」

    かじゅ「私は一番確率が高い攻めを選んだだけだ。次も頼むぞ、妹尾」

    佳織「はいっ!」

    89 = 15 :

    バスケって運の要素あったんだ…

    91 :

    ふんふむ

    92 = 52 :

    まぁ運が絡まないスポーツもあまりないですし

    93 = 1 :

    かじゅ(ルール変更を聞いた時は、ふざけるなと思う反面)

    かじゅ(それなら現時点迄の戦力差はチャラになるから、努力すれば私達でも勝ち上がる事が出来るのではという希望も持った)

    かじゅ(しかしそう甘くは無かった。合宿中に、麻雀とバスケが意外と似ている事に気付いて)

    かじゅ(私達は急速に実力を伸ばす事が出来たが、妹尾の場合はそもそも麻雀も素人)

    かじゅ(運動も苦手と落ち込む妹尾に、私は何か与えられる武器は無いかと考え、シューターになる道を提案した)

    かじゅ(そして、それがハマった)

    かじゅ(妹尾のシュートフォームはお世辞にも綺麗と言えるものでは無く、滅茶苦茶な方向に行く事も多々あったが)

    かじゅ(それでもその打点は十分武器と言えるものだった)

    かじゅ(そしてその日から妹尾は一日1000本のシュート練習を欠かした事は無い)


    かじゅ「妹尾は立派なウチの戦力だ。舐めていると痛い目を見るぞ?」

    まこ「ぐっ…」

    94 :

    フォームレスシュートですか

    95 = 65 :

    そんだけやって場外かよwwww

    96 = 1 :

    アナ「お、驚きましたね。素人だと思われていた妹尾選手にあんな文字通り飛び道具があるとは…」

    藤田「バスケには運の要素があるからな。こういう事も起きる」

    アナ「でもこれは思った以上白熱した展開になってますね!」

    アナ「オーラスに入るまでどちらが勝つか分からない勝負になりそうです」

    藤田「それはどうかな…」


    「鶴賀もたしかに良いチームだが、やっぱり勝つのは清澄だろうな」

    「そうだね。チームプレイは鶴賀の方が上手だけど、一人一人のスキルは殆ど清澄が上回ってる」


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