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    元スレ和「え? どの学年が一番強いかですか?」

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    301 :

    >>300
    姫ちゃんがチーしてる

    302 = 227 :

    姫なさがチーしてる

    303 = 255 :

    >>300
    姫子が鳴いてる

    304 = 1 :

    @実況室

    「て……照が差し込みっ!!? まさか……そんなバカなことが……!!」ガタッ

    「落ち着けよ、菫ちゃん」

    「これが落ち着いていられますか……あと、私のことをちゃん付けで呼ぶのはよしていただきたい。虫唾が走る」

    すばら「な……何がなんやら……!!?」

    初瀬「え、えっと……弘世さん、チャンピオンのあれは差し込みなんですよね?」

    「わざわざ順子を崩していましたから、まず間違いないでしょう」

    初瀬「となると……チャンピオンがなぜ差し込んだのか……という話になってきますが……」

    すばら「ツモり四暗刻回避……でしょうか? しかし……チャンピオンの力をもってすれば……先に和了ってしまうことも可能だったのでは?」

    「それができなかったから……差し込んだのでしょう」

    初瀬「じゃあ……あそこで差し込まなければ妹尾選手が次のツモで和了っていた……とか?」

    「全ては闇の中ですが……和了り牌がまだ見えてなかった以上、その可能性はゼロではありません」

    初瀬「いや……いくら可能性があるとは言え……四巡目四暗刻は偶然にしてもひど過ぎます。成立させるほうも、差し込みで潰せるほうも……相当に人間離れしていますね……」

    すばら「よ……よくわかりませんがっ!! 妹尾選手がチャンピオンを直撃して場は東三局に進みますっ!!」

    305 = 150 :

    ここらへんがかおりんのおそろしいところ

    306 :

    菫さんキツいなさっきからw

    307 = 227 :

    だが、満貫で満足するかおりんでは無かったのである。
    もちろん、我々も含めた外野も

    308 = 1 :

    東三局・親:姫子

    姫子(鶴賀の妹尾佳織……わけわからんけど……とにかくチャンピオンを削ってくれたことには感謝するとですよ……やけど……この東三局は……何もさせん……私らがいただくとです……!!)

     姫子、二飜キーを天に放つッ!!

    姫子(おいでませ……!!)

     姫子配牌:五七九111234②③西西白:ドラ一

    姫子(配牌イーシャンテン……! 絶好とです……!!)タンッ

    かおりん「ポ、ポンですっ!!」

    (……)

    穏乃()タンッ

    姫子(ほい来たとですっ!!)

    姫子「リーチッ!!」スチャ

    309 = 1 :

    かおりん「それも……ポン!」タンッ

    (………………)

    穏乃()タンッ

    姫子「ツモッ!! リーチツモ……1300オールッ!!」パララララ

     姫子手牌:五七111234①②③西西:ツモ六:ドラ一・八

    姫子(見たとですか……!! チャンピオン……これが私と部長の力とですっ!!)

    (……牌……触れなかった……)ズーン

    穏:96200(10700) 妹:117900(-5300) 姫:105500(3900) 照:80400(-9300)

    310 :

    てるかわいいww

    311 = 1 :

    @実況室

    すばら「すばらっ!! 姫子さんの超速攻が決まりましたああああ!! チャンピオンに何もさせることなく東三局は一本場へと突入ッ!! 」

    「やるなぁ、あの下睫毛」

    初瀬「鶴田選手……二巡目、一筒ツモでテンパイしてから、チャンタへの変化を見ることなく迷わず九萬を切ってリーチをかけたあたりに……なにやらオカルトの気配がしますね。
     わざわざ飜数を下げたというか……一発を消されたことにも反応を見せませんでしたし……飜数が一定以上上がらないことがわかっていたというか……そんな感じの打ち方だった気がします」

    すばら(おおおおおっ!! 初瀬さん……小走さんばりのすごい分析力ですねっ!! バラしたら部長と姫子さんに怒られそうなので何も言えませんが、その指摘はかなり的確ですっ!! すばらっ!!)

    「個人的には、意識しているのかしていないのか、二度も照のツモ番を飛ばした妹尾選手に拍手を送りたいですね。あんなことをされたら、いくら照でも手の打ちようがない」

    「あれには笑ったな。チャンピオンも『そりゃねえよ』みたいな顔してたぜ」

    「正直、照がここまで押さえ込まれるとは、予想していませんでした。鶴田選手のことは警戒していましたが、まさか妹尾選手がこういう形で照の支配を乱してくるとは……照でさえ思っていなかったでしょう」

    312 = 1 :

    「なんだ、もう危機は去ったみたいな口ぶりだな。宮永照なら……これまでのマイナス分をあっという間に取り返して……すぐに他家を圧倒する……そんな風に思ってるのか?」

    「まあ……贔屓目かもしれませんが、そうですね」

    「なら……オレも身内贔屓で言わせてもらうぜ。あの妹尾佳織は……これくらいで大人しく終わるような……そんなタマじゃねえ。
     さっきの四暗刻テンパイ……差し込んだ宮永照には感心したが……逆に……差し込むことしかできなかったことでオレの中の妹尾の認識が改まった。
     チャンピオン相手じゃボコられる一方だと思ってたが……あいつの力が一時的にでもチャンピオンの上を行くなら……この副将戦……まだまだ荒れるとオレは思うぜ。それも……今までで一番荒れる……!」

    初瀬「今までもかなり荒れてましたけど……それを超えるっていうんですか?」

    「まあ……ただでさえ宮永照という選手が全国で最も場を荒らす高校生ですからね……そこに妹尾選手という未知の何かが加わる……予測は誰にもできません」

    すばら「宮永選手と妹尾選手に話題が集中していますが、現在個人成績トップは阿知賀高鴨選手、次いで二位は我らが鶴姫ですっ!! そして、その姫子さんの親番は継続中……どうなるかわからない東三局一本場、いま、賽が振られましたっ!!!」

    314 = 145 :

    そら(素人でただポンしてるだけだから)そう(うまく飛ばされるとか考えられん)よ

    315 = 1 :

    @対局室

    東三局一本場・親:姫子

    姫子(よし……チャンピオン相手にも部長のくれた『鍵』は通用するとです!! それがわかっただけでもさっきの和了りの意味は大きかとですよ。
     ここから……次は東四局二本場までは自力で打たんといけんとですが……ばってん、宮永照がたとえここから連続和了ばしても……せいぜい5800くらいで打ち止め……いける……勝てるかもしれんとですよ……あの宮永照に……!!!)タンッ

     七巡目

    (………………)タンッ

    かおりん「チーです」タンッ

    穏乃()タンッ

    姫子(妹尾佳織……捨て牌に索子がまだ一つも見えとらん状況で……索子のチー……まだそうやと決め付けるには早かばってん……染め手と見てよかとですよね。そいたら……一応生牌の字牌は持っとったほうが無難とですか。
     この人……さっきのツモり四暗刻……チャンピオンが差し込んだ風だったことも含めて……得体がしれん……もう少し様子を見たかとです……)タンッ

    (………………)タンッ

    かおりん「あ……えっと、ツモですっ!」パラララ

    316 = 147 :

    ナースの天敵にもなれそう

    317 = 1 :

     開かれたかおりんの手牌ッ!!

     それは姫子の予想通りに染め手ッ!!!

     しかし……その緑はあまりに深くッ!!!!

    かおりん「發……混一でしょうか。1000・2000は1100・2100ですっ!」

     かおりん手牌:22334488發發/(5)34:ツモ發:ドラ西

    姫子(ちょ……!!? そんな……その手でその鳴きは……いくらなんでもありえんとです……!!! も……もう意味わからんとですこの子……!!! というか……チャンピオンはこれに気付いてて鳴かせた……!!?
     ということは……さっきのツモり四暗刻も偶然じゃなかとですか……? なら……この子……まさかそういうオカルト持ち……!!? もし……私の考えば正しかとしたら……この場……私の想定を超えとっとです……!!!)ゾゾッ

    (………………)

    穏:95100(9600)妹:122200(-1000)姫:103400(1800)照:79300(-10400)

    318 = 1 :

    @実況室

    すばら「あわや……!! あわや緑一色……!!! なんなんでしょう!! 一体何が起こっているんでしょうか!!!?」

    初瀬「あそこで五索を鳴く人間がこの世にいるとは……別に二索が四枚見えていたわけでもないのに……ありえません」

    「そう言ってやるなって。妹尾は素人なんだからな。覚えやすい役である混一色につられるのは当然だ」

    「あんな序盤にあれほどの大物手を張るというのは驚異的ですね。しかも、これで二度目です。
     さらに言えば……そのどちらも、たったの千点で和了ればそれでいい照の先手を取っている。驚異的というより脅威的ですね。或いは狂異ですか……。照のテンパイ速度についていくのだって……普通の人間には非常に難易度の高いことなのに……」

    「これでほぼチャンピオンの一人沈みか……東場ももう終わるってのに、珍しいこともあるもんだな」

    「まったくその通りです」

    初瀬「ですが、チャンピオンの表情には特に動揺などは見られませんね。これも計算のうちなのでしょうか?」

    「まあ……ここで親番が照に回りましたからね。今くらいの点差なら、すぐにひっくり返せるとは思いますが……ただ、妹尾選手や鶴田選手の動きによってはそれも思うようにいかないかもしれません」

    すばら「さああ!! 大苦戦中のチャンピオンの親番ですっ!! ここで一気に盛り返すのか、否かっ!! 少しトラウマが疼きますが頑張って実況していこうと思いますっ!!!」

    319 = 13 :

    緑一色に突っ走ってたのか怖

    320 = 306 :

    かおりんの麻雀に対する情熱ってどのくらいなんだろ
    幾ら初心者でも役満和了ったらその役くらい覚えそうなもんだが、
    いつも人数合わせのつもりなら覚えてないってこともあるか

    321 = 1 :

    @対局室

    東四局・親:照

     五巡目

    「ロン……断ヤオ……1500」パラララ

    姫子「はい……」チャ

    姫子(何事もなかったかのように普通に和了りよっとですね……ま……まだこれくらいは……全然問題なか……!)

    穏:95100(9600) 妹:122200(-1000) 姫:101900(300) 照:80800(-8900)

    東四局一本場・親:照

     六巡目

    「ツモ……平和ツモ……700は800オール」パラララ

    姫子(ピンツモ……私と部長のこと……次の東四局二本場には『鍵』があることば最初のアレで見抜いとう思っとっとですけど……まったく意識ばしとる様子がなかとですね。
     それが油断なのか……余裕なのか……或いは制約なのか。わからんとですけど……さっきので宮永照の連続和了を止められるのは証明済み。次は満貫キー……ガンガン攻めるとですよ……!!)

    穏:94300(8800) 妹:121400(-1800) 姫:101100(-500) 照:83200(-6500)

    322 = 1 :

    東四局二本場・親:照

    姫子(満貫……おいでませっ!!)

     姫子配牌:三三五七6678④[⑤]⑥南發:ドラ⑤

    姫子(よし……! これで今局もいただきとですっ!!)

     一巡目

    「リーチ……」スチャ

    姫子(ダ……ダブリー……!!? 確か……花田んときもこげんことがあったとです……花田は字牌ば切って振り込んどったが……まさかまた似たような待ちしとるとですか……?
     浮いた字牌が切りにくか……くっ……ばってん……ここでオリたら……せっかく部長がくれた満貫キーが無駄になりよるし……ここで宮永照ば止められんかったら……下手すればこの東四局でこの対抗戦が終わっとです……!! どうする……!!?)

    かおりん(要らないよね……)タンッ

     かおりん、發切りッ!!

    (…………)

    姫子(み……道が出来た……!!!)

    穏乃()タンッ

    姫子(これで……一つ和了りに近付いた……!!)タンッ

    323 = 227 :

    最初の和了以降空気なお猿さんが

    324 :

    しえん

    325 = 1 :

    (…………)タンッ

    かおりん(んー……これも要らないよね)タンッ

     かおりん、南切りッ!!!

    (………………)

    姫子(おおおお!! 有難かね!!! これであとはテンパって和了るだけとですっ!!)

    穏乃()タンッ

    姫子(よし来た……これで……仕上げとですっ!!)タンッ

    (……………………)タンッ

    かおりん(んー……何切ろうかな……)タンッ

    姫子「それ……ロンッ!! 断ヤオ一盃口ドラ一赤一……8000は8600っ!!」パラララ

    かおりん「は……はいいっ!」

    姫子(流せたっ!! 宮永照の親ば流せたとですっ!! もう半荘も半分終わったのに宮永照は沈んだまま……これは……このあとにも南二局に倍満キー……そっから宮永照が連荘ばしても……また南四局二本場にはハネ満キーば使える……!!
     私はまだ……28600の点棒ば取れると……!! 勝ちが……勝ちが見えてきたとですよ……部長ッ!!)

    穏:94300(8800) 妹:112800(-10400) 姫:110700(9100) 照:82200(-7500)

    326 :

    あーこれあかんパターンや姫子

    327 = 1 :

     哩の奮闘もあり、副将戦後半を優位に進める姫子ッ!!

     チャンピオン宮永照の不振もあり、勝ちを意識し、高揚する心ッ!!

     しかし、姫子が笑顔でいられたのはここまでッ!!

     場は南入、副将戦後半の折り返しッ!!

     だが、それは折り返しではなく、悪夢の始まりッ!!

     長い長い、地獄のような南場が始まる……!!

     そのきっかけとなる南一局……前触れもなく唐突に走るは――激震ッ!!!

    328 = 1 :

    @実況室

    すばら「姫子さあああんっ!! すばらあああああ!!! チャンピオンの連荘がたったの二回でストップ!!!! その上一度目の親が流れましたああああ!! これは本当に本当にすばらですっ!!!」

    初瀬「また……妹尾選手が無自覚に鶴田選手をアシストしましたね。妹尾選手は別に配牌が良かったわけでもなかった。なら、役牌の南と發はもう少し大事にしてもよかったと思います。
     それを、第一打からあっさり手から落としました。確かに……一枚しかない字牌を問答無用で捨てるというのは……初心者にありがちなことですが……」

    「照のダブリー……準決勝の先鋒戦を見ていた鶴田選手への威嚇の意味があったのでしょうが、妹尾選手の字牌切りによって逆効果になってしまいましたね。門前で手を進めていれば、もう少し違った結末になったかもしれません」

    「にしても妹尾は進歩がねえなぁ。県大会のときから……もうかなり時間が経っているはずだが、ちっとも打ち方がサマにならねえ。まあ……原因はわからなくもねえが……」

    すばら「原因……と言いますと?」

    「あいつはな……まあ、見ててなんとなくわかったかもしれねえが、偶然なのかなんなのか、たまにデカい手を張るんだよ。県大会の決勝、個人戦、それに四校合同合宿でもそうだった。
     だが……それが、あいつ自身にとって必ずしもプラスかというと、そうでもねえ」

    初瀬「どういうことですか?」

    329 = 1 :

    「普通は、初心者のうちは負けるだろ? 特に、大会に出てくるようなやつらは、どいつもこいつも練習に練習を重ねて技術を高めている。本来なら、人数合わせとして参加してる妹尾は、そこで大負けしてもおかしくはなかったんだ。
     そんで……もし妹尾が負けてたとしたら……悔しくて……強くなろうとするだろ? 誰もが、始めたばかりの頃は下手くそで、下手くそだから負けて、負けて悔しいから勝てるように頑張る。そうやって人は強くなるんだ。
     だが……妹尾は負けなかった」

    「確かに……最初は勝つことよりも負けることのほうに意味があったりしますからね。負け過ぎても自信ややる気を失うだけですが……本当に強い選手というのは、どこかで一度は挫折を経験しているものです」

    「だろ? だが……妹尾はそうじゃねえ。なんつーか、麻雀の神様なんてのがいたとして、あいつはそれに甘やかされて育ってやがる。あいつのいた鶴賀は部員が五人しかいない。だからレギュラー争いなんてものとは無縁。
     大会に出れば、司令塔である加治木がうまいこと策を授けて、初心者でもそう簡単に負けないように尽力してくれた。
     そんでもって……決勝では四暗刻ツモで区間一位……もちろんあいつ自身の努力を否定する気はねえが、普通の初心者よりも格段にいい環境で打っていることは確かだ。世の中にゃ、高校の三年間をずっと応援席で過ごすようなやつだっているのによ」

    初瀬「うっ……耳が痛いです」

    330 = 1 :

    「宮永照は……牌に愛された子だったか。そんで、荒川憩が牌を愛する子。だとしたら、妹尾佳織は『牌に溺愛された子』なんだとオレは思う。あいつの巡り合わせの良さを見てると、そんな風に思えてならねえんだ。
     あいつは牌に好かれ過ぎている……それゆえに、あいつ自身の力が育たない。ま、それほどまでに愛される才能は天性のもので……そこまで含めてあいつ自身なんだから、初心者であろうとなんだろうとあいつが強えのは認めてもいい。
     強さにも色々あるってこったな」

    「そうですね。世の中には神代選手のような強さも存在します。妹尾さんがその一人だったとしてもおかしくはない」

    初瀬「毎局九蓮宝燈を和了るような人なんて……もう一人で十分なんですけど……」

    「初瀬ちゃんは本当にオカルトに厳しいなぁ。ま、あいつが強いのか弱いのかは自分の目で確かめてみろよ。妹尾佳織は果たして神代小蒔レベルなのか……神代ほどではないのか……或いは……神代すら凌駕する化け物なのか……」

     直後、走る――激震ッ!!

    初瀬「え……? えええええええ!!? いやいや……ちょっと待ってください……!!? これは……!!」

    「おいおい……あのド素人……!! 煽っといてなんだが……これはいくらなんでもやり過ぎだろ……!!!」

    「妹尾佳織……一体……長野には何人の化け物がいるんでしょうか……!!」

    かおりん『えっと……ツモのみですっ! 500オール!!』

    すばら「うわあああああああああああ!!!? こ……これはああああ――!!!!!」

    331 = 1 :

    @対局室

    南一局・親:かおりん

    姫子(ん……どうしたと……親の妹尾……第一打から何をそんなに悩むようなことがあるとですか……? それに……チャンピオンもチャンピオンで……さっきから配牌ば開けもせんとなんばしよっとです……?)

    かおりん(えっと……あれ……? これ……どうすればいいのかな……? リーチ……をかけたらフリテン……? でも……和了るには役がないような……?)

    穏乃「妹尾さん、どうかしたんですか?」

    かおりん「あ、ご、ごめんね、待たせちゃって。え……えっとね、なんていえばいいんだろう……そう、もしもっ! もしもの話なんですけどっ!
     穏乃ちゃん、手が三つずつ三つずつで揃ってて切る牌がないときってどうします? あ、役がないときの話ね……」

    穏乃「え? 役、ありますよ。鳴いてなければツモじゃないですか!」

    かおりん「ああっ!!? そっか、ありがとうっ!! そっか、ツモ!! そうだよね! なんかこう……親だと最初だけは山から引いて――って感じじゃないから、すっかり忘れてたっ!!」

    穏乃「親も最初は山から引いてるんですよ。手順を省略してるんですっ!」

    かおりん「え……? あっ、ああ! そうなんだっ!! それで親だけは最初十四枚なんだねっ!! 初めて知った!! うん……勉強になった! ありがとう、穏乃ちゃん!!」

    穏乃「いえいえ。さ、じゃあどうぞ、妹尾さんの第一打ですよっ!」

    かおりん「あ、ううん。違うの。もう大丈夫っ!」

    穏乃「?」

    かおりん「えっと……ツモのみですっ! 500オール!!」

    穏乃「」

    332 = 88 :

    聞くなwwww

    333 = 227 :

    かおりんwwwwww

    335 = 19 :

    かおりんwwwwwwwwww

    336 = 150 :

    天和とかまじすか・・・

    337 = 1 :

    @混成チーム控え室

    かおりん『えっと……ツモのみですっ! 500オール!!』

    末原「……加治木さん、あんた、どえらい後輩持ってはりますな……」

    かじゅ「いや……私も……驚いているところだ……」

    小走「これをやられると……さすがの宮永照もお手上げだな」

    @三年選抜控え室

    かおりん『えっと……ツモのみですっ! 500オール!!』

    「いやいやいや……それはないでしょ。ゆみったら……ちゃんと全部の役名教えておきなさいよ。この世の中……一生に一度もその名を使うことなく死んでいく人ばかりだというのに……」

    美穂子「お……思わずもう片方の目が開いてしまいました……!」

    @二年選抜控え室

    かおりん『えっと……ツモのみですっ! 500オール!!』

    透華「や……やってくれましたわねっ……妹尾佳織っ!!」

    「驚天動地……これは天晴……!!」

    338 = 13 :

    天からの授けものじゃいくら照や覚醒後の穏でもどうにもならないw

    339 :

    ものすごい煽り方もあったもんだな

    340 = 1 :

    @一年選抜控え室

    かおりん『えっと……ツモのみですっ! 500オール!!』

    モモ「かおりん先輩……それはちょっとやり過ぎっす……!!」

    「わあああ!! すっごい!! すっごいイケてるっ!! えっ、あの人いつもあんななの!!?」

    モモ「いやいや……あんなのがいつもだったら私らの心臓がもたないっすよ……いつもはせいぜい四暗か国士……あんなのは……初めて見たっす……」

    優希「和ちゃん、今こそ得意の決め台詞を言うといいじぇ!」

    「決め台詞にしてるつもりはありません。まあ……しかし、非常に起こりにくい偶然とは言え……確率的にありえるから、あのような和了りにも名前がついているのです。ありえないなんてことは、ありえません」

    「言うても……ほとんどありえへんと同義みたいな……使われることは滅多にない役やけどな……」

    「そうですね。だからこそ……あれは特別な名前を持っているんです。九蓮宝燈がまたの名を天衣無縫とも言うそうですが……それを除けば、役名に『天』の一字が入る役は……現行ルール上、たった一つしかありません」

    (お姉ちゃん……!)

    341 :

    これ同卓してたら二度と麻雀しなくなる自信あるわ

    342 = 1 :

    @対局室

    かおりん「え……あれ……?」オロオロ

    穏乃「」

    姫子「」

    かおりん「え……みなさん……どうかしました? あれ……? 私……何かチョンボしちゃいました……ご、ごめんなさいっ!!」

    「……チョンボじゃない……申告ミス……それは天和……」

    かおりん「あっ、これ、てんほうって名前なんですかっ?」

    「……そう……」

    かおりん「あの……ごめんなさいっ! 私、てんほうってまだ和了ったことなくて……何飜ですか……?」

    「……役満……」

    かおりん「あっ!! 役満!!! どうりで和了ったことも和了られたこともないと思いました! じゃあ……改めまして……!!」

     かおりん、自信満々ッ!!

    かおりん「てんほうっ! 16000オールですっ!!」

    姫子(もううううううううううううありえんとです!!!!!!!!)

    穏:78300(-7200) 妹:160800(37600) 姫:94700(-6900) 照:66200(-23500)

    343 = 156 :

    こりゃギギギーが来るな…

    344 = 145 :

    ・・・(アカン カオリンしんでまう)

    345 = 227 :

    ネトマのサンマでもブチ切れするレベル

    346 = 1 :

    @実況室

    すばら「おおおおおおおおおおお!!!! 二年選抜・妹尾選手、対抗戦通算二度目の役満和了ああああ!!!! それもててててててて天和おおおおおおおおおおおお!!!!! これは信じ難い!!!!」

    「あの女……本当にやりやがった……いや……さすがに想像以上だな、これは」

    「天和なんて……生きているうちに見られるとは思っていませんでしたよ」

    初瀬「今の一撃で妹尾選手が全てを持っていきましたね。この対抗戦が始まってから……これだけ一位と他の点差が開いたのはこれが初めてです。それも……チャンピオンをラスに回しての断トツなんて……誰が想像できたでしょう」

    すばら「すばらっ!!! すばらですっ!!!!」

    「だが……まあ、これで終わるわけがねえよな」

    「ええ……そうですね。あいつのことです……この展開すら……予想していたことでしょう」

    初瀬「そう言えば……今あの方は……配牌を開けませんでしたね」

    すばら「み、みなさん、どうしたんですか!?」

    「煌ちゃん、トラウマに耐える準備はできてるか?」

    すばら「えっ……?」

    初瀬「たぶん……この半荘……本当の荒れ場はここからだと思います」

    すばら「ええっ……!?」

    「様子見は終わりということです」

    347 = 134 :

    バケモンや……

    348 = 1 :

    すばら「よ、様子見っ!!? え、だって、もう南場ですよっ!!? だって……だってあの方は東一局で……」

    「そうです。宮永照は、東一局で相手の性質を推し量る。けれど……この間のインターハイ、花田さんや園城寺さん、それに松実玄さんの頑張りを受けて……あいつもあいつなりに対応しているんです。
     人は予想を超えてくる……ならば、その想定外すらも想定して打てば……ますます勝ちが磐石になる。照は相手の性質だけじゃない……鏡には映らないことまで……きちんと自分の目で確かめて打つようになりました。そのための……東場です」

    すばら「まさか……!!? で、では……姫子さんと白水部長のアレも……妹尾選手の役満も……もう見切ったということですか!!?」

    「さあ……そこまでできているかはわかりません。様子見であれなんであれ、鶴田選手と妹尾選手があの宮永照をラスに追いやった事実に変わりはありません。あの二人は強い。もちろん高鴨選手だって強いでしょう。
     しかし……宮永照という存在は……全国高校生雀士一万人の頂点に立つあいつは……最強です」

    初瀬「始まりますか……チャンピオンの連続和了……!!」

    すばら「ひいいいいいい……!!!」ガタガタ

    「四暗刻・緑一色テンパイで強制的に手を止めさせ……その上で天和なんてどうしようもない役満を和了ってくる妹尾……それに何やらオカルトめいた和了りでちょこちょこと連続和了に待ったをかけてくる鶴田……。
     宮永照にしてみれば、全国でもこれほどまでに戦いにくい相手はいなかっただろうな。強力な支配力を跳ね除ける初心者と……凶悪な連続和了を許さない能力者……宮永照の持ち味がかなり削られていることは否めない。
     だが……その程度で負けるようなやつが……三年連続個人戦一位なんて偉業を成し遂げられるはずがねえ……!」

    すばら「もううう脅かさないでくださいっ!! まともに実況ができなくなりますっ!!」

    「今までまともな実況なんてしていましたっけ?」

    すばら「ひどいっ!!!」

    初瀬「あの……南一局一本場が始まりましたけど……」

    349 = 149 :

    なにげなく初瀬が成長してる?

    350 = 137 :

    やっべぇ
    かおりんさすがやでぇ


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