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    元スレ和「え? どの学年が一番強いかですか?」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 全国選抜学年対抗戦 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    202 = 1 :

    「渋谷の手に白が一枚あって、白水選手が一巡目に白を切った。もし仮に、他家の手に白が二枚あったなら、渋谷の連荘を止めるためにその場で鳴いてもおかしくはないはずです。
     また、他家の手に白が一枚しかなかったのなら、次の二巡目で、白水選手が一枚見せたことでほぼ用なしとなった白は、手から落とすのがセオリー。しかし……二巡目に白を捨てた選手はいなかった。
     ということは……残る白二枚は……山の中に眠っている確率が高いということです。そして……それはいずれ誰かの手に舞い込んだとき、ほぼ確実に浮きます。ベタオリされない限り……海底までに出てくる可能性は大きい」

    「あの眼鏡ちゃんは、とりあえず最初になんでもいいから字牌を抱えて、残りの手を進めながら数巡様子を見て……もっとも浮きそうな牌を待ちに据える――って感じに動いてる。
     いつかどこかで誰かの手に入ったとき……確実に浮く字牌……初めからその一点に狙いを定めてんだ。
     もちろん、いつもいつも出てくるわけじゃねえし、警戒されたらそれまでだが……息を潜めて獲物が少しでも隙を見せるのを待ってんだろうな……いつでも喰らいつけるように準備してよ。なんつーか、端から出和了りにしか興味ねえように見えるな」

    初瀬「でも……それ、バレたらわりとかわされやすいんでは……?」

    「そういう側面もあります。しかし……渋谷の狙いが浮いた字牌だとバレることで……中盤以降……他家が浮いた字牌を切りにくくなるという側面もあるんです。
     攻撃は最大の防御ではないですが、そうやって相手の手を遅らせておいて、案外さくっと平和をツモったりもしますよ、あいつは。ま、それもあくまで次の出和了りのための……布石に過ぎないんですが」

    すばら「な……なんだか物騒な感じですね……!」

    「あいつは元々そういうやつなんです。あんな大人しそうな顔をしているが……プレイスタイルは獰猛で狡猾な超攻撃型……出和了りにしか興味がない、というのは本当みたいです。
     なんでも……これは通るだろうと思って打った牌を直撃されたときの……人の絶望した顔を見るのが好きなんだとか。うちの亦野誠子は白糸台のフィッシャーと呼ばれていますが……対して渋谷のほうはハンターと呼ばれていましたね。
     思えば……去年と一昨年の親善対局で照から直撃を取った下級生は……渋谷尭深ただ一人だったような気がします」

    203 = 1 :

    初瀬「そっか……! 浮いてる字牌を見定めなくちゃいけないから……渋谷選手は第一打に字牌を切ることが少ない……! さっきちらっとお聞きした渋谷選手の能力とは……確かに相性が悪いプレイスタイルですね!」

    「そういうことです。去年までのあいつの第一打字牌率は……大星淡と並ぶほどに低かった。それが……今年になってからのあいつはまるで逆。第一打はほとんど字牌しか切らない。
     まあ……どちらも渋谷が努力して掴んだプレイスタイルです。良し悪しは私たちが決められることじゃないでしょう。ただ……あいつ自身は去年までの打ち方のほうが好きみたいですね。
     しかも、今日のキレを見る限り……あいつ……こっそり練習していたみたいです。二軍だった去年までよりもずっと無理なく自然に打っている。今なら……あの打ち方でも十分レギュラーとしてやっていけるでしょう」

    「方やじっくりと収穫を待つ農婦で……方や瞬時に獲物に喰らいつく狩人か。もし……今は相反するこの二つのプレイスタイルを融合させることができたとしたら……あの眼鏡ちゃん、相当な打ち手になるぞ。こりゃ来年の白糸台も手強そうだな」

    すばら「さあさあ! 豹変した渋谷選手に他家はどう動くのでしょうかっ!! この連荘にストップをかけるのは一体誰になるのか!!? 山場の東四局二本場ですっ!!」

    (尭深……楽しそうだな。私は……入部早々照に一撃を食らわせたお前のその打ち方が……嫌いではない。
     来年はお前たちの年になる……私や照の我儘で……今年のお前には無理をさせていたのかもしれないが……私たちがいなくなったら……お前の好きなように好きなだけ打て。
     そのための試運転として、そこにいる面子はちょうどいい。その三人に勝てるようなら何の文句もない……本当の自分らしさを見つけろ……尭深……!)

    204 = 150 :

    たかみー怖えぇ!

    205 = 1 :

    @対局室

    東四局二本場・親:尭深

    尭深()タンッ

    (松実宥ば警戒かと思うたら今度は渋谷尭深か……気が抜けん対局とね……楽しか……!)タンッ

    (また第一打が字牌じゃなかった……ってことは……この局も字牌単騎狙い……? いつもいつもリーチしてくるわけじゃないんだろうから……テンパイ気配を感じたらダマだったとしても注意しなきゃ……)タンッ

    (うううう……六万点台……! これは……ヤバい……かなーりヤバい! ただでさえ宥姉と新道寺の部長が手強いってのに……この上渋谷尭深まで出和了り重視のスタイルに切り替えたなんて……!
     鳴ける鳴けないのレベルじゃなくなってる……!! どーすんの、何切んの、私っ!?)タンッ

    尭深()タンッ

    (まあ……牌譜をよう研究したところで……それが役に立たんこともある……私は去年までは化け物揃いの先鋒で揉まれとった……そのときの異常事態に比べれば……こんなのは全然大したことなか……)タンッ

    (そろそろ……危ない……かな……ツモりたい……暖かいの……早く来て……)タンッ

    (手が……進まないー……!)タンッ

    206 = 1 :

    (渋谷尭深……公式試合やなかここで……今までと違うスタイルを試しとるんやろか……それとも……こっちが本当の渋谷尭深なんやろか……わからん……わからんが……打ち方ば変えたくらいで突破されるほど……私ら三年は甘くなか……それを教えてやっとよ……!)

    尭深「リー……」

    「ロン。タンピン……2000は2600」ゴッ

    尭深「…………はい」チャ

    (ブレん……か。これくらいの失点は折り込み済み……もっと言うたら関係なかって感じとね……それほどまでに出和了りにこだわるんか……変わった子や。ま、何はともあれ……これでリザベーション・ツー……クリア……!)

    (ふう……ひとまず連荘が止まった……うーん……できればもっと取りたいけど……どうしよっかな……)

    (なっっっっっっんもできてなーい!!!!)

    憧:69900(-20900) 尭:126900(2300) 哩:89800(-9400) 宥:113400(28000)

    208 = 1 :

    南一局・親:哩

     六巡目。

    「ツモ。断ヤオ三色ドラ一……2000オール」

    尭深(……)

    (速い……白水さん……これで点数をほとんど元に戻してきた……やっぱり……一撃当てたくらいでは止められなかったか……)

    (な……鳴いて速攻……!? そういうのは私の得意技なんですけどー!?)

    (ふん……新子……目に見えてうろたえとうね。なに……一年生が出来るようなことは……三年にだって出来っとよ)

    憧:67900(-22900) 尭:124900(300) 哩:95800(-3400) 宥:111400(26000)

    209 = 1 :

    南一局一本場・親:哩

    (これは……本気で……笑えないっての……!)タンッ

    (しくったなぁ……マイナス22900点とか……ザンクを何回刻めばプラスにできるわけ……? いや、六回だけどさ。南入してんのに六回も刻むチャンスなんてないでしょ!
     もう……親倍なら一発でプラスにできんのに……! ん…………あれ……? ってか私……公式戦で親倍なんて……和了ったことあったっけ……?)タンッ

    (あれ……ちょいちょい嘘でしょ……? 親倍……和了ってない……? いつから……? 思い出せない? 思い出せないくらい……ずっと……? そんな昔から私は親倍を和了ってないってこと……!?)ゾッ

     憧、愕然ッ!!

    (待って待って……!? なんでそんなことになってんの? おかしくない? 練習のときは? どうだっけ? 他のみんなはどうだったっけ?
     あれ……っていうか……親倍ってどうやったら……どんな風に手を進めたら……作れるもんなの……? だって……宥姉の紅孔雀も……玄のツモドラ八も……あの二人だからできることで……)ガタガタ

    (わかんない……! 高い手ってどうやって和了んの……!? なんか……ついつい……セーラとか渋谷尭深とか……高い手ばっかの選手と戦ってるうちに……私……安いのでしか和了れなくなってる……?
     いや……でも……普通にやったら火力で押し負けるんだからさ……速攻で勝負するしか私にはないわけで……え……? でも……ちょっと待って…………?)

    (普通にやったら火力で押し負ける……? なにそれ……何が普通なの……フツーって何? 何を根拠に……私……そんなこと……考えちゃってるわけ……? そりゃ速攻は好きだけどさ……!
     でも……なんか恐い……!! なんなの……この……火力では勝負できないっていう……刷り込み……!! 速攻で流さなきゃ食われるっていう強迫観念……!! いつの間に……私……こんな風になってたの……!!?)

     憧、大混乱ッ!!!

    210 = 1 :

     ――回想・阿知賀高校麻雀部・インターハイ県予選前――

    晴絵「憧、お前、小学生の頃に比べると見違えたな。いつの間にそんな鳴きが上手くなったんだ?」

    「さあー。考えたこともないけど。なんとなく、今鳴けばいけそうな気がするっ! ってときに鳴くと、けっこうサクサクっと手が進むのよね」

    晴絵「憧だけは中学の頃も麻雀部だったんだよな、そのときはどうだった?」

    「どーだろ。ここまで鳴きが上手くハマることはなかったかな。なんか、阿知賀の麻雀部で全国行くぞってなったときから……中学のときよりも感覚が研ぎ澄まされたっていうか……そんな感じがする。
     元々、速攻は好きだったし。中学の頃も速攻だけは部内一だったしね」

    晴絵「へえ、やるじゃないか」

    「まあ……あの頃は晩成でレギュラー取るつもりだったからさ……そうやって一点集中で得意分野を伸ばしたほうが控えに入りやすいはず、って打算があったのかも。
     和みたいにオールラウンドに打てるならそれに越したことはないけど……私はそんなに頭良くないから……せめて、部内でこれだけは誰にも負けないって強みを持ちたかったっていうか……そういう感じ」

    晴絵「ふむふむ。なんか……でも、それは少しもったいないような気がするな」

    「もったいない?」

    晴絵「だって、オールラウンドに打てるならそれに越したことはない……って思ってるわけだろう? なのに、わざわざ、いくら得意分野だからといっても、武器を一つに絞ることはないんじゃないか?」

    「でも……私から速攻を取ったら何も残らないよ。付け焼刃の武器じゃ……全国には通用しないでしょ?」

    晴絵「うん、それはそうだ。だから……憧の鳴きのセンスはこれからインターハイまでもっともっと鍛えてやる。全国で勝ち抜くには……力もそうだが運も必要だ。どんなに強い武器を持っていても、相性次第では負けてしまうことがある。
     けど……全国ではたった四試合で優勝が決まる。たった一本の刃だけで……道を切り開ける可能性も低くはない。今からできることは……お前が今持っているその一本の刃を……徹底的に磨くこと」

    「ま、そうなるよね、フツー」

    211 = 1 :

    晴絵「だが……インターハイは今年だけじゃないだろ? お前とシズには来年も再来年もある。そのときに、中学からのお古の武器一つじゃ心もとない。この大会が終わったら、速攻ばかりのスタイルは卒業だ。武器は……多ければ多いほどいい」

    「でも……今更私に新しい武器が持てるかなぁ。速攻じゃないとしたら、回し打ちの技術とか、読みの深さとか、防御系のスキルを鍛える感じ? なんかパッとしないねー」

    晴絵「なんでそういう発想になるんだよ。普通に火力を上げたっていいだろ。狙った相手にハネ満をぶちかます能力……! とかな。ハハ……まあ狙う相手は選んだほうがいいけどな……ハハハハ……」

    「火力ぅ? 私がぁ? えー、無理無理」

    晴絵「ん? なんでそう思う?」

    「え……? え……なんで……だろ……」

    晴絵「ははーん……なるほどな。そういうことか。つまり、それがお前の成長を止めてる壁ってわけか……」ニヤッ

    「晴絵……?」

    晴絵「憧さ、お前、もっと自由に麻雀打てよ。大丈夫……お前にはその力がちゃんとあるから。きっと……全国の舞台に立てばわかる。そのためにも……この奈良県でくすぶっていてはダメだ。絶対に……県予選に勝とうなっ!」

    「え……ちょ……晴絵……それどういう……こと……?」

    晴絵「なんだ、気付いてないのか? まあ……無理もないか。あのな、お前は――」

     ――――――

    213 :

    トラウマ再発レジェンド支援

    214 = 150 :

    ほう

    216 = 67 :

    仲間が最大の壁ってのはええな

    217 = 150 :

    なにやら熱い展開ですなぁ・・・

    218 = 137 :

    レジェンドや小走先輩が最近になって評価され出しているのは良い風潮です

    220 = 1 :

     十巡目

    「チーッ!!」

     憧手牌:二二四五233346④⑤⑥:チー六:ドラ3

    (信じろ……私……! 殻を破れ……壁を壊せ……幻惑を砕け……!! 私にだって……できるんだ……!! だって……この場に玄はいないんだから……信じろ……私の力を……!!)タンッ

    尭深(……)タンッ

    (お……鳴きよった……やけど……速攻にしては仕掛けるんが遅かね。松実宥が鳴きを封じとんのが効いてるのか……それとも……別の何かと……?)タンッ

    (憧ちゃん……いつもの鳴きと少し違う……? 食いタン三色っぽい感じだけど……それだったらその捨て牌はちょっと変……何か……狙ってるのかな……?
     でも……赤は私が持ってるし……あるとしたらドラを抱えてるパターン……でも……普段の憧ちゃんならドラは雀頭にする。
     というか……玄ちゃんのせいかな……ドラ待ちをしてる憧ちゃんなんて私は見たことない……だったら……三色とはズレてるし……これは通る……よね……)タンッ

     宥、生牌のドラ切りッ!

     ドラゴンロードが不在のこの場において、その恐ろしき龍は、限りなく自由ッ!!

     時として敵になり……また……味方にもなるッ!!

     新子憧……その龍の首を……龍への恐怖を――身の丈を超えるような大太刀を以て――断ち切るッ!!!

    「断……ヤオッ!! ドラ四……ッ!! 8000は――8300ッ!!」

     憧手牌:二二23334④⑤⑥/(六)四五:ロン3:ドラ3

    221 = 1 :

    (あ……憧ちゃん……!? く……玄ちゃんじゃないよね……!? あの……あの憧ちゃんが……喰いタンの……ドラ四……!!? その手から六索切りって……自分から鳴き三色を捨てたってこと……?
     点数は変わらないはずなのに……わざわざ残り一枚しかないドラをカンチャンで待つなんて……こんな憧ちゃん……初めて見た……!)

    (よ……よかったぁ……ドラが赤い牌じゃなくて助かった……! ハハ……いける……!! 鳴いても作れるじゃん……高い手……!!
     これが満貫……8000か……セーラはよく和了ってくれちゃってたし……玄なんか満貫どころじゃないのばっか和了ってるけど……私にとっては……なんかこれ……久しぶりの感覚かも……!! でも……すんごい気持ちいい……!!!)ビビクンッ

    (対局中になにを感じとっとね……こいつ……新手の変態か……?)

    尭深(……)

    (さあ……次も狙うぞ……! 宮永照じゃないけど……8000の次は12000……!! 親満か子ハネ……!! それも……鳴いて和了ってやる……!!! 今よりも速くっ!! 今よりも高くっ!!
     速くて高ければ……あの玄にも勝てる……!! 玄がドラ爆で数え役満を和了るっていうなら……私はインパチを三回刻んでやるっ……! 私は……阿知賀のナンバーワンになるんだ……!!)

    「さあて……やーっとエンジンかかってきたかもねっ……!!」

    (憧ちゃん……!! よーし……負けて……られないよ……!!)

    憧:76200(-14600) 尭:124900(300) 哩:95800(-3400) 宥:103100(17700)

    222 = 1 :

    @実況室

    すばら「新子選手のドラ四が松実宥選手を直撃いいいい!! 前半とは攻守逆転っ!! 阿知賀対決はまだまだ結果が見えませんっ!!」

    初瀬「あ……憧が……憧がドラ四……!! 何が起こってんの……これ……!!」

    「あいつもあいつで進化してるってことだろ。インターハイとは微妙に打ち方を変えたみたいだな。というか……心構えを変えたっつー感じか。どっちにしろ、対局中に伸びるってのは一年の凄みだよな。二、三年だとなかなかこうはいかねえ」

    初瀬「すごい……!! すごいよ憧……!! なんだかな……いつの間にこんなに離れちゃったんだろう……」

    「心配しなくても、初瀬さんだって今日初めて会ったときに比べると随分とたくましくなってますよ。負けないように頑張ってください。言うほど、あなた方の差は開いていないと思います」

    初瀬「はいっ!!」

    すばら「まさに群雄割拠といった感じの場になってまいりましたああ!! あちこちで戦いの火花が散っておりますっ!! この場を最終的に制するのは誰なのか!!? できれば部長であってほしいっ!! ファイトです、部長っ!!」

    「実況か応援かどっちかにしろ」

    すばら「申し訳ありませんっ! ついエキサイトしてしまいました……!! とにかく、南二局に入りますっ!!」

    223 = 219 :

    哩さんあなたが何を言いますか

    224 = 1 :

    @対局室

    南二局・親:宥

    (東三局……東四局二本場ときて……この辺りでもリザベーションしたかとことね)

     哩配牌:一五五六①①⑤⑥5567白:ドラ白

    (悪かなか……こんなら……姫子にいい鍵をプレゼントできそうやね……そいたら……今日最高の縛りで行くとね……リザベーション……フォー!!)

     首ッ! 両手首ッ! ふとももっ!!!

    (さあ……姫子……絶対和了ったるけん……チャンピオンに……目に物見せてやっとよ……!!)ゴッ

    @特別観戦室

    姫子(あん……部長……////)ビビクンッ

    姫子(あんまり……縛りを強かしよっと……反応で宮永照に気付かれるけん……でも……こういう人に見られてるとこで我慢ばしよるんも……なんか新鮮でよかとですね……!!)

    姫子(四飜縛り……!! 倍満キー……部長……信じて待っとっとですよ!!)

    (……………………)

    225 = 137 :

    憧ちゃん新手の変態だったんか

    226 = 27 :

    いや、哩さんが言うのはなんか違う

    227 :

    大将戦は
    咲和、玄灼、久キャップ、まこ恭子か
    まこフルボッコの予感www

    228 = 1 :

    @対局室

     十一巡目

    「ロン……!」パラララ

    尭深(……!?)

    「なんね……字牌単騎はあんただけのもんやなかとよ……特にドラは気をつけんといけんやろ……たとえ地獄単騎になっとうてもな……三色ドラドラ……8000と」

     哩手牌:五六七①①①⑤⑥⑦567白:ロン白:ドラ白

    憧:76200(-14600) 尭:116900(-7700) 哩:103800(4600) 宥:103100(17700)

    229 = 145 :

    わかめはんもうでたで

    230 = 219 :

    >>227
    漫恭子じゃなかろうか

    231 :

    >>227
    スズちゃんじゃないんですかねぇ

    232 = 27 :

    咲さん無双しかみえないんだが……

    233 = 1 :

    @実況室

    すばら「すばらああああっ!! すばらすばらすばらっ!! すばああああらっっ!!!!!」

    「うっせーよ……」

    「新子選手のお株を奪う速攻を見せたかと思えば……今度は渋谷に対して字牌単騎で意趣返し……さすが北九州最強は地力が違いますね。三年選抜の名に相応しい闘牌です」

    「ホレ見ろ。煌ちゃんがそのザマだからこっちが実況始めちまったじゃねえか。こりゃ煌ちゃんはクビだな」

    すばら「えええ!? それはすばらくないっ!!!」

    初瀬「白水選手は本当に安定して力強い打ち方をしますね。一時は親倍直撃で五万点以上離されていた混成チームに、完全に追いつきました」

    「初瀬ちゃんもこの通りだ。具体的な数字を咄嗟に出して実況するあたり、同じ単語しか言えないテンション要員の煌ちゃんとは言葉の説得力が違うな」

    すばら「す、すいませんでしたあああ!! ちゃんと実況します! しますからあああ!!」

    「さあっ! 一位から三位までがたったの一万ちょいの間にひしめく大混戦だっ! 四位の一年選抜にはちっとばかり苦しい展開だが……まあまだまだチャンスはあるだろ!!
     どう転ぶかわからねえ戦いもいよいよ南三局と四局を残すのみっ! お前ら、一瞬たりとも目を逸らすなっ!! 戦いは最終局面に突入だぜ!!」

    すばら「……」

    「どうだ、オレの実況は?」

    すばら「いや、それはないです」

    初瀬「井上さんキャラ変わってませんか……?」

    「ゴミだな」

    234 = 227 :

    ワカメ出てたか、セルフキンクリされてたようだわ

    235 = 150 :

    咲さんやっぱ大将戦後半に出るのかな?

    236 = 1 :

    @対局室

    南三局・親:憧

    (速く……高く……!! 手っ取り早く手を高めるには……龍を恐れちゃダメだ……龍の背に乗って……昇れ……私!!!)タンッ

     五巡目

    尭深()タンッ

    「ポンッ!!」タンッ

    尭深()タンッ

    (新子……ドラポンでドラ三……? しかし……今回のドラは一筒……食いタンはなか。となると役牌……?
     いや、中は松実宥……それに發は見えとらんが恐らく尭深の待ち……白は枯れとうし……風牌も序盤に出尽くした……なら……やはり鳴き三色か一通か……ばってん……それは松実宥が封じとるはずと……何を狙っている……新子……)

    (憧ちゃん……萬子の中張牌はまんべんなく私から見えてるから……三色は作りにくいはず……索子と筒子の一通も……要所要所の赤いところを私が止めてる……。
     それは憧ちゃんも今までの対局でわかってるはずなのに……食いタンでも役牌でもないなら……一体何で和了るつもり……?
     ありえそうなのは……対々かな……まあ……対々なら生牌だけ気をつければいいから……わりと読みやすくて助かるんだけど……)タンッ

    「チーっ!」タンッ

    (え……対々でもない……? しかも……そのチーで……三色と一通の可能性は私から見て完全になくなった……。どういうこと……? それとも……まだ見落としが……?)

    237 = 19 :

    菫さんひどいwwww

    238 = 88 :

    す、すみれさんwwww

    239 = 1 :

    (ちょっと謎やが……親でドラ三が見えとるんはさすがに恐いけん……仕方なか……こっちも速度ば上げて潰したる……)

    尭深()タンッ

    「チー……」タンッ

    (白水さん……?)タンッ

    (む……なんか嫌な感じ……!)タンッ

    尭深()タンッ

    「ポン……」

    (なんや……こげんアシストもできるんか……出和了りは好きやが和了られんのは嫌やって……どんだけ我儘娘とね……渋谷尭深……)タンッ

    (これで白水さんが二副露……狙いは……丸わかりだけど……)タンッ

    (食いタン速攻……本当にいやらしいことしてくれる……!)

    尭深(……)タンッ

    (ん……してくれるんはアシストまで……差し込みは人任せって……随分とねじくれた性格しとっとね……)タンッ

    (白水さん……ごめんなさい……私……冷たい牌は持ってなくて……)タンッ

    (よかよか。ここまで行ったら自分で和了るけん……もう二、三巡我慢ばしとってな……)

    240 = 227 :

    すばらが興奮するのは仕方ないが、後輩のタコスの時にももうちょっと興奮してやれよ。見せ場があんまりなかったけど

    241 = 1 :

    (新道寺の部長……速く流す気満々ッ!! けどけど……! 私は……別に速攻を捨てたわけじゃないのよ……!! 鳴き三色は鳴き三色でも……私の狙いはもう一つのほう……!!
     頼むわよ……フリテン覚悟で鳴いたんだから……ここで来てよね……!!)ツモッ

    「っと……来てくれたぁ……! ツモ……三色同刻……ドラ三ッ! 4000オールいただきっ!」

    (憧ちゃん……憧ちゃんが親満……!! わああああ……なんだろう……私いま……点棒は寂しくなっちゃったけど……すごく暖かいよ……!!)

    (ほう……速さも高さも私の上を行きよったか……鳴きのセンスば磨いてきた下地があってこそできる高等技術とね……これは新子以外には……一石一丁には真似できん……この対局中に化けたんか……やりよる……!)

    尭深(………………)

    「一本場ッ!!」

    憧:88200(-2600) 尭:112900(-11700) 哩:99800(600) 宥:99100(13700)

    243 = 1 :

    南三局一本場・親:憧

    (って……勢いに乗って一本場とか叫んじゃったけど……そういえば渋谷尭深の第一打はどうなってんだっけ……えっと……ああ、途中から字牌切らなくなったんだっけ……まあ、強いて言えば国士くらいか……国士……やっぱ役満じゃん……)ズーン

    (まあ……ここまで来たら……この親で稼ぐだけ稼ぐ……! 見てろ……これが私流……鳴いても高打点打法……!! ドラ爆に続く……パートツー……お披露目ッ!!)

    「カンッ!!」パラララ

    (ヤオ九牌の暗槓……!? そっか……そういう方法もあるね……!!)

    尭深(………………)タンッ

    (なるほど……32符もつくヤオ九牌の暗槓をしとれば……残りを鳴いて進めても……60符……親ならたった三飜で11600……飜数を無理に上げんと……得意の鳴き三色赤一ドラ一とかで楽々3900三回分の点棒ば取れる……。
     速さと高さを両立して……なおかつ自分の得意分野で勝負できる……よう考えよった……すばらっ……しいな……!)タンッ

    (憧ちゃん……頑張って……!!)タンッ

    尭深「ロン……」パラララ

    「えっ……? あ……え……?」

    244 = 145 :

    ほんとに一人一人に必ず見せ場あるな 
    読んでて楽しいぜ

    245 = 137 :

    テンポも早くて飽きない
    猿さんが心配

    246 = 1 :

    尭深「七対子……ドラドラ。6400は6700」パララララ

    (ああっ……直前で字牌単騎から冷たい牌待ちにしてる……!! 憧ちゃんのカンでドラが二つ乗ったから……リーチしなくてもよくなって……それでダマのまま狙いを私だけに絞ったの……!?)

    (ぬあっ……しまった……! 迂闊にカンするとこういうことになるのか……!! ごめん、宥姉……!!)

    (さーて……大分局数ば重ねてしもうた。渋谷尭深の役満……阿知賀二人の様子ば見る限り……もう警戒しなくてもよか感じと?
     秘密は局数だけにあるんと違うんか……んー……阿知賀の二人が渋谷の役満の警戒を解いたのは……渋谷の打ち方ば変わってからやったな……。
     阿知賀の二人が気付けたことやけん……それまでとそのあとで……渋谷の打ち方の中に……何か目に見えて違っとうことがあるはずと……。
     それに……阿知賀の二人は……あの字牌待ち見る前に……既に渋谷の変化に気付いとる節があった……かなり序盤でその変化を感じとったんや……となると……………………第一打、か。
     渋谷の牌譜……思い出せ……役満ば和了っとったとき……渋谷の第一打はどうやったか……)

     哩、到達ッ!!

    (なるほど……そういうことか!! おおおお……これは気付かんかった!! そいたら……次のオーラス……十三不塔はルールにないけん……渋谷が国士を狙わんのやったら……九種九牌で流れよっとね!!)

    憧:88200(-2600) 尭:119600(-5000) 哩:99800(600) 宥:92400(7000)

    248 = 1 :

    南四局・親:尭深

    尭深「九種九牌……」パタッ

    (はああ……本当にこげん珍しい能力があると……!?)

    (渋谷さん……たぶん私が中を抱えるのを途中で見抜いたからなんだろうけど……得意の役満を捨ててまで……プレイスタイルを変えてきた……このまますんなりラス親を手放すとは思えない……気をつけなきゃ……!)

    (国士……狙わなかったか。よほどあの字牌待ちの打ち方が好きなのかな……それとも他に狙いがあるとか……まあ……そんなことより私は私に集中っ! もう一発かませば……プラスに復帰できる……!! なんとしても和了るわよ……!)

    憧:88200(-2600) 尭:119600(-5000) 哩:99800(600) 宥:92400(7000)

    249 = 227 :

    この大会をコミック化して欲しい

    250 = 27 :

    ぶっちゃけ能力に関してはみんなどっかおかしいよなw


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