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    元スレ憧「あんたなんて大っ嫌い!」

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    みんなの評価 : ★★
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    351 = 36 :

    平和な旅行だ……
    エピソード:二浪の方ではまともに旅行しなかったのに……

    352 :

    しえんしえん

    353 = 15 :

    透華「そして全体の底上げも兼ねて龍門谷大学も外国人選手を起用することに致しました」

    尭深「外国人選手…?」

    透華「フランスからお越しいただいた雀明華さんですわ!」

    仁美「ほう!臨海の風神ですとな!」

    「もしかして透華さんの言ってたフランスでの用事ってあの人呼ぶためだったの?」

    蒲原「すごいなー『ワールドマージャン』にも載ってる世界ランカーだぞ」

    「それこの前、蒲原の家で見せてもらった雑誌のこと?」

    蒲原「そうそう」


    透華「我が大学の看板部活をそう簡単に戦力不足になんてしませんわ!」

    透華「来年は勝って勝って勝ちまくって1部リーグに復帰いたしますわー!」

    354 = 15 :

    「ロン!1200!」

    尭深「…あっ、はい」

    仁美「容赦ないけん」

    蒲原「なんだか今日の憧はやけに積極的だなーもしかして生理がおわっ…」ガシッ

    「た、って言ったら叩くわよ」

    蒲原「お…おう」

    「全く!積極的も何も、やっとここの大学で麻雀が打てるんだからやる気出さないでどうすんのよ」

    「あたし1年で1軍になるんだから」

    仁美「聞き捨てならんなー1軍狙ってるんは憧だけじゃなか」ジュゴゴゴゴー

    「じゃあ仁美は私にも1軍の渋谷さんにも負けられないわねー」

    仁美「負けた時はなんもかんも政治が悪い」

    355 = 15 :

     後期と麻雀部の活動が始まって一週間ほど経ったある夜、携帯に着信があった。


    「もしもし、どうしたのシロ」
     
    シロ「課題が終わらないから手伝って」

    「はぁ?」

    シロ「明日の1限に出さないといけないデッサンの課題があったの忘れてて」

    「手伝うって何すればいいのよ」

    シロ「人物画だからモデルになってほしいんだ」

    「…それ何時間くらいかかりそう?あたし寮の門限あるから時間かかるなら厳しいよ」

    シロ「じゃあ、なるべく早く終わらせる…来れる?」

    「…分かった、今から行くから待ってて」

    シロ「ありがとう」

    「貸しだからね、今度なんか奢りなさいよー…はーい、んじゃまた後で」ピッ

    358 = 162 :

    これはシロ憧の予感

    359 = 15 :

    「バッカじゃないのーなんでよりによって1限の課題忘れるのよー」

    シロ「なんか増えてて…」

    「勝手に増えるわけないでしょーが」


     ドアを開けるなり開口一番に不満をブチまけてやった

     合コンの日ぶりに入った部屋は以前と変わらず物が綺麗に整頓されていた

     やっぱり、どうしてこの部屋からあのくたくた服にフケのある〝シラミ″が生まれるのかいまだによく理解できない

     部屋がどうだろうと関係ないものなんだろうか


    「で、あたしは何すればいいの?」

    シロ「テーブルの椅子に座ってうつ伏せになって」

    「?」

    シロ「よく授業中にやる机の上に腕組んで頭のせるやつ」

    「ああ、こうすればいいの」

    シロ「うん、で顔は少し上げて目は伏し目がちに」

    360 = 30 :

    紫煙

    361 = 15 :

    「結構細かいんだね」

    シロ「細かい先生なんだよ」

    「性格関係あるの?」

    シロ「好みはあると思う」

    「ねぇ、モデルって喋っちゃダメなんでしょ?」

    シロ「そうだね、だからあまり動いてほしくないかな」

    「はーい」

     
     無理な態勢でもないから、あたしはそのまま動かずに座っていた

     2人いるのに無言というこの空間にあまり慣れていない、いつも賑やかな場所でみんなと一緒にいたから何か話したくなる

     でも上目でシロを見るとあの時と同じ真剣な顔つきで絵を描き始めていた

     何かBGMでも流してもらえばよかったな

     あーでもそうするとシロの気が散っちゃうか

     モデルの人ってこういう時何考えて座ってるんだろう

     気持ちが落ち着かなかった

    362 = 164 :

    ほうほう…

    364 = 15 :

     気が付くと顔を伏せて寝ていたようだった


    「やだ!いつの間にあたし寝ちゃったんだろ!」

    「てか、今何時!?」

    シロ「2時半」

    「2時!?門限過ぎてんじゃん!」

    「てか課題は!?終わったの?」

    シロ「うん…ついさっき」

    「じゃあよかった」

    「ごめんね寝ちゃって~書きにくくなかった?」

    シロ「憧が寝たのは描き終わる20分くらい前だったから」

    「そっかーまさか寝るとは思わなかったわ」

    シロ「ポーズが寝る態勢だしね…付き合ってくれてありがとう」

    365 = 15 :

    「いいえーどういたしまして」

    「あ、シロのベット貸してー私このまま寝るからー」

    シロ「…寮に帰らなくていいの?」

    「いや、もしかしたら門限までに戻れないかもって思って、渋谷さんにお願いして寮にいるってことにしといてもらったの」

    シロ「準備いいね」

    「万が一のことも考えとかないとね。だから寮には朝イチまで帰れば大丈夫ー」

    「朝は自分で起きるから平気おやすみー」

    シロ「おやすみ」




    シロ「…寝床取られた」

    366 :

    わざわざ寝てもいい姿勢にしてくれるとかシロさんまじイケメン

    367 = 15 :

    テクテクテク

    「あれ?シロー」

    シロ「憧」

    「本館の方にいるなんて珍しいね」

    シロ「生活課に用事があって」

    「そうなんだー」

    シロ「昨日はありがとう…課題提出できた」

    「どういたしまして。まあ外泊バレなかったのは渋谷さんのおかげだけどね」

    シロ「起きたらいなくてビックリした」

    「朝イチで帰るって言ったでしょ?シロまだ寝てたし起こしちゃ悪いかなと思って先に帰ったのー」

    368 = 15 :

    シロ「そうだ、これ」サッ

    「なに?」

    シロ「美術館の招待券」

    「…これどうした?」

    シロ「さっき教授にもらった…ツテやら監修やらで貰うからよく皆に配ってるんだ」

    「へー芸術学部ってこういうのもらえたりするんだ」

    シロ「たまにだけど」

    「あたしこういうのあんま行ったことないなー阿知賀になかったし」

    シロ「奢るお金ないからそれあげる」

    「いやいや、あたしがもらってどうすんのよ!シロが貰ったんだからシロが行きなさいって!」

    シロ「んー…じゃあ、一緒にいく?」

    「…それもいっか」

    370 = 366 :

    ここから何があってスレタイに繋がるのか④

    371 = 15 :

     あたしたちは日曜日に横浜の美術館へ行く約束をした

     当日、駅の改札前で待ち合わせている間

     そういえばシロと2人で出掛けるのは初めてだったなと気づいた


    シロ「お待たせ」

    「あ、ちゃんとした格好してきてる」

    シロ「…外に出掛けるからね」

    「大学だって外だけど?」

    シロ「大学ではもうそういうの気にしない」

    「少しは気にしなさいよ」

    シロ「ダルい…」

    「またそうやってー…あれ?傘持ってきたんだ」

    シロ「降るかと思って」

    「こんなに天気良いのに?」

    シロ「今日は降るよ…たぶん」

    「そうは思えないけどなー」

    374 = 15 :

     美術館の中に入るなり爪で黒板を引っかくような音が聞こえた


    「うわっ!?」

    シロ「どうしたの?」

    「いや、なんかキーキー変な音聞こえてきたからビックリして」

    シロ「ああ…たぶん今から見る人の映像作品じゃないかな…」

    「画家って映像も作るの?」

    シロ「現代美術家の中には作る人もいる…表現方法のひとつとして」

    「へーなるほど」


     展示を見終わり、美術館から外へ出ると軽く雨が降っていた


    「結局シロの予想が当たったわけかー」

    シロ「傘、入って」

    「ありがと」

    375 :

    どーでもいいことだけど
    大学の部活で部長っていうと
    いわゆる顧問教員のことだよね

    376 = 15 :

    「雨降ってるのに傘持たなくていいってラクチンラクチン」

    シロ「…フフッ」

    「なによー」

    シロ「ちょっとね…胡桃もたぶん同じこと言うだろうなと思って」

    「胡桃?」

    シロ「大阪の大学に行った友だち」

    「ああ、前に写真見せてもらった時の」

    シロ「そう…よく人の膝に乗っかってきて『充電充電』って言ってるの思い出して」

    「子どもみたいでかわいいね」

    シロ「そう言われたら本人は怒るかな…」

    「そうなの?」

    シロ「多分ね」

    「あ、てか傘持つのダルくない?変わろっか?」

    シロ「ダルくないからいいよ」

    「…そう」

    377 = 15 :

    「ねえ」

    シロ「ん?」

    「シロの言うダルいの基準って何?」

    シロ「…そういうの考えたことなかった」

    「じゃあ無意識なんだ」

    シロ「う~ん…動いたりするのはダルい」

    「だけど、こうやって美術館来てるじゃない?それは?」

    シロ「それは、憧といてダルいと思わないからじゃない?」

    「それって褒め言葉と受け取っていいわけ?」

    シロ「どうして?」

    「あたし、なんだかんだ世話焼きだからシロには便利なヤツなんじゃないかなーって」

    シロ「便利なヤツと思ってたら傘は持たせるかもね」

    「…そっか」

    シロ「うん」

    378 = 225 :

    いいムード
    こっちは成就なるか

    380 = 15 :

    ―11月―


    「麻雀部は大学祭でお店出せないから4日間することないわ」

    蒲原「参加するにも前期はまだ麻雀部活動停止中だったし結局出すにしても有志ってことになるからな」

    「実家帰ったりするー?」

    佳織「夏も9月に帰ったばかりだし試験終わったらまた戻るからちょっと…」

    「そうなのよねーまあお正月帰らないからその代わりにしてもいいんだけどね」

    佳織「お正月帰らないんですか?」

    「後期試験すぐ始まって終わったら帰るからなんか電車賃もったいなくて」

    蒲原「でも実家で正月過ごすって言うのも悪くないぞ~」

    「どうせ寝正月になって、あんた確実に試験勉強しないでしょう」

    蒲原「なにっ…!?」

    佳織「なんだか憧ちゃん、ホント智美ちゃんのこと分かってきてますね」

    「まあ、あたしの取る講義には大体いるし、ほとんど毎日一緒だからね」

    蒲原「ほぉ~私と同じ講義をそんなに取るとは、あっこは私のことが好きなのか~?」

    「単にあんたが必修再々履であたしと被ってるだけでしょうが!」

    381 = 375 :

    383 = 15 :

    蒲原「しかし正月帰らないとすると有馬記念に賭けたいな」

    佳織「また競馬?」

    蒲原「年越し前のビックイベントだ!」

    佳織「ちょっとは貯めて生活費に充てようよ智美ちゃん」

    蒲原「まあ娯楽に使うのが学生の本分だからな仕方がない」

    「…じゃあさ、ちょっとくらいのためにアルバイトするってのは?」

    蒲原「おお!皆でするか!」

    「でも皆でできる年末年始のアルバイトといえば…郵便局とか?」

    蒲原「郵便局はあんまり時給よくなさそうだなー」

    「それじゃあ…あ!あった」

    蒲原「おお、なんだなんだ~ワハハ」

    「これはガッツリ稼げるわ!」

    384 :

    あれか

    385 = 16 :

    たかみさんの空気っぷり

    386 = 15 :

    「というわけで年末年始は府中にあります大國魂神社で巫女さんのアルバイトをすることに決まりました!」

    蒲原「巫女さんのバイトなんてよく見つけてきたなー」

    「そこは実家が神社の憧ちゃんのツテでなんとかね~!」

    佳織「巫女さんなんて初めてですよー」

    シロ「なんで私も?」

    「なんか向こうの人があと4人探してるって言ってたからパッと頭に浮かんだ人書いちゃって」

    シロ「…年末年始寒いからコタツ出たくない」

    「まあ機嫌損ねないでーその分バイト代稼げるんだから~」

    シロ「ダルい…」

    387 = 162 :

    たかみーは犠牲になったのだ

    388 = 15 :

    蒲原「いやはや久しぶりの府中だなー」

    「よく来るの?」

    蒲原「あっこ、あの看板を見るんだ」ユビサシ

    「んー…」チラッ

    「『東京競馬場この道まっすぐ』…」

    「って結局競馬かっ!」

    蒲原「ワハハ 近くにボートレース場もあるんだぞー」

    「あんた新年早々このバイト代持ってそのまま賭けに行ったりしないでよねー」

    蒲原「心配性だなーあっこは。さすがにそのまま賭けには行かないさ」

    「ホントでしょうね?」

    蒲原「もちろんだ、来年のG1レースは1月26日だからそれまで貯めとくのさ~」

    「使う気満々じゃない!」


     こうして年末年始は巫女さんのアルバイトをし、残りの冬休みは皆で集まって勉強会をした。

    389 :

    巫女シロ見たい

    390 :

     後期試験の結果が発表され、シロと智美・仁美の留年3人は無事3年生に上がれた。

     智美・仁美のなんもかんもペアはともかくとして、シロはもともと出席に難があっただけだから上がれて当然と言えば当然なんだけど

     あの2人には最後の最後までヒヤヒヤさせられた

     智美は必修英語の試験にまた遅れそうになって佳織さんが迎えに行くし

     仁美は仁美で試験を受ける部屋を勘違いしていて始まるまでそれに気が付かなかったり

     前期のあり余るほどのやる気はどこへやらだった

     



     そして季節は春になった―

     あたしは2年生になり、渋谷さん・智美・妹尾さん・仁美は3年生になって四ッ谷にあるキャンパスへと移っていった

     麻雀部も今年は新歓で部員を募集することができた、特に勧誘役の森垣友香(学祭兼部)のフレンドリーさが新入生にウケたみたいで入部希望者をかなり集められた

    391 :

    でーちゃんはできる子

    392 :

    1月って川崎か?

    393 :

    金杯だっけ

    394 = 390 :

     今まで一緒にいた皆が四ツ谷に行ってしまい、必然的に残ったあたしとシロは講義と部活以外の時間を共にすることが多くなった

     といっても大体、あたしがシロの家に行ってデッサンのモデルをしたり一緒にテレビを見たりご飯を作って食べたり、教授から貰う招待券で美術館へ行ったり

     あとシロは3年生に上がれてもいまだに遅刻癖が治らず、あたしが朝電話でたたき起こしたり

     していることは基本的に1年生の頃とあまり変わってないけど。

     変わったことと言えば、定期的にお風呂や銭湯に入れるようにしたことで

     出会ったころのボサボサでフケとアカだらけのシラミではなくなってきていることだ

     洋服だって着回しするようになったことで

     なんだかあたしが出会う前のもとのシロ?に戻っていっている気がした

    395 :

    これはもうデキてんね

    396 = 390 :

     智美と妹尾さんは加治木さんたちに会う関係でよくこちらまで足を運んでいたから

     たまに夕飯を一緒にさせてもらったりして、ちょくちょく会えていた。

     その時に、去年のフランス旅行に引き続き今年もみんなでどこかに行こうという話になったのは言うまでもなく


    蒲原「また一週間くらいフランス行きたいなー」

    「あたしは麻雀の合宿と9月に関東のリーグ戦があるからそれに被らなければ2泊3日くらいでならいけるかも」

    佳織「予定合うといいですねー」


     その話をシロにすると―


    「長野?」

    シロ「うん…私とサトミは親戚だから宮守の時の友だち連れて今年はそっちに行こうかなって考えてて。まだサトミには言ってないんだけど」

    「ふ~ん、そっか」

    シロ「憧も来る?」

    「ううん、今年は実家帰るつもりー」

    398 = 390 :

     結局、予定が合わずあたしたちは今年の旅行を諦め、試験終わりにディズニーランドとシーに行くことになった

     なぜか透華さんが親の仕事つながりでアンバサダーホテルの良い部屋を2部屋、破格の値段で提供してくれた

     気前がいいのか突拍子もないのかよく分からないが彼女といると驚かないということがない


     1日目のランドは

     予想通り妹尾さんはスペースマウンテンが苦手だったし、蒲原のレーシングカーの運転は荒かった

     そしてシロは休むのに丁度いいのかイッツ・ア・スモールワールドに何度も入ろうとし引きずり出すのに時間がかかった

     2日目のシーは

     タワーオブテラーで妹尾さんが腰を抜かし立てなくなり、レイジング・スピリッツでシロの帽子が飛ばされ、蒲原はタートルトークでなぜかお客の人気者になっていた

    400 :

    気絶してた支援


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