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    元スレ憧「あんたなんて大っ嫌い!」

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    みんなの評価 : ★★
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    251 :

    もしかして胡ネキの人?

    252 = 176 :

    哩さん大学いってないけどな、あの設定だと

    254 = 30 :

    紫煙

    255 = 15 :

     その日、異変に気が付いたのは部屋に差し込む日の光のせいだった
     
     やけに明るい

     時計を見ると8時半だった

     8時半…1限は9時からだから


    「やっば!遅刻する!!」


     渋谷さんは3限からでまだ上のベットで寝ていた

     あまりドタドタするわけにはいかなかったけど、こっちも出席がかかってる

     とにかく急いで顔を洗い歯を磨き服を着替え髪を梳かして自転車にまたがった

     寮から大学までは歩いて30分かかる

     自転車飛ばして15分いま47分過ぎたところだからギリギリ!

     あの大きい坂登れば東門の入り口だから…


    「あんた、そこで何してんの?」

     思わずペダルをこぐのをやめて立ち止まる

    256 = 15 :

    シロ「…おはよう」

    「おはよう、で何してんのシロ?」

    シロ「1限間に合いそうにないから、ちょっとここで休憩…」

    「バカ!あんたそんなんだから留年するのよ!2留するとかありえないから!」

    「ほら!早く後ろ乗って!」

    シロ「うん…」

    「あー今ので1分ロスした!あと8分しかないじゃない!」


     傾斜が急なこの坂で2人乗りは結構キツかったが、登り切れば門の入口から駐輪場までは下り坂だった


    「ハー…ったく、2人乗りなのに必死過ぎてムードまるで無し」カラカラ

    シロ「今度は恋人でも乗せたら?」

    「言われなくてもそうしたいわよあたしだって!でもいいのがいないの!」ハァハァハァ

    シロ「じゃあ…合コンでも開けば?」

    「…はぁ?」

    257 :

    由子ちゃんが東京にいるはずっ…

    258 = 15 :

    シロのそんな提案を笑い話としてお昼にしたらなぜか蒲原たちが乗り気になって

     あたしたちは他大学の人(とりわけ加治木さんのツテで)と合コンすることになった


    「なんでこう…話が進むのかしら」

    蒲原「面白そうだしいいんじゃないかー」

    佳織「合コン初めてです~」

    仁美「何にせよ酒が飲めるんは楽しみよ」

    シロ「なんで私も行くの?」

    「そりゃ言い出しっぺはシロなんだから参加するのは当たり前でしょ!」

    シロ「だるい…」ポリポリ

    「んー…お風呂には入らせるとしても、その格好はどうにかした方がいいわね」

    259 = 15 :

    シロ「でも…こういう服しか持ってない」

    「買えばいいじゃない」

    シロ「服買うお金ない」

    「じゃあ智美に貸してもらって」

    蒲原「なっなんだと!?」

    「なに驚いてんのよ、いいじゃない親戚なんだから。後で返してもらえるでしょう?」

    蒲原「私も今月いっぱいいっぱいなんだかなー」

    「つべこべ言わず貸すの!」

    蒲原「仕方ないなー」

    蒲原(これは明後日の競馬に賭けるしかないかな…)

    260 = 257 :

    ワハハがどんどんダメ人間に…

    261 = 15 :

    「ただ、加治木さんが言っていたことが心配だなー」

    蒲原「ああ友人の友人ってやつか」


     加治木さんに合コンのお願いをしてから何日かしてメールの返事がきた


    ゆみ『合コンはできることになったんだが正直期待できない。私の友人に頼んだら友人の友人たちが参加することになっていて、正直私も会ったことがないしあまり信用できない』

    ゆみ『私も参加するが雰囲気が気になるようなら構わず言ってくれていい』


    「加治木さんもどんな人たちかイマイチ分かってないのに大丈夫かな?」

    仁美「まあ加治木がおるけん変なことせんやろ」

    「そりゃそうだけど」

    262 = 221 :

    不穏な空気だ・・・

    263 = 15 :

    ―合コン当日―


    「来れなくなった?」

    佳織「さっき先輩から連絡があって、桃子さんが急に寝込んだらしくて病院連れて行くって」

    「うーん、仲介役が来られないのはちょっと…」

    蒲原「今からドタキャンするのはなー」

    シロ「行くの?」

    「仕方ないけどね」



     お店に着くとすでに合コン相手の男の人が6人いた。

    265 = 176 :

    この世界でも合コンの相手は男なんだな

    266 = 15 :

    モブ「こんばんは!今日はかわいい女の子ばかりで、めちゃくちゃ嬉しいです!よろしくお願いします」

    「こちらこそどうぞよろしくお願いしまーす」

    モブ「じゃあ早速、皆さん何飲みますか?」

    蒲原「やっぱ一杯目はビールだよな~」

    「ちょっと!」

    蒲原「なんだ?」

    「あんたが飲んだら車運転できる人いなくなるでしょうが」

    蒲原「…なん…だと…!?」

    モブ「えー車で来ちゃったの~」

    「どうもすみませーん、あたしと蒲原はジンジャエールでー」

    モブ「じゃあ、それ以外は皆さんビールってことで頼んじゃいまーす」

    267 = 13 :

    部長が来てかき回すのかと思った

    268 = 176 :

    モブ男A~F「じゃんけんで負けた奴が羊飼いやれよ」

    269 = 15 :

     飲み物がくるまであたしたちは軽い自己紹介をした
     
     相手の人たちは慣れているのか好きなタイプや恋人とデートしたい場所とかも言っていて、そこはすごく合コンぽかった

     乾杯してからお互いの大学のことや地元の話をしたりして特に問題もなくそこそこ盛り上がっていた


    モブ「白望ちゃんカンパリ飲むでしょ?一緒に頼んじゃうねー」

    シロ「どうも」

    仁美「ぷはーポン酒は美味いけんねー!最高!」

    シロ「仁美、何か飲む?」

    仁美「酒もよかばってん一休みにウーロン茶にするけん」

    シロ「…いいの?」

    仁美「何がね?」

    シロ「なんでもない」

    270 = 221 :

    合コンしたくなった・・・orz

    271 :

    男側は羊先輩を誰に押し付けるか迷ってそう

    272 = 15 :

    皆が程よく酔ってきた頃、メンドクサイことが起きた


    モブ「憧ちゃんてさ~結構お酒強そうな顔してるよね」

    「えっ、そうですかー?」

    モブ「してるしてる!」

    モブ「実は飲める口でしょ?日本酒とかいけんじゃね?」

    「いやいや本当にまだ飲んだことないですから」

    モブ「高校生の時飲んだりしなかったの?」

    「うーん、実家が神社なので甘酒をちょっと飲んだくらいです」

    モブ「いやー絶対強いから飲んでみなって!とりあえずカシオレとかカルーアくらいなら甘いしいけるっしょ?」

    「いやでも、まだウーロン茶残ってるんでー」

    モブ「白望ちゃんも結構飲んでるのに顔色変わらないからお酒強いんだねー」

    モブ「強いならさ俺と飲み比べしよーよ、こんなかじゃ俺強い方だしさ」

    シロ「うーん…じゃあ」


    ガタッ

    274 = 15 :

    仁美「九州女ねぶるな!こちとら芋焼酎飲んで育ってきたけん!飲み比べ言うたらウチやろう!」

    憧・佳織・蒲原(えっ!?)

    仁美「ほら好きなポン酒でも焼酎でも頼み!待っとってやるけん!」

    モブ「あ、はい…」イソイソ

    モブ「早く選べよ」

    モブ「待てって、えっとじゃあ八海山1杯」

    仁美「じゃあ、うちは八海山ダブルで」

    モブ「ダブル!?」

    モブ「マジかよ」

    仁美「新道寺のOBはこげなもんじゃなか、インハイ優勝した時は樽ごと飲んだやつがいるけん」

    仁美「飲めなくなったらすぐ白旗上げぇ!」

    モブ「あ、はい…」

    仁美「シロ!うちは八海山飲むからウーロン茶飲んでくれんけん?」

    シロ「いいよ…」ゴクゴク

    (普通に話せてるし酔ってないんだけど…すごっ)

    275 = 257 :

    酔いつぶれた男どもを枕にシロが一人酒

    276 :

    憧 ワハハ シロ 羊

    アカン、ノンケしかおらん
    これは喜んで食われるやろなあ

    277 = 15 :

     それから仁美と強い方だと言っていた男は、飲み放題の時間が終わるまでに日本酒一升を飲みあげた所で男がギブアップした

     九州女は確かに強くて、そのあとも勝利の美酒にと久保田をダブルで頼み、あっさりそれを飲みあげていた

     結局、1人が飲み過ぎたことでこの合コンは呆気なくお開きになった


    モブ「「えーっと今日はお疲れ様でしたー」」オジギ

    「あーお疲れさまでした…」ペコリ

    蒲原「お疲れー」

    仁美「お疲れさまやったな!」

    モブ「あっ、はい…」ビクビク

    モブ「うぅ気持ちわりぃー」

    モブ「ほらお前もCの肩持ってやれって」

    モブ「でもどうするー電車乗せたら絶対こいつ吐くって」

    モブ「タクシーで帰らせる?」

    モブ「もう置いてっていいんじゃねー?」


    ガヤガヤガヤ

    278 :

    憧がノンケ……?

    279 = 257 :

    酔っ払いはワハハカーで送ろう(地獄絵図)

    280 :

    ノンケなわけない

    281 = 137 :

    きてたか

    282 = 251 :

    「私ノンケだよ」

    「えっ?」

    竜華「えっ?」

    美穂子「えっ?」

    283 = 257 :

    >>282
    お引き取り下さい

    284 :

    しえんぬ

    285 = 15 :

    (なんだかイメージしてたのとあまりに違いすぎてなんだかなぁー合コンってこんなんだっけ?)


    蒲原「おーい あっこーシロがトイレから戻ってこないから、見てきてくれないかー?」

    「はーい」

    (こっちはこっちで全く―)

    タッタッタッ

    「シロいるー…」ギィー

    ゴン

    (ゴン…?)

    お店のトイレのドアを開けた途端、目の前に見たことのある銀髪頭の人間がうつ伏せに倒れていた

    「シロっ!ちょっと!えっ?なにどうしたの?」

    シロ「目まわって…起きれない」

    「だってシロそんなに飲んで…」

    「あんたまさか、お酒弱いの?」

    シロ「…んー強くはない」

    「もう!しょうがないわねーほら肩貸して」

    286 = 280 :

    シロは下戸なんだね

    287 = 15 :

    佳織「わっ!どうしたんですか~?」

    「トイレでぶっ倒れてたの!」

    蒲原「シロっち大丈夫か?」

    佳織「とりあえず1番後ろの席に寝かせましょう」

    ドタバタドタバタ

    蒲原「んじゃ、シロっちも乗せたし帰るかー」ブロローン

    「あんたの運転する車で帰るって恐怖よね…とりあえず帰り道誰も吐かなきゃいいけど」

    仁美「あんくらいの量で吐くやつおらんちゃろう」ジュージュー

    「トイレでぶっ倒れてたのがいるのに?」

    仁美「ぶっ倒れると酔いも冷めるけん」

    「吐かずに倒れる方が危ないんじゃないの?」

    仁美「まあシロはそげん飲んでなかね平気やろう」ジュージュー

    「にしても、あいつらメンドくさかったわー」

    佳織「ノリは面白かったと思いますけど…確かに」

    仁美「無理やり飲ませるんは許せんね」

    289 = 15 :

    仁美「シロはそれほどお酒の強かわけじゃなか、部の慰労会ば大体ゆっくり飲んどる」

    佳織「そうなんですか?」

    仁美「まあ今日は飲める奴が少なかったけん、ちょっとだけ無理したんやろう」

    「飲めないなら飲まなければいいのに」

    仁美「あのメンバーじゃ、そういうわけにはいかんがらな」

    佳織「どうしてですか?」

    仁美「相手がどんな奴でも加治木の紹介しとってくれたもんやけん、加治木のメンツ潰さんよう盛り下がらんようしたんじゃなかか」

    仁美「おまけに飲ませられんけんやつもいるし、後のことも考えてそれなりに対応したんやろう」

    仁美「ウチは酒無理やり飲ませるん奴は許せんから我慢できんかったけどな」ジュゴゴゴー

    「………」

    290 = 15 :

    蒲原「よーし、シロっちのアパートに着いたぞ」

    「ほら、シロ起きなさいって!着いたわよ!」

    シロ「うーん…」

    「ホントにもう仕方ないんだから!ほら肩貸して!よっ…と!」バッ

    シロ「う~ん…」

    「智美はこのまま2人のこと送ってって」

    蒲原「あっこはどうするんだ?寮だし帰らないとマズイだろ」

    「何言ってんのよーあたしは今日遅くなると思って寮に外泊届け出してきたんだから」

    「本当はアンタの家泊まろうと思ってたけど、このまま泥酔のシロを玄関に置いて帰るんじゃ気が引けるし」

    蒲原「そうかすまんな、じゃあシロっちのこと頼んだぞー」

    仁美「任せたけんね」

    佳織「すみません、よろしくお願いします」

    「はいはーい」


    ブロロロロー

    291 = 257 :

    羊先輩が頼もしすぎる

    292 = 13 :

    羊先輩かっこいい

    293 = 15 :

     シロの住むマンションは外観も中も洋風のちょっと凝ったデザインをしていた

     エントランスは電球色の暖かみのある明るさを放っていてウチの寮の入口にある切れかけの電球とは大違いだった

     そのエントランスを抜けエレベーターに乗り、さっき蒲原に教えてもらった3階の一番奥のシロ部屋まで連れて行く

     鍵とドアを片手で開け玄関でシロを降ろすとそのまま床に崩れる

     完全にダメだ、帰らないでよかった

     再び肩をとり持ち上げて、そのままベットへ運んだ


    「よっこいしょ…っと」ドサッ


     ベットに寝かせひと段落すると急に周囲に目がいった

     入るまで汚いとばかり思っていたシロの部屋は思いのほか整頓されていて

     壁には木製のボードが掛けられ、そこにデッサンの紙が所狭しと貼られていた

     それとは別にとりわけ大事そうに一枚だけ額縁に入れられた水彩画が飾られていた

     碧眼に金髪の綺麗な髪の毛をした女の子が幸せそうにこちらに微笑んでいる姿

     絵の隅に筆記体で「Aislinn Wishart」と書かれていた

    295 = 128 :

    ふんふむ

    296 = 15 :

    (エイスリン?)


     棚の写真立てには年配の女性と5人の女の子の集合写真があった

     そのうちの2人はシロとさっきのモデルの女の子

     女の子たちはみんな半袖の制服を着ていて

     バックには東京国際フォーラムが写っていたことから麻雀部の友人たちとの写真だと分かった


    (ふーん…)


     あたしはスヤスヤと眠るシロの横顔を眺めた

    297 = 15 :

    シロ「んっ…」

    「やっと起きた?」

    シロ「…憧?どうしてここに?」

    「あんた昨日飲みすぎてトイレで倒れたこと覚えてないのー?」

    シロ「…全…然…」

    「その驚いた顔じゃそうでしょうね」ハァー

    「気分は?悪かったりしない?」

    シロ「ううん」

    「そう。待ってて、いま水持ってきてあげるから」


    タッタッタッ


    「はい」

    シロ「ありがとう」ゴクゴクゴク

    298 = 15 :

    「強くないなら始めからそう言ってくれてもよかったのに」

    シロ「それじゃ飲めるのが妹尾さんと仁美だけになる」

    「だからって、あんたが飲んでぶっ倒れちゃ意味ないでしょう」

    シロ「そこは反省してる」

    「まあ何もなくてよかったわよホント」

    「てかこの家って何か朝ごはんになるようなもの置いてない?」

    「あたしお腹空いちゃってさー何か作っていいでしょ?」

    シロ「冷蔵庫に卵と野菜が入ってるから使っていいよ」

    「パンかご飯は?」

    シロ「パンはないけどご飯は冷凍庫に保存してあるから温めれば食べられる」

    「分かったー適当に作るからシロは着替えてて」サッ

    299 = 187 :

    大学生編は夢が広がる支援

    300 = 257 :

    流行れ大学編


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