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元スレ唯「じょうもんせいかつ!」

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みんなの評価 : ★★
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1 :

「駄目だっ!ぜんぜん駄目だ!!」

「…」

「なんだその"ただ弾いてる"だけの演奏は!?
  ぜんぜん何も伝わってこないよ!!」

「お前も同類。」

「…」

さわ子「…飼いならされちゃった、からかしらね?」

「さわちゃん?」

2 = 1 :

さわ子「ハングリー精神、とでも言うのかしら?
    そういうのが枯渇してるのよ。」

さわ子「まあ、幼稚園の学芸会レベルならそれで十分でしょ。」

さわ子「ああ、でも幼稚園児はハングリー精神の塊よね。
    あんたたちと違って。」

「もしかしてさー、さわちゃんに馬鹿にされてる?」

「もしかしなくてもだっつーの!」

3 = 1 :

「でも確かに先生の言うことも一理あるな…」

「私達、正直に言えば下り坂のど真ん中だよな。
  惰性も混じってきてる。」

「考えてみれば最初から音楽性なんてなかったし。
  いや、最初は興味からはじまっていいんだ、けどモチベーションの維持が…」

さわ子「見当違いよ澪ちゃん。」

「え…」

さわ子「もっと根本的な問題なの。」

さわ子「人としての、現代人に突きつけられた、ね。」

4 = 1 :

さわ子「飽くこと無い衝動を音楽へぶつけれる人はいることはいるわ。
    そういう人の多くがプロになっていくんでしょうから。」

さわ子「けれど、現代人の多くが、そういうエネルギーからますます遠ざかっているの。」

さわ子「飼いならされた、もうほとんど家畜よ。
    あんたら全員家畜よ!ドメスティックアニマルよっ!!」

「先生言いすぎです!!」

さわ子「おだまり!この資本主義の豚NO. in 桜ヶ丘高がぁっ!!」

「うっ…う…」

5 = 1 :

>>4
×豚NO.
○豚NO. 1

6 = 1 :

「ムギちゃん…」

「うぅぅ…」

「さわちゃん非道いよっ!!」

さわ子「だったらもっと煌きをみせなさいよ、あんたらのっ…」

さわ子「生きてるっていう…音楽やってるっていう輝きをよお!!」グワッ

7 = 1 :

「輝きっつったって…」

さわ子「お膳立てのほんのハジメだけは智恵を貸してあげるわ。」

(ものすごく、嫌な予感がする…)

さわ子「文部科学省が進めている教育実験の一環なんだけどね…」

そして…

8 = 1 :

2009年夏 日本のどこかにある琴吹家所有の山地

さわ子「一同整列!」

「ほーい!」

「…」

「スースーする…」

「♪」

「///」

さわ子「ばっちり着替えたようね。では…」

さわ子「これから一ヶ月間の…桜高軽音部による…」

さわ子「縄文時代的生活を開始します!」

9 = 1 :

「あ、あの先生…」

「この格好…どうにかできませんか…///」

さわ子「却下!」

「ノースリーブに胸んあたりが大きく空いて…しかも短パンかよ!」

さわ子「縄文人がどんな衣服を身に着けてたのかはよくわかってないの。
    これはあくまで仮想の縄文衣よ。」
    
さわ子「実際、土偶の装飾とかを参考にするしかないしね。
    麻とは違った植物から糸を作って布を織っていたことはわかってるわ。」

10 = 1 :

「先生と澪先輩なんて、お、おっぱいが見え…///」

「言うなっ…///」

さわ子「悔しかったらこのぐらい育ってみなさい!」

「ぐふふ…」

「りっちゃんよかったね、私達ぜんぜんおっぱい無くて!」

「ケッ!」

11 :



ちょっと じゃねえ かなり眠い

12 = 1 :

さわ子「で、この縄文生活を体験する目的をもう一度…」

さわ子「労働や愛情の対価として確保される生活ではなく、」

さわ子「自分たちで直接モノをとり、モノを加工し、この大自然の中を生きる。」

さわ子「そして、ミュージシャンとしての原動力を磨いてちょうだいっ!」

さわ子「…てわけ。」

「すごく楽しそう♪」

(生きて還れるかな…)

13 :

「あうあう(狩り行くべ)」

「あー?(斧持った?)」

「うー」こくり

「あー!あうー(栗のクッキーうまいな!)」

「うー」こくり

こんなん想像して開いた

14 = 1 :

さわ子「で、さっそく支給品よ。」

・黒光りする石×20個
・哺乳類の骨?×10個
・紐のようなもの(長さ2mほど)×3本
・縄文土器のような素焼きの焼き物(御茶碗ほどの大きさ)×5個
・クーラーボックス?

15 = 13 :

>黒光りする石
黒曜石だね。

なかなか加工が難しいんだよね。動物の皮で包んで、上から石でゴン!

結構鋭いから気を付けてね、紬ちゃん。

16 = 1 :

「この黒い石ツヤツヤ光っててキレイだねえ!」

「黒曜石ですですよね?」

さわ子「そうよ、それで石器を作って頂戴。黒曜石は割れやすくて素人には加工が難しいから、
    大き目のを20個用意したわ。」

さわ子「その他の石器の材料は、その辺から石を拾って加工してね。」

「その辺って…」

さわ子「次にそのひも。道具を結わえたり結びつけたりするのに使うの。
    なくなったらその辺の植物から、それか動物の腱から作れるわ。」

「…」

17 = 1 :

さわ子「次に、その骨。"ある哺乳類"の骨よ。ふふふ…」ニッ

「ヒィッ!」

「なんの…骨ですか?」

さわ子「うふふふふ…秘密♪」ニヤニヤ

(猛烈に嫌な予感がします…)

18 = 1 :

さわ子「そして、食器として茶碗大の縄文土器を渡すわ。」

「せんせい、お料理の道具が無いようですけど…」

さわ子「それはね、とりあえずこのボックスの中に…」

ガチャ

「ねんど?まさか…」

さわ子「そ、そのまさかよ。これは粘土保存用のボックス。
    なくなったら補充するから安心して。
    さすがに粘土を精製するのは時間が掛かるから。
    粘土を急速乾燥させる機械も用意したから、あまり時間をかけずに土器を作れるわ。」

「なんかそういうとこだけズルだよなぁ。」

さわ子「いらないかしら?」

「馬鹿律!使いますっ!」    

19 = 1 :

さわ子「その他の土器は自分達でつくって頂戴。
    あと、石器や骨、木で調理器具を作ってね。」

さわ子「つまりは、最低限、煮炊きの土器を作らないと
    お料理はとことん制限されることになるわね。」

「すっごく楽しそう♪」

さわ子「あとは、私が必要だと判断すれば随時、いろんなアイテムを支給するわ。」
  

21 = 1 :

さわ子「あ、忘れるとこだった!」ゴソゴソ…

さわ子「はい、りっちゃんに渡しておくわね。」

・分厚い本

「『縄文生活マニュアル 著・ネ○チャージモン』!?
   大丈夫かよこれ!?」 

さわ子「その本には縄文人として生きていく様々な智恵がつまってるわ。
    それを活用することができれば、死なずに一ヵ月後の最終日をむかえられるでしょ。」

22 = 1 :

さわ子「で、最後。さっきからみんなの視線のすぐ先にあるように、」
    この一ヶ月間を私達六人が暮らす…」

さわ子「竪穴式住居。」

「結構大きいですね…」

さわ子「公園のジャングルジム二つ分くらいの大きさがあるわ。
    中には炉ぐらいしか設備がないけど。」

「あれ?さわちゃんも一緒に『じょうもんせいかつ』するの?」

さわ子「文部科学省の教育実験だからね。監督者として私がつくわ。
    といっても、最低限のアドヴァイスをするだけよ。
    私の分のご飯はつくってもらうけど、私自身は…」

さわ子「何も手伝わないからっ!」

「はいはい。つまりはニートin縄文時代ね。」

23 = 1 :

さわ子「ということで、はい、縄文生活スタート!」

「いきなりかよっ!」

「はあ…で、とりあえずは何をすれば…」

「おひるね!」

「DS!」

「この馬鹿どもがっ!!」

24 :

非道い←こう書く奴初めて見た。語源的には正しそうだけど

25 = 1 :

「まずは水場の確保と食料の調達、薪拾いだ!」

「おー!澪ちゃんくわしいねー!」

「水と食料は生きてくために一番大切だろ…」

「で、誰がどの仕事をするよ?」

「そうだな…」

「じゃんけん!」

「それが一番か…」

26 = 1 :

じゃんけんの結果

澪、紬→水場の確保
律、唯→食糧確保
梓→薪拾い
さわ子→ビール

「私とムギが水場探し、律と唯が食料調達、梓が薪拾いだな。」

「ムギの家の所有とはいえ、この周辺以外は広い原生林らしいから…
  あまり遠くに行かないように。」

さわ子「基点となる竪穴式住居の周辺は四方数百メートルの開けた野ッ原に
    なっていて、現在は午前9時といったところね。」

「さわちゃん?」

さわ子「独り言よ♪」

27 :

トイレはどうするんだ
そのシーン詳しくたのんだ

29 = 1 :

「探索は概ね二時間でここまで戻ってこれるように…」

「あ、あの、澪しゃん?」

「なんだ?」

「部長が私なのになんでYOUが仕切って…」

「律、お前にできるか?」

「…」

「うっ、下克上、下克上だ…」

「りっちゃん…ヨシヨシ」

30 = 1 :

縄文時代の貝塚からは当時の人々の排泄の跡も発見されてます。
貝塚は今で言うゴミ捨て場です。
つまりそういうことです。

31 = 27 :

唯たちが野しょん…

ふぅ

33 = 1 :

水場探索組

「うーん、具体的にどう行けば…音ぐらいしか手がかりないよな…」

(澪ちゃんと二人っきり…)

「このまましばらく歩いてみるか…」

(!)

「ムギ、お前の家のものなんだろ?なんか情報は…」

(あ、あと少しで澪ちゃんのち、ちくびが見え…)ハァハァ

「ムギ?」

「えっ!?あ、な、何かしら?」アセアセ

34 = 1 :

「どうかした?」

「なんでもない!なんでもないのよ…うふふ」

「?」

「ムギはこの辺の土地には詳しくないのか?」

「前に一度だけきたことがあるけれど…たぶんここからかなり離れているところだから。
  でも、水場は比較的多いはずよ。山葵田や日本名水に選ばれた湧き水がある土地なの。」

「そうか…やっぱり足で稼ぐしかないか。」

35 = 1 :

薪拾い・梓

「ふう…」

「いっぱい落ちてるな…」

「こんなに簡単な仕事引き受けちゃって、先輩たちに悪いことしたかも。」

「…」

「あ。」

36 = 1 :

「キレイな花がいっぱい!」

梓の前にはシロツメクサに似た野草が花を咲かせている群生地が広がっていた。
花の色は白ではなくうすく紫がかったピンク。
アカツメクサである。

「ちょっとくらいならいいよね?」

「ふふ…」

花を摘んで、何やら作り始める。
仕事そっちのけで。

37 = 1 :

食糧確保組

「たくさんどんぐりが落ちてるねえ♪」

「この季節でも結構あるもんだな。」

「…」

「これを食うんだよな…」

「あっ!あれ、木にぶら下がってるやつ!見たことある!」

38 = 1 :

「アケビだな。私でもわかる。
  確か種のまわりの柔らかいとこを食べるんだよな。」

「あっちに梨みたいのが生(な)ってる!」

「へぇー結構あるもんだなぁ…」

「あっ!カラフルなキノコ!おいしそうっ!」

「唯、多分それは毒キノコフラグだ…」

39 :

なぜそんなに詳しいんだ

40 = 1 :

残留・さわ子

さわ子「へーこのブルゾンいいわねー」グビグビ(ビール)

さわ子「値段も手頃みたいだし」パリポリ(柿の種)

さわ子「こっちのもいいわねー」グビグビ(ビール)

さわ子「送料無料は三点以上のお買い上げ…」ポリポリ(背中を掻く)

さわ子「買っちゃうか…」グビグビ(ビール)

42 :

アケビといえば橘京子が修行する話でも見たな。

43 = 1 :

水場探索組

二人の目前の岩から緩く弧を描くように水が湧き出ている。

「意外と近いところに何箇所か見つかったな。
  ついでに渓流も発見したし。」

「お魚も泳いでたわね♪」

「ああ。でも、容器がこの茶碗しかないからな。
  土器を新しく作らないと持ち運びが不便だ…」

(それに…水浴びはできそうだけれど、シャワーは絶対無理よね…)

45 = 1 :

薪拾い・梓

「zzz…」スースー

「ん…」スースー

「にゅ…」スースー

「zzz…」スースー

46 :

うむむ

47 = 1 :

食料調達組

「りっちゃん事件です!!」

「どうした唯っ!?」

「もう持てないよぉ…」

「バックが無いって不便だよなー。ここで切り上げるか…」

「んー…」

「あ!思いついたー!」

48 :

今来たけど新しい感覚で面白いな

49 = 1 :

「帰りました。」

「ただいま。」

さわ子「あらお帰りー。」ヒック

「(酒臭っ!)昼間っから何やってるんですか!」

さわ子「いいじゃないの!やることないんだし。
    水汲んできたのね、ちょうどよかったわー!」

澪の手から水の入った土器を引っ手繰るさわ子。

50 = 1 :

「あ…」

さわ子「グビグビグビ…」

さわ子「ぷはーーー旨い!」

「な、何するんですか!?せっかく汲んできたのにっ!」

さわ子「無くなったらまた汲みにいけばいいじゃないの。」

「沸かさずに飲めるかどうかもわからないのに…」

さわ子「この辺の湧き水は生(き)のままで飲めるわよ?」

「…」


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