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元スレ僧侶「ひのきのぼう……?」
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――
ガチャガチャ ガシャン
衛兵「おい、起きろ」
僧侶「Zzz」
衛兵「……こいつ、よくこんな固い床で眠っていられるな……おい、起きろ!」
僧侶「ん……ふぁい?」
衛兵「沙汰が決まった。牢から出ろ」
僧侶「ふああ……ふぁい……」
衛兵「のんきなものだな。国宝窃取は大罪なのを分かっているのか?」
衛兵「場合によっては、明日の日の目はもう拝めないかもしれんのだぞ」
僧侶「そうは言っても、僕は盗んでないですし……」
衛兵「まぁいい。早く立て、これからお前を王の間に連れていく」
僧侶「王の間……?」
衛兵「そうだ。盗品が盗品だからな。国王みずから直々に判決を下すとのお達しだ――」
ガチャガチャ ガシャン
衛兵「おい、起きろ」
僧侶「Zzz」
衛兵「……こいつ、よくこんな固い床で眠っていられるな……おい、起きろ!」
僧侶「ん……ふぁい?」
衛兵「沙汰が決まった。牢から出ろ」
僧侶「ふああ……ふぁい……」
衛兵「のんきなものだな。国宝窃取は大罪なのを分かっているのか?」
衛兵「場合によっては、明日の日の目はもう拝めないかもしれんのだぞ」
僧侶「そうは言っても、僕は盗んでないですし……」
衛兵「まぁいい。早く立て、これからお前を王の間に連れていく」
僧侶「王の間……?」
衛兵「そうだ。盗品が盗品だからな。国王みずから直々に判決を下すとのお達しだ――」
【北の城>王の間】
――ザッ!
衛兵「ただいま容疑の者をお連れしました!」
国王「よい。下がれ」
衛兵「はっ」
僧侶「……王様、お久しぶりです。お腰の具合はいかがですか」
大臣「し、痴れ者め! 貴様のようなみすぼらしい小僧に、王は出会ってなど――」
国王「よい。声を荒げるでない」
大臣「ぬ、ぬう……しかし……」
国王「……さて。余は確かに、その不思議な眼差しには見覚えがある。どこであったか……」
僧侶「はい。僕は以前、勇者のパーティーにいました」
僧侶「そのとき一度だけ、王様に謁見したことがあります」
国王「おおそうか、あの時の少年か。勇者の影にはあったが、余はその目をよく覚えているぞ」
僧侶「ありがとうございます」
国王「しかし……それがこの度はなにゆえ、実に憂うべき所業に走ったのか……」
――ザッ!
衛兵「ただいま容疑の者をお連れしました!」
国王「よい。下がれ」
衛兵「はっ」
僧侶「……王様、お久しぶりです。お腰の具合はいかがですか」
大臣「し、痴れ者め! 貴様のようなみすぼらしい小僧に、王は出会ってなど――」
国王「よい。声を荒げるでない」
大臣「ぬ、ぬう……しかし……」
国王「……さて。余は確かに、その不思議な眼差しには見覚えがある。どこであったか……」
僧侶「はい。僕は以前、勇者のパーティーにいました」
僧侶「そのとき一度だけ、王様に謁見したことがあります」
国王「おおそうか、あの時の少年か。勇者の影にはあったが、余はその目をよく覚えているぞ」
僧侶「ありがとうございます」
国王「しかし……それがこの度はなにゆえ、実に憂うべき所業に走ったのか……」
僧侶「僕はオーブを盗んではいません。本当です」
国王「ふむ。だがその言葉だけを鵜呑みにしては、この場を設けた意味はなかろう」
国王「では衛兵」
衛兵「はっ。ご報告いたします」
衛兵「この僧侶は今からひと月ほど前、賢者の村にて勇者一行から離脱した模様」
衛兵「その後ここ王都に帰郷し、城下町の住まいで数日過ごしていたとのことですが」
衛兵「出自が孤児であったこともあり、生活は非常に困窮していたものと思われます」
衛兵「ちまたでは『ひのきのぼう』と称せられるほど、貧しい日々を送っていたとか」
大臣「ぷっ」
兵士「くくっ」
僧侶「……」
衛兵「以上のことから、国宝を横流しし、生活の安定を図ろうとした可能性は十分考えられます」
国王「私見は交えなくてよい」
衛兵「し、失礼致しました!」
国王「続けよ」
国王「ふむ。だがその言葉だけを鵜呑みにしては、この場を設けた意味はなかろう」
国王「では衛兵」
衛兵「はっ。ご報告いたします」
衛兵「この僧侶は今からひと月ほど前、賢者の村にて勇者一行から離脱した模様」
衛兵「その後ここ王都に帰郷し、城下町の住まいで数日過ごしていたとのことですが」
衛兵「出自が孤児であったこともあり、生活は非常に困窮していたものと思われます」
衛兵「ちまたでは『ひのきのぼう』と称せられるほど、貧しい日々を送っていたとか」
大臣「ぷっ」
兵士「くくっ」
僧侶「……」
衛兵「以上のことから、国宝を横流しし、生活の安定を図ろうとした可能性は十分考えられます」
国王「私見は交えなくてよい」
衛兵「し、失礼致しました!」
国王「続けよ」
>>307
さ、作者・・・(震え声)
さ、作者・・・(震え声)
衛兵「はっ。オーブが戻った今、もはや内密にする必要もありませんが――」
衛兵「今から七日前、王宮に忍び込んだ何者かに、オーブを奪われる事件が発生しました」
衛兵「犯人と思しき人物は、当日中に城下町に雲隠れしたとの情報を受け」
衛兵「ただちに多数の城兵を捜索に送り、昨日までの連日、昼夜ともに網を敷いていたのですが」
衛兵「ようやく昨晩、巡回中の兵士が、夜間に町を出歩いていた怪しき二人を捕らえました」
衛兵「うち一名はこの後、この場に呼ぶ予定ですが――」
衛兵「先に『ポケットにオーブを隠し持っていた』とされる人物から引き立てた次第です」
国王「ふむ……そこまででよい。あとは余が直に問いただそう」
国王「僧侶よ。そなたは何故、夜中に城下町を出歩いていたのだ?」
僧侶「はい。夜中に、外から騒ぎ声が聞こえたからです」
僧侶「出てみると、男の人と兵士の人たちが言い争いをしていたので、止めに入りました」
僧侶「けんかはつまらないから、やめよう、と」
国王「そなたは、夜間の出入り禁止令を知らなかったのか?」
僧侶「はい。ここ数日はずっと小屋の周りで過ごしていたので、あまり町中には入らなくて――」
僧侶「だからそういうものが出ていたなんて、今はじめて知りました」
衛兵「今から七日前、王宮に忍び込んだ何者かに、オーブを奪われる事件が発生しました」
衛兵「犯人と思しき人物は、当日中に城下町に雲隠れしたとの情報を受け」
衛兵「ただちに多数の城兵を捜索に送り、昨日までの連日、昼夜ともに網を敷いていたのですが」
衛兵「ようやく昨晩、巡回中の兵士が、夜間に町を出歩いていた怪しき二人を捕らえました」
衛兵「うち一名はこの後、この場に呼ぶ予定ですが――」
衛兵「先に『ポケットにオーブを隠し持っていた』とされる人物から引き立てた次第です」
国王「ふむ……そこまででよい。あとは余が直に問いただそう」
国王「僧侶よ。そなたは何故、夜中に城下町を出歩いていたのだ?」
僧侶「はい。夜中に、外から騒ぎ声が聞こえたからです」
僧侶「出てみると、男の人と兵士の人たちが言い争いをしていたので、止めに入りました」
僧侶「けんかはつまらないから、やめよう、と」
国王「そなたは、夜間の出入り禁止令を知らなかったのか?」
僧侶「はい。ここ数日はずっと小屋の周りで過ごしていたので、あまり町中には入らなくて――」
僧侶「だからそういうものが出ていたなんて、今はじめて知りました」
僧侶♀「ひのきのぼう……?」
戦士「そうだ。今からこれをお前の股に突っ込む」
僧侶「え、えっ!や、やめてください!!」
みたいな話かと思ったのに
戦士「そうだ。今からこれをお前の股に突っ込む」
僧侶「え、えっ!や、やめてください!!」
みたいな話かと思ったのに
国王「懐にオーブを忍ばせていたという話は?」
僧侶「あれは、言い争いをしていた男の人が、僕のポケットに入れたんです」
僧侶「でもそのとき明かりも無かったので、兵士の人たちには勘違いされやすかったと思います」
国王「ふむ……あい分かった」
国王「実はな。余がそなたに問答をかけたのは、その眼に虚実をはかりたかったためじゃ」
国王「そなたの眼は、嘘は言っておらんように見える……この限りでは、余は無罪を言い渡すところだ」
僧侶「本当ですか?」
国王「だが、今回は極めて有力な証人がおってな。その判断にて、判決を下そうと思う」
僧侶「証人?」
国王「そうじゃ。オーブが奪われた当日、偶然にも賊の姿を目撃した者が城内にいた」
国王「我が妃じゃ。では、兵士よ」
兵士「はっ。王妃様のおなーりぃー!」
侍女「さ、王妃様、足元にお気をつけ下さいませ」
王妃「……」
僧侶「あれは、言い争いをしていた男の人が、僕のポケットに入れたんです」
僧侶「でもそのとき明かりも無かったので、兵士の人たちには勘違いされやすかったと思います」
国王「ふむ……あい分かった」
国王「実はな。余がそなたに問答をかけたのは、その眼に虚実をはかりたかったためじゃ」
国王「そなたの眼は、嘘は言っておらんように見える……この限りでは、余は無罪を言い渡すところだ」
僧侶「本当ですか?」
国王「だが、今回は極めて有力な証人がおってな。その判断にて、判決を下そうと思う」
僧侶「証人?」
国王「そうじゃ。オーブが奪われた当日、偶然にも賊の姿を目撃した者が城内にいた」
国王「我が妃じゃ。では、兵士よ」
兵士「はっ。王妃様のおなーりぃー!」
侍女「さ、王妃様、足元にお気をつけ下さいませ」
王妃「……」
>>324
俺「えっ」
俺「えっ」
>>324
村長もな
村長もな
>>324
おい
おい
>>324
お前何者だよ
お前何者だよ
眠いのに事態が矢継ぎ早で切るタイミングない
この>>1……やりおる……
この>>1……やりおる……
>>337
イライラのはけ口がねぇんだよ
イライラのはけ口がねぇんだよ
僧侶(王妃様だ。初めて見た。きれいな人だなぁ)
国王「王妃よ。顔を上げよ」
王妃「……」
国王「ふむ。宮中の者は知ってのとおり、王妃は当日に目にした賊の姿をたいそう怖がってな」
国王「また城内を荒らされるのではないかと、余りの恐怖にすっかり塞ぎこんでしまった」
国王「だが、そんな日々に終止符を打つためにも、王妃よ。ここは協力してくれ」
王妃「……わらわは、賊の顔など見とうない」
国王「まだ賊だと決まったわけではない。決めるのはそちじゃ、頼む」
王妃「……」
僧侶「……王妃様」
王妃「!」
僧侶「怖いときは、どくけしそうを少しダシた温かいスープを、ゆっくり飲むといいですよ」
僧侶「体内から『怖い』という毒素が抜け出て、そのうえ身体も芯から温まるんです」
王妃「…………」
王妃は ゆっくりと かおを あげた! ▼
国王「王妃よ。顔を上げよ」
王妃「……」
国王「ふむ。宮中の者は知ってのとおり、王妃は当日に目にした賊の姿をたいそう怖がってな」
国王「また城内を荒らされるのではないかと、余りの恐怖にすっかり塞ぎこんでしまった」
国王「だが、そんな日々に終止符を打つためにも、王妃よ。ここは協力してくれ」
王妃「……わらわは、賊の顔など見とうない」
国王「まだ賊だと決まったわけではない。決めるのはそちじゃ、頼む」
王妃「……」
僧侶「……王妃様」
王妃「!」
僧侶「怖いときは、どくけしそうを少しダシた温かいスープを、ゆっくり飲むといいですよ」
僧侶「体内から『怖い』という毒素が抜け出て、そのうえ身体も芯から温まるんです」
王妃「…………」
王妃は ゆっくりと かおを あげた! ▼
>>331
僧侶が勇者で烏賊が仲間になるときいて
僧侶が勇者で烏賊が仲間になるときいて
王妃「!!」
王妃「おお、この童じゃ!!」
国王「!?」
僧侶「えっ?」
王妃「間違いないわ、この童が国宝を奪ったのじゃ!」
僧侶「僕は盗んだりしません」
王妃「この薄汚い童が、あの時わらわの目の前を横切ったのじゃ! 忘れもせんわ!」
国王「王妃よ、間違いないのか?」
王妃「おお、我が夫よ、なにゆえ賊を野放しにおくのです! 早う、早う地下牢へ!」
王妃「おお恐ろしや、あの時の賊がなにゆえ王の間に……正気の沙汰では……ああ……」 ガクッ
侍女「お、王妃様!!」
国王「ど、導師を呼べ! 王妃は丁重に連れていくのだ!」
兵士「は、はっ!!」 ドタバタ
大臣「は、早くその罪人を取り押さえろ!」
僧侶「……どうして……」
王妃「おお、この童じゃ!!」
国王「!?」
僧侶「えっ?」
王妃「間違いないわ、この童が国宝を奪ったのじゃ!」
僧侶「僕は盗んだりしません」
王妃「この薄汚い童が、あの時わらわの目の前を横切ったのじゃ! 忘れもせんわ!」
国王「王妃よ、間違いないのか?」
王妃「おお、我が夫よ、なにゆえ賊を野放しにおくのです! 早う、早う地下牢へ!」
王妃「おお恐ろしや、あの時の賊がなにゆえ王の間に……正気の沙汰では……ああ……」 ガクッ
侍女「お、王妃様!!」
国王「ど、導師を呼べ! 王妃は丁重に連れていくのだ!」
兵士「は、はっ!!」 ドタバタ
大臣「は、早くその罪人を取り押さえろ!」
僧侶「……どうして……」
あああっわわああああああああああああああああっっわっわああああああああ
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