私的良スレ書庫
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元スレ僧侶「ひのきのぼう……?」
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やっと寝れる
>>1よ頼むぞ
>>1よ頼むぞ
――――――――――――――――――――
【魔王城・テラス】
スタッ ガシャッ スタッ ドシャッッ
商人「ぐええ」
勇者「商人さん、大丈夫?」
戦士「まさか本当に虹の橋が消えようとは。あの村長も詰めが甘いことだ」
賢者「いえ……恐らくこの城から滲み出ている、独特の魔力による影響でしょう」
賢者「しばし失礼」
賢者は フローミを となえた!
しかし 不思議なちからで かきけされた…… ▼
賢者「ふむ。やはりここの地形を知ることができませんね」
勇者「今のって、自分がいるダンジョンの階層を認識する呪文だよね」
賢者「はい。これが駄目だということは、ルーラやリレミトでの脱出もおそらく……」
商人「に、逃げ場はないということですかな……」
【魔王城・テラス】
スタッ ガシャッ スタッ ドシャッッ
商人「ぐええ」
勇者「商人さん、大丈夫?」
戦士「まさか本当に虹の橋が消えようとは。あの村長も詰めが甘いことだ」
賢者「いえ……恐らくこの城から滲み出ている、独特の魔力による影響でしょう」
賢者「しばし失礼」
賢者は フローミを となえた!
しかし 不思議なちからで かきけされた…… ▼
賢者「ふむ。やはりここの地形を知ることができませんね」
勇者「今のって、自分がいるダンジョンの階層を認識する呪文だよね」
賢者「はい。これが駄目だということは、ルーラやリレミトでの脱出もおそらく……」
商人「に、逃げ場はないということですかな……」
戦士「恐れることはない。魔王を討ち取りさえすれば、妨害も解けよう」
勇者「戦士さん」
戦士「我々は何のためにここまで足を踏み入れたのだ」
戦士「今から退くことを考えてどうする。さぁいざ、いざ先へ進まん!」
勇者「うん、戦士さんの言う通りだよ! 前に進もう!」
賢者「ええ。確かにこの手の術は、術者の魔力を絶ってしまえば解消するもの」
賢者「仮に術者が魔王ではなかったとしても、魔王を討てば状況に変化があるはずです」
商人「ワ、ワシは別に……大丈夫ですぞ!」
戦士「態勢が整ったなら、さっそく城内に入るぞ。俺は血が滾っている」
賢者「中で何が待ち構えているか分かりません。慎重に参りましょう」
商人「よ、よっしゃ! 頑張りますぞ!!」
勇者(……とうとうここまで来たんだ)
勇者(この先にいる魔王を倒して、誰一人欠けずにみんなで帰るんだ)
勇者(この『伝説の剣』と、心強い仲間たちがいれば――できる!)
勇者「みんな、行こう!」
勇者「戦士さん」
戦士「我々は何のためにここまで足を踏み入れたのだ」
戦士「今から退くことを考えてどうする。さぁいざ、いざ先へ進まん!」
勇者「うん、戦士さんの言う通りだよ! 前に進もう!」
賢者「ええ。確かにこの手の術は、術者の魔力を絶ってしまえば解消するもの」
賢者「仮に術者が魔王ではなかったとしても、魔王を討てば状況に変化があるはずです」
商人「ワ、ワシは別に……大丈夫ですぞ!」
戦士「態勢が整ったなら、さっそく城内に入るぞ。俺は血が滾っている」
賢者「中で何が待ち構えているか分かりません。慎重に参りましょう」
商人「よ、よっしゃ! 頑張りますぞ!!」
勇者(……とうとうここまで来たんだ)
勇者(この先にいる魔王を倒して、誰一人欠けずにみんなで帰るんだ)
勇者(この『伝説の剣』と、心強い仲間たちがいれば――できる!)
勇者「みんな、行こう!」
>>1
サンクス、安心した
サンクス、安心した
>>10
パートスレの意味理解できていってるの?
パートスレの意味理解できていってるの?
【魔王城・城内】
勇者「……」
戦士「……」
商人「……」
賢者「……」
勇者「妙に静かだね」
戦士「ああ。てっきり強力な魔物でも待ち構えているかと思ったが」
商人「な、何かのワナかもしれませんぞ!」
賢者「先ほどから私も罠を警戒しているのですが……まるでそんな様子がない」
勇者「あっ、階段」
戦士「何も出ないなら先に進むだけだ。登るぞ」
商人「は、はは。拍子抜けですな! 持ち込んだアイテムが腐ってしまいますぞ!」
賢者「……本当に何もない。魔物も、罠も……」
勇者「普通の城なら、上の階に『魔王の間』があるはず」
勇者「とりあえず、まずはそこまで乗り込もう――!」
勇者「……」
戦士「……」
商人「……」
賢者「……」
勇者「妙に静かだね」
戦士「ああ。てっきり強力な魔物でも待ち構えているかと思ったが」
商人「な、何かのワナかもしれませんぞ!」
賢者「先ほどから私も罠を警戒しているのですが……まるでそんな様子がない」
勇者「あっ、階段」
戦士「何も出ないなら先に進むだけだ。登るぞ」
商人「は、はは。拍子抜けですな! 持ち込んだアイテムが腐ってしまいますぞ!」
賢者「……本当に何もない。魔物も、罠も……」
勇者「普通の城なら、上の階に『魔王の間』があるはず」
勇者「とりあえず、まずはそこまで乗り込もう――!」
――
勇者「……階段だ。結局、この階も何もなかったね」
商人「響くのは我々の足音ばかり。うーむ気味が悪い」
戦士「構うことはない。さっさと次だ」
賢者「……」
勇者「ん? どうしたの、賢者さん」
賢者「いえ。あの太い柱が少し気になりまして」
勇者「はしら? ああ、あれ柱だったんだ。大き過ぎて気がつかなかった」
賢者「ええ。下の階にもあったものが、そのまま上階まで貫いています」
賢者「おそらくあれは、この城の巨大な主柱でしょう」
戦士「それがどうしたというのだ」
賢者「いえ……あの柱から、微かに魔力を感じるのですが……」
賢者「その魔力の流れが、なんだか上へ向かって脈打っているような……」
勇者「……そうなの? それが?」
賢者「いえ、他に気になる事がなかったものでしたから。先へ参りましょう」
勇者「……階段だ。結局、この階も何もなかったね」
商人「響くのは我々の足音ばかり。うーむ気味が悪い」
戦士「構うことはない。さっさと次だ」
賢者「……」
勇者「ん? どうしたの、賢者さん」
賢者「いえ。あの太い柱が少し気になりまして」
勇者「はしら? ああ、あれ柱だったんだ。大き過ぎて気がつかなかった」
賢者「ええ。下の階にもあったものが、そのまま上階まで貫いています」
賢者「おそらくあれは、この城の巨大な主柱でしょう」
戦士「それがどうしたというのだ」
賢者「いえ……あの柱から、微かに魔力を感じるのですが……」
賢者「その魔力の流れが、なんだか上へ向かって脈打っているような……」
勇者「……そうなの? それが?」
賢者「いえ、他に気になる事がなかったものでしたから。先へ参りましょう」
>>19
やべ、スレ変わってそんなことなかった
やべ、スレ変わってそんなことなかった
――
【魔王城・最上階】
勇者「! この大きな扉は……」
賢者「……おそらくこの先が……【魔王の間】……でしょうね」
商人「ば、馬鹿な……ついにただの一度も、魔物と出くわしませんでしたぞ!」
戦士「ふん。何もうろたえることはない。これが心理作戦なら空振りもいいところだ」
戦士「我々は、無駄な消耗戦をせずに済んだ。その恩恵だけを受ければいい」
戦士「恐れることは何もない。そうだろう勇者」
勇者「うん」
勇者「そうだよ。もう、後には引き返せない」
勇者「剣を抜こう。防具を固めよう。この扉の越えた先の――」
勇者「さらに先に、ボクたちの目指す世界がある。長かった旅の目的がある」
勇者「みんな、絶対に生きて帰ろう!」
勇者は 扉を あけはなった――!
【魔王城・最上階】
勇者「! この大きな扉は……」
賢者「……おそらくこの先が……【魔王の間】……でしょうね」
商人「ば、馬鹿な……ついにただの一度も、魔物と出くわしませんでしたぞ!」
戦士「ふん。何もうろたえることはない。これが心理作戦なら空振りもいいところだ」
戦士「我々は、無駄な消耗戦をせずに済んだ。その恩恵だけを受ければいい」
戦士「恐れることは何もない。そうだろう勇者」
勇者「うん」
勇者「そうだよ。もう、後には引き返せない」
勇者「剣を抜こう。防具を固めよう。この扉の越えた先の――」
勇者「さらに先に、ボクたちの目指す世界がある。長かった旅の目的がある」
勇者「みんな、絶対に生きて帰ろう!」
勇者は 扉を あけはなった――!
眠くない眠くない
>>1乙
>>1乙
リアルタイムで傑作に立ち会えた事に感謝
でも明日も仕事だから寝るノシ
でも明日も仕事だから寝るノシ
>>1おつ
【魔王の間】
勇者「……」
戦士「……暗いな……」
賢者「! 扉が!」
ズズズズズズ…… ズーンン……
商人「こ、この! 開けろ! 開かないか!」
戦士「ようやくまともな反応があったと思えば、ただの退路塞ぎか。つまらんな」
勇者「みんな」
勇者「あの玉座に、誰か座ってる」
賢者「……!」
戦士「……魔王か……?」
商人「お、思っていたより小柄ですな……」ヒソヒソ
**『……』
勇者「……」
戦士「……暗いな……」
賢者「! 扉が!」
ズズズズズズ…… ズーンン……
商人「こ、この! 開けろ! 開かないか!」
戦士「ようやくまともな反応があったと思えば、ただの退路塞ぎか。つまらんな」
勇者「みんな」
勇者「あの玉座に、誰か座ってる」
賢者「……!」
戦士「……魔王か……?」
商人「お、思っていたより小柄ですな……」ヒソヒソ
**『……』
**『……勇者よ。よくぞここまで来た』
勇者「!」
ボッ ボッ ボッ
商人「あ、明かりが……」
戦士「……あれが魔王……?」
勇者(顔がフードに覆われてよく見えない……!)
勇者「お。お前が魔王かっ!?」
**『……』
**『そうだ』 スッ…
賢者「! 皆さん気をつけて! 何かする気です!」
勇者「……!」
魔王の片手から 赤い水晶の玉が うかびあがった! ▼
**『さて……戦いの前に』
**『貴様たちの真実を覗かせてもらおう……』
勇者「!」
ボッ ボッ ボッ
商人「あ、明かりが……」
戦士「……あれが魔王……?」
勇者(顔がフードに覆われてよく見えない……!)
勇者「お。お前が魔王かっ!?」
**『……』
**『そうだ』 スッ…
賢者「! 皆さん気をつけて! 何かする気です!」
勇者「……!」
魔王の片手から 赤い水晶の玉が うかびあがった! ▼
**『さて……戦いの前に』
**『貴様たちの真実を覗かせてもらおう……』
僧侶が勇者かばって死ぬパターンじゃね?
そんで死んだ後で記憶戻るみたいな
そんで死んだ後で記憶戻るみたいな
勇者「真実……?」
戦士「下らん御託に付き合っているヒマはない。来ないならこちらから行くぞ」
**『お前が我を滅ぼす真の目的――』
**『それは名誉に飢えているためか』
戦士「!」
**『己こそが魔族を打ち破るに足る存在だと、信じて疑わなかったようだな』
**『功のために己を磨き上げ、名を広めるために剣を振るってきたお前にとって』
**『突如として現れた勇者なる存在は、さぞ歯がゆいものだったろう――』
勇者「!」
戦士「な、何を……!」
**『ほう。特に「伝説の剣」に対する固執は凄まじいものだったようだな』
**『これまでの誇りと、この先の戦功を思えば、簡単には手放せなかった』
戦士「貴様、勝手なことを……!」
**『分かるぞ。自らの矜持を押さえ込み――』
**『他に本分を委ねなければならない口惜しさというものはな――』
戦士「下らん御託に付き合っているヒマはない。来ないならこちらから行くぞ」
**『お前が我を滅ぼす真の目的――』
**『それは名誉に飢えているためか』
戦士「!」
**『己こそが魔族を打ち破るに足る存在だと、信じて疑わなかったようだな』
**『功のために己を磨き上げ、名を広めるために剣を振るってきたお前にとって』
**『突如として現れた勇者なる存在は、さぞ歯がゆいものだったろう――』
勇者「!」
戦士「な、何を……!」
**『ほう。特に「伝説の剣」に対する固執は凄まじいものだったようだな』
**『これまでの誇りと、この先の戦功を思えば、簡単には手放せなかった』
戦士「貴様、勝手なことを……!」
**『分かるぞ。自らの矜持を押さえ込み――』
**『他に本分を委ねなければならない口惜しさというものはな――』
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