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元スレ僧侶「ひのきのぼう……?」
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――
バタン
商人「ふうう、ただいま戻りましたぞ」
勇者「あ、商人さんお帰り。お店はどうだった?」
商人「いやーやはりろくなもん扱ってませんな! 濡れ損です濡れ損!」
商人「店員もやたら媚びてきましたが、ありゃー腹の内じゃ相手を見下すタイプ!」
商人「ワシも人のことは言えませんが、ああまで浅ましいと……ん?」
戦士「だから、回復は二の次でいいと言っている! そこは補助だ!」
賢者「いいえ、攻撃の要であるあなたに倒れてもらっては困ります。回復です」
戦士「そう簡単に倒れはせん! 俺に任せろ!」
賢者「全員の帰還も、果たすべき副目的です。その場面では命を大事にいきます」
商人「な、何やら険悪な雰囲気ですな」
勇者「そう? ボクには意気投合してるように見えるけどなぁ」
バタン
商人「ふうう、ただいま戻りましたぞ」
勇者「あ、商人さんお帰り。お店はどうだった?」
商人「いやーやはりろくなもん扱ってませんな! 濡れ損です濡れ損!」
商人「店員もやたら媚びてきましたが、ありゃー腹の内じゃ相手を見下すタイプ!」
商人「ワシも人のことは言えませんが、ああまで浅ましいと……ん?」
戦士「だから、回復は二の次でいいと言っている! そこは補助だ!」
賢者「いいえ、攻撃の要であるあなたに倒れてもらっては困ります。回復です」
戦士「そう簡単に倒れはせん! 俺に任せろ!」
賢者「全員の帰還も、果たすべき副目的です。その場面では命を大事にいきます」
商人「な、何やら険悪な雰囲気ですな」
勇者「そう? ボクには意気投合してるように見えるけどなぁ」
せ・・・聖人君子・・・
聖人君子・・・・せーじんくんし・・・
聖人君子・・・・せーじんくんし・・・
――
勇者「――それじゃあ、もし魔王が呪文を主体として攻撃してきたら?」
戦士「マホカンタで弾き返せばいい。習得済みなのだろう?」
賢者「長期戦でマホカンタはあまり有用ではありません。回復呪文がかけられないので」
商人「ワシが回復アイテムを連発するのはいかがですかな――」
――
勇者「――この『伝説の剣』。実は攻撃力が高そうじゃないんだよね……」
商人「しかし退魔の力は最高級とのことですぞ、伝承通りであれば」
戦士「ふん、いまさら何を。心せよ、その剣こそ勇者の証なのだ」
賢者「とはいえ、依存が過ぎては逆に動きづらくなる可能性もありますね」
勇者「攻撃は、戦士さんとの連携プレイが大事になりそうだね――」
――
賢者「――ところで、帰り道は大丈夫なのでしょうか。魔王を倒した後の帰路は……」
戦士「魔王を倒すことで城が崩れ落ちようものなら、その瓦礫に埋もれるのも本望だ」
勇者「だ、だめだめ! もしルーラがダメだったとしても、みんな最後まで生き抜こう――!」
勇者「――それじゃあ、もし魔王が呪文を主体として攻撃してきたら?」
戦士「マホカンタで弾き返せばいい。習得済みなのだろう?」
賢者「長期戦でマホカンタはあまり有用ではありません。回復呪文がかけられないので」
商人「ワシが回復アイテムを連発するのはいかがですかな――」
――
勇者「――この『伝説の剣』。実は攻撃力が高そうじゃないんだよね……」
商人「しかし退魔の力は最高級とのことですぞ、伝承通りであれば」
戦士「ふん、いまさら何を。心せよ、その剣こそ勇者の証なのだ」
賢者「とはいえ、依存が過ぎては逆に動きづらくなる可能性もありますね」
勇者「攻撃は、戦士さんとの連携プレイが大事になりそうだね――」
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賢者「――ところで、帰り道は大丈夫なのでしょうか。魔王を倒した後の帰路は……」
戦士「魔王を倒すことで城が崩れ落ちようものなら、その瓦礫に埋もれるのも本望だ」
勇者「だ、だめだめ! もしルーラがダメだったとしても、みんな最後まで生き抜こう――!」
――
<夜>
勇者「もう夜になっちゃったけど、まだ雨が止まないね」
賢者「さっき宿を訪れた農家の人に尋ねましたが、明日はまず晴れるそうです」
商人「明日こそは本当に決戦というわけですな」
戦士「意気込んで城を出たものの、結局は一回休みになったか」
勇者「でも、ボクはかえって良かったと思うよ」
勇者「決戦前に細かい作戦が立てられたし、みんな幾分リラックスできたし」
戦士「リラックス?」
勇者「うん。特に戦士さんは、気を張りすぎているように見えたよ」
戦士「ぬっ」
勇者「冷静な賢者さんも、何だか魔王じゃなくて他のものを見てる気がするし」
賢者「えっ」
勇者「商人さんは逆にちょっと、緊張感に欠けてたんじゃないかなぁ」
商人「そそそそんなことはっ!」
<夜>
勇者「もう夜になっちゃったけど、まだ雨が止まないね」
賢者「さっき宿を訪れた農家の人に尋ねましたが、明日はまず晴れるそうです」
商人「明日こそは本当に決戦というわけですな」
戦士「意気込んで城を出たものの、結局は一回休みになったか」
勇者「でも、ボクはかえって良かったと思うよ」
勇者「決戦前に細かい作戦が立てられたし、みんな幾分リラックスできたし」
戦士「リラックス?」
勇者「うん。特に戦士さんは、気を張りすぎているように見えたよ」
戦士「ぬっ」
勇者「冷静な賢者さんも、何だか魔王じゃなくて他のものを見てる気がするし」
賢者「えっ」
勇者「商人さんは逆にちょっと、緊張感に欠けてたんじゃないかなぁ」
商人「そそそそんなことはっ!」
勇者「とにかく、ボクはこの『一回休み』は良かったと思う」
勇者「今思えば、城下町を出たばかりの時、ちょっと気負い過ぎてたかもしれないし」
勇者「この場の機会で、目的を達成させるっていう漠然とした認識から、」
勇者「具体的に魔王をどう倒すっていう、細かい部分にまではっきり目を向けられたし」
勇者「今日は有意義どころか、ボクたちに必要な時間を過ごせたと思うよ」
勇者「……た、たぶんね」
戦/賢/商「……」
勇者「えと……そういうことで……」
勇者「まだ他に、話し合いたいこと、ある?」
戦士「……いや」
賢者「あらかたは大丈夫かと」
商人「お。同じく」
勇者「そう」
勇者「じゃあ、明日は頑張ろう!」
勇者「今日は解散! おやすみっ!」
勇者「今思えば、城下町を出たばかりの時、ちょっと気負い過ぎてたかもしれないし」
勇者「この場の機会で、目的を達成させるっていう漠然とした認識から、」
勇者「具体的に魔王をどう倒すっていう、細かい部分にまではっきり目を向けられたし」
勇者「今日は有意義どころか、ボクたちに必要な時間を過ごせたと思うよ」
勇者「……た、たぶんね」
戦/賢/商「……」
勇者「えと……そういうことで……」
勇者「まだ他に、話し合いたいこと、ある?」
戦士「……いや」
賢者「あらかたは大丈夫かと」
商人「お。同じく」
勇者「そう」
勇者「じゃあ、明日は頑張ろう!」
勇者「今日は解散! おやすみっ!」
――
戦士(ふっ。勇者の奴め、いつの間にかあんな考え方ができるようになっていたとは)
戦士(長旅の賜物か。僧侶のことを引きずっていれば、ここまで成長していただろうか)
戦士(逆にそばに僧侶がいたなら、この旅はどうなっていただろうか……)
戦士(……まぁいい。俺の目的はあくまで魔王打倒。これまで、それだけに徹してきた)
戦士(伝説の剣は抜けなくとも、俺にも魔王を倒す機会は与えられているのだ)
戦士(明日は……明日こそ、長年の本懐を遂げてやる……――)
――
商人(ううむ。まさかワシが、緊張感がないなどと指摘されるとは……)
商人(これまで魔物との戦いなんぞ、ノリと勢いだけで殴ってたもんだが……)
商人(やはり相手が魔王ともなれば、本格的に気を引き締めねばならんのだろう)
商人(どれ、ちょいとアイテムの確認でもし直すとするか)
商人(……しかし、明日は楽しみだ! 魔王を倒し、町に帰ってきた後が!)
商人(旅のアイテムの売却……保留しておいた商戦の展開……勇者様と賢者殿の挙式!!)
商人(いくらの収入が見込めやら。ワシの本当の旅路は、明日から始まる――!)
戦士(ふっ。勇者の奴め、いつの間にかあんな考え方ができるようになっていたとは)
戦士(長旅の賜物か。僧侶のことを引きずっていれば、ここまで成長していただろうか)
戦士(逆にそばに僧侶がいたなら、この旅はどうなっていただろうか……)
戦士(……まぁいい。俺の目的はあくまで魔王打倒。これまで、それだけに徹してきた)
戦士(伝説の剣は抜けなくとも、俺にも魔王を倒す機会は与えられているのだ)
戦士(明日は……明日こそ、長年の本懐を遂げてやる……――)
――
商人(ううむ。まさかワシが、緊張感がないなどと指摘されるとは……)
商人(これまで魔物との戦いなんぞ、ノリと勢いだけで殴ってたもんだが……)
商人(やはり相手が魔王ともなれば、本格的に気を引き締めねばならんのだろう)
商人(どれ、ちょいとアイテムの確認でもし直すとするか)
商人(……しかし、明日は楽しみだ! 魔王を倒し、町に帰ってきた後が!)
商人(旅のアイテムの売却……保留しておいた商戦の展開……勇者様と賢者殿の挙式!!)
商人(いくらの収入が見込めやら。ワシの本当の旅路は、明日から始まる――!)
――
賢者(正真正銘、決戦前夜か……)
賢者(願わくば万一のために、勇者様に想いのたけを伝えたかったが)
賢者(あそこまで威容を誇られては、そんなことはかえって野暮というもの)
賢者(よそ見を指摘された自分が恥ずかしい。今は目の前の魔王に集中すべきなのだ)
賢者(魔王を討ち果たし、城へ戻り、ついの機会を得たときに)
賢者(初めて勇者様にこの想いを伝えよう。全てはその時、そしてその後の為に――)
――
勇者(……)
勇者(今日、最後にみんなにああ言ったけど……)
勇者(まるでボクの台詞じゃなかったみたい……というより……)
勇者(誰かの影響……みたいなのを受けたから、ボクはあんなこと言ったのかも……)
勇者(……あれ? ところでなんでボク)
勇者(自分のこと『ボク』って呼ぶようになったんだろ。あれ? 思い出せない)
勇者(変なの……今更そんなこと気にしてる自分も変なの! もう寝ちゃおっと!!)
賢者(正真正銘、決戦前夜か……)
賢者(願わくば万一のために、勇者様に想いのたけを伝えたかったが)
賢者(あそこまで威容を誇られては、そんなことはかえって野暮というもの)
賢者(よそ見を指摘された自分が恥ずかしい。今は目の前の魔王に集中すべきなのだ)
賢者(魔王を討ち果たし、城へ戻り、ついの機会を得たときに)
賢者(初めて勇者様にこの想いを伝えよう。全てはその時、そしてその後の為に――)
――
勇者(……)
勇者(今日、最後にみんなにああ言ったけど……)
勇者(まるでボクの台詞じゃなかったみたい……というより……)
勇者(誰かの影響……みたいなのを受けたから、ボクはあんなこと言ったのかも……)
勇者(……あれ? ところでなんでボク)
勇者(自分のこと『ボク』って呼ぶようになったんだろ。あれ? 思い出せない)
勇者(変なの……今更そんなこと気にしてる自分も変なの! もう寝ちゃおっと!!)
>>761
賢者をレイプするのか
賢者をレイプするのか
ドラクエ3を女勇者と男僧侶でやろうと思いたったが2秒で挫折した件
――――――――――――――――――――
【南の港町】
<夜>
僧侶「ふう」
僧侶(やっと着いた。南の港町。ああ、潮のいい香り)
僧侶(疲れたな。すっかり足が棒になっちゃったよ)
僧侶(結局、砂漠じゃ一度も休まなかったからね)
僧侶(もっとも、休めそうな場所は、ほとんど魔物が潜んでいたからだけど)
僧侶(その代わり一度も戦いをせずに済んだからいっか)
僧侶(それにしてももう夜中だ。早く宿屋に行こう)
僧侶(全財産は790ゴールド……さすがにこれだけあれば、一泊はできるよね)
僧侶(……!)
町民A「ふい~夜酒は最高だな!」
町民B「てめ~ヒトの分まで飲んでんじゃねえよ!」
【南の港町】
<夜>
僧侶「ふう」
僧侶(やっと着いた。南の港町。ああ、潮のいい香り)
僧侶(疲れたな。すっかり足が棒になっちゃったよ)
僧侶(結局、砂漠じゃ一度も休まなかったからね)
僧侶(もっとも、休めそうな場所は、ほとんど魔物が潜んでいたからだけど)
僧侶(その代わり一度も戦いをせずに済んだからいっか)
僧侶(それにしてももう夜中だ。早く宿屋に行こう)
僧侶(全財産は790ゴールド……さすがにこれだけあれば、一泊はできるよね)
僧侶(……!)
町民A「ふい~夜酒は最高だな!」
町民B「てめ~ヒトの分まで飲んでんじゃねえよ!」
>>761
賢者「ゆうしゃさまぁぁぁーー」
賢者「ゆうしゃさまぁぁぁーー」
僧侶(……)
僧侶(行ったかな)
僧侶(この間は、額のマークを見られて失敗したから)
僧侶(『かわのぼうし』は深く被っておかないとね)
僧侶(これから、あんまり人に顔を見られないようにしなきゃ)
僧侶(宿屋でも気をつけないと)
――
【南の港町>宿屋】
主人「はい、いらっしゃい。夜分遅くお疲れ様だ」
僧侶「こんばんは。部屋は空いてますか?」
主人「一晩50ゴールドだよ」
僧侶「ああ良かった。お金はあります。一晩泊めてください」
主人「金があるならいいぜ。が、その前にそのツラ見せてもらわねーとな」
僧侶「えっ?」
僧侶(行ったかな)
僧侶(この間は、額のマークを見られて失敗したから)
僧侶(『かわのぼうし』は深く被っておかないとね)
僧侶(これから、あんまり人に顔を見られないようにしなきゃ)
僧侶(宿屋でも気をつけないと)
――
【南の港町>宿屋】
主人「はい、いらっしゃい。夜分遅くお疲れ様だ」
僧侶「こんばんは。部屋は空いてますか?」
主人「一晩50ゴールドだよ」
僧侶「ああ良かった。お金はあります。一晩泊めてください」
主人「金があるならいいぜ。が、その前にそのツラ見せてもらわねーとな」
僧侶「えっ?」
>>763
十分ゾーマまで行けるだろ
十分ゾーマまで行けるだろ
主人「宿をやる以上、顔を確認すんのは当たり前だろ」
主人「特に夜中とあっちゃあ、何が紛れ込むか分かんねえからな」
僧侶「でも僕」
主人「心配すんなって。ここは港町、ワケありの野郎も結構流れ着くんだ」
主人「魔物でもない限り、金さえ払えばこっちゃ文句はねーよ」
僧侶「それじゃあ……」
僧侶は ぼうしを はずした ▼
主人「おう? そのデコのマーク知ってるぜ、王都を追っ払われた奴が付けられるんだろ」
僧侶「あの、僕、魔物なんかじゃありません。悪いこともしません」
主人「なあに泊めるって言った以上、ちゃんと泊めてやるよ」
僧侶「本当に?」
主人「ただし……そんな奴を泊めるとあっちゃあ、ウチにもリスクがあるんでね」
主人「割増料金は頂くぜ。一泊500ゴールド払ってもらおうか!!」
僧侶「えっ、500……分かりました。泊めていただけるのなら」
主人「特に夜中とあっちゃあ、何が紛れ込むか分かんねえからな」
僧侶「でも僕」
主人「心配すんなって。ここは港町、ワケありの野郎も結構流れ着くんだ」
主人「魔物でもない限り、金さえ払えばこっちゃ文句はねーよ」
僧侶「それじゃあ……」
僧侶は ぼうしを はずした ▼
主人「おう? そのデコのマーク知ってるぜ、王都を追っ払われた奴が付けられるんだろ」
僧侶「あの、僕、魔物なんかじゃありません。悪いこともしません」
主人「なあに泊めるって言った以上、ちゃんと泊めてやるよ」
僧侶「本当に?」
主人「ただし……そんな奴を泊めるとあっちゃあ、ウチにもリスクがあるんでね」
主人「割増料金は頂くぜ。一泊500ゴールド払ってもらおうか!!」
僧侶「えっ、500……分かりました。泊めていただけるのなら」
【宿屋>小部屋】
僧侶「よいしょ。ふふ。久々のベッドだ」
僧侶(おかげで今夜はぐっすり眠れそうだ。何とか払える金額で良かったな)
僧侶(んーと……これで全財産は)
僧侶(……家を出たとき390ゴールド。雪山で手に入れたのが400ゴールド)
僧侶(後は戦闘がなかったから、ここに来た時点で790ゴールドだったんだ)
僧侶(そこから500ゴールドを引いて、今は290ゴールド)
僧侶(290ゴールドか……この町で仕事が見つからなかったら、長居できそうにないな)
僧侶「……」
僧侶(これからどうしようかな)
僧侶(明日目が覚めたら……どうすればいいのかな)
僧侶(とにかく漁港へ行って、何でもいいから仕事ができないか探して……)
僧侶(待てよ。ここは港町だから、外国に行くって手も……)
僧侶「……ん?」
僧侶「壁に何か貼ってある……」
僧侶「よいしょ。ふふ。久々のベッドだ」
僧侶(おかげで今夜はぐっすり眠れそうだ。何とか払える金額で良かったな)
僧侶(んーと……これで全財産は)
僧侶(……家を出たとき390ゴールド。雪山で手に入れたのが400ゴールド)
僧侶(後は戦闘がなかったから、ここに来た時点で790ゴールドだったんだ)
僧侶(そこから500ゴールドを引いて、今は290ゴールド)
僧侶(290ゴールドか……この町で仕事が見つからなかったら、長居できそうにないな)
僧侶「……」
僧侶(これからどうしようかな)
僧侶(明日目が覚めたら……どうすればいいのかな)
僧侶(とにかく漁港へ行って、何でもいいから仕事ができないか探して……)
僧侶(待てよ。ここは港町だから、外国に行くって手も……)
僧侶「……ん?」
僧侶「壁に何か貼ってある……」
―――――――――【北の城】―――――――――
―――【雪山】―――――――――【渓谷】―――
【西の町】――――【魔王城】――――――【東の村】
―――【砂漠】―――――――――【賢者の村】―
―――――――――【南の港町】――――――――
僧侶「地図だ。この大陸の」
僧侶(……)
僧侶(思えば僕も、次に【賢者の村】に入ったら、大陸を一周したことになるんだなぁ)
僧侶(それぞれの場所で、いろんなことがあったなぁ……)
僧侶(最後に雪山で会った勇者も、【北の城】に向かってたから、一周してるはずだね)
僧侶(もう今日にでも、魔王城に乗り込んでるかもしれないな)
僧侶(僕はこの【南の港町】から応援するくらいしか……)
僧侶(……ん? 地図でよくみると、この地点って……)
【魔王城】
□
□
□
【南の港町】
僧侶(やっぱりそうだ。話には聞いたことあるけど、魔王城まで細い陸続きになってる)
僧侶(地図にまで描かれるんだから、きっと本当なんだろうね)
僧侶(でも伝説だと、【東の村】のほこらから、オーブを使って魔王城に行くんだよね)
僧侶(となると、これは正規のルートじゃないんだ。きっと危ない道のりなんだ)
僧侶(……)
僧侶(一瞬、僕でも行けるかな、なんて思ったけど……)
僧侶(よく見ると、魔王城の前に険しい山がある。これを登るのは大変だろうな)
僧侶(うん。やっぱり、魔王を倒すのは、勇者に任せよう)
僧侶(いまさら僕なんかが行ったところで、足を引っ張るだけだ)
僧侶(もう今日は寝よう。寝よう――)
>>779
天啓があったとはいえ、女の子にすがりつくぐらい余裕ない世の中なのに勇者以外に優しくするわけなくね?
天啓があったとはいえ、女の子にすがりつくぐらい余裕ない世の中なのに勇者以外に優しくするわけなくね?
――
<翌朝>
ブオオオオオオ… ニャア ニャア
僧侶「……ん……」
僧侶「ふあああ……はぁぁ」
僧侶「朝か」
僧侶「うう~ん……」ポキ ポキ
僧侶「しょっと」
僧侶(ああ、よく寝た。やっぱりふかふかベッドは気持ちいいな)
僧侶(久々にぐっすり眠れた気がする。体力魔力ともに全快!)
僧侶(――波が打ち寄せてる。ウミネコの声。船が出る音。港町っていいところだなぁ)
僧侶「……あ。いい匂い」
僧侶(そうだ、ご飯もついてるんだった!)
僧侶(ここに泊まってよかったな)
<翌朝>
ブオオオオオオ… ニャア ニャア
僧侶「……ん……」
僧侶「ふあああ……はぁぁ」
僧侶「朝か」
僧侶「うう~ん……」ポキ ポキ
僧侶「しょっと」
僧侶(ああ、よく寝た。やっぱりふかふかベッドは気持ちいいな)
僧侶(久々にぐっすり眠れた気がする。体力魔力ともに全快!)
僧侶(――波が打ち寄せてる。ウミネコの声。船が出る音。港町っていいところだなぁ)
僧侶「……あ。いい匂い」
僧侶(そうだ、ご飯もついてるんだった!)
僧侶(ここに泊まってよかったな)
>>793
この僧侶なら使えても問題ないんじゃね
この僧侶なら使えても問題ないんじゃね
【宿屋>食堂カウンター】
僧侶「いただきます」
僧侶「……おいしい!」
僧侶(取れたての魚のフライ! 貝のスープ!)
僧侶(デザートに異国のフルーツまで!)
僧侶「おいしい、おいしい」
僧侶「こんな食事久しぶりだ。しあわせ」
シェフ「な、なんだ大げさな奴だな。こんな献立、誰でも毎日食ってるぞ」
僧侶「料理人さん、こんな美味しいものを作ってくれてありがとうございます」
シェフ「はあ」
シェフ(こいつちゃんと宿代払ってんだろうな……)
*「た、大変だーっ!!」
主人「どうした!?」
僧侶「ん?」
僧侶「いただきます」
僧侶「……おいしい!」
僧侶(取れたての魚のフライ! 貝のスープ!)
僧侶(デザートに異国のフルーツまで!)
僧侶「おいしい、おいしい」
僧侶「こんな食事久しぶりだ。しあわせ」
シェフ「な、なんだ大げさな奴だな。こんな献立、誰でも毎日食ってるぞ」
僧侶「料理人さん、こんな美味しいものを作ってくれてありがとうございます」
シェフ「はあ」
シェフ(こいつちゃんと宿代払ってんだろうな……)
*「た、大変だーっ!!」
主人「どうした!?」
僧侶「ん?」
【宿屋>一室】
副長「ヒュー……ヒュー……」
団長「副長! しっかりしてくれ!!」
傭兵A「兄貴!!」
傭兵B「兄貴ィ!!」
*「――あの傭兵団。北部を調査してたら、えらく強い魔物の群れに襲われたんだと」
*「ああ、魔王んとこに繋がる道か。やっぱあそこヤバイんだな」
*「ああ。仕事たぁいえ、あんな危ねぇ場所まで行かねえと食い扶持もないってのは気の毒だ」
*「ずいぶん深手を負ってるようだが、ありゃ助からんだろうぜ」
主人「適当なこと言ってんじゃねえ!!」
*「!?」
主人(ウチは教会じゃねえが、あの連中とはガキの頃からつるんでたからな……)
主人「おいっ! 神父はまだか!!」
僧侶「あのう……」
副長「ヒュー……ヒュー……」
団長「副長! しっかりしてくれ!!」
傭兵A「兄貴!!」
傭兵B「兄貴ィ!!」
*「――あの傭兵団。北部を調査してたら、えらく強い魔物の群れに襲われたんだと」
*「ああ、魔王んとこに繋がる道か。やっぱあそこヤバイんだな」
*「ああ。仕事たぁいえ、あんな危ねぇ場所まで行かねえと食い扶持もないってのは気の毒だ」
*「ずいぶん深手を負ってるようだが、ありゃ助からんだろうぜ」
主人「適当なこと言ってんじゃねえ!!」
*「!?」
主人(ウチは教会じゃねえが、あの連中とはガキの頃からつるんでたからな……)
主人「おいっ! 神父はまだか!!」
僧侶「あのう……」
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