元スレ女「だって、君はボクの友達だろう?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
301 = 211 :
>>300
こいつマジ誰か水遁しろよ
302 :
変なのに構うな調子乗るだけだから
虫してたらそのうち消えるから
303 = 70 :
女「……」
男「……」
バッグを机に置いて、少し間があった。
俺もやつも、静かに何も言わない。
切り出そうにも、切り出しづらい。
女「文化祭はメイド喫茶に決まったけれど、やっぱりメイド服を着ることになるのかな」
と、ぽつりと俺に向けて彼女は口を開いた。
男「まあ、これから色々と話を決めていかないといけないから、まだわかんねえよ」
女「そうか。雑用か、料理がいいのだけれど」
男「料理? お前、料理できるのか?」
女「多少は、ね」
304 = 70 :
男「初耳だ。ビックリした」
女「ふふ、そういう話、しないからね」
いきなり変なネタに突入するせいでな。
男「……」
今なら、聞ける。
女「よいしょっと」
男「ん?」
バッグの中身が、やけに膨らんでいる。
男「なんか、持ってきたのか?」
女「あ、ああ……」
男「……」
女「お弁当をね」
306 = 237 :
ほ
307 = 70 :
男「弁当?」
女「うん、ちょっと多めに」
こいつの弁当は、あまり大きくなかったはず。
女の子が食べるような、小さめの弁当箱だ。
女「……まあ、そんなことは置いとこうよ」
置いとけるかよ。
男「なあ、昨日のことなんだけど」
俺は、思い切って、聞いた。
男「返事……どうしたんだ?」
308 = 67 :
見てます
310 = 70 :
女「……ふふ」
男「……」
女「OKしたよ」
男「……」
女「だからこその、弁当なんだから」
そう言って、大きいサイズの弁当箱と。
いつものやつの弁当箱を出した。
女「どれほど食べるかわからないから、とりあえず量は多めにしたんだ」
男「……」
女「どうしたんだい?」
男「いや、なんでもない」
なんでもない。
わけが、ない。
311 = 233 :
まじかよ…
支援
312 = 70 :
女「ふふ、顔が変だよ?」
ニコッと笑った。
その笑顔が、なんだか違う笑顔に見えた。
幸せのような、なんというか。
形容しがたい、何かに。
男「そ、そうか……そうだったのか……」
彼女は、告白されて、OKをした。
つまり、彼女には彼氏がいる。
そういうことになる。
314 = 70 :
女「だからと言って、ボクと君の関係が変わることはないだろう?」
男「えっ……」
女「ボクと君は友達なんだから」
『友達』。
そうだ、『友達』だ。
それ以上でも、それ以下でもない。
俺は、何を考えてたんだ。
バカみたいだ。
316 = 70 :
男「ああ、そうだな」
女「……」
にんまりと、彼女は笑っていた。
男「……じゃあ、そろそろ席に着くわ」
女「まだ、時間はあるよ、お話でもしようじゃないか」
男「いい。ちょっと、寝る」
女「今日はいつもより早かったからね、了解した」
机に突っ伏して、俺は目を閉じた。
このまま、目を開ければ何もなければいいと。
心から願った。
317 = 70 :
そんなことは、起きるはずもない。
男「……」
チャイムの音で、目が覚める。
今日も授業がはじまるのだ。
何も変わらず、何も起こらず。
ただ淡々と、時が流れていくのだ。
人の気持ちも知らないで、ゆっくりと、着実に。
318 = 70 :
止まればいいのに。
そのまま、ずっと流れなければいい。
男「……」
でも、何も変わらないのは嫌だ。
男「くそ」
小さく、声を漏らす。
男「くそ……」
そして、また机に突っ伏した。
319 = 70 :
先生に注意される。
静かに頭を上げて、軽い口調で詫びる。
ふいに、やつを見た。
なぜか俺の方を見ていて、笑顔で応えて、手を振ってきた。
俺はすぐに目をそらした。
なんだか、嫌だった。
男「なんでだよ」
変にかまうなよ、俺に。
321 = 70 :
付き合ってるやつがそうやって、絡んできたら。
こっちはどう反応すればいいか、わからないだろう。
男「……」
ノートに落書きをはじめる。
しかし、駄目だ。
何故か、文字ばかりを書いてしまう。
落書きすらできないくらいに、気分が良くなかった。
322 :
胸が苦しい
323 = 70 :
男「……」
勉強に身が入るわけがない。
ただでさえ、真面目にうけてないのに。
今の状態で受けられる奴なんて、相当破滅願望のあるやつだ。
破滅……?
なんで俺は、破滅したと思ってるんだ?
そんなこと、ないだろう。
勝手に気落ちして、勝手に複雑な気持ちになっているだけじゃねえか。
男「……馬鹿馬鹿しい」
自分に嫌気がさす。
325 :
この手の「はたから見ればどう見てもお互い好きあってる状態」に割り込んでくる奴は馬に蹴られて死ねばいいと思う
よく「もっと早く気持ちを伝えなかった男(女)が悪い」って言うけど、そんなの関係ないよね
二人で少しずつ時間をかけて気付いていくものだろうに
326 = 70 :
だいたい、俺はあいつのことをどう想っていたんだ?
男「別に」
どんな想いでも、ねえだろ。
ただ話かけてくるから、話をしていただけじゃねえか。
特別、何かを求めているわけでもない。
そうだろう、男。
男「……」
うんざりする。
327 = 70 :
そして、今日も今日とて、授業は終わっていく。
平然とした顔で、通りすぎていく。
男「……飯、食うか」
ふと、周りを見てしまう。
やつは、教室を出ていく途中だった。
男「……」
関係ないことだ。
これから、離れていく存在なんだから。
俺には、関係ない。
328 = 70 :
なのに。
どうして俺は。
あいつを追いかけているんだろう。
男「……」
やつは二つの弁当箱を持って、屋上に向かっているようだった。
どうして俺は、やつについていってるんだ。
バカだ、本当に。
329 = 70 :
悪あがきでもなんでもない。
自分を本当の絶望に沈めないと気がすまないみたいだ。
本当に、終わってやがる。
男「……やめるか」
そう口では言っているのに、歩みは止まらない。
止まる気配は、まったくない。
屋上への階段を、やつとだいぶ間をあけて、歩く。
330 = 191 :
気になる
ん~気になるぞ
332 :
何て甘酸っぱいんだ!男子校出身の俺には存在しなかったシチュエーション
333 = 70 :
やつが屋上のドアを開けて、入ったのを確認する。
もう、どう思われてもいい。
最悪なやつだと、
最低なやつだと、
絶好と言われても、構わない。
確かめたかった。
どんな結果になろうとも。
手が震える。
何を弱気になってるんだ。
終わらせようぜ、全部。
決心して、俺は勢い良くドアを開けた。
女「やっぱり、来てくれたんだね」
334 = 237 :
ほ
336 = 70 :
そこには。
満面の笑みをした、やつがいた。
男「……えっ」
女「ふふっ、驚いた?」
男「ど、どういうことだ?」
女「どうもこうも、こういうことだよ」
弁当を差し出して、彼女はハニカむ。
女「昨日弁当が無かったから、作ってきたんだ」
男「それ、彼氏のじゃ……」
女「あー……やっぱり本気で信じてたんだ」
337 = 238 :
ほ
338 = 237 :
読んでないけどいいぞ!
340 = 325 :
良かった…馬に蹴られて死んじゃう不粋な奴はいなかったんや…!!
341 = 237 :
エロまだ
343 = 191 :
ったく…ビビらせやがってww
344 = 180 :
よかった・・・よかった・・・
345 = 238 :
モノローグがあるせいでテンポが悪い
いつ終わるんだコレ
346 :
この女、策士である
348 = 238 :
ほ
349 = 237 :
はよ脱がせろ
みんなの評価 : ☆
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