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元スレあかり「あ、ねこさんだぁ」QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」
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>>893
まさに893
まさに893
結衣「ねぇ、ここより遥かに強い結界ができたって聞いたんだけど……そっちはいいの?」
ほむら「私じゃ足手まといになるのよ……悔しいけど」
京子「そうなの? こんなに強いのになぁ」
結衣「京子、危ない!」
京子「……え?」
使い魔が生み出したミサイルのようなものが、京子の方へと向かう
ほむら「まずいっ!」
ほむらが拳銃でミサイルを撃ち落としていくが……一発仕留めそこねてしまった。
結衣「京子ぉおおおおっ!」
結衣の叫びもむなしく、京子の身体にミサイルが直撃し、爆発を起こした。
爆煙が晴れた時、京子の身体は上半分が吹き飛んでおり、残った下半分は力なくその場に崩れ落ちた。
結衣「そんな、なんで……」
ほむら「私じゃ足手まといになるのよ……悔しいけど」
京子「そうなの? こんなに強いのになぁ」
結衣「京子、危ない!」
京子「……え?」
使い魔が生み出したミサイルのようなものが、京子の方へと向かう
ほむら「まずいっ!」
ほむらが拳銃でミサイルを撃ち落としていくが……一発仕留めそこねてしまった。
結衣「京子ぉおおおおっ!」
結衣の叫びもむなしく、京子の身体にミサイルが直撃し、爆発を起こした。
爆煙が晴れた時、京子の身体は上半分が吹き飛んでおり、残った下半分は力なくその場に崩れ落ちた。
結衣「そんな、なんで……」
ワルプルギスの夜になる魔法少女がこの世界線ではまだQBと契約してないとしたら…
考え過ぎか?
考え過ぎか?
数分後、街中――
ほむら「ごめんなさい。私が、私がミサイルをすべて撃ち落としていれば……!」
結衣「そうだよ……お前が、お前が京子を殺したんだ! 返して……京子を、返してよ!」
QB「結衣、落ち着くんだ」
結衣「落ち着いて居られるわけないだろっ!?」
QB「幸い君には魔法少女としての素質がある。京子の死をなかったことにするんだ」
結衣「なかった、ことに……?」
QB「そうだ。僕と契約すれば一つだけ願いが叶う」
QB「時間を巻き戻して、京子の死を回避するんだ。君にはそれが出来る」
結衣「それなら……京子を蘇らせるっていう願いでもいいの?」
ほむら「ごめんなさい。私が、私がミサイルをすべて撃ち落としていれば……!」
結衣「そうだよ……お前が、お前が京子を殺したんだ! 返して……京子を、返してよ!」
QB「結衣、落ち着くんだ」
結衣「落ち着いて居られるわけないだろっ!?」
QB「幸い君には魔法少女としての素質がある。京子の死をなかったことにするんだ」
結衣「なかった、ことに……?」
QB「そうだ。僕と契約すれば一つだけ願いが叶う」
QB「時間を巻き戻して、京子の死を回避するんだ。君にはそれが出来る」
結衣「それなら……京子を蘇らせるっていう願いでもいいの?」
QB「……それはできない」
結衣「なんで?」
QB「京子の肉体は魔女の結界の中に置き去りだ」
QB「そしてもうその結界は完全に消滅している」
結衣「つまり、どういうことなの?」
QB「歳納京子という人間は、そもそも存在してなかったことになるんだ」
QB「彼女のことを覚えてるのは、魔法少女あるいはその素質があるものだけ」
QB「それ以外の人間の記憶からは完全になくなってしまっている」
QB「とんでもない程の素質を秘めている者であれば、何とか出来たかもしれないけど……」
QB「残念ながら、君の素質はその領域には達していないようだ」
結衣「なんで?」
QB「京子の肉体は魔女の結界の中に置き去りだ」
QB「そしてもうその結界は完全に消滅している」
結衣「つまり、どういうことなの?」
QB「歳納京子という人間は、そもそも存在してなかったことになるんだ」
QB「彼女のことを覚えてるのは、魔法少女あるいはその素質があるものだけ」
QB「それ以外の人間の記憶からは完全になくなってしまっている」
QB「とんでもない程の素質を秘めている者であれば、何とか出来たかもしれないけど……」
QB「残念ながら、君の素質はその領域には達していないようだ」
結界に置き去りにされたら皆から忘れられちゃうんだ知らなかった
ワルプルギスの夜っつー絶対的な破滅さえなきゃ何回も戻る必要ないよね
京子がまどポジになって因果律強くなる展開かと思ったけど
京子がまどポジになって因果律強くなる展開かと思ったけど
なるほど、その領域に達していないなら、その領域まで紡ぎ上げれば良いってことか
結衣「なら、京子を助けるには時間を巻き戻すしかないのか……でも、どこまで戻せばいいんだろう?」
QB「そうだね……今日の朝あたりでいいんじゃないかな。重要なのは、京子を魔女の結界に連れて行かないことだ」
結衣「分かった。キュゥべえ、私と契約して」
QB「いいだろう。さぁ教えてくれ、君はどんな祈りでソウルジェムを輝かせるんだい?」
結衣「私の願いは……京子を助けるために、今日の朝まで時間を巻き戻すことだ!」
QB「契約は成立だ。君の祈りはエントロピーを凌駕した。さぁ解き放ってご覧、その新しい力を……!」
QB「そうだね……今日の朝あたりでいいんじゃないかな。重要なのは、京子を魔女の結界に連れて行かないことだ」
結衣「分かった。キュゥべえ、私と契約して」
QB「いいだろう。さぁ教えてくれ、君はどんな祈りでソウルジェムを輝かせるんだい?」
結衣「私の願いは……京子を助けるために、今日の朝まで時間を巻き戻すことだ!」
QB「契約は成立だ。君の祈りはエントロピーを凌駕した。さぁ解き放ってご覧、その新しい力を……!」
今朝――
結衣「はっ! 今のは……夢?」
結衣(いや、現実か。右手の中指に指輪がはめられている……これがソウルジェムってやつか)
結衣(とにかく、京子を魔女の結界に行かせないようにすればいいんだな)
結衣(何が起こるのか分かってれば、そんなに難しいことじゃないはずだ)
結衣「はっ! 今のは……夢?」
結衣(いや、現実か。右手の中指に指輪がはめられている……これがソウルジェムってやつか)
結衣(とにかく、京子を魔女の結界に行かせないようにすればいいんだな)
結衣(何が起こるのか分かってれば、そんなに難しいことじゃないはずだ)
ほむら「ねぇ、歳納さんに船見さん。今日の放課後は空いてるかしら?」
京子「ん? 空いてるよん」
ほむら「よかった。それなら……」
結衣「ごめん、今日用事があるから。行こう、京子」
京子「えっ? いきなりどうしたの」
結衣「いいから」ガシッ
京子「ゆ、結衣さんや。そんなに強く腕を掴まれたら痛いです……」
ほむら(明らかに強引に話を遮ったわね。指にソウルジェムがあったし、契約はしたようね)
ほむら(何回目なのかは分からないけど、因果の量を確認するならインキュベーターに聞けばいい)
ほむら(あいつも魔女が元に戻る際のデータが欲しいようだから、それなりに協力してくれてるしね)
京子「ん? 空いてるよん」
ほむら「よかった。それなら……」
結衣「ごめん、今日用事があるから。行こう、京子」
京子「えっ? いきなりどうしたの」
結衣「いいから」ガシッ
京子「ゆ、結衣さんや。そんなに強く腕を掴まれたら痛いです……」
ほむら(明らかに強引に話を遮ったわね。指にソウルジェムがあったし、契約はしたようね)
ほむら(何回目なのかは分からないけど、因果の量を確認するならインキュベーターに聞けばいい)
ほむら(あいつも魔女が元に戻る際のデータが欲しいようだから、それなりに協力してくれてるしね)
京子「そろそろ離してくれよぉ」
結衣「おっと、ごめんごめん」
京子「ものすごく跡がついてるんですけど……もうお嫁にいけない」
結衣「元々いけないから安心しろって」
京子「むぅ、今日の結衣は意地悪だなぁ。こうなったら、結衣にキズモノにされたって言いふらしてやる!」
結衣「おいこら!」
京子「あぁ、なんだかラムレーズン食べたくなってきたなぁ」
結衣「……分かったよ」
結衣「おっと、ごめんごめん」
京子「ものすごく跡がついてるんですけど……もうお嫁にいけない」
結衣「元々いけないから安心しろって」
京子「むぅ、今日の結衣は意地悪だなぁ。こうなったら、結衣にキズモノにされたって言いふらしてやる!」
結衣「おいこら!」
京子「あぁ、なんだかラムレーズン食べたくなってきたなぁ」
結衣「……分かったよ」
京子「うーん、美味しかった!」
結衣「やれやれ……なぁ、今から買い物にでも行かないか?」
京子「いいよん。あれ、今日用事があるんじゃないの?」
結衣「あ、あれはだな……その、今日は京子と一緒に買い物したかったから、ウソついたんだよ」
京子「!」
京子「そっかぁ、結衣はそんなに私と買い物がしたかったのかぁ。ういやつういやつ」
結衣「か、からかうなよ……」
京子「とか言ってるけど顔は真っ赤だぞー」
結衣「……」グリグリ
京子「痛い、痛いってば結衣ぃ!」
結衣「やれやれ……なぁ、今から買い物にでも行かないか?」
京子「いいよん。あれ、今日用事があるんじゃないの?」
結衣「あ、あれはだな……その、今日は京子と一緒に買い物したかったから、ウソついたんだよ」
京子「!」
京子「そっかぁ、結衣はそんなに私と買い物がしたかったのかぁ。ういやつういやつ」
結衣「か、からかうなよ……」
京子「とか言ってるけど顔は真っ赤だぞー」
結衣「……」グリグリ
京子「痛い、痛いってば結衣ぃ!」
結衣(京子との買い物をしばらく楽しんだ後、町中で別れた)
結衣(やっぱり京子と居ると楽しいな……)
結衣が京子との買い物の余韻に浸っていると、少し離れた場所から物凄い爆発音が聞こえた。
結衣(一体何が起きたんだ? とにかく行ってみよう……)
結衣(やっぱり京子と居ると楽しいな……)
結衣が京子との買い物の余韻に浸っていると、少し離れた場所から物凄い爆発音が聞こえた。
結衣(一体何が起きたんだ? とにかく行ってみよう……)
爆発音がした場所につくと、そこは地獄が広がっていた。
燃え盛るタンクローリー、泣きわめく人々、懸命に消火活動を行う消防隊員……。
結衣「なんだよ、これ……」
結衣がタンクローリーに近づいていくと、小さな何かが目に入った。
気になってそれを拾い上げてみると、京子が自作したミラクるんのキーホルダーだった。
結衣「なんでさ」
結衣「なんで、京子がこんな目に遭わないといけないんだよ……!」
燃え盛るタンクローリー、泣きわめく人々、懸命に消火活動を行う消防隊員……。
結衣「なんだよ、これ……」
結衣がタンクローリーに近づいていくと、小さな何かが目に入った。
気になってそれを拾い上げてみると、京子が自作したミラクるんのキーホルダーだった。
結衣「なんでさ」
結衣「なんで、京子がこんな目に遭わないといけないんだよ……!」
結衣(私はあれから何度も時間を巻き戻した。京子の命を救うために)
結衣(でも、何度やっても駄目だった)
結衣(前回の死因に対処しても、別の理由で京子は死んでしまう)
結衣(まるで、世界そのものが京子を殺そうとしてるようだ……)
結衣(…………)
結衣(私はどうすれば京子を助けることが出来るの?)
結衣(誰か、教えて……)
結衣(でも、何度やっても駄目だった)
結衣(前回の死因に対処しても、別の理由で京子は死んでしまう)
結衣(まるで、世界そのものが京子を殺そうとしてるようだ……)
結衣(…………)
結衣(私はどうすれば京子を助けることが出来るの?)
結衣(誰か、教えて……)
結衣(朝か……また、絶望の始まり)
結衣(学校に行きたくないなぁ。でも、私は京子から目を離すわけにはいかない)
結衣(……行こう)
結衣(学校に行きたくないなぁ。でも、私は京子から目を離すわけにはいかない)
結衣(……行こう)
――二年生教室
QB『ほむら、ほむら!』
ほむら『何か用?』
QB『京子の背負う因果が、あかりの因果を上回っているよ』
ほむら『!』
QB『後は京子に、あかりを人間に戻すように祈らせるだけだ』
ほむら『分かったわ。報告ありがとう』
QB『どういたしまして。僕たちとしても非常に興味深いことだからね、楽しみにしているよ!』
QB『ほむら、ほむら!』
ほむら『何か用?』
QB『京子の背負う因果が、あかりの因果を上回っているよ』
ほむら『!』
QB『後は京子に、あかりを人間に戻すように祈らせるだけだ』
ほむら『分かったわ。報告ありがとう』
QB『どういたしまして。僕たちとしても非常に興味深いことだからね、楽しみにしているよ!』
ほむらは自分と同じ苦しみを他人にさせるような子じゃないと思うんだ、それが世界を救うことだとしても
これ結衣以外からすると結衣が契約した途端に京子の因果が急に跳ね上がったように感じるのか
――通学路
結衣(京子を救うための手は必ずあるはず。とりあえず、今までの情報を整理してみよう)
結衣(一度目は、魔女の結界で使い魔に殺された。ほむらがしっかり守れば、京子は死なずに済んだ)
結衣(二度目……タンクローリー事故に巻き込まれた)
結衣(三度目、ひも状のものによる絞殺)
結衣(四度目は……あれ、そう言えば四度目もタンクローリーだぞ)
結衣(あの時はどんな行動を取ったんだっけ……)
結衣(えっと、そうだ。二人で遊んだ後に町中で別れた。三度目はタンクローリーを警戒して自宅まで送っていったのに)
結衣(愚かにも、四度目はそれをしなかった……しかし、これで分かったことがある)
結衣(京子を殺したのは世界なんかじゃない、人間だ。そしてすべて同一犯の仕業)
結衣(京子を救うための手は必ずあるはず。とりあえず、今までの情報を整理してみよう)
結衣(一度目は、魔女の結界で使い魔に殺された。ほむらがしっかり守れば、京子は死なずに済んだ)
結衣(二度目……タンクローリー事故に巻き込まれた)
結衣(三度目、ひも状のものによる絞殺)
結衣(四度目は……あれ、そう言えば四度目もタンクローリーだぞ)
結衣(あの時はどんな行動を取ったんだっけ……)
結衣(えっと、そうだ。二人で遊んだ後に町中で別れた。三度目はタンクローリーを警戒して自宅まで送っていったのに)
結衣(愚かにも、四度目はそれをしなかった……しかし、これで分かったことがある)
結衣(京子を殺したのは世界なんかじゃない、人間だ。そしてすべて同一犯の仕業)
昼休み、二年生教室――
ほむら「ねぇ、歳納さん。ちょっと相談があるのだけれど、二人だけで話せないかしら?」
京子「ん? いいけど」
結衣「ちょっと待った」
ほむら「船見さん……」
結衣「私も暁美さんと二人だけで話したいことがあるんだけど」
ほむら「うーん、そうね……なら先に私と歳納さんだけでお話してもいいかしら? 船見さんとはその後で」
結衣「ダメ、私との話が先」
京子「修羅場ってやつですなぁ」
ほむら「……分かった」
ほむら「ねぇ、歳納さん。ちょっと相談があるのだけれど、二人だけで話せないかしら?」
京子「ん? いいけど」
結衣「ちょっと待った」
ほむら「船見さん……」
結衣「私も暁美さんと二人だけで話したいことがあるんだけど」
ほむら「うーん、そうね……なら先に私と歳納さんだけでお話してもいいかしら? 船見さんとはその後で」
結衣「ダメ、私との話が先」
京子「修羅場ってやつですなぁ」
ほむら「……分かった」
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